【自称大人の】フォッケウルフFw190 その2

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847すてはにぃ
次に高回転で性能を出すには
オーバーラップして充填と排気の効率を確保したくなります。
元々排気バルブは下死点少し前から動き出し上死点少し後まで開きます。
吸気バルブは上死点少し前から開き、下死点後で閉じます。
4サイクルエンジンの行程は
吸気→圧縮→膨張→排気→吸気・・・ときますから
排気バルブが開いた状態でも吸気バルブが開きだし
これがいわゆるオーバーラップです。

このバルブの作動角では
排気バルブのほうが長めの作動角を求められるのが一般的です。
理由は、吸気バルブを早めに開けると、混合気が排気のほうに流れるからです。
逆に吸気バルブはストロークとのかねあい次第では下死点以降の開きを長く取ります。
これは過給圧が高いとかでも取りますね。とにかく長時間送り込むわけです。
だからJumoやマーリンは吸気と排気のカムプロファイルを変えるわけですが
DBではそんなに神経質にならなくてもよいのです。
理由は、DBは気筒内直接噴射なので
早めに開けちゃっても別に燃料は抜けないのです。
掃気効果の一環として無神経に早めに開けちゃっても実害が小さいんです。
吸気バルブを閉める側は入念に検討すべきですが
排気バルブの閉鎖と吸気バルブの開放のタイミングは、許容範囲が非常に大きいんです。
普通のエンジンで吸排気のプロファイル差は10〜20度ぐらいですが
この程度はDBならばそれほど問題にはならず
同じプロファイルで回しても性能は然程低下しないのです。