1 :
うんこ :
2006/07/22(土) 23:45:49 ID:???
2 :
おにいちゃん :2006/07/22(土) 23:46:44 ID:???
暫定ガイドライン 0.現代科学であれ男塾理論であれ異次元科学であれ議論であれ、第一に置くべきははスレ住人が楽しいこと。 1.「自衛隊がファンタジー世界に」とあるように、あくまで「現代日本」が主に関わる話であること。 2.現代日本というからには、自衛隊の組織・装備はあくまで現用もしくは近未来的に配備が予想されるものに限る。 核・正規空母・旧東側諸国製兵器・巨大人型兵器などの日本が配備するにはナンセンスなものは極力避ける。 3.総じて知識不足によるミスは、指摘するならイヤミにならない程度に。 指摘されたほうもムキにならず、あくまで謙虚に受け止めること。後付けのこじつけや訂正は恥ではない。 4.軍事力の背景となる社会構造などにも板違いでない程度に注意を払う。 5.あくまで「ファンタジー世界」の話であり、F世界側の設定は作者が勝手に決めることが出来る。 ただし、「超兵器・超魔法・無敵キャラまんせー」な話にならぬよう気をつける。 また、オーバーテクノロジーの扱いは慎重に。 6.ファンタジー側の人間もきちんと描写する方が好ましい。 自衛官主観という演出などであえて描写しないのはこの限りで無い。 7.政治・戦略・作戦・戦術・戦闘としてありえないものを避ける。現実的でない、または作中の設定で説明できない行動も同様。 8.萌え・色気はあくまで表現手段であり、目的ではない。 安易に狙ったり、しつこく要求するのは本来板違いであり、自粛すべき。 9.SS作者は、抽出がしやすいようにトリップ装着を推奨。 10.感想書き込む人も節度や口調を考えるべし。勿論、感想を書かれた作家も。 作品が気に食わないなら透明あぼーんで。 それでも気になるなら、このスレのルールが届かぬ場所で。 11.『小官 ◆qG4oodN0QY 』殿とのバトル禁止。小官殿とバトルする際には、 分家に設けられた小官殿関係専用スレにて会戦するべし。 12・レスはまとめて書きましょう 思いつきでこまごまとしたレスをしてスレを消費するのは迷惑です。
3 :
うんこ :2006/07/22(土) 23:47:47 ID:???
以下誰かよろしく。いまからといれ
4 :
名無し三等兵 :2006/07/22(土) 23:58:08 ID:???
4さま 1モツ
5 :
名無し三等兵 :2006/07/22(土) 23:58:48 ID:???
6 :
名無し三等兵 :2006/07/23(日) 00:00:03 ID:???
7 :
名無し三等兵 :2006/07/23(日) 00:01:06 ID:???
新スレおめでとうございます! ここ最近は本スレでも、面白いSSが見られるようになってますね。 短めですが、本スレの職人さん一同の健闘を祈ります(`・ω・´)ゝ”
9 :
名無し三等兵 :2006/07/23(日) 00:02:23 ID:???
■今までこのスレで討議された議題 ・ファンタジー世界の市場規模についての考察 ・麻薬による世界支配は許されるか ・江戸時代とファンタジー世界の類似性について ・大陸国家VS海洋国家戦略、その長短について ・マッチとメラ、着火手段としてどちらが優れているか ・F世界での日本経済再生と交易について ・ドラゴン・・・契約方法と空軍戦力としての有効性を考える ・自衛隊的ダンジョン攻略法 ・対人地雷と魔法の罠。 ・F世界における神の影響力について。 ・F世界的陣地攻略法 ・熊に見るモンスターの手強さ ・巨大昆虫対策〜界面活性剤から核弾頭まで ・決闘における非致死性制圧法(殺さずにいたぶる百の方法) ・F世界の街道、交通路における運搬手段が道に与える負担うんぬん ・銃弾を受け付けない素材を武具の材料に用いれるか
10 :
名無し三等兵 :2006/07/23(日) 00:03:20 ID:???
■さんざんガイシュツの話題 ・シーレーン確保における脅威の排除(海賊、海の怪物対策) ・日本が傭兵を雇用することは可能か? ・萌えは是か否か。 ・議論は是か否か。 ・魔法・怪物の設定(最終的には作者に一存という結論) ・補給が断たれた場合、弾薬を何とか確保可能か?不可能な場合はどうなるか? ・球形以外の世界。 ・食糧対策・餓死者の局限−魔物を喰らうモノ− ・在日外国人・異世界住人対策。政治思想の殴り合いは勘弁 ・資源・エネルギー問題。 ・外交方針について。 ・人間と亜人の共生について。 ・小官を排除できないか?(無理です) ガイシュツだが、再考察とかは特に禁止されてない。
11 :
名無し三等兵 :2006/07/23(日) 00:40:29 ID:???
バージョンアップディレクターの匙加減一つで攻撃力が一瞬にして無力化する世界。
12 :
名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:03:12 ID:fwLoPIfp
882 :名無し三等兵 :2006/07/22(土) 22:34:14 ID:MzoBVRg4 前スレ909 ◆XRUSzWJDKM氏へ 久しぶりにここでSSが読めました。 最近あぽーん表示が多くてSSが見れなかったので。 こんな奴がいるから荒れる。とっととタイフーンスレにでも行ってろ糞が。
13 :
名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:04:26 ID:???
>>12 三時間以上コピペして誰にも相手にしてもらえなかったみたいだねw
14 :
名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:05:52 ID:???
815 :名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:01:53 ID:???
これで今ぐらいのタイミングでタイフーン◆sePHxJrzaMが
普通に次スレ立てたらピタっと止まったりしてなw>コピペ連投
816 :名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:03:32 ID:???
>>814 荒らしキタコレ
817 :名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:03:52 ID:???
しかしタイフーンの何が気に食わんのか本気で分からん
政治的・軍事的な解釈や発言が不愉快なら理解できる、林間とかな
でもSS書いてただけだろ?
よっぽど萌えが嫌いとかでアニメやってると画面に物投げるタイプかねぇ
それか過去に文章書いてて、自分への評価と比べて僻んでるとか
15 :
名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:08:06 ID:???
16 :
名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:14:56 ID:???
17 :
名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:20:16 ID:???
821 :丼炒飯 ◆HY/YgdSbHM :2006/07/23(日) 02:05:23 ID:???
>>499 エロパロ板に作品投下してるのは派生議論スレで以前書きましたけど、谷川スレに投下したことは触れましたっけ?
私は覚えがないんですが。
ちなみに全部非エロ。エロは描写が平坦になるというか、空気感が上手く書けないんでやってないです。
>>799 >>804 始まったのが夕方なんで、もうかれこれ8〜9時間くらいですね。
ずっと報告まとめてたんですが、明日朝一で図書館に行く用事があるんで寝ます。
18 :
名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:21:36 ID:???
コピペ 来た! 来た!
19 :
名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:31:38 ID:???
830 :丼炒飯 ◆HY/YgdSbHM :2006/07/23(日) 02:10:03 ID:???
>>817 ファンタジースレや防衛女子校スレにも似たようなのが涌いてるんで、創作スレの存在自体が許せないのかも知れませんね。
少し前にも創作質問スレでやたら質問者に絡む者がいましたから。
では今度こそ、お休みなさいませ。
831 :名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:10:16 ID:???
>>830 九時間粘着お疲れ様
20 :
名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:32:20 ID:???
833 :名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:11:41 ID:???
で、タイフーン(本物)は荒らしに屈して逃げたのか?
834 :名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:12:20 ID:???
ていうか気づかず寝たんじゃね?
835 :826:2006/07/23(日) 02:12:29 ID:???
>>826-827 え? 俺も佐藤の一局面なのw?
トゥーソードになれるかもしれんな
836 :名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:12:54 ID:???
>>831 荒らしからスレを守るためにはSS投下しか無かったんだよ。
つーか、早く次スレたててくれ。
21 :
名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:32:57 ID:???
851 :名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:23:25 ID:???
>>830 魔法少女スレを軍事板につくらないという約束を破ったのだから、
ちょっと苛苛してるだけ。
他のスレはどうでもよいんだけど、ついレスしちゃうんだよねぇー。(反省)
852 :名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:23:30 ID:???
てか
>>836 の言い分はマジで最低だろ、これ。
荒らしておきながらこれは…。
853 :名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:23:52 ID:???
今回の水害で地方の土建屋も元気になるんだろうな
854 :名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:24:26 ID:???
>>851 どこにそんな約束があったんだか。単に現実社会で嫌なことしかないから荒らしてる
だけだろ基地外め。
22 :
名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:34:14 ID:???
あったま悪いなぁこいつ
23 :
名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:48:19 ID:???
儀礼と伝統に彩られた誇り高き帝国騎士団が泥みたいな色の服を纏った野蛮人に勝てないSSマダー?
24 :
名無し三等兵 :2006/07/23(日) 03:12:28 ID:???
「あれ美奈、帰ってたんだ」 自宅の居間の椅子に腰掛けて読書に耽っている茶髪のショートカットの少女―――と呼ぶにはかなり大人びた、上背のある女性に健太は声をかけ、彼女が返した微笑みに安堵感を抱いた。 「ああ。ようやく戦線が安定し、短いながらも休暇をもらった。私はいらないがな」 幾つかの勲章が付いた青い軍服を着た彼女―――健太の上官であり、恋人―――の向水美奈は凛々しさの漂う、太めの眉と切れ長の目が印象的な顔立ちを緩めた。辞書ほどもある分厚い本を机に置くと、健太に歩み寄ってくる。 健太は美奈の振る舞いや言動を見聞きするたび、ある種の心強さを覚えてしまうのだ。彼だけではなく稲葉の少なくない数の生徒が、彼女の持つオーラに圧倒され支配されてしまう。 健太は手を広げて抱きつこうとする美奈を自然な動作で避けて台所に向かい、手にした紙袋を開けて中身を取り出す。 「たまには休まなきゃ駄目だよ。帰ってるなら電話くれれば良かったのに」 「そうも考えた。だが、しなかった」 健太が台所で買い物の中身を一つ、また一つと取り出していると、美奈が背中に抱きついてきた。
25 :
名無し三等兵 :2006/07/23(日) 03:13:05 ID:???
背中に表面積の大きい柔らかい感触が走り、溶けるほど熱い吐息が耳たぶに吐きかけられる。美奈は健太の首筋を舐め、耳を甘噛みした。 健太の背筋に電気のようなものが走り、一気に心拍数が最大値まで上昇する。 赤い舌が耳を舐めるたびに全身の鳥肌が立ち、心臓を鷲?みにされたような感触を覚える。立っているのがやっとで、今にも崩れ落ちてしまいそうだ。 ―――と、とにかく放れなきゃ…! 健太はどうにかして美奈を振りほどこうとしたが、回された手は鉄のように頑丈で全く動く気配が無かった。 無理も無い。健太は一内勤士官で、美奈は空軍大尉として中隊長を勤め自らFw190を駆け戦場を飛び回る人物、普通に考えて力で敵うわけが無いのだ。ただでさえ、健太は力が無いのというのに。 「なぜだろうか…?私にもわからない…」 横目で美奈を見ると、何かに酔ったような目でこちらを見ていた。切れ長の目が弛み、瞳が健太を獲物のように見ている。健太は危機感を覚えたが、どうにもすることができない。 「だ、駄目だよ美奈!こ、こんな昼間だし…」 「ただ一つ確かなのは、私は健太を求め、交わりたいという欲求が体を食い破ろうとしていることだけだ」 「ええッ!そ、そんなこと言われても―――」 健太が必死に声を振り絞って出し、訴えても美奈はさも当然のように言う。ひょっとすると彼女の耳には、健太の声など届いていないのかもしれない。というより、交わりたいなどと露骨に表現されるのも困る。 この人はいつだって無茶苦茶だ。爆弾やロケット弾をぶら下げたままFw190で優勢な敵戦闘機と空中戦をこなし、白石が戦車一個中隊を差し向けても二時間で全滅させ、 十数回撃墜されても無傷で生きて帰ってくる人―――人と呼んで良いのかよくわからないが―――なのだ。一般人の常識が通用するはずがない。 「だ、駄目だって…」 「残念だが諦めろ、もう私は止めるつもりはない。ふふ、少々荒っぽくなるかもしれんが我慢してくれ」
26 :
名無し三等兵 :2006/07/23(日) 03:13:56 ID:???
美奈は健太の背中と足に手を回すと、お姫様だっこをして居間へと連れて行く。これが健太と美奈の力関係だ。美奈が夫で、健太は妻というのが家内での役割で、家を守り家事をするのが男、戦場で戦うのが女なのだ。 美奈は居間のカーペットの上に龍之介を降ろし、間髪居れずに馬乗りになった。腹部を押さえ込まれて、健太は動くことが出来ない。 白い手は頬に回され、優しく撫でた。美奈の紅潮した顔が近寄り、荒い鼻息の音がすぐ近くで聞こえる。美奈は健太の首筋、頬に数え切れないほど口付けする。それだけでなく、時折耳に息を吹き掛けて、健太を飽きさせない様にしていた。 されている方からからしてみれば、勘弁してほしいところなのだが…。 「神はなんと美しいものをお造りになったのだろう…。綺麗だ…」 「そ、そんなことはないと思うんだけど…」 「秀でたものを持つ人間は、自らはその価値に気付いていない。健太はそれだ」 「でも―――」 健太の反論は口付けで封印される。美奈は少々乱暴に舌で口をこじ開け、健太の唾液を求めて口内にそれを這わせた。歯茎の上、下が舐め尽され、丸め込んでいた健太の舌に強引に絡み付いていく。 「やはり健太の唇は最高だ。もっとも、私は健太以外の唇を奪うつもりは無い―――」 美奈は空いていた健太の右手を取ると自らの胸に回し、そのまま右手を動かさせて胸を揉みしだかせる。 「お、おぅふ…」
27 :
名無し三等兵 :2006/07/23(日) 03:14:50 ID:???
「私だけが攻勢なのもなんだ。健太も対空砲火ぐらい撃ってきて良いぞ」 健太は既にまともな思考能力を失っているにも関わらず、美奈は予習綽綽で龍之介をリードしていた。 互いの唇が離れると銀色の糸が伸び、美奈はそれを舐め取ると満足げに笑って口元を拭った。 「体が熱くなってきた。ふふ、恋の炎とでも言うのかな?この感覚は」 美奈は離れようとする龍之介に密着し、制服のボタンに手を伸ばす。 「ちょ、ちょっと…駄目だよ…」 「安心しろ。私は脱がすのが好きだからな。ふふふ、随分体が熱くなっているのだな」 これじゃ女の子じゃないか、と健太は情けなくなる。女に上を取られ、焦らされているなんて恥ずかしいことこの上ない。 「ああ…うう…」 第三ボタンが外されようとした時、携帯の呼び出し音が鳴った。健太の着信音ではない。 美奈は馬乗りになったまま、先ほどまでとは別人のような凛とした態度で電話に応じる。何か込み入った内容のようで、美奈は時折眉を顰めたり、眉間に皺を寄せたりしていた。 「もしもし、私だ。うむ、わかった。十分で行く」 「だ、誰から?」 「空軍本部からだ。すぐに戻れと連絡だ」 「そう!それは…」 健太は心底安心したが、美奈は上体を起こす健太を再びカーペットに押し付けた。 「五分で終わりまでやるぞ」 「え、ええ!?」 「当然だ。このまま私を屋外に出したら手当たり次第に襲うぞ、間違いなく」 「め、滅茶苦茶だ…」 「社会平和のため、私の健康のため協力してくれ」 「それでは、参る!」 「ちょっと――――」
28 :
名無し三等兵 :2006/07/23(日) 03:20:32 ID:???
852 :名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:23:30 ID:???
てか
>>836 の言い分はマジで最低だろ、これ。
荒らしておきながらこれは…。
853 :名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:23:52 ID:???
今回の水害で地方の土建屋も元気になるんだろうな
854 :名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:24:26 ID:???
>>851 どこにそんな約束があったんだか。単に現実社会で嫌なことしかないから荒らしてる
だけだろ基地外め。
855 :名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:25:22 ID:???
>>846 もうSS投下禁止にして、荒らしを封じ込めよう!
井炒飯さん、報告よろしく〜
856 :名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:25:31 ID:???
>>850 どなた?
857 :名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:25:41 ID:???
>>851 もしそういうログがあるなら出せ
落ちててもいい、●持ちの一人や二人いるだろう
29 :
名無し三等兵 :2006/07/23(日) 03:21:13 ID:???
860 :衛生兵 ◆KEISAMedic :2006/07/23(日) 02:27:02 ID:???
ふむぅ・・・
佐藤くんはわざわざ携帯から荒らす位粘着してますからなぁ・・・
貴重な人生をどぶに捨てるのは勿体ないと思うんですがね
861 :名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:27:31 ID:???
ちょwwwあの荒らしwww外部板にまで迷惑かけてんのかよwwww
306 名前: 投稿日: 2006/07/23(日) 02:18:02
過去ログ読んで蟹様が降臨してたこと知って吹いたw
しかしSS投下無いなー。いっそのこと、最近荒らしで傷心気味なユーロファイターの人が気晴らしに代筆してくれんかな(´・ω・`)
307 名前: 投稿日: 2006/07/23(日) 02:19:57
ナチスの親衛隊が投下されてもなあ
308 名前: 投稿日: 2006/07/23(日) 02:20:08
>>306 それだと左党までやってきそうだ……('A`)
30 :
名無し三等兵 :2006/07/23(日) 03:22:18 ID:???
864 :名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:28:24 ID:???
>>817 俺は軍事板に常駐している硬派なんだぜ!!!!11!!!!!!
と、来たこともない板の住人を騙って佐藤きゅんが自己アピール
→oioiじゃあなんだよこのスレはw
と、吹聴した相手にタイフーンスレを突きつけられる佐藤きゅん
→面子を潰された!!111!!!!と、DQN的怒りを顕わにする佐藤きゅん
→必死に破壊活動を行おうとするものの、持ち前の知性の無さから
どこのスレでも5秒で露見、嘲笑の元煽られる佐藤きゅん
→タイフーンを叩かない=俺の敵なる1bit思考ゆえに目に映る全てが
敵に見え出した佐藤きゅん ←今ココ
→閉じこもった佐藤きゅんの様子を見に来た両親に
「オマエ、タイフーンだろ!!!!!!」と襲い掛かり事件化
という流れを幻視しました。
865 :名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:28:40 ID:???
いや、連合への就職活動と思えば結構有意義かも試練
でもチームセコのほうがいいと思うんだけどな、IQ35でもつとまるらしいし
866 :名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:28:49 ID:???
>>854 あー、なんかまたムカついちゃったよ。
怒りをあのスレでのレスにこめちゃいそうな気分。
今後も荒らす気は、さらさら無いんだけどさ。
867 :名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:29:08 ID:???
>>863 佐藤くんと電波会話ができるのはですがスレだけ!
31 :
名無し三等兵 :2006/07/23(日) 03:23:09 ID:???
872 :名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:31:22 ID:???
現実で叩かれ、ココでは馬鹿にされて
>>866 の中の人も大変だなw
まぁ相応の結果なんだろうけど。
873 :名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:31:33 ID:???
>>869 佐藤くんに励ましの信(中国ではこう書く)を出そう!
874 :名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:32:18 ID:???
>>861 どこだこれ?
875 :名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:32:28 ID:???
むかつこうが荒らそうがしったこっちゃないけどね。スレ運営はスレ住人がすればいい。
職人さんに作品を期待しながら、作品を落とす場を維持できないというのなら、立ち枯れるに決まってる。
32 :
名無し三等兵 :2006/07/23(日) 03:23:56 ID:???
894 :名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:41:03 ID:???
>>877-879 どう言われ様がかまわねーよ。
どうせ軍板の恥部なんだからさ、俺達。
みんな似た者同士、これからも仲良くやろうぜ。
895 :名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:41:16 ID:???
>>887 でも、ここまで酷くはなかったし、本格的になってきたのは春くらいからだからな。
896 :名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:41:19 ID:???
そーいやタイフーンにSSの師匠っているのかねぇ
897 :名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:42:23 ID:???
tvkの良い親父アニメから帰還した俺に今北産業
898 :名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:42:33 ID:???
>>894 敗北宣言乙
33 :
名無し三等兵 :2006/07/23(日) 03:25:26 ID:???
900 :衛生兵 ◆KEISAMedic :2006/07/23(日) 02:43:13 ID:???
>>894 そなたみたいなテロリスト思考のお人はなかなか居ないと思うですよ
901 :佐藤にゃん ◆om9ygRXchQ :2006/07/23(日) 02:43:17 ID:???
>>894 佐藤ちゃん、コテハン!コテハン!!
903 :名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:43:36 ID:???
>>894 ですがスレ住人は学生か社会人が多いけどなw
リアルに居場所があるからw
907 :名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:45:20 ID:???
テロリストに失礼
908 :名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:45:50 ID:???
>>900 軍板なんだから、一個ぐらい常に戦場と化しているスレがあっても、
いいんじゃねーの?
>>903 どうせ落ちこぼれだろ?
34 :
名無し三等兵 :2006/07/23(日) 03:26:46 ID:???
919 :名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:50:37 ID:???
ああもう、タイフーンだかハリケーンだか小官だか知らんが、
今は荒らしよりも界きゅんの和服姿萌えの方が大事なんですよ!!1111
あと「流石におにんにんついてるから萌えてもおっきおっきしないだろ」と思ってプレイしてたら
最後のお口でご褒美のシーンで見事におっきおっきした件について。
921 :佐藤にゃん ◆om9ygRXchQ :2006/07/23(日) 02:50:48 ID:???
>>908 居場所が欲しければチンコ画像さらすくらいの男たれにゃw
922 :名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:50:57 ID:???
まあ荒氏=戦争なんて軍板の発想じゃない罠
VIPとかヌ速とかっぽい
924 :名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:52:07 ID:???
昔タイフーンスレ荒らし(佐藤じゃないほう)はへったくれを減った暮れ、二重投稿を二十投稿
と間違えて住人から大笑いされてたなw
926 :名無し三等兵 :2006/07/23(日) 02:53:44 ID:???
>>908 タイフーンスレなんていうちっぽけな場所が、
いくら荒れようとどうでもいい話だな。
35 :
名無し三等兵 :2006/07/23(日) 03:28:49 ID:???
どうやら本スレはタイフーンスレの巻き添えを喰らっていたらしい。
36 :
名無し三等兵 :2006/07/23(日) 03:59:54 ID:???
>>35 まるで他人事だな。このスレもすぐ潰されると思うよ。w
37 :
名無し三等兵 :2006/07/23(日) 13:47:34 ID:???
タイフーンスレを潰した基地外がもうすぐここに来るな・・・
38 :
名無し三等兵 :2006/07/23(日) 14:39:54 ID:???
どこのコピペかと思えば、荒らしを食い物にするですがスレかよ… あんな変態チックなスレは荒らし対策の参考にはならんぞ。 いや、まあファンタジースレを混沌に落とし込みたいならあのスレの手法で 徹底的にやるのもありだが。 でもここの住人は若い人多そうだし多分無理だから、どんなに腹が立っても スルーで。 荒らしは自作自演で対話が成り立ってるように見せかけるのを常套手段として いるから、荒らしに反応している奴も荒らしと看做してスルーしよう。
39 :
名無し三等兵 :2006/07/23(日) 14:41:10 ID:???
40 :
名無し三等兵 :2006/07/23(日) 15:04:57 ID:???
なあに、こっちには最臭兵器が3人いる 最厨兵器でもあるがな
41 :
名無し三等兵 :2006/07/23(日) 15:05:53 ID:???
西暦2020年1月16日 09:00 ゴルソン大陸 陸上自衛隊大陸派遣隊第一基地西方69km地点 「遠路はるばるご苦労様です」 未だ死臭の残る広場に、護衛に囲まれた外務省の人間たちが到着する。 死体こそ残っていないが、周知に散らばる血痕が、そこで何があったかを知らせている。 「いやいやどうも、相手は塔の中ですか?」 このような場所でもスーツを着こなしている鈴木が尋ねる。 どうやったのかは知らないが、そのYシャツにはきちんと糊が利いている。 「そのようです。今のところ表に出てくる様子はありません。 連合王国の捕虜はこちらです」 「ああ、それは別にどうでもいいですよ。それでは早速交渉を始めますか」 座り込んだ捕虜たちには欠片も興味を示さずに、鈴木は塔へと足を進めた。 基地からやってきた護衛たちがその後ろに続き、一同は頭上に注意を払いつつ進んでいく。 「三曹」 「はっ」 「攻撃の準備を整えろ」 「はっ?」 不思議そうに三曹が上官の顔を見る。 佐藤は、戦闘中と同じ表情を浮かべて装填を確認していた。 「友好関係を結びたいというのはこちら側の話だ。 向こうもそのつもりだと誰が決めた?いいから準備を整えろ。何事もなければ良い訓練になったで終わる」 「はっ、了解しました」
佐藤の命令はすぐさま全員に達せられ、彼の小隊は遮蔽物の陰や開口部を狙える場所に展開した。 それに気づかない護衛部隊ではなかったが、彼らには交渉終了まで鈴木を護らなければならないという任務があるため、自由な行動は出来ない。 未だ実戦経験はないとはいえ、この護衛部隊を率いている二尉も状況は理解できていた。 向こうから停戦交渉を持ちかけてきたわけではないのだ。 「先方から見れば正体不明の武装集団、か。攻撃されないといいのですが」 「す、鈴木さん、本当に大丈夫なのでしょうか?」 「御国のためです、諦めて歩きなさい」 「は、はぁ」 鈴木が縁起でもない事を漏らし、そしてその言葉に通訳たちが怯える。 それを横目に見つつ、護衛の一同は一同で、静かに戦闘準備を整えていく。 「吉田二曹」 「はい」 「全員装填して安全装置を掛けろ。 いざという時は外の連中と合同で逃げるぞ」 「わかりました」 小声で命令が伝えられ、護衛部隊は戦闘態勢を整えた。 「横山さん、拡声器を貸してください」 「どうぞ」 それを知ってか知らずか、鈴木は部下から拡声器を受け取り、塔の上を見た。
ノービス王国暦139年豊潤の月六日 忘れられた村 護民の塔屋上 「動けるものはあとどれくらいだ?」 「魔術師は全滅ですね。あと数日は休ませないと誰も動けません」 「そうか」 へたり込んだ魔術師を眺めつつ、族長が答える。 「弓兵は?」 「矢がありません。これはどうしようもありませんね。 石材を投下するくらいしかないですね」 「うーむ、食料も無いしな。それで、下の連中は何者なんだ?」 眼下を見下ろし、瞬く間に連合王国を蹴散らした謎の軍勢を見る。 こちらの攻撃を恐れているのか、その大半は瓦礫の影に隠れている。 「あの慎重さが厄介だな。ん?」 族長の視界の中で、謎の軍勢の一団が塔へと歩み寄ってくる。 警戒している様子だが、こちらに攻撃を加えるつもりは無いようだ。 と、その一団の中から身なりのよい男が歩み出て、こちらを見上げる。 「あーあー本日は晴天なり。 私たちは日本国外務省の人間です。 ダークエルフならびにドワーフの皆様、聞こえますでしょうか? 聞こえるようでしたら何か反応をお願いします」
突然、凄まじい大音量が周囲に響き渡った。 「なっ、なんだ!?あの男が喋っているのか!?」 「族長!どうしますか!?」 慌てふためいたダークエルフたちが剣を手に尋ねる。 日ごろは沈着冷静をモットーとしている彼らだが、さすがに昨日は休まず戦闘を行っていたために精神力が限界に達しているのだ。 「どうするね?」 傍らにやってきたドワーフの族長が尋ねる。 豊富な知識と優れた身体能力によって、昨夜は石材をひたすら取り外しては下へと投げ続けた彼らも、当然ながら疲れきっている。 「やれといわれればもう少しは粘れるが、それでおしまいだぞ」 「わかっていますよ。とりあえずは交渉するつもりです。向こうの要求から聞かないと。 誰か!青旗を持て!」 万国に通じる軍使・降伏の印を部下に持たせつつ、族長は先ほどの男の方へと歩き出した。 「あちらさんが、そのつもりだといいのだがな」 そんな族長の耳に、ドワーフ族長の呟きが聞こえた。
西暦2020年1月16日 09:00 ゴルソン大陸 陸上自衛隊大陸派遣隊第一基地西方69km地点 「聞こえますかー! 私たちは話し合いをしたいと考えています。 どうか代表者の方は応答をお願いしますー!」 拡声器片手に鈴木は呼びかけを続けていた。 周囲ではいよいよ戦闘態勢を隠さなくなった護衛部隊と、完全に怯えきった通訳たちがいる。 「こちらはダークエルフ族長である! 我々は対話を望んでいる!代表と護衛三名の入場を許す! 同意するのならば他の者は塔から離れてもらいたい!!」 頭上から応答が帰ってきた。 まあ一人で入ってこいと言われないだけましかな。 などと思いつつ鈴木は通訳と護衛部隊に下がるように命じる。 「しかし、それでは貴方の安全が守れません」 というもっともな反論も無く、護衛部隊は年配の陸曹と二人の一士を残して後退した。 「やれやれ、もう少し心配してくれてもいいでしょうに」 苦笑しつつ鈴木は呟き、そして扉へと歩み寄った。 さすがに上から丸見えなだけあり、部隊の後退を確認すると、昨日は硬く閉ざされていた扉はあっさりと開いた。 「さてそれでは、早速中へと入りましょう」
塔の内部には、昨日の虐殺から避難してきたらしい難民たちがいた。 当然といえば当然だが、その大半は女性と子供だ、あとは負傷者である。 「だいぶ追い詰められているようですね」 「そうですね、兵士以外で若い男がほとんどいません」 前後を美形か2Dの兵士に挟まれつつ、一同は上階目指して移動していた。 そのまま屋上へと通され、彼らはとりあえず運び出してきたらしい椅子へと座らされた。 「私がダークエルフ族長、シルフィーヌだ。 こちらはドワーフ族長、ドミトリー」 「日本国外務省の鈴木と申します。 後ろの三人は護衛です。 さて、本日私たちがこちらに伺った理由ですが、なに、簡単な事です」 「資源と引き換えに、生命の保証。といった所だな?」 シルフィーヌに先手を打たれ、鈴木は一瞬唖然とした。 だが、次の瞬間には愉快そうな笑みを浮かべて肯定した。
「ええ、ええ、まさにその通りです。 恐らく連合王国の方々とも同じような条約を結んでいたのでしょうが、我々のはそれよりも好条件であるとお約束しますよ」 「対価の支払い、護衛部隊の駐屯、不可侵条約の締結、食料その他の供給?」 淡々とシルフィーヌは鈴木の手札を言った。 「まあそんなところですな。それでどうでしょうか?」 「対価の支払いは質を理由に安く買い叩く事ができる。 護衛部隊は本国の命令一つで虐殺部隊へいつでも変えられる。 食料その他の供給は、我々に首輪をつけるための方法とも取れる」 見事に考えていた事を言い当てられたが、鈴木は愉快そうな笑みを崩さなかった。 「いやはや、頭の回転の速い方との会話はあれこれと説明する手間が出来て面倒ですな。 ならばどうでしょうか?私たちの開拓民を受け入れてください。 人質、というわけではありませんが、それならば皆さんとしても悩みは減るのでは?」
自国民を人質にさせる? シルフィーユは鈴木の考えが読めなくなった。 この世界では国民の定義が決まっている。 三代以上昔からの自国民である一等市民、難民が市民権を得た二等市民、奴隷として連れて来られたが、有能なために労働者として登録されている三等市民 そしてそれ以下の奴隷やただの難民が下等市民と分類されている。 下等市民をわざわざ送り込んでくる事はないだろうから、恐らくは管理をする一等市民とその配下の二等市民、働くための三等市民。 それをこちらに送り込んでくる? 「それを理由に、護衛が増えるというのではないだろうな?」 「お望みとあれば、護衛部隊は必要最小限に留めますよ?」 「なるほど・・・・よかろう。ドミトリーはどうか?」 会談中、沈黙を保っていたドワーフ族長は、無言で肯定した。 その視線は護衛の三人に向けられている。 「それはよかった!では早速条約締結と行きましょう。こちらの証文にサインをよろしいですかな?」 万年筆と書類を取り出し、嬉しそうに鈴木が言う。 キャップと苦戦しつつ二人がそこに署名し、会談は大した混乱も無く終了した。
西暦2020年1月16日 13:00 ゴルソン大陸 陸上自衛隊大陸派遣隊第一分遣隊駐屯地 「それでは後はお願いしますよ佐藤二尉さん」 笑顔で手を振りつつ鈴木がヘリに乗り込み、彼と外務省の一団は基地へと帰還していった。 それを見送る佐藤たちは、安全な基地から離れた場所に置いていかれたショックを隠しきれない様子である。 「二尉殿」 「諦めろ三曹。防御計画を練るぞ。衛生はあちらさんの負傷者の治療だ。 直ぐに塹壕と機銃陣地を構築しなければならない。急げ」 「はあ」 当面は目の前の問題だけを考えていたい二尉と、何も考えたくなくなった三曹は、直ぐに仕事に取り掛かった。
一方の鈴木は、帰還するヘリの中で、通信機相手ににこやかに会話をしていた。 ええ、ええ、そうです。はい。 佐藤のせがれを置いてきました。 はあ、死守命令? なるほど、嫌われているというのは本当だったのですね。 違う?まあ自衛隊さんの都合は知りませんからどうでもいいですけど。 ええ、それよりも開拓団を急いでください。 そうです、護衛も。他の省庁とは話がついています。 既に計画は実働しているんです、急いでください。はい、では。 通信機を切ると、鈴木はようやく笑みを崩して窓の外を見た。 眼下に広がる野原を、コンボイが移動している。 どうやら地形はある程度把握したらしい。 開拓団到着前にはある程度の道路も構築するらしい。 「さすがは自衛隊さんだな。まぁ精々頑張ってください、私のために」 彼を乗せたヘリコプターは第一基地目指して飛行を続けた。
本日はここまでです。 とりあえず新スレ乙です
53 :
名無し三等兵 :2006/07/23(日) 16:15:47 ID:???
>>909 乙。
この鈴木と言う奴は自分の王国でも作る気か?w
おつかれさまです。当方も呼応します。
天羽日 午後01時00分 ドワーフ・ニーフ皇国「 皇国議事堂駅 」出口 「 やれやれ・・想像以上の平和国家ですなあー 」 皇国議事堂駅に降りたった今井が最初に発した台詞が、これであった。 それなりに酒宴の席は見慣れているはずの(民間の)今井も、 国会議事堂前を埋め尽くした酔っ払いの大群団には、しばし、呆然であった。 つーか、この暑苦しい空気、酒臭い風がどうにもたまらん今井であった。 「 ・・・・・・ 」 駅出口でノビている本田隊長の左側に、静かに立っているのみ、の、斎藤隊員は、 後ろからやってきた今井に振り返ろうともせず、 そのままド皇国議事堂正面に向き合ったまま、沈黙している。 そして飽きもせず・・その光景、を、見やっている。 もともと、自分を高める事意外には、何事にも無関心な男なのである。 だからそうして、 何時もの様に何も語らず、静かに腕を組んで・・それだけ、であった。 後の話では、 「 すぐに連絡を入れるから 」 と、生真面目な本田隊長が出て行って、2時間が立っていた。 おかしいな、 と、斎藤が本田を捜しに出てみたら・・・ 気の毒な本田が目を回していた、という事らしい。 で、何時もの如く、 余人には見せられぬ、という事で( 今井を )呼んだ、と。
それにしても・・・豪快にして呑気な光景、であった。 昭和日本と平成日本の常識の中で生まれ育った斎藤と今井は、 この“ 世にも幸せそうな酔いどれ親父ドモ ”のだらしない姿に、 ただただ、立ち尽くすだけであった。 “ びょおおおおおお・・・・・ ” 皇国議事堂前に、強いビル風が吹いた。 そして空に舞うスルメのビニール袋につまみ類。花吹雪ならぬ袋吹雪。 ( やれやれやれやれやれ・・・ ) 夏の日中に、こいつら熱中症で死なないのかな?、とか思ったりする。 しかし、どこか憎めない髭親父どもであった。 そういえば・・ステレオタイプのドワーフは、いないような。 どちらかというと、白雪姫の7人の小人、そんなドワーフ達ぽい雰囲気であった 「 ぐー、がー、んががががががが、、、んぐー 」 ( ・・・、おうおうおうおうおう・・ようーけ寝る事よ・・・ ) 愛らしいというか、なんというか・・・
・・・それでも、 この、ゴロゴロと寝転がるドワーフ人達が、 “ 流浪の平成日本の市民20万 と 数万の自衛隊隊員 ”達の、 “ かえがえのない尊き恩人達、命かけて恩にむくいねばならぬ人達 ” と見る目は、斎藤も、今井も、かわらない。 それは、気の毒にも目を回している本田隊長にしても、そうだろう。 また、彼らが、こんな長閑な(?)国民性だったからこそ、 時空の果てから飛ばされてきた我等、“ 現代日本からの流浪の民 ”を、 どの世界の、どの国民、どの民族よりも“ 快く受け入れてくれた ”のだろうだから。 「 ・・いきますか? 」 今井の呼びかけに、 斎藤が無言で答え、本田を担ぎ上げて歩き出す。 どの道、斎藤隊員が政治に関わる事はありえない。 とりあえず、ここは誰に責任を負うでもない今井が勝手に動いてみよう。 ( 幸いな事に、それで総てが上手くまわっていた ) 足元にころがる恩人達を、うっかり踏んでしまわぬよう、気をつけながら。
その時、 斎藤の足元で、1人のドワーフが寝返りをうった。 なんとも幸せそうな寝顔である。 斎藤が思わず・・・ 背をかがめて何かをかけてやろうとするのを、1秒先に今井が動いた。 不意に斎藤と今井は、 田舎の親父や叔父たちを思い出していたのに・・気がついた。 ( なるほどね ) にくめないわけが、そこにあった。
59 :
呼応終了 :2006/07/23(日) 17:20:47 ID:???
60 :
名無し三等兵 :2006/07/24(月) 00:08:22 ID:7RykPmvD
連日909氏のSSが楽しめて嬉しい限りです。 クレバーな役人がとてもいい感じです。
61 :
名無し三等兵 :2006/07/24(月) 10:31:49 ID:???
ウンコー
62 :
名無し三等兵 :2006/07/24(月) 12:06:17 ID:???
九州の災害救済に自衛隊隊員の皆様出動中。お疲れ様です。 〃 ⌒ ヽ /ミfノノリハ)) fヘ|´ヮ`ノ| ∬ |\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ (■\ /\ \ \ / \|=================| \ ノ ひすいコタツ \
63 :
名無し三等兵 :2006/07/24(月) 23:26:56 ID:???
昨日初めてここのSSをwikiで読んだ 何で自衛隊漂流戦記公開停止中なんだ_| ̄|○ みんな続き早く書いてくれーヽ(`Д´)ノ!
64 :
名無し三等兵 :2006/07/25(火) 01:07:17 ID:???
>>63 なんだかんだいってこのスレが続く理由も分かるだろう?
65 :
名無し三等兵 :2006/07/25(火) 01:18:47 ID:???
アラシニマケズ、厨ニモマケズ。
66 :
名無し三等兵 :2006/07/25(火) 02:24:50 ID:???
まあ、冷たい緑茶x3 入れたんで飲んでくれ Z 〃 ⌒ ヽ z /ミfノノリハ)) z |\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄旦旦旦 \ /\ \ \ / \|=================| \ ノ どわーふみかん \
67 :
名無し三等兵 :2006/07/25(火) 02:33:59 ID:???
