308 :
288:
研修は進行中。
図上演習等を行う。少尉殿の作った作戦計画に微修正をして過ごす。
尚、茶会も予定通りあった。
いい加減ウンザリしていた午後3時。講堂に士官が2名ほどバタバタと乱入。
『288少尉!直ちに参謀本部へ御同行願います。
作戦部より非常召集が掛かっています。』
やれやれやはり来たかと思いコ―トを羽織り鞄を手に一人立ち上がった。
正面にいた教官に15度くらいの礼をして退出。
講堂は水を打ったような静けさであった。
参謀本部着後すぐに戦況説明。戦線に予期せぬ大穴が開いており
48時間以内の反撃が必要であった。
約4時間かけて部隊の再配置、進撃路を策定。決裁を経て21時に講堂に帰着。
少尉殿達より『ご苦労であります!』と言われる。
静かに答礼をした。
明日は諜報学である。ではまた。