>>409 AAにするとボルトキャリアの内部はこんなぐあいになっている。
ガスキー
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| □□□□□□
| □□□□□□ ボルト
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ボルトキャリア
ボルトの後端とボルトキャリアの間には空間があり、ここがガスピストンの役割をする。
キーを通ってこの空間にガスが入る→ボルトキャリアのみ後退→弾丸が銃口を
出て圧力が低下する→ボルトキャリアのカム溝がボルトの突起に噛みあいボルトを
回転させる→ボルト開放→ボルトキャリヤとボルトは一体となって後退
初期のM16ではパウダーに含まれた安定剤のカルシウムの量が多すぎて長く細い
ガスチューブ内につまり、回転不良を起こす主要な原因になった。
ボルトキャリア内にガスを噴きこむわけだから当然ここに火薬カスなど汚れが蓄積する。
またボルトグループが後退するとガスキーからガスチューブが外れて発射ガスが機関部
に噴出するので機関部内も全体的に汚れる。M16系はマニュアルどおりのメンテが必須。
一方でこのメカ(リュングマンシステム)のメリットは、
・相当の重量があるガスピストン+アクションロッドを動かす必要がないので発射時の振動
が極小(銃自体も軽量化される)
・銃身長が自由に設定できる(ガスチューブと銃身を短縮するだけでよい)
とくに発射時の振動の少なさは命中精度に大きな影響を与えるため、米軍はG36のような
ガスピストン方式の採用に踏み切れないできたものと思われる。