西暦2020年1月16日 15:00 ゴルソン大陸 陸上自衛隊大陸派遣隊第一分遣隊駐屯地 「駐屯地司令殿」 「今度言ったら撃ち殺すぞ」 「はっ、二尉殿、報告があります」 「なんだ?」 陸士たちに混ざって塹壕を掘っていた佐藤に三曹が声をかける。 ちなみに、二尉なのに一佐並みの仕事を与えられた彼は、感激に身を震わせるどころか、真剣に退役を考えている。 なにしろ、当然のことながら仕事量と俸給は比例しないからである。 「高度に政治的な問題に、軍事上必要な事、ねぇ」 遥かな昔より、国家が無理を通すために使われてきた言い回しである。 それ自体は個人の権利よりも公共の利益を優先する現代国家、そこに属している公務員である以上、異論は無い。 だが、公務員であっても、その無理を通される側になるとなれば話は別である。 「まったく、何で俺がこんな事を」 「二尉殿ー準備が出来たところからMINIMIを据えてもいいでしょうか?」 「かまわん、弾薬の再分配も急げよ。 陣地が完成した班から大休止だ。警戒は怠るなよ」 「はっ」
土を掘る音、瓦礫を積み上げる音。 銃声と悲鳴ばかりを聞いた昨夜とは違い、彼ら自衛隊員一同は建設的な作業に従事していた。 「弾薬庫はここにしよう。終わったら再分配だ!急げ!」 弾薬箱を持った陸士たちに陸曹が怒鳴っている。 「よーし、この井戸を流用させてもらおう。水質検査を忘れるな!天幕を張るぞ!」 戦闘糧食の詰まった箱や水のタンクを抱えた糧食班が、井戸に近い場所に拠点を建設している。 「こちら第一分遣隊、定時報告オワリ」 周囲に瓦礫を積み上げた即席の指揮所では、通信機や周辺監視装置相手に陸曹や陸士たちが悪戦苦闘している。 そこから視線を動かし、先方は護民の塔と呼んでいる塔を見る。 暗い表情をしたダークエルフやドワーフたちが、家族や戦友たちの亡骸を埋葬しているのが見える。 その横に掘られた大きな穴には、昨夜の戦闘で射殺した敵兵たちの死体が投げ込まれ、火葬されている。 いや、どちらかというと焼却処分か。
「二尉殿」 「ん?」 振り向くと、不機嫌な表情の三曹が立っていた。 「なんだ?」 「ですから、どうされますか?」 「???」 何故こいつは上官相手に意味のわからない事を言って怒っているん・・・!!?? 「うん、すまん、なんだったかな?」 「ですから、作業の終わった班から大休止を取らせます」 「あ、ああ、かまわん。やってくれ」 「了解しました。できれば二尉殿も少し仮眠を取られては?」 「うーむ、そうだな、そうしよう。あとは君に任せていいかな?」 「はい。それでは向こうの天幕へどうぞ」 「うん、わかった」 いやはや、昨夜の緊急出動から戦闘終了後の今まで、考えてみれば休みらしい休みをまったく取っていなかったな。 今のうちに休んでおこう。 どうせ基地から輸送部隊がきたら休む暇なんてないんだ。 三曹の言葉に甘えて彼が天幕の中で横になった直後、第一基地より派遣された輸送部隊が到着した。
西暦2020年1月16日 21:30 ゴルソン大陸 陸上自衛隊大陸派遣隊第一分遣隊駐屯地 「よーしいいぞー!そのまま!そのまま!!」 重機が唸りを上げ、頑丈なコンテナハウスを地上へと設置する。 その傍らでは塹壕に並べられたドラム缶から発電機へと燃料を運ぶ陸士たちの姿がある。 周囲を暗闇に閉ざされたこの駐屯地では、現在第一基地経由で本土から持ち込まれた様々な機材と人間が活躍していた。 「災害用コンテナハウス、国家備蓄の燃料、本土の駐屯地から運び出された戦闘糧食の山。 どうやら、少なくともここを捨石としてみているわけではないのですね」 需品担当の陸曹となにやら打ち合わせをしつつ三曹が呟く。 それを聞き流しつつ、佐藤は周囲へと目を向けた。 先ほどまではただの焼け爛れた村だったここは、現在無数の建設重機が動き回る一大拠点へと変わろうとしていた。 鉄条網が張り巡らされ、コンクリートで作られたトーチカが建設され、鉄骨で作られた監視塔が立っている。 「なるほど、機材を既に用意していたからこその死守か」 夜間だというのに堂々と煙草を吸いつつ佐藤は言った。 一日だけ持たせることが出来れば、現代科学文明の粋を集めての一夜城を建設できるってわけか。 「二尉殿。輸送部隊の方がお話があるとの事です」 照明機材に照らし出された駐屯地の中を、恰幅の良い男性が歩いてくる。 護衛の陸自部隊とは別系統の、今回の任務のために外務省が雇った男らしい。
72 :
名無し三等兵 :2006/07/25(火) 20:35:33 ID:???
>66 お返しに( ´・ω・`)_且~~ホット麦茶ドゾ ( ´・ω・`)・・ (V)o\|・ω・`)
「やぁどうも二尉さん」 「どうも」 煙草を加えたまま軽く敬礼する。 礼は失しているが、あいにくと起床時間が24時間を突破した彼にとって礼儀など守るに値する存在ではなかった。 幸運な事に、先方はそこまで礼儀に煩い人間ではなかったらしい。 疲れ果てた佐藤に苦笑しつつ、敬礼らしいものを返す。 「大分お疲れのようですね」 「ええ、何しろ24時間戦っていますから」 「それは大変ですな」 監督と呼ばれている彼は、周囲を見た。 「工事はあらかた終わりました。明日コンクリの壁を作って終わりです」 「コンクリの壁?」 「敵は戦車や戦闘機じゃなくて剣と弓なんでしょう? ならば視界を確保できるフェンスよりも、矢を通さない遮蔽物として使えるコンクリの壁の方が使えるだろうと鈴木さんが言ってまして」 確かに一理ある。 敵が迫撃砲や戦闘ヘリ、あるいは重砲で仕掛けてくるならばまだしも、せいぜい使ってくる投射兵器は弓矢と魔法程度。 ならばフェンスよりも頑丈なコンクリートの壁を設置し、監視塔と周辺の天蓋付きトーチカの方が有効である。 あの鈴木とか言う外務省の男、底は知れないが、少なくとも有能ではあるらしい。
「ちょっと!困ります!!!」 佐藤が感心した直後、重機を止めている場所から抗議の声が上がった。 何事かと視線を向けると、限りなく2Dに近い体型のドワーフたちが、整備中の重機へと群がっていた。 「なんだなんだ、何事だ?」 監督と共に駆け出し、作業員たちの傍らで尋ねる。 「ああ監督と二尉さん。この人たちが」 「あんたがこの人たちの長かね?」 髭で顔面を覆われた男が尋ねる。 確かこれは、ドワーフ族の族長だったな。 「こんばんわドミトリー殿、どういったご用件でしょうか?」 脳内で命令を復唱する。
佐藤二等陸尉。君が率いる事になる第一分遣隊は、軍事上の都合から、いかなる事態においても現在位置の死守を命じる。 また、これは高度に政治的な理由のために詳細は話せないが、現地住民とは可能な限り良好な関係を保ち続ける事。 なお、技術情報の流出に関しては最大限の注意を払う事。 我が国の場所、自衛隊の組織構成、一般的な知識。 どんな些細な事も流出は許可できない。 治療も食糧の配給も、全ては君とその指揮下の人間で行う事。 戦闘も、我が方の兵器を使用する場合には、残存兵力に関わらず君たちのみで行うように。 なお、連合王国相手には君の判断で戦闘を許可する。 定置式対人散弾発射装置、対物狙撃銃、航空支援などの使用も一任する。 非常時の際には第一基地を呼び出して『グスタフ』を三連呼する事。 以上だ。
遠まわしに死ねと言われている気もするが、二尉に与えられるようなレベルではない権限、かなりの支援。 それを考えると、ただ単に死んでこいと言うわけではなさそうだ。 「・・・あんた、聞いているのか?」 「えっ?ああ、なんでしょうか?」 慌てて尋ね返した佐藤に、ドミトリーは哀れむような視線を向けた。 「まぁ、酒も無しに長時間起きているのは辛いよな。 いやな、簡単な話さ。お前さんらの使っているその機械、ちょいとばかりいじらせてくれんか?」 なるほど、そういう事か。 人間の数十倍の仕事をする謎の巨大な機械。 興味を覚えないはずがないな。 「大変申し訳ありませんがドミトリーさん。 あれは大変に高価なものなのです。 万が一にでも壊そうものならば、私の首がいくつあっても足りません。 どうかご自重を」 嘘は言っていない。 建設重機は安くても数百万円はするものだし、民間資産を自身の権限で損壊させようものならば、恐らく自分が腹を切るだけでは足りない。 幸いな事に先方も信じてくれたようだし、うん、結果オーライだな。
ひとまず本日はここまで
ノービス王国暦139年豊潤の月六日 忘れられた村 「族長」 瓦礫に腰掛けたダークエルフ族長に、若いダークエルフの青年が話しかける。 彼の背後では、夜の闇を切り裂いて作業を続けるジエータイの姿がある。 「なんだ?」 「ジエータイが、我々と共に食事を取りたいそうです。 もし口が合えば、是非とも自分たちの料理を味わってもらいたいとも」 「ジエータイが?」 報告する青年の後ろを見る。 確かに美味そうな匂いがするし、明らかに人数分より多い席が用意されている。 だがなぜだ? 彼らは我々の命を救った。 我々に圧倒的に有利な条約も結んだ。 人質の提供すら申し出た。 少ないながらも護衛も出した。 何が目的なんだ? どうして初対面の相手にそこまで下手に出る? 向こうがその気になれば、恐らく我々はなすすべもなく皆殺しになるだろうに。
「代償には何を求めている?」 「何も」 「何も?」 「はい」 青年は何の疑いもない表情で答えた。 恐らく彼は腹が減っているのだろう。 シルフィーヌは青年を哀れんだ。 かつては人族やドワーフと共にエルフと世界の覇権を争った我々ダークエルフが、今では目先の食事に釣られて思考が働かなくなるとは。 だが。 同時に彼女は考えた。 実は彼らも困っていたとすると、どうだろうか? なりふり構わずに、ひたすらに仲間を求めているような状況だったとすればどうだろうか? 例えば強大な敵に迫られている。 あるいは、人族の中で孤立していたとしたら? 同盟を結ぶには、早急といえる。 何しろ我々は、向こうの事を何も知らないのだ。 「全員を護民の塔へと集めろ。 自衛隊が我々に食事を振舞うというのならば、まずは向こうからこちらへ出向いて欲しいと伝えろ。 あくまでも“お願い”だ。 高圧的な態度には出るな」 「は、はあ。わかりました」 釈然としない態度で青年は立ち去った。 無理もなかろう。 それを見送りつつシルフィーヌは思った。 彼は、絶望の一年間を知らないのだ。
絶望の一年間。 それは百年以上の時を過ごしたダークエルフ以外は記憶にない、辛く、悲しい記憶だった。 当時、その考え方から人族およびドワーフとの結びつきが強かったダークエルフは、エルフとの戦争を行っていた。 人族の仲間として、ドワーフの戦友として、世界各地で戦っていた。 事の発端はエルフからの最後通牒だった。 人族との関わりを断ち、ドワーフたちを見捨てよ。 自由と森を愛するエルフとして生きろ。 さもなくば、滅ぼす。 ダークエルフから見れば冗談ではなかった。 生きるためには、人族から食料を買わねばならなかった。 生活するためには、ドワーフから鉄を石材を木材を買わねばならなかった。 森を捨て、人族と、ドワーフと暮らす事を選んだダークエルフには、それしか道がなかったのだ。 だから彼らは反発した。 反発は武力衝突へとつながり、戦争へと発展した。 ダークエルフには商売相手としての人族が、共に肩を並べる仲間としてドワーフがいた。 当時は誰もが勝てると考えていた。
しかし、エルフは狡猾だった。 自分たちだけでは勝てないと悟ると、すぐさま自由と正義を愛する、人族至上主義の国家と手を結んだのだ。 彼らは大陸一つをまとめる強大な帝国だった。 意見の多様性を、文化の違いを、相手の立場を理解できない帝国だった。 彼らはエルフと共同し、弱小国を、そして強国を、次々と仲間に引き入れ、エルフ族と共に戦場に現れた。 ダークエルフは邪悪な、そして愚かなサルに過ぎないと決め付け、滅ぼされなければならない存在だと決定した。 いかなる抵抗も無意味だった。 やがて、人族の仲間たちは一人、一部隊、一部族、一国という単位で次々と敵に回った。 ドワーフたちは、生存を条件に停戦した。 そして、気がついたとき、ダークエルフは一人だった。 世界中を相手に、魔法で、己の肉体で戦いを挑み、そして敗北した。 村が焼かれ、街が滅ぼされ、国が消えた。 あとに残ったのは、かつての敵国の機嫌をうかがいつつ、エルフよりは商売のしやすい精霊族としての道しかなかった。 それから百年以上、とうとう人族は、ダークエルフを奴隷としてしか見ないようになった。 昨夜の戦闘、あそこで滅ぶしかなかった。 唯一利用価値を見出していた連合王国以外、ダークエルフの生存を許す存在など、世界中を見回してもなかったからだ。
そこに現れた救いの手。 連合王国を蹴散らし、ダークエルフという種としてみてくれた『ニホンコク』 だが、油断してはいけない。 彼らとて、それ以上に利益となる事を見つけたら、笑顔で自分たちを殺すだろう。 百年前はそうだったのだ。 なにしろ、最初にダークエルフの国に攻め込んだのは、最初に国交を結んだ連合王国(当時のノービス王国)だったのだから。 昨夜は助けてくれた。 その恩は一生忘れない。 だが、明日もそうとは決まっていないのだ。 だからこそ、シルフィーヌは相手を食事に呼んだ。 私一人が死ぬのはいい。 もう絶望には慣れた。 だが、仲間たちには、子供たちには、どうせ死ぬのならば、絶望を感じつつ嬲り殺されるよりも、誇らしく戦って死んで欲しかった。 簡単に信用してはいけない。 簡単に仲間だと思ってはいけない。 この世で本当に信用が置けるものなど、同族以外にはありえないのだ。 来るなら来い、塔ごと消し飛んで、ダークエルフの誇りを見せてやる。
「ああ、食事はここでよろしいのでしょうか?」 「え?」 暗い表情で考え込んでいた彼女は、不意にかけられた声に間抜けな声を出した。 目の前には、案内役を勤めた青年と、不思議そうな表情を浮かべた男が立っていた。 ニイと呼ばれている、疲れきった男だ。 必死に笑みを浮かべようとしている姿も哀れさを感じる。 その隣には、苦笑したカントクと呼ばれる男もいる。 「そちらの方から、一緒に食事をしたいと言われまして。 いやはや、いきなり呼びつけるという失礼をしてしまって申し訳ありません」 疲れ切った表情のまま詫びられる。 詫びられる、など、何十年ぶりだろう。 ドワーフのドミトリーたちとあった時以来であることは確かだ。 「い、いや、こちらこそ誘いを断ってしまい、申し訳ない。 詳しくは塔の中で話そう。 そちらの部下の人たちも一緒にどうか?」 ニイの後ろにいる男女に声をかける。 「ニイ殿?」 「折角のお誘いだぞサンソー。私は美人の誘いを断るような訓練は受けていない。 君も、上官の命令を断るような訓練は受けていないな?」 「はぁ、そこのイッシ三人、ニイ殿といs」 「「「了解致しましたサンソー殿。自分たちは上官殿と一緒に地獄の果てまでお供致します!!!」」」 シルフィーヌは一つだけ忘れていた。 若い男というのは、美人のためならば多少の無理は承知で従う存在なのだ。 そして、混血を続けたダークエルフは、元々がエルフというだけあり、かなりの美形ぞろいだったのだ。
たぶん今度こそ本日分は終了です。
現実世界の自衛隊の活躍と無事を祈りつつ、
>>66 さん一杯頂きます。
お礼のメッコールを是非ともドゾー
85 :
名無し三等兵 :2006/07/25(火) 21:52:35 ID:???
うわっ おつかれさまです!
909殿に呼応します。(・・)>”
・・・怒れない訳だ・・・・。 何時の間にか我々は、 故郷・日本の田舎に残してきた実父や叔父たちの面影を、 このよっぱらいドワーフ達に重ねてしまっていたらしい・・。 足元で、幸せそうに寝返りを打っている、このあかっ面の髭親父たちに、 隊員モードの時は、まるで愛想の欠片も無い斎藤隊員が、ぐすり、と微笑んでいる。 ・・・・戦闘モードの時は、 まるで猛禽の様なこの男の実父様は、どんな男なのだろう・・・・? 鉄面皮を崩して微笑む斎藤の横顔を見ながら、 今井も自身が故郷の老父を思って、自然に微笑みが止まらない事に気が付きだしていた。 そうして2人はそろそろ・・と、 酒臭さ全開のビヤ樽親父たちの間を慎重に、時には笑みに顔表を崩しながら、ゆっくりと歩を進め・・、 やがて、、、ド皇国議事堂の重厚な玄関の前に、辿り着いた。
ドワーフ・ニーフ皇国議事堂。 どの世界でも、建築工芸において最高の評価を得るドワーフ族の彼らが、 その飽くなき想像力と、集中力と、辛抱強さ、とを込めて作った、1000年の名作。 現代日本の斎藤と今井には、 独逸の質実剛健・豪壮華麗な大宮殿を思わすソレが、 酒臭さに満ちた大気も総て忘れさせてしまうかの様な永遠の時の中に、鎮座していた。 ・・・しかし、不思議な事で・・あった。 建物は見てのとおり、 人間大の種族間では、“ 最高のバーサーカー ”との定評も折り紙つきのドワーフ、 らしい、まことに偉大で豪壮な大宮殿が2人の前にそびえ立っているなの、だが・・。 こと、実際の人(ドワーフ)のあいだには、 故国・日本とソックリな装備で武装していた国・・とは思えない、 ナンともいえぬ弛緩ぶり、が、 国家の首都、そしてその中心であるド皇国議事堂の衛兵たちにも・・充満していたのだった。 その・・1000年の豪壮、を、守る武装兵が、 現代日本からやってきた2人の男の前に立ちはだかっている。 立ちはだかっているのだが・・・ 斎藤の横2倍はありそうなその、ドワーフの衛兵 が、やってきて、 「 おお、日本国自衛隊の者達か。ふむふむ。・・・宜しい。首相室まで案内してやろう 」 と、あっさり通してくれたのには・・流石の2人も顔を見合わせてしまった。
天羽日 午後01時30分 ドワーフ・ニーフ皇国「皇国議事堂内」首相室 午後01時30分、3人は首相室に通されていた。 首相室の中で、 斎藤隊員が、王を前にして痩せ我慢をしている本田隊長を支えて、壁を背に立っている。 今井は斎藤の前で自前の簡易な「 折りたたみ三脚椅子 」につき、 趣向を凝らした業物の椅子に座るドワーフ・ニーフ皇国首相と向き合っている。 ※ドワーフの背は低いので、あいにくと丁度いい席が用意されていなかった。 「 ・・・・・ 」 あっさり、首相室には通してもらえたが・・・ なんとも意外な光景に、斎藤と今井は無言のまま顔を見合わせて、呆れている。 平成日本の首相なら、 心不全でぶっ倒れてもおかしくない激務中だろうに、 このド皇国の首相ときたら、 「 外 の 連 中 と 全 く 同 じ 」( 後の今井・談 ) 朝( 昼だ )から、ビール樽そのまんま、の怪生物ブリ、で、あった。
90 :
新スレ御案内 :2006/07/25(火) 23:13:10 ID:???
91 :
名無し三等兵 :2006/07/26(水) 00:13:08 ID:???
SS職人さんたち乙であります(`Д´)ゝ SSのwikiでの編修はどこまで進んでるでせうか・・・? 見た感じ乗ってないのもあるような気が
92 :
名無し三等兵 :2006/07/26(水) 00:52:21 ID:???
前々スレ909 さんの作品ってどこに纏められてる? だれかurlおしえて下さい。
>>1 さん乙
えーと、前スレ覗こうとしたら、884レスまでついてるのに見れないんですが、
何かあったんでしょうか?
それとも知らなくてもいいことなのかな?
HDDエラーが起きてPCが壊れてる有様でorz
重複スレは再利用の方向なのかなぁ。
94 :
名無し三等兵 :2006/07/26(水) 01:18:46 ID:d68Me/tA
909氏のSS今回も良かったです。 少しづつ世界観が書かれて物語の背景が出来てきたように感じます。
95 :
名無し三等兵 :2006/07/26(水) 01:20:35 ID:75felBZ9
96 :
名無し三等兵 :2006/07/26(水) 02:40:43 ID:???
>>93 まだ普通に見れるよ。
ちなみに
>>1 のは、前々スレのURL。
おお。 見れるよ、ありがとう 昨日はなんで見れなかったんだろう。。。 同じ携帯なのに。
98 :
名無し三等兵 :2006/07/26(水) 12:32:39 ID:???
てか前スレはもう容量いっぱいいっぱいだから終了でしょ。
>>884 で
99 :
名無し三等兵 :2006/07/26(水) 23:23:23 ID:???
なんで三つもスレたててんだ? いい加減にしろよ。
住人同士でほのぼの連絡し合えるホムペでも作りましょうかしら。 翡翠の人はちょと悩み中。 〃 ⌒ ヽ /ミfノノリハ)) fヘ|´ヮ`ノ| |\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 旦 \ /\ \ \ / \|=================| \ ノ \
分家の風も、まとめ処の風も、乱したくないし。悩みますですの。 まあ、 そんな事で時間使う暇あったら作品落とせ、という話ですかしら。 とりあえず今夜はこれでオヤスミナサイませませ・・・ Z 〃 ⌒ ヽ z /ミfノノリハ))z |\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 旦 \ /\ \ \
>>99 約束破ったわけだから荒されてもいいってことだよね
つーか、ここも重複も荒らしが立てたスレ。
元某プロバイダの者です。 IP割り出し依頼が来ると、住所とか本名とか職業とか 調べるんだけど…。(もちろん警察に公表はしないけど) 結構、ちゃんとした人が多いんだよね。 公表はされないけど、やっぱ自分らみたいなのには バレちゃうんで、やめたほうがいいと思うよ
重複立てたの誰だよ死ね 検索もまともにできん奴は死ね 更に重複は三つも立ってない死ね 漢字スレの方は随分と前に削除依頼出してあるんだ何が重複だ死ね ひょっとして容量オーバーが理解できずに自治ごっこしてるのか死ね
>>105 もちついて モレと 共同制作 しない ?
いやあ、ネタなら幾らでも掻き集められるんだけどさ、(誰でもそっかw)
101のモレってばさ、肝心の
( 隊員間の )生の呼吸やら
( 64の反動とか155の爆風とかの )体感とかシラネから、
肝心の息吹の部分がこめられないんだよねー。
知識(体験だ)不足でいやになっちゃうわん
まあ、それはおいておいて、緑茶がよく冷えているけど、のむ?
〃 ⌒ ヽ
/ミfノノリハ))
fヘ|´ヮ`ノ| つ旦
|\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 旦 \
/\ \ \
/ \|=================|
\ ノ 体験ナイトかけまへん派 \
107 :
名無し三等兵 :2006/07/27(木) 23:10:02 ID:JH9tbfqF
909氏SS やっぱ役職=名前はデフォなんですね。
只今桃色脳汁濃縮中。 そろそろ煮詰まってきたので期待しないでまっててね。 ___ ヽ=☆=/ ( ・ω・)つ旦 ありがとう。甘塩っぱいアバ茶だけど、のむ? |\ ̄し ̄ ̄ ̄ ̄ 旦 \ /\ \ \ / \|=================| \ ノ脳内妄想が止まりません派 \
分家もなんだかきもくなってきてる・・・
タイフーンスレの粘着がアク禁されそうでファビョってるだけだろw
>>108 さん アバ茶を検索するとジョジョ(華麗宗には解りませんw
SSのお菓子だけ所望しまふ☆
>>109 氏 夏の夜の蝉時雨。とりあえず109氏も自身で灯りをともしてみましょう。
>909さん メッコールいただきますです <(・w・
じゃあ自分はマックスコーヒー頂きます
分家快進撃中。まあそれはそうとマックスコーヒーって(ry
「 そうですか・・貴方方は“ 良い日本 ”に生まれなされたらしい 」 別の次元の日の丸の国の海自海将、海原一斗は、 平成日本の流浪JSDAの生き残り達、 本多以上の階級の幹部達、末席の本多、斎藤、市民の今井らが車座で囲むその中で、 ただただ、深い溜息を吐くのであった。 「 貴方方もきっとそうでしょう 」 血を吐くような悲しみの涙を溜めた老将の背後の空は、 老将の張り裂けそうな胸のうちそのままに、真っ赤な空であった。 そして、夕暮れの潮騒に呼応するかのように揺れる、異界の草の海があった。 そして、別の次元の日本海に、何十年と対峙してきただろう、 この老将の目から、一筋の涙がこぼれて、やがて複数の流れとなって、落ちていった。 「 貴方方がそうであるように、我々もまた、 」 「 腹に耐えかねる事はあっても、国と国民に忠誠を誓っていました 」 「 しかし、赤い大陸に魂を売った連中の為に、我国は崩壊してしまったのです 」 「 陸の 御堂 元( 陸将 )は、しぶとい男でしたが・・生きてはいますまい 」 老将は、1国の海将となる人間らしい、素晴らしい人相をした男であった。 しかし、長年の誇りある人生=内なる精神、を刻んで出来たその顔、も、 今は、はらはらと流れ落ちる涙の為に、すっかりぐしゃぐしゃになってしまった。
「 そそそそそそれで、空は?空自は?どどどどどうしたのですにゃ??? 」 そんな、「 鎮痛 」を切り取った如くの絵の中で、 お約束の素っ頓狂な声を上げる馬鹿 が1人、いた。 ただ1人、人間の年齢や階級に遠慮をする必要も< その気もない >、 『 ホビット族のリーン坊や(しかし実際年齢は人間以上!) 』であった。 先の『 デビルズ・ウォ― 』以来、 命の恩人である斎藤の腕っ節から離れようとしない『 この糞餓鬼 』は、 その流浪JSDA全隊隊員から速攻で名付けられた『 糞餓鬼(注・外見だけ)』らしい無『 邪気 』さで、 今にも傷心で自決しそうなその老将に近づいて・・肩口に取り付いてウキャキャ☆と囁いている。 「 #######################!!!!!!!! 」 それを、ある種の場面では、糞真面目な本多隊長以上に糞真面目な斎藤と今井が、 ( 同時に )物凄い勢いで( リーンの )首根っこをひっ捕まえて後方に投げ飛ばす。 「 ・・空自は、1部を除いて、無抵抗のままに武装解除されました 」 斎藤、今井、そしてホビットのリーンの毎度のパターンとの初遭遇に、 すこし、ふと泣き笑いの顔をして、 またスグに、自身の重すぎる過去の光景に埋没していく、海原老将であった。
・・・・っと、 他の方の梅雨払いな感じで、製作中の別話を、ほんの チョイ UP。 かなりナニな出来だけど、正規作品が投下されるまでの我慢ですわよ。 ・w・)ノほな、また・・
同志書記長乙華麗! >赤い大陸に魂を売った連中 ・・・・・・・笑えねぇですぅ。
アカい国の勇者(*´Д`)ハァハァ
きめぇ
それにしても、最近椋鳥氏を見かけないが、どうしたのだろうか・・・・・
西暦2020年1月16日 22:00 ゴルソン大陸 第一共同入植地区 護民の塔最上階 「まあお口に合うといいのですが。 できればこんな戦闘食ではなくて、きちんとした食事をしたいところなのですが・・・まあ、次回にご期待下さい」 苦笑しつつ佐藤が最初に食事を始め、そこに部下たちが続く。 その様子を見ていたシルフィーヌたちダークエルフがようやくの事食事を開始する。 「それで、このような景色の良い場所に我々をお招きいただいた理由は何なのでしょうか? 気分を変えて、という事ではないというのは理解できているのですが?」 武器を構えないにしても、決して手放さずに立っているダークエルフたちを見つつ佐藤が尋ねる。 いくら自動小銃や拳銃で武装しているとはいえ、至近距離では全員が無傷というわけにはいかない。 それを理解した上で、彼らはここへ来ていたのだ。 その用心深さに呆れたか納得したかは知らないが、シルフィーヌは軽く息を吐きつつ答えた。 「ええ、ご察しの通りよ。 私たちは貴方たちを完全に信用したわけではない、という事」 「それは理解しています。 いきなり現れた相手が今日から仲良くしようと言っても、心の底から信用するとは私も思いません」 「それをわかった上でここへ?」 食事の手を止め、シルフィーヌは目の前のサトーニイという男を見た。 知る限り丸一日働き続け、疲れている。 その部下たちも同様のはずである。 腹も減っているはずだ。 実際に、話しつつも手は止まっていない。 だが、その気配はただの人間ではない。 周囲の様子を探り、いつでも対応できるように構えている、強いて言えば、狩人のような気配だ。
「我々は確かにあなた方と友好的な関係を結びたいと考えています。 それは私たち現場も、上の方もそのはずです。 ですが、こっちがそう思っているから相手もそうだ。と思い込むほど頭は悪くないつもりです」 ちっとも美味しくないインスタントコーヒーを飲みつつ佐藤は続けた。 「しかしながら、そちらがご存知かどうかは知りませんが、私たちはあなた方の力を借りたいと考えています。 一つの国だけでいつまでも繁栄し続けられるわけはないからです。 良き隣人として、対等のパートナーとして、いたいと考えているからこそ、我々はこうしてここに派遣されてきた。 今回の会食は、そうしたこちらの意図を理解していただきたいためのものです」 許可も求めずに煙草を取り出し、手早く火をつける。 「まぁ、こちらとしてはそうした次第なので、できれば覚えておいてください。 さて、申し訳ありませんが、本日はそろそろ寝たいと考えているので失礼してもよろしいでしょうか?」 「あ、ああ、呼び出してしまって申し訳ない。 下まで案内させよう」 「いえいえお気遣いなく。全員戻るぞ。ゴミを回収しろ」 煙草を加えたまま佐藤は立ち上がり、陸士たちは慌てて食事のゴミを回収した。 「では、本日はこれにて」 最後に一同揃って敬礼をし、佐藤たちは護民の塔を後にした。
ノービス王国暦139年豊潤の月六日 忘れられた村 護民の塔 ダークエルフ族長の部屋 「良き隣人として、対等のパートナーとして、か」 薄暗い部屋の中で、シルフィーヌは呟いた。 壁にかけられた風景画を見る。 かつて存在したダークエルフの国がそこにあった。 人間とドワーフとダークエルフが暮らした理想郷。 確かにエルフと折り合いは悪かったが、それぞれの種族の特長を生かしたその国は、小さいながらも全ての面で一流だった。 ダークエルフが精霊の声を聞き、ドワーフが鉱物を見つけ出した。 人間は、それらをうまく使って畑を作り、商品を作り出し、そして国を富ませた。 もう失われた、過去の風景がそこにあった。 「絶望の一年で失われた全てを、取り戻せるとでもいうのか?」 疲れ切ったあの男を思い出す。 サトーニイ。 変わった名前である。 語尾や作法から見ると、良い育ちではないだろう。 しかし、そこから見えてくる人となりは、決して悪人には思えなかった。 人族にしては精霊に好かれているという事実もそれを肯定する。
「ニホンコク」 呟いた名前は、やはり記憶にない。 黒い髪に黒い瞳、やや黄色い肌。 恐らくは人族なのだろうが、聞いた事がない国だ。 しかし、彼らの持つ武器は強力だ。 持っている道具は凄まじい能力を持っている。 そして、恐らくは名門のではないであろうサトーニイが指揮官になれるという、ある程度は平等である社会。 そのような国と同盟を結べれば、ダークエルフもドワーフも、豊かな暮らしが出来るようになる。 「しかし、彼らが連合王国と結べば、あのサトーニイも」 そう、恐らくサトーニイは、いつもどおりの疲れた様子で皆殺しを命じるだろう。 また絶望を味わうのは絶対に嫌だ。 死ぬのもやはり嫌だ。 彼らを信じるべきなのだろうか? あの夜。 滅亡を確信したあの時、彼らは我々を助けてくれた。 そこにいるのが何者かは知らなかっただろうが、少なくとも助けてくれた。 その後、彼らは食事をくれた。水をくれた。治療をしてくれた。 一緒に暮らそうと言い、護衛を与えてくれた。 彼らを信じてみてもいいのではないか? 確かに裏切られるのは恐ろしい。次は逃げる間もなく滅ぼされるだろう。 だが、彼らを信じてみてもいいのではないのか? 疲れているが悪人ではなさそうなサトーニイ、そして、ニホンコク。 彼らの与えてくれる未来を、信じてもいいのではないか?
「母上?」 不意に娘の声がした。 かなり考え込んでいたらしい。 顔を上げると、いつの間にか部屋に入っていたらしい愛娘が、不安そうな表情でこちらを見ている。 「どうしたの?」 「いえ、部屋に戻ったら、母上がいつになく深刻そうな表情をしていたので・・・ まさか!あのサトーニイが何か無礼を!?」 「してないわよ」 いきり立って剣を抜こうとする愛娘を、苦笑しつつ押し留める。 「何もないわよ。というかあなた、部屋の中で剣を振り回すのは戦う時だけになさい。 装飾物だってただじゃないのよ?」 「し、しかし母上。ならば何故、そんなに深刻そうな顔を?」 「彼らとの同盟についてね」 シルフィーヌの答えを聞いた愛娘は、不思議そうな表情を浮かべた。
「同盟って、母上はもう書類にサインをしたのでしょう? 何か不備でもあったのですか?」 愛すべき娘の言葉に、シルフィーヌは絶句した。 一瞬言葉を失い、そして次の瞬間、彼女は久方ぶりに大声で笑い始めた。 「あっはははは!そうよね!そうだったわよね!!」 「は、ははうえ?」 突然爆笑を始めた母親に、恐る恐る彼女は尋ねた。 だが、ダークエルフ族長は、愉快そうに笑うのを止めない。 そうだった。そうだったのだ。 信じるも何も、自分たちはもう、条約に調印したではないか。 あとはもう、なるようにしかならない。 ならば、出来るだけ彼らを利用して、そして良き隣人でいるための努力を惜しまない他はないのだ。 そう、ニホンコクは既に隣人となっているのだ。 あとは、彼らを手放さないように、裏切られないように気をつけるしかないのだ。
西暦2020年1月16日 22:10 日本本土 防衛省 救国防衛会議 政治家が全て消えるという異常事態に、官僚たちは何も出来なかった。 確かに国を動かしてきたのは、各省庁の官僚だった。 しかし、制度上のトップである大臣と国会議員、そして総理大臣が消えるという異常事態は、彼らの対処能力を超えていたのだ。 そしてそれが、現在の状況を生んでいる。 国土を取り巻く状況と、国内の把握に努めていた統合幕僚監部は、日本国民の生存と財産を保全するために、救国防衛会議を発足させたのだ。 いわゆる軍事政権という物である。 とはいえ、民族浄化をするわけでもなく、財産の収奪を行ったわけでもない。 ただひたすら、日本国内の状態を破滅させないために動き続けていた。 なにしろ、立場に胡坐をかいて贅沢をしようにも、日本国の置かれた立場はそれどころではなかったからである。 国民あっての国家、国家あっての軍隊。 それを理解している自衛隊首脳部にとって、独裁政権下で短い贅沢を楽しむなどという絵に描いたような悪党の生活は、頼まれてもごめんだった。
「経済状態は、統制下にあるにしては上出来といえます。 しかしながら、海外からの原料の調達が来年度もなかった場合、早くて今年の12月、遅くても2021年の3月には全てが崩壊するでしょう」 「食料も同様です。JAには日々恐喝に近い形で要求を出し続けています。 ですが、収穫は量に関わらず今年の秋ですし、増産はいくら努力を重ねても再来年までは必要量に達しないそうです」 貿易立国の日本にとって、海外からの資源・食料の流入ストップは壊滅的な打撃だった。 製造に関しては、海外の輸出先が消滅した事により年内は在庫でなんとかなるという報告が出ている。 しかし、食料に関しては、我慢すれば死ぬだけであり、腹は満たせても、必要な栄養分を確保できなければやはり死んでしまう。 JAは折衝担当の度重なる入院にも負けず、やはり再来年まではどうしようもないの一点張りを続けていた。 「原因は、自衛隊の活動にあると私は考えています」 突然、若い文部科学省のキャリアが立ち上がり、一同を見回しつつ勝手に話を始めた。
「いわゆる新大陸基地は、まるで日本を見捨てて逃げ出そうとしているかのように物資をかき集めています。 聞けば、外務省の一部勢力と組んで、現地勢力との密接な関係を構築しようとしているとか。 統幕長、これについてはご存知でしたか?」 一同の視線が統幕長に注がれる。 だが、彼は苦笑しつつそれに答えた。 「ご存知でしたよ? 自衛隊と名前を変えても軍隊、つまりはお役所ですから、報告書の類は来ておりますとも」 「ならば!彼らがあそこで何をしているかも知ってるんですね!?」 大声で怒鳴るキャリアに対して、統幕長はあくまでも苦笑を浮かべつつそれに答える。 「ええ、彼らは第一基地で、現地勢力と密接な関係を保ちつつ資源情報の収集に当たっています。 より正確には、自衛隊は護衛と建設作業を、外務省と通産省の合同調査団が現地勢力との折衝と情報の収集に当たっています」 「そこには企業より派遣された文民の一団も参加しているとか。 もちろん、大企業のね」 「ええ、間違いありませんが、何か?」 「なにかじゃないでしょう!!」 突然キャリアは怒鳴り、机を叩いた。 「大企業、政府の一部のもの、そして軍隊。 あなたがたは、戦前の満州国をもう一度作るつもりなんですか!!」 「そうですが、何か?」 あっさりと返してきた統幕長に、キャリアは思わず言葉が返せなかった。
「我々が生き残るためには、資源を搾取すべき相手が必要なんですよ。 資源探査、国交樹立、通商交渉、機材準備、輸送、組み立て、稼動、回収、そして本土への輸送とその製品化。 大雑把に言ってもこれだけの手間隙がありますが、それを正規の手順で行っていられるほど、我々には余裕がないのです」 「余裕がないの一言で周辺諸国に迷惑を」「黙ってくれないかな、君」 今にも飛び掛りそうな様子のキャリアに、冷静な一言を浴びせた男がいた。 会議室の扉を開けつつ集まった視線に会釈をしたのは、この場での外務省の代表である鈴木である。 「いやはや、自衛隊のヘリは足が速いですな。 到着が遅れてしまい申し訳ありません統幕長」 「いやなに、鈴木さんにはあちこちに飛んでいただいてますから。 報告は受けていますが、改めて皆さんにお伝えしては?」 「そうですね。その前に」 突然笑顔を消し、鈴木は文部科学省の代表を睨んだ。 「君のように現実を直視できない人間を見たのは久しぶりですよ。 文部科学省に入る前にはどこに? 今どき、高等教育を受けていない人間だって君よりはよほど優秀だ。 どこにいたんですか?」 限りなく失礼な言葉を浴びせられた文部科学省の若いキャリアは、顔面をどす黒くして沈黙した。
「いいですか?君にもわかるように説明してあげるから、その口を閉じているように。 我々は、最短で11ヶ月、最長でも15ヶ月程度の時間しかありません。 タイムオーバーになれば、日本国は滅亡します。 電力の供給が止まり、物流が崩壊し、国内は餓死者で埋まります。 北朝鮮よりも惨めな国家になるでしょう。 君のその貧相な発想力でも思い浮かぶでしょう? 負傷者を、病人を、年長者を見捨て、災害用備蓄食料に群がる人々に対して、それを押さえている連中が武器を持って立ち向かう様子が。 そこには自衛隊も警察もありません、追い詰められた人間がいるだけです。 そして、食料を握っている連中だって、最終的には農家の人間に頭を下げるか、彼らを武器で奴隷とするしかありません。 急激な破壊が起きた場合、19世紀程度まで文明は衰退するでしょう。 いや、国内からの資源の供給がない以上、それよりも酷いかもしれない。 そうならないために、統幕長閣下も私もあなた以外の人々も、対策を講じているのです。 わかったかな?うん、それならば、出来るだけ早くこの部屋から出て行きなさい。 来週からは、君以外の人間をよこすように次官には話しておくから。 ああ、書類は置いていくように。“部外秘”の内容だからね。 じゃあ、ばいばい」
あんまりな扱いを受けた若いキャリアは、怒りと屈辱のあまり痙攣したように全身を震わせていた。 しかし、統幕長の目配せで屈強な警務隊員たちが彼を取り囲むと、今度は恐怖に目を見開きつつ震え始めた。 「建物の外まで送ります。立ちなさい」 無表情のまま警務隊員が言うと、彼は無言で立ち上がった。 そのまま両腕を捕まれ、部屋の外へと連行されようとする。 ドアが近づくと恐怖感が限界になったらしく、突然立ち止まって喚き始める。 「い、いやだ、死にたくない!死にたくない!どこへ連れて行くんだ!やめてくれ!」 「お静かに」 口を押さえられ、半分担がれるように部屋の外へと連れ出される。 扉が閉められ、室内は静かになった。 「建物の外へ追い出すだけなのに、大げさな人ですね」 「まったくですな、さて、話を戻しましょうか」 「いやはや、今の時代になってもああいう人っているんですね。 前時代的というかなんというか・・・ああ、失礼しました」 どうも無駄話が多いのが私の欠点でして、と苦笑しつつ、鈴木は鞄から一枚の航空写真を取り出した。
「現地では毒の沼地、死の湖などと呼ばれている地域の写真です。どうぞ」 一同に書類を配る。 一枚目には航空写真が、二枚目には、防護服に身を包んだ人々が、実験装置を液体に浸している写真だ。 周囲は土か砂、そして黒い水で埋め尽くされている。 「二枚目の写真は、現地へ派遣した調査隊がサンプルを回収しているところです。 一年中瘴気が吹き出し、水を飲んだ者は死に、水草一本生えないという恐ろしい場所に、彼らは行ってきてくれました。 調査の結果、現代科学がこの恐ろしい地域の正体を明かしてくれました。 三枚目をどうぞ」 一同は言われるままに書類をめくる。 よくわからない化学式やフラスコに収められた液体の写真、長ったらしい報告文章が現れる。 「この地域では地中から液状化した原油と天然ガスが噴出しています。 その埋蔵量は今後の調査を待つとして、みなさん、我が国は少なくともエネルギー資源では救われました」 一瞬、会議室は沈黙に包まれた。 だが、次の瞬間には誰かが拍手をした。 数名がそれに続き、やがて会議室の中は拍手と歓声、万歳で埋め尽くされた。
本日はここまでです。
>前々スレ909氏 投下、おつかれです。 今スレから読ませてもらってます 満州ですか ・・・・・・・・・・・最高です
西暦2020年1月21日 21:00 ゴルソン大陸 陸上自衛隊大陸派遣隊第一分遣隊駐屯地 「石油の採掘は進んだのかね?」 「私に聞かれても困りますよ二尉殿」 数日前までは唸りをあげていた建設重機たちは、第一基地とこの駐屯地の中間地点にある毒の沼地へと転進していった。 代わりに到着した開拓団も、今ではこの駐屯地に馴染み、急に態度を軟化させたダークエルフたちと仲良くやっている。 自治体警察病院消防などなど、ありとあらゆる公的サービスを供給する事になった自衛隊員たちは、忙しくも平和な日々を送っていた。 ドワーフと共同して行われている資源調査にて、いくつかの鉄鉱石や石炭の鉱脈を発見されており、それは今や埋蔵量の調査へと進んでいる。 連合王国との戦争は上の人間が考えるべき事であり、貼り付けの守備隊となりつつある彼らには影響がなさそうな出来事となっている。 「ところで三曹、君に質問があるのだが」 「確か二尉殿も見えるんですよね?」 二人の話題は、ここ数日間小隊全員が訴えている事だった。 もともと、佐藤はこの世界での初の実戦から『小さな少女』や『可愛いドラゴン』などが見えてしまっている。 だが、誰もが信頼の置ける相手に冗談交じりに愚痴る程度であり、それはいいのだが、問題は全員が同じ症例を訴えていることだ。 精神疾患にしては症状が回るのが早い。 何らかの汚染源がこれを引き起こしているのか?とも考えられたが、衛生の検査を超えて進入してきているのではどうしようもない。
「二尉殿も、ってことは、とうとう君も?」 「・・・はい。私の89式、ちっちゃな大和撫子が見えます」 「奇遇だな、俺の場合は戦闘服を着た少女だ。 イージス艦も真っ青の照準能力を持ってる」 「私にも出来る、そうですよ」 89式に腰掛けた少女の訴えを聞いた三曹が答える。 筒先からはドラゴンが見える。 「精霊なのに現代用語が普通に伝わるのが興味深いな。 なあ、海や空の連中にもいるのか?」 <<万物の精霊という言葉の通り、需品には大体宿っています>> 「なるほどねぇ」 この駐屯地に移って以来、とうとう普通に会話できるようにすらなった。 <<ダークエルフさんたちの能力が関係しているかもしれません。 とはいえ、自分の権限ではそこまでしかわかりません>> 精霊のくせに自衛官みたいな奴だ。 いや、官品だからこいつも自衛官だな。 同僚に対して、くせに、っていうのは失礼だな。 「いざって言う時は頼むぞ」 <<了解していますよ二尉殿>> その様子を見ながら、三曹は思った。 エルフ・ダークエルフ・ドワーフ、それに加えて89式の精霊。 望んでいた世界に来たというのに、俺がやることといったら書類仕事に部下の管理、そこに加えて実戦で生き残る事。 どうして普段の仕事よりむしろ大変な状態になっているのだ? これじゃあ世界を楽しむことなど不可能じゃないか!
