東アジアの時事問題に関する雑誌「月刊 東亜」の6月号に江畑謙介氏の
「中国のエネルギー資源戦略と海軍力の増強」という記事が掲載さ
れました。先月注文していたのですが、ようやく本日入手しました。
「東亜」について
http://www.kazankai.org/toa.html 記事自体は、今年の4月17日の講演会の時の記録でした。
文頭に挙げられていた論旨要約
「中国は経済の高度成長と軸を一にしたエネルギーの需要増大に対応すべく、海
外の石油資源確保に向け精力的に取り組んでいる。タンカーによる安全な輸送を
果たすため、シーレーンの安全保障は、まさに中国経済の発展と直結する喫緊の
課題であり、これに歩調を合わせるかのごとく、海軍力の近代化にも余念が無い。
その戦力はいまや台湾海峡を超えて、石油輸送ルートの安全確保まで視野に入
れ始めている。」
各節のタイトルと内容要約
・(はじめに)
海軍力といっても空軍力が伴わないと現代戦は成り立たない。衛星破壊実験を
初め航空戦力だけでなく宇宙分野の活動も急にに注目されるようになる。
・実践で高い成果を上げた中国製兵器
ヒズボラが中国製対艦ミサイルを使用してステルス性の高いイスラエル艦を攻
撃。これは、兵器の信頼性の高さを表している。
・軍の近代化と戦略転換
中国の戦略の変化と宇宙に重要性を見出す課程。1990年代のロシアからの兵
器輸入と電子妨害機の開発は、近代戦において何が重要なのかを中国軍が理
解しつつあることの現われ
・現代の情報戦と宇宙活用
2003年から打ち出された新たな戦略「情報化条件化の局部戦争」に基づき、宇
宙における各種の技術開発を積極的に行うようになる。