中高一貫の防衛女子校設立 三校目

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1名無し三等兵
制服可愛くて、進学レベルが高くて、イジメは絶対許さない姿勢で、
卒業までに普通校課程の他に、英語、他一カ国後ネイティブレベル、
看護婦並みの医療技術(理論、実践共に)、婦人警官並みの護身、格闘術、
二輪、四輪限定解除、マナー、礼儀作法も修得・・・で、6年間 男 不可 
と、いうのはどーでしょう。
卒業時、内部試験で防大、旧帝大進学可
予備士官として登録
学費、諸経費無料 給料支給

卒業試験は上記技能、単位修得済みの上 
富士の樹海、もしくは日本アルプスから地図無しで生還すること

・・・けっこう、人集まるんじゃないかな

前スレ
中高一貫の防衛女子校設立 2 【マリみて】 
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/army/1064588343/


まとめサイト
防衛女子校過去スレデータベース
http://www.geocities.co.jp/Playtown/2330/bojo.index.html

中高一貫の防衛女子校設立は可能か? (初代スレ)
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/army/1061499381/
中高一貫の防衛女子校設立その2 【マリみて】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/army/1064645215/
中高一貫の防衛女子校設立 PART2 【正統】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/army/1064676506/l50
2名無し三等兵:04/08/30 01:32 ID:???
爾慧偉欺世卯素子
3名無し三等兵:04/08/30 03:37 ID:???
>>1
4名無し三等兵:04/08/30 09:54 ID:???
乙です
5まとめ管:04/08/30 10:02 ID:???
スレ建て乙。

リンクは更新しましたが、個人的な都合により数日作業が出来なくなるので、
復帰時前スレが既に落ちていた場合、誰か前スレの980以降のログの提供お願いします。
6名無し三等兵:04/08/30 11:06 ID:STsqphk8
さて、新スレも立ったし、SS書きさん達も戻ってくるでしょうか。
続きが楽しみで昼もよく眠れません。
7名無し三等兵:04/08/30 14:35 ID:Ls8iZFMx
・・・・ズゴックの益荒男っぷりがスカちーにだぶる。
ああ、EGCの新刊が読めるのはいつになるんだろうorz
8名無し三等兵:04/08/30 18:51 ID:OnTUS/M4
ズゴックが出てきたところでポルノでは無くなったな・・・・
ズゴックがヌードになってもエロくはない、例えるなら鍛え上げられた
アストリートのヌードに美を感じてもやらしくはないように!
ズゴックという単語だけで「野生動物観察記録」を見てるような気がしてくる。

いい女なんだけどなぁ・・・・・
9名無し三等兵:04/08/30 21:54 ID:???
再掲ズゴック画像。
ttp://emperor.pya.jp/pic/color_mako_144.jpg
10新参兵:04/08/31 02:52 ID:K1Z2Z/qj
>1に捧げ乙。
学漫入手の為政府の要人に狙われておりました。
金色の布は書き溜め中につき、そろそろのんびりアップしようかなと。
11名無し三等兵:04/08/31 02:57 ID:RNTt73Yp
メイド教官物語
ズゴック見合いの変
欠食事件

前スレ継続SSはこんなものですか?
楽しみだなぁ・・・
12名無し三等兵:04/08/31 03:03 ID:RNTt73Yp
>>10
手に入れたんですか<防女学漫!
ものすごいプレミアがついてるし、金なんかいくら払ってもという
マニアがネットで”絶叫”してますからね。
ストーカー化したり、自分の地位を使うやからがいるのもわかります。

ところで、「桃子」、「田沢」、「委員長 白ビキニスペシャル」が
添付されてる同人誌が三種類あったそうですが、出来はどうでしたか?
13金色の布:04/08/31 03:53 ID:???
10:50 同、東館教室
最悪の事態を回避する為に《トカゲ》のメンバーは某国立大学物語並の思考速度で一つの作戦を考え、二つの案を破棄し、三つのシュミレーションを終えていた。
「だぁから、日本海側から北に逃げようったって海路を使っても両用に追いつかれるのよ!?」
「それでも椎名部隊長の推す樹海ルートよりは逃げ切れる確率が人型決戦兵器の起動確率くらいは上がります!!!」
すっかり逃げ腰、および腰。
無理も無い。残り1時間ちょっとで414人分の昼食を作れと言うのだ。書いてる本人が逃げ出したいくらいだ。
「大体無茶な話なんですよ!414人ですよ?せめて100人くらいに減らせたら…」
俺もそう思う。
14金色の布:04/08/31 03:54 ID:???
「…今なんて行った?」
椎名部長の眼鏡がキラリと光る。チャームポイントであるのだが本人は気にしているおでこも光る。
「え?あの…無茶だって…」
「そこじゃなくて、その後に何か言ったでしょ!?」
何か思いついてくれたらしい。頑張れ椎名。
「100人くらいに減らせれば…って…」
「それよ!食事出来る人間を減らせばいいんだわ!」
「え?…まさか、今から他の科にカチ込みかけて減らすんですか?」
半ば冗談のつもりで言ったセリフ、いや、冗談であって欲しかったのだろう。
「当たり。だったら労力は1/4でしょ?」
委員長の目には迷いは見えない。
15金色の布:04/08/31 03:55 ID:???
「無茶言わないで下さい!大和さん達にケンカ売ると作戦行動って言う名目で百合の世界に引きずりこまれるって話なんですよ!!!!」
「んっふっふ。お・バ・カ・さ・ん。カチ込みかけるのは私達じゃないわ。いい?今から全校放送でこう言うの。『本日の昼食は1200時より第一演習場にて、大流しそうめん大会を行います!!』」
だが、この作戦には重大な欠陥がある事を彼女達はまだ気付いていなかった…
16新参兵:04/08/31 04:01 ID:K1Z2Z/qj
段々スケールがデカくなっていくなぁ…
あ、>14の「委員長」は「椎名部隊長」に脳内変換していただくと人の愛を信じれます。
漏れはこのSSのみの作成なのですが、本来のズゴック書きの方も政府に狙われているのであろうか…
>12これは機密だが、シークレットで三条さんバージョンが…は!しまった!ヤツらだ!では引き続き逃亡執筆に入る。諸君らも殺人許可証を持っている人間にはくれぐれもご注意を…
17新参兵:04/08/31 06:01 ID:???
>>16違うやん…「金色の布のみの作成」やん…
あぁ…もしスレやなくてSSのみをまとめる時には色々修正させてください…
それにしても萌えが無い…
18名無し三等兵:04/08/31 07:57 ID:???
乙!だんだんと広がってくなあ…
19名無し三等兵:04/08/31 22:28 ID:xKpfNDEO
前スレの田沢ーズゴックSSが面白く、こんなに有効なスレの終焉もないと思ってたんですが
わけのわからない馬鹿!のせいで現在ご機嫌斜めです。
作者さん!どうか続きをお願いします。
・・・・ありゃ、どうみてもポルノじゃないし。
20名無し三等兵:04/09/01 02:00 ID:???
同意。
確かにいいところで切られてますからねぇ。
あとズゴック見合いの変も再開して欲しいです。
メイド物語も・・・・・。
21名無し三等兵:04/09/01 02:02 ID:???
>>13-17
乙です。今後の展開が楽しみです。
22金色の布:04/09/01 02:28 ID:???
11:00 放送室
『…繰り返します。本日は柿崎一等栄養士の急病により学生食堂は臨時休業。よって昼食として1200時より第一演習場にて大流しそうめん大会を行います。なお、席順は早い者勝ちとなります。』
椎名部隊長はテキパキと指示を飛ばしている。
「相田、伊藤、宇佐美はそうめんの確保。確か倉庫にはタヌキがお中元に各国から貰いまくった揖保の糸があるはずよ。毎年国連加盟国全部から送られてくるんだから100人分はゆうにあるはず。あれは備蓄じゃなくてタヌキの私物だからおっけーって今私が決めちゃった(はぁと)」
「決めちゃったって…確保するの私達…い、いえ!なんでもありません!では確保します!」
長を名乗る人間に必要なのは整合性ではなく、説得力である。これが椎名部隊長の信条だ。そしてその説得力ゆえに野戦兵器運用科の結束は固い。
教官のアダ名が「うらなり」であっても授業カリキュラムを高い水準で消化していると言う事実が椎名部隊長の人の上に立つ才覚を認めている。
「海原!」
「はい!」
呼ばれて一歩前に出たのはショートカット…というより刈り上げが眩しい椎名部隊長の右腕、海原鳴美。「100人に減らせれば…」の発言者でもある。
「5〜6人連れて大鍋…いや、それじゃ小っちゃいから適当な戦車の装甲引っぺがして鍋にしちゃって、麺ツユとお湯の確保。それとそうめんを流す台を砲身でもトマホークでもテポドンでも適当に輪切りにしちゃって製作!」
「普通の燃料だとその量の湯を沸かすだけで1時間以上かかりますよ?」
23金色の布:04/09/01 02:29 ID:???
「購買部にC4があるでしょ?あれ買い占めて。よく燃えるから15分くらいで沸くはずだわ。お金は幹部連名義でツケに。きっと国防予算からなんとかしてくれるでしょ。あとの人員は私と一緒に錦糸玉子の製作にかかるわよ!」
と、そこまで指示した時、
どごんっ!!
と、90式戦車が主砲を発射した時のような音。
「…しまった。」
窓から恐る恐る外を覗いてみると、両用の教室にうっすらと煙が見える。
「…そういえば、生徒だけじゃなくて職員の昼食も含まれるのよね…」
想像するより先に本能で理解した。先程の音はズゴックの拳が放たれた音だろう。…少しでも自分の取り分を増やす為に。
両用生徒、脱落。
「…部隊長。100人どころか10人くらいに減りそうですね。」
「いや…」
ずがんっ!!!!!!!!
先程の音が90式戦車なら、今度の音はハイジャックされた飛行機が某ビルに突っ込んだ時のような音だ。
「多分2人しか生き残れないわ…」
24金色の布:04/09/01 02:30 ID:???
再び窓から目をやると、タヌキが楽しそうにこちらに手を振っている。その姿だけを見ると、まるで避暑地に佇む妙齢の「をんな」。
花魁の着物をアレンジしたのであろう鮮やかな緋色の和服を纏い、涼やかな微笑を浮かべてる(なんとなく同級生2の佐知子さんをイメージ)。しかしすぐ横には仲良くケンカする猫&鼠のアニメでしかお目にかかれないような人の形にブチ抜かれたコンクリの壁。
その昔、鉄の女○ッチャーと巌流島にて徹夜でステゴロったと言う噂は、噂であってほしかった。
ズゴック、脱落。
その手には半紙にタヌキが書いたであろう特徴的かつ乙女的な丸文字の毛筆で、
「わしもまぜれ たぬき」
の文字。
自分達は眠れる虎を、いや、タヌキを起こしてしまったのではないだろうか…
そう気付いた時には後には引けない状況に陥っていた。
25新参兵:04/09/01 02:32 ID:urLpkqaR
やった…方向性が見えてきた…
26名無し三等兵:04/09/01 02:47 ID:???
ズゴックうううううううううう!!
校長の一人称はやっぱり「わし」なんだw
27名無し三等兵:04/09/01 21:39 ID:O6wnnSCd
個人的には、防女学長以下の管理層は
冷静、有能、実行力で組織をまとめる高級官僚タイプだと思う。
傍流ではズゴックみたいな叩き上げが何人かいてもおかしくないけど、
国家中枢に送り込む人材養成という面から考えると「男塾」的な部分は
不適切。
それに、学長と教官長が男性ではいけないのですかな?
28名無し三等兵:04/09/01 22:53 ID:???
>>27
ほぼ同意。しかし