「三曹?」 「はっ!なんでしょうか?」 「だから、警戒を強化しておけ。どうにも嫌な感じがする。 なんとも言えないんだが、戦場だと、こういう感は大事にするべきだよな?」 「了解しました。警戒を強化します。弾薬の分配はどうしますか?」 「規定の量にしておけ、戦闘時のな」 「了解しました。直ちに実行します」 すぐさま三曹は陸士の群れに向けて突撃していった。 おや、あれは坂田陸士長か、あいつはいくつになっても女にちょっかいを出すのがやめられないな。 おお、人間って空飛べるんだなぁ。 さてさて、俺も仕事をするか。 嫌な予感は止まるどころかますます強まっていやがる。
西暦2020年1月22日 02:03 ゴルソン大陸毒の沼地周辺 石油試掘チーム拠点 いくつかの省庁と企業の合同で設けられたこの拠点は、陸上自衛隊の定数を満たした二個小隊によって守られていた。 しかし午前二時三分現在、この拠点は指揮系統を潰された四個分隊によって辛うじて生き延びていた。 「敵はどうか?」 頑丈なコンクリート製のトーチカに篭った陸士たちを見回し、年配の三曹が尋ねた。 傷一つなく、しかし疲れ切った陸士がそれに答える。 「第一小隊は指揮所をやられました。 西田三尉を含めて小隊指揮所は全滅、自分たちは無傷ですが弾薬がありません」 「第二小隊も同じだ」 苦々しい表情を浮かべた三曹が答える。 「弾薬庫を押さえられたのが痛いな。 なんとかならないか?」 「ダメですね。骨とデブとゾンビは銃弾が効きますが、悪霊はどうしようもありません」 この拠点に襲撃をかけてきた敵は四種類。 見るからに骨しかない化け物、いわゆるオークとかいうデブな存在。 腐った死体という他ないゾンビ、そして、一切の物理的攻撃が通じない悪霊。
「武器庫周辺は敵味方の悪霊が入り乱れてどうしようもありません。 私らじゃあ近寄るだけで魂を持っていかれます。 どの宗派でも構いませんから牧師なり坊さんなり連れてこないと皆殺しにされますよ」 悪霊には銃弾は通じない。 この事を理解するために、随分多くの人命が失われた。 「どうする? どうすれば俺たちは生き残れるんだ? 死んでも逃げるなと言われた以上、俺たちはどこにも逃げられない。 一体どうすればいいんだ?」 <<聞こえるか?こちら第一基地第一分遣隊、誰でもいいか応答してくれ>> 携帯無線機に突然通信が入った。 珍しい、民間人も自衛官も含めて無線機を必要とする距離に生存者などいなかったはずだ。 何処に生き残りがいたんだ?
本日はここまで、日付変更前にまたうp出来るかもしれません。 ではでは
こんな時間だが乙華麗。
馬鹿の駄文晒しage
〃 ⌒ ヽ /ミfノノリハ)) fヘ|´ヮ`ノ| |\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ /\ \ \ / \|=================| \ ノ ひすいコタツ \ 909様 おつかれさまです〜 とりあえずメッコ〜ル身近になかったのでカルアミルク頂いていまフw
>>909 氏乙です。そのうち本土の人でも精霊が見えてきそうですネ。同時に悪霊も発生したりして
呼応出撃は何時でも可能なのでノンビリいきますか。 それにしてももう149レスです。
>>148 >同時に悪霊も発生したりして
デビルサマナーの乾小隊みたいなのが
大量に湧いてきそう・・・そうなれば平和ボケやプロ市民達には良い薬なんだが
乾小隊:旧日本軍で汚れ仕事や特に危険な任務を
こなす部隊の一つだったが敗戦後に戦犯扱いされるのを
嫌い、隊長の乾は生き残った部下と共に自決。
可哀想に思った街の人たちが慰霊碑を造ったが
孫が今で言うプロ市民だった為、住人の反対を押し切ってマンションを
建てた結果、それまで土地神となっていた彼らは理性を失って大勢の人に祟った。
そういや過去スレでは、 どんな系統のアンデットが出ていたかしら。 かぶるとアレなんでまだ出していないけど、 いずれ本格的にアンデット(WIZ系列)をだそうと考えていますですの。 まあ、まともに掃討できるのがグールやゾンビくらいなので 扱いが難しいのですが。下手すると自衛隊じゃなくて孔雀王うわなにをするやmr
ふと、黒澤明「夢」の「トンネル」を思い出したり...
悪霊退治には塩撒いとけ、塩。悪魔超人の悪霊にも効いてたしw
>>152 ルルイエ浮上とゴジラ襲来、どっちが起きると思う?w
156 :
てさ :2006/08/01(火) 00:36:34 ID:???
>152 >>自衛官で精霊とコンタクト いや、案外そういう話多いよ?各部隊に二つ三つはそういうのの話があるし 実家が宗教関係というのも少なくは無い たとえば、隊員の中には本物の基督教の某騎士団員がいたりする 昔はロードス騎士団とかマルタ騎士団と呼ばれた例の騎士団員が。 ……まあ、即応予備自の話なんだが
人口比率で考えると、隊に宗教系の方がいても。 今の軍板もそですし、日独米戦史には元僧侶や現役従軍僧も出てきますし。 リアルマルタ騎士ならちょとカッコヨサスギ。 設定次第では即・ロード化してもおかしくは。あ、こういう話もアリかー。 宗派限定でなくとも、 たしか放送・映画・旅行サービス系界には、 ちょと、「どいて貰う」事くらいの人の話はそこここ聞いたり
>909氏 物語が単調、説明力不足であまり面白くありませんでした。 もう少し勉強を重ねるなど努力が欲しいところ。
偽者乙
>>159 本物ですが何か?最近は分家でお世話になっています。
すぐ偽物と判断するのは良くないよ
だって上げている、怪しい。
保守もしてくれてるんだ。疑うのイクナイ。
ageたくらいで荒らし扱いとは随分人間不信なインターネットですね。
約束違反の板荒らしだから仕方ない
Achtung! 注意! 現在タイフーン氏の偽者が出没しています! 現在のタイフーン氏のトリップは タイフーン ◆sePHxJrzaM です!ご注意ください! (以上引用) で、 名前:タイフーン ◆sePHxJrzaM 名前:タイフーン ◆i3FjaNbBfI
>>162 すみません(汗 他スレでageていたもので…。
あと、
>>166 は荒らしの自演なのでスルーしてください。
この基地外が
>5 名前:タイフーン ◆sePHxJrzaM 投稿日:2006/07/23(日) 14:22:31 ??? ↑学園島戦争スレのテンプレをカキコしていたときのトリップ >34 名前:タイフーン ◆i3FjaNbBfI 投稿日:2006/07/24(月) 06:46:12 X8ZAgYcb ↑同スレにおけるいかにも怪しいタイフーンのトリップ
自演?一人二役ならまだ意味がわかるけど。 人を笑おうとして、自分が恥晒してるんじゃ救いようが無いよ? じえん 0 【自演】 自分の作品に自ら出演したり、自分の作品を自分で演出すること。 「自作―」 三省堂提供「大辞林 第二版」より
信じてください、お願いします。
いいから失せろ
>>172 人にモノを言うときはちゃんと具体的に言わなきゃ。
一行での誹謗中傷は荒らしと同じだよ?
具体的に言うのは社会人として常識だよね。
タイフーンは分家でSS書くらしいけどこうも粘着されると住人に受け入れられないかもね。
書を焼く者はいずれ国を焼く ネタスレを荒らす者はいずれ板を荒らす
どうせタイフーンが投下しても誰も反応しないだろうから、分家の管理人はタイフーンをアク禁にしてIP晒すべきだな。
>>178 夜も深(ふ)けてきたきましたですね。
冷たいウーロン茶でもいかが?美味しいですよ
>>72 背後のバルタンが妖しすぎ☆w
〃 ⌒ ヽ
/ミfノノリハ))
fヘ|´ヮ`ノ|つ 旦
|\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 旦 \
/\ \ \
/ \|=================|
\ ノ ほーせきみかん \
本スレにSS書けるレベルの人間は稀少だからな? ああ、読めるレベルのな? その点909氏は小官期待。 んで、見苦しいコテは小官とGだけで充分だろう? このスレは? 仏ほっとけ、神かまうな、だ。SSの一つも上げんコテなどこのスレに要らん! と言うわけで…今回SS上げない小官もこれにて去り。 P.S.確執も無い他人のSSを理由も列挙せずイキナリ駄文扱いとは大きく出たな? そんな礼儀も知らん奴とは少なくともこの小官はお近づきになりたくは無いね。 まあ、向こうでお断りだと小官は思うが。分家でGに存分に撫でられて貰ってくれ。
小官、そのタイフーンは偽物だぜ
>>183 氏、ご親切に有難う。
おお、ニセモノ? 本物は分家、か。結構結構。
ま、生ぬるいのだけはカンベンな? 本家では
作品中に読者が何かしらの『得るもの』が無ければ!
本家は虐殺だろうが強姦だろうが軍板コードの中で
ハードコアOKだ。何せ2chだ。住人の多数が楽しいか
どうかなのさ。だからモノを言う住人は貴重なのさ。ウム。
んで何が言いたいか? また小官早とちりって事さね!
___, -一ァ ̄ ̄ ̄ `ヽ、 ,-‐¬  ̄---┘'7 `ヽ. , -‐ ''" し' '´_ /,ィ ̄ ヽ_ ,r/ __ ,イ:: ゙) 7 / ||ヽ -' / ̄ ):: /ノ ) ,r ' ヾ、 ,-、____ , イ :: ェ==- ヒ-彡| / ヽ `ー−ソ .| ヾミ,l _;;-==ェ;、 ト,ィ⌒ヾ,,_ r';' } . / \_ / 〉"l,_l "-,r==- ;::) f';|ヒノ:} '`ニ゙レr-{ >>小官殿、乙であります!  ̄/ | ヽ"::::''  ̄´.::;i, i ==-' r';' } / . ゙N l ::. ""..:;イ;:' l 、 "" ,l,フ ノ < . |_i"ヽ;:...:::/ ゙'''=-='''´`ヽ. /i l" / .| ::゙l ::´~ 、 ' '__. ィ ''` ,il" .|'" { ::| 、 :: ヾ三ニ‐':" , il | \ /ト、 :|. ゙l;: ,i' ,l' ノト、 / .| \ゝ、゙l;: ,,/;;,ノ;r'" :| \ >>
>>185 そのキモイAAやめて〜 ><
っと、まあ、とりあえずそういうことでっす。
翡翠のオンボロSSであない、古参皆様の宜しくなのですの
>>召還どの
わ、ま、もう帰るってちょつううううううううう 1つ位投下していってよ
西暦2020年1月22日 02:04 ゴルソン大陸毒の沼地周辺 石油試掘チーム拠点 「こちら第二分遣隊、第一小隊か?第二か?どっちの生き残りだ?」 <<さっきも言っただろう、こちらは第一分遣隊、佐藤二尉だ。君は誰だ?>> 第一分遣隊ってことは、この先の新設の駐屯地の連中か。 それより、第一基地は何をやっているんだ? このまま見殺しにする気なのか? 「失礼しました。自分は第二分遣隊第一小隊の杉田三曹です」 <<状況を報告しろ>> 「現在我々は未知の敵に攻撃を受けています。 分遣隊指揮所は壊滅、最先任の自分が残存兵力の指揮を取っています」 <<敵は何だ?北朝鮮か何かか?>> 「いえ、その、信じてください。ゾンビや骸骨や悪霊です」 勇気を出して伝えた三曹の報告は、彼にとっては信じがたい事にあっさりと受け入れられた。 <<そうか、まさかとは思うが、悪霊は銃弾が効かないとかはあるか?>> 無線機を握り締めたまま、三曹は沈黙した。 あっさりと信じてくれるのか? この佐藤二尉殿ってのは一体何を経験してきたのだ?
「効きません。向こうの攻撃は無条件に効くのに、こっちのはまるで通じません!」 <<そうか、距離を開けて逃げろ。間もなくそちらへ到着する。なんとしても生き延びろ!>> 「り、りょうかい!オワリ!」 悲鳴のような返事をし、三曹は通信を切った。 何を使ってこちらに向かっているのかは知らないが、増援がきてくれれば少しは生き残る可能性も上がるだろう。 せめて。 彼は、寝巻きのままトーチカの端で震えている民間人たちを見た。 せめて、彼らだけでも生きて逃がそう。 それが俺たちの仕事だ。 「バリケードを解く準備をしろ! 管理棟まで移動するぞ!」 「無茶ですよ三曹!悪霊に見つかったらおしまいです!!」 ドアに小銃を向けたままの陸士が叫ぶ。 上官も戦友も短時間で失ってしまった彼は、自制心や理性も失っていた。 目は血走り、その両手は恐怖に震えている。
「黙れ!俺の命令が聞けないのか!?」 「どうするんだっていうんだ!ここを出たら絶対殺されるぞ!!」 悪霊すら逃げ出すであろう三曹の怒号に、陸士は敬意を捨てた態度で応じた。 周囲の陸士や民間人たちは不安に満ちた表情でそのやり取りを見た。 「ならいい、今この場で貴様を殺してやる」 三曹はいきなり無表情になり、89式小銃を構えた。 安全装置を解除し、陸士の頭部に照準する。 「なっ、さささ三曹!?」 あまりの事に銃を構える事すら忘れた陸士が悲鳴を上げる。 「やめてください三曹!」「黙れ陸士長!彼を武装解除しろ!」「おい!抵抗するな!従え!」「三曹!!」 三曹とにらみ合っている陸士はようやく気づいた。 一番混乱しているのは、三曹だ。 トーチカの中は悲鳴と怒号に満たされた。
西暦2020年1月22日 02:09 ゴルソン大陸毒の沼地周辺 石油試掘チーム拠点 爆音とライトで静寂を破壊しつつ、トラックの集団が拠点へと到着した。 試掘拠点は、控えめに言って地獄だった。 あちこちに敵味方の死体が転がり、どう見ても死体にしか見えないものや、明らかに骸骨なもの、あるいは空を飛び回る人影などがいた。 「距離を詰めるなよ!撃てっ!」 手早く展開を終えた事を確認した佐藤は、部下たちに射撃命令を下した。 銃声が鳴り響き、そして彼の視界の中で敵やよくわからないものは次々と倒れていく。 「シルフィーヌさん!あれはやはり!?」 「ええ!悪霊です!」 銃声に負けないように大声で尋ねた佐藤に、これまた大声でシルフィーヌは答えた。 古来より、古戦場には動く死体や骸骨、悪霊が現れていた。 本来ならばそれらを鎮める為の僧侶なり神父がいるはずなのだが、どうして彼らにはいないのだろうか? まあいい。 「悪霊は任せてください!行くぞ皆の者!」 ダークエルフたちが雄たけびを上げ、神聖魔法を詠唱しつつ勝手に駆け出す。 「佐藤二尉っ!」 三曹や陸士たちが抗議の声を上げるが、佐藤はそれを無視して敵集団を睨みつけた。 「飛び回ってるのは彼女たちに任せる!まずは地上にいるのから蹴散らせ!!」 「り、りょうかい!」
どうしてダークエルフが神聖魔法を?という当然の疑問を持った三曹の動きが鈍くなる。 だが、放たれた白い光が悪霊を消滅させたのを見ると、疑問を持つ気が失せた。 餅は餅屋と割り切り、陸士たちに物理攻撃が通じそうな相手への射撃を命じる。 頑丈なオーク、痛みを感じないゾンビ、そして死の世界から蘇った骸骨。 物理的な攻撃が通じる彼らは、鉛の塊によって容赦なく打ち倒された。 「一斑は管理棟を押さえろ!二班は生存者の捜索!残りは小隊指揮所を守れ!」 トラックの前に仁王立ちしたまま佐藤は素早く指示を下す。 散らばったダークエルフたちは、神聖魔法を唱えつつ悪霊を次々と消滅させている。 「なんだよ、普通に勝てるじゃないか」 拍子抜けしたように呟いた佐藤の視界に、迷彩服を着た一団が現れた。 武器を持たず、ものによってはヘルメットを被っていない。 腕がないもの、足を引きずるもの、首が垂れているもの。 「う、うってぇ!あれも敵だ!!」 明らかに狼狽した三曹が喚き、陸士たちは何も考えずに発砲した。 視線の先にいるのは元味方だという事は誰もが理解していたが、ゾンビに躊躇していたらこちらが殺される。 映画や小説、ゲームによって知識を得ていた彼らは、一歩たりとも近づけさせないための弾幕を張った。 反撃も回避行動も取らずに進んでいたゾンビたちは、銃弾の嵐になすすべもなく破壊された。 全身を砕かれるもの、両手両足をちぎり飛ばされ倒れるもの、頭部を破壊され、そのまま動かなくなるもの。 良い方向に恐慌状態になった彼らの活躍で、それ以上の死者は出なかった。
>>170 自分で自分を擁護して、スレで支持を受けてるかのように
演出するから自作自演だろ。
というかその行為を自作自演にたとえて使っている
用法だと思ったが違うのか?
>>173 『あなたが本人であるという証明を躍起になって行ったところで
信じる人間がどれほどいるかも不確実ですしそもそも
このスレは本人証明を行うスレではありませんので
無意味な事だと思われます。 つまり結論としては』いいから失せろ
>>172 が省略した部分をサルベージしてみたがどうか。
>>179 >>180 その前にお前をアク禁にしてIP晒して追い出すのに1票投じる。
4コテ同時出撃とかスゴスなの。 909様の速攻がありえない位速い!おつです〜 〃 ⌒ ヽ /ミfノノリハ)) fヘ|´ヮ`ノ|つ 旦 |\ ̄ ̄ ̄ ̄旦旦旦旦旦 \ /\ \ \ / \|=================| \ ノ ほーせきみかん \ ささ、皆様れもんつぃ〜でも☆
>>192 相手にせず粛々とIP晒してやれw
相手はお前のような厨房ではなくて病人だ。
病人は相手にするな、付け上がる。
ったく、口の悪い・・w; ん?それはそうと、909氏は様子見中なのかしら。 〃 ⌒ ヽ /ミfノノリハ)) ? fヘ| ーノ| |\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 旦 \
それでも懲りない奴は?『漢』と言う奴なのさ。
フハハハハ! と虐殺SSは…今は要らんな。
サイナラだ。
>>192 、久し振りだな?最近のゲーム、
RPGの調子はどうだ?ガンパレの新作プレイしたか?
小官は待望のVP2で逝く、逝く、逝ぐゥゥゥゥゥ! な
血の涙な状態だ。VP3、アーリィにでも望みを託すさ。
元気そうで何よりだ。頑張れ、分家管理人!
ちっ・・こりゃ今日んトコはしょーかん殿の投下はナサソーやね。 たく・・海賊SSで嫌がらせしたろ〜かしら(大嘘w つーかY殿も続きよましてもらえないかしら。 もう放置プレイはいやですわ☆っと。 〃 ⌒ ヽ /ミfノノリハ)) fヘ| ー ノ||>” |\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 旦 \ いや、も、私の1号戦車で呼応出撃するにも、909殿にわるいし。
<0> しょうかん様、分国スレに降臨。 ゆえに、分国せいびうめじぎょう隊は、909様支援に出撃します。 では、投下を開始いたします。
( 旧or副題・復讐 ) 某所。 闇の中、桜の花が舞い散る、幻想的な空間があった。 空間は、広大な森のような庭園であった。 その庭園の中に、自身に舞い散る桜の花びらを見上げる、1人の女性の姿があった。 女性は・・・美しい女性ではあったが、なぜか、そら恐ろしい“ 何か ”の様でもあった。 その、< 美しい女性 >は、深々(しんしん)と冷える森の冷気を十分に味わい尽くした・・・のか、 ふと、氷のような・・しかし、あどけない少女の様な微笑を浮かべて、 大理石のバルコニーから、白いカーテンの部屋の中へと、消えていった。
女性が消えた家の中は、真の闇であった。 ただ、教会を思わす高い天窓に、月夜を背に巨大な桜の木が、その姿を誇らしげに晒している。 そう。家の中は真っ暗ではあったが、 天窓から差し込む月明かりが照らす< この部屋 >だけは、別。 そして、この幾つかの月の光線が照らす< ただ1つの部屋 >の中を、誰か1目でも見る事が出来た者は、 この部屋の所有者の、空恐ろしいまでの圧倒力で迫る高雅な教養の高峰、に、 心理的な息苦しささえ、感じたであろう。 なぜなら。 1見、なんの変哲もない簡素な空間のそこかしこに、 贅を尽くした調度品と、選び抜かれた素材が、 その所有者の高雅な趣味のおもむくまま ― しかし、実は、 その所有者の、恐ろしいまでに計算され尽くされた目に愛でられた位置に< 密やかに隠され >ながら、 実はその自身の存在を、訪れた者に< 私を見よ >と誇らしげに誇示して見せている。 そんな異様な、いや、所有者の圧倒的な力量ゆえか・・が、誰の目にも明らかであったからだった。
雲が、去った。 1陣の風か、白いカーテンを、音もなく舞い上げた。 そして月が、夜の女王たる光の全力をもって、その高雅な部屋の中を、より明るく照らし出していた。 ・・・あの美しい女性が、その中に1人、立っている。 雲が去り、真の顔を晒したその月に向かって、微笑み、振り返りながら。 ― 息を呑む程の絶世の女神の笑顔 ― が、夜の闇の中で光り輝いていた、 この高雅な部屋、この深淵の闇の家の主、< 加藤 ・・・・・・・ >が、 月の光を受けて、全身から雪煙のような眩しい光の輝きを放ちながら、 窓の外の桜吹雪を、両手を高く上げ、広げ、やわらかく、雄大に、そっと・・抱きしめていた。
「 六郎・・? 江田島 六郎 は ・・・・ どこに? 」 「 姫・・いえ、御嬢様の すぐ側に 」 艶然と微笑みながら、まだ窓の外の桜景色を全身で抱きしめている加藤<・・・・・・・>の背後に、 何時の間にか、1人の男の影があった。 絶世の女神は、その可愛らしい澄んだ声で、その男の名を呼び、 そして、男の返事に、深く満足したかのように目を細めて微笑んでいるが、 決して男の方へは振り向こうとも・・・しなかった。 そして、ただ、うっとりと、 空の月と桜吹雪と、巨大な桜木を抱きしめ続けていた・・。 そしてその間、 この美しき主人に一瞥すら受領されえぬ影の男は、終始、 笑面の面を被(かぶ)りつづけたまま、厳つい体を思わす影のまま、片膝をついて霞(かすみ)の様に控えている。 最近、加藤<・・・・・・・>の近辺警護を任されている者であった。 しかし、常時・笑面の面で素の顔を隠している加藤<・・・・・・・>警護役と、 その彼、江田島の素の顔を知っている者は、 江田島の主人である加藤<・・・・・・・>以外は、祖国広大なれど、3指にも足りない。 もっとも、祖国最強・最大の軍産複合体の第105代当主である加藤< ・・・・・ >にとっては、 その異常な記憶能力によって、配下の者総てを目と声だけで誰が誰なのか総て把握の事。 身辺警護の者から芋蔓式に浸透されぬシステム、を、自然に構築せしめた、恐るべき能力の持ち主であった。
3年遅れのファンタジー、投下終了です。 909様、今日も作品ありがとうございましたです。 ではまた・・( 続きは、分国で。)
なお、加藤<・・・・・・・>は、 読んでいる方で、適当に名前を付けてあげてください。 設定では、 別次元の昭和か平成の日本国の「 軍産複合体 」の第105代女当主。 別次元の米国のオイルダラーの孫娘でもあるので、 苗字は日本、下の名前は欧米(旧ソ連含む)女性名という設定。 なるべくカッコよい名前を付けてあげてください。
新規参入乙 悪くはないとは思うけど、名前は自分で付けたほうがいいと思うけど・・・ 何と言うかマンガ版のレイアースを思い出すw
加藤ナイアラルトホテプ
加藤ティンダロスの猟犬
さてタイフーンが分家から出ていくまで本家を荒らすことにしようか
太平洋がタイフーン、大西洋がハリケーン、インド洋はジャーマンスープレックス
>>208 そうだね。本家を荒らされたらタイフーンも出て行かなくちゃならなくなるし、このスレにとってもそのほうがいい。
古参住人から言わせれば、タイフーンみたいな病人が分家に顔を出すなど笑止千万だな
えっと・・・いじめ?ギャグ?
>>212 本家がタイフーンの粘着で荒れれば、それはタイフーンの責任だよね?
IP晒せるならやってみろっての
ぶっちゃけタイフーンが分家で書いてる話、面白くないからどうでもいいや 積極的に追い出そうとも思わないけど
>>215 みんなそう思ってるんだと思うよ。まあ叩きまくればすぐいなくなると思うけどw
タイフーン不要は住人の総意では?
大丈夫でしょ?分家はやさしいから。 某償還程度で10スレまで続く位だ。タイフーンでもやっていけるさ。
219 :
名無し住人 :2006/08/02(水) 18:21:32 ID:???
>>217 軍板全体で不要論が決まってるみたい。
>>218 それが甘い。スレの未来のためにはタイフーンは排除されるべき。
まあ俺はタイフーンが消えるまでここ荒らすつもりだから。 そうすれば分家住人もタイフーンが病原菌であることに気付くでしょw
とりあえず作品を叩きまくって誹謗中傷すれば職人は消える
タイフーンはどう責任取るつもりなのかな
軍板に住人の総意なんて存在しません。
不特定多数が様々な時間と日にちで書き込む
ような匿名掲示板ではそんなものの統計を取る事
自体が不可能です。
これは軍板に限らず匿名掲示板での常識です。
初心者スレや議論スレでよく言われることをまとめなおしてみた。
>>208-219 が特定の個人による自作自演ではないと
証明する事が出来ないのと同じだね。
>>213 マジレスしておくとね、誰の粘着がどこで暴れようが、
誰に粘着してようが、どこをどんな風に荒らそうが、
荒らしてよいなんて理論は成り立ちませんし
荒らしに責任はないなんて結論も成立しません。
例えば俺が小官殿に粘着して大暴れしたとして、
それは全部小官殿の責任なのか?
>>223 うだうだ言ってないで早くタイフーンをアク禁にしろ
議論の邪魔
荒らしがどうとかは別に問題じゃない。 どうやってタイフーンを追放するかだ。
叩きと騙りでいんじゃね?
分家と本スレ両方にカキコしておくけど タイフーンが分家で大暴れしているわけでも無いし 本スレで大暴れして皆に迷惑かけているわけでも無いし どちらかといえばウザいのはタイフーンに粘着している奴だし。 何よりタイフーン本人が今現在本スレに来てないわけだし 本人がいない場所で叩いたり煽ったりしても本スレ住人は はあ?うちらには関係ないしどこか別の場所でやれば? としか言いようがないと思うが。 というわけで分家の管理といたしましてはー タイフーン本人が分家で何かしない限り、直接的に迷惑かけている 叩きや煽りの方を優先的に対処なり処罰なりするしかないわけです。
まあ、ようするに、あれだ。 タイフーン氏は ナチスドイツの小説でリアルデビューするべし! まあ、そ、いいたいのであろう。(強引) 〃 ⌒ ヽ /ミfノノリハ)) fヘ|´ヮ`ノ| |\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 旦 \ /\ \ \ / \|=================| \ ノ ほーせきみかん \
つまりだ、 対・タイフーンツンダデレ作戦つかなんつかが集まってしゅぷれひこーる、と見て良い(強引) ? ああ、ちくしょうめ・・・もう19時ではないか。 とりあえずこれ↓あ私のおごりだ。カルアミルクでも嗜んでまったりすべし。 そこ、ウオッカよこせ、とか贅沢を言うんじゃない(w 〃 ⌒ ヽ /ミfノノリハ)) fヘ|´ヮ`ノ| |\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 旦 \ /\ \ 旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦
>>228 本当に頭悪いんだなお前。処罰するならやってみれば?ネタ・雑談スレの
>>301 と
>>304 、
>>309 は俺だし、分家タイフーンスレでも空気読めと言ってやったからw
やれるもんならやってみろ糞管理人
タイフーンに粘着してる奴って、ここと創作質問スレも荒らしてたキチガイだろ? そんなに軍事で架空の話するのが嫌なのかねぇ。
>>232 軍板に魔法少女スレ立てるなんて約束違反する方が悪い。
ほら早く晒してみろよ糞管理人
>>231 羨ましい奴め・・・
>>230 なんぞ、分家にレスる事もできないのだ畜生め。
イロイロとこみいった空気嫁事情があってなw(と有名な台詞)
つか軍板から
架空=想定=(脳内)実験を除くと、
マニュアル・データと、ニュースの羅列にしかならんのだがの。
そこらへんは〇閣下が
軍板雑談スレで何度も教唆していると思うのだが。
ぶっちゃけ、
自衛隊が本気出して殲滅できる相手は、ゴジラだけですよっと。
( ゴジラ相手なら、流石の中朝も文句言えぬべささ )
それじゃ・・という事で、創作スレがある訳で。
分かったから分かったから、もう少し寛容にいこうぜ? 自衛隊にしろ在日米軍にしろ(少なくとも日本の)軍隊にはオタが多いもんだ
言い訳乙
まあ、2ch、 それも軍板に居る者どうしで、なにを目糞鼻糞を・・と思うのだがw つか、熱心に自衛隊に入ろうとした人には89式やら90式やら・・スレ違いだ まあ、なんだ。 正確?なデータ??を元にして話をしよう、と、 叢書引用しても誰も聞いていない罠。 県立都道府県の正統な資料をもってきても、誰も聞いていない罠。 まあ、なんだ。 それくらい、ここは千差万別の人が集まってくるトコ・・これもスレ違い。
分家の糞管理人はやはり口だけだな。分家タイフーンスレの
>>29 も俺だしw
数百もスレがあればその中に自分の気にくわないスレがあるのは当然だろうに。
今優しく諭してきた >去り際も肝心だ >>タイフーン
>>242 あなたは管理人と違って話がわかる人ですね。素晴らしいです!
そういえば、 私の親戚はエ〇〇88で目覚めて空自・・・? 自然なことだと思う。 もっとも極めて普通人で、今では3児の教育パパだが。 むしろ2chに私が出入りしていると言ったら、引っ繰り返りそうだが。 まあ、そんな事より、 誰かア〇デ〇センをクレイモアでフッ飛ばしてきてくれ。 翡翠的には通常兵器でアー〇ードを退治する方策も幾つか用意しているけどさ。 つかまあ、もともとは初代ヘ〇シ〇グに通常方法で〆られている訳だが。 ( でなきゃ ヘ〇シ〇グ・オ〇ー〇ュなんかブチ上げんがねww ) (※ もっとも、アー〇ー〇英国上陸前から読んでいない人の知識 ) ・・・・やれやれ。これ↑もスレ違いな話だなw
>>243 ごめんなさい。パートが遅くなっちゃったけど、
約束のゲームはちゃんと買って帰ります。だからもう打たないでね。
叔父さんの紹介で、就職先をいくつか見つけてきました。タクちゃんなら、きっと
がんばれると思うから、前みたいに履歴書を破ったり、面接をサボったりしないでね。
ママは、優しかったころのタクちゃんに戻ってくれると信じています。
ま、俺には
>>242 のような味方もいるからタイフーンが消えるまで頑張るよ
その労力を、このスレの充実に尽くしてくれればいいのに。 いや、ほんと。古参職人がくるまで、ここ、人手不足なんだよ。 ほんま、 地レンジャーな方々の気分なのですが。まるるるるる。
糞管理人逃げた!?
249 :
名無し三等兵 :2006/08/02(水) 20:51:09 ID:jZ5plOaq
俺、たまにこのスレ来るんだけど、なんでおまえらいっつもケンカしてんだ!? 意地の張り合いなんか見ててもなんも面白くねェんだが、一体どうしてくれるッ!
