http://www.nagasaki-np.co.jp/news/index.html#01 米原子力空母リンカーン来月25日佐世保寄港
米海軍のニミッツ級原子力空母エイブラハム・リンカーン
(一〇二、〇〇〇トン、約五千三百人乗り組み)が五月二十五日
から五日間、佐世保に寄港することが二十七日、分かった。米原
子力空母の佐世保寄港は、二〇〇四年八月の同型艦ジョン・C・
ステニス以来。
通算では、反基地闘争の象徴となった一九六八年のエンタープラ
イズ以降、七隻目となる。リンカーンは、〇二年八月にも佐世保
に寄港している。
関係者によると、リンカーンは、西太平洋での訓練後、乗組員の
休養や物資の補給のため、佐世保港中央部に停泊する。
リンカーンは、太平洋とインド洋を主に管轄する米太平洋艦隊
(司令部ハワイ)所属。世界最大のニミッツ級原子力空母で八九
年就役。飛行甲板の長さは三百三十二メートル、航空機八十五機
を搭載できる。イージス艦や原潜などで空母攻撃群を構成する。
〇三年五月には、ブッシュ米大統領が艦上で、イラク戦争の終結
を宣言した。
リンカーン空母攻撃群は、三月に韓国沖での米韓合同演習(フォ
ール・イーグル)に初めて参加。四月二十四日には、タイ湾でタ
イ海軍と演習を実施している。
米軍は、中国の軍拡や、テロなどへの対応を強化するため、西太
平洋に原子力空母二隻を常時展開することを検討している。〇八
年に米海軍横須賀基地(神奈川県)に配備する予定の同型艦ジョ
ージ・ワシントンとともに、リンカーンが有力視されている。