今回はドイツの円盤オートジャイロ【オメガ・ディスカス】を哨戒。
これはドイツ空軍士官ジョセフ・アンドレアス・エップ氏により設計されたという。
機体の直径は約19m。その内はコクピットは約4m。搭乗員は約10名が必要と
推定されている。円盤の中央には先端にパブスト式ラムジェットを取り付けた、
巨大な2翔ローターが設置されていた。
この取り付け方はどこか竹とんぼ戦闘機に似ているな。
円盤の胴体には、4枚プロペラを取り付けた、計8基のガソリンエンジン、
形式不明の90馬力アルグスAsが円状に配置され、それらは全て円錐形の開口
部内に収納されていたという。
離陸には、まず8基のエンジンを駆動させてプロペラを回し、気流を発生させる。
すると、気流を受けた大型ローターが回りだし、回転速度が毎分約220回転に
達すると先端部のラムジェットが始動。毎分1650〜1800回転に達したと
ころで、ローターのピッチを−3度から+3度に変更し、浮上するというものだっ
たそうだ。
このローターは、ヘリコプターの様に蝶板結合された物や、飛行機の様な固定式の
物とは異なり、オートローテーション式である為、トルクを発生させなかったと
いう。
ジョセフ・アンドレアス・エップ氏によれば、姿勢制御には、主に8基のエンジン
を用いるという。個々のエンジンの加速や減速により、機体を任意の方向へ傾ける
ことが出来たという。本当かどうかは知らんがね。
またエンジンが故障した場合でも、支障が出ないだけのエンジンを割り当てていた
とか。ただしラムジェットに不都合が起こった場合は燃料供給を停止、そのまま
オートローテーションで不時着するものだったという。