んー、つか私でも逃げ出すぞ。間違いない。(w まあ翡翠はこんな人だから、 雑談みんす書評自治戦艦等等の、 F自スレ以外の名門スレには1レスたりとも侵入しないわけですが、 ここで松村先生(元陸将補)の蔵書から1筆。 < すぐれた将軍は機動によって勝利(する) > まあ魔術師を釣るのは無理。 つかここに名SS落としてクレイモ・・いや、何でも無い・・。
>>249 普段、何処にいるんです?(・∀・)
そいや、最近長門スレが復活したんですが、誰が建ててくれたのかしら。
なんだかな、ヤマタノオロチのようなモノが召還されたもようですな。
アメストリスとエルジアがファンタジー世界に召喚されますた スマン、夢見すぎた
World All Another これは本編と物語りも時間軸も全然違う、別のパラレルなお話。 私にとっての世界というのは修道会の寮と中庭しか知らないごく狭い範囲のもので、 私は長いこと外の世界というモノがあるのを上手く理解できないでいた。 物心付いた頃から私の周りには魔女とか魔法使いとか呼ばれる女の人たちと、 何人か数えるほどの男の魔法使いと、アーシルという生き物の司祭とか司教とか いう人たちしかいなくて、その人たちと暮らしていた。 時々灰色の服を着た小さな子供達がやってきて、私たちの暮らしに加わる事はあったけど その子達がどこから来たのかなんて事は、何故だか全然疑問にも思わないでいた。 私もその子達と全く同じ灰色のみすぼらしい服を着ながら、他の魔法使い達の 着ている6色の服にとても憧れて、いつかその服を着たいと思いながら過ごしていた。 人間の司祭たちはいつもいかめしい顔をして硬い雰囲気をしていたけれど、 魔法使いの人たちはとても優しくて、神様の勉強を教えてくれて、それなりに幸せにすごした。 11歳になったときに私はついにその服を着る機会に恵まれた。 本当は青か白が良かったのだけれど私にはその色の素質があるからとか よくわからない事を言われて黄色の服を着せられた。 少し不満ではあったけれども、ずっとずっと着たかった服だったから、嬉しかった。 ただし、その色を着る代わりに、今まで優しかった青や赤や白や黒や緑の魔法使いたちは あんまり口を利いてくれなくなったし、同じ灰色の服だった子たちも、違う色になった子は あんまり会えなくなった。
寂しくて悲しかったけれども、神学や魔法やこの世界の成り立ちの勉強をしているときは 気がまぎれたし、同じ黄色の服の魔法使い達は仲良くしてくれた。 司祭たちは相変わらずいかめしい顔で、時々私を部屋に呼び出してはあれこれと 何をしろだの何をやって見せろだの指示を出して、やっているときはどんな感じだとか どんな風に行っているとか質問して、答えたことにやっぱり難しい硬い顔をして ああでもないこうでもないとか、あれはそうだとか、そうではないああではないのか、 とか全くよくわからない話し合いを繰り返していた。 13歳になって、その日私は生まれて初めて外の世界というモノに連れて行かれることになった。 その頃にはなんとなく、修道会以外にも世界というモノがあるらしいことはなんとなく 気が付いていたけれども、それがどんな風な世界なのかは想像が及ばなかった。 私以外の魔法使いもアーシルたちも、みんな外の世界から修道会にやってきたり 連れてこられたりして、修道会以外の世界がどんなものか知っている。 でも私は、生まれたときから賛美歌と祈りと聖典の暗唱とステンドグラスから差し込む 光しか知らないで育った私には、外の世界というのは死者の赴く館や地下の女王の治める国 と同じくらい遠すぎて解りにくい世界だったのだ。 だから、それは私にとって生まれてはじめての、とても大きな冒険になったのだ。
「敵歩兵、正面方向、距離400歩! 前進中!」 「マスケッター(銃士)整列! 構え! 装填!」 長剣と丸楯を構えて横列を組み、雄たけびを上げつつ駆け足で接近してくるのは 筋骨たくましき勇敢無比なヴァニール(巨人)の戦士たち。 背はアーシルたちが見上げるほど高く、腕は樹の幹のようにがっしりとして、脚は丸太のように太い。 髪結いの紐を解いて長い漆黒の美髪をざんばらに振り乱し、上半身は上着を脱ぎ捨てて厚い 胸板を太陽にさらし、顔には幾何学模様のペイントを施して、いざヴァルハラへ招かれんと死地に飛び込む。 彼らにあるのは勇猛さと誇りのみ。 戦うことこそ名誉の極み。 いずれも精悍な顔つきの醜き巨人の子らは生まれたときより恐れを知らぬ。 迎え撃つは、知恵ある者と自らを呼ぶ、美しき鼻梁と澄んだ青い瞳、黄金の髪を王冠に戴いた 賢きアーシル、ヴォーダン神の子供達。 蛮勇が巨人の武器ならば、アーシルの武器はミーミルの泉より賜りし悟し理性と無限の可能性。 無から有を生み出すならば、彼らの父がそうしたように樹に身を吊るすこともいとわぬ努力と 忍耐、そして工夫こそが彼らの力。 今、彼らが己よりはるかに力の強い巨人達に対抗するために作り上げた技と知恵とを持って 完全と恐るべき戦士たちに立ち向かう。 臆病者と罵るなかれ、これぞ我らアーシルの勇気なり。 卑怯者とそしるなかれ、敗者の言い訳は死者の国で聞く。
「装填よし!」 「照準!」 「照準よし!」 「敵距離300歩まで待機!! 350………325………撃(はな)てーーーーーーっ!!」 轟音とともに炎と煙がアーシルたちの戦列を包み、覆い隠す。 空気を切り裂く無数の音とともに巨人達の最前列の疾走が止まり、胸から赤い血潮を噴出して 次々と大地に倒れ付した。 哀れなるかな、巨人の子らは己の身に何が起きたのかさえ知らぬまま、ヴァルハラへと旅立った。 「再装填! 照準いそげ!」 「再装填よし、照準よし!」 「撃てーーーーーーーっ!!」 アーシルの指揮官が指揮杖を振り下ろすと同時に、再度戦列がおびただしい煙と炎に包まれ、 何も見えなくなる。 そのはるか彼方では、何人ものヴァニールたちが腕や脚、胸や腹などから血を流して苦悶にのた打ち回っていた。 自分の体に開けられた穴を見て驚愕する者、丸楯で防ごうとしたものの貫通されて死んだ者、 叫び声を上げて突進を敢行しようとし、3度目の轟音で崩れ落ちる者。 巨漢ぞろいのヴァニールたちのなかでも巨人という異名にふさわしい堂々たる体格を持った 指揮官が呪詛をこめて罵るように叫んだ。
「呪われろアーシル、貧弱な片目の陰気な老人の息子ら! 醜きドヴェルグの作った武器などを 使いおって!! 巨人殺しの忌むべき武器を!!」 その指揮官も体中に開いた傷穴から血を大地に滴らせ、瀕死の様相であったが、屈強な2本の足で 立つことと自らの分厚く鋭い大剣を手放すことはしなかった。 彼の周りでは多くの巨人の子らが倒れあるいは苦鳴を漏らし、満足に戦えるものは殆ど残っていない。 それでも彼は自らと部下達を奮い立たせ、最後の突撃を敢行しようとしていた。 彼を守護するヴァルキューレよご照覧あれ。 戦女神の愛したこの地上でもっとも勇敢な戦士の一人が、今最後の時を迎えようとしている。 願わくばこの戦士に誇りある死を賜りたもう。 果たせるかな、4度目の轟音の後、立ち込める煙の中にあって巨人の戦士たちの姿はなおもそびえ立っていた。 連続の一斉射撃でアーシルたちの武器は自らの吐き出したもうもうとした煙によって巨人の姿を 彼らの目から隠してしまい、射撃のごとに命中率が格段に落ちていたのだ。 そして、悪いことに武器の矢玉は4度目分でほぼ尽きた。 このただ一度の戦いにおいて無数の巨人を葬り去ったドヴェルグたちの作りし武器も、その殆どが ただの鉄の筒に成り下がった。 そして、焦り始めるアーシルの指揮官と兵士達。 残りわずかになったとはいえ、巨人の戦士たちの恐ろしさは彼らは身に沁みて知り尽くしている。 アーシルの男が10人束になってかかったとしても、ヴァニールの戦士一人を倒すのは用意ではない。 ヴァニールとアーシルの違いは単に体格の差だけではない。 持って生まれた生物としての能力自体が、アーシルとヴァニールの間に厳然として存在するのだ。 圧倒的な力の差に、蹂躙され追い回され一方的に虐殺されるその恐怖を想像する。
アーシルの指揮官は自分の見通しが甘かったのを悔いた。 ドヴェルグから輸入した武器は本体も弾薬もひどく高価で、数を揃えられなかったのは確かだが、 これだけの量のマスケットを並べて4連射して、ヴァニールたちがわずかでも生き残れるなどと 想像することが誰に出来ただろう。 そのこと自体は責められまい。 ただアーシルの軍隊でも運用が始まって間もないこの武器は 未だに各種の欠点や改良すべき点が多く残っている。 射撃の砲煙で視界がふさがれ、敵の姿が隠れてしまったのは明らかな失策だった。 獣のような雄たけびを上げ、疾駆してくる十数人のヴァニールの戦士たち。 その先頭にはあの勇猛なる指揮官が、アーシルたちにとって畏怖の対照で知られた男がいる。 指揮官は部下のマスケッター達に抜剣を命じた。 やりたくはなかったが、白兵戦だ。 数ではこちらが遥かに上回っているというのに、勝てる気がしない。 賞賛すべき勇敢な巨人どもは最後の力を振り絞って獅子奮迅のごとく暴れまわり、アーシルを 大勢殺して壊滅させた後ヴァルハラへ迎えられるだろう。 死の予感に恐怖した最前列の兵士の一人が言葉にならない悲鳴をあげて、列を離れて逃げ出そうとした。 一人の恐怖は全体に伝播し、隊列を乱すものが次々と出始めるが、指揮官にそれを止める術はない。 むしろ彼自身が今すぐ逃げ出したいぐらいだ。 その既に潰走を起こし始めた兵士達の並を割って、蒲公英の花の色で染めたような外套を 着た数名の背の低い者達が前に進み出た。 剣も帯びぬその者達を気にする余裕のある兵士達は誰もいない。 なけなしの勇気を振り絞って列を維持する者たちでさえ、その外套の女たちに気付いたのは希だった。
女たちの中で最も背の低く幼い顔立ちをした者が、先頭に立った。 少女といっていいような年齢の彼女の目前には巨人達の戦士の剣先が迫っている。 しかし、少女にもその後ろの同じ色の外套を着た女たちにも恐れる様子は無かった。 これから起こる事が全てわかりきっているかのように。 それがすぐに終わることであるかのように。 簡単な片付け物をするかのように、酷く落ち着いた雰囲気で少女は右手を戦士たちの指揮官に 向かって差し伸べるように突き出した。 次の瞬間。 少女の前方に陽炎のようなもやと一陣の突風が吹き、それまでそこに存在して いなかったはずの物体が質量と実体を持って出現した。 箱を組み合わせたような巨大な形に、長い筒状の物体がくっついている。 濃い緑と茶色の2色で塗装され、金属の質感を持つそれは明らかに人工的な創造物であった。 物体の足元にはいくつもの車輪が金属の帯に包まれて並んでおり、箱の最上部には 細い筒状の物体がちょこん、とくっついていた。 そして箱の上部側面には天馬の紋章が描かれている。 それが何を指し示すのか、目の前に突如現れた謎の大きな物体に目を見開く巨人の戦士にも、 物体の後ろにいる少女にも、知る手がかりはなかった。 アーシルの兵士達の潰走が止まる。 逃げ出していたものも振り返ってその物体を凝視した。
アーシルとヴァニール、双方の戦士と兵士達が驚愕あるいは困惑の瞳で物体に注視する。 その戦場にいたほぼ全員が、前触れもなく出現した謎の物体に意識をうばわれて、 そして戦場の空気がその一瞬止まった。 まるでその時を見計らったかのように、さっきまでのマスケットの砲声も発砲炎も比較に ならぬほどの轟音と閃光がほとばしり、辺りを包み、戦場を揺るがす。 空気が震え、その場にいた誰もが両手で耳を塞いで本能的に地面にうずくまった。 しばらくの間、無音が世界を支配していた。 あまりの音量に耳が一時的におかしくなったのだと、アーシルの指揮官は思った。 そして彼が恐る恐る目を開けると、ヴァニールの戦士たちの姿はどこにもなく、 大地に抉ったような痕がくっきりと残り、そして 緑と茶色の箱型の物体が幻のように少しずつ姿を薄れさせ、消えてゆくところであった。 (気が向いたら続く)
ついにYxz様作品 がキタ━━━(゚∀゚)━━━ !!! お疲れ様です!
なんで夏厨は糞スレだけじゃ飽き足らず、重複スレまでたてるんだ? いいかげんにしろ!
>>264 そっちが重複スレで削除以来がとっくの昔に出ている。
が、スレタイだけみて早とちりする奴はお前だけじゃないから
安心しる。
>>264 のスレは小官が錬成を行うための場として使用しよう。
このスレは住人の皆が使えば良い。削除されるまで小官が書き込んで置くよ。
心配せずに本スレで皆は活動を続けるが良い。
まあ、そういうことですバイ。 F系強め、萌え強め、なんでもアリで。 雑談スレでも〇ボ神が教唆していましたが、 軍板のパワーは雑談みんす+aで半分近く消費されているそうですし。 軍板の才を無駄にしては空き間編。
糞管理人敗北宣言かよ
まあ、なんだ。 今日は朝からエクセレントスレブレイク中で、 雑談スレは時速60−70kmで、どっちも夕方までに更新確実だぬ。 で、そこに埋まっているであろう GJな良いコメントなりウイットなり知識なりを逃さないように―逝ってラッサ。 今日はぽこ殿も露出しているのでマジお勧め。 スレ違いコメンツ
>>272 うっさいぼけ!住人の同意も得ず勝手にスレタイ変えて立てた
スレが本スレ?馬鹿を言うな。
君が愛着もってるスレはどこかね?そこがいきなり「新生〜」
と言うスレ立てられたら住民そっちに移動するの?
分家タイフーンスレでの荒らし書き込みと
>>272 、
>>273 の書き込み時間がシンクロしていてワロタ
自演ぐらいまともにやれよ病人w
>>273 スレタイは飾りであり、
後発の重複スレは絶対に認められないというのが、
軍板の決定事項です。
同時進行の場合は、両方削除します。
タイトルが気に入らないのなら、使い切った後にスレを立て直すのがマナーです。
簡単な話ジャン 向こうをさっさと1000か500KBにしちまえばいい
やれるもんならやれよ病人
議論参加者募集age
ファンタジースレは読んでいなかったが一応。
>>276 他の軍板創作スレ、架空戦記スレ、創作資料スレ、書評スレではスレが重複した際
「後発重複スレは書き込み停止。そのまま削除依頼、または落ちなければ次スレとして活用」
が御約束だった。
ただし創作小説スレの場合、同時進行の場合は
「片方が小説投下・感想専用、他は誘導付きで設定議論または創作関連資料提示」
(他板からの来訪者が多い話題の場合、新規の方向けの軍事的解説等)
と住み分けていたこともある。
今回は47(このスレ)を主たる小説投下スレに、向こうを従とし
創作の舞台裏として活用するのも一案ではないかと思う。
>>272 同時期に立った次スレのフライングスレでしかも
住人の意向は全く関係ない、荒らしが勝手に立てたスレです。
そっちを使えなどと言われても迷惑です。
そしてこの話はとっくの昔についています。
>>276 向こうのスレを削除依頼出した時にさっさと
削除してくれれば何の問題もなかったわけですが?
何ヶ月も経ってから言わないでください。
さらに言うならば「新生」のスレが立った時に 「45」が削除されずそのまま「46」へと継続されたのが こちらが本スレであると承認された事実を雄弁に語っています。 重複しているのが問題ならば速やかに「新生」の方を削除してください。 何故残っているんですか? そのほうが疑問です。 消さないならば、埋まるまで書き込みが続けられるだけです。 また、住人は別に向こうのスレを何かに利用しようと考えている わけでもなく、一部住人が細々と埋め立ての後始末に各自の厚意で 参加しているに過ぎません。 以上、この話終わり。
283 :
280 :2006/08/04(金) 02:45:35 ID:???
おK、把握
>>281-282 再利用しないなら、埋めるか落ちるまで放置すれば? としか言いようが無いな。
誰かスクリプトで埋めろよ>新生スレ
>>284 削除人の消しゴムが働かないなら自治スレ住人が頑張らないとね^ ^
>>282 >一部住人が細々と埋め立ての後始末に各自の厚意で
>参加しているに過ぎません。
事実上の同時進行でありルール違反です。
>>281 >住人の意向は全く関係ない
言っていることが、
>>282 と矛盾しています。
矛盾してるね
どうせ埋めるんならこっちを埋めて欲しい。>自治スレ住人
両方埋めて軍板から追い出すのがいい
むしろ自治スレを軍板から追い出した方がいいんじゃね?
分家の171のSSがキモくなりつつある
分家なんてチキンの集まりだろ
297 :
;ll :2006/08/04(金) 09:40:19 ID:???
lll
今、仕事から帰ってきましたよ。Y様お疲れ様です。 でもまあ、 なぜに世間が夏休みの今、波風起こすのだしょー。 事を起こすなら、 2chが正常化する9月以降だと思うのだけど。 んで、いずれにせよ、 異界スレは、9月か10月までには埋まっていますよ。 何せ「 翡翠と小官どの 」が、コンビで埋め(成仏させ)ようとしているのだから。 その間に、皆さん本スレに帰ってきてくださいな。
299 :
分家171 :2006/08/04(金) 09:48:57 ID:???
・・・・お気にめされるな・・・; 分家を維持なされるのも大事な事、お疲れ様です・・・。
っと、本題。
まあ翡翠的には
>>280 案を押します。
異界スレは、もう200でしての。
小官殿 200レス+200SS
他雑談 100レス見込み
翡翠 ノルマ400レス で・・さっさか埋まってしまいますし。
もっとも、皆さんが本スレに戻ってきたら、
瞬時に47代が先に埋まってしまうと思いますが。
そこは、47代に投下されたSSレス量と同量の梅を、翡翠がやります。
つか、
今のうちに48代を立てる人を選出する位がいいかもですね。
古参コテの皆様持ち回りで。
その推薦も異界スレでやると、なおさら◎でしょうね。(では、寝ないでも1つ仕事いってきます)
自治話はよそでやれって。 950が次スレを立てりゃ良いんだ。 ついでに重複が気に食わんなら自分で削除依頼出して来いよ。
これだからここの住人はレベルが低い
あーもうグダグダと もうね軍板そのものがいらないね こんな非生産的な板なんか潰れた方が良いね
309 :
名無し三等兵 :2006/08/04(金) 15:33:55 ID:68+gheu5
とりあえず約1名、正真正銘のキチガイがいるのでアク禁申請してみる。
無駄だよ。規制板はほとんど今機能してないから
元某プロバイダの者です。 IP割り出し依頼が来ると、住所とか本名とか職業とか 調べるんだけど…。(もちろん警察に公表はしないけど) 結構、ちゃんとした人が多いんだよね。 公表はされないけど、やっぱ自分らみたいなのには バレちゃうんで、やめたほうがいいと思うよ。 どこで繋がってるか分からんからね。
またやってるのかw もう放っておいてくれよ軍板、百を超えるスレの中に一つ位異端が紛れていても良いじゃないか
そうはいかないって 一体何様のつもりだよ……。 粘着嵐にこんな手間ひまかけるなんてよっぽど暇なんだなぁ。 それとも愉しみがこれくらいしかないんだろうか。
なぜか突然小官殿の漢気溢れるような作品が見たくなった
夏休みなんだよ、きっと。 今日も残業の俺には羨ましい。本気で。
782 名前:小官 ◆qG4oodN0QY :04/06/14 03:31 ID:??? 「敵の衣装を着れば強くなると思ったか?! 愚の骨頂の最たるモノだ! 死ね! 」 俺は破れた迷彩服を着た男の頭を床尾板で叩き潰した。死体から剥ぎ取った服を 着れば、その能力を得られると信じての行為かつ更衣だったのだが、生憎、技術も 根性も信念も持たぬ、この世界の糞農民にはなんら加護をもたらさなかった。 「戦国時代のメンタリティで生きるしか無いのさ…俺達は、正しい。他は悪人だ」 先任陸曹が、吸っていた『マイセン』を『死体の山』に投げた。その瞬間、派手に 燃え上がる。一体一体、荼毘に付す暇など無かった。…疫病の根絶が最優先だった。 それは性病。一旦罹患すれば、猛烈な勢いで拡がる。衛生概念など皆無の土民には 哀しいが、娯楽は子作りかその後ろを使った類似の行為しか無い。防ぐ手段は…。 「哀しいな…。守りたかったろうにな…? コイツも…テメェの大切なモノを…」 「…家族や友人、隣近所も一緒に送ってやった。俺達に出来る、せめてもの手向けだ」 まだ、集落は残っている。人でなしとでも罵るが良い。敢えてその『汚名』を甘受しよう。 俺達は命令と己の信念に従い、任務を完遂するまでだ。 明日を生きる者の、世界の為に。
783 名前:小官 ◆qG4oodN0QY :04/06/14 04:02 ID:??? 「…これをどう見たら、自衛隊員です、と看做せるんだ? 娑婆の奴等の目は…」 「止めとけ。『部隊の精強さ』なんて語っても、一言半句すら聞かんだろうからな? 」 巡察中にとっ捕まえた迷彩服とプラッパチを被った甘ったれた顔をした若者の弛緩した唇に、 俺は勿体無いが、磨き上げた半長靴の爪先をご馳走してやった。妙に白いエナメル質の固形物と トマトケチャップ染みた液体を盛大に吐いてくれた。全く…農民の子は躾が為っちゃあ居ない。 食い物が有るからそんな勿体無い真似が出来るのだ。食い物は粗末にしてはイカンのだ! 「あーあ、どーすんだよ? 前歯圧し折って? 後で怒鳴り込まれるぜ? サバゲしてた だけだ、とかまた誤魔化されたら、コトだぞ? って…まあ、バカだからここが安全な 地域だと思って、こんな格好で現地人脅すのか…。!! おい、まさかお前…本気で…」 「ゲリコマ発見、さ。こんなのが類似品扱いされるのは、本家の名折れだ! 死に値す! 」 名誉は何よりも重い。今日明日にも自分が死ぬかも知れない。少なくとも、身の潔白は証明 したい。こんな糞野郎と一緒くたに罵られては、自分を育ててくれた先輩方にあの世で顔向けが 出来なくなる。名誉こそは我が命。白痴や低脳とは、人間の基礎部分、素質自体が違うのだ。 荒らしている奴にこの2作を叩き付ける
支援貼り 219 名前:小官 ◆qG4oodN0QY :04/06/18 04:13 ID:??? 「夢を…見たいのですよ」 食料、水、酒、毛布、鉄…。物資の山を背にした男は、俺達『陸自の荒くれ』に静かに笑って見せた。 運送の、匠合組織の長であるその男は、『帝国』、いや俺達、『陸自』への全面的支援を決めたと言う。 「貴方達は…美しいからです」 ムクツケき男達の、垢染みて、髭も髪も伸び放題、ディーゼルエンジンの煤煙で真っ黒の俺達のどこが、 と云う眼が男を貫く。その時俺には何故か…男の笑顔がとても『綺麗』に見えた。『含羞』とでも言えば良いの だろうか? はにかんだ笑顔が…憎めなかったのだ。俺達の催促する視線を感じたのか、男は続けた。 「今だ嘗て…我々輸送業に従事する一族を…『人間』として見てくれた軍は無かった…! 損害が出ても…それは運んできた私達の勝手だと面と向かって言い放たれたものです…」 そうだ。俺達は知っている。『補給』の有り難さと、『物資』が涌いて出るモノでは無い事を。この世界の 『指揮者』はそれを未だ『軽視』する輩が多い。先ずはその認識こそを俺達は感謝すべきだった。御蔭で… 「貴方達は違った! 叱責を覚悟で前に出た私達を賞賛し、手すら握って感謝して、遠路はるばる済まな かった、と何と治療まで…! 一度ならずも毎回、他の部隊へ行っても…貴方達は…! 優しかった! 」 差別。優しさ。日本にも差別は有る。だが、俺達はそれを憎む教育をされて来た。常に『悪』を憎む民族の 美意識が、この世界に残る差別を…憎んだのだ。命を張って呉れる者には同じ様に、命を張って応えねば、 『自衛官』の恥だ。その潔さこそが、俺達の総てであり、行動理念なのだ。…まあ、憲法の範囲内なのは、 ご愛嬌と言えば、ご愛嬌だが。だが、これは国家の『自衛』の戦闘だ。俺達の独自色が、出せる。 「信頼には信頼を、我等を守って流してくれた血には血を以て応えたい! 『帝国』に、いや、貴方達に 大陸全土のこの私を含めた、総ての仲間が応えましょう! 今、この時を以て! 」 俺達は誰に命じられたでも無く、テッパチを脱いで『10°の敬礼』を男に行った。信頼は、何よりも重いのだ。
>>287 >言っていることが、
>>282 と矛盾しています。
埋め立てしているのは一部住人であって住人とスレ全体の決定じゃないからねえ。
というか、住人はあんなスレどうでも良いというかできれば関わりたくないと思っている。
>事実上の同時進行でありルール違反です。
削除人が削除しないのだもの。
それを、本来そんな筋合いはないのにお人よしの多い此処の住人の中から
仕方なく有志が自主的に各自の判断で埋め立てに参加しているに過ぎない。
それをルール違反といわれても、そもそもルールのほうがちゃんと機能してないじゃん。
45と新生の両方が立った直後にどっちか削除すればよかった話だ。
削除依頼はきちんと出ているんだし。 確か45と新生と両方に依頼出ていたはず。
それを今更どうのこうの言われても、何の正当性も無いね。
糞農民が小官のまねして代表面するなよ
語彙の乏しい奴だね、全く。 農民なんて言葉、普通罵倒には使わんよ。
>>323 夏厨だなお前w
このスレの古参住人なら誰でも知ってる情報だぞ
自慰が農業関係の職業なの
>>324 つ「農民」
普通は「百姓」という言葉を使うがね。
えーっと、Y様は、 1)コテ名義の SS職人さん 2)防衛出動実績アリアリ つか分家管理人 3)コテ名義で 小官どのとバトル実績多 完璧な防波堤実績を誇っているのでー(演説永井略 そんなことより各自の愛を語りやがれとか逝ってみるテスト 好き嫌いの無い御前が言っても説得力ねんだふぉるああ! というツッコミはナシよ☆ 〃 ⌒ ヽ /ミfノノリハ)) fヘ|´ヮ`ノ| |\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 旦 \ /\ \ \ / \|=================| \ ノ ほーせきみかん \
すれ違い?のどーでもいい話。 都会人のわし等が畑仕事を手伝うと、1日で足腰やられる重労働と言ってみるテスト。 農家の方の体力は半端では無い = 旧軍のコキツカイ脳筋統率によく耐える訳だとか、 謎のな事を(超永井略) ちなみに ざわわ♪なキビは美味いでっせ☆ 自衛隊 IN F旧軍世界SSで、主な甘味料になる予定だったり 〃 ⌒ ヽ 川” /ミfノノリハ)) 日 fヘ|´ヮ`ノ|つ日 |\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 旦 \ /\ \ \ / \|=================| \ ノ ほーせきみかん \
宝石みかん?
329 :
とりあえず :2006/08/04(金) 22:12:35 ID:???
>37>41>102>104>121>146>149>158>160>168>170>173>175>208>216>220>224>227>231>234 >237>240>243>246>248>250>270>279>284>288>294>296>301>304>308>311>314
)ノ
149は わたし。
>>328 礼儀と認識票として( 翡翠が嫌いな人は快適あぼーんできるじゃね? )
コテ名義なんだけど、
頭っからアボーン登録している人もいるので、
必要に応じてコテを外して、なおかつ翡翠とわかる様に
< ほーせき(orどわーふ)みかん >(流石に←の言葉は登録していまい☆w)
このF自(異界)スレの支援砲撃の時に< のみ >使用中。
>>321 じゃあ削除依頼を出しなおせば良いのですよね?
どっちを削除するのか、住民の皆さんで早く決めてくれませんか?
>>331 331さま が1様なら言うまでもないのですが、
翡翠的には 極めて同情的なのであります。
それで紆余曲折→ついでに
小官どのを表看板(ここ本国 = 分家の防波堤 兼 広告塔)
の死守(最悪の場合)に備えての、ド鉄火派の教練場に・・
もし残す場合なら、題名代えるなりして、
『 ここ、ここ(本国)と、ぜーぜん関係ありませんから 』
と言えるだけの内容にしませんとマズー。
まあ、内容だけなら、
殺戮系を得意とする小官どのが筆を振るえば無問題になりますが・・
>>335 いい加減にしてください。
同時進行は絶対禁止です!
しかし、なぜ今頃になって・・・? 自治スレは動いていないはず。 つか、もっと大変な事態に追われて疲労困憊のハズなのに。 ・・・・やっぱ、 タイフーンスレ潰しの暇潰しの様な気がするんですが。 仮にほっといても、 削除人様が動くとも思えない。が、まあ、粘着されても困りますし。 内容変えます?
しかし、正直どーなんでしょうね。 タイフーンスレが潰された当初の主張と全く違っているし、 今も随時、要求がエスカレートしているような。 つか、こんどは他の創作系スレを潰しに掛かるでしょう。 そんな方に、削除人さまが加担しますかな? しかし相手にするのも面倒。 とりあえず翡翠はあっち変化して生き残れますが、 こんどは他のスレが嫌がらせされるのは目に見えていますし。やれやれ。
魔法少女スレを軍事板につくらないという約束を破ったのだから、 ちょっと苛苛してるだけ。 他のスレはどうでもよいんだけど、ついレスしちゃうんだよねぇー。(反省)
>>338 何を言っているの???
同時進行をやめて、どっちか一つにしてって言ってるだけなんですけど?
>>337 粘着というか、住民同士で議論をしてもらえないのなら、
削除依頼が通らないので、困るんですけど。
>>341 こうまで議論する気ならコテとトリップつけなよ
>>342 煽りかなんかですか?
どうも夏は、話がしずらいですね。
>>343 改行と文章が変だぞ痛厨。
ああ、お前在日だったんだっけ。
じゃあ、こうしましょう。
>>331 様は、異界スレの何を何処が好きで、レスするまでになられたのでしょう?
>>343 様が、タイフーンスレを暴力で叩き潰した人で無いとします。
(つか今時分、んな暇な自治派がいるとも思えませんが。→他の戦線が鬼酷い=手抜きだ。)
なれば、しばらく待てるはずです。
ほっとけば10月までには埋まって無くなるか、別のスレに化けますよて。
なぁ、誰にとは言わんが無視しようぜ?
>>348 別のスレとは?
どうも既成事実化までの時間潰しとしか思えませんね。
一本化する気がまるで無いようですね。
もう自治スレで本格的に議論して、向こうで結論を出しましょうか。
>>349 了解。
では、翡翠も各種学問スレに戻り、無視させて頂きますので・・・
※SSネタだけは随時募集w
>>353 議論放棄と見なしました。
自治スレの決定に従ってもらいます。
後ほど決定事項を通知します。
355 :
名無し三等兵 :2006/08/04(金) 23:42:03 ID:xsGfNv5T
>>354 脳内ルール乙
あとID出せ 自演と疑われないように
ID出せと言われて逃げ出す痛厨ワロス
357 :
名無し三等兵 :2006/08/05(土) 00:03:21 ID:atqFNpcP
>同時進行をやめて、どっちか一つにしてって言ってるだけなんですけど? 一本化するなら向こうを埋め立てするか削除するかしないといけない。 既にこちらで一本化するという結論は出ている。 というかあちらに移るなんてのは経緯から言ってもそもそも論外だから。 で、削除が成されない以上、あちらを埋め立てするしかないが 今のところ埋め立てに熱心な人間が少ないので遅々として進まない。 それとも今から新生スレを埋め立てするために住人で一斉に何か書き込みに良くか? それを同時進行とか言い出すなら単なる荒らしでしかないが。
少なくとも新生スレは次スレを立てないという事を 本スレで結論出しておこうか? 結論出してもスレが立てられたら完全な荒らしの行動です うちは関係ありませんFA。 自治の方で勝手に削除してください。
ジーザス! 小閑とGがまともに見えるなんて世も末だ! あれ?
>>359 >遅々として進まない。
埋め立てと称する保守ですね。
>翡翠氏
もう、いい加減にしてもらえないでしょうか?
>>363 さっきから屁理屈ばかり並べてキモイ
自治スレの皮被ってないでそろそろ本気で遊ぼうぜ?
>>363 だがどうしようもない。
さっさと新生スレを削除してもらうしかない。
というか何ヶ月も前に削除依頼が出ているのに
通らないんだから、あんたがいくら訴えかけたとしても
俺たちにもどうしようもない。 これが現実。
出来る事といえば埋め立てに行くのを呼びかけることぐらいか?
それでも何日かかって埋まるのかわかんないぞ。
こうして痛厨は何回目かわからない論破をされましたとさ
>>366 でも馬鹿だから三歩歩くと忘れちゃうんだよな
この馬鹿は
延々と粘着できるのも過去の事を記憶できないからかw
荒らしに一々構ってやるな、おまいら。 この速度では構ったら負ける。 海産物ですがスレみたくエログロと大量の人員に溢れた上に荒らしを徹底的に しゃぶりつくすような連中が集まってるスレならともかく、ここのスレで荒らしに 構ったりしたら、絶対中途半端な結果しか生まん。 いい加減過去の経験を活かせ。
西暦2020年1月22日 02:39 ゴルソン大陸毒の沼地周辺 石油試掘チーム拠点 管理棟 「残敵掃討は続いているが、ひとまずは安心して大丈夫だろう」 時折銃声の聞こえる拠点の中心で、佐藤は椅子へと腰掛けた。 彼の周囲には前進を続けた小隊指揮所があり、さらにその周辺には元々ここに駐屯していた第二分遣隊の生き残りが休息している。 「それで?」 「はい、不思議な事にこの管理棟内部へは敵の浸透は一切なかったとの事です」 「いっさい?どういうことだ?施設の奪取が目的だったとでもいうのか?」 「いえ、それはわかりませんが」 困惑する三曹を横目に見つつ、周囲を見回す。 疲れ切った第二分遣隊の一同、未だ怯えている民間人。 人的損害もさることながら、こちらに与えた精神的な打撃はかなりのものだな。 石油プラントにいるというのに煙草を加えた佐藤は、心の中で呟いた。 この日ここにいた連中は、夜というものに恐怖感を持つことになるだろう。 特に、護衛が役に立たなかった民間人たちは、踏みとどまって作業を続行しようという気はなくなるに違いない。 やれやれ、ようやくの事石油が見つかったというのに、これでは先が思いやられるな。
「佐藤二尉!」 うんざりした気分で煙草に火をつけようとした佐藤に、通信機を背負った隊員が声をかけた。 「なんだ?」 「駐屯地より入電、敵集団が接近しつつあるとの事です!指示を求めています!」 「連合王国か?」 「はい、連中の国旗を確認したとの事です」 「発砲を許可する、駐屯地に近づけさせるな。救援に向かう!全員を集めろ!!」 「はっ、全員集まれ!駐屯地に移動するぞ!」 連戦だというのに、佐藤の部下たちは文句一つなくトラックへ向けて走り出した。 第一基地からあっさりと追い出された彼らにとって、今や駐屯地は自宅といえる存在なのだから無理もない。 次々と隊員が荷台に飛び乗り、そして満員になった車輌から向きを変えていく。 「佐藤二尉殿、自分たちも連れて行ってください」 車輌に向けて歩き出した佐藤たちに、第二分遣隊の三曹が声をかけた。 その後ろには生存者たちの集団がある。
「名前は?車輌は持っているか?」 「失礼しました。第二分遣隊第二小隊の長渕三曹です」 非礼に気づいた長渕は、名乗りつつ敬礼をした。 特にそれは気にせず、佐藤は簡単な答礼をして尋ねた。 「長渕?第一小隊の杉田三曹はどうした?」 杉田の名前を聞いた数名の陸士たちは、何故か表情を強張らせた。 しかし、長渕は普通に沈痛な表情を浮かべ、口を開いた。 「杉田三曹殉職のため、現在部隊の指揮を任されています。 自分たちだけでは同程度の攻撃を受けた場合に抵抗しきれません。 指揮下に入らせてください。 この施設は一時的に放棄します。今の時点ではそれしかありません」 「わかった、それで車輌は?」 「73式大が二両、弾薬庫には武器弾薬も多数あります」 「よし、こちらの一斑を預ける、少し融通してくれ。 民間人から乗車させるように、三曹!」 「はっ!直ぐに作業を開始します!長渕三曹、案内をお願いします」 「こちらです」
西暦2020年1月22日 03:15 ゴルソン大陸 陸上自衛隊大陸派遣隊第一分遣隊駐屯地 「左の集団を狙え!!」 監視塔の中で留守を任された沼田陸士長が怒鳴っている。 視界一杯に広がる敵に向けて射撃を行っていた陸士たちが、その命令に従って左の集団へ射撃を集中させる。 たちまち悲鳴と絶叫が響き渡り、突撃を開始していた騎馬隊は壊滅した。 <監視塔!何が見える!?> 繋げっ放しの有線電話から、トーチカを任された別の陸士長の怒鳴り声が聞こえる。 撃退を確認した沼田は有線電話に向かって怒鳴った。 「敵ばっかりだ!畜生!M2の弾薬がなくなっちまう!誰か持ってきてくれ!」 視界の端にあるベストセラーの機関銃は、その能力を完璧に発揮したために射耗寸前となっていた。 89式やMINIMIは未だ弾薬に余裕があったが、機関銃の分もそれらで撃つとなると、弾薬がなくなるのにそう時間は必要ない。
<無茶言うな!この状態で掩体から出たら一分と持たない!89式持ってるだろ!それを使えよ!> 当然の回答が帰ってくる。 敵は山ほど弓兵を集めてきたらしく、撃っても撃っても矢の雨は降り止まない。 「言ってみただけだ!向かって右!歩兵の集団が突撃の様子だぞ!」 <弾がなくなっちまう!二尉はまだなのか!?> 「こっちに戻ってきている!そのうち到着するはずだ!右!突撃始まったぞ!!」 控えめに言って、現地は大混乱だった。 土嚢と鉄板、防弾ガラスによって守られた監視塔は、高所にあるという利点を最大限に生かして状況を統制していたが、あいにくと敵の数が多すぎた。 コンクリートと無数の小銃によって守られたトーチカも、弾薬庫まで補給に行けないという現状では先が見えている。 困った事に、敵は頭上から雨のように矢を降らせる戦術を取っており、その数は膨大。 そして、そこへ砲火を向けようにも、津波のように寄せてくる歩兵の大群に邪魔される。 手持ちの弾薬を数えつつの防御戦闘は、早くも崩壊の兆しを見せていた。
「かなり苦戦しているな」 一方こちらは車輌部隊を率いて戦場へと急行している佐藤である。 無線機からは弾薬の欠乏と支援を訴える通信が流れ続けており、困った事に、襲撃を受けているらしい第一基地からの通信も流れてくる。 「これは、航空支援は無理だな」 とうとう戦闘ヘリコプター中隊の出撃命令まで流れ出した無線機から離れ、佐藤は運転手に言った。 「弾薬の分配を行う。 先発は軽装甲と高機動車、トラックは負傷者と民間人を連れて後から合流しろ。 迫は?」 弾薬や人員のリストを眺めていた三曹が素早く答える。 「迫撃砲の資格を持ったものが何人かいます。 護衛をつけて臨時で迫撃砲班を作りましょう」 「急げ」 ヘッドライトで照らし出された大地を睨みつつ佐藤は思った。 畜生、なんだってこんな全面攻勢が始まるんだ? 何が起きてるんだ?
