【ワシントン=有元隆志】
米誌ニューヨーカー(電子版)は八日、核開発疑惑のあるイランに対し、米軍が空爆計画を急いでおり、
すでに攻撃に備え部隊をイラン国内に潜入させていると報じた。
潜入した部隊は、空爆の精度を高めるため情報収集活動をしているという。
攻撃目標としては、ウラン濃縮関連活動を行っている中部ナタンツなどが挙がっており、
同誌は地中貫通型核B61−11の使用も検討されているとしている。
ただ、イランは米軍の攻撃に備え、核施設を地下に建設しているほか、
国内各地に分散させているなど攻撃目標を絞りにくいとの問題点がある。
さらに、米軍が攻撃に踏み切った場合、世界各地で米国民や米関連施設へのテロ攻撃が行われるとの見方も強い。
このため、同誌も政権内で空爆に対する反対論が根強く、なかでも核攻撃を行うことについては、
統合参謀本部の一部の高官が辞任も検討するなど、意見が分かれていると伝えた。
(04/09 08:27)
http://www.sankei.co.jp/news/060409/kok001.htm