【双発雷撃3】九六陸攻・一式陸攻・銀河・四式重爆

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408の続き
 「各型変遷           九六式陸攻の各型の名称は、分類や名称が何回
か変更された関係もあり、資料によって異なっている。ここでは、従来、一般に使わ
れている名称によって分類し、改称前の名称を(旧)、海軍の公式文書による名称を
(公)として併記することとする(別項参照)。
◎九試中型陸上攻撃機       社内名カ−15と呼ばれた九試中攻は21号機まで
21機作られているが、発動機、座席配置により大きく分けて、次ぎの3つの形式があっ
た。なお、これらの試作機と増加試作機は制式採用決定後は96式陸上攻撃機と呼ばれた。
○試作機(水冷式発動機、甲案型配置型)    
1,2,5,6,号機の4機。発動機は九一式600馬力で、プロペラは木製4肢固定ピッチ式の
MW161。発動機起動装置はガレリー起動機と手動管制起動機の双方を装備。フラップ無し。
不時放出弁無し。上方銃座は2基とも隠見式銃塔で、後下方銃座は前述のように胴体下面
のハッチを開いて射撃するタイプであった。乗員は5名、胴体長16.45m、高さ2m。
○試作機(空冷式発動機、甲案型配置型)
3,4号機機の2機。3号機は金星2型(公称出力680hp)とMW126木製固定ピッチ式プロペラと
いう組み合わせで、発動機起動装置を手動管制起動機のみとしたほか、燃料管、潤滑管、
発動機管制装置の変更、基準翼外端前縁部に表面冷却式の潤滑冷却器を設置、水平尾翼
と垂直尾翼の大型化、尾輪覆の廃止、機内通風装置の設置、編隊灯の設置などの改修が
実施されていた。
 4号機は最初は金星2型を搭載していたが、のちに金星3型(公称出力790hp)に換装さ
れ、プロペラもハミルトンン・スタンダード金属製3肢可変ピッチ式の6111−0に変更された。そして
発動機覆(カウリング)にはカウルフラップが追加された他発動機起動装置に電動起動装置が追加
されている点が第3号機と異なっていた。両機とも主翼後縁部外板は1,2,5,6号機同様
波板を使用していた。」
 
410ゆきだるま ◆ZoOk9x51YM :04/12/07 16:23:54 ID:???
同じ趣向を持つ者同士が互いにそれぞれ持つ知識でもって
コミュニケーションを取るのが掲示板の目的であるから、
ただ著作物のコピペを繰り返すのは、それにそぐわない。
それらは読み物として個人的に楽しんだり、そこで付けた
知識などを用いて、自分の言葉で書き込むことを勧める。
411FW190Ta152H-1:04/12/07 16:31:50 ID:CKutWijF
409の続き 
「○増加試作機          7〜21号機の15機で、空冷式発動機、丙案型配置型。
11号機のみは大修理を行った時に金星3型に換装し、プロペラはハミルトン・スタンダード金属3肢可
変ピッチ式の6111−0に変更すると共に、発動機架、発動機覆、排気管、滑油系統などを変
更したが、残りの14機は金星2型を搭載し、木製の4肢固定ピッチペラ(MW126)を使用して
いた。
 胴体長は5,950mで甲案型の1〜6号機よりやや短いが、高さは逆に0.2m大きく2.2mであっ
た。機首がガラス張りで、その上面に球形の展望塔が設けられていたほか、コクピットの風防の
形も異なっている。
 補助翼は第2号機の事故に鑑み桁の断面型と蝶番取り付け部が改修され、補助翼修正舵が
廃止されていた。そしてフラップが追加された。滑湯冷却器はこれまでの表面冷却器の他に蓮
根型冷却器が2個追加されていた。武装関係では後下方銃座が垂下筒式に改められ、後方機
銃架を改修し、機銃を装備したまま格納できる用になっていた。また、基準翼後縁部の外板
は波板をやめて平板に改めた他、脚柱、車輪ブレーキ、方向舵操作装置にも改修が加えられて
いた。
 なお、8号機のみは試験的に外翼の上反角が増大されており、18号機以降は補助翼角度変更
装置を固定した。」