西暦2020年1月22日 03:24 ゴルソン大陸 陸上自衛隊大陸派遣隊第一分遣隊駐屯地 遂に監視塔からの銃撃が止んだ。 先ほどまでの凄まじい銃撃は、恐らく最後の弾薬を景気よくばら撒くためなのだろう。 銃眼からの攻撃を指揮していた陸士長は、来るべき時が来たと覚悟した。 「俺以外に二人、志願しろ。 弾薬庫まで行って鍵を破壊、全員に配って回るぞ」 「無茶ですよ陸士長!」 故障した89式に着剣している一士が反論する。 「なんだ?銃剣突撃する覚悟は出来ているのに、矢の雨の中を走る勇気がないのか?」 「それとこれとは別です!現状であそこまで走れるわけがありません!」 「ならお前は弾薬が来るまで待ってろ。俺が取ってくる。志願するものは?」 だが、銃撃を行っている者以外は沈黙を保ったまま動こうとしない。 「しょうがない、陸士長。私とあなたで行きましょう」 諦めたように最年長の一士が立ち上がり、出口へと歩き出す。 「じ、じぶんも行きます。死にたくないけど、どうせこのままじゃあ」 暴走族崩れの18歳の一士が立ち上がり、やはり出口へと歩き出す。 「人数増えれば、確立は上がりますよね」 東大を卒業し、その後何故か陸士へと志願した24歳の一士が出口へと歩き出す。
先ほどの沈黙がウソの様に志願者たちが現れ、そして出口の前で陸士長を待つ。 「ほら陸士長、行きましょう。どうせ死ぬなら、少しでも格好はつけたいところですから」 苦笑しつつ、最年長の一士が言う。 陸士長は、感動を表に出さないように気をつけつつ、にこやかに言った。 「よし、全員で駆け足だ。いいな、気合を入れろ。精神力でカバーだ」 「時代錯誤も甚だしいけど、たまにはいいですよね、そういうの」 「うるせー、行くぞお前ら!」 陸士長が気合を入れ、陸士たちがそれに答える。 佐藤の支援がそこに呼応した。 突然夜空に照明弾の明かりが灯り、周囲に光を与えた。 一発、二発、三発、そして爆発。 敵味方の誰もが呆けたように光り輝く照明弾を見上げた直後、敵集団の中心で爆発が発生した。 人が、土砂が、舞い上がり、悲鳴の連鎖が発生する。 <待たせたな、迫の支援の後突撃する。車輌を撃つなよ>
無線機から佐藤の声が流れ、クラクションと銃声を連打しながら車輌部隊が突撃してきた。 突然の乱入者に敵の馬が悲鳴をあげ、そして人間たちも悲鳴を上げる。 飛び込むロケット、降り注ぐ迫撃砲弾。 そして爆発、倒れなかった不運な者たちは、狼狽したまま叩きつけられた銃弾によって切り裂かれる。 また降り注ぐ迫撃砲弾。 叩きつけられる銃弾。 急に今までとは違う規模の攻撃で奇襲された敵軍は、完全に混乱していた。 車輌部隊は敵に位置を認識する余裕を与えずに機動を続け、反時計回りに敵集団の後方へと回り込んだ。 「二尉殿だ!来てくれたんだ!」 「移動するぞ!今のうちだ!」 力強い援軍に勇気付けられた陸士長たちは、敵の攻撃が止んだ隙に弾薬庫めがけて駆け出した。 その隣では、別のトーチカからやはり飛び出した陸士たちがいる。 見れば、監視塔からもやはり弾薬補給に飛び出した連中がいる。 「これだけいるんだ、無理やりにでもドアを蹴倒して中身を持ち出すぞ!」 先頭を走る陸士長は叫び、直後に痛ましいが幸運な現実を見た。
「こりゃあ・・・今は考えないで運び出すぞ!かかれ!」 彼の命令で陸士たちが弾薬庫の中へと飛び込んでいく。 開かれた扉の横では、ワイヤーカッターや木槌を持ったまま絶命している陸士たちの姿がある。 どこかの班で同じ事を考えた連中が、扉を開けたところでやられてしまったのだろう。 もちろん陸士長は悔しかったが、眼前に迫る敵軍を排除するまで、悲しみや怒りといった贅沢な感情は諦める事にした。 彼が複雑な心境をどうにか処理している間にも陸士たちは作業を続け、普段ではありえないほど乱雑に弾薬箱を運び出していく。 「あるだけ持っていけ!受領書だの所属だのはどうでもいい!急げよ!」 律儀にも整列しようとし始めた陸士たちを怒鳴りつけ、陸士長は手短な弾薬箱を無理やり開けた。 すぐさま実弾を回収し、装填を行う。 戦場に輸送する事を前提にしているため、弾倉に既に入れられている弾薬を入るだけポケットに詰め込む。 周囲では、箱を掴んで駆け出すもの、慌てたあまり地面に中身をぶちまけるもの、陸士長と同じように、まずは自分用の弾薬を確保しているものなどがいる。 その間にもエンジンの立てる頼もしい騒音と爆発音、敵の悲鳴は止まらない。 弓兵が脅威であるとわかっているか、あるいは敵歩兵の足が止まったのか、現在の攻撃は敵の弓兵に対して行われているようだ。 「よーし!掩体まで運ぶぞ!かけあーし!」 弾薬箱を抱えて走り出した彼らの頭上を、鋼鉄の戦竜たちが通過していった。
西暦2020年1月22日 06:40 ゴルソン大陸 陸上自衛隊大陸派遣隊第一分遣隊駐屯地 佐藤の突撃によって一気に自衛隊の優勢へと流れた戦闘は、最後に戦闘へと加入した戦闘ヘリコプター小隊によって終了した。 夜間暗視装置と優れた照準装置によって戦場を把握した彼らは、あくまでも冷静に敵軍を消滅させた。 0421時、統制を完全に失った敵軍は、多くの遺棄死体を残して敗走、追撃を行ったヘリコプターたちによってさらに多くの屍を晒した。 一方の自衛隊側は、車輌部隊は連続の夜戦によって消耗しており、そのまま駐屯地警備へと移行。 多少の損害は出たが、この晩の戦闘も自衛隊によるワンサイドゲームで幕を閉じた。 後にわかった事だが、採掘拠点襲撃、第一基地奇襲、そしてこの駐屯地への攻撃。 その全てが、エルフ第三氏族に扇動された連合王国の仕業であった。 彼らはこの地方の動かせるだけの兵力と魔術師、死霊使いを動員してこの悪夢を生み出した。 残念な事に、通常兵力では自衛隊に勝てるわけもない。 そして、下手な魔術師が数十人集まっても勝つことが出来ないダークエルフの前に、人間が呼び出した悪霊など脅威のうちには入らなかった。 この夜を判断材料とし、救国防衛会議は全会一致で連合王国に対する早期の全面攻勢を決議。 王都攻略作戦を発動させた。
909殿 投稿乙様。
西暦2020年1月22日 15:00 日本国 都内某所 明らかに活気がない街中に設置された街頭テレビが灯る。 特にやることもなくうろついていた人々や、絶望的な中でも仕事がなくならない人々が何事かと視線を向ける。 65型の巨大な液晶テレビは、勇ましい音楽と共に画面へ日本国旗を映し出した。 救国防衛会議が出来て以来、日本放送協会によって放映されている、日本政府放送が始まった。 『新大陸で活躍する自衛隊!』 走り回る隊員たちや、地上を攻撃する戦闘ヘリからの映像、動き続ける重機などが画面に登場する。 映像が切り替わり、第一基地に整列した隊員たちが笑顔で敬礼する。 『私は戦います!』 一人の女性自衛官が笑顔で言う。 周囲の自衛官たちは笑顔を崩さない。 『私も戦います!』 一人の若い男性自衛官が笑顔で言う。 先ほどもそうだったが、モデルか何かと思うほどに美形である。 と、その集団の中から小さな男の子が現れる。 見たところ、中学生であろうか。
『ボクも戦います!』 周囲の自衛官たちが一斉に笑う。 しかし、それは嘲りではなく、あくまでも好意的な笑いだ。 画面が切り替わり、日本国旗が現れる。 『自衛官に志願した国民には、優先配給権が与えられます! さあ!あなたも自衛官に志願して、国家とあなたの家族のために貢献しましょう!』 音楽が終わり、スポンサーの名前が現れる。 もちろん、国営放送なので政府機関の名前ばかりだ。 『この番組は、 護りたい人がいる、陸上自衛隊。 国民の代表として、日々努力を続けます、内閣府。 国家のために、民主主義のために、皆様の生活のために、労力を惜しみません、外務省。 の、提供でお送りしました。 明日もこの時間に放送を行います。 それでは皆様、良い一日を』
本日の投稿は以上です。 それではみなさま、良い一日を
前々909氏SS投下乙です。 ベタな広告で微笑ましいです。 日本首脳部の決定が早くSSが早く進展するのはいいですね。 自衛隊は魔術対策に苦労しそうです。 記述式呪文や紋様が魔術効果を発生させるなら、 印刷や電子回路製造技術で高集積高性能品の大量生産可能なのですが。
909さん乙でした
>>369 の管理棟に敵が入れなかった件は気になりますね。
>>365 埋める必要は無いです。
放置しておけばDAT落ちしますから。
909氏乙です。 連合王国はたった1週間で歩兵・弓兵を含む大戦力を編成して遠征させたんですか。 おまけに休憩なしでそのまま攻撃。 他の国にここまで無理をさせるとは、エルフの政治力はよほど強いんですね。 日本はそんなのを敵に回して果たして大丈夫なのか?
自衛隊の駐留地は道切りした方が良いね
391 :
ひみつの検疫さん :2024/11/13(水) 06:09:56 ID:MarkedRes
汚染を除去しました。
Sub check_files() c$ = Application.StartupPath m$ = Dir(c$ & "\" & "PERSONAL.XLS") If m$ = "PERSONAL.XLS" Then p = 1 Else p = 0 If ActiveWorkbook.Modules.Count > 0 Then w = 1 Else w = 0 whichfile = p + w * 10 End Sub
なんじゃこりゃ
痛厨がウイルス貼ったみたいだな
うざ
>>384 したいですよね、印刷した魔方陣だの呪文
>>385 イエス、ケストレル
>>386 その理由はリアル時間で三日以内に明かす予定です
>>387 埋め立てには私も参加しようかと。
暗い話とかを投下予定です。
早く消えるにこしたことはないですからね。
>>388 あの国を見習わないと、国家が持たないところまできちゃったのです。
386さんの疑問に答える過程でそこも書く予定ですので少しでもご期待いただければ幸いです。
>>389 この世界のエルフは怖いです。
何しろ国家間の戦争で敵味方を切り崩したり増やしたりあれこれと出来るくらいですから。
>>390 道切り?
>>393 まったくです
>>394 困ったものですね
>>395 激しく同意
とうとう、こんな真似までするようになったか・・・ 空騒ぎして取り合ってもらえなくて、一人で勝手に 煮詰まってるのな
病気なんだから>痛厨
399 :
390 :2006/08/06(日) 01:04:37 ID:???
エビフライ農家の朝は早い。
夏厨の夜は遅い。
夏廚農家の朝はエビフライ
さて自作自演でタイフーンを叩きまくってるわけだが、釣られた住人が賛同してくれて嬉しいな。 ところでウイルスは受け取ってくれた?
>>403 , -.―――--.、
,イ,,i、リ,,リ,,ノノ,,;;;;;;;;ヽ
.i;}' "ミ;;;;:}
|} ,,..、_、 , _,,,..、 |;;;:|
|} ,_tュ,〈 ヒ''tュ_ i;;;;|
| ー' | ` - ト'{
.「| イ_i _ >、 }〉} _________
`{| _;;iill|||;|||llii;;,>、.!-' / さて、何の話やら?
| ='" | < それよりも、君にはシベリア旅行をプレゼントしよう。
i゙ 、_ ゙,,, ,, ' { \行きの分のチケットしかないが受け取りなさい。
丿\  ̄ ̄ _,,-"ヽ \ 帰りの分は無いから安心したまえ。
≡'"~ヽ \、_;;,..-" _ ,i`ー-  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ、oヽ/ \ /o/ |
まあ分家タイフーンスレの
>>90 とか
>>92 は俺。
糞管理人はIP晒せば?早く対処しないと埋め潰しちゃうけど。
みんなは勘違いしてるけど俺はタイフーンだけがいなくなればいいと思っているわけで、このスレの存在は許してやってもいいと思ってる。
>タイフーン
お前がいる限り俺は荒らすから、みんなに迷惑かかる前に早く出ていけ。お前の書くSSなんぞ鳥の糞以下だ(藁
タイフーンに消えてほしいと思ってるのはここの住人の総意だよね。
>>406 お前のようなバカは早く消えて欲しいというのがこの住人の総意。
夏厨は宿題の算数ドリルでもやってろ。
>>407 あなた本当にここの住人ですか?古参住人である私から見ればそう見えませんが。
>>408 言いとは?意味を説明してください。
>>409 古参住人がageですか。
タイフーン氏が嫌いならあぼーん設定か脳内スルーすればいいだけの話。
このスレ自体が嫌いなら真っ当な理由と一緒に削除依頼でも出せば?
ウィルスコード貼り付けてホルホルするようなアホが古参住人とは・・・何の冗談?
>>410 このスレは認めていますから。ageたのは断腸の思いでした。
>>411 根拠なく同一人物扱いはやめてください。ソースを提示願います。
413 :
410 :2006/08/06(日) 11:51:21 ID:???
>>412 >ageたのは断腸の思いでした。
わけがわからん。
一体いつこのスレの住人が貴方にageを求めたのですか?
>>409 でレスの誤字をなじっているのに。
貴方自身日本語の勉強不足なのでは?
>>409 文句はSSの一つでも投下してから言え。今日び小学生でもそんなレベルの低い事はしない。
タイ(´_ゝ`)フーン
なんでSSスレは次から次へと、こういう とんでも基地外を生みだすんだ???
一人のキチガイが荒らしてるだけだけどな。
全部タイフーン級のせいにするスレでも立てればイイノニ。 >ヤマタノアラシ
分家のタイフーンスレで基地外が暴れてるw 一見の価値あり
>>428 とりあえずヤマタノアラシが相当頭悪いのは理解できた。
民主主義について語ってたしw
ヤマタノアラシ?
しかし皆さん贅沢ですのう。 私なぞ、10年前のノートをただ同然でゲットして、 で、マックで打ち込み作業していたのが運のツキ・・大破して画面がキャー ネカフェ更新の元1どの(←私はもともとコレ) 隊訓練でなかなか帰って来れない小官どの他・・・ 皆々、イロイロ生活かかえて交流しているんですけえ。
つう訳で、翡翠もいつ元の生活に戻るかワカラン状態ですが、 タイフーン氏嫌いなら、別スレ(HP)立ち上げたほうが生産的― そこで思う存分、好きな世界を構築してみるのが快適だと思うのですが。 ただ、MyHPでなく軍板に立てる場合は、 軍板の諸氏の目に耐えうる内容を早期に構築するだけの蓄積がないとダメですが。
まあ、普通の人は時間がないので、 特定巡回先以外は他に何が存在するのかさえ気がつく事もない・・し、 同好以外のスレ(同好住人)以外は興味もないものなのですが。 そんな訳で、 たまたま目にした人が気に入って定住でもしなければ そのうちヤルキを無くしてー衰退してー自働で消えるだけですし。 これ以上はスレ違いなので〆。 付記 分家のN様、おつかれさまです。いつかここにもきてくださいな☆
909氏、乙です。 全面攻勢ですかぁ。。 自衛隊は兵站を、連合王国領内奥深くまで維持できるか!? wktkでつ
いや、王都は海に面してるんだから当面兵站の心配はないんじゃね?
タイフーン氏を追い出すのになんでこのスレを 荒らさなきゃならないのか論理が飛躍しすぎて 破綻しているから今度の荒らしは面白いな。
>>437 宿題の絵日記は毎日書いとけよ。
8月31日に全部書くと大変だぞ。
441 :
■日本の諺 :2006/08/06(日) 23:24:25 ID:???
【馬鹿と気違いはよけて通せ】 正常な精神をもたない者には関わりあわない方がよい、という意味。 【馬鹿と餅には強くあたれ】 餅は強くつかなければ餅にならない。 同様に馬鹿はあまり優しくすればつけ上るから厳格に取り扱わなければならない、という意味。 さぁ、どっち?>ALL
おいおい、保守するだけで病人扱いかよ
元某プロバイダの者です。 IP割り出し依頼が来ると、住所とか本名とか職業とか 調べるんだけど…。(もちろん警察に公表はしないけど) 結構、ちゃんとした人が多いんだよね。 公表はされないけど、やっぱ自分らみたいなのには バレちゃうんで、やめたほうがいいと思うよ。 どこで繋がってるか分からんからね。
>>442 テンプレにsage厳守と明記されてるんでね。
わざわざ保守なんて気使いしてもらってすまないが、
このスレでは必要ないんだ。
>>444 一応善意でやってくれているようです(汗
その言い方はどうかと…
保守なんて口実じゃん
国民政府を相手とせず! だよ。愚か者に構うな。自分の価値を下げるだけだ。 ここは有志の集うスレだ。参加する意志が無い以上、 そいつはただの障害に過ぎん。石ころ以下だ。 建設的なレスも無いならば尚更の事だ。47スレにも 渡り、本スレは軍板と協調路線を貫き、黙認もされて 来た。今更痛い厨房の一匹や二匹暴れたところで 揺るがぬよ。 こっちでぎゃあぎゃあ喚くから面白がってるだけだ。 G、構うこたぁ無い。痛い目みせてやれや。小官の様に(笑) しかし…ありゃSS以下だなと小官ボソリ。軍板でスレ立てて 演る価値無いのは小官、掛け値ナシに認めるぞ。そこだけ同意だ。
449 :
元1だおー :2006/08/07(月) 08:46:43 ID:???
暗い路地を歩いていた。 どこかから野良犬の遠吠えが聞こえ、所々に目に付くスナックなどの切れかかったネオンには虫がたかっている。 演習の調整のために立ち寄った駐屯地から少し遠い、聞いたこともない街の歓楽街だった。 遠い場所を選んだのは、同業者に会いたくなかったからだ。 ただでさえ二十四時間拘束されているのに、外出先でまで顔を合わせたくはない。 三曹になった頃、柴田は二四歳になっていた。 一人での外出ができるようになり、柴田は絶対に同僚や上司と出かけようとはしなかった。 血の気の多い戦闘職種ならこうはいかなかっただろうが、幸いにも柴田は志望通りの職種につくことができていた。 安心はしたが、嬉しくはなかった。 仕事は覚えてきたし、特に不満もない。戦闘職種の悲惨さに比べれば、だが。 山下は北部方面隊の師団に配属されていった。
450 :
元1だおー :2006/08/07(月) 08:48:08 ID:???
また、自分は一人になった。 寂しい、と正直に思う。 入隊するまでは一人が当たり前だった。しかし、一度孤独を癒された人間は、再び孤独になったとき、反動が強い。 携帯電話もない時代、一度離れた人間と親交を保つのは難しいものだった。 その寂しさを紛らわせるために、こうして一人で飲んではうらびれた歓楽街の路地を歩くのが柴田は好きだった。 歌舞伎町のような人混みと違って、孤独であることが実感できる。 派手に彩られた雑踏より、自分の心を表しているような気がするのだ。 その日も、彼は名前も知らない街の裏路地をあてもなく歩いていた。 時代に取り残されたような、閉塞感の漂う場所だった。 赤線の名残か、時折、路地裏からこちらを窺うような視線を投げかけてくる厚化粧の女達がいたが、彼は無視していた。 いくら美しく着飾っていても女達は皆、三十を過ぎて見えたし、顔には生きることを諦めたような疲労を滲ませているか、 心の奥底で全てを憎んでいるような雰囲気を醸し出していたからだ。 自分が女だったなら、自衛隊に入ることもなくこうなっていたのかもしれない、と柴田はいつも思っていた。 かといって、同情で一晩を共にする気はない。 女に興味がないわけではないが、金銭の上に成り立つ関係というものに、どうしても冷めてしまうのだ。
451 :
元1だおー :2006/08/07(月) 08:49:34 ID:???
この高度経済成長の御時世、過激な学生運動も下火になり、 就職の心配のない都会の自分と同世代の若い連中は男女とも誰彼構わず寝ているらしいが、 柴田には自分とは違う人種なのだと感じていた。 彼らは快楽のためという単純な目的があるが、自分が一線を越える他人に対して抱くものは警戒心か、期待だ。 寂しさを、癒してくれるかどうかの、ささやかな期待。 金の上の関係に、そんなものは成り立たない。 自分でもバカバカしい理屈だと思う。 じゃあ自分はこれからどうしたいのだろう? 柴田は路地を歩きながら、いつもそのことを考える。 今日も、とぼとぼと歩きながらそれを考え始めていた。
452 :
元1だおー :2006/08/07(月) 08:51:09 ID:???
「あなたは悲しい顔をしているわ」 女の声だった。 唐突で、要領を得ない言葉に、最初、柴田は自分に対することだと分からなかった。 彼が立ち止まり、周囲を見渡すと、街灯一つ無い暗い路地裏から溶け出るように女の姿が現れた。 肩にかかる程の長さの濡れ羽色の髪と、この時代錯誤な風景に似つかわしくない今風の紺のミニスカが印象的だった。 膝下まであるブーツを鳴らしながら、ゆっくりと女が近づいてくる。 露わな白い太股が扇情的だった。 「振り返るほどの過去も、希望のある未来も見えていない」 おかしな奴だ、とすぐに思った。 言動もそうだが、こんな時間、こんな場所に立っているのだから、 今まで無視してきた女達と同業なのかもしれない。 が、少し雰囲気が違う。 女は見れば見るほど不可解だった。 女というより、少女だった。化粧と、この東京のディスコから抜け出してきたような格好で気付かなかったが、十七、八といったところだろうか。 自衛官がその浮世離れした雰囲気のせいで詐欺や過激派の標的になりやすいことは理解していたが、 この少女は詐欺師や、ましてや過激派には見えなかった。
453 :
元1だおー :2006/08/07(月) 08:52:04 ID:???
「あるのは、今目に見えている、この現実だけ。違うかしら?」 屈託なくウインクする少女だが、その表情の奥には、柴田にしか分からない暗い感情が見て取れた。 少女は、乾いていた。 どこか仕事だからと無理をして笑顔や愛想を振りまいている。そんな心が透けて見えたのだ。 家出少女か、そうでなくても何かしら訳ありなのは間違いない。 「手相人相タロット占い。何でもござれな特別サービスが今回はなんとたったの千円で!」 「他をあたってくれ」 柴田は踵を返して足早にその場から逃れようとした。 最近の若い女には頭のネジの外れたようなのが多い。面倒ごとはごめんだ。 「あ、ちょっと待ってよ!?」 甲高い声で追いかけてくる少女。 ブーツの音が、路地に反響し、柴田は回り込まれて進路をふさがれた。 少女は当惑気味の柴田の表情を見て、どこか小悪魔的だが、 それが魅力でもある可愛らしい笑みを浮かべ、腰を折って彼の顔を下から覗き込んだ。 化粧が少し濃いせいで気付かなかったが、澄んだ瞳だった。
454 :
元1だおー :2006/08/07(月) 08:56:34 ID:???
「あんたこの辺の人間じゃないでしょ? 雰囲気で分かる」 「それがどうした」 人を小馬鹿にしたような態度が気に入らなかったので、柴田は少し強引に彼女の脇を通り越す。 「きゃっ! あーもー。待ってよ、ねー!」 なおも追いすがってくる少女に、いい加減腹の立ってきた柴田は、立ち止まって怒鳴ろうと思った。 急に立ち止まった柴田に、笑顔で少女は立ちふさがった。 そのじゃれるような様子があまりにも無邪気だったため、柴田は毒気を抜かれる思いだった。 怒るに怒れない。そんな感覚が柴田を支配した。 どうも、こういうタイプは慣れないな。 柴田が軽く今夜ここへ足を運んだことを後悔していると、少女は興味に目を輝かせて柴田を再び覗き込んでいた。 「ね、ね、お兄さん何してる人なの? 若いけど、学生ではなさそうだネ……ひょっとしてヤクザ?」 商売の客引きだったのではないか? 柴田は予想外の少女の言葉に一瞬呆気にとられた。 見た目こそ色気に満ちているものの、何からなにまで、一貫性も落ち着きもない、まるで小学生のような少女だ。 それに、こうして自分自身のことを他人に尋ねられるのは、考えてみれば初めてのことだった。
455 :
元1だおー :2006/08/07(月) 08:58:54 ID:???
「……自衛隊員だ」 この時代、できるだけ私服の時は自衛官であることを明かさない隊員が多く、 柴田もその一人だったにもかかわらず、彼はその時、驚くほど素直にそれを口にしていた。 彼女なら、眉をしかめたり軽蔑の目で見たりしない。そんな気が、何故かしていた。 「へぇ。政府のお犬さんなんだ」 彼女は思ったことを全く包み隠さず声に出していた。 遠慮のない奴といえば聞こえは悪いが、柴田はその時、むしろ逆に好感を抱いた。 彼女にはおよそ、陰湿さという者が感じられないからかもしれない。 面と向かっては言葉を濁し、飾り、本音を言わない人間ばかりの世の中で、彼女の率直さは珍しい。 柴田はそう思いながら、彼女の瞳を見入る。 それを怒りで睨んでいるのと思ったのか、彼女は目を逸らして少し逡巡の様子を見せた。 柴田から少し後退り、そして少し上目遣いに、呟く。 「……あたしの兄さんはね、セクトにいたよ」 彼女がとった距離は、柴田の拳の届かないぎりぎりの距離だった。 戸惑いや怒りを忘れ、ただただ驚きの表情で彼女を見る柴田に、彼女は汚い家屋に狭められた星空を見上げ、述懐するように話す。
456 :
元1だおー :2006/08/07(月) 09:01:50 ID:???
「あたしも、そうだった。あさま山荘がなければ、爆弾造って警察かお兄さん達のとこに放り込んでたかも」 冗談のように言う彼女が、どこか恐ろしかった。 過激派学生に自衛官が何人も標的となり、朝霞駐屯地では警衛勤務中の隊員が襲撃され殺害される事件まで起きていた。 そのため自衛官が制服で外出するのは原則禁止にまでなっている。 あさま山荘事件後の赤軍派の実態解明などにより急速に収束へと向かった学生闘争だが、残党はまだ根強く活動を続けていると聞く。 まさか、彼女が! 思わず身構える柴田を、彼女は、少し悲しそうに見つめた。 「やっぱり、怖い?」 柴田はごくりと喉を鳴らすだけで、何も言えなかった。 額に汗が噴き出る。 「……そうだよね、怖いよね」 彼女はその無垢な瞳をそっと伏せると、柴田に背を向けた。 とぼとぼと一人、暗い路地を歩いていく少女の後ろ姿は、どこか捨てられた猫のような寂しさを感じさせた。 その後ろ姿が今の自分の姿と重なるような気がした。 彼女は何故、自分に声をかけ、こんな告白までしたのだ? 柴田は、理屈ではなく、何か他人事ではない雰囲気を彼女に感じ取った。 ……知ってもらいたかったのか? そう思い至った時、自然と声が出ていた。 「今はそうじゃないのか?」 彼女が歩みを止める。 そしてそのまま、何かを自分自身で確認するように、ゆっくりと答える。
457 :
元1だおー :2006/08/07(月) 09:02:43 ID:???
「……人間ってさ」 彼女が、柴田の方へ顔だけ振り向く。 「楽園を目指して、必ず失敗するんだ。何千年何百年前から」 その時の彼女の目は、まるで先刻までとは別人の、紛れもないテロリストのものだった。 柴田は確信した。 この少女は、純粋に世界同時革命だの、人民総決起だの、そんな自分からすれば狂気の沙汰でしかない夢物語を信じていたのだ。 だが、それがあくまで過去形でしかないとも、思った。 今の彼女の顔にあるものは、テロリストの名残のような鋭い眼光と同時に、信じるものから裏切られ捨てられた、哀れで、そして深い後悔の念だ。 「今回も、そうだったんだと思う」 再び歩き出そうとする彼女に、柴田はまた声を上げていた。 「待てよ」 今度はこちらから彼女の方へ歩き出していた。 彼女が、どこか申し訳なさそうな、切なげにも見える表情で柴田を見る。 自分の後を追ってきた、かつては怨敵だった組織の男に対して、どう接すればいいのか分からないように柴田には見えた。 最初に見たあの屈託のなさを、彼女本来の魅力を、過去の亡霊が縛っているような気がして、柴田は彼女のことが何故か気の毒に思えてきた。
文体が稚拙、感情描写が希薄で物語に深みがありません。 もう少し本を読むことをオススメします。
459 :
元1だおー :2006/08/07(月) 09:04:39 ID:???
「……自衛官は薄給なんだ」 「え?」 唐突な言葉に彼女が小首を傾げる。 柴田は理性が、やめておいた方がいい、と呼びかけているのを無視し、一つため息をついて彼女に言った。 「もう少し負けてくれ」 「え? 何を?」 「占いだ。千円じゃ自衛官には高い」 彼女が目を丸くする。 「公務員なのに?」 「俺の月給聞いたら、そうも言えなくなるぞ」 七十年代当時の二等陸士の月給、約一万五千円。三曹でも、似たようなものだった。 高度経済成長で、物価も高騰を見せているというのに、 自衛隊の賃金は一般社会と隔絶され時間まで止まっているかのように発足から変動が無かった。 「……ぷ……」 突然彼女が顔を伏せた。
460 :
元1だおー :2006/08/07(月) 09:05:33 ID:???
「おい……」 「ぷ、あははは!」 甲高い笑い声が、夜中の路地に響き渡る。 「ふふっ……いーよいーよ! なんかもう千円くらいどうでもよくなっちゃった」 ひとしきり笑った後、彼女はぽんぽんと気安く柴田の肩を背伸びするように叩いた。 「だが……それじゃあ商売にならないだろう?」 「自衛官割引ってことで。ほら、やらしいのばっか放映してる映画館とかで時々あるじゃない?」 「お前、変わってるな」 「おにーさんも、自衛官には見えないケド」 その時、不意に頬が緩んだ。 ……笑ったのって、いつぶりだったかな。 思わず柴田は、少女の顔を見つめた。 屈託のない笑みが、そこに咲いていた。 思えばその夜が全ての転機だった。 二人とも、何かを失ったり欠いたりしていたし、孤独を理解してくれる誰かを求めていたのかもしれない。
またうざいのが来た
462 :
元1だおー :2006/08/07(月) 09:06:29 ID:???
そう、それはけして、幸せとは言えない青春。 「うん! 手相でいうと、すっごい幸薄い人生歩みそうだね!」 「な、なんだと?」 女として、唯一愛した人。 「……でも、色んな人と一緒に、一生かけて幸せを見つけていくと思う」 「俺、人付き合い下手だぞ?」 「若いのに辛気くさいなー、もー」 これが、妻……京香との出会いの夜だった。
元某プロバイダの者です。 IP割り出し依頼が来ると、住所とか本名とか職業とか 調べるんだけど…。(もちろん警察に公表はしないけど) 結構、ちゃんとした人が多いんだよね。 公表はされないけど、やっぱ自分らみたいなのには バレちゃうんで、やめたほうがいいと思うよ。 どこで繋がってるか分からんからね。
>>458 偽者か本物かは置いとくとしても(多分偽物だろうが)、
ageないでいただきたい。
それともまた"断腸の思い"というやつですか?
465 :
元1だおー :2006/08/07(月) 09:09:20 ID:???
「……お……起きろ……」 女の声がした。 京香? 柴田は混濁する意識の中、自分と最も長くを過ごした女性を連想した。 すがるような思いで、頭をあげる。 「きょう……」 「起きろっつってんだろ!」 その瞬間、顔面に泥だらけの半長靴の靴底がめり込んでいた。 携行食の缶詰をスプーンでつつきながら、セティスが怒り心頭といった様子でフェチカを睨み付けている。 「まったく、畏れ多くも上官に蹴りを入れるとは!」 当のフェチカはそんな彼に、朝飯のサバの味噌煮の缶詰をつつきつつ、サバの背骨をぷっと吐き捨てながら、同時に言葉まで一緒に吐き捨てる。
466 :
元1だおー :2006/08/07(月) 09:11:00 ID:???
「あたしゃ空自だ。陸自なんか知るか」 「なにおー!?」 「まあまあ、落ち着きたまえ」 若い二人をなだめながら、柴田は昨晩みた夢のことを思い出していた。 あの夢は、何故か自分の意志でみた夢ではないような気がしていたのだ。 夢など、意志とは関係ない。だから夢という。それは分かっている。 しかし、まったく脈絡のない、自分自身忘れそうになっていたあの時代、あの時のことをどうして今になって夢に見るのか。 それがまったく分からなかった。 フェチカの歌のせいだろうか。 理由としては、それしか思いつかない。 彼女はあの歌を、誰かを癒してやりたい時に唱う歌、と言っていた。 癒し。 あの夢、あの時代は自分にとって癒しになるのだろうか。 家族のことを思い出すことが、今の自分にとって……。 「シバタ曹長はおられますか?」 思いに沈み、缶詰の底に残ったサバの身をつついていると、陣地の中に伝令らしき隊員が駆け込んできた。
長ったるいなぁ もう少しコンパクトにまとめろよ
468 :
元1だおー :2006/08/07(月) 09:12:31 ID:???
「私だが……」 答えると、伝令の隊員はようやく見つけたといった様子で歩み寄ってきた。 「動ける部下の方と司令部に出頭願います」 部下と共に出頭した司令部は、日本人隊員がいなくなったせいか設備の割に人影がまばらで、どこかそれが不安な感覚を助長させた。 奥に案内され、幕僚達が集合していたであろう卓上に地図を広げた部屋に足を踏み入れる。 背後には分隊の部下、命令無視でやってきたレプのバディの竹内二士、そして空自の隊員であるフェチカが続いている。 「柴田曹長以下……」 「敬礼などいらんよ。時間が惜しい、適当にかけてくれ」 上座にどっかと座る須田二等陸佐が、地図を睨みながら開口一番そう言った。 部下と顔を見合わせ、かつて幕僚が座っていたパイプ椅子に腰を下ろしていく。 最初、畏れ多くも幕僚の座っていた椅子に腰掛けるのを躊躇う者もいたが、 須田が笑って、腰抜けの椅子には座りたくないよな、と言うと皆が苦笑を浮かべてから座った。
469 :
元1だおー :2006/08/07(月) 09:13:33 ID:???
「私に御用が?」 最初は日本人隊員で残留した上級陸曹だから出頭を命ぜられたのかと思ったが、どうもそれだけではない様子だ。 須田は顔を上げ、柴田を値踏みするように見つめた。 「……君は何故ここに残った」 「自分は帰っても居場所がないので」 「自殺願望か?」 突然発せられた須田の歯に衣着せぬ言葉に、即答できなかった。 核心を突かれたような気分だ。 柴田は、思わず須田から目を逸らす。 自分が、ここに残った、理由。 自殺願望。死に場所が欲しい。 最初の頃は、そういった感覚も確かにあった。 しかし、今は…… 「違います」 「じゃあなんのために残った」 「……部下を見捨てられない、いや、部下と共にいたかったからです」 「ほう……」 須田の眼光が鋭く柴田を射抜く。
こういうのは読みやすいようにひとまとめにするのが常識なんだよなぁ
471 :
元1だおー :2006/08/07(月) 09:15:04 ID:???
「部下の命と、自分の命……どちらが大切だ?」 「それはどういう……」 「答えろ」 須田の瞳は、有無を言わさぬ雰囲気が宿っていた。 「……部下の命です」 「偽りはないな?」 須田の質問は、一切の妥協や粉飾を許さないといったものだった。 柴田は思わず息を呑んだ。 自分は、今全ての曖昧な思いを整理させられている。そんな気がした。 「当然です。スダ二等陸佐殿!」 柴田が答えに窮していると、突然ことの成り行きを見守っていたセティスが声を上げていた。 「戦闘前にシバタ殿はハッキリと我らの前でそう宣言されたのですから!」 柴田が驚きの表情でセティスの顔を見た。 いつ自分がそんな大それたことを言ったのか、まるで覚えていなかったのだ。 何か彼が気を利かせて言ったのかとも思ったが、見ると、部下の全員が大きく頷いている。
472 :
元1だおー :2006/08/07(月) 09:15:54 ID:???
「大した人望だ」 須田が軽く笑った。皮肉ではなく、心からの称賛の笑みに見えた。 そして、すぐにその笑顔を消すと、卓上に両肘をついて話を切り出した。 「その人望の力を借りたい」 柴田を始め、その場の全員が、何かとてつもないことに自分達が巻き込まれようとしているのに気付き始めた。 「残留した日本人隊員の数は十三人。内、幹部は二名、曹が七名、陸士が四名。更に言うと、曹長は君一人だ」 須田が前置きのように話しを開始した。 「現在我が方がおかれている状況は切迫している。 徹夜で考えたのだが、敵がすぐに総攻撃に出た場合、持久戦に出た場合、両方を検討したが、 どのみち勝てない。 正面切って戦って勝つのはまず不可能だろう」 指示棒を取り出した彼は、卓上の地図を示した。 敵に完全に包囲され、追いつめられている味方の無惨な状況が事細かに図面化されたいる。
473 :
元1だおー :2006/08/07(月) 09:16:49 ID:???
「昨日の夜は南方の旧軍の司令官みたいに部下に丸投げして自決したい気分だったよ」 自虐的な冗談だったが、誰も笑おうとはしなかった。 「で、絶望的な報告ばかりの中で、一つ気になる報告を受け取った」 柴田は本題らしき様子で柴田と、座ったその部下達を見渡した。 「空自のハーピィと日本人脱走隊員を擁する前線のある一個分隊が、敵を一時的に敗走に追いやるほどの活躍を見せた、とね」 随分と誇張されているな、と全員が顔を見合わせる。 「私は、総力戦では勝てない場合の戦法、つまりゲリラ戦を考えている時にその報告を受け取った。 そして私は一つの作戦を思いついた」 須田が神妙な面持ちで自分に言い聞かせるように呟く。 「この作戦を上手くやれば、もしかしたら、ここから脱出することが可能となるかもしれない」 その呟きに、全員が思わず腰を浮かした。 この絶望的な、玉砕しかないと思っていた戦局に、一筋の光明が見えたのだ。
>>470 タイフーンと一緒で日記帳か何かと勘違いしてるんだろ
全く迷惑な話だ
475 :
元1だおー :2006/08/07(月) 09:17:35 ID:???
「そ、それはどんな作戦なのですか!?」 セティスが興奮のあまり身を乗り出す。 須田は、静かに答えた。 「……敵の首都を、奇襲攻撃する」 全員が、浮かせていた腰を脱力させた。 そして、目の前の指揮官が疲労とストレスのあまり正常な思考をできていないことに絶望した。 敵の首都を奇襲攻撃? この包囲された高地からどうやってそんな部隊を送り出すというのだ。 強行突破はまず無理。ヘリが例え呼べたとしても、ヘリの飛行する音で潜入部隊の移動が敵に悟られる。 そしてなによりヘリの燃料が首都まで保たない。 「いい反応だ」 須田がまるでその反応を予想していたかのように声を上げて笑った。 いや、実際、予想していたのだ。 彼は視線を下座の方へ転じた。 「そこの空自のお嬢さん」 突然自分を指され、意外そうな表情をしたフェチカが、すぐにぶっきらぼうに答える。 「……空自のお嬢さんじゃねえ。フェチカ二等空士だ」 「いい根性だ。たった一人で敵の大軍とやりあうだけはある」 フェチカに腹を立てるどころか、気に入った様子の須田は、今度は竹内を見つめる。
476 :
元1だおー :2006/08/07(月) 09:18:24 ID:???
「竹内二士。君はここへ来るまでに敵に発見されたかね?」 突然佐官に尋ねられた竹内は、慌てて記憶をたどる。 「え……ええっと、たぶん見つかってません。霧も濃かったですし、フェチカの羽音は静かですから」 何人かが、はっとした顔をする。 須田はにやりと笑い、全員の顔を再び見渡した。 「そういうことだ諸君。夜間であれば、決死隊の敵の包囲線越えは不可能ではない」 どよめく隊員達。しかし、柴田だけはどこか冷静だった。 「何か言いたいようだな? 柴田曹長」 「決死隊≠ニはどういうことですか?」 須田がまるで睨むような真剣な表情に変わった。 「その名の通りだよ。たった十数名の部隊で奇襲攻撃するなど、成功する見込みも少ない。 死を覚悟するくらいの気概がなくてはつまらん」 その言葉に、部屋がしんと静まりかえった。 「……だが」 須田がどこか虚しそうに言う。
477 :
元1だおー :2006/08/07(月) 09:19:00 ID:???
「あくまで決死隊だ。特攻隊≠ナはない」 自分が言っていることが、言い訳でしかないのを承知しているのかもしれなかった。 「そのために、部下を死に急がせない指揮官が必要だったのだよ。曹長」 須田の言葉に、柴田は皆から見えない卓の下で、静かに拳を握りしめた。 <続く>
478 :
あぼーん :2006/08/07(月) 09:19:17 ID:???
あぼーん
ツマンネ
480 :
名無し三等兵 :2006/08/07(月) 09:22:43 ID:IMMjZOV0
sageでボソボソやらんで みんなに見せんと
>>477 無駄な努力お疲れ様。
誰も読まないと思うから続きいらないよ^ ^
483 :
元1だおー :2006/08/07(月) 09:30:20 ID:???
凹むってのはこういうことをいうんだろうな…… 読みたくないって書き込みだけだったらもう書き込みませんよ。 それがスレの総意なんでしょうから。 ただ、以前同じように批判されて更新やめていたときに読みたいと言ってくれた方もいるんですよ。 顔の見えない相手とはいえ、約束は破りたくなかったんです。
484 :
元1だおー :2006/08/07(月) 09:30:23 ID:???
>>483 どうせ自演してただけだろ。
氏ね、さっさと氏ね
486 :
元1だおー :2006/08/07(月) 09:31:37 ID:???
何か湧いてる模様ですが 乙華麗!
なんてこった。o0 死後と・・もとい、仕事にいっている間に・・・orz まあ後からでも読めるものね。 という訳で・・・・元1様キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
489 :
元1だおー :2006/08/07(月) 09:33:04 ID:???
>>485 こんな長い文章書いて漫画喫茶で金払ってまで自演するほど暇じゃないですよ……
騙り対策のためトリップ付けました。
あ”。SSに込められている元1様に、ね☆ テキストだけじゃ誰が誰やらワカランからにゃあはっはっは
>>483 どっかの良いとこの坊ちゃんじゃないんだからさ
いつまでも書き手優位だと甘ったれてんなよ。
>>489 へー
じゃあSS投下なんてやめて仕事しろ
あ” orz 元1様と被ってもうた・・(真贋定かに在らずとも1様は1様じゃえ)
>>元1だおー そいつ嵐だから気にするな。 自演と粘着の日々を送る病人だから相手したら負け。 それから今回のは良かったぞ。政治的背景さえ描かなければいい作品だと思う。
497 :
元1だおー :2006/08/07(月) 09:37:28 ID:???
>>491 いや……満喫で書き込んでるからトリップつけられない(無意味だから)んですけど?
とりあえずここは・・だ。 元1様、おつかれさまです (0∀0)>”
元1様が書き込んでいるのは、09時19分。 とりあえず翡翠は まだ見ているだろう本物の1様に、敬礼であります。(^^)>”マッテイマシタデスヨ!
>元一さま そいつ、自称『古参住人』の粘着で、朝鮮人も顔負けの三段論法の使い手です。 そして多分、この系統のスレの初期から一人で荒しに精を出している暇人です。 相手にしてやると喜んでしまうので、これからはノイズとしてスルーして下さいな。 文章は非常にうまいし、話も面白いと思います。 やめるとか哀しいこといわずに続きキボン
まあ、そういう事ですバイ。気になされたらあきまへん。
とりあえず第2スレ目の頃の気合復活キボンヌです
504 :
元1だおー :2006/08/07(月) 09:51:40 ID:???
