長文論説/妄想自主規制スレ12 8

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82TFR ◆ItgMVQehA6
>81の続き。

米海兵隊はハリアーの導入開始当初から、ヘリとの使い分けを上述のアフガン戦訓対応に近いものとしていた。
これは、ハリアーがJSFに切り替わって以降も続くであろう。
米陸軍は痛い目を見てからそれに近いものへと切り替えつつあるようだが、独自のSTOVL機保有には踏み切れない模様。

おまけ:なぜ、STOVL機で防空が行われないのか。
いくつかのスレで何度か書いたが、80年代にハリアーを売り込まれた空幕の回答をカンニングすると
・STOVL機の部隊レベルでの生残性(正規の飛行場以外にも退避できる)を活かすには法整備と十分なリソースを必要
・それを可能とし、なおかつSTOVLがCTOLよりも作戦行動半径が小さいことを補えるだけの機数を保有できるだけの予算を前提とするなら、CTOL部隊にはより高い生残性を与えうる

これは、そのままSTOVLを防空に使う国軍が存在しないことの理由説明でもある。
より優れたものがあるから、と言って良い。

とは言っても、何度こんな話を書いても「なんらかの前提によってCTOLが使えない場合」を想定してSTOVL戦闘機の導入論を唱える人が見受けられるので、
「なぜ、STOVLで防空ができないのか」を書いてみよう。
現状においてはハリアーやYak−38Mが防空に「使えない」理由となる。
戦闘行動半径が小さいというハンデは、上に述べたようなSTOVL導入論者を納得させるには足りない。
何か特別な前提(たとえばSTOVLを多数配備するとか、あるいはその運用に必要な地上支援組織を戦域において縦横無尽に動かすことが何故か可能だとか)を
持ち込んで導入論を主張しつづけるだろうから。

では、なんらかの前提によってSTOVLによる防空の傘を切れ目なく展開可能だとする。
つまり、戦域のどこに対して敵が航空攻撃を試みてもSTOVLが対応に出撃し、接敵しうると考える。

この場合、STOVLはCTOLに勝てるのだろうか?