そこで麻生さんが一言。
麻生さん :知覧の特攻基地に行ったことありますか、あなた自身は。
問 :私自身はないです。
麻生さん :どうして行かないのですか?靖国のことを聞くのだったら、知覧の特攻基地くらい
1回は行っておいたほうがいいですよ、記念館に行ったほうがいいと思いますよ。会
社に出張費を出してもらって是非行かれることをお勧めしますよ。皆靖国神社で会
おうと言って死んでいった。お陰で生き延びたほうが会う場所を一方的に変えると
いうのは、命を捧げた側としてはどうです?
問 :それを私が推し量るというのはなかなか難しいです。
麻生総務大臣閣議後記者会見の概要
平成17年8月12日(金)
問 :今日の総務省の人事についてですね、旧3省庁が一緒になった
総務省で、今回はどちらかというと局長級というよりも、もう少し
若い課長級の方とかの交流に、シフトが若干されているのではない
かと思われるのですけれども、そのような形にされたお考えといい
ますか理由をまずお聞かせください。
答 :丸3年が経過して、それぞれ次官も1回ずつと
か一応一通り終わっているところだと思います。最初
の頃は、少なくとも局長にみんな拘ったりしていまし
た。やっぱり若いうちからやらないと駄目なのではな
いですか。民間でも、いろいろなことを言われますけ
れども、新日本製鉄でも今でもまだ富士製鉄出身と八
幡製鉄出身が代わり番こにやっているのではないです
か、もう40年くらい経つかと思いますが。やはり若
い時からやっておかないと、しっかり色に染まってか
らやるのは如何ですかねと、僕はそう思っています。
ただし、今回の交流人事は、審議官級で12人くらい
だと思いますので、そこは人数も変わっていないのだ
と思いますが。
問 :昨日、シーリング閣議がありまして、
臨時閣議後の会見が昨日なかったので、
ちょっとその関連でお伺いしますが、昨日
大臣の方から平成18年度の機構定員要求に
ついてご所感をお述べになったと思うのです
けれども、定員削減目標に加えて、今回は純
減目標も決めようかという議論がある中で、
いろいろ抵抗も出てくるかと思うのですが、
今後査定される側に立たれる大臣としてお考
えを聞かせてください。
答 :基本的には今、世の中が変わってきたのだと
思うのですけれども、一律何パーセントで減らせと
いうような財務省的な話というのはよくあるところ
だと思いますけれども、国民から見たら何省であろ
うと役人としたら皆同じだと思いますね。今、現実
問題として、例えば国民の最大の関心事は、安全・
安心・治安といったところになっているのだと思い
ますが、その点から言ったら、警察官一万人の増員
を4年くらい前の政調会長時代に決めて、歌舞伎町
等で間違いなく効果があって、更にというので一万
人増員したのだと思います。逮捕した人を留置し、
罪がある程度確定して拘置所に入り、そして刑務所
にということになっていきますが、今、刑務所は満
杯ですが、経済用語で言えば、囚人の回転率が悪く
なった。長期滞在者が多くなったわけで、警察用語
で言えば重犯罪者が増えたわけです。従って、刑務
所の中にいる人の数の絶対量が増えてくれば刑務所
を増やす以外に手がない。刑務所を増やすというこ
とは看守も増やさないといけない、また、出て行っ
た人の保護観察とか、いろいろな人も増やさないと
いけないという需要という話にもきちんと対応する
ということをしないと、安全で安心な国というのは
できません。この需要を考えておいてもらわないで、
ただただ減らせといわれても、千人減らしても千五
百人増えたら差し引き増員ということなのだと思い
ます。従って純減目標というのは、増やす方の話を
全然しないで、減らす方だけの話で対応出来ればい
いのですが、最後で帳尻を合わせる時には、どれく
らい減らすかという数字を入れると、数字だけが一
人歩きする世界ですから、極めて危険だと思います
。従って、減らす方を決めてもらわないといけない
。例えば、看守は全部民間でもいいとか、交通違反
の切符は全部民間でもいいとか、役所のいろいろな
仕事は全部民間へアウトソーシングしてもいいとか
、それを先に決めてくださいと。それを経済財政諮
問会議で決めればいいじゃないですか。これが決ま
れば将来的に何年かけてこれだけ純減するというこ
とが判れば増やす方もそれに合わせて増やせること
も出来ますけれども、とにかく今の仕事はそのまま
で人だけ減らせ、そして新しい仕事は増えるでは、
物理的には出来ませんから、これらの当たり前の話
をきちんと理解しておいてもらわないといけないと
いうことだと思います。これは、マスコミでも同じ
で、仕事はどんどん増えても新聞記者の数だけはど
んどん減らされていったら記事は駄目になると思い
ます。だからそういった当たり前の話なのだと思い
ますが、純減目標というのに数値を入れるというの
は極めて難しい。増やす方か減らすほうの数をはっ
きり決めておいてもわらないとなかなか難しい。
8月15日の終戦記念日に靖国神社に参拝されるご予定は、今のところありますでしょうか。
去年何と言ったかというのを、きっとこういう質問が
ありますと言われたので、毎年、毎年同じことを聞く
記者はいないのではないの、そんな人はと、言ってい
たのですが、新聞記者の質問に関してはお役所の意見