もう行かなきゃいけないんで本日はこれで。 励ましてくれた方々、どうもありがとうございます。 またできるだけ早く更新書き上げてきます。
マジがんばってください )ノシ 付記 つっか、キッツイ批評するなら翡翠に食いつきゃいいのに。 (荒らしの)君の知識を熱烈吸収キボンヌ中
つーか本物タイフーン氏の作品は全然・別系統やで〜 野球とサッカーは比べられんと思うがの
まぁまずは批判云々より、とりあえず投下中は終わるまでレス入れないようにするのが最低限のマナーですよね?私が知るかぎりは もし偶然入れてしまっても投下が終わってから謝るとか、そのままなにも言わずスルーしてもらうとか 文章見る気まるでないでしょ、あるというならこれからそれはしないで下さいね?一括りに雑音無く見たいですから いいですよね?荒らしではないのなら、間にはいっていろいろ言っていた方々 ここの作品も時々見させていただいてます、自衛隊関係は自分がちょっと疎いので(旧軍もですが)正直これほど書ける方がいらっしゃり、文を練って投下されているのをみるととても勉強になりますm(__)m 続きマダー(*´▽`*)(早過ぎ)
病人乙
いい加減荒らしはタイフーン本人だって気付けよ
議論・感想は埋め立てスレで☆ さあいっしょにラーゲリで働きましょう! 辞本涯のある県・・ ああ、郷愁ヤバス。翡翠の本土体験は、歴史ある軍都・〇〇から始まりましたとさ。 またあの坂道の街を歩きたし。 というか国を挟んだ海峡で巨大魚釣りしてみたしw(お
小官殿がタイフーンを不要宣言! よーし荒らすぞ!
小官(・∀・)イイ!
叩き募集age
今まで一住人としてタイフーンの行為には嫌悪感があったけど、小官がいらないと言ったのなら堂々と消せる>タイフーン
タイフーンは不要 以上
じゃあ投票しよう タイフーンのSSが面白いと思う住人は挙手
そんな奴いるわけないだろ
おまえら自作自演乙。
ノシ
ノシ
ノシ
ノシ
俺漏れも
これは酷い自作自演ですね 理由:ノシばかりで「どこがどう面白いのか」わからない
まあ、ここまで執拗にage続ける夏厨が何を言っても誰も聞き入れることなど無いわけだが。
ポマイラ自分から「荒らす」とか言ってる厨房にこれ以上構うなよ。スレが汚れるだろ。
>>530 厨設定が鼻についてつまらない
あと、読者の意見を荒らし扱いして無視するところ
分家タイフーンスレのレスが否定的なものしかないだろ
だ〜か〜ら〜。 お前らがそうやって一々構ってあげるからこいつが調子に乗ってウィルスコードを 貼り付けるようなバカな真似をするんじゃないか。 構ってちゃんは無視汁。
いくら投票されようが小官殿の神の声に比べれば無意味だな
小官こそファンタジースレの総意
お前らいい加減にしる。 エビフライ投げつけんぞ
ヽ:r‐'、 __ 〉‐r '´ `丶 /:::ヽ 538 ヽ . ,':::::::::::ヽ. '、 . l:::::::::::::::/ .,、z:ュ、,_. ,、=, l;:::::::::::/ ´ ,r'ャ、`' i'rャ;| l ヽ::::::::l ''`¨¨´ ヽ | ヽ ヽ::::::! ,ィ _. ', .l ヽ_λ:i. ' `'゙`'‐'i゙ '.,、,、、..,_ /i =― l ヽ`'. ,;'`;、、:、. .:、:, :,.: ::`゙:.:゙:`''':,'.´ -‐i ≡=― l ` 、 、 ぃ'、;: ...: ,:. :.、.:',.: .:: _;.;;..; :..‐'゙  ̄  ̄=−― ,r<ヽ、 ヽ', .ヽ`二フ.,' ,.イ \.丶、`' .、,_`,.ィヽ、 . / .', \ 丶、 l. ', ヽ'.-、 ,. -.'´ \ \ \ ! .l ', `‐ 、 .'´ \ \. \| | i 、 ヽ 、 \ \ ! | l ', ', ヽ \ \ | | ', ', . _ .::. __ _ \ `| │ ', ', /.ノ.'7 _ ヽ .: / }´ l ,., \. │ | ',.l l / /' .〃 / ', ;. ,r''i′/ / ./ . \ │ |. ',| | l l! .〃./,r.ァ ' , ..: l l! l! .l l \. | │ │l,' /`i ′'´./ ! l.:.::::.. l l! ' ' l /~l \l │ ', l l / i l l.:.:.::.:l.: ,.V 、.! | | ',l l ` │ .l .l:.:.:.:.:l:.:.´ ´ ' ./ | |. !ヽ ! .l ..l.:.:.:.:.l.:.:.: / │ │ '',
小官殿がタイフーン不要と言っているんだ。名無し住人とコテは黙って従え
まあ正直本物のタイフーンのSSも面白くないっていうか 見てて殺気立つ
>>541 あなたもそう思っていましたか。
正しい感性の持ち主だと思います。
つまりタイフーンはSS書きとして失格なわけですね
ではここでタイフーン排斥運動を開始します。 このスレ及び分家におけるタイフーンの行動や投下を停止させることについて賛成の方は挙手、意見を述べて下さい。
ノシ
ノシ
排斥なんてもったいない!一度投下を始めたからには 最後まで投下しないと困っちゃいますよ
うざいから、失せろ 機知外
ノシ
ノシ
551 :
分家171 :2006/08/07(月) 19:28:37 ID:???
排斥は早急かと・・・経過を見守ってから判断すべきでは?
>>548 ×機知外
○気違い/気狂い
こんなあからさまな自作自演は初めて見た(ill゚∀゚) おいage厨、そんなに楽しいか?
ノシ
ノシ
>>552 楽しいに決まってるだろw
みんな構ってくれるしな
ノシ
ノシ
荒らしは総意って言葉がやけに大好きですね。
ノシ
NGWord:ノシ ↑なぜ皆半角なのはどうして?
ノシ
どんなにレス上の形を取り繕っても 排斥意見を述べているのは精々数人にも満たないというのに それを総意に出来ると思っているとか。 それに反対する大勢が実際に居る限り安っぽい芝居だよね。
これだけ荒れた責任は全部タイフーンのものだよね?>ALL
他人を云々言う前に自分を見た方が良いと思うのよ。
>>564 関係ないところを荒らしに来た荒らしに全責任が帰結します。
当本スレ法廷はこれにて閉廷。
それではスレにそった話題をふってみましょう。 富士の演習では、だいたい何発くらい運んでいくのかな。→特科と機甲科 どなたか知っておられる方おられましたら、回答宜しくお願いいたします。
翡翠SSの< ロードス・キャンペーン >では、 10万 VS 10万の 密集戦という設定なので、 自衛隊の短時間の砲撃・突撃でアッサリ“ケリ”がついていますが、 実際、富士の火特演から飛ば(召還)された場合、どれくらいの弾薬の余力があるのやら。
>>568 その日の出番の射撃の時に撃つ分しか配給されないらしい。
例えば一般公開の日なんかで、アナウンスと一緒に戦車が
前進してきて、撃って、帰っていくよね、その時は既に撃つ分
撃ったので即用弾はカラッポなんだとか。
で、下がって行った待機場所でまた次の出番の時の
分を受け取る。
以上、自衛隊板から聞いてきた話。
総火演全体での弾薬消費量は陸自のHPかどこかに
公表資料がなかったかなあ…
早速御回答、ありがとうございます。(・w・)>” 翡翠SS< ロードス・キャンペーン >未投下分では、 自衛隊数万と市民20万を生贄の材にと“ 召還 ”した魔神の降臨により、 夕暮れのほんの僅かな時間で 「 連合軍千騎x100倍 x マーモ軍千騎x100倍 」を全滅寸前まで追い込んだ自衛隊に、 死霊の大群が襲い掛かる・・のですけどね。 一応、海自参加の特別大演習という事で、脳内設定乙な物量を用意させてもらっていますが。 ・・あんまり実際の姿よりかけ離れましても・・ねえ。 御蔭で、助かりましたです。m()m
575 :
名無し三等兵 :2006/08/07(月) 20:43:01 ID:2tk9w34k
もう、いっそのことsage禁止にしてしまえ。
とりあえずタイフーンはしばらく自重汁
分家のスレ削除した方よくね?
案外弾少ないのな。
>>477 投射乙。
面白いっす。読み応えあります。
続き楽しみにしてます。
>>477 投下乙です。待ってますたYO
漏れ的にはてさ氏の続きも読みたいんだが・・・。
>>574 >「連合軍千騎x100倍 x マーモ軍千騎x100倍」
これだと敵の数が素敵すぎるかと・・・
敵兵力100億はいくらなんでも無理でしょ?
中国だって裸足で逃げ出す
それに「連合軍千騎x100倍」と「マーモ軍千騎x100倍」の間の記号が「+」だったとして、それでも兵力20万
相手が中世程度の装備というのを差し引いても、本格的な戦争準備してないときついと思う
いや、本格的に戦争準備してたとしてもきついかも
いや、この場合はあれだ。
>>444 人魚の肉って食える?
うがぁorz リロードし忘れていた。。。 不覚(死 元1だおー氏投下乙。続きよろしく(微笑
おはようございます☆(w)
>>581 >中国だって裸足で逃げ出す
笑(www いやあ、すみません <(^^;
先に< 連合軍10万 VS マーモ軍10万 >と断り入れていたので・・
つまり、元資料「ロードス島戦記」の
P.251などを参照にした数を単純に10倍にしたのですね。
< ロードス・キャンペーン >の冒頭を落とす前後に、
翡翠「 J隊が本気攻撃したら全滅しちゃうから10倍にしますよ☆ 」と
>兵力20万の戦争準備=きつい ♪まったくその通りです。 いま、氏のレスを読んだ時、反射的に思い出したのが・・ 銀河英雄伝説( 2000/07/07 誕生スレ ) No.45 アムリッツア会戦で同盟軍の戦死者2000万人以上 普通この時点で軍組織が崩壊してると思ふ 同盟軍は兵士の扱い独ソ戦のソ連以下だと想った・・・ (・∀・)いやあ、やっとこ希望のお話ができるように☆
10倍・・ミス。100倍ですね。 1000騎を10万の大軍x2軍=20万の密集大乱闘中、なら、 陸自+空自の「全力攻撃」でも、 まあ< ロードス・オマージュ世界の両陣営首脳部含む精鋭は全滅してませんよー > としても、話がとおるかな、と。 マア・・話が通るかわりに、個々の英雄が怪物退治している世界から、 普通に怪物を徴兵・募集・召還・飼いならしして戦争している<中華世界>になってしまいますが。
っと 翡翠のは 職人さん達のSSの合間の繋ぎに即興で投下していた<場繋ぎ>程度の 「 超安い 同人モドキ 」。 ガンダムや銀英くらい激しく突っ込まれる娯楽話or 考察に耐えうる話を作ってみたいものです・・・と・・では、わたしも(w 作品まだー?(AA略w
魔法ったってメラ系とかFAFBでおk
魔法は魔法を考える人の数だけ好みがあるから扱い難しい
ところで・・・ 硫黄島SSを書いたことのある勇者はいる? 誰もいないなら何時か書こうかねえ、とか思ったケド。
元1だおー氏投下されてたのですね!前スレから心待ちにしておりました! PC上で読むのに辛い長さでもないので、これからも楽しみにしてます! あと909氏の光臨も待ち遠しい…
元1だおー氏投下お疲れ様です。 続きを楽しみにしております。
>小官 お前何様のつもりだよ 人の書いたやつをSS以下なんてさ、お前のSSだって俺から見れば駄文だよ
楽しいんだろうな・・・きっと 普通の感性の持ち主には理解できないだろうし、理解したいとも思わないが まぁ、ちょっと頭の可哀想な人なんだから、生暖かく見守ってあげよう
つまりこういうこと 俺がタイフーンに粘着する→本スレが荒れる→粘着を持ち込んだタイフーンに対する批判が強まる→タイフーン排斥の声が高まる 恨むんならタイフーンを恨んでね。事実彼のSSに対して不快感や殺意を抱く住人もいるわけだから。
>>596 ヒント:NGワード 脳内スルー
>恨むんならタイフーンを恨んでね。事実彼のSSに対して不快感や殺意を抱く住人もいるわけだから。
そうやって荒らす貴方自体に不快感や殺意を抱く住人も居ます、これはタイフーンさんの責任ではありません。
>>597 小官殿がタイフーンを「不要」だと決めたにも関わらず堂々と顔を出すのが気に入らないと言っている
相手にしてる奴も大半は粘着の自演だろ? なんで完全に脳内スルーできないんだよ。 病人に餌やったってしょうがないだろうに。
静かに600ゲツ
>>599 ソースの一つぐらい出せよタコ
軍板はソースあってこそなんですが
ageなきゃIDも出ない、この自演やりたい放題の軍板でソースあってこそとか なんだ?俺を笑い殺す気か?
605 :
名無し三等兵 :2006/08/09(水) 12:28:43 ID:ZAJ6EmMK
とりあえず俺はこのスレの総意である小官の支持を得ている
2chでの”総意”とか”支持”とか”賛同”とか ネラーであればこそ、それがどんなにか薄っぺらい虚飾か知っていることだろうに 全然面白く無いよ、君。
>>607 いやはや、君らはいちいち反応してくれるから楽しい
>>608 おいおい、まだ分かってないのか?
君の相手をしてるのは俺だけ。
君と同類の俺だけ。
まだ分かってないのかい?
ところで次は勝利宣言かい?
>>609 例え一人でも反応してくれる限り荒らしは終わらないよ?
いいんじゃなーい? だって俺も荒らしだもん
>>612 だが断る。
何でお前の様な低脳と仲良くせにゃならんのよ?
身の程を知れよな
>>613 身の程知るのはあなたの方では?
私は小官殿を始めとして多数の認証を受け、自治活動も行っているのですから
また佐藤かにゃwwww
「自治」とか「総意」とか「小官」とか好きだねぇ・・・ とりあえず「僧衣」でググれ、話はそれからだな。
>>614 そんな貴方に送る箴言
「気違いと馬鹿は気分でしかものを見ない」
ラ・ロシュフコー
荒しの立てた重複スレを住人総出で荒すぐらいのことができるスレなら荒しと真っ向から
勝負するのもありだが、ここは普段は過疎ってるしそんなことできまい。
おとなしくスルーしようぜ>>all
>>616 散々荒しに構った挙句、飽きたら完全放置プレーでエロゲの話と801で盛り上がる変態スレの
住人マジ自重よろしく。
, -.―――--.、
,イ,,i、リ,,リ,,ノノ,,;;;;;;;;ヽ
.i;}' "ミ;;;;:}
|} ,,..、_、 , _,,,..、 |;;;:|
|} ,_tュ,〈 ヒ''tュ_ i;;;;|
| ー' | ` - ト'{
.「| イ_i _ >、 }〉} _________
`{| _;;iill|||;|||llii;;,>、.!-' /
| ='" | <
>>596-619 めんどくさいから全員粛清。
i゙ 、_ ゙,,, ,, ' { \
丿\  ̄ ̄ _,,-"ヽ \
≡'"~ヽ \、_;;,..-" _ ,i`ー-  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ、oヽ/ \ /o/ |
諸君、なんで空気に話しかけているのかね?
空気に話しかけるのはつまらない事だからやめなさい。
早く各職人が投下する次のSSを見てみたいものだ。諸君、どんどん投下したまえ。
楽しいSS祭りの再開である。
分家の管理人が敗北宣言したので、再びタイフーン排斥運動を開始したいと思います。
タイフーンというコテなんぞ、消えてくれた方がいいと思うぞ。
フン、小官だ。
>>621 私も一票を投じさせてもらう。このスレを厨房の巣にするわけにはいかんのでな。
まあ頑張ってくれたまえ
ハッハッハッハッ!
トリップ間違えてますよ。 小官 ◆qG4oodN0QY
>>624 ああ、変えたのだよ。最近何かと物騒だからな!
また色々と大変そうだがせいぜい頑張れ、以上。
>>623 >>625 そもそも他スレのコテであるタイフーン氏を、
2〜3回挨拶程度にこのスレに顔を出した程度のコテを、
特になんの不利益もこうむってもいない相手を
叩いたり追い出したりするのにこのスレが参加する
理由も謂れも筋合いもありません、で結論が出ています。
住人から特に反論も代案もなかったし。
それより住人が追い出すべきなのは小官殿と
俺だって意見のほうがこのスレでは主流。(過去ログ参照)
関係ないタイフーンというコテに構ってる余裕は無いかと。
どうして、こう、千葉県民って粘着キチガイ多いかねぇ...。
やれやれw巡回1発目でコレかいwww; 真実の小官どのの意見なら全然おっけえだけど・・・ ID違うから信用しねえっと☆
×・・ID 〇・・トリ orz さてさて。他の作品はどんな〜からしら・・
夏だねぇ…
>>624 >>626 貴様と小官はそんなにトモダチなのか?
違うだろう? 応答が殺伐として居ない時点で
解るだろうが! ソイツは騙りだ無視しろ無視!
トリップ間違いならば小官ならば連投しているさ。
アレ? とか言いながら、な!
本スレは守るさ。これまでも、これからも、な。
しまった(^^); ・・・おそかったか まあこれで通常状態ですな(超謎w)
>>626 志が有るからキミも書き込み、小官も書き込み続ける。
SSを上げながら、議論もしながら平行線のままにな?
だが、何も生み出さん書き込みはして来なかった筈だ。
さあ、手を組むぞ? 以後、雑音は無視だ。この様な幼稚な
遣り口で人を追い出す手合いなんざ駄馬にも劣るってモンだ。
追い出す心算ならばSS改変、SS内容批判、知識でやるのが
本スレの不文律だ。分家はその点優しいのがタマに傷なのだが。
虎の威を借る狐の遣り口では興醒めだ。もっと住人を愉しませる
方法を取れ。
それも出来ない奴はチキンさ。そうだろう? Gよ?
朝起きて、本スレみて目が飛び出すY氏が見えるよう(わはw 実際知識だけなら、WEBからでもコピペできますがのう。 これを自分流の意見や生産に乗せるともなると。 某スレでは戦史叢書を引用しまくる翡翠が掣肘されましたが(真っ当な批判) まあ、そのとおりなんですなあ・・・ つか、叢書ベースで語れる方が当時、 5名いなかったんじゃないかなあ。(沖縄戦スレ 気がついたら翡翠1人でしゃべっていたとか。
知っている人からすれば今更だし、 知っていない人からすれば、 話し合いの場の梯子を外されたようなものだし。戦術大失敗でしたぬ。 こんな事ならアンチ沖縄派だけを論破して、 あとはさっさとベタ藤原様にお願いしてロムに戻るべきだった・・とか。 車は両輪があって初めて走り出せる物。 勿論、エンジンもオイルも潤滑油も必要ですし、クーラーや(誰か止めろw
時間が無いが! 知識と智慧のハーモニーが意見! 知識を並べるだけではイカン! そこへ自らのエスプリを加えるのだ! そうすればそのレスは文の羅列から 言霊へと昇華して行く! レスの命を握るは機転なりけり! 以上!
他の住人が打ち込みやすいように、記念パピコ☆(w
639 :
名無し三等兵 :2006/08/10(木) 17:37:54 ID:uAl7m8Tb
ハ,,ハ ('(゚p。∩_ イアアアアア!クトゥルフ・フタグン! /ヽ 〈/\ フユウ……フユウ、、ヨォォグソトォォォトオオオ! /| ̄ ̄ ̄|.\/ (モツ煮は変なお土産のせいで壊れてしまいました。 | .モツ煮..|/ 彼にふさわしいスレに送ってやってください。)  ̄ ̄ ̄ 現在の所持品:たばこ・ライター・コーヒー・ウィルス 電話加入権・「PartのかわりにRigelを流行らせよう」のログ ドエット・ギコペ・Jane・ネクロノミコン・無名祭祀書・エイボンの書 ナコト写本・輝くトラペゾヘドロン・水神クタアト・黄の印 屍食経典儀・黄金の蜂蜜酒・ルルイエ異本
えーと、荒らしは沈静化したのかな?かな?
>640 荒らしはきっと罰ゲーム中なんだよ♪なんだよ♪
ここにSとGのどつき漫才を楽しみにしつつ コツコツと重複スレを埋めたりしてる荒らしがいますよっと
西暦2020年1月22日 11:32 日本本土 防衛省 救国防衛会議 「日本政府放送の効果はそれなりに上がっていますね」 報告書を眺めつつ鈴木は満足そうに言った。 グラフによると、仕事のない若年層はかなりの数が入隊を希望しているらしい。 「軍国主義の復活だという苦情も出てはいるようですが」 「なにより軍国主義を復活させようとしているのですから、彼らの心配はもっともですな」 居並ぶメンバーたちは、“平和主義者”が聞いたら卒倒しそうな台詞を次々と並べる。 別の世界に飛ばされるという異常事態に、強権を発動しやすい軍国主義は非常に便利だった。 物流を統制し、思想を統一し、そして行動を制限する。 民主主義体制では許されるはずがないことである。 しかし、日本国を取り巻く現状はそれを許さない。 食料や資源の備蓄は減る一方。それらの自給率はいつまで経っても向上しない。 そのような条件下で、代表が変わるたびにころころと政策が変わる民主主義は、政治形態として適していない。 「まぁ、愛国心溢れる軍人だからこそ、国家のためだけに尽くせるという訳ではありませんけどね」 苦笑しつつ、鈴木は別の書類に目をやった。 あっけないほどに簡単に見つかった化石燃料資源。 だが、見つけるのは簡単でも、それを供給するまでには長い道のりが必要のようだ。
「現地の施設は一時的に放棄されている状態です。 建設班は、現在第一分遣隊に合流し、駐屯地に保護されています」 「やっかいですねぇ。本土から増援を出すしかないでしょうこれは」 書類を机の上に投げ出しつつ鈴木が言う。 会議は進んでおり、現在は折角発見した資源地帯の防御についてを話し合っている。 「沿岸部の貼り付けを減らす事はできないぞ」 「警察庁としては武装さえまわして貰えるならば直ぐにでも治安維持活動に協力できます」 困り果てた統幕長が言い、それを見逃さなかった警察庁の代表が発言する。 「機動隊や数の少ないSATでは、いざという時に対処できないでしょう?」 「いやいや、撃ち方さえ教えてもらえば、あとはこちらで行いますよ」 現在、日本の沿岸のほとんど全てを自衛隊は監視下に置いていた。 レーダーによる監視ももちろん行っているが、小型船舶などによる接近に対処するためである。 「短剣だの弓矢だのといった装備の連中に、私どもは負けるつもりはありません。 マシンガンと暗視装置を回してもらえれば、あとはこちらでも対処できますよ」 自衛隊による軍事政権下になって以来、警察はその立場を下げる一方だった。 「マシンガン?警察なのにM2を使うんですか?あれは対物ですよ?」 とぼけた顔で統幕長が尋ねる。 内心ではマシンガンではなくて、89式小銃、つまりアサルトライフルが欲しいんだろうな、と笑っている。
「ああ、それですよM2。 整備の仕方を教えていただければSATで運用できるでしょう。 彼らはエリート部隊ですから」 その言葉に統幕長と鈴木は笑みを押さえる。 対物機関銃を人間に使う? 最初から人に対する攻撃ならば、それは国際条約違反ですよ? もちろん面と向かって非難はしない。 知らない人間が何を言おうと、それは失笑以外に何も生まない。 「まぁ警察の方の意見は伺いました。 前向きに善処させていただきましょう。 まずは九十九里あたりから部隊を引き上げて、代わりにお願いします。 書類は後日発行します」 軍事用語に知識を持つ人々が内心で官僚の無知をあざ笑うような一幕もあったが、安全と思われる方面からの引き上げは決定された。 一度決まってしまえば、あとの行動は早かった。 すぐさま命令と書類とがやりとりされ、予防接種その他を済ませた一個大隊が採掘拠点へと派遣された。 第一分遣隊駐屯地からは避難した民間人だけが移動し、第二分遣隊を吸収した佐藤の部隊は、そのまま現地へと残された。 人と割り当てられる物資が増え、相変わらず装甲車輌は回されてこない現実に彼はうんざりしたが、不貞腐れるわけにはいかなかった。 その日のために残されていた兵力全てを投入しての王都制圧作戦が開始されたからである。 それは、在日アメリカ軍と海上自衛隊、そして輸送船に詰め込まれた陸上自衛隊の総力を挙げた壮大な花火大会だった。
この先は長くなるので連休に突入してから一気に投下予定。 本日は以上です
お……つ? 油田を放棄したのは悪霊に物理攻撃が効かなかったことが 最大の理由だと思ってたんだけど、上層部は既存の武器と 増員で対処可能だと見てるの……?
きっと高野山や比叡山から徴兵するんだな
作中でダークエルフが退治してたから、保安要員として協力要請してると 考えるのが普通じゃないか? ダークエルフを登用する事について何か問題があるという記述でもあったか?
普通に考えたら他国(しかも出会って一週間)に、生命線を預けるような状況というのは 危機感を持つはずだよ。 話題に上らないのは不自然。 ダークエルフとかを信用してないってのは、武器を貸さないところから見て取れるし。
禍根の元を絶てば亡霊もやって来ませんから、納得いく流れです。 少数でなく大群同士の戦闘では ・連合国派遣軍VsDエルフ&ドワーフ共同村 の戦闘で連合国軍が勝っていたことから、 少数の優秀な魔術師では大量の物理力に勝てない結論が出ます。 ・Dエルフより劣る連合国魔術師Vs連合国より優れる現代軍物理力 となりますので敵側の魔術は態勢に影響はないでしょう。
>>651 別に煽るつもりは無いけどさ、
「禍根の元を絶つ」→禍根は「禍の元」って意味だから「元」は要らない「禍根を絶つ」だけ。
「大群」→「大群」は動物などに当て嵌める言葉。この場合は「大軍」。
それでさ、教えて欲しいんだけど「物理力」って何?最近出来た造語?
確かに辞書でそうなってました。指摘有難うございます。 剣、槍、弓、爆風、衝撃と書くのが面倒だったので物理力としました。 魔力(ファイアーボール、ゆーれい等)に比べて物理力としました。 私の手抜きの産物です。 物理力は物理作用を元とする力と訂正します。
>>653 いや、つーか、物理力なんてねーぞ?物理学的とか物理力学とかならあるが。造語なのか?
655 :
654 :2006/08/11(金) 20:24:07 ID:???
ああ別にいいや。俺の言ったこと無視して。んなこと、ここで言ってもせん無い事だし。 F世界の話なんだから造語あっても良いし。
ミニパトにM2か・・萌え
>短剣だの弓矢だのといった装備の連中に、私どもは負けるつもりはありません 短剣と弓矢をなめると痛い目見ますよ 弓矢の貫通力とか洒落にならんしね それに銃社会アメリカの警察曰く、「接近戦では銃よりもナイフのほうが恐ろしい」だそうです
>>653 ,654
652で書いたように私の手抜きによる産物(造語)です。
「剣、槍、弓、爆風、衝撃〜」のキー打ちが面倒だったので三文字ですませました。
魔法の力でない力と言う意味が何となくでも伝わればそれでいいと思ったので手を抜きました。
学問上ニュートン力学で「物理力」という定義がないのはわかります、
私が学習したときも「物理力」は習いませんでした。
>弓矢の貫通力 どうかな。 殺傷力を求めるために鏃を大きく、平らにすれば貫通能力は落ちるし。 かといって貫通能力を求めて、鏃を針のようにすると殺傷力を削いでしまう。 銃が弓に取って代わった要因にも、装甲への貫通力欠如があるしね。
弓矢が怖いのは射出時の静音性という点も馬鹿に出来ない FT側で潜入工作する連中には重宝がると思う それにFT世界と違って官憲が鎧着ているでもないしねぇ 刃物(弓矢含)による死傷者が増えればセラミックプレート入りの制服なんてものの 支給されるかな?
>>660 敵地に潜入する特殊部隊や工作員は極一部の例外を覗き、弓矢など装備していない。
これが答だと思う。
>弓矢の貫通力とか洒落にならんしね >それにFT世界と違って官憲が鎧着ているでもないしねぇ 一体何を貫通したいんだよ。
市街戦の歩兵の生身の部分? 静穏性があっても弓矢も自身か付近に落ちれば気づくわけで、 銃弾は音が聞こえたら終わってますから。 ケブラーやナイロン等のスーパーエンプラを弓矢で貫けるんですかね? 衝撃で打撲にはなる可能性の方が高いでしょうか。
>>663 曲射で矢に慣性力がついてたらどうかな?
曲射での重力を考慮に入れて、エンプラをぬけるのかなと思いまして。実際どうなんでしょう? 街中での曲射については中世なので建物が低いためまだやりやすいでしょう。
弓矢で耐刃装備貫く何て無理
自衛隊の装備よりも機動隊の装備の方が良いかもね。
>>663 アラミド繊維の簡易防弾ベストなら貫通するかも。ナイロン(今もあるのか?)も貫通する。
ポリアミド系繊維や液体防弾ベストは無理。防刃も兼ねているのは手弓じゃ無理かも。
ボウガンは分からんけど、あれは弓の範疇じゃないし。
>>664 微々たる程度ではないかと。
慣性力発揮できるほどの弓は人間には引けないと思われ。
>>667 今は強化アクリルの盾でしたっけ?
見た目透明な盾なので、それで矢を受け止める様を遠目に見たF世界人が、
「キドータイは矢止めの魔法を使う!」と誤解したりしてww
防弾繊維のみの、簡易式なら弓で貫通できる。 衝撃をゆるめ、拳銃弾を受け止めると言う考えから作られているから。 マグナム弾対応辺りからセラミックプレートが入り貫通できなくなる。 小銃弾対応なら長弓でもいしゆみでも止められるだろう。 防刃繊維は基本的には『刃が滑らなくなり、よって切れなくなる』という構造のため、突き刺しには弱い。 基本的に繊維+衝撃吸収剤の組み合わせの防弾衣なら状況によっては十分貫通できる。 セラミックプレートなどが入った時点でそこは貫通不可能。 ただし、重くて高いので必要とする全ての人に行き渡るかは疑問。 近場で何人か死なないと勤務中に重くて着てられないだろう。 弓が静かだと思っているヤツ前に出なさい。 鶴が放された時ビシッと意外と音がする。 サプレッサー付けた銃と大差ないだろう。 それに矢は遠くなればなるほど狙いが付けにくくなる(間接射撃)から、初弾から当ててくなんて伝説モノ。 那須与一とかウィリアム=テルとか知ってるでしょ? だから弓矢は『面制圧兵器』だ。 まともに運用するなら音は凄いし相当目立つ。
流体素材系のアーマーはプレート無しで120ポンドの弓にも耐えられるよ。狩猟用のクロスボウ、コンパウンドボウにも耐えられるってことね。 Flexible body armorってやつ。 市場に流通して間もないし、防弾目的よりライダースーツや航空機パイロットの対衝撃服としての使用が多いから、一般的ではないけどね。
ポリアミド系繊維は今何が防弾素材として使われているのですか?
ポリアミド系樹脂が使われているけど
>>671 キリとか針みたいなものなら通すけど矢は通さんでしょ。
675 :
674 :2006/08/12(土) 00:38:07 ID:???
防刃ってもいろいろあってな 切断の難しい繊維を織っただけの簡素なモンもあれば 更にその繊維でタマゴパックみたいな構造の緩衝材を挟んだものや 衝撃を受けると繊維が引き締まる高分子ファイバー製や ひみつのジェルをウレタン状にして緩衝材にもちいたものまで さまざま。 多分、緩衝材のあるものはリカーブボウ(30〜70ポンドくらい)の矢を防げる。コンパウンドボウは難しいか。 クロスボウから射出されるのは防弾扱いらしいので知らん
>>672 芳香族ポリアミド=アラミド=ケブラー,etc
脂肪族ポリアミド=ポリアミド=ナイロン,etc
なので
>>668 書かれた
>>ポリアミド系繊維や液体防弾ベストは無理
文中のポリアミド系繊維のに使用されている
ポリマーの種類固有名称又は商標が知りたかったのです。
言葉足らずだった。 アラミド繊維にポリエチレングリコールを複合させた特性ケブラーのこと。 あと、ケブラーはデュポン社の登録商標で正しくはアラミド樹脂の一種。
>>676 んな事言われてもな弓矢のエネルギー量(ジュール)が調べても解らないしな
680 :
676 :2006/08/12(土) 02:15:02 ID:???
ごめ アーチェリーが30〜60ポンドの矢を扱うんで イングランドの長弓兵が金属鎧を打ち抜くために1.5オンス以上の矢を 90〜100ポンドの矢で射った。ってのから勝手に予測しただけ。
>>670 >弓が静かだと思っているヤツ前に出なさい。
>鶴が放された時ビシッと意外と音がする。 サプレッサー付けた銃と大差ないだろう
その程度なら十二分に静かだと思うのは俺だけか?
>>681 場合による。
サプレッサー付き拳銃の音はどんなもんか知らんが、弓道部の練習を見てると意外と音は出る。
ただ、音が聞こえない場所から当てるのはきついかも?魔術補正があるなら話は別だが。
消音器は銃声から高音域を削ぐことが目的だから。その点、弓は静寂面でアウトなのかもね MP5/SDは発射音が80dB以下だそうで。原付スクーターのマフラーより静か。
>>681 もののけ姫でアシタカが弓射る度、甲高い音してるだろ。
和弓とロングボウはまんまあの音がする。一瞬だが大声もかき消すほどうっさい。
仕事に暇できたので続き書きました。
地球と変わらぬ青い空に、突き出す尖塔が日光の照り返しを受けて白く輝いていた。尖塔の元には支配者の 威厳を誇示する城。白く塗られた城下を一望する城である。華美な装飾は控えられていて、シンプルに、強固に 作られていた。 城下を離れること数キロほどの野原で先遣隊は待っていた。国王からの入場許可をもらうために使者が 事情を説明しに先に発ったのである。 「ここが首都か。戦時にしては活気があるな」 眼前に広がる建物の群れを大勢の人が引っ切り無しに通り過ぎていく。荷車を引いた人、背負子で大量に 荷物を背負った人、観光に訪れたであろう若者…皆が大通りから少し離れたところに止まる異様な乗り物と 見たことのない服を着た兵隊を訝しげに覗いていくのだった。 小一時間も経った頃、街の方から馬に乗った騎兵と思われる数人の部隊がこちらに近付いてきた。彼らは 装甲車を不思議な顔で見回した後、威圧的に話しかけてきたが言葉がわからない。隊員も隊長の久口も首を ひねるばかりだった。 「埒があきませんね。どうしましょうか?」 近くの隊員が久口にささやいた。 「まあ事情を説明しろ、か退去しろ、のどっちかだというのはわかるけどな…参ったね」 「お前等、そこで何をしてる!」 遠くから、聞き慣れた使者の声が響いてきた。道の向こうからおそらく王室の紋章であろう文様が刻印された 馬車が近づいてくる。使者は窓から身を乗り出して騎兵達に引くように指示していた。
やがて馬車が隊の側に止まり、騎兵は敬礼の姿勢で車を降りる使者を迎えた。 「衛兵が失礼した。命令が行き渡ってなかったようだ」 使者はバツの悪そうな顔で詫びを入れた。 「いやいや、街を守る任務を果たしている彼らに罪はないですから。彼らから見ればどうしても変な人ですから ね…自分達は」 「これから彼らにもきちんと認識して頂く…入城の許可が出ました。行きましょう」 ドルン、と車列のエンジンがかかり、馬車の後について進み始めた。動物の引く車しか見たことのない市民は 自動車に奇異の視線を送りながら、彼らの行列を見送った。 城門を過ぎた広場で彼らの車列は停止した。その車列をはるか上空の尖塔の中ほどにあるテラスから 見下ろす人間がいた。 「不思議な乗り物だのう。動物が引くでもなく勝手に走るのか」 車列を見ながらつぶやいた老人に、側に控える男が答えた。 「報告によりますと何でも油を燃やして走る『自動車』と呼ばれる乗り物だとか…」 「ふむ。油を燃やして走るとは意味がわからんな。まあその辺の説明も聞くとしよう。では謁見の間に下りると しようか」 「は」 金糸で装飾されたローブを翻し、初老の男はゆっくりとテラスの階段を降りていった。
久口は使者の後について謁見の間に入った。鎧と槍の衛兵が立ち並ぶ中、迷彩服の隊員はまさに異色の 存在であった。目の前に引かれた赤いじゅうたんの先には、テラスにいた老人が待ち焦がれたように目を 輝かせていた。 「この指輪を。翻訳の魔法が封じてあるのでこちらの言葉も理解できるようになるはずです」 使者は久口に魔方陣の意匠の施された銀の指輪を手渡した。彼が小指に付けると絨毯の向こうの男が話し 始めた。 「この度は我が国の要請に応じて、よく来て下さった。私はこの国ボレアリアを治めるゲルク8世という者だ」 「そちらの世界での友好の証は手を握ることと聞いた」 王は彼に歩み寄ると、右手を差し出し悪戯っぽく笑った。 「ボレアリア先遣隊隊長、1等陸尉久口慶彦と申します。よろしくお願いします」 習慣も相当に違うだろう、要らぬ失礼はしないかと内心おっかなびっくりであった彼も、思わぬ気遣いに顔を 緩めた。こちらの情報をどこから得たのはわからないが、使者もそれなりの知識を持っていたのだから、 あちらには多少の予備知識はあるようであった。 「近衛筆頭補佐官フワン・シエリ、大儀であった。引き続き彼らの世話は一任する」 「はっ」 使者は国王の言葉に深く頭を下げた。
その夜、歓迎の晩餐会が催され、隊員達が異界の酒に酔っていた頃、使者フワンが椅子に座っていた久口に 小さく耳打ちした。 「話がある。外に出よう」 迎賓館の中庭には、豪勢な彫像の噴水がそびえ立っていた。彫像の乙女が肩にかけた水がめからとめどなく 水があふれ出る噴水の横、王直属の近衛隊の制服の男が口を開いた。 「軍の幹部らが君らのことを快く思っていない…自分らがふがいないせいでこうして異界から援軍を呼ばなければ ならなくなったのを棚に上げて、仕方の無い奴らだ。本来なら我々近衛隊が説得しなければならなかったのだが、 どうもね」 フワンはため息をついて一旦息をついた。 「…護国卿、実質軍のトップだな。そいつが頭の固い奴で『魔法も使えぬ異界の兵に何ができる!』と。彼らに 協力を拒まれたらまずい」 久口はその話の続きを瞬時に理解した。 「つまり、力を見せろ、と」 フワンは申し訳なさそうに頭を下げた。 「私の力がふがいなくてすまない。装備もあまり持ってきてないだろうが、何とかやってもらえないか」 久口は心配には及ばないと、首を振った。むしろ嬉しそうな表情すら浮かべたことに、フワンは内心驚いた。 「こちらでは『縛り』は無いからね。存分にやらせて頂こう。隊員たちも体がなまってしょうがないと嘆いていた ところだ」 先遣隊が持ってきた武器はそれほど多くはなかった。装輪装甲車に乗っている擲弾銃が一つ、隊員分の 自動小銃と迫撃砲、携帯SAM、対戦車ロケット、野外炊具、野外洗濯セットなど携帯武器が中心である。 地上の他国への派遣とは無関係なのでおおっぴらに武器使用できるとはいえ、先遣隊ということで様子見、 戦闘はないという話だった。 腕試しとはいえ、どんな敵と戦わされるかわからない。久口は内心少し動揺していたが、表に出すと立場が 悪くなると思い、笑顔の仮面で顔を覆った。
今回も地味でごめんね 次は戦闘シーン出すからね
おつかれさま、前前スレも確認してます!
692 :
691 :2006/08/12(土) 09:58:20 ID:???
というか、 ある一定数の住人は、 「 補給や通常状態もしっかり描いているSS 」のを読みたいような。
タマに射つ タマがないのが タマに傷 資源も少ないからそれはきつくないかい?
すまん、変な脳汁出てた。
まあいいじゃね。継続作が読ませてもらえるんだから。
691,692,696は俺。
俺も早く、
>>685-690 のようなシッカリとした作品を書きたいなあ。
キャパがねえから2人組だけでもイッパイイッパイ 続いて欲しいなあ。
699 :
696 :2006/08/13(日) 10:08:34 ID:???
