【双発雷撃3】九六陸攻・一式陸攻・銀河・四式重爆

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413の続き
 「◎九六式陸上攻撃機22型(G3M2)
(旧)九六式陸上攻撃機2型(G3M2 2型)
(公)九六式陸上攻撃機21型(G3M2b)
 九六式陸上攻撃機2型は、戦訓を取り入れて射撃兵装を強化した改良型で、399号機
から第636号機までの237機がこのタイプである。このタイプは、普通、22型と呼ばれてい
るが、海軍の公式文書によると21型とされている。ただし、18年5月1日に航空本部で
作成したデータ表では、20mm機銃搭載機のうち金星45型装備機を22型、金星51型装備機
を23型としている。
 三菱で生産されたのはこの22型までで、16年2月、一式陸攻の生産に全力を上げる為
三菱における総生産数は試作機を含め636機である。
 これまでの隠見式銃塔と垂下式銃塔は引っ込めた偵察状態では問題が無かったが、全
部出した戦闘時には空気抵抗が増大して速度が8〜15kt(16.7〜27.8km/h)以上低下し、
敵戦闘機による被害続出の大きな原因となっていた。このため三菱に射撃兵装を強化す
る改修が下令され、12年11月ころ木型審査が実施された。当初は上下の銃塔を除去し胴
体上面にもスポンソンを設けて20mm機銃を搭載することとなり、399号機から実施された。
 前上方の隠見式銃塔は、これまでどおりであったが、後上方銃が恵式20mm旋回機銃に
換装されており、銃座の風防は大きなブリスター形の風防を付けたスポンソンが設けられ、そ
の内側に銃架を設置して留式7.7mm旋回機銃を1挺ずつ装備していた。この側方銃座は右舷
が11〜14番隔壁の間、左舷が9〜12番隔壁の間と前後にずらして設けられていた(隔壁は尾
部から機首に行くに従って番号が多くなっていた)。胴体下面の垂下筒式銃座も廃止され、
25〜26番隔壁の間の胴体下面前部に7.7mm旋回銃の支基が新設されていた。そして、これに
伴い胴体下面の段は廃止された。
 この他、前桁前方の右舷に予備の7.7mm機銃1挺を搭載しており、機銃の総数は7.7mm機銃
5挺と20mm機銃1挺であった。」