妹に、飛行機を見につれてけと言われていますpart2
病室には妹の苦しそうな吐息と心拍計の電子音だけが響いている。
妹の白い顔は時折苦しげに眉をゆがめるが、それ以外は至って静穏
なものだ。
とても、医者がさじを投げた患者には見えない。
なんで、俺じゃなくて妹なんだ。まだ中学生じゃないか。あんまりだ。
「お兄ちゃん……」
いつもの祈りとも呪詛ともつかない思いが終わる前に、妹が静に口を
開いた。
「……なんだ?」
「わたし、アニメが見たいよ。」
アニメどころか、この1年ワイドショーとかTV漬けじゃないか。
「アニメか。……どんなのが見たいんだ?」
「うん。」
ちょっと考え込んだ妹は、儚げに笑ってこう答えた。
「……ブライトさんとセイラさんとマ・クベが出てくる、
音楽:井上大輔のガンダムの新作がみたいよ。」
……兄ちゃんも見たいよ 。・゚・(つД`)っ