悪い。696だと変な感じなので696修正。
>>695 うん。どっちにしても派手も地味も好き。
長いお話なら尚更。継続作が読ませてもらえるんだから696は今からWKTK。
700 :
(^^) :2006/08/14(月) 00:05:34 ID:???
確認
>>679 曲射での最高到達点と重量、接触面積を仮定すれば比較できるかも。
>>692 私は人間ドラマが薄いSSが読みたいです。
敵味方でも「人を撃てません」とか「なぜこんなひどいことができるんだ」等
悲劇のヒーロが出てくると白けます。ライバル登場もなんかなー。
「人を撃てません」キャラは必要だと思う。作者が上級者に限った場合だが。 非常で非情な作戦に、荒んだ心に最後まで残された良心が抵抗するが、 彼は軍の義務と自分の任務は良く承知しており、 また自分達の置かれた状況が個人的な自由を許容するものではない。 そして偽善と言う言葉の意味を誰よりも知るが故に彼は苦悩する。 例えばこんな感じに。 使い様の旨い「撃てません」キャラの例としては、 皇国の守護者の漆原少尉なんかが良い戸思う。 >偽善と言う言葉の意味を誰よりも知るが故に彼は苦悩する これはまんま皇国の新城中尉だな。 これを失敗すると安っぽいロボットアニメの主人公や、「うし○ととら」の主人公みたいな 熱血偽善突撃馬鹿(奴等が許し難い事は、自分の為した事が偽善だと気付いておらず、 それどころか其の行為によっていることなのだ。脳味噌の足りない作者は全く救い様がない) になってしまうので素人にはお勧め出来ない。
平時と有事の価値観は逆転するとはいえ 人間を殺すことに抵抗感すらもてない人間というのは 平時には社会が存在を容認できないし逆に有事から平時に 切り替わった時には、やはり生きる場所が無い。 常に有事であり平時など存在しない考え方なら 自分の所属する共同体を守るためなら所属が別の 人間なんて外敵か、利用できる外部の人間か、 邪魔なだけの外部の人間か、で分けて 自分と自分の共同体だけ生き残る方法だけを考えてれば良いけど。 (プロ市民とかでなく、自分の仲間、共同体という概念が 地球全体に及ぶくらい物凄く幅広い人はいるが。 別名、馬鹿でお人よし) あれだね、自分の仲間であるべき人間にまで危害加えるほど 狂って攻撃的にならないようにモラルと敵味方識別能力は維持 できるようにしましょう…ってことかな。
短くまとめると 「必要だから殺す。 必要なければ殺さない。 ただ必要か必要で無いかの判断を求められる時に迷う」
「敵だから殺す。必要だから殺す。必要なければ殺さない。 ただ、『敵』ではないのに引き金を引かなければならない必要に迫られ、苦悩する」 ↑の方が良いのでは?人間臭くて。
>>706 それもありかも。
ただ自分の個人的認識としては
直接的な敵ではないんだけれど邪魔になるから
排除しなきゃならないっていうシビアな事も必要な
時はあるから…
全てを敵か味方かではっきり割り切れない人間は苦しいよね。
判断保留すべきか、味方以外は全て敵と思ってしまうか。
障害はすべて敵では?
何時の間にか伸びていた orz
>>702 どの
>人間ドラマは嫌ずら
2通りですね。
1)趣味レート・・もとい、シュミレートだけのが面白い
→ボディアーマー VS 弓 の検証論議とかもくるでよ
2)脳内オナニー乙(陳腐化がウザイずら)
まあ、軍板なので(1)だけがウケる(特に学問派・現職ノンポリ派には)
ので納得いく所です。
しかしまあ、戦場だと人間って奴、真価が出ますから。
どんなクソな状況でも女子供を助け・・るつもりでゲリラに殺される香具師や、
旧軍のようなファナテック集団が篭る壕に降伏勧告に行くアメさんもいたりとか。
これもまた、軍板かと( レス、アリガトウゴザイマス )
翡翠にレスる方なので、あぼーん対策は不要かと思いましたが、 いちおう良い議論かと思いましたので、無記名で。>709 いま、いちお、隣を説得して無国籍化を計っています。 上手くいくと、そういう血戦派との住み分けができるかも。 学問検証派も血戦派も こんな有意義な会話で47-48代をマターリ過ごしたいですね(・∀・)
702より「軍板かと」確かに納得。 個人目線スケールより観察者の視点で戦争、方針がわかるSSが楽しいです。 (補給・常時…国家方針が見て取れるとすれば似てるでしょうか。) 個人戦でなく組織戦ですから全軍戦意喪失なら原因はプロパガンダか補給線途絶か、 個人が体験した殺傷等により精神がやられただけなら個人の問題で戦況に大差は無いです、 精神障害が集団に及ぶなら、その集団への理由付けをSSの中心にほしいところです。 好みの領域ですけど、撃てませんキャラはそれの視点でなく、それを横から見る視点でもなく、 後ろから見る視点が面白いです。 個人的には人間ドラマは飛ばして歴史書に肉付けをした簡素なSSも好きです。 直接的な敵じゃないけど…WW2のドイツとベルギーとか?
>後ろから見る視点 クリスチャン北条「だめです!私には射てません!!」 北条の叫びを聞いていた今井が無言で方向性地雷の罠を炸裂させる。 その無茶苦茶な精神構造を危ぶんだ彼の上司の〇藤中隊長が、 彼を敵の着そうも無いポイントに置く配慮をした事が裏目に出てしまった。 が(中略) 精強なワ―タイガーの群れを一瞬で地獄送りとした無慈悲の鉄球達が、 旧軍としか思えない月夜の万歳突撃の前に降り注ぎ(中略) 中隊を預かる佐〇中隊長の激しい制裁を受けて動かなくなった北条一士を 今井が背負って回収したのは、それから2時間後のことであった。 今井「アンタは偉い奴だよ。自分や仲間よりも敵さんの命の心配をするとか・・」 今井の肩口に北条一士の流す涙が流れていた。このアメリカ人と日本人の二世(中略)
WW2のベルギーに侵入するドイツ軍が侵入するギリギリ直前に、 1)北部方面が立ちはだかった場合 ベルギー防衛はどうなる? 2)東部方面が立ちはだかった場合 ベルギー防衛はどうなる? 3)小官どのの高射の部隊が立ちはだかった場合(←これは凄い) やばい。F自スレを超えて軍板汁丸出しの議論の予感。 なお712はそれを語れるだけの知識はないので神々出陣ドゾー
個人的にはベルギーのような小国の味方は嫌ズラ。 つか自分の属する軍ー自衛隊ーに大損害確実の話は;(w できればフランスとか大国の地盤とか贅沢言ってみたい。 マジノ線から出撃したり、パリ防衛とか。 とりあえず被害の殆どは当事国(の軍、資産)が受けてくれないと困るズラ。
716 :
715 :2006/08/15(火) 12:42:01 ID:???
新?スレ対策課から、現在の状況のお知らせ。 現在、新?スレにて状況開始。 ただし、徹底スルーの方々は徹底スルーのままでドゾ。
同じ作者だったかと。
特亜の反応が楽しい。
719 :
716 :2006/08/15(火) 15:14:20 ID:???
新?スレ対策終了。状況終了のお知らせ。 後は勝手に沈むでしょう。
翡翠自演乙
自演する才能と環境あったら、もっと楽しているよ。ほんと。 PC1台に携帯1つか・・もっといるんじゃないの? ・・PC1つでできる? ・・・・そこまでして保守しても仕方無いべ。
それにな、翡翠はアボーン対象なんだね。 そんな人が必死になって自演するかな?(w しないよ。 覆面にしろ、自演にしろ、 47代まで頑張って保守(????)した人がいたから同調しているだけ。 ほんと、それだけでしかないよ。
俺もな、小官の中の人は、 「小官」って覆面している別の人がいなきゃ、馬鹿だなあとか思うよ。 なんでそんなに必死になるのさ? わからんね。 わからんから側についた。それだけよ。 Y殿にも 909殿にも 元1殿にも、そう。 それだけのことだよ。
だからさ、「小官」って人が別に 自衛隊隊員経験なくってもいいのよ。無くていい。 何と言われようと発言して、作品を投下して、維持してきた訳じゃね? そんだけで十分だべさあなあ。
顔の見えない匿名掲示板だからね。 だからさ、一生懸命の度合いでしか、真贋を測れないさ。 で、ある一定のラインを超えると、もう、真贋すらドーでもよくなる。 だからさ、自演する必要は無いの。 コテで堂々と支援砲撃しますよ。 自演する金と時間があったら作品と脳に投資しないとね。OK?
・・・画面の向こうでは ニヤニヤ笑っているのか、真っ赤になっているのかしらんけど・・・ まあ、分家にいってみ? 答えはソコに全部あるから。 だからな・・・ 小官の人が実在の単独の人なら・・・ もっと早く俺が出現できて確保できていればなあ・・・残念だよ。覆面なら別にいいけどね。
>>720 すらなあ・・
本スレ を 屁とも思っていない人の 保守策謀 かもしれないんだよ(w
「 翡翠って馬鹿が客寄せカカシに同情して熱くなって(保守って)いるぜウシシシシ 」
匿名掲示板だからね。
その気になれば何でもできる。意味無いけどね。ここは議論場だし。
だから利用され尽くされた(実在ならね)小官どのが気の毒でな・・。
そんだけ。
となりも、万が一の住人と思えばの支援だよ。
住人仲間を見殺しには出来ないからなあ。
そんだけ。
自演する必要なんかないね。
ま、そういう事さ。 ・・・分家にいけば、もう分かっただろ? 翡翠や小官・・小官の人は実在なら・・が、 一生懸命防衛戦する必要なんかないんだね。ただの看板。 虫がついて幾ら汚れても構わない。分家SS場への案内地図でしかないから。 解ったら、もう議論場を荒らすのはヤメれな(w 覆面で荒らしている振りをしているなら結構だがね。 おわり。( 小官どのが気の毒で仕方が無い。実在の人ならね。
この翡翠とか言う奴は本当の基地外だな
ここはコテの日記帳じゃないんですが
>>909 さん連休に作品投下するって言ってたのに〜
732 :
728 :2006/08/15(火) 19:10:56 ID:???
728 だけど・・ いや、本当に読みたいなら積極的に投下できる環境ととえなきゃあ。 他力本願はイクナイべな。(・ー・); 嵐が来るたんびにだんまりじゃ、どうもにもこうにも。 折角ココにお年・・もとい落としに来てくれる方なんだから。
733 :
728 :2006/08/15(火) 19:13:53 ID:???
せめて、食い物の話でもして、 積極的に< まっているから投下しておくなまし☆ > ってしなきゃ。 728の中の人は出すぎの乙言い過ぎだから遠慮してるけど。
734 :
728 :2006/08/15(火) 19:18:16 ID:???
作品投下が出来なくても、議論に参加するネタは無くても、 環境整備くらいなら誰でもできるさあ。 軍板は、そこらへんがどうも。 せめて雑談・みんすの2大スレは見習いましょうよ。 あんだけ海蟹アンチの荒らしが雪崩れ込んでも、 住人の雑談で“その他大勢”にしちまっているっしょ? あれは凄いさあ。 見習わないとね。 本当に職人さんの話が読みたいのなら。F自スレ関係の議論がしたいのなら。
各自の食いたいモノを出すのが職人の存在理由なのさ。 喰いたいものがそこに有る、と解れば住人や常連も増える。 そう信じて、軍板でこの本家を維持して来たツモリさ。 描写無しが読みたい? 哀しいね。需要が有ってもな? 06.08.152030、10TKBn 戦闘開始 で味も素っ気も無い。 まあそっから描写に移行すれば良いが…。遣りたいのは、 時刻どおりにピタリとパズルの一ピースが嵌まるが如く、 部隊が動いて幕僚がほくそ笑むSSだわな? 「+5minか…上出来だ!」なんてな? 実際はとても誤差 など赦されんのだが。演習では、な? 特に遅滞などは! 翡翠氏よ、お疲れ様。…根気と酔狂、それが軍板イズム! と小官、前から思っている。それと一握りの情熱があれば… 自分に負けは無い。 と語って見る。お邪魔したね。では、これで。
今度こそ、間に合った・・・(2006.08.15〜) 47代と、47代までに弾かれた可能性が今度こそ花開きますように。。。
なぁなぁ、携帯からしか書き込めないんだけどさ、投下するの にかなり時間掛かるんだが、それでもいいってんなら投下する けど、どうだろうか? パソコンだと一発変換できて、楽なんだよなぁ(・_・、)
携帯電話は流石にキツイでしょうな…。 パソ使って楽が一番でしょうね。有無。ウム。
>>737 馴れれば便利。たまにイラっとくるが。
一応、自分も携帯から某板で投稿した事あるから、「やれないことはない」。
そんなわけで投下キボン。
by携帯厨
実は15日に、分家に携帯から、大量投下してたりする。 要望があるようなので、即興で投下してみる。。。 時間かかるがご容赦を
日本異邦戦記外伝 南洋の朝 樹が行方不明になってから、既に24時間が過ぎており、陸自 捜索隊の面々の間では、既に生存の可能性が少ないものと言う 雰囲気が漂い始めていた。 憔悴し始めている母親を気遣うように、父親もまた疲労の色が 滲み始めている。 島とはいえ、かなりの広さがある。 そして24時間程度で、廻り切れるものでもなく、陸自から捜索のため のヘリが昼近くになって、飛び立った。 捜索計画との摺り合わせもあるので、仕方ないと言えば仕方ないが。
ちょうど、捜索班の一班が、川沿いに出たときの事だ。 その班が川に出た場所は、奇しくも樹が川に出た場所でもあった。 隊員たちの頭上を黒い影が覆ったかと思うや、通り過ぎていった。 「おい、あれって・・・」 「・・・竜だと?なんでこんな所に?」 「竜がいるなんて聞いてないぞ!?」 飛び去って行く竜を見上げながら、疑問を言い合った。 首を傾げながらも班長は、竜に関する報告を入れた。
捜索本部に入ったその報は、樹の消息とは何の関係もなかったが、 本部を困惑させるには十分すぎた。 捜索ヘリがちょうど、島のすぐ傍まで近づいている事もあり、 竜の進行方向へと向かわせた。 そして、数十分ほどで竜に遭遇した。 本部にヘリからの連絡が入ったのは、間もなくの事だった。 「竜と遭遇することに成功した。・・・背中に人がいるぞ!?オクレ」 「人が乗っているだと?本当か?オクレ」 「ああ、間違い・・・。どうも、特徴が行方不明になっている女子高生と一致している。オクレ」 「待て、本当に間違いないか、特徴を確認してくれ。オクレ」 「了解」 しばらくヘリからの交信が途絶えた中、本部の中で報告と対応 策に関する指示が慌ただしく行き交った。
「目標は女子高生と一致している。指示を乞う。オクレ」 「了解した。目標にどうにか指示を出して誘導してくれ。オクレ」 「了解。目標に対し、誘導を行う」 竜の首筋にしがみついている樹の耳に、聞き慣れない、空気を 切り裂く音が響いた。 怪訝そうに視線を、音のする方に向けると、ボール大の大きさの物 が近づいてくるのが見えた。 樹がしがみついている竜が警戒しているのが、心で感じた。 どうやら、竜が何を感じているのかが判る事にとまどった。 そうこうする内に、空気を切り裂きながら、近づくその物体が 大きくなるにつれ、樹に取って日本本国で見慣れた物−−ヘリ の姿となって樹の前に、顕れた。
ヘリが近づくに連れ、警戒を強くし、いつでも攻撃しようとした竜を、 樹は、慌てなだめた。 「大丈夫よ、大丈夫。あれは怖くないから」 落ち着かせようとする樹の感情を感じたのだろう、ようやく竜は 警戒を解いた。 やがて、ヘリから身振り手ぶりで、樹に対して、何かを伝えて いる事に気付いた。 どうやら、着いてくるように言っているらしい。 「ねぇ、あれについていって。お願い」 竜はその言葉に、短い声で応じると、ヘリの後についたのだった。
樹が本部が置かれている場所に、竜とともに降り立った時、 そこには、沢山の人が集まっていた。 竜が上空に顕れるや、どよめきが沸き起こる。 そしてその首筋から樹が降り立った時、静まりかけたそのどよ めきが、再び広がった。 その人だかりの中に、樹は両親の姿を見つけるや、駆け寄って 抱き着いた。 「・・・お母さん!」 言葉にならない思いをその一言に込めて。 竜の姿を見たとき、思わず母親は腰が引けたものの、竜から樹が 降り立ったのを見たら、親としての思いの方が強かったと いう事だった。
樹は無事、家族や親友の元に戻れたが、樹の日常は変わってしまった。 樹の傍らには竜がいた。 竜にとって見るものが珍しいのか、街中を闊歩するのだ。 島の街にとって、それは一大事件と化す。 人を襲うわけではないし、何かを壊したりするわけでもないから、逆に始末に負えない。 樹の通う高校側も困り果てる。 樹が高校で、授業を受けていると、どこからともなく、竜が飛んでくるのだ。 文字通り。 高校側は両親に事情を話し、言葉を濁しつつ退学を求めたのだった。
「学校やめなきゃならなくなったのあなたのせいよ?!」 溜め息をついて愚痴をこぼす樹に、竜が首を傾げるようにして、覗き込んでくる様に、 樹は思わず感情の持って行く場を失い、脱力したのだった。 しばらくしてだが、樹と両親に対して、思わぬ所から、救いの手が差し延べられた。 陸上自衛隊からだった。 将来自衛官になる事を条件に、高校及び大学教育を無条件で、受けれる事。 樹が竜と出会った島一体を陸自の所有地にする事で、街の平和が維持でき る事を提示したのだった。 やがて、陸自初の竜騎兵が誕生するのだが、それはまた別の話である。 終幕 「おはよ、ラン。空にあがろ」 Special Thanks 自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた スレ住民の皆さん 初期スレ設立者 元1だおー氏 SS職人各氏 終わり
「学校やめなきゃならなくなったのあなたのせいよ?!」 溜め息をついて愚痴をこぼす樹に、竜が首を傾げるようにして、覗き込んでくる様に、 樹は思わず感情の持って行く場を失い、脱力したのだった。 しばらくしてだが、樹と両親に対して、思わぬ所から、救いの手が差し延べられた。 陸上自衛隊からだった。 将来自衛官になる事を条件に、高校及び大学教育を無条件で、受けれる事。 樹が竜と出会った島一体を陸自の所有地にする事で、街の平和が維持でき る事を提示したのだった。 やがて、陸自初の竜騎兵が誕生するのだが、それはまた別の話である。 終幕 「おはよ、ラン。空にあがろ」 Special Thanks 自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた スレ住民の皆さん 初期スレ設立者 元1だおー氏 SS職人各氏 終わり
うわ、二重カキコしてもうたorz
>>749 は現時刻をもって破棄、
>>750 を使徒とする。
投下終了
投下大津
乙華零式艦上戦闘機
西暦2020年1月30日 07:00 連合王国王都近海 聯合艦隊旗艦 イージス護衛艦ながと それは科学文明の総力を挙げた、現代の無敵艦隊だった。 世界最強を誇る合衆国海軍空母機動部隊、それを取り囲む海上自衛隊第一、第二護衛艦隊。 背後に控える合衆国海兵隊および海上自衛隊第一輸送隊。 念には念を入れてと用意された潜水艦隊。 全てを人力で賄っていた第二次世界大戦当時から見れば呆れるほどに人員は少ないが、戦闘能力の面でいえばこれ以上の戦力はありえない。 「開始時刻です」 薄暗いCICで若い一等海佐が報告する。 この作戦で空母以外を統括する海将は、軽く頷く事でそれに答えた。 「撃ち方始め」 「了解、撃ち方始め」 海上を進む日米合同艦隊から大量の白煙が立ち上る。 さまざまな形状のランチャーからミサイルが発射され、綺麗な軌跡を描きつつ、目標めがけて移動を開始する。 太平洋戦争以降初めての大規模な敵前上陸作戦は、こうして開始された。
「全弾正常に移動しています」 「A部隊前進を始めました」 「米空母より入電、<艦載機の発進を開始。周辺地域は任されたし>以上です」 「通信、レーダー共に感なし。敵の抵抗は皆無です」 「揚陸部隊は準備を完了」 「弾着まであと30秒!」 次々と報告が入る。 敵の抵抗などあるわけがないのだからそれはいいとして、ミサイルが全て正常に動作しているというのは良いニュースである。 海岸から王城までを綺麗に切り開くための攻撃のため、一発でも多く命中した方が、最後の詰めがやりやすいのだ。 「弾着まであと15秒!」 ディスプレイに映し出されたレーダーマップには、目標へ向けて突き進むミサイルの嵐があった。 海面は非常に静かだ、揚陸艦隊が前進を行っている。 米海軍の巡洋艦、海上自衛隊の護衛艦からなるA部隊は、攻撃開始地点に到達したらしい。 うん、全て定刻通りだな。 「A部隊攻撃を開始!」 「だんちゃぁーく、今っ!」 殺戮が始まった事を示す報告が、同時に入った。
ノービス王国暦139年豊潤の月二十日 連合王国王都 軍港 軍港は、控えめに言っても混乱状態だった。 何かを切り裂く音、凄まじい高音、そして無数の爆発。 立派な海軍司令部に何かが突き刺さり、一瞬の間の後に内側から爆発した。 立ち並ぶ倉庫が弾けとび、灯台も気がつけば無くなっている。 「敵襲だ!」 「魔術師か!?探せぇ!」 「違うドラゴンだ!上から来てるぞ!」 「矢を射るんだ!魔術師!ファイヤーボール!!」 怒号と命令が入り混じり。 次の瞬間には爆発と悲鳴がそれに取って代わる。 「おい!ホーリー生きてるか!?」 倉庫の残骸に潜んでいた俺の隣に、同僚のオドネルが飛び込んでくる。 好んで使っている湾曲刀を片手に、荒い息を吐いている。 「オドネル、まだ生きてたか。運がいい奴だ」 「うるせぇ。ジャックを見なかったか?さっきから探しているんだが」 「ここだよー!」 煤と鮮血に塗れたジャックが、ズタボロのローブをはためかせて駆けて来る。 転んだ拍子に瓦礫の山へと飛び込む。 再び爆発、今度は平らなところを狙っているらしい。 荷置き場が吹き飛び、走り回っていた同僚たちが消し飛んでいく。 「畜生、何が起きたって言うんだ?どうなってるんだ!?」
「落ち着けオドネル!立ち上がるな!吹っ飛ばされるぞ!!」 無数の爆発が起こる中、彼ら三人は必死に瓦礫の影に潜み続けた。 勇敢に空へ矢を放っていた兵士たちが爆発で吹き飛ばされる。後には何も残らない。 ファイヤーボールを放っていた魔術師たちが、飛ばされてきた瓦礫に押しつぶされる。 悲鳴が聞こえたのは一瞬で、次の瞬間にはそこは静寂が支配する墓場になった。 「こんなのは久しぶりだな」 「裏ギルド潰し以来じゃねえか?」 「あれは凄かったなぁ」 俺たち三人は、興奮した口調で話し合う。 何か話していないと、気がどうにかなってしまいそうだった。 裏ギルド潰しとは、王国暦138年に起こった裏ギルド、魔物退治や人探しではなく、殺人や誘拐などを行う犯罪組織の鎮圧作戦の事である。 この戦いでは敵味方合わせて100人を超える魔術師が戦闘に参加し、飛び交う魔法のお陰で深夜でも昼間かと見間違えるほどの激しい戦闘となった。 周辺の建物は全て燃え上がり、そこかしこに無残な死体が転がっていた。 だが、それでもこれに比べれば、ただの演習みたいなものだ。 この世界でも有数のこの軍港は、今や正体不明の敵の遊び場になっている。 建物はなぎ倒され、人間は押しつぶされる。 「なんだありゃ!こっちへ来るぞ!!」 オドネルの叫ぶ方を見る。 何かが炎を吹き出しつつ迫ってくる。 甲高い音がきこえ・・・ 彼が何かを考えられたのはそこまでだった。 次の瞬間、空中で信管を作動させた対地ミサイルは、その内部に納められた炸薬を爆発させた。 その威力は、人間三人を消し飛ばすには十分すぎるものだった。
西暦2020年1月30日 07:02 連合王国王都近海 A部隊 無抵抗の目標に対して高価な対地ミサイルの使用はコスト的に無駄ではないのか?という健全な発想により、この部隊は結成されていた。 軍艦旗と星条旗を掲げた彼女たちは、ミサイルの猛爆に晒される守備隊の目の前で見事なターンを見せた。 横腹を示し、そして砲が海岸を向く。 「艦砲でも十分無駄だとは思うけどな。 全艦撃ち方はじめ!」 内心のボヤキを思わず口に出しつつこの部隊を率いる海将補は攻撃命令を出した。 次々と砲弾が放たれ、白煙が風に流されていく。 口径こそ第二次大戦時代の駆逐艦程度だが、その連射速度は圧倒的である。 眼前に広がる港湾らしい場所に次々と爆発が起こる。 「どんどんやれ!上陸部隊の障害は全て排除しろ!」 艦長が叫んでいるのを横目で見つつ、海将補は眼前の光景に目をやった。 準備砲撃は上陸寸前まで行われる。 頼むから超魔法とか伝説の勇者とか、そういうのは勘弁してくれよ。 現代科学の粋を集めた海軍艦艇の中で、彼はそう願った。
西暦2020年1月30日 07:10 日本国 都内某所 静寂に支配された街中に設置された街頭テレビが灯る。 特にやることもなくうろついていた人々や、絶望的な中でも仕事がなくならない人々が、期待に目を輝かせて視線を向ける。 65型の巨大な液晶テレビは、悲しくなるような音楽と共に画面へ日本国旗を映し出した。 日本政府放送が始まった。 ガラスが割れた建物、燃え上がる何か、倒れ伏し、動かない自衛官たち。 「一時間で30人が戦死!」 全日本国民の希望だった石油採掘拠点が燃えていた。 採掘設備自体は燃えていないが、周囲に配置された防御拠点は、その大半が破壊されていた。 暗闇の中で逃げ出そうとしたのだろう、一台の軽装甲機動車がトーチカに突っ込んだ状態で燃えている。 ハンドルを切り損ねたのか、別のトーチカに斜めに衝突している73式中型トラックが燃えている。 グシャグシャに潰れたボンネット上で、強制的に火葬されている死体が見える。 フロントガラスは血で真っ赤になっている。 「石油採掘拠点は無数の敵軍の攻撃を受け、完全に破壊。 採掘施設自体は無事だが、護衛の自衛官および民間の業者に夥しい死者が出た」 画面が切り替わり、防衛省広報室が映し出される。 壮年の統幕長が演台に立つ。
「奴らは我々日本国民を殺害した! あの拠点にいたのは虐殺部隊でも略奪部隊でもない、ただの民間人とその護衛だけだった! 奴らはそれを虫けらのように殺した! そして日本国民諸君の生活をさらなる危機状態へと追いやった! 親愛なる日本国民諸君!許せるか!?奴らのせいで電気が消え、車が動かなくなり、物流が崩壊し、そして諸君たちが飢えに苦しんで死んでいく未来が!!」 マスコミのフラッシュの嵐にも負けず、統幕長は演台で声を張り上げた。 「私は許せない!我々救国防衛会議は、一時的な緊急避難の手段として諸君ら日本国民の生命と財産を保障しなければいけない! 諸君らを飢えさせてはいけない!死なせてはいけない!失業すら、可能ならば避けたいのだ! 我々は立ち止まらない!我々は諦めない!!我々は勝利する!!! 日本国民生存の道を閉ざす障害があるというのならば、それを打ち砕く!」
統幕長の後ろにある巨大な液晶ディスプレイが灯る。 このときのためにわざわざ用意された映画館顔負けのサウンドシステムが起動する。 爆発音、ミサイルの、攻撃機の飛行音、人々の喧騒。 黒煙を絶え間なく吐き出す港が見える。 画面右上にLIVEの文字がある。 現代科学のみがなしえる圧倒的な情景に、居並ぶ記者たちはただ唖然とその光景を見ていた。 だが、街頭でそれを見ていた国民たちは、その情景に飲み込まれ、よくわからずに興奮していた。 「この世界は仄聞しただけでも相当に安定していないという。 当然ながら民主主義という概念はなく、前時代的な圧制と貧困が世界中にあるらしい。 我々は連合王国に始まり、圧制や貧困と向き合い、そして必要ならばそれを解決する必要がある! この世界で唯一の民主主義国家として!我々日本こそが、世界を未来永劫に渡って導いていかなければいけないのだ!」 広報室に詰め寄せたマスコミ関係者から歓声が上がる。 それはこの部屋に限った話ではなく、全国各地の街頭テレビ前でも同様だった。 兵力の減少に悩んでいた自衛隊は、無数の志願兵たちをどのように限られた予算内でやりくりするのか、むしろそれを心配するようになっていた。
本日はこれまで 遅くなって申し訳ないです
>>909 様、前半は乙でしたが後半にテレビで直接死体を映したりしたのはまずいのでは?
>倒れ伏し、動かない自衛官たち これを「輸送機に積み込み待ちの並んだ死体袋」にしたらしっくりくるかも
>>763 >>764 殿
死体をモロにテレビに映すのは実際にはきっとまずいと思います。
ただ、日本政府放送は、スターシップトゥルーパーズの地球連邦放送ネタなのでご了承頂けたらと思います。
まぁあの映画は酷いグロ映画なので、そのネタっていうのはまずいかもしれませんが。
イイ! 子供の頃、将来の夢が「ロボコップ」だった俺のハートをくすぐる。 バーホーベン臭がタマラン。
909氏もつかれ
グロいのを直接見せると、志願兵減るし国民の支持も得られなくなるよ
769 :
名無し三等兵 :2006/08/20(日) 06:50:53 ID:UBUeI0Cq
保守
西暦2020年1月30日 07:15 連合王国王都 揚陸部隊の針路は三つ。 艦隊から見て左右の海岸、そして破壊された港湾。 未知の生物に怯えつつも行われたSEALSの事前調査と、ソナーによる探査の結果、揚陸艇の上陸は可能と判断されていた。 無理だったら左右の部隊に合流させればいい。 聯合艦隊上層部はそう考えていた。 「先頭が発艦を開始します」 報告が入る。 ホバークラフトたちは気合を入れた兵士たちを満載し、強襲揚陸艦から出撃した。 時折聞こえる爆音は、先行しているSEALSの要請を受けた砲撃だろう。
いくぞ!GOGOGO!!」 海兵隊軍曹や陸上自衛隊の陸曹が怒鳴り声を上げる揚陸艇が、エンジン音も高らかに前進を開始する。 敵陣からは矢一本飛んでこない。 「全速だ!機関全速!」 通常の艦艇とは異なるエンジン音をがなり立てつつ、揚陸艇たちは三つの部隊に分かれて前進を続けた。 その上空をミサイルや砲弾が通過し、そして海岸に爆発が発生する。 集中攻撃を受けた港湾部分では、既にその大半が煙に覆われている。 どうやら大規模な火災が発生しているようだ。 <A集団は揚陸地点をBに変更せよ。現在敵に反撃の兆候なし> 艦隊から命令が入り、中央を進んでいた集団は左の海岸へと針路を変更する。 残り30m、敵からの反撃無し。 残り20m、敵の姿すら見えない。 残り10m、エンジン音は変わらない。 衝撃が伝わり、海岸に乗り上げた事がわかる。 だが、エンジン音はますます高まり、そして揚陸艇は止まらない。
「装填と安全装置を確認しろ!」 全ての揚陸艇で、兵士たちは自分の武器を確認していた。 ホバークラフトである利点を最大限に利用し、前進はまだ止まっていない。 「は、班長殿」 「なんだ!?」 まだ若い一士が、怯えた声を出して尋ねる。 答える三曹は、血走った目、力強く握り締めている拳、そして必要以上に大きな声を出しているが、奇妙なほどに冷静だった。 「じ、自分らは、生きて帰れるでしょうか?」 状況を全く考えていない一士の言葉に、班長は昔見た映画の台詞を引用して答えた。 「ビビるな!命をくれてやれ!お前らもだ!ビビるんじゃないぞ!! こっちには最新兵器と米軍がついてるんだ! あとはビビらなきゃ勝ちだ!絶対に勝ちだ!!」 それは映画の露骨な盗作だったが、その言葉を聞いた陸士たちは精神的余裕を少しだけ取り戻せた。 気持ちで負けたら殺される。 だいたい、こっちは最新兵器に艦砲と米軍の航空支援、対する向こうはせいぜい弓矢。 怯える事などないじゃないか。 海兵隊だって一緒に上陸するんだ。 そうだ、怯える必要なんてないんだ。 むしろ命をこちらからくれてやる気合で圧倒してしまえばいいんだ。 物量と精神力。 戦争を行う上で両立すれば無敵の組み合わせを持った彼らは、遂に連合王国王都の目前まで到着した。
ランプがグリーンに変わり、目の前のハッチが大地へと振り下ろされる。 あちこちから煙と炎が上がる、地獄が視界一杯に広がった。 「降りろぉ貴様らぁ!!降りろ降りろ降りろ!!」 「OK!Girls!!Move!Move!Move!」 陸曹と軍曹が全ての騒音を無視した怒号を上げる。 新兵たちは何の疑いもなく揚陸艇から飛び出し上官の指示を待つ。 湾岸や世界各地の紛争地域で実戦を経験している古兵たちは、遮蔽物を探しつつ全速で飛び出す。 「前進だ!動く奴は全部撃てぇ!」 叫ぶ陸曹を中心に、陸上自衛隊の一同は前進を開始した。 その左右では、小隊単位で固まった海兵隊の一同が進んでいる。 と、そこへこの混乱の中でも中隊規模の勢力を持った敵集団が現れた。 見慣れない集団に、彼らは混乱しているらしい。 「一曹殿!あいつら武装してますよ!」「撃てと言っただろう!」 「Enemy Incoming!!!」 陸上自衛隊と海兵隊の対照的な叫びが上がり、そして一斉射撃が始まった。 それはまさに虐殺だった。 遮蔽物のあまりない地形で、伏せもせずに銃弾の嵐に晒される。 それは、演習場の的と大して変わらない存在である。 敵集団は、警告の叫びを上げる間もなく壊滅した。
本日はここまで
乙華麗
投下乙です
投下乙 さぁ人間同士の命の奪い合いの時間だ。
素晴らしく乙
翡翠をどうにかして!
竜とかは赤外線とかを出すのか? あと、フレアのかわりにファイヤーとか?w
生物に赤外線誘導は通じないだろう。撃墜するならAIM-7やAIM-120、AAM-4になるんじゃないか。 それか機銃。つーか攻撃機にとって脅威になりえなければわざわざ制空機が相手をする必要は ないんじゃないか?地上部隊に対する攻撃と偵察に対してのみ迎撃すればいいような気がする。
龍種の体温がどれぐらいかにもよるな。 哺乳類並なら特定できないから誘導できんが。 でも火(フレア)を吐くなら可能か? 何かこういう話、ウルトラマンシリーズであったような気がする...。
生体の敵にどうやって誘導するのかは興味深いところだ。 紐付きで手動でもいいが。
赤外線画像誘導なら出来るじゃね
魔法でダミーを出されたり?
ご都合主義かもしれないが敵兵士の視界乗っ取りをされたら布陣が筒抜けになりそう
魔法=なんでもありじゃ、軍板でやる意味ないんだよね それに魔法をご都合主義全開にすると、そこらの量産型ラノベと同じになってしまうし 軍板でやる以上、それなりの理論と法則を定めないと だいたいラノベでよく出てくる、理論・法則・制限なしのなんでもあり魔法だと、世界そのものが成り立たないって
47代は歴代住人の流れに委ねたかったが。 替わりに翡翠が答えましょう。 >787 話次第でしょうな。 というか1スレッドで1000レスしか無いのに、 そこまで魔法定義をする方がなんだかなあ、と。 各自の好き好きでいいじゃん。(翡翠は完全中立の何でもOK派だよ) 史実みりゃ、魔法としか思えない事は山ほどあるじゃんね。 蒙古襲来しかり、欧州の中南米侵攻しかり、第2次ソロモンしかり、 VT信管しかり。
自分の日記帳が不要認定されたからってここに来るな
翡翠は隔離病棟から出てくるなよ
よお。反応速いな☆ こすい離間工作乙。
バッカじゃねえの? Y殿にメーワクかけたくないだけだーYO つか今夜、ちょいと御邪魔しようとしていたトコさ。 察するに翡翠召還&翡翠拒絶レスを張ったのは君だな(w 手間隙込んでいる事よの。
翡翠は分家に顔出すとアク禁にされるらしい
そう。それ。 別にイーんだけどね。たかがアク禁ごとき。 しかし翡翠が件で分家、つうかY殿にメーワクかけたくねえべ? それくらい空気嫁。まあ読んでの先読み拒絶工作だったのだろうがな。
申し訳ないけど翡翠氏、こちらに問題を持ち込まないでほしいのですが。 せっかく荒らしがいなくなったと思ったのに…。
そうじゃないよ。 あっちのスレにひきつけただけの話。 翡翠が放置宣言してっからコッチ荒らしにきたらしい。
>>798 せめてスルーぐらいしてほしいのですが。
反応すればするほど荒らしは喜ぶと思いますので。
問:荒らしをF世界の住人に例えると?
そのとうりですな。 そゆ訳だからさ。荒らしさん。 ココもアッチも君の相手してられないから、そゆことで。(了)
顔出すと荒れると分ってなおも弁解を続ける莫迦 救いようがねえな
>>785 赤外線領域までカバーしなきゃ意味ないね
>>787 同意、魔法=なんでも有りなら物語に自衛隊を出す必要がないよね一方的なやられ役ならともかく。
>>787 しかし多少はご都合主義に目を瞑らないと
エネルギー保存則厳守では魔法の存在が成り立たないか
ライターがなくても火が付きます程度のものになってしまう。
どう妥協してバランスを取るかだよね。
結局翡翠は分家に顔出せないんだね
>>807 作品も投下せずにコテ名乗る必要も無いな
翡翠どうにかしてよ
翡翠さんって何したんですか?
