×開戦時に米空母を全滅してれば勝てた×

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592こぴぺ

昭和17年6月22日 大海指第107号

爾今海上交通破壊作戦は左記(※原文は縦書き)に準拠し実施すべし。
一、作戦方針
(一) 他の作戦に支障なき限りあらゆる使用可能兵力及び機会を利用し極力敵の海上交通を破壊撹乱し、
    以て敵の屈服を促進す。
(二) 潜水艦の大部を主として本目的のために使用し、兼て好機敵艦艇の攻撃に任ぜしむ。
    攻撃重点を敵海上交通頻繁なる海域に置き、差当りその指向方向を左の順序とす。
 (イ)アフリカ南東岸「インド」洋北西部及び「ベンガル」湾方面
 (ロ)豪州東岸乃至南岸及び「クック」海峡方面
(三) 特設巡洋艦若干を以て機宜潜水艦と協同し或は単独にて「インド」洋、太平洋方面に作戦せしむ。
(四) 水上艦艇を基幹とする部隊を以て機宜豪州南西岸、「ベンガル」湾或は豪州東方海域に作戦せしめ、
    敵の海上交通を破壊撹乱す。
(五) 水上艦艇を以て本作戦を実施する場合は適性船舶は為し得る限り之を捕獲回航せしむる如く努むるものとす。
593こぴぺ:05/02/04 03:25:53 ID:???

この方針に従い、8月1日の会議における情勢判断

一、6月1日現在において、開戦前保有とその後の増加船舶を加え、
 軍用   英 400万トン、米 200万トン
 一般用 英 2175万トン、米 1100万トン
 計 3275万トンとなる。
二、撃沈数
 独伊によるもの 1320万トン
 日本によるもの 210万トン
三、絶対必要量
 英 810万トン、米 170万トン、米タンカー 120万トン
 計1100万トン
四、目下余力 300万トン
五、造船力(月)
 英 10万トン、米 25万トン
 計 35万トン
六、
 月70万トン撃沈すれば、8ヶ月半
 月80万トン撃沈すれば、6ヶ月半
 現在の成績 ドイツは50万トン、将来日本として30万トンは大丈夫(西部インド洋作戦一ヶ月四隻にて20万トン、
 重点をおけばインド洋方面月平均9隻、豪州方面2〜3隻、すなわち3倍の兵力を用うるをもって、四隻比率でいけば60万トンとなる)
七、300万トン余裕がなくなれば、爾後6ヶ月もかかれば内部的に何か起こると思う。
594こぴぺ(ゆうか氏の書き込み:05/02/04 03:27:57 ID:???

というわけで、ポイントは>>593の六、です。
月12隻程度を通商破壊戦に投入できれば、30〜60万トンを撃沈できるという判断です。
この判断の根拠となったそれまでの戦果判定ですが、

豪州東岸海域に四隻投入、6月7日前後〜中旬までの通商破壊戦で撃沈破8隻、4万2600トン
アフリカ沿岸に四隻投入、6月5日〜12日までの通商破壊戦で撃沈12隻、5万2800トン
アフリカ沿岸に四隻投入、6月下旬〜7月中旬までの通商破壊戦で撃沈10隻、5万0600トン

などの数字が挙がっています。
大体四隻投入すれば1週間〜10日で5万トン程度撃沈できる、という判断のようですね。
丸一月投入し続けられれば、3倍プラスアルファで20万トンとの目算は、それなりに筋が通っています