技本・技術実証機とかを語るPrat7

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7名無し三等兵
6の続き

数ヶ月前の航空ファンだったか、日本の航空雑誌に
「導入当初は人間の限界を超えていると言われたF-15Jだが、最近は『もっと推力を』と求めるタフなパイロットも居る」(大意)
と書かれていましたが、F-15J導入後にパイロットをサイボーグにしたわけではありません。
超機動テクニックが理論化され、特定パイロットの秘術(ロック岩崎氏の『横転コルク抜き』など)ではなくなり普及してきたことの現われです。
話が逸れました。
F/A-22を産み出したATFの要求仕様には超機動が最初から考慮されており、上述した高推力戦闘機よりもさらに広い範囲で、
それこそ超音速からでも行うことが出来ます。
速度を捨てた、つまりは主翼に掛かる動圧(風圧)が減らされた状態でタイトターンが出来ると言うことは翼面積が大きいことを意味し、
普通は空気抵抗と重量のハンデを負います。
にもかかわらず、捨てた速度を短時間で取り戻せる加速性能。
速度を捨てながら旋回する「超機動前半」でスピンその他に陥らない制御系と動翼。
これらを兼ね備えることで、F/A-22はドッグファイトにおいても高い性能を備えています。
蛇足:超機動の前半だけで勝負がつくなら(一対一、あるいはそれに近い条件なら)F/A-18系は「非常にドッグファイトに強い」と言えます。