一等自営業閣下激昂〜大五郎こと猫侍逮捕3

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80名無し三等兵
それから小狼とさくらはどちらからともなく近寄り、唇を重ねあっていた。
小狼はわけもわからないままに、大好きな同級生の唇を貪っていた。
口のまわりや頬がベトつこうともかまわなかった。ただただ、無心に初めての女の子
との口づけに酔っていた。
小狼の口づけになすがままに身を任せていたさくらは手を伸ばしてきた。
白く細い、まるでロウでできたような、なよやかな指先が小狼の先端に触れた。
「くっつ!」
声を殺す暇もあればこそ、さくらは小狼の分身にすべらかな指をからめてくる。
「ああ……っ!」
まるで脳味噌をわし掴みにされているような衝撃だった。甘酸っぱい衝動に身動き
できなくなった小狼の前にさくらは指をからめたまま跪いた。
「熱い……ッ」
大きな瞳を潤ませながら、さくらは火のような吐息をつく。
「固くって、熱くって、脈打ってて……。うふっ、不思議……」
さくらは小狼の幹を握り、こすりはじめた。
「あううッ!さくらあ……ッ!」
さすがにあわてる小狼をいとおしげに握り締め、慈しむかのようにしごきあげながら
さくらが尋ねる。
「ねっ、男の人って、こうされたら、気持ちがいいってホント?」
無邪気な熱心さで刺激するさくらの指使いは小狼を夢心地の気分に引きずり込んでく
れるが、それが同時に無慈悲な拷問にほかならなかった。