>それに、学長と教官長が男性ではいけないのですかな?

ここだけは多分、「防女派閥」の要だし教育方針に大きくかかわるところだから、
代々、防女OBが就くことに内々に決まっていると思われ。
よって基本的には女性が歴任する_と
29名無し三等兵:04/09/01 23:21 ID:???
>>27
同意。「男塾」ではだめだろ。
エリート教育だったら、ズゴックSSにでてくる旧海軍兵学校のような部分がいるな。
いっけん精神主義だけど、じつはスマートで合理主義的なかんじってことで。

30名無し三等兵:04/09/02 00:51 ID:???
なんだかssを投下しづらい雰囲気になってきましたね…
31名無し三等兵:04/09/02 02:17 ID:???
でも投下したりして。
前スレからの続き。

降り立った豪田2佐たちが見たモノ。
それは、目をおおわんばかりの「惨状」であった。
何と言っても、半裸のズゴックが、全裸の田沢に馬乗りになっていたのである。
傍らには、田沢の上着や下着が、散乱していたりする。
なんらかの「事故」があったのは、火を見るよりあきらかだ。
すかさず、田沢を「保護」するのは、救助員。
乱暴にズゴックを押しのけて、田沢の体を毛布で包み込む。
田沢を抱きかかえると、こんどは眼光するどくズゴックを睨みつけてきた。
死んでも、この生徒は渡さない、といった覚悟なのだろう。
さすがはRS専従員。実にキモがすわっていた。

が、そんなRSのキモのすわり具合にかまっている余裕は、ズゴックになかった。
鬼のような表情をうかべた豪田2佐が、ズンズンと歩み寄ってくるのだ。
―豪田の下に隊規・風紀の風が吹く。
この言葉には、誇張はあっても偽りはない。
しかも豪田2佐は、兼ねて警衛士官。
警衛海曹を指揮監督し、また懲戒補佐官会議では、実質的に検察官のような役割を果たす。
懲戒権者は江田島海将だが、じっさいには警衛士官のリコメンドでケリがつくだろう。
ズゴックの運命は、ほとんど豪田2佐の胸ヒトツにかかっていたのである。
32名無し三等兵:04/09/02 02:20 ID:???
カクカクシカジカ。
帰投中、機内で説明を試みたズゴック。
だが豪田2佐は、イマヒトツ納得してくれなかった。
「…というワケで、田沢生徒はビアンでありまして、そこで誤解が生じたワケでありマス。ハイ。」
「なるほど…つまり貴様は、田沢生徒が自分と同じ性的嗜好を有していると誤解し、
そこで人里離れた山中で、相手の同意を得た上で、性的交渉に及んだ…と、主張しているのだな。」
「イエ…そうじゃなくて…」
必死になって否定するズゴックだったが、豪田2佐はまるで取り合わないのだ。
ズゴックの行動については、かなり好意的には、解釈してくれている。
しかし性的嗜好については、きわめて婉曲な物言いをするのだ。
「貴様の性的嗜好など、この際問題ではない。
特定の性的嗜好をもっているからといって、不利益な扱いをするつもりはないぞ。
ウム、ソッチの問題は人格権の問題だからナ。誰とナニしようと、それは貴様の自由だ。」
やはり、全裸姿の田沢と散乱した衣服は、イタかった。
ズゴック=ビアンの図式を、豪田2佐のアタマの中に、刻みこませてしまったのだ。

