神浦元彰さんについてVol.5

このエントリーをはてなブックマークに追加
164名無し三等兵
北朝鮮 核実験 唐国務委員・金総書記会談 中国の説得、山場に
北朝鮮側 真意探る狙いも (毎日 10月20日 朝刊)

[概要]
平壌を訪問中の中国・唐家旋国務委員(前外相)と、北朝鮮の金正日総書記の会談が19日に実現した。
中国は北朝鮮が2回目の核実験を強行すれば、国連安保理で追加制裁議論が始まり、朝鮮半島情勢が悪化すると懸念している。
唐家旋国務委員はいっしょに乗り込んだ載秉国次官や武大偉次官とともに、
金正日に対して核実験の再開に反対していることを示し、6カ国協議に復帰するように促したとみられる。

すでに中国は北朝鮮への送金停止や、北京〜平壌便の運行を見直しを始めた。
中国政府系シンクタンクの北朝鮮研究者は、「北朝鮮に対する中国の無償援助が徐々に減らされていくことは避けられない情勢だ。
具体的に石油や食糧など何を対象にするか関係当局が検討している」と明らかにした。

金正日は中国が国連安保理で制裁案に賛成したことで不信感を増大させている。
今回、金正日が唐家旋氏との会談に応じたのは、中国が仲介者になるかの真意を確かめたいとの思惑があったようだ。
ただ北朝鮮が「見返り」なしに譲歩することはあり得ず、引き続き核実験再開を示唆しながら、
アメリカの金融制裁解除に向けた直接対話を求めるとみられる。
165名無し三等兵:2006/10/20(金) 09:50:23 ID:???
[コメント]
核実験の再開反対を主張する中国・アメリカ・日本・韓国は、対北朝鮮政策に対していくつもの選択肢を持っている。
しかし北朝鮮はミサイルや核で脅して、制裁の緩和や援助の増加を求める以外に方法がない。
この基本原則で北朝鮮はどんどんと追いこまれているのである。

というのは、北朝鮮が核実験を実施したことで、今までの脅しは脅しではなくなり、より強い脅迫の意味を持った言葉になっているからだ。
例えば、相手に向かって言葉だけで「カネをださなければ刺し殺す」と言っていた男が、ナイフを構えて「カネをださなければ刺し殺す」と言うぐらいの違いである。
さらに再度の核実験をすれば、片手で相手の胸ぐらを掴み、もう片方の手でナイフを構えている危険な状況に進む。
この段階で国連安保理が、国連憲章第42条を採択すると軍事行動が可能になる。中国はこのことを心配している。
しかし北朝鮮はこれからもアメリカが直接交渉を拒否すれば、アメリカや日本の胸ぐらを掴むしか方法がない。

そこで中国は徐々に北朝鮮への援助を絞って、その体力(体制維持能力)を奪っていく作戦なのである。
いくら北朝鮮の支配層が、2400万人全国民のうち1000万人が死んでも構わないと言うなら、それを試してみるといいだろう。
今までは老人や赤ん坊など、弱い者から餓死が広がっていた。
これから若い軍人や労働者など、体力のある者にも餓死がまん延していく。
そこで支配層だけが生き残れると思うことに無理がある。
166名無し三等兵:2006/10/20(金) 09:51:02 ID:???
私は中国の北朝鮮対応は「安楽死」を選択したと思っている。中国はもはやメンツを潰された北朝鮮に遠慮はない。
また、難民の発生などで中国東北部を不安定化させる要因(金正日体制)を取り除くことは胡錦涛政権の国策となった。

唐家旋国務委員たちは金正日との会談のアポイント無しで、平壌に強引に乗り込んだと聞いた。
そして当初に報じられた胡錦涛主席の”親書”もなかった。ただ唐家旋氏は中国の意思を、金正日に口頭で告げただけである。
これは中国と北朝鮮の友好的な話し合いではない。
唐家旋氏は金正日に向かい、「核実験に怒っている。再度の核実験はするな。6カ国協議に出てこい」と告げただけである。
それに対する北朝鮮側の対応は、「より強い危機感を高める」しか方法がないのである。
これではアメリカばかりか中国にも、とうてい制裁の解除(緩和)は望めない。
やがて、ゆすり、たかりの北朝鮮国家は崩壊する。