>>211 ハワイでもオワフ等、特に真珠湾周辺には海岸砲要塞群がありますた。
砲の火力自体は主力戦艦には劣るけど、向こうは視界に捉えたら、事前の演習で
諸元は全部分かってるので即発射が可能で、発砲炎を見るまで照準不能な戦艦
側はかなり不利でつ。損害覚悟で数を頼みに接近するぐらいしか手がないす。
ベトンの砲塔は開口部は狭いし天井は厚いしで、直撃してもすぐに黙らせる事が
可能かどうか微妙。だから真珠湾攻撃は艦載機主体で水上艦は近付いてない。
良くある「ガッチリハワイ」の難点がそこですわ。空港や港湾設備のむき出しにな
った部分は、艦載機のちっこい爆弾でも大ダメージっすけど、揚陸艦で兵員を上
陸させるには海岸の重砲群を根こそぎにしないと近付けません。
連合艦隊の主戦たる戦艦群をすり潰す覚悟で撃ち合いやれば最終的には勝てる
かもですが、ノルマンディーの例を引くまでもなく、爆撃と艦砲射撃で根こそぎ耕し
たつもりでも、偽装されて温存された海岸要塞を全部発見・撃破するのは困難。
非装甲の揚陸艦には10センチクラスの砲でも脅威ですし、ランチに兵隊乗せていざ
上陸という段階では、単なる機関銃座ですら圧倒的に有利。
続き。
開戦時点では14インチの連装砲が主力です→ハワイの要塞群
後に40センチにバージョンアップする案もあった。
条約以前の艦載砲を降ろしたモノだから、砲身も砲弾も数だけは豊富に
あったでしょうな。廃物利用だから有るだけ並べとけってなもんか。
さて旧式砲とは言え暴露部分は砲塔天蓋のみで、ベトン乗せて強化して
ある。弾薬庫や操作室は穴掘って地下に埋設したうえ天井は好きなだけ
ベトンが盛れる。測距儀なんかも分散・重複出来るし、船体のどこかに当
たれば戦闘力をどんどん削げる対艦砲戦に比べ、ピンポイントで直撃出す
までダメージを与えられない海上側が不利。
ノルマンディーでは重砲要塞に対して、トーチカの開口部を狙ってのヤーボ
のロケット弾攻撃を多用して戦果を上げますた。艦載砲で撃ち合った例も
有るかもしれませんが知りません。
真珠湾攻撃の時点で日本軍がやろうと思うと、艦爆による急降下ぐらい?
上手く当てても250kgでは……ロケット弾の斉射なら一発でも開口部にヒット
すれば、即応弾に引火して内部がしっちゃかめっちゃかになって使えない
可能性が高いけど、爆弾で狙って狭い開口部に当てるのはムリっぽい。
40サンチ撤甲弾を大落角で直撃させれば……だけど、こっちが当てるまで
にどれだけ喰らうやら。戦艦と撃ち合うつもりで準備された海岸要塞を、戦
艦使って掃討するのはかなり分が悪い殴り合いって感じがします。
重さも広さも艦砲と違って好きなだけ使えるから、例え火力で互角でも、損
害は一方的に海上側に大きい悪寒。
>>215 開戦時にはオアフの要塞砲台には40.6cm海軍砲4門(内2門露天全周射界)、その他移動可能な陸軍所属の40.6cm砲数門があったようです。
まぁ陸上のほうと軍艦のほうのいいところは、
陸上
・重量気にしないでおk(要塞砲のみ、他の砲では軽くないと運べない)
・砲に直撃しない限り沈黙はしない。
・偽装が簡単にできる。
・諸元がすぐにつかめる。
軍艦
・それほど重量気にしないでおk(運ぶのは船。でも運ばないでいい要塞砲よりかは気を使う)
・動かすのが楽。
…ちょっと酔っ払いが考えただけだけど、まぁ陸上のほうが優勢だわな…
でもたとえばガダルカナルみたいなときには金剛クラスの主砲>>>>>>>>あめが持ち込んだ陸上砲
だったからよかっただけで、やっぱり陸を砲撃するのは有利な状況じゃないと厳しいと思われ…
一番大きいのは「揺れない」だと思うぞ。
ちなみに日本陸軍の試算では
41cm海岸砲2門と長門型1隻が大体相打ちという見積もりだったそうだ。
ハワイ近海って季節によるけどうねりが高くて船は大変ジャマイカ?
南の方から吹き寄せる波長の長いうねりだから、なんぼ巨大な戦艦でも常に揺さぶられてるわけで。
至近弾でも揺れない・ダメージ受けない海岸砲vs海が時化たら常に照準修正しないと撃てない艦砲。
やっぱり物量で押すしかないね。シンガポールやマレーの時みたいに、要塞砲を後ろから歩兵が攻める
状況になれば艦砲の援護射撃が生きてくるけど、まずどこかで揚陸を敢行しなあかん島嶼攻略に対して
要塞砲は厄介な相手だ。