いっぽう田沢はといえば、ブランケットにくるまれ、スッカリ被害者ヅラ。
みごと、悲劇のヒロインになりきっていた。
やさしく介護してくれる救護員のオネエサンがよほど気に入ったのだろうか。
それとも、かまってくれるのが、ウレシイのか。
胸にすがってすすり泣いたり、過去の虐待体験を告白したり、パニック発作になったりと、大忙し。
「わ…わたし…こういうの…初めてだったんですぅー!!」
と言いながら泣き崩れるたりするのだから、困ったモノである。
33名無し三等兵:04/09/02 02:21 ID:???
とはいっても、田沢本人には、ウソをついているという意識はまるでない。
すべては、いかにも自意識過剰な「不思議ちゃん」系妄想のなせるワザなのだ。
だから、豪田2佐から「田沢生徒、なにか言いたいことはあるのか」と聞かれると大ハリキリ。
「私がいけなかったんですぅ…私が妙にスキをみせたから鬼日下教官が、あんなコトを…。
すこし甘えてからかっただけのツモりが、こんなコトになるとは…。
ですから、鬼日下教官は悪くないンですぅーっ!!悪いのは私なんですぅーっ!!」
とまぁ、妄想エンジンは最後の最後までバリバリ全開の様子。
じつに予定調和的な妄想エンディングを、脳内で創作しているようだった。

しかも、この妄想エンディング。
むろん妄想であるからして、すべてが田沢の願望と空想の産物に、ほかならない。
だが事情を知らない豪田2佐たちだ。
田沢の妄想演技には、ココロ揺さぶるモノがあった。
―性的攻撃をうけたにもかかわらず、健気にも敬愛する教官をかばう生徒。
そんな風に田沢をみてしまうのだ。
こうなりゃ、ズゴックの言い分など、信じる者は誰一人としていない。
34名無し三等兵:04/09/02 02:24 ID:???
豪田2佐は、語調を緩めながらズゴックに語りかけた。
「なぁズゴックよ…田沢生徒も、ああ言ってくれているのだ。
いい加減、ウソにウソを重ねるのは止めにしておこうや。」
「そ…そんな…自分は…自分は…」
いつの間にか、豪田2佐までもが自分をビアン扱い。
ズゴックとしては、涙が出るような情けなさである。
あまりにも、ズゴックが情けない顔をしていたからだろう。
豪田2佐は慰めるようにズゴックを抱擁した。
「ズゴック…もうナニも言うな。
今回の件は、不幸な誤解から生じたコトだ。
大げさに騒いでトクする者は、どこにもおらん。
田沢をビアンとカンチガイした貴様は悪い。
だが、貴様の心の悩みを見抜けなかったワシも悪かった。
まさか、貴様が同性に手を出すほど日照っておったとは…
この豪田の眼力も衰えたものよの。
だから、すべて無かったコトにしておこう。ウム、それがいちばんじゃ!」

そこで機内の一同の顔を見渡す豪田。
「皆、いいか。誰も、何も見なかった。何も無かった。
田沢生徒が、脱水で倒れ、ズゴックが着衣を緩めて介抱していた。
ただ、それだけだ!!」
こう先任者から言われてしまえば、異論を唱える者など、いやしない。
それにスキャンダル騒動に巻き込まれるは、ゴメンである。
無言でうなづく一同。
ひとり不満顔なのは、もちろんズゴック。
そのズゴックに最後の一撃が加えられた。
35名無し三等兵:04/09/02 02:26 ID:???
「それからズゴックがビアンであるコトも、口外無用だ。いいな!!」
「ハイっ!!」
こんどは、威勢良く返事する一同。
ニヤニヤ意味ありげに笑うRSたちの顔をみても、今後の展開はあきらかだ。
戦慄するズゴックに、田沢が潤んだ目で話しかけてきた。
「わたし…今日のことは誰にもいいませんですぅ…お姉さまぁ!」
「そんな…俺は…俺は…」

ズゴックの慟哭の叫びが夕焼け空に響く中、救難ヘリはホームスピードで疾走する。
愉快なミヤゲ話を載せて、ヘリが帰る先は、臨時に設営されたFOB。
夕メシには間に合わないが、ナイショの宴会タイムには確実に間に合うだろう。

おわり。

オチをつけとかないと気分が悪いので、新スレまで引っ張った。
気に触る方がおられたのなら、お詫び申し上げる。すまん。
36名無し三等兵:04/09/02 07:24 ID:PT8Q1rb5
>>30
>なんだかssを投下しづらい雰囲気になってきましたね…

>>27-29
こういった環境だからこそシリアスだけでなく「シュチューション・コメディ」
も含めたSSが期待されます。
猛訓練と勉強に明け暮れていても若い娘たちなんだし。
>1をみても 「いじめはない」ということで、陽性な厳しさを連想させます。

・・・・でも、前から出ていた「不幸少女物語」も読みたいんですよね。
「私、他に行く場所がないの・・・」はけだし名せりふだと思う。
お菓子のおすそ分け時に里親の弟のところに公衆電話をかけてるシーンも!
37名無し三等兵:04/09/02 19:09 ID:???
>>35
ワロタヨ
でもズゴックの乳は垂れているのだろうか?
気になって昼もねむれないんですけど・・・・


38名無し三等兵:04/09/02 22:33 ID:???
ふつう三十路過ぎたら大きさに比例してダラシナク垂れはじめる
が、ズゴック装備の乳は筋肉の割合が高そうなので全盛期の形状を今もって維持出来ていると。
39名無し三等兵:04/09/02 23:29 ID:???
いくら全盛期の形状を保っていても、俺としては30を超えると萌えにくい。
萌えないわけじゃないんだが、ズゴックがピチピチギャルだった頃のSSを熱望する。
またズゴック、田沢の要目、とくに全長、重量、スリーサイズ等の情報開示を強く要請する。
40名無し三等兵:04/09/02 23:37 ID:Dz5WRMPO
あまりタイトに決めるとかえって話やキャラクターを拡げにくくなるんじゃないか?
「ズゴックは鍛えられた体育会系」
「田沢は、たれ目の美爆乳少女」
等の「特徴」描写だけでいいと漏れは思う。
以前の「委員長」や「やくざっ娘」もそれで結構盛り上がったことだし。

あと、「アニメキャラの某に似てる」とか「ゲームキャラのなんとか」みたいな
表現は不可にすることを提案します。
描写は自分の表現で!
41名無し三等兵:04/09/02 23:49 ID:???
その…気持ちはわかるんやけど…
息苦しくなってくたな…
42名無し三等兵:04/09/02 23:55 ID:Dz5WRMPO
すいません・・・・・
昔、スレ消去申請の波状攻撃を喰らってた記憶があるもんで。
最終的には、ほとんど全てがオリジナル設定という事実が
全てを食い止めましたが・・・・スレ更新時の荒らしの悪夢が忘れられないのです。

