【AKなんて】実は優秀M16スレ【目じゃない】

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13前スレから
■5.56mm弾の殺傷能力

この分野でもっとも権威ある論文(Martin L. Fackler、米陸軍軍医大佐、
国際銃創学会会長)の要旨。
http://www.fen-net.de/norbert.arnoldi/army/wound.html

7.62x39(→AK-47)、5.45x39(→AK-74)、 M193(→ M16A1)、M855(=SS109→
M16A2)、7,62mmNATO(→M14、FAL) をそれぞれバリスティックゼラチンに
射ちこんだ結果が図に示されている。一見してわかるが、殺傷能力(目標
組織破壊能力)は弾丸のエネルギーには直接比例しない。簡単にまとめると、
至近距離(弾速≒銃口初速)での殺傷能力は、

 M855≒M193 >>>> 5.45x39 >> 7.62x39≒7.62NATO

5.56mmの高い殺傷能力は高速のインパクトによって弾頭がバラバラに砕け、
多数の破片が組織を切りさいて大きな恒常的空洞(図の黒い部分)を創出
することによる。他の弾薬ではロシアの5.45x39を含めてこのような粉砕化が
おきない。M193、M855はフルメタルジャケットであるにもかかわらず高速で
命中した場合は狩猟用ホローポイントのような弾頭粉砕がおきる。いわば
合法的ダムダム弾といえる。

ただし5.56mmの弾頭粉砕は弾速900m/sec以下では急速に低下し、弾速
800m/sec以下ではほとんど起こらない。M193の弾速は、100m→860m/sec、
200→760m/s なので射程が150mを越えるとM16は威力が急激に低下する
というオペレータの実感をよく説明している。
14前スレから:05/01/26 02:35:50 ID:???
(つづき)
なおFacklerによればタンブリング(横転)は殺傷能力の点で大きな影響は
ない。7.62mmNATOも含めて他の弾頭も命中後激しくタンブリングするが、弾頭が
変型しないまま通り抜けてしまうので単純な管状の銃創となり、心臓、大動脈
など重要臓器に命中しないかぎり致命傷にはなりにくい。

5.56mmはタンブリングすると同時に弾体がジャケットから分離、破砕してこの
破片が直径15〜20cmにわたって組織をずたずたに破壊するため、きわめて致死率
が高い。問題は上に述べたように、200mを越えた距離ではまったくフラグメン
テーションが起きなくなること。そうなると単なる小口径フルメタルジャケット
弾となり、重要臓器に直接命中しないかぎり軽傷ですんでしまう。

つまり5.56mmの威力不足というのは200mあたりを境にしてあまりにも急激に殺傷力
が低下するという点。