「あれ(口論)はもうしょっちゅう、やっていることで・・・」(横田早紀江さん)
「(口論している場面は)編集の段階でカットされると思いましたし、仮にカットされなくても『日本では映らない』と思ったわけなんですけど・・・」(横田 滋 さん)
学園島の生徒の両親はいつもこんな思いをしているのだろうか?
学園運営の人間は、親の気持ちを考えた事があるのか?
どう考えているのだろう?
疑問ばかりだ。
「銀行員と普通の主婦が30年も、我が子を取り戻すため戦っている。彼らは活動家でも政治家でも外交官でもない。ごく普通の人間なんだと描きたかった」(撮影したクリス・シェリダンさん)
「新潟はやっぱり秋は行きたくないですね」(横田早紀江さん)
横田めぐみさん拉致から29年の今月15日、拉致現場となった新潟市を訪れた
横田滋さん、早紀江さん夫妻。
「その時のことははっきり覚えていて、『マージャンするから遅くなる』と連絡したら、めぐみがまだ帰っていない、と」(横田 滋 さん)
「ものすごいショックでした。いなくなったこと、帰ってこないことが考えられないこと。あの時は本当に凍りつくような感じで」(横田早紀江さん)
現在、オランダの取材クルーも別の映画をヨーロッパで公開することを目指し、横田さん夫妻の撮影を続けています。
海外の取材陣が関心を持つ北朝鮮による拉致事件。つらい思い出の多い新潟での映画の舞台挨拶で、早紀江さんは、こんなことを思い出していました。
「新潟に引っ越してきて、きれいな海を見て『本当に良かったね』と喜んだ。あの日が忘れられなくて・・・」(横田早紀江さん)
塩崎官房長官も23日、映画の試写会に・・・。
「拉致事件のことを『この映画で初めて知った』という方もいる。この映画は拉致解決のため、大きな力になる」(横田 滋 さん)