ほんとにすいません
43名無し三等兵:04/09/03 01:30 ID:???
>>42
いえいえ、こちらこそそういう事情を知らず愚痴を言ってしまってすみません。
では、今までの設定も、新しい設定も、みんな楽しんで妄想しましょうって事で。
あえてオフィシャル設定作るより、自分の気に食わない設定、発言、SS等は脳内あぼ〜んして、防女を愛で続けて行きたいですね。
44金色の布:04/09/03 01:35 ID:???
11:10 廊下
いくらまだ訓練生と言っても、意地というものがある。例え身内が相手でも、いや身内が相手だからこそ「やられました→ご飯食べれません→くやしいから暴れます」という男々しい真似は出来ない。喰らいたければ、生き残るしかないのだ。
その意地を見越しての椎名部隊長の作戦なのだが…
どの科もすでに「ズゴック撃沈!」の報はそれぞれ自分の科の斥候から受けている。そして、タヌキの参戦も。だとすると、狙いは「一番いい席」から「二番目にいい席」いや、「生き残る事」へとシフトするのは当然の判断であると言えよう。
都市制圧科は、自ら討って出る事にしたようだ。
45金色の布:04/09/03 01:36 ID:???
「いい?いくら相手が校長だからって遠慮するとこっちがやられるわよ。曲がり角から出会い頭にスタングレネード、そのあとゴム弾にて足を止めたあとネットにて捕獲。電気を流して動きが弱まったあと一気に制圧するわよ…来た!」
こっ…こぅ…かころん。
足音だけを聞いているとここが戦場になってしまったのが嘘のような涼しげな道中下駄の音。これが防女マナー実習を修めた者のみが持つオーラだ。かつてメイド教官の名で呼ばれた人物は、剣林弾雨の戦場をその歩みの音だけでご主人様同士のお茶会へと変えたと言う。
そしてその足音が曲がり角まで来た時、
「今だ!」
唐突に消えた。
「え?」
曲がり角から向いの壁へとジャンプ。三角跳びの要領でそのまま天井スレスレの高度から緋色の暴力が急降下爆撃してきたのに気付いたのは、しんがりの生徒だけだった。
都市制圧科、脱落。
46新参兵:04/09/03 01:37 ID:mCs6Y7OG
それでも俺はこういう校長に防女を引っ張っていって欲しい。
47名無し三等兵:04/09/03 07:49 ID:hRk1eUMN
高級管理職を防女出身者だけで固めると、組織の柔軟性を失うし、
人材活用面での問題が生じる。
防女出身者が進んだ組織におけるOBの昇進とも絡めて問題になるとも思う。
だから、OB以外の各出身組織の緩やかな派閥もありとすれば話が膨らむと
思う。
多分、防女開校から数十年間の卒業生が地位を登るまでの間は、様々な
経歴の学長がいただろうし。
48名無し三等兵:04/09/04 06:18 ID:f+tJVob0
ズゴック見合い変が投下されませんなぁ・・・
楽しみに待ってます
49名無し三等兵:04/09/04 11:36 ID:???
50名無し三等兵:04/09/04 15:37 ID:7XzYwV6A
↑冬服がいいな
51名無し三等兵:04/09/04 22:10 ID:???
列車砲有ったらいいな・・・ってあるはずないか
52名無し三等兵:04/09/04 23:07 ID:???
>>51
防女内に列車砲を走らせられるような広軌のレールが乗り入れられるようになっている訳無いだろ!



防女内に隠されているのは「要塞砲」だってば。
53名無し三等兵:04/09/05 04:20 ID:7XNN3jmh
兵器がそんなに在るとは思えないけど、二輪から特殊車両に至るまでと、軽飛行機や小型船舶
各種無線の免許は取らされるだろうし、各国の言語や歴史、世界における位置や連関関係も
授業内容に入ってると思う。
あと、この学校の特徴上「踊り」「歌」は言語教育や毎年の小グループ海外研修と並んで
仕込まれるのではなかろうか?

海外なれと異質な環境における生残性向上を目的とした海外(行き先はランダム・・・だが、
先進国の場合は持ち込み金銭に上限が、発展途上国の場合はとんでもない僻地から
始まる)にズゴックに率いられた桃子、源子、田沢の三人娘が・・・・・という話があったかもしれない

ズゴックも大変ですなぁ
54名無し三等兵:04/09/05 14:17 ID:Tww+OXb5
>>45

メイド教官物語が待ち遠しい・・・
55名無し三等兵:04/09/05 14:21 ID:Tww+OXb5
あと、初代スレ>403の
>日本に防衛女子学校を設立するためにはどうすべきか、てことに
>知恵を絞る考察系ネタスレかと思ったら

こういった方向もいいですな
考えてみます
56名無し三等兵:04/09/05 14:24 ID:ilcJjWu3
>>55
陸幼に類する組織を作るのもありだな。
この際、男女共学でもいいし。
57 :04/09/05 14:41 ID:VlLtscCF
入学式は可憐な少女ばかりなのに卒業式はメスゴリラばかりになることで有名な学校
58名無し三等兵:04/09/05 14:53 ID:2aOrS3Yi
ここでハートマン先任軍曹ですよ
59名無し三等兵:04/09/05 15:13 ID:???
>>57
いや、可憐だったり、美人だったりするんだよ


中身がゴジラだけど・・・・・
60名無し三等兵:04/09/05 15:19 ID:???
>>56
陸幼って何歳から入学できるんだっけ?
61名無し三等兵:04/09/05 15:32 ID:???
ここは小学校卒業してからの進学先であります。
幼女がすきならまおちゃんでも見てろ!

(ケロロ軍曹を見ながら)

・・・・防女憲兵の頼子ちゃん こいつらどうにかして お願い
62名無し三等兵:04/09/05 22:42 ID:???
攻殻の茅葺首相なんか、世界観的に視察にくる政府高官のイメージに合うかも。

総理「お久しぶりね」
プーチン「私が現役だった頃にやりあって以来か」
総理「こんな形で再会するなんて、世の流れとはおかしなものですわ」
プーチン「素手で私の相手をして生き残ったのは貴女だけだ。おかしくなどはないさ」


タヌキ「というエピソードの持ち主だ。決して粗相の無いように。
   万一の時はわしでもフォローできん」
ズゴック「まさかぁ」
タヌキ「では案内役は鬼日下だ。安心しろ、骨は拾ってやる。
   もし残ってたらな」
63名無し三等兵:04/09/07 05:08 ID:6xcvAEDH
民間人になってるのも多いだろうから、海外でやばいことになったとき
「××課長(三十代独身)の言うとおりにしてれば安全だから」
と、助言されて送り出される商社マン(若手)もいるのだろうな
64名無し三等兵:04/09/08 20:35 ID:ZS+nSMQw
過去スレリンクを突付いたら、前スレ以外は消滅していた。
データベースの神様ありがとうございます!

前スレも読めるともっとありがたいです。
65737:04/09/08 21:36 ID:???
前スレ980〜1000のログが取得できませんでした。
誰か補填協力お願いします。
66名無し三等兵:04/09/08 21:45 ID:???
受け入れ体制か送達先の提示を願います。
他スレに多くあるようなただ、埋めるだけの最後ではなく
有意義な終わり方でしたよ
67名無し三等兵:04/09/10 14:55:49 ID:???
>>65 

737氏
ttp://upup2.com/
の1601.zipに前スレ過去ログ補完しました。
需要がありましたらどうぞ。
68737:04/09/10 18:26:20 ID:???
>>66
ありがとうございます。
近頃時間が取れずなかなか更新が出来ません。
需要があるようなので前スレとりあえず見れるようにしておきます。
6966:04/09/10 21:18:17 ID:IKNcg5FK
いや、私は67さんではないので。
かわりに私からも67さんにお礼をいいます。

それとSS書きの皆さん、続編お待ちしています
70名無し三等兵:04/09/10 22:56:24 ID:???
防衛女子校海上教育部生徒歌。
旋律は海上自衛隊歌(ttp://haduki.cside.com/umiwoyuku.mp3)と同じ。

♪女と生まれて 海を征く 
♪若い乙女の血は燃える
♪薫れ桜よ黒潮に 備え揺るがぬ旭日旗 
♪おお栄光の 防衛女子高海上教育部(ぼうえいじょしこう) 
♪海を守る 我等

