【中】J10や87式や98式等の眷属について語る【国】

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31名無し三等兵
中国の軍事雑誌『兵器知識』2005年第2期に「蘇-27的戦備保障」と題した
SU-27の整備に携わる技師達へのインタビューが掲載されておりました。
新世代の機体の運用に苦慮した様子、整備の苦労が伺えました
この記事で明らかにされたSU-27の整備における問題点を以下に抜出してみました

 当初、潤滑油はロシアからの輸入に依存し、潤滑油不足を招く。現在は解決済み
 (中国製の潤滑油は硫黄分が多く、使用すると配管をふさぐため使用できず。)

 整備、維持用の機材や車両は1970年代の技術に基づくものであり、重量容積が大き
 く空輸できないものが多い(整備できる基地が限定される)また機材の故障率が高
 いことも問題になった

 SU-27の整備には大型の発電車、高圧酸素窒素の供給が不可欠
 SU-27用の地上での空調施設は一式十数万ドルであり購入数が限られる
 各整備機材間のシステム化がされていないため、整備に時間を要する

 SU-27は高温地域での運用を前提としておらず、レーダー、電子装備は湿気や高温
 による影響を受けやすい。電子装備の絶縁体に影響し、不正常な警告やライトの点
 滅が発生

 SU-27の整備自体は、第1世代、第2世代の戦闘機と比べると人間工学に基づく
 設計がなされている(機体を分解せずエンジンを換装できる、整備士が立った姿勢
 で整備できる位置にアクセスパネルを配置等)ただし、総体としての整備システム
 構築という点ではアメリカ機に劣る。弾薬の装填、交換もアメリカ機より非効率

 SU-27の塗装は光沢を抑える効果があり、視認性低下に役立つ。当初それを知らな
 い整備兵は熱心に機体を石鹸で洗浄、水洗いしてピカピカに洗い上げて、塗装の効
 果を無くしてしまった上に、洗浄水が機内の電子装備を故障させることがあった。

 SU-30の整備はSU-27と大差は無い。ただしSU-27には無い空中給油装置により燃料
 系統に違いがある。また改良された電子装備により整備も複雑化している