463 :
名無し三等兵:
>441
信濃の兵装とか応えないといけないのですね。 ホンじゃぁちょっくら書きますか。
#翁の旅順本
アマゾンの書評などを見ると一様に高評価だけれど、
これはあくまでも一般人の感想に過ぎない。
書いてあることは軍事史上の常識を遙かに逸脱している。
つまり、築城史や要塞戦史に一応準拠している風を装いながら
「まるで反映していない」というのが実際。
日本でこそ史学としての戦史軍事史が低調だけれど、
欧米ではそんなことはない。
日本では城郭史として明治以前のお城の研究が非常に盛んであるけど
この欧米版が要塞築城史として非常にポピュラーでかつ人気があるジャンルでもあるからだ。
で、具体的には翁は史料と呼べるモノを殆ど使用しないのも大きな特徴で
その結果、今日の日本に於ける研究成果とも遙かに遊離するモノとなってしまい
さながら一種の奇書の体をなしている。
日本の研究者は横文字に弱いので、翁が外国戦史に通暁してそれを交えて構成されている同書を
また旅順戦の研究者といえども西洋築城史については一種の盲点である負い目から
評価してしまう隙があるけれども、全員が全員横文字が苦手で西洋築城史に疎いわけではないので
翁の隙間産業も結局馬脚を現すのだ。
例えば、コンドラチェンコ無能説なんてコメントに値しない噴飯モノだし、
翁のあげた墺国の要塞より出撃して自滅した例なんて正確には「自滅するため出撃した」例でニュアンスが異なる。
故に出撃したら自滅すると戦訓を引き出すのは錯誤であり
出撃策の提示は無能の証拠!とコンドラチェンコを非難してもマッチポンプにしか成らない。
これなんかもコンドラチェンコは優秀、という通説と異なることをブチあげて喜んでいるだけのような気がする。
長文ではじかれたからいったん切る。
1945年には来てる
写真もいっぱい残ってる
1939年には来ていない
465 :
463:2005/05/13(金) 19:15:58 ID:???
築城史についても理解と解釈は大抵間違っている。
堡塁に巨大兵舎を併設したのは露国のオリジナル!と断言しているけれど
閉鎖堡で独立堡の機能を持つ永久堡塁が兵舎を持つのは通例のこと。
翁が何をはしゃいでいるのか私には理解出来なかったし、
露国築城史についても例えば翁がトドルベンと表記するトトレーベンにしても
明瞭なる新ドイツ学派に属す築城家であるし、後の露仏同盟の時代の技術交流によって
旅順要塞は後期フランス学派の影響を強く受けている。
故にブリアモン様式ではないこれは一因でもあるのだけれど
翁は旅順要塞は新式のブリアモン様式で、と電波をとばし事もあろうか
ブリアモンをフランス人にしてしまった!ブリアモンはベルギー人であって
故に翁が同書で引き写すように「独仏」といった大国以外の殆どの国で採用された要塞スタイルである
主因がこれなんだけれど、つまりヴィーン体制下の永世局外中立国であるベルギーだからこそ
築城法という防衛技術であるので先端の軍事技術の輸出が許されたのである。
またこれもベルギーという国情が反映されているけれど、
ブリアモンスタイルの特徴は単郭単線の防衛線で都市を囲うというモノである。
これはリエージュ要塞やナミュール要塞を見れば分かる通りである。
つまり中小国であるベルギーはそれに見合った要塞防禦法としてブリアモンスタイルを成立させたので
故に整備に多額の費用がかかる欧州陸軍大国の要塞築城ではなくて
身の丈にあった中小国対応兵備としてのブリアモンスタイルが欧州中小国でこぞって採用されたのである。
別宮掲示板に出ていたこのスレに対する感想↓↓↓
>私は2ちゃんねるの芸能スポーツ板をよく覗いていていますが、
>多くの2ちゃんねらーに言わせれば、藤原ノリカとか、サトエリなどという、
>まあ、天下のベッピンさんだって、正視に堪えぬデブ・ブスあつかいです。
>槍玉に上がればこんなもので、気にする必要などないでしょう。
>スレの「空気」とやらで、バーチャルな「真実」が決まってしまう。
>フィクションの中の決まりごとみたいなのが、現実とは別に自然発生する世界、
>泡沫的なマトリックスの世界です。
>そういう意味では全体的に考察する対象として面白いのですが、
>個人の指針として、真面目にとりあっても仕方がありません。
自分たちの狭い世界を守るために必死に外部の批判から目をそむける姿勢はまさに信者w
別宮教徒の人たちの知的レベルってこんな程度だったの?
467 :
463:2005/05/13(金) 19:17:05 ID:???
故に翁の唱える旅順要塞は「最新のブリアモン様式で三線の防禦線を・・・」というロジックも
ブリアモンスタイルなら単線の防禦線のはずだし、三線の防禦線をもつなら、それはブリアモンじゃないという
私には全く理解不能な意味不明なのだけれど、知らない人はころっと騙される罠。
ちなみに、旅順要塞はフランスの「拠点防禦式」という大陸陸軍国家の採用する本格的な様式の
縮小版である、とされています。勿論多分にブリアモン様式の影響を受けていますが。
例えば最近も掲示板で『機密日露戦史』について翁がコメントをのせているけれど
谷戦史についても度々2chの旅順関係スレが立ち上がるけれど、
そこでの議論の方が遙かに上を言っている。
翁さん、谷戦史の受講者は一体何人だと思っているのでしょうか?とか
教官の講義用ノートなんだから「それに」地図がないのは自然で当然ではないでしょうか?