参考・防衛女子校歌

♪大和撫子の生き様は
♪色無し 恋無し 情有り
♪女の道をひたすらに
♪歩みて明日を魁る
♪嗚呼防衛女子高 女武士
♪己の道を魁よ

さてそろそろ学園祭の季節。
昨年の隊歌訓練展示は面白かった。
諸氏の防女オープンハウス見学記を報告せよ。
71名無し三等兵:04/09/11 22:10:48 ID:p9ByEHXw
データベースの神様
前スレログが見れません
確認を願います。

あと、極限状態での乳吸いですが・・・・ズゴックが絡むと少女同士の
隠微な感じが霧散しますな。
田沢の花嫁姿を先に見るわけだ
72737:04/09/12 12:44:54 ID:???
自分は見れますが・・・詳細求む
73名無し三等兵:04/09/12 14:37:12 ID:???
俺も見れるぞ。
>71
あまりにエロいのは、チト苦手なので…。
が、田沢やズゴックへのご愛顧はなんともありがたい。
お好きなように、遊んでいただければ、私としてもウレシイかぎりだ。

それにしても、ズゴックねたは、毎回毎回子供だましのようなハナシばかり。
申し訳なく思っているぞ。
シロウトの能力的な限界というコトで、どうかご容赦頂きたい。すまん。
見合い変の続きのほうは、本業が忙しいので遅れ気味だ。
あわせてお詫び申しあげる。
74名無し三等兵:04/09/12 16:05:38 ID:???
痛いです!先輩!
75名無し三等兵:04/09/12 18:08:39 ID:???
Pain is in your mind!
76名無し三等兵:04/09/12 23:06:59 ID:L3y29h/0
>>72-73
すいません
見れました。<前スレと気づかなかっただけでした
で、ズゴックメイド物語を読み直しましたが・・・・
メイド教官物語も読みたいですなぁ
77名無し三等兵:04/09/13 20:01:02 ID:OEV0YJdF
防女を出て、防大に進まずに入隊する「中堅幹部候補生」に
内局行きがどれくらいか知りたい。
訓練やスキルはともかく、事務官になるのも結構いると思う。
いくらなんでもズゴックみたいのは稀にしかでないだろう。
強制服務期間の三年間事務員をして、結婚退職する娘も少なくはないと思う。
最低21才で高卒の学歴と、同年代では大卒以上のスキルを持って自由に
なるのだから、入隊と同時に通信制大学に入学して22で卒業。
民間企業に再就職というのもありではないだろうか。
78名無し三等兵:04/09/15 22:55:25 ID:RDNU9Ka8
祭りの縁日で次々と射的の景品を取って、幼い息子に「お母さん すごい」と
言われる浴衣姿の若いお母さんとか。
79名無し三等兵:04/09/17 20:26:16 ID:mDgpGbJ4
・・・いきなり書き込みが減ったな 
何故だ?
80名無し三等兵:04/09/18 14:58:55 ID:???
今日妹の中学の体育祭行ってきたんだが、
中学生の予想以上に幼いこと。
ここには入るのを決断するのはなかなか大変だなと思いました。

それだけです。
81名無し三等兵:04/09/18 19:12:33 ID:tDKSDu9X
家庭の事情でここに来た娘ばかりだからな。
いくらしんどくても家に帰れない、他に行くところのない少女が
身を落とさずにそこそこの給料を受け取りながら学び、学歴と技能と知識を
身に着ける場所。
色々、あるんだろう
82名無し三等兵:04/09/19 17:18:07 ID:kbwZOBMU
施設から入校する少女もいるんだろうな・・・・と書き込んだところで
いきなり「おねがいツインズ」の押しかけ娘たちを連想してしまいました。
私は駄目な人間なのでしょうか?
どうか、こんな私にメイド教官物語ネタをお願いします。
83名無し三等兵:04/09/19 23:55:59 ID:???
鬼軍曹ばりのベッドメイキングの達人が
指導教官として某帝国ホテルから派遣されたりとか?
84名無し三等兵:04/09/20 01:47:58 ID:seMTbqIF
>鬼軍曹ばりのベッドメイキングの達人が
>指導教官として某帝国ホテルから派遣されたりとか?
というより、一流ホテルの客室係としてのサービスと、気遣いを叩き込むのだろうな。
・・・6年間の学費、給料返済全て持つから当ホテルに就職を!と言われる学生が数年に
一度の割合で出現するとか

85名無し三等兵:04/09/20 01:52:00 ID:ZkFqR50T
リリアンで通用しそうなのが令だけなのがイタイ
86名無し三等兵:04/09/20 01:53:59 ID:seMTbqIF
蓉子さまはどうした!
87名無し三等兵:04/09/20 06:20:25 ID:???
>>83-84
素朴な質問というか、市場調査なんだが
「メイド」にどういうイメージを持っているのかな?
外地でメイドさんをお願いしたことがあるし、
国内でも、母の実家のお手伝いさんに来て頂いたこともある。
(母が嫁入りしたとき、一緒にきて下さった。)
が、どうもメイドファンの方々のもつイメージがよくわからない。
フェチシズム的な部分があるのではないかと、想像しているのだが、
正直、サッパリ見当がつかないんだ。
何を「メイド」に期待しているのか、どうか教えて欲しい。
趣味嗜好は人の勝手だから、何をいってもけなす気はないよ。
ただ知りたいだけ。
88名無し三等兵:04/09/20 12:54:32 ID:VXW4tbHQ
見た目が可愛い/美しい、家事/家政のプロですかね。
正直、最近のメイドブームは「私的な生活空間内の使用人との距離の置き方」
という視点が欠落したファンタジーだと思います。
いくら親しくなっても、あるじとしての明確な線引きが必要という事実が描かれて
ないなと。
ただ、以前から話題になっている「メイド教官物語」は、近代以降の海外における
日本女性に対する幻想の集大成(男の夢)という部分があるので、あまりリアル
に使用人属性を追っても仕方がないのではないでしょうか?
諜報活動でターゲットの理想の女性を演じるのはありだろうし。
もっとも、防女出身でその世界に入ったものは技能重視のカリキュラムの欠点か
多くの少女の生い立ちと防女という特殊環境で思春期を過ごした反動かで
「理想の女」がある意味実性格と化した部分が多いため「裏の花嫁学校」
「国立やまとなでしこ養成派遣所」と陰口を叩かれる遠因になっているようです。
89名無し三等兵:04/09/20 16:23:24 ID:z+VVHtze
夢のように可憐な少女が金勘定関係無しに、親身になって自分の面倒を見てくれたら
はまるだろうな。
古今の創作では小説といい、演劇といい、最近はマンガ、アニメといい
その手の美少女、美女があふれている。
落剥したメイド教官の元潜入先のご主人様の周囲の若い紳士たちが羨望しながら
指をくわえて見てた理由がわかるな。と、いうより、元ご主人様失脚直後から
彼女には様々なオファーが来てたであろう。
それ、全てを一顧だにせず全てを失った男について行き、彼のために働きさえする
黒髪少女メイド・・・・。
彼女の失踪後、元ご主人様が周りから何を言われたか考えるとちと気の毒だ
90名無し三等兵:04/09/20 16:56:28 ID:???
>金勘定関係無しに、親身になって自分の面倒を見てくれたら
ナルヘソ、職能ではなくて、男性への無償サーヴィスが問題になるのだな。
で、この無償奉仕をしてくれる女性が、88さんの言う「理想の女」ということかな。
無償であるからして、ファンタジーのなかでは、肉親(母親や姉)に近い存在なのかな。