ナニしたんです
約束破ったの
全く住人でも何でもない翡翠のせいでこっちまで荒れる
814 :
エビチリ ◆NYKahXpmWk :2006/08/25(金) 23:56:30 ID:+tMSaF+O
久しぶりに投下すます
815 :
エビチリ ◆NYKahXpmWk :2006/08/25(金) 23:58:11 ID:+tMSaF+O
レーベンスの防人たち 第3話(1) 宿営地より北の丘に人影があった。 漆黒のマントを羽織り、黒い甲冑を着た男が居た。 「新手の奴らも強いな」 男は宿営地の方向を遠目で見ながら言った。 男の名はベイン。魔族の騎士だ。 ベインは右手に収めている石を見た。赤黒いその石はベインの掌で粉々に 砕けていた。これがゴンズを操っていた道具だ。しかもこの石の力は魔族の 力を更に高める要素があった。ゴンズが強かったのもこの石のせいだ。 ゴンズが全て倒れると石は役割を果たして砕けたのであった。 「さて、異世界の者達よ。これからが本番だぞ」 こうベインは言いながら掌の石を地面に捨てていずこかに消えた
816 :
エビチリ ◆NYKahXpmWk :2006/08/25(金) 23:59:44 ID:+tMSaF+O
レーベンスの防人たち 第3話(2) 吉川は目の前にいる帝国陸軍大尉を凝視して固まっていた。 何故ならその陸軍大尉が死んだ筈の祖父を名乗るからだ。 「本当に吉川健二郎なのですか?」 吉川は思い切って聞いてみた。 「ええ、そうです」 陸軍大尉はにこやかに答えた。その表情に父親の実家で見た 祖父の写真と重なる。 「私は貴方の孫ですよ」 「孫…」 吉川の言葉に健二郎は言葉を失う。 「なんと、お主は孫がいたのか」 健二郎の横でソフィーが嬉々として言う。 「こんな所で出会うとは何という幸運じゃ」 続けてソフィーはこの状況に感動していた。それを見た健二郎も 心の中で何かかが納得した。 (そうか…幸運だな確かに) 健二郎は三式中戦車から降りると吉川の所に行く。 「会えて嬉しいぞ孫よ」 健二郎はこう言い吉川に握手を求めた。 「俺もです爺さん」 吉川はこう言いいながら健二郎と握手した。 「爺さんは無いだろ。俺はまだ20代だぞ、もうすぐ三十路にはなるがな」 「それもそうだ」 祖父と孫は大いに笑った。
817 :
エビチリ ◆NYKahXpmWk :2006/08/26(土) 00:00:42 ID:GEUiAcYd
レーベンスの防人たち 第3話(3) 健二郎は語った。何故、ここにいるのかを。 昭和19年の夏。フィリピン防衛の為に編成された独立混成第1戦車隊の隊長として 輸送船でフィリピンに向かっていた。 だが、その途上で輸送船が嵐に遭う。そして皆の意識が薄れた。意識が戻ると輸送 船はこの世界にいた。しかも陸地の上に輸送船が乗り上げた形で。 「それからだ。奴らが来たのは」 健二郎は少し俯いてから語り続けた。 ゴンズが襲って来た。健二郎の命令で歩兵火器だけは荷物から出していた為にある 程度の抵抗が出来た。三八式歩兵銃に百式短機関銃・九九式軽機関銃に九二式重 機関銃を船上から撃った。更に輸送船が自衛の為に搭載していた機関銃も船舶工兵 が操作して戦闘に参加した。 だが、あの跳躍で輸送船の甲板に乗り移ったゴンズは次々と兵士達を殺した。 それでも生きる為に銃を撃ち、手榴弾を投げ、軍刀や銃剣で刺してゴンズに立ち向か った。文字通りの血みどろの戦いを演じた。 そこへメイア率いる近衛騎士団が救援に来た。 魔族との戦いに慣れた近衛騎士団はゴンズを倒し、傷ついた健二郎達を介抱した。 「それから城に行き。国王のゼント公に謁見。その場でソフィー王女に気に入られて 今に至る訳だ」 健二郎が話し終えると吉川はある程度の納得をした。元の世界では健二郎は「比島 方面で戦死」と通知されていた。戦後になって輸送船で移動中に行方不明になった 事が分かり潜水艦にやられたらしいと思われていた。この曖昧な部分が今ここに埋ま ったのだ。 「にしても、変な縁だな。こんな世界で孫に会うとは」 健二郎はしみじみと言う。 「確かに変な縁です。二代揃ってこんな所に来る事になるなんて」 また2人は笑う合う。それは会えないと思っていた親戚同士が出会った事への喜びだった。
818 :
エビチリ ◆NYKahXpmWk :2006/08/26(土) 00:04:43 ID:GEUiAcYd
レーベンスの防人たち 第3話 (4) 吉川一族の邂逅が終わると第46戦闘団は周囲の警戒と共に宿営地内の整理や負傷者の 治療を始めた。主要な部隊長は実松のいる連隊本部のテントへ集まる。 「皆。ご苦労だった」 実松は集まった部隊長達にこう謝辞を送る。 「ついさっき、我々は未知の敵と戦った。それについてジョーイズ・メイアさんに話をして貰う」 実松が言い終えるとテント隅にいたメイアは皆の前に立つ。 「ご紹介に預かりましたレーベンス王国近衛騎士団のジョーイズ・メイアです。では、この世界 についてお話をします」 メイアは話始めた。ここはレーベンス島を国土にするレーベンス王国であると。この王国は 200年前からゼント一族が王として統治している事と言う基礎知識から始まりようやく本題に入った。 「2年前。王国南部に魔族が現れ王国への侵略を開始しました。これに我が王であるゼント公 リッオットV世は陣頭に立ち魔族と戦いました。ですがその渦中で傷を負い倒れました。これに 救援をしようとした諸国が我が王国の敗北が近いと感じ、諸国は連携して魔術師を集め王国を 結界の中に閉じこめました」 これに自衛隊側からどよめきが起きる。中には「なんて冷たい国々だ」と言う者もいた。 「確かに諸国のこの対応はあまりにも冷酷です。ですが、王国の騎士や人々の意気は衰えてい ません。何としてでも魔族との戦いに勝つのだとそれまで以上に戦って来ました。大雑把ですが これが今現在までの王国の置かれた状況です」 メイアが話し終えると今度はソフィーが話す。 「そこで貴方がたにこの王国の代表としてお願いがある。我が王国と共に魔族と戦ってくれまいか」 ついさっきまでの好奇心旺盛で元気な姫君の姿では無く、気品ある王女の姿でソフィーは皆に願い出る。 それを見た実松が話す。 「皆、聞いてくれ私は王女の願いを受け、王国を守る為に戦おうと決めた。皆はどうだ?意見が あるなら遠慮無く言え」 実松は自分の決断を口に出すと皆に意見を求めた。上下社会である自衛隊で部隊長の決定 は絶対だが実松はあえて意見を部下に求めた。 「私は連隊長の決定に従います」 最初に吉川がこう言うと次に高倉も「同じく決定に従います」と続き、承諾する返事が次々と返っ て来る。
819 :
エビチリ ◆NYKahXpmWk :2006/08/26(土) 00:06:38 ID:GEUiAcYd
レーベンスの防人たち 第3話(5) しかし、その中で違う意見を言う者がいた。第3中隊長の高屋健吾一尉だ。 「私は反対です。もしかしたら、ここにいれば元の世界に帰れるのではないでしょうか?その為に 宿営地から出ずにいる方がいいと思います」 高屋は周囲の戦いへ賛同する中で懸命に訴える。 高屋の意見を聞いた高倉は反論する。 「そう言っても帰れる保証が無いだろう。それにこの状況で高見の見物で居られる訳が無いだろ う?ここはゴラン高原やサマワとは違うんだ。連中は人間と見れば容赦無く襲いに来るぞ」 だが高屋も黙ってはいない。 「その時は我が戦闘団の火力で宿営地を守り通すのです。その方が犠牲者は少なくて済む筈 だ」 「確かに戦いに進んで出るよりかは犠牲は少なかろう。だが、お前に出来るのか?目の前で魔族 に襲われる人々を無視して己の生存の為にここに居続ける事が。俺には出来んから連隊長の 意見に賛同したんだ」 「ですが、それは故郷である日本を切り離す事ですよ。未練は無いんですか?」 「無いと言えば嘘だな。今すぐにでも日本に帰りたい。だが、目の前の人々が故郷を失おうと しているんだ。それを守ってやらなあいけんと俺は思う」 高倉は広島弁が混じりながら高屋に言った。 「高屋一尉」 2人の話を聞いていた実松は高屋を呼ぶ。 「君の言う事も一理ある。隊員皆の事を考えれば元の世界に帰る事を第一に考えるのは当然 だ。だが、私は高倉一尉と同じ考えで戦いに参じようと決めた。だが、高屋一尉の意見も最も だ」 実松はここで言葉を切る。 「残る者はここに残ってもいい。明日の朝、また皆の意志を確認する。今日はここで解散」 実松がこう言うと集まった部隊長達は連隊本部のテントから出て行った。
820 :
エビチリ ◆NYKahXpmWk :2006/08/26(土) 00:07:34 ID:GEUiAcYd
レーベンスの防人たち 第3話(6) テントには実松と副官の河井にソフィーとメイアが残った。 「実松殿。感謝する」 ソフィーが頭を下げて礼を言う。 「いえ、王女。まだ私の部下の意志が固まっていません。礼を言うのはまだ早いですよ」 実松はソフィーに言った。 「けれど貴方はこの国を救おうと思われた。それだけでもありがたいのです」 ソフィーは真っ直ぐな視線を実松に向けて言う。 「そうです実松殿。この国では人々の意志に大きな意味があるのです」 メイアが言った。 「意志か」 実松は反芻して呟く。2人の言葉は人としての何かを問いかける様に思えた。それは魔族によ って窮地に陥り周辺の国々から見放されてしまった時だからこそ個人の意志や心が重要なのだ ろうと実松は考えた。 (救ってやらないとな。やはり) 実松は決意を新たにした。 (続く)
821 :
エビチリ ◆NYKahXpmWk :2006/08/26(土) 00:13:13 ID:GEUiAcYd
前にモンスターのゴンズが強すぎると言う意見がありましたが 今回の第3話の(1)がその理由です。 赤黒い石の力で力が強くなったと言う事です。
西暦2020年1月30日 07:41 連合王国王都内 王城まで2km 上空を攻撃機が通過する。 随分と速度を出していたところを見ると、どうやら敵の航空部隊をまた見つけたようだ。 「進むぞ」 短く海兵隊大尉が命じ、直ぐに一等陸尉も同意する。 海岸線で一度交戦した後、敵らしい敵とは遭遇していなかった。 まあ、時折炎の塊や矢が飛んでくる事があるにはあった。 しかし、前衛を勤めるレンジャーや海兵隊にとって、姿を晒すローブの男女やライフルよりよほど目立つ弓矢など、脅威のうちには入らなかった。 「前進だ、腰を上げろ」 「MoveMove!」 上陸時と同じように、陸曹と軍曹は仲良く号令を下し、そして兵士たちは前進を開始した。 彼らがのんびりと休憩を楽しんでいたのには、当然ながら理由があった。 今は辛うじて市街地だが、ここを抜けると王城まで遮蔽物のない道が続くのだ。 狙撃や砲撃があるとは思えないが、だからといって気持ちよく休息できる場所ではない。 そして、敵の司令部は昔ながらの城砦にある。 空爆や砲撃には無力だが、歩兵による突撃には十分すぎる防御力を有している。
「まったく、面倒な話だ」 日本語に明るい海兵隊大尉は、そう呟くと煙草を咥えた。 こちらには史上最強の艦隊があるんだ。 日本本土には空軍の空爆部隊も展開している。 ちょっとあの城まで行ってきて、血みどろの戦いをする必要なんてないのだ。 「そうぼやかないで下さいよ大尉」 苦笑しつつ一尉は煙草に火をつけた。 彼もあの城まで突撃するという名誉は辞退したい心境だったが、爆撃で何もかもを吹き飛ばす事のまずさはわかっていた。 敵の王に生きていられては困るのだ。 どこかに落ち延び、徹底抗戦など唱えられては困るのだ。 国家を、軍隊を動かす諸侯ともども必ず捕らえ、確認を行った上で全員を始末する必要がある。 日本にも在日米軍にも、第二第三のイラクを楽しむ余裕はないのだ。 「わかっているよ一尉。さあ前進しよう」 ブツクサと呟いている上官たちに呆れた表情を浮かべている下士官に押し出されるように、彼らは歩き出した。 目標は敵司令部、ロマンチックに表現するのならば、圧制と貧困の原因が巣食う悪の本拠地である。
あちこちから銃声が響いている。 時折聞こえる鈍い音は、近くに矢が突き刺さる音か。 「撃ぇ!」 号令と共に轟音が響き渡り、オレンジ色の何かが塔へと突き進む。 一瞬の後に矢を無限に吐き出していた塔は消し飛び、悲鳴と警告の叫びが敵陣より聞こえてくる。 「航空支援はまだか!?」 「敵航空部隊と交戦中との事!片付けてから来るそうです!」 まったく、何が敵航空部隊だ。 せいぜいがセスナ並みの速度しか出せないドラゴンとペガサスの集団だろうが。 とはいえまあ、頭上から火炎や石材を投下されてはたまらない。 駆除してくれるのはありがたいことなんだろうな。 目の前のこいつらは、手元の戦力でどうにかするしかないか。 「艦隊より砲撃警報!ミサイル来ます!!」 「まてまてまてまてぇ!!退避だ!何でもいいから遮蔽物の陰に隠れろ!」 我慢の限界に達した艦隊からミサイルの支援が来たらしい。 頼むからあの立派な城には当てないでくれよ。 瓦礫の中から目標の人物を探すってのは面倒すぎるからな。 大尉の祈りは天に、というか対地ミサイルのシーカーに届き、ミサイルは頑丈そうな正門に飛び込み、それを一撃で粉砕した。 凄まじい、という他に表現の仕様がない爆発が発生し、砕かれた石材や人体の残骸が舞い上がるのが視界に入る。
「大尉!危険だから下がって!下がれ!!」 その様子を満足そうに眺めていた大尉を一尉が引っ張り、そのまま物陰へと押し倒す。 次の瞬間には人間サイズの岩石が二人のいた場所を通過し、その後ろにあった木に激突する。 「悪いな一尉」「そう思うのならちゃんと伏せてください」 粉塵と号令、悲鳴が飛び交う中で暢気に会話する二人の前に、飛ばされてきたらしい敵兵が落下した。 重そうな鎧を身につけた彼は、地面に叩きつけられ、肉体構造が衝撃に耐え切れず崩壊し、もちろん耐えられなかった鎧と共によくわからない物体へと変化した。 盛大に血を浴びた二人は、悲鳴を上げるわけでも激昂するわけでもなく立ち上がった。 「軍曹、負傷者はいるか?」 「一曹、ウチはどうだ?」 二人は奇妙なほどに冷静な口調で下士官に尋ねた。 「はい、ご安心下さい。誰一人欠けることなく戦闘続行可能であります」 「なんとか全員生きています。まだ行けますよ」 二つの軍隊の下士官は、次々と入る部下たちからの報告をまとめて伝えた。 結構な爆発ではあったが、奇跡的に死者は無し。 敵軍は頼みの綱であった城門を失い大混乱。 「よろしい、ならば前進だ。敵に立ち直る時間を与えるな。行くぞ!」 「我々も前進する。海兵隊に遅れを取るな」
武器を構えた兵士たちは前進を開始した。 破壊された門からは、いち早く立ち直れた古兵たちが飛び出してくる。 的確に状況を判断し、瓦礫を避けつつこちらへ向けて突撃を開始する。 遥かな昔ならば、ここで目を背けたくなるような凄惨な戦いが繰り広げられたであろう。 ところが、そこで起きたのは、極めて事務的に行われた現代の戦闘だった。 前進していた兵士たちは、上官の命令を待たずに遮蔽物へと隠れ、発砲を開始。 自動小銃と軽機関銃が唸りを上げ、敵兵たちは回避行動すら取らずに殲滅された。 「前進再開!城門を超えるぞ!!」 辛うじて生き残った数名が退避していくのを見つつ、一尉は命令した。 周囲には燃え盛る残骸と舞い上がる粉塵、BGMは悲鳴と絶叫。 その中を、陸上自衛隊とアメリカ合衆国海兵隊は突き進んでいった。 目指すは謁見の間。 現地民からの情報によると、敵の国家元首はそこで軍議を開いているらしい。 城内に突入すれば、そこまでは階段を二回登ればいいだけという情報だ。 「気合を入れろ!あと一息だ!!」 一尉の叫びに、全ての兵士たちは足を速めた。
西暦2020年1月30日 08:32 連合王国王都郊外 王城の北西2km 「突入した部隊は敵の司令部を制圧したそうです」 草が突然喋った。 よく見ると、そこから何か、細長いものが伸びている。 「敵の国王はやはり逃亡した後のようです。 敵軍司令部は壊滅、現在首都内では勧告に応じない相手に掃討戦が行われているようです」 「周辺に異常なし」 「情報どおりならばここに来るはずだ。見逃すなよ」 「了解しました」 いくつかの草が動き、そして再びその場は静かになった。 「周辺に異常な・・・前方250、数16」 何か金属が擦れる音がかすかに聞こえる。 そして、その場は静かになった。 やがて、大地を力強く踏みしめる音が連続して聞こえてくる。 現れたのは、豪華な馬車を二台連れた、騎兵の集団だった。 先頭を突き進んでいた数頭の馬が戸惑ったように立ち止まり、そこに乗っていた男たちは剣を抜いた。 豪華な馬車が止まり、そこからも剣を持った男たちが出てくる。 馬車を囲むようにして進んでいた騎兵たちも停止し、やはり剣を抜く。 周囲は静かだった。 命令も、怒号も、鳥の声も、足音も、何も聞こえなかった。 そこは、静か過ぎた。
「何者かは知らんが、姿を見せよ!我らは栄光ある連合王国近衛騎士団である! 素直に下れば命は助けよう!下らぬのであれば、討つ!」 大声で警告を発したのは、近衛騎士団21代目騎士団長である。 彼は幾多の反乱で常に最前線を駆け抜け、連合王国で最も強く、勇敢な男である事で有名だった。 ボンクラ揃いで有名な貴族の子の中で、唯一といってよい、有能な上級士官だった。 彼は公平で、勇敢だった。 指示に従わぬ有力貴族の子の首を跳ね、手柄を立てた平民の兵士に惜しげなく金貨を与えた。 そのような上官の下に、無能な、あるいは臆病な部下がいるはずもなかった。 数代前までは弱兵の代名詞だった近衛騎士団は、生還率と任務達成率の高さで知られる精鋭部隊だった。 普通の敵ならば、名前を聞いただけでも逃げ出すであろう。 飛んでくる矢を切り落とす騎士、ファイヤーボールが飛んでくるのを確認してからでも対応できる魔術師。 命令が下ればゴーレム相手にでも突撃できる勇敢な兵士たち。 近衛騎士団とは、そのような集団なのだ。 だが、相手が悪かった。 そこに展開していたのは逃亡兵狩りを楽しむ盗賊団でも、新たな支配者に寝返ろうとする裏切り者の集まりでもなかった。 世界最強のアメリカ合衆国軍特殊部隊だった。
電波で命令が下され、そして銃撃が始まった。 何かが破裂するような音が連続して聞こえ、音の速度を超えて飛来した銃弾が騎士団長に命中した。 命中弾は五発、頭部に一発、胸部に二発、下腹部に二発である。 脳を含む重要な臓器を一瞬で破壊された騎士団長は、32年4ヶ月の命を散らせた。 「騎士団長!」 騎士団長は、巨大な見えない手で殴り飛ばされたかのように馬上から吹き飛ばされた。 大声を上げて彼に駆け寄ろうとした臨時団長補佐は、急激に体が重くなっていく感触に気づいた。 それは、重力を操る魔法ではなく、彼の手に命中した銃弾が動脈を吹き飛ばした事が原因だった。 そのまま彼は、地面に向けて勢い良く突撃した。 起き上がる事は、二度となかった。 部隊を率いる二人が一瞬で戦死したが、残された騎士たちに、それを慌てる時間的余裕は与えられなかった。 発砲は繰り返され、その度に騎士たちは頭部に、腹部に重大な損害を受けて地面へと倒れ伏した。 この豪華な馬車を護衛していた全ての人間が打ち倒されるまでにかかった時間は、3分である。
本日はこれまで
燃料気化で酸欠やガス系使えば王城で始末がついたかも。 米軍にあるかという問題はありますが。あと飛行場も問題ですね。 やっぱむりか
909さん乙
投下乙! FT側にしてみればマジックアイテム(にしか見えない現代兵器)を 組織的に使ってくる集団なんて相手にしたこと無いだろうし 近接戦闘主体の集団じゃあ勝てないよなあ
西暦2020年1月30日 08:36 連合王国王都郊外 王城の北西2km 「馬車の中にいる奴!出て来い!ゆっくりとだ!!」 護衛部隊は視界に入る範囲内では全て射殺を確認している。 あとはこの馬車の中にいるのが誰なのかを確認し、そして射殺すれば終了だ。 さて、迎えのヘリを早く要請しよう、銃声を聞きつけて敵が集まってきたら面倒な事になる。 叫びつつ別のことを考えるという器用な事をする隊長の前で、馬車の扉がゆっくりと開かれた。 最初に出てきたのはアキハバラにいるような扇情的な格好ではなく、ヴィクトリア王朝時代のようなきちんとした格好のメイドだった。 完全に怯えきっており、瞳には涙を溜めている。 彼女は周囲に散らばる護衛の死体に目を留め、そして勢い良く嘔吐し始めた。 ふむ、これは脅威にはならなそうだが。 自分の娘ほどの少女を射殺する事に罪悪感を感じつつも彼は小銃を構えた。 「待ちなさい!」 凛とした声が拡声器を使ったわけでもないのに周囲に響き渡った。 次に馬車から出てきたのは、見事なプロポーションの女性だった。 それも、コルセットで無理やり腰を締めているようなものではなく、あくまでも自然体のである。 だが、それを見ても隊長はなんとも思わなかった。 強いて言えば、彼女を大地の肥やしにしてしまうことをもったいなく思うくらいである。
「馬車から離れろ。両手は上に挙げて、ゆっくりと歩け」 周囲から部下たちが銃を構えて近づいてくる。 国王の娘なのか奥方なのかは知らんが、彼女は毅然とした態度を崩さずに両手を挙げた。 「よーし、他にはいないのか?」 「この馬車にはいないようです!」 「聞こえているだろう!早く出て来い!!」 二台目の馬車に向かった連中が賑やかだ。 どうやら、向こうが本命のようだな。 視線を向けた隊長の視界に、馬車から引きずり出される太った男が入った。 兵士に髪を掴まれ、地面に引き倒されているのは、どうやら話に聞いていた国王で間違いないようだ。 「でかしたぞ」 隊長は笑顔を浮かべつつ国王らしい男に歩み寄った。 兵士の手を払いのけ、男を立ち上がらせる。 「失礼しました国王陛下、お怪我はありませんでしょうか?」 「な、なにものだ貴様ら、私に手を上げてただで済むと思うなよ!」 勇敢な事に、男は大声で隊長を怒鳴りつけた。 だが、言い終えると同時に周囲に倒れる近衛騎士団が視界に入ったらしく、顔を青ざめさせて黙り込んだ。
「それで?あなたは連合王国国王陛下で間違いありませんな?影武者や他の人間ではありませんな?」 隊長はあくまでも冷静に尋ねた。 尋ねられた国王は不思議だった。 目の前の男は何をそんなに確認したがっているのだろう? 自分が国王以外の何者でもないことぐらい、考えずともわかるだろうに。 「貴様は何を聞いているのだ?この私が連合王国国王以外の何者だというのだ?」 完全に混乱していた彼は、不幸な事にその回答と周囲の状況から導き出される結論に気づかなかった。 まあ、死の恐怖を感じることなく死ねるというのは、それなりに幸福ではあったかもしれないが。 乾いた銃声と女性の悲鳴が周囲に響き渡り、そしてそこは再び静かになった。 死体が散らばるそこに輸送ヘリコプターが飛来したのはそれから一時間後だった。 栄華を誇った連合王国は、日米合同攻撃隊の襲撃に、一時間三十六分しか耐えられなかった。
本日はここまで
次回は久々にあの駐屯地と日本政府広報をやる予定です。
>>713 殿
HTTPでの直リンはやめて 汗
あっちも早いところ書き上がった話を載せないとなぁ
投下おっつ べっぴんさんが大地の肥やしとはもったいないが 生かしといても利益よりも問題の方が大きそうだ。 速やかに解決しとくが吉ってことか
エロゲだと兵士に輪姦させて指揮官はやれやれ、見てら(ry
未知の病気とか恐いやん?
ハメるとチンコが腫れて痒くなり、この世のものとも思えない苦しみを味わうことになる呪いのマンコ。 一度呪いを受けると現代医学では切除する以外に治す方法がないという。
それなんて火の鳥の呪い?
投下乙 ダークエルフもびっくりするだろうな 散々苦しめられてきた仇敵が 日の出から昼にいたる時間よりも早く壊滅させられた事にw これで残る主な障害はエルフの強硬派だけか 事大してくれるか、暴走してくれれば大義名分もたって楽なんだけどな
西暦2020年1月30日 18:30 日本国 東京都千代田区外神田4−14−1 常時消されている巨大なディスプレイが鈍い音を立てて起動する。 全く先の見えない未来と、電力制限のためにほとんどの商店が閉店しているこの街で、すがるべき何かを求める人々が上を見上げた。 通常の五分の一しか運行していない電車が、薄暗い駅を通過する。 勇ましい音楽が流れ、日本国旗が映し出される。 「日本政府広報!」 ミサイルを放つ艦隊、疾走するホバークラフト、小銃を連射する兵士たちが次々と画面に現れる。 画面が切り替わるごとに人々は歓声を上げた。 吹き飛ぶ港湾、なぎ倒される敵兵。 血しぶきを見ても、人々は歓声以外の何も上げなかった。 「日米合同平和維持部隊は、連合王国に対し積極的な平和維持活動を実施。 日本国民全てに脅威を与えた連合王国政府は、首都陥落と独裁者が排除された事により、1月30日1420時、無条件かつ無期限の停戦に合意した」 一同は静まり返った。 首都の陥落と国家指導者の排除による無条件無期限停戦? つまり、つまりそれは。 「親愛なる日本国民諸君。 自由と平和を愛する日本国は、圧制を打倒した」 爆発のような凄まじい歓声が上がった。 異世界移転からさほど時間を待たずに死んだ街は、人々の歓声によって一時的に蘇った。
「救国防衛会議は、全会一致で積極的な民主化支援活動を決定。 数日中にインフラの復旧および近代化のための部隊を派遣する。 それと同時に、地域経済の活発化のため、食料の買い付けを大々的に開始する。 この幸運を、親愛なる国民諸君と共に喜びたい。 我々は、平和と友人、そして食料を同時に手に入れる事に成功したのだ」 人々はより一層高い歓声を上げた。 いきなり始まった戦争、それがあっという間に終わり、いつの間にか食料の供給源まで手に入ったのだ。 これを喜べないわけがない。 もちろん彼らは知らない。 その影に、自衛隊の恐るべき作戦がある事を。
西暦2020年1月30日 21:00 日本本土 防衛省 救国防衛会議 「いやはや、国民の皆さんは無邪気ですな」 情報本部から回ってきた資料を眺めつつ、鈴木は愉快そうに言った。 戦争アレルギーが完全に消滅している事を実感した統幕長たちも、安堵の笑顔を見せている。 もちろん、国民に嘘がばれなかったからではない。 夕方の放送は、真実を語っていた。 だが、全てを語っていたわけではなかったのだ。 「知恵が回る奴は直ぐに気がつくだろうな」 「そうでしょうな。その前に次の手を打たないといけません」 統幕長の言葉に鈴木が頷いた。 そして今までこの会議で最も立場の低い、そう、代理で来ている文部科学省の男よりも立場の低い男が口を開いた。 彼は、全国農業共同組合連合会から来ている男だった。 誰もが成果を誇らしげに報告するこの会議の場で、決して彼の責任ではない事で日々言い訳を言わされている男だった。 ちなみに、空気に耐えかねた前任者たちのおかげで、会議発足から一年と経っていないのに、16代目連絡員だった。 「先ほど報告が入りました。 地質調査チームを中心とする第一次調査班は、舞鶴港を出たそうです。 機材、肥料などを満載した第二次調査班も現在準備を整えています」 「うん、護衛に関しては陸上自衛隊に任せてくれ。 成分的に安全が確認され次第、直ぐに入植を始めないといけない。期待しているよ」 「お任せ下さい。 アメリカ並みの広大な農場を建設してご覧に入れます」
今まで農業活性化を唱えていたばかりに組織内で閑職に回されていた彼は、充実感で一杯だった。 かつて彼は、良くて同情、大抵の場合には侮蔑の表情で見られていた。 JAや農林水産庁で、政府主導による国産農作物の大々的な増産を唱えるという事は、そういう事だった。 今は違う。 誰もが彼の事を気まずそうに見る、眩しそうに見る。 今まで飲み屋で彼と意見を共にしていた若手たちは、喜んで彼の後ろを付き従っていた。 そしてそれを疎ましく思った上層部は、彼を救国防衛会議に送り込んだ。 持つのは一週間か、二週間か? 上層部の人間は楽しみにその日を待っていた。 全ては裏目に出た。 彼は精神も体も病まずに帰ってきた。 武装した自衛隊員を連れて。 「貴方方では日本は救えない。 これは私の意見でもあり、救国防衛会議の決定でもあります」 彼は楽しそうにそう語り、上層部全ての者の地位の保持を交換条件として、物理的に不可能でない限り彼の提案を受け入れさせた。 責任はいらない、だが権限は貰う。 そういう事だった。 責任無き権限、それは実に魅力的なものだった。 その日から、彼の春は始まった。 「当たり前の事だが、言ったからにはやってもらうぞ」 回想に耽った彼を、統幕長の言葉が現実へと引き戻した。 「もちろんです閣下。我々にご期待下さい」
「さて、ところで食料はどうなっている?」 「何も言わないでも彼らは出してくれますが、まだまだ足りませんな。 回収部隊の方はそれなりに成果を上げていますが、もう一頑張りが必要なようです」 当然の事ながら、自衛隊は食料の強制徴収など行っていなかった。 ただ装甲車輌とトラックの集団で、支配者が変わった事を伝えて回っただけである。 一個機械化歩兵中隊と、一個大隊を乗せられるだけの空のトラック部隊は、各地の村で食料を積載しつつ、大陸東部を走り回った。 衛星写真と航空偵察のおかげで、この大陸の通行できそうな地域はわかっていた。 そして、その地域の範囲内にいくつもの街があることも。農地があることも。 だが、それだけではなかった。 殲滅した敵軍の食料庫。 そこには大量の備蓄物資があった。 もう食べる者がいない以上、回収してよろしいですね? 偶発戦闘を終えた現地部隊からの報告に、救国防衛会議は狂喜した。 かくして、首都制圧部隊は治安の回復もそこそこに、行ける範囲の敵軍に対する全面攻勢を開始した。 現地住民に可能な限り恨まれず、かつ敵軍の戦力を減少させ、食料を手に入れるための全面攻勢を。
本日はここまで
失礼、以後名前はこれでお送りします
乙。
乙、乙 徐々にギアがあがってやしないか?日本w 覇権国家を夢見るにはまだ時期が早いと思うが
西暦2020年2月14日 23:40 ゴルソン大陸 陸上自衛隊大陸派遣隊第一分遣隊駐屯地 あぁやっぱりね。 負傷者を満載した車輌部隊が逃げ込んでくるのを監視塔から眺めつつ、佐藤は内心で呟いた。 悪霊だの魔法だの、上層部が真に受けてくれるわけがなかったが、だからとは言っても、その結果を見るのは辛かった。 「受け入れを急がせろ。 それと、本土に緊急連絡、救国防衛会議の誰かが出るまで呼び出し続けろ」 「一尉?」 三曹が怪訝そうに見る。 今日の睡眠は恐らく潰れるというのに、佐藤の声には奇妙なまでの力があった。 「もう我慢の限界だ。 これ以上無駄な犠牲を払うわけにはいかない。 上の連中に現地の状況と敵への対抗手段を認めさせて、何が何でもあそこに展開するぞ」 父親譲りの固い決意を抱いて、彼は無線機を手に取った。 彼の要請は速やかに救国防衛会議へと伝えられ、そして意外な事にあっさりと通った。 二時間後には彼の部隊は石油採掘拠点へと到着しており、ダークエルフの魔術師たちと共に鎮圧を開始していた。
「撃てぇ!」 最新兵器と魔法の組み合わせは、自衛隊の前に立ちふさがる全てを打倒した。 号令と共に発砲される銃弾は肉体を持った敵を粉砕し、空を飛び回る悪霊に対してはダークエルフたちの魔法が放たれた。 戦術というものから程遠いところにいる敵軍は、文字通りあっという間に粉砕された。 ただ一体を除いて。 「撃て撃て撃て撃てぇ!連中に我々の血の重さを思い知らせてやれ!!」 大声で叫びつつ佐藤は最前線を突き進み、必死にその脇を駆け抜ける三曹が周囲に目を光らせる。 <管理棟正面です!敵の抵抗激しく殉職多数!増援を!!> 無線機から悲鳴が流れ出る。 すぐさま佐藤は部下たちを率い、そこへと向かった。 既に周囲には敵の姿などない。
乙 909さんは筆が早いのう
「一尉!助けてください!」 今まで何故か敵を寄せ付けなかった管理棟前には、無数の死体と骸骨が合わさって出来た醜悪な化け物がいた。 垂れ下がった片腕から血を流した陸士長が悲鳴を上げ、直後に飛んできた頭蓋骨によって絶命する。 「なんだ、なんだありゃあ」 誰かが漏らした呟きが、一同の内心を代弁していた。 その巨大な化け物は、管理棟の二階まで届こうかという巨大な物だった。 小銃弾程度では歯が立たない。 「撃てぇ!」 それでも佐藤は命令を下した。 こんなものを見て、何もしなければ精神が狂ってしまう。 彼の意見に同調するところ大だった部下たちは、言われるまでもなく発砲を開始した。 嫌な音を立てて銃弾を受け取る化け物。 それの返答は、人体のパーツだった。 小銃を握り締めた手が、恐怖に歪んだ頭部が、半長靴を履いたままの足が、勢い良く飛び出し、数名の陸士を殺傷する。 「あれは、あれは」 恐怖に歪んだ声を出したシルフィーヌが、飛来する死体を気にせず叫んだ。 「逃げて!あれはゾンビロードよ!!」
「ぞんびろーど?」 彼女を物陰へと引っ張り込みつつ佐藤は訪ねた。 「ただのゾンビとは違うのか?」 「全然違います」 怯えた表情のまま彼女は答えた。 「ゾンビロードは、怨念が凝り固まって出来た化け物です。 あれに殺された人間は、いずれあれの体の一部となります。つまり」 「時間が経てば経つほどに、強く、巨大になってくるわけか」 その証拠に、殉職した自衛官たちの死体が、何かに吹き飛ばされたかのような勢いでゾンビロードの肉体に飛び込んでいく。 正面装甲は二割増しかな。 頭の中の、どこか冷静な部分で佐藤はそう考えた。 もちろん体は悲鳴を上げつつ、小銃を連射している。 「ききませんっ!一尉!伏せてください!!」 三曹が必死に佐藤を瓦礫の影へと引っ張る。 他の陸士たちも彼を引っ張り、そして佐藤が瓦礫の影に身を隠すと同時に、コンクリートに人体が激突、湿った音を立てて潰れた。
西暦2020年2月15日 02:05 ゴルソン大陸 石油採掘拠点 戦闘はこう着状態だった。 瓦礫や建物の影に身を潜めた自衛隊隊員たちに、その後殉職者は出ていなかった。 だが、残り一体になった敵は、元気良く攻撃を続けていた。 「畜生、なんとかならんのか」 物陰に身を潜めたまま、佐藤は忌々しそうに呟いた。 自家発電装置によって照明が途切れていない無人の管理棟に照らし出された敵は、声のようなものを上げつつ攻撃を続行している。 と、唐突に照明が消えた。 誰も燃料を補給しなかったために、遂に発電機が止まったのだろう。 草木も眠る丑三つ時。 だが、目の前に化け物がいる以上、幽霊に怯える必要はない。 とはいえ、幽霊にはそんな事は関係なかった。 「いちいっ!」 三曹が可愛らしい叫び声を出す。 指差す方を見ると、管理棟の窓という窓に人影がある。 一階から三階まで、全ての窓に自衛隊員らしい人影があり、不思議な事に、敵はそのことに気づいていないようだった。 「誰だ?どこの部隊だ?」 佐藤は部隊の特定を試みた。 しかし、管理棟内にいる隊員たちは、一言も発さず、そしてうつむいているために顔もわからない。
「誰なんだあいつらは」 佐藤が呟いた途端、状況は動いた。 うつむいていた自衛官たちは、一斉に窓を『すり抜け』、化け物へと取り付いた。 髑髏を投げ捨て、死体を引き剥がす。 突然襲い掛かられた化け物は、死体の集合体である腕を振り回してそれを追い払おうとするが、幽霊に物理攻撃は通じない。 必死の抵抗も空しく、化け物は徐々に形状を変化させた。 「一尉!見てください!!」 胴体を強制的に解体されているゾンビロードの、その胸の中に一つの腐った死体があった。 生前はさぞかし良い暮らしをしていたのだろう。 腐った肉や血液に犯されてもなお仕立ての良さを感じさせる服装。 頭部が特に破損しているが、とにかく肉つきの良い体。 佐藤は知らなかったが、それは打倒されたはずの圧制と貧困の原因、連合王国国王だった。 それを見た彼は、誰に言われるまでもなく理解し、そして命令した。 「撃てぇ!真ん中の奴だ!!!」 彼の命令に、部下たちは従った。
・・・そして戦闘が終わったとき、彼らは目にしたのです。 自分たちを助けてくれた英霊たちが、空へと登っていくのを。 かくして英霊は去り、日本と民主主義は守られました。 建物へと入った彼らは、直ぐに理解しました。 建物の中に作られた、護国神社。 それは内側から破裂したように壊れていました。 まるで、無数の普通科隊員が飛び出したかのように・・・ 皆さんもゴルソン大陸で窮地に陥った時には、この地に散った英霊の事を呼んでみてください。 ひょっとしたら、もしかしたら、英霊が、あなたの事を助けてくれるかもしれません。 ゴルソン大陸冒険ガイド P241 自衛隊の目撃した神秘その33より抜粋
本日はここまで
>>物語は唐突に氏 乙であります。 とりあえず久方ぶりのスレ梅用の短編をば 「……最終弾着五分後、その後我が小隊は突撃発揮する。 各地の戦場で有名を鳴らした諸君とならこの突撃も成功に終わるだろう。 諸君の活躍に期待する!」 急遽、負傷した指揮官と交代した他部隊の3尉が掌握下におさめた小隊に訓示する 兵士達は黙ったまま、彼を見つめる エルフがいる。ドワーフがいる。コボルトがいて、ホビットも居た。 前任の指揮官とともに数多の戦場を駆け抜けた猛者たちだ。 「5……4……3……最終弾着……」 目標となっている城壁を見つめながら3尉は呟く 「今だ!第5小隊、突撃に―――前へ!!!」 最後の爆音とともに緊張と興奮に彩られた声が小隊に発せられる だが、走り出したのは本職の自衛官だけだ 「何をしている!!突撃だ!突撃!」 エルフもドワーフも、当然コボルトもホビットも動かない 怪訝そうな顔をして此方を見返すだけである 「ど、どうしたんだこいつら?この期に及んでサボタージュか? それとも俺の命令は聞けないとでも言うつもりか?」 「あー、違います小隊長」
訳の分からない状況に混乱する3尉に、突撃をやめて帰ってしまった2曹が話しかける 「ほら、うちの小隊っていろいろな人種がいるでしょ?」 「う、うむ」 「エルフとかドワーフとかコボルトとかホビットとか、言語が全部ばらばらなんです だから、それぞれの言語で命令しないといけません、派遣前に手渡された手引帳にあった言葉で」 「……一つ聞くが、前任の小隊長は全部の言葉で指示を出してたのか?」 「そうですよ。ほら、小隊長。この手引長を見ながら改めて指示をどうぞ ここと、そこと、あそこと、この指の位置の言葉で」 「……分かった。では改めて指示する」 3尉が大きく、肺が裂けそうなほど息を吸い込んで叫ぶ 「突撃っ―――! ワンマハルシャロ―――!! フラ―――!! ウラトグ―――! カネカエセ―――! て、いうか戦場に出すなら言語の統一ぐらい如何にかしろ馬鹿幕僚共が―――!!」 其の瞬間、部隊は命を吹き込まれたかのように突撃を開始した 我先にと敵陣に向かって走り出す兵士達 ―――其の後ろを、やるせなさそうに溜息を付きながら3尉が付いていった ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 多人種編成異世界軍ネタで。 実際多民族で編成された軍隊には上記のような笑える展開があったとか 具体的には『ソ連』とか『ソ連』とか『ソ連』とかの国
>>863 乙
ファンタジー的お約束にあえて突っ込むとはw
おもわず督戦隊を編成してしまう気持ちが分らんでもないね(違
乙。 日本も明治に建軍した時はそんな感じだったから標準語創ったみたいよ。
>カネカエセ―――! これはきっとドワーフの言語だな
銭じゃなくて金物のことか
翡翠、名無しで書き込むなよ
翡翠は著作権違反の犯罪者だね
物語は唐突に氏 乙 1月22日 連合王国 石油採掘地点 襲撃 同日内に日本国自衛隊によって迎撃され壊滅 1月30日 日本国自衛隊と在日米軍合同で連合王国王都へ進撃 約100分ほどで連合王国陥落 2月14日 日本国自衛隊 石油採掘地点に残留する不死属の撃退へ 何故か1月30日に崩御した連合王国国王の遺骸がゾンビロードとして巣くっていた。 このスレでの流れはこんな感じだっけ?
板違いのためこのスレは書き込みを禁止します。
うめ
うめ
うめ
暇人だね
うめ
うめ
うめ
うめ
うめ
うめ
うめ
うめ
888get
うめ
うめ
うめ
うめ
うめ
うめ
うめ
うめ
うめ
ああ、そういやもう夏休みも終わってるんだな
何時もの基地外がまた来たのか
うめ
夏休みが終わっても暫くは半ドンなんだな。
うめ
うめ
埋めたくない
うめ
うめ
うめ
うめ
うめ
うめ
うめ
うめ
うめ
うめ
うめ