妹に、飛行機を見につれてけと言われていますpart2

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455名無し三等兵
病室には妹の苦しそうな吐息と心拍計の電子音だけが響いている。
妹の白い顔は時折苦しげに眉をゆがめるが、それ以外は至って静穏
なものだ。
とても、医者がさじを投げた患者には見えない。
なんで、俺じゃなくて妹なんだ。まだ中学生じゃないか。あんまりだ。
「お兄ちゃん……」
いつもの祈りとも呪詛ともつかない思いが終わる前に、妹が静に口を
開いた。
「……なんだ?」
「わたし、他の人に役立つ事をしたいな。」
この1年外にだって出られていないのに。
誰よりも助けを必要とするのはおまえなのに・・・。
「人助けか。……どんな事をしたいんだ?」
「うん。」
ちょっと考え込んだ妹は、儚げに笑ってこう答えた。



「……A-10に乗って、味方部隊を急襲している敵部隊をバァラバァラにしたい」


そうだな・・・と答え、妹を寝かしつける俺
A-10の写真を見て、寝ている妹に話しかける


「悪いが、あの機体は女人禁制だ」