ただし、「防女メイド」の場合、タダご奉仕をしているけれど、実は任務のために
役割を演じているだけであると。
だんだん、「メイド」のコンテクストが分かってきたよ。
91名無し三等兵:04/09/20 18:44:11 ID:q/sCZxb/
>90
それがちょっといないような美女、美少女で高スキルの持ち主
おまけに、清楚で、身持ちが堅く誰にでも優しいがご主人様に最もやさしく
何があってもにこにこしながら付いてきてくれる・・・・。
あいつが失脚して、人間関係も含めて全てを失ったのに何故彼女が仕えているんだ!?
と、当時自棄酒をあおる若い・中年、壮年の紳士があの国の上流階級に蔓延したとか。

>ただし、「防女メイド」の場合、タダご奉仕をしているけれど、実は任務のために
>役割を演じているだけであると。
その筈なのに嵌っていく娘が多いから「やまとなでしこ養成派遣所」となったのだろう。
長期の国策では、政治家、企業家、政府高官を輩出する上流階級に日本人の血が
入っているのが当たり前となるのは決して損にはならないと思うが。
92名無し三等兵:04/09/22 03:03:10 ID:+QFFLf27
>>90
海外の富豪に未だに思われているが、幼馴染とさっさと所帯を持って公団で
新婚生活をおくってたりするとか。
メイド教官はどの科目を持ってるのだろう
個別技術ではなく、総合技能だと思うけどな
93名無し三等兵:04/09/24 13:27:34 ID:Ypd5su83
>>1 >制服可愛くて
やっぱり今時の女子中高生らしくミニスカートなのだろうか?
94名無し三等兵:04/09/25 00:52:22 ID:???
>>91
これまた、なるほど。
「ご主人様」は、防女メイドの無償サーヴィスやら世話焼きを独占できる、
というのが、ひとつのポイントのようだな。
要するに、ドラえもんのようなモノかな。

けれども、ドラえもんと異なって、防女メイドサービスの独占は、嫉妬の対象であると。
>全てを失ったのに何故彼女が仕えているんだ
また防女メイドは恋愛の対象でもあるらしい。
ただし肉体関係についての言及がないトコロをみると、
ハーレクインロマンスのような「濃い」恋愛物語を期待する方は、おられないように見受けられる。
ともあれ嫉妬と恋愛も、どうやらポイントのようだな。

ココまでアタマを整理して考えたのだが、
「防女メイド」とするよりもストレートに「防女妻」にしたほうが、分かりやすそうだなあ。
あるいは、ドラえもんのようなドロイドか…。

ただ、「防女妻」については、意見が分かれるのかな。
防女=「やまとなでしこ養成派遣所」でカマワナイという方々。
防女=「ミリタリアカデミ」にこだわる方々。
どうも二大潮流があるみたいだな。

まぁ、女性将校というキャリア・プロフェッショナルな女性に、保守的で従順な女性の役を演じさせる。
演じているだけなのか?それとも、本気でハマっているのか?
防女の捕らえ方で、分かれていくような気がするよ。
むろん趣味はいろいろだから、何がイケナイというコトはいえないと思うが。
あーでもない、こーでもない、と論じるのが面白いワケだしなあ。
>>92
ギリギリのトコロで、役にハマらない。
カネや国策のためではなく、最後は自分の意思で運命を切り開くというのもアリかぁ。
95名無し三等兵:04/09/25 01:02:13 ID:2xl2n9no
メイドとして潜入した防女出身の諜報員ネタはここから始まっています。

その1
22 名前:前スレコピー :03/09/27 14:00 ID:jeAYXhL3
本当は諜報員なのにご主人様に本気で愛されて正妻に納まるくのいちメイドが
続出、裏の花嫁学校の名を欲しいままのする

・・・英語、他一カ国後ネイティブレベル、看護婦並みの医療技術
   (理論、実践共に)、婦人警官並みの護身、格闘術、
   二輪、四輪限定解除、マナー、礼儀作法も修得・・・で、
   国外では子供と間違えられそうな身長150cm台、黒髪、黒眼
   けなげに尽くしまくる やまとなでしこメイドさん
   (任務なのでご主人様がスキャンダルにまみれても、零落しても
    給料が払えなくなっても付いてくる。で、濡れ衣だった、元の  
    地位に返り咲いた、破産前以上の金持ちに・・となった時に
    プロポーズされるが、本人にその気が無い為あくまでも
    身分違い、他の理由を並べ立てて身を引こうとし、任務完了後
    さっさと帰ろうとするのだが、逃げ切れなかった娘が)

96名無し三等兵:04/09/25 01:02:49 ID:2xl2n9no
その2

23 名前:前スレコピー :03/09/27 14:01 ID:jeAYXhL3
「私の人生で一番辛く、苦しい時 支えてくれた君以外愛することができない
結婚してくれ」 とご主人様がプロポーズした直後に(その為の裏工作を
色々やっていたのだが)返り咲いた地位を通して任務完了。
翌日、ご主人様が花束と指輪をもって帰宅すると、いつもどおり整頓された
家の中で彼女と彼女の荷物だけがない
テーブルの上には、手紙が1通・・・・
「私はただのメイドにすぎません」で始まるわかれの言葉が
「どうか 私を忘れて」という言葉と共につづってある。

そのころ、彼女は港、もしくは空港で 
「いい男だったじゃない。このまま結婚すれば」という相棒に
「あんな、抜けたひとは願い下げよ・・・・あのひとには可愛いおくさんがお似合い
 ・・・・任務だったのよ」と眼を合わさずに返答
 流れる涙

97名無し三等兵:04/09/25 01:23:18 ID:2xl2n9no
その3

194 名前:委員長支持派 [sage] 投稿日: 03/10/13 02:16 ID:???
>>184
意に染まぬ相手の愛人に納まった防女OBですか。
それはいるでしょう。金と女は諜報の基本です。特に防女入学時はともかく
高等部以降は容姿を磨くことが 義務 となっていますし。
元メイド教官も姿をくらます時に涙を流すくらい”ご主人様”に入れ込んでいたの
だし、ま おとなの男と女だし、多分自棄を起こしたご主人様を「慰める」ことも
あったのだろう。
元ご主人様が未だに独身である理由もそこいらへんが絡んでいるだろうし。
落剥か、スキャンダルか、失脚かで何もかも無くしてうらぶれた古アパートの
一室に越してきた二人。もう給料も払えないと使用人全てを解雇したのに
傍らには当然のように黒髪のメイドがいる。”私にもいくらかの蓄えがありますから”と
けなげに無給で仕えてくれる彼女。そして、しばらくたって、彼女がその技能で
毎日働き自分を養ってくれていることを知る。
同じに、その容姿と高い能力に対し数多くの条件の良いオファーが来ていることも・・・
その事をおくびにも出さない彼女に情けなさと、すまなさが入り混じった気持ちで
問いただすご主人様 
          「私が主として仕えるのは貴方だけです」

・・・・いくら任務だとはいえ、こんな男にとっての理想をやったから
    失踪後、ひそかに指をくわえていた紳士たちが殺到したし、
    もう、あそこら辺の国には立ち寄ることもできなくなったのだ
    このばかもん。
    君はしばらく古巣で後進の指導にあたりたまえ。
    現場に復帰するのはほとぼりがさめてからだ
98名無し三等兵:04/09/25 17:18:24 ID:7EymWmGe
エロゲー、アニメ、マンガ的ファンタジーとはこういうメイドを言うのだろう
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1092295040/95
ただ、あくまでも諜報活動ネタなので猫をかぶってることを認識すべきだ。
こういった「夢の女」を統率するスパイマスターがハイジのロッテンマイヤー女史
のような生涯独身で国家と諜報に人生をささげた元凄腕諜報員と言うほうが
燃えるのだが。
99名無し三等兵:04/09/26 16:09:36 ID:nkuCMTSq
防衛女子での最初の軍事訓練はいつから始まるのか?
やはり、義務教育期間の3年生までは中学までの学習指導要領プラス
語学プラス体力、記憶術、格闘術などの基本作り、高等部から高校での
学習内容を1年で叩き込むと同時に防衛女子卒業認定基準達成まで鍛え
るのだろうか。
留年や、身体的な事情での退学が毎年どれくらい出るかを知りたい。
最も、身体的事情やどうしても体力的についていけない娘のために、
自衛事務官養成科があると思うんだが。
100名無し三等兵:04/09/26 18:07:37 ID:MflPKFvN
毎日朝から、すこーぴおんを抱えて、10K 走る。
101名無し三等兵:04/09/26 18:57:36 ID:Dj3JdJeI
世間では自衛隊学校と同じような目的の自衛事務官学校と捉えられていたら
なかなか笑える。
国立女子校で、社会的、経済的なハンデを持つ少女たちが選抜され、給料を
貰いながら高卒学歴、他社会的な技能を修得できる専門校として認知されている。
募集要項や校内案内パンフも事務官養成コースが(一番少人数にもかかわらず)
一番大きく載っている。

