海自13500t型DDH 30番艦

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562名無し三等兵
>>561
対潜任務の重要性を認めていないわけではありません。
しかし、「海自の任務は常に敵潜水艦に備える事」だけで許される状況ではなくなっているのです。
冷戦下でソ連の直接侵略を前提とした自衛隊の構造を前提に話をすることは明らかにピントが外れています。
すでにソ連は崩壊、変わって中国が台頭し、遠くない将来にインドもこれに続くでしょう。
また北朝鮮の核の問題やアルカイダ等のテロ組織も脅威の対象となります。
さらに、日本の置かれている立場も、自国の安全を守ることだけでは許されない状況になっています。
もし、国連の常任理事国になれば、こうした要求はさらに厳しいものとなるでしょう。
インド洋でガソリンスタンドをやっているだけではすまなくなることも考えられます。
また、アフリカでの紛争へのPKF出動等平和維持任務拡大の可能性も有ります。
ちなみに、冷戦下での海自の大きな任務は
 1.シーレーンの安全確保
 2.連隊規模以上の大規模上陸作戦阻止
 3.ソ連原潜の監視と有事の際の太平洋進出阻止
でした。
しかし、先に述べた状況の変化で2、3は事実上不要となっています。
替わりに
 1.BMD
 2.離島防衛
 3.ゲリコマ対応
 4.対テロ戦
 5.世界的な紛争予防への支援
 6.災害派遣
が求められています。
これに従来のシーレーンの安全確保が加えられます。
この結果、あまりに対潜任務に特化した装備や編成は見直されなければなりません。
全ての装備・編成はマルチロールを前提として考える必要があります。
ですから、必要に応じて空自のSTOVLをDDHに分派して状況に応じて軽空母的な運用を行えるようにすることは検討に値する内容ではないでしょうか。
これによって、対潜任務運用時(軽空母運用時ではない)の対潜能力が損なわれるとは思わないのですが。
つまり、16DDHに対潜艦としてのオプションの他に軽空母としてのオプションを付け加えるだけなのです。