しょうもない知識を披露するスレ 第8幕

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656名無し三等兵
代用とはいえ美味しくなければ食べられない、ということで日本陸軍は代用食の
美味しい食べ方の研究を行っていた。米が大好き日本人らしく執念の美食研究の結果、

高粱は消化が悪く、味も悪く到底連食には向かないので飢えをしのぐ一時凌ぎにしかならないが、
高粱には小豆を混ぜて炊くと嗜好を増進し、米と混ぜて炊けば大いに嗜好が増進する。
団子やパンに高粱粉を用いる場合には小麦粉と配合しなければ食べられたものではない。
高粱飯はまず10分間煮沸して、水でよく洗って粘り気を取る。釜に米の13割の水を沸騰させ
約8分間沸騰させ、釜からおろして20分間蒸す。これで高粱固有の渋味がなく、色が白くなり
食欲が増す。米と混ぜるときは最初の高粱の煮沸を15分とし、白米5:高粱5は美味だが
同じ比率の挽割麦よりは劣る。白米3:高粱7は高粱の割合では高粱飯よりはよいが
白米を越えると嗜好を減退する。白米6:高粱4は著しく嗜好を増すが挽割麦には遠く及ばない。

粟は高粱よりも遥かに嗜好の面で優れており、米の1/3以上の配合であっても連食に適する。
団子やパンには高粱よりも向いており、小麦粉に1/2以上混和して携帯口糧に適当である。
高粱は15分、粟は10分煮沸してから、水でよく洗ってから13割の水で6分間煮沸して25分
蒸す。高粱5:粟5の味は高粱飯の味と変わらないが、高粱飯のほうが美味というものもいる。

玉蜀黍は消化不良のうえに不味いので兵食には向かない。団子などを作ったみたが
不味くて話にならない。大豆は独立して兵食には使えないが、米の2、3割を混ぜるとよい。

これは一部の要約だが栄養や携帯性、保存性ではなく美味いか不味いかを巡って
様々な比率で炊飯を炊いて判定している。その目的はいかに本物の白米に近い味にするかw

世界初の電気炊飯器を搭載した糧食車が有名だが、満州に陸軍は自前の巨大精米所を建設し、
現地でも精米して米や雑穀が食べられるようにと、車両で運搬可能な精米機を捜し求め、
分解して馬で輸送可能なものまで作り上げた日本陸軍というか日本人の米好きは底が知れない。