【攻撃ヘリ】ヘリコプター総合スレ【は除く】

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56名無し三等兵
燃料投下

◎ 次期国産プロジェクト、UH−1後継機を検討
      OH−1ベースの多用途ヘリ改造開発案も浮上


 防衛庁の一部関係者の間で、次期固定翼哨戒機(P−X)/次期輸送機(C−X)に続く国産機の開発プロジェクトの有力な候補として、
陸上自衛隊UH−1多用途ヘリコプター後継機(UH−X)に関する検討が進められているとのことである。
わが国航空機産業は現在、P−X/C−Xの開発に最重点を置いているが、この開発プロジェクト終了後、次のプロジェクトの動向が不透明であっただけに、UH−Xの動向に今後関心が集まるものと見られる。

 陸上自衛隊は、多用途ヘリコプターとしてUH−60JA型機とUH−1H/J型機を運用しており、機数の面で陸上自衛隊航空部隊の主力となっているが、
今後、洋上や人口密集地上空を飛行する任務が増大することが予想されることなどから、単発機のUH−1シリーズの後継機に対しては、安全性向上と出力増強の観点からも双発化を望む意見が大きかった。
このため、多用途ヘリを2機種とする体制が今後も続くとの前提の下で、UH−Xに関しては、海上保安庁が使用するベル212型機や米海兵隊のUH−1Nのように、
現行のUH−1の双発化を柱とする能力向上案などが研究されている。
また、搭載エンジンとしては、OH−1観測ヘリコプターで実績を積んでいるTS1エンジンを充てる考えもある。

57続き:05/01/26 12:35:08 ID:???
 こうしたUH−1を双発化する案の一方で、国産開発のOH−1型機が飛行性能等の面で、部隊関係者の間では評価が高いことなどから、同機をベースに多用途ヘリコプター(UH−X)を改造開発する案も浮上している。
その際には、UH−Xの胴体構造に、技術研究本部第3研究所で計画されている「耐衝撃性機体技術の研究」の成果を反映させることや、
全複合材製メインローター・ブレードといったSH−60K哨戒ヘリコプター等で得た技術成果の応用も視野に入られているようである。

 さらに、陸上自衛隊のUH−Xのほか、海上自衛隊のOH−6D/DA練習ヘリコプターの後継機も今後、浮上することも予想されることから、
陸上自衛隊OH−6の後継機であるOH−1をファミリー化し、海上自衛隊のOH−6D/DA後継機に充てる案が検討の対象になる可能性もある。

 UH−Xを新たに開発実現の可能性にはまだ不透明な部分が多いが、将来的に、同機の開発は、わが国航空機産業界にとって、国産ヘリコプターとしてはもちろん、
P−X/C−X以降の国産航空機開発の数少ない機会の一つとなるはずで、今後の行方が注目されることになるようだ。