ところで、すこーぴおんって自衛隊の装備か?
102名無し三等兵:04/09/26 22:30:56 ID:???
毎日朝夕ガーランド担いで10km走る。
別にマウザーでも九九式でも64式でも可。
103名無し三等兵:04/09/27 02:46:43 ID:???
校外で早朝10kjog。コースは路上、田のあぜ道など。
夕方、冬は体力調整で10kjog、それ以外は5kjogの後、30m×3、50m×3、100m×6、200m×4、400m×4、1500m×2。

以上、うろ覚えだが、漏れが中学陸上部長距離に属していたときの訓練メニュー。
参考になるだろうか…。
104名無し三等兵:04/09/27 03:00:00 ID:2q1Q716S
走るのは基本だからな。
体育理論に即した訓練法の書き込みがあればいいんですが。
105名無し三等兵:04/09/27 05:43:42 ID:???
とりあえず今日中学生とセックルしてきます

見た目は小学生みたいだから
足細いし、胸も毛も無いが
狭いしスゲー気持ち良いよ
安全日だからゴムもいらん
この日のために一週間禁欲してたから3回はやってます
106まとめ:04/09/27 23:14:57 ID:???
なんだかジ圧しティーズの移転があるようなのでそのうち移転などあるかもです。

軍事板大学スレ見てて久々に防女の文化祭思い出した・・・行きたい。
107名無し三等兵:04/09/28 19:26:22 ID:B/cXGLRg
こんな感じになるかね防女学際
 http://www.ne.jp/asahi/popoi/popoi/nikki2004.9.htm
108名無し三等兵:04/09/29 15:28:19 ID:???
おもいつき。

「両用の文化祭」

夏が終わり、若狭湾に爽やかな秋風が吹くようになるこの季節。
課業終了後の防女敷地内には、乙女たちのにぎやかな声に混じって、槌音が聞こえるようになる。
それは、模擬店や舞台、それにあでやかに飾り門を組み立てる音。
そう、十月は防女文化祭の季節なのである。
防女文化祭。
それは、日々厳しい訓練にあけくれる防女乙女たちにとって、年に一度のお祭。
滅多にないシャバとのふれあいとのチャンスである。
防女生徒といっても年頃の娘だから、やはり異性の来訪はうれしい。
各分隊は、競って凝った出し物を競うのであった。

そして防女海洋訓練地区・通称オマハビーチ。
両用分隊居住区のカマボコ隊舎でも、文化祭の準備が進められていた。
ただし両用の場合、その動機はいささか不純なモノであった。

コトの発端は、数日前にかけられた整列であった。
整列をかけたのは海百合会幹部。
分隊先任伍長以下三名の一号生徒で構成される、両用のいわば生徒会である。
海百合会役員の三美少女はそれぞれ熱弁を振るった。
109名無し三等兵:04/09/29 15:28:53 ID:???
「両用分隊生徒相互の懇親と研鑽を目的として設置された海百合会であるが、
 残念ながら、近年活動が低下している!!
 それというのもカネが無いからであるっ!!」

というのは、分隊先任伍長の木村蓉子。
シャバでいう生徒会長、すなわち分隊序列ナンバー1の美少女である。
むろん美少女といっても、田沢と違って「不思議ちゃん」ではない。
いつでも落ち着いていて、いっけん礼儀正しい真面目な優等生。
成績優秀でハンモックナンバーはトップだから、まぁ最低でも海将補まではいくだろう。
が、このテの人物にありがちなコトだが、この木村、ひどく上昇志向が強い。
出世のためならナンデモござれの野心家なのだ。
「世話好き」と称して、あらゆるところに口を出し、仕切りたがる困り者である。
ただし、自分で責任をとることは滅多にない。
けれども海自幹部自衛官のモットー「上に厚く、下に薄く」を実践しているためか、
それとも、功績を独り占めするテクに長けているためか、教官連中からのウケは絶大。
海自でよくみかけるエリート平目野郎である。

「なぜカネが無いかといえば、貴様らがダラダラしとるからじゃっ!!
 どうして愛する分隊のために、カネを寄付しようと思わんのだ!?
 敬愛してやまない先輩のために、一肌脱ごうという気にならんのじゃ!?」

いかにも低脳な言いがかりをつけてくるのは、統制班長の小川聖。
分隊序列ナンバー2のスポーツ美少女である。
日本人離れした素晴らしい肉体とは裏腹に「中身は小心者の筋肉バカ」(富樫・談)。
有無を言わさぬ鉄拳で、下級生を完全に掌握。
何が気に食わないのか、侠気にすぐれた富樫に、何かとチョッカイをかけてくる。
だが状況がマズくなると、都合よく「腹痛」を起こす卑怯者。
まったく頼りにならない先輩である。
110名無し三等兵:04/09/29 15:31:42 ID:???
冷徹にハッパをかけるのは、会計担当の下村江利子。
分隊生徒序列ナンバー3のほんわか美少女である。
ただしひどく不器用で、何事もすべてが平均以下のダメなひと。
けれどもカネへの執着だけは人一倍の守銭奴。
「分隊会報」なるミニコミ誌(一枚紙のコピー誌)の発行と強制購読で、ウラ金の捻出に成功。
分隊中の憤激をかうが、その卓越した資金調達の才から役員に抜擢された。
カネとメシと保身以外にはなんら関心を示さない、防女きってのスクルージ女。
シャバの人からみれば意外だろうが、部隊では、あんがい重宝されるタイプである。

「…というワケで、文化祭業務を担当する私たちも…
なんというか…がんばんなきゃ・・・いけないみたいです・・・。
ですから、頑張って、お金を稼ぎましょう・・・。」

おずおずとそう言いながら、
三馬鹿役員のタバコに煙管を差し出すのは、いかにもマジメそうな気弱少女。
彼女は、両用分隊先任伍長附の小林志摩子(三号生徒)。
要するに三馬鹿のパシリである。
通常二号生徒がなることの多い先任伍長附。
その外見の雰囲気に見合った、おとなし目のマジメな性格を見込まれて、
小川統制班長の舎弟となったのが、小林の不運の始まり。
自分の意見をハッキリ言えない弱い人間で、今では完全に三馬鹿の下僕である。
得意技は三馬鹿のための掃除、洗濯、靴磨き、レポート代筆そして命令の伝達。
同期からは憎まれ、下級生からはバカにされ、上級生からは奴隷扱い。
洋上で行動中の艦から、ある日突然、フッとその姿を消してしまうようなタイプ。
最近とみにヤワくなった海自で、しばしばみかけるタイプである。
111名無し三等兵:04/09/29 15:33:11 ID:???
ところで、この海百合会の会費。
これは、ほんらい分隊全員の福利厚生にかかわる用途で使われるべきもの。
お揃いの識別帽代、ワッペン代、懇親会費、共用のコーヒー代そのほかである。
だが実際には、全額使途不明金となっている。
要するに、三馬鹿役員が、「交際費」と称して、遊興に使ってしまったのである。
コレで額が小さければ問題にはならなかっただろう。
なんといっても、会計報告などもともと存在しない。
タテ社会だから会計報告を求める声など、あがってくるワケがない。
とはいえ、分隊最上級生と威張ってはいても、やはり、しょせんは高校生。
人生経験がたりなかった。
祇園のホストクラブ「頭の中将」での「勉強会」は、彼女たちが想像する以上に高いモノであった。
しかも、愚かなことに、識別帽用資金まで手をつけてしまったのである。

