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FW190Ta152H-1:
424の続き
「金星発動機の各型 九六式陸攻に搭載された金星発動機は信頼性が高い
傑作発動機で、九六式陸攻成功の一因となっていた。金星という名称の名付け親は、当
時、名古屋発動機製作所の発動機部長であった深尾淳二氏である。
空冷複列星型14気筒式で、筒径140mm、行程150mm、気筒総容量32.34L、直径1,218mm。
出力は最初は800hp級であったが、最終型の型では1,500hpに増大していた。主な型はつ
ぎのとおりである。
●金星1型 : 93式陸攻に搭載。離昇出力820hp。昭和11年1月15日制式採用。
●金星2型 :クランク室の前部に排気管を配置。1,000m過給機付き。離昇出力830hp。昭和
11年1月15日制式採用。
●金星3型 :クランク室に前部に排気管を配置。2,000m過給機付き。離昇出力840hp。昭和
11年1月15日制式採用。
●金星4型 :金星3型のクランク室、クランク、接合棒、減速装置などを改造したタイプ。離昇出
力1,000hp。昭和12年8月13日制式採用。13年7月4日付で金星41型と改称。
●金星41型 :金星3型を改良したもので、これまで金星4型と呼ばれていた。
●金星42型 :金星41型を空気ポンプ装備可能としたもの。昭和12年8月13日制式採用。
●金星43型 :金星42型に定速プロペラ用調速器伝導歯車を追加。延長軸型あり、昭和
12年8月13日制式採用。
●金星44型 :金星43型に機銃連動装置と給入圧力自動調整装置を装備。昭和12年8月13日制式採用。
●金星45型 :金星42型の過給機等を変更して公称高度を4,200mに変更。昭和15年2月5日制式採用。
●金星46型 :金星43型過給機等を変更して公称高度を4,200mに変更。昭和15年2月5日制式採用。
●金星51型 :試作中は金星40型改1と称す。略符号MK8A。統合名称「ハ33」51型。2速過給機を
装備。離昇出力1,300hp。攻用、大艇用、零式輸送機用あり。昭和17年7月30日制式採用。」
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FW190Ta152H-1:04/12/08 14:55:36 ID:0vplLihu
431の続き
「●金星52型 :「ハ33」52型。金星51型に水ポンプを装備できるようにしたもの。
中攻用。昭和17年7月30日制式採用。
●金星53型 : 金星52型に高圧油ポンプを装備できるようにしたもの。大艇用、零式
輸送機用あり、昭和17年7月30日制式採用。「ハ33」53型。
●金星54型 : 「ハ33」53型。金星53型に機銃連動装置を装備できるようにしたもの。
艦爆用。昭和17年7月30日制式採用。
●金星61型 :「ハ33」62型。MK8P。気化器式。
●金星62型 :「ハ33」61型。MK8K。燃料噴射式。離昇出力1,500hp。ハ112U。
注)社内名は1型と2型はA4で、3型以降はA8。」
記事の終わり