本文中でも、該当箇所は沼田を読め、公刊戦史を参照、と正に講義調で書かれているだろうが。
正直私は機密日露戦争は同時期に執筆された長岡外史の回顧録に多くを準拠したモノで云々とか
もちっとレベルの高いまともな話が聞けると思ってたらあんな程度の回答でショックを受けた。
取り敢えずはこんなところか?
468 :
463:2005/05/13(金) 19:19:51 ID:???
すごいなあ。ここの住人。
長文で切られたから、三分割し時間を空けて投稿したら
すべて間に一人ずつ割り込まれている。
やっぱり気になってヲッチしているのですな。>B宮版
別宮掲示板に出ていた日本海海戦本に対する感想↓↓
>たった今、読み終えました。
>当時の技術史が素人でも判りやすかったのが、とても有難い本です。
>疑問に思っていた、日清戦争で活躍した日本の水雷戦隊が日露戦争で
>活躍できなかった理由もわかりましたし、戦争の背後にある戦時国際
>法の重要さを感じ取ることができました。
ここにまた一人、誤った知識を植え付けられた被害者が・・・・
>>468 通は別宮板とこのスレのインタラクティブな展開を楽しんでいる
471 :
463:2005/05/13(金) 19:24:17 ID:???
負担のかかる長文の割には文章がこなれていなくて読みづらい。。。
読みやすいようにと改行を連発したけれど、意味不明のところで改行しすぎ。
何やってるんだか漏れ。
反省の意味も込めてしばらく潜伏します。ブクブクブク
>>471 改行位置はたしかに一部変だけど
文意は充分伝わってくるから大丈夫。
別宮板のオベンチャラよりはよっぽど有益だよ。
>>465 ブリアモンはベルギー人って翁の本にも書いてあるぞ
批判をするなら正確に
>>470 北鮮メディアの報道を「報道」としてではなく「娯楽」として
楽しむのと同じ感覚だね。
翁の「一発芸」は「娯楽」として楽しむのには良いネタ。
475 :
463:2005/05/13(金) 19:30:56 ID:???
あれ?「フランスの拠点防禦式」ではなくて「蒙点(盲点)防禦式」だったような気がする。
済まない。あまり意味は違わないけれども、ニュアンスが異なる罠。お詫びして反省する。。。
そういや参考文献にも軍事学の本はほとんどないな・・・
翁の言説に電波が多いなんて初めのスレからデロイテル事件などで言われていた事。
それを知りつつ中には利益になる言説もあるからオチしてる訳で、今更言われてもね。
嘘を嘘と見抜けない人は(以下略
ていうかデロイテルの話はどこから引っ張ってきたんだろうな。
俺は中国デフレ論の時点でこりゃだめだと思った
まあ、そういってもほとんどの言論人はだめなんだけどね
480 :
463:2005/05/13(金) 20:07:03 ID:???
>473
そうなんだけれど、まあこれを読んでみ。
ttp://ww1.m78.com/topix-2/fortress%20liege.html 本での記述をまんま間違えてしまったのは記憶違いで漏れの恥ずかし〜い一面だから仕方がないわな。
今本を手にとって確認してみました。ちゃんとベルギー人って書いてはあります。
HPと書いてあることが違うじゃないの。もっとも、指摘したところでケアレスなミスということで修正されちゃうんだろうな。
まあ、漏れの主張は「フランス人ではなくて何でベルギー人が」ということろにあるので強く反応が出たのだろう。
翁のロジックでは別にフランス人だろうがベルギー人だろうが関係ないだろうけど。
この「一時代を築いたブリアモン様式」という点ではどうしても当時のベルギー国の国際関係が重要なので
フランス軍に奉職しちゃったりは非常にまずいわけさ。言い訳の自己弁護だけれど分かって下されw
前々から気にはなっていたんだけれど、翁って時々掲示板とコンテンツと著作で言っていることが違うことがあるんだけれど、
ゴースト臭ぷんぷんという噂は聞いたけれどどう思う?
時系列的に見ればそういうことはあるのかも知れなけれど、例えば掲示板で戦わされたラム話。
翁は「ラムは脱着可能です!」と掲示板で強く唱えていた。
しかし、時期的にはほぼ同時期に書かれた黄海海戦のコンテンツでは最後にライオン艦長の言を引いて
「ラムを後から付けられない」と主張している。(この内容は「坂の上の雲〜日本海海戦」58ページと同じ)
ちなみに翁は黄海海戦の時の伊東長官を持ち上げて賞賛していたが、某漫画で2004年8月から黄海海戦が描写されるようになると
とたんに伊東長官がなりをひそめ、坪井航三のことを折りに付けて触れるようになることは突っ込んじゃいけないw