411 :
FW190Ta152H-1:
409の続き
「○増加試作機 7〜21号機の15機で、空冷式発動機、丙案型配置型。
11号機のみは大修理を行った時に金星3型に換装し、プロペラはハミルトン・スタンダード金属3肢可
変ピッチ式の6111−0に変更すると共に、発動機架、発動機覆、排気管、滑油系統などを変
更したが、残りの14機は金星2型を搭載し、木製の4肢固定ピッチペラ(MW126)を使用して
いた。
胴体長は5,950mで甲案型の1〜6号機よりやや短いが、高さは逆に0.2m大きく2.2mであっ
た。機首がガラス張りで、その上面に球形の展望塔が設けられていたほか、コクピットの風防の
形も異なっている。
補助翼は第2号機の事故に鑑み桁の断面型と蝶番取り付け部が改修され、補助翼修正舵が
廃止されていた。そしてフラップが追加された。滑湯冷却器はこれまでの表面冷却器の他に蓮
根型冷却器が2個追加されていた。武装関係では後下方銃座が垂下筒式に改められ、後方機
銃架を改修し、機銃を装備したまま格納できる用になっていた。また、基準翼後縁部の外板
は波板をやめて平板に改めた他、脚柱、車輪ブレーキ、方向舵操作装置にも改修が加えられて
いた。
なお、8号機のみは試験的に外翼の上反角が増大されており、18号機以降は補助翼角度変更
装置を固定した。」
412 :
FW190Ta152H-1:04/12/07 16:51:38 ID:CKutWijF
411の続き
「◎九六式陸上攻撃機11型(G3M1)
(旧) 九六式陸上攻撃機1型(G3M1)
(新) 九六式陸上攻撃機11型(G3M2a)
22号機以降が量産機で、55号機までの34機は金星3型を搭載しており、座席配置は
甲案型であるが、副操縦席後方に偵察席が増設されていた。胴体の長さや高さは1〜6
号機と同じであるが、後方視界をよくするため、操縦席後方の胴体上面に丸味を持た
せ、操縦席風防の断面形も丸味を帯びたものに変更されていた。
プロペラはハミルトン・スタンダード3肢可変ピッチ式の6111−0で、発動機覆にはカウルフラップが付
けられていた。
滑油冷却器は表面冷却器と蓮根型冷却器の2本立てから蜂巣型冷却器に変更された他
発動機ナセルと脚覆の形状の変更、夜間照明用風車発電機の廃止、左舷発動機に直結式発
動機を追加などの改修も実施されていた。そして、25号機以降は隠見式銃塔の頂部と垂
下式銃塔の底面が円形に改められた。
なお、25号機のみは試験的に主翼後縁部の外板が波板から平板に変更されていたが、
その他の機は波板のままであった。全備重量は7,632kgで、最大速度は188nm(348km/h)
であった。
武装は7.7mm旋回同銃3挺(前上方、後上方、後下方)で、後下方銃座は7〜21号機
同様垂下筒式である。」
413 :
FW190Ta152H-1:04/12/07 17:10:34 ID:CKutWijF
412の続き
「◎九六式陸上攻撃機21型(G3M2)
(旧)九六式陸上攻撃機1型(G3m2 1型)
(公)九六式陸上攻撃機11型(G3M2a)
次に生産されたのが金星41型または42型(最大出力1,075hp)装備のG3M2 1型
で、56〜398号機の343機がこのタイプである。
座席配置、武装等は11型と同じであるが、エンジン換装に伴いプロペラも直径3.2mのハミルトン
スタンダード3肢可変ピッチ式のC.S.16に改められた他、滑油タンクに発動機ガス抜管を連結、滑
油冷却器の吸入管にシャッターを付け油温調整コックを廃止、脚引き込み後の穴を自動的に塞ぐた
め脚柱に開閉覆を追加、尾輪叉状金具の変更、尾輪振止め装置を油圧式ダンパーに変更など
の改修も実施されていた。
全備重量は7,778kgに増大したが性能も向上しており、最大速度は200ktを超え203.5kt
(376km/h)に達していた。」