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ゆうか ◆9a1boPv5wk :
貴方の論じ方は完全な結果論に立ち、仮定の要素を全く省みないものです。
ご自身でお気づきかどうか?
その論法は結果を絶対善・不可侵のものとしてまず大前提におき、
それを以って他の評価基準とするもので、歴史評価の一手法であることは確かです。
「なぜあのとき他の手段が採れなかったのか?(欠点の把握)」を論じるのに適した手法ですが、
「あのとき他の手段を採っていたらどうなったか?(仮定要素の算入)」を論じるには全く向きません。
相対的に見るべきものを、絶対的に見てしまうからです。
今回の場合、連合軍のウォッチタワー作戦と日本のB作戦との間のタイムラグは1週間と空いていません。
何らかの仮定要素を一つ加えるだけで、この程度の時間差は容易く埋まってしまいます。
例えばガ島への進出(7月16日、飛行場建設開始)を取りやめていれば
連合軍は準備不足を承知で作戦発動(8月7日、ガ島上陸。
当初予定はもっと遅く、またいきなりガ島ではなかった)はしなかったでしょう。
日本は7月11日にはFS作戦中止を発令しているのですから、この時点でガ島の戦略価値は激減しているんです。
ほとんど惰性で建設作業してたようなもので、進出前に取りやめることも、
進出後に建設中止・撤収することも決して困難ではありませんでした。
仮に日本軍上層部があてにならないというならドイツの力を借りればよろしい。
8月5日にはドイツ国防軍作戦部長から、一連のインド洋攻勢が要請されています。
これがもう少し早ければ大いに有益な「外圧」となったでしょう。