妹に、飛行機を見につれてけと言われています。

このエントリーをはてなブックマークに追加
550名無し三等兵
病室には妹の苦しそうな吐息と心拍計の電子音だけが響いている。
妹の白い顔は時折苦しげに眉をゆがめるが、それ以外は至って静穏
なものだ。
とても、医者がさじを投げた患者には見えない。
なんで、俺じゃなくて妹なんだ。まだ中学生じゃないか。あんまりだ。
「お兄ちゃん……」
いつもの祈りとも呪詛ともつかない思いが終わる前に、妹が静に口を
開いた。
「……なんだ?」
「わたし、戦車が見たい。」
戦車どころか、この1年外にだって出られていないのに。
「戦車か。……どんなのを見たいんだ?」
「うん。」
ちょっと考え込んだ妹は、儚げに笑ってこう答えた。


「石橋大尉が乗ってる90式戦車」
「?」
「あとね、ダイソン少佐が乗ってるM-1…これで二人とも生き残るよね?」
 



ちょwwwおまwwww泣けてきたwwwww