佐藤大輔御大とともに苦難を乗り越えてゆくスレ6

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38名無し三等兵
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        Λ_Λ . . . .: : : 本スレ見て想像したサイン会状況
       /:彡ミ゛ヽ;)ー、 . ..(または著しく誤認したイメージ)
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 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄

儲たちは私服だった。と言ってもどこかちぐはぐな印象がある。
女の目になった 【美人担当編集】 は、このひとたちは、色遣いがわかっていないのねと思った。
かれらを並ばせた御大はサイン会をはじめた。
緊張のあまり裏返り気味の、妙に調子づいた態度で儲たちはあれこれと言った。
御大は 【美人担当編集】 から見れば上機嫌、他人が見るといささか眠たげな営業風情、
そんな様子でサイン会をこなした。
まともな作家として扱われている困惑については微笑だけで応じた。
儲はあれこれと言いながら、ちらちらと 【美人担当編集】 を覗き見ている。

………
カワイイ幼女の子連れで来ていた儲がいた。
表情にこそ変化はなかったが、御大は虚を突かれていた。
まずは儲にこのようなカワイイ幼女を連れてくるだけの気配りができたことだった。
儲についての眼鏡違いはまだ良い。御大もただの人に過ぎず、他者のすべてを見通すことなどできない。
むしろ喜ぶべき過ちであった。
御大は笑顔でたわむれた。

………
「うん、今日はサイン会に来てくれて、ありがとう」
御大はお礼をいった。
こんなに頼りなげな儲たちにどうして御大は、ここまで甘いのだろうと 【美人担当編集】 は思った。