キャップが作れなければ、さすがにマズい。
学校中の注目を引くコトはマチガイなかろう。
しかも穴埋めしようと、残りの資金全額を向日町競輪にブチこんだのが、致命的であった。
もちろん、コトが露見しても、下級生は鉄拳で黙らせられる。
教官連も、生徒の自治活動には、あえて介入してこない。

だがこの種の黒いウワサは怖いもの。
額がそれなりに大きいと、何とはなく海幕人事当局まで伝わってしまうモノなのだ。
そして人事当局は、カネがらみのトラブルを、私的制裁以上に嫌う。
未来の海将目指す三馬鹿にとって、これはなんとも避けたいトコロ。
そこで、文化祭での収益事業を利用することにしたのである。
目標売り上げ200万円。
むろん自己弁済は、最初から考えていない。
というか、海自A幹をめざすエリートに、そんな殊勝なタマはさほど多くは無いのである。
112名無し三等兵:04/09/29 15:56:53 ID:???
ともあれ伝統的に分隊を代表して文化祭業務を担当するのは、三号生徒。
先輩の尻拭いをさせられるワケだから、まことに不運としか言いようが無い。
ともあれ何とかせにゃイカンので、さっそく三号生徒全員で「文化祭対策会議」が開かれた。
出し物は何にするのか?
金儲けをするわけだから、それなりに凝った出し物が必要だ。
それも両用らしい出し物でなければマズい。

そこで、まずあがったのは、「水中模擬ナイフバトル大会(略称「水中K−1」)」。
「ビーチ・ボクシング大会」「水中騎馬戦」「SEAL式トライアスロン大会」(※)がこれに続いた。
だが本年度防女文化祭のテーマは「文化と伝統」である。
格調高くしなければならないから、水中格闘大会などはもっての外だ。
「浜鍋」という提案もあった。
普段よくやっているコトだが、若狭湾のとれたて新鮮な魚介を「浜鍋」にするというモノ。
近年の流行の「食文化」ネタである。
だが、入漁権が無いわけだから、本当は脱法行為。
却下である。

(※「SEALトライアスロン」 周知のとおりトライアスロン競技は、元来ハワイ駐留SEAL隊員独特の訓練様式に端を発する。
ただし当初は、現在のトライアスロンとは異なって、小火器と爆破器材を携行し、水泳も着衣のまま行われていた。
また爆発物、照明弾、空砲、模擬襲撃など、昼夜・海陸をとわない妨害行為が実施しされており、
給水・配食も一切なかったという。
Kevin Dokili"The Navy SEALs, Early Years" People's enlightment press London 1991)
113名無し三等兵:04/09/29 15:57:30 ID:???
そこで「お荷物」田沢が言い出したのが、ガレー船。
「ほら、よくあるじゃないですか、軽井沢とかヴェニスにあるアレですよ〜。
 私も結婚式のときには、ああいうお船を使ってみたいなぁ。
すっごくロマンチックですよね〜。」
本人は何か途方も無いカンチガイをしているようだが、コレはコレでナイスアイデア。
ガレー船なら、なるほど「文化的」。
船賃もとれるから、カネにもなる。
結局「ガレー船DE若狭湾クルーズ」が採用された。

用廃ズミの舟艇や廃材があるから、材料はタダ。
ダメコンで鍛えた木工ワザで、なんとかガレー船は作れるだろう。
しかし肝心のガレー船の詳細がよく分からない。
けれども、そこは多才な富樫がカバーした。
「安心せい。ガレー船なら俺がよく知ってるぜ!!
 ありゃ昔の船でな、櫂と帆で動くんじゃ。
昔映画で見たから、細かいトコまでよく覚えておる!
そうそう、船首に竜の彫刻がついててな、そりゃカッコイイもんだぜ!!」
これは、三号生徒の面々も大感心。
「すごいな富樫!!」
「さすがは両用きってのインテリじゃ!!」
富樫には同期から賞賛の声が浴びせかけられた。
ただ桃だけは、「大丈夫かなあ!?」と心配そうだった。
114名無し三等兵:04/09/29 15:58:45 ID:???
そして文化祭当日。
あの「乙女の花園」防女の文化祭だから、客はけっこうくる。
ふだんは閑散としたJR東舞鶴駅から、シャトルバスが運行されるほどの賑わいであった。
また防女生徒が心をこめて運営する出し物は大好評。
経補のお汁粉屋が出す「海軍しるこ」は絶品。
指揮幕僚研究室の研究発表はプロを唸らせ、
各教育部合同の制服ファッションショーの華麗は、観客を魅了する。
屋外では、クルスク戦などの再現が行われ、空挺降下が模擬戦に花を添えた。
大挙して襲来したカメラ小僧・キモオタ連合軍が防女生徒を震え上がらせたものの、
とにかく文化祭は大盛況であった。
が、今回の文化祭でとりわけ目を引いたのは、なんといっても両用分隊だった。

この日、オマハ・ビーチ桟橋に係留された「ガレー船」の威容は、観客たちを圧倒した。
この船は、富樫たち建造班が昼夜兼行、極秘裏に建造したこのガレー船。
名づけて「怒涛丸」。
全長20メートルの船体から、つきだす巨大な帆柱と櫂。
マストトップに燦然とひるがえるのは、自衛艦旗と「南無八幡大菩薩」ののぼり。
船首の竜細工はなんとも見事。
船腹をいろどるラーメン模様とあいまって、ある意味、見るものに華麗な印象を与えていた。

初めてみる「怒涛丸」の威容に桃も思わず声をもらした。
「富樫よ…確かにすごい、勇壮だ…。
が…これはヒョットすると…倭寇船か?」
「ウムっ、そうとも言う!!」
自信満々な富樫を前に、桃は言葉を失った。
富樫を信じた自分の愚かさを呪う桃だったが、とりあえず客は大喜び。
「ガレー船DE若狭湾クルーズ」のタイトルにクレームをつける客はいなかった。
それどころか2000円の乗船券も飛ぶように売れるのだから、客とは単純なものである。
115名無し三等兵:04/09/29 15:59:18 ID:???
さて出航時間。
いつの間にか、「艦長席」には木村が陣取っていた。
準備中は、一度も顔を見せなかった先任伍長・木村。
オイシイトコ取りは、将官目指す出世主義者の本能である。
アタリマエのような顔をして号令をかけるトコロが憎々しい。
「しゅっこぉーよーい!!」
パラララッ、パラララッ、パラララッパッパッパパー。
出航ラッパが響く中、もやいが放たれ、「怒涛丸」はゆっくりと防女桟橋を離れた。
30分の若狭湾クルーズに出撃したのであった。
それも人力で。

デッキハウス上に設けられた客席は、家族連れなどで、鈴なりの超満員。
「クルーズも、なかなか優雅だな…」
などと勝手なコトをヌカしている。
だが外見上の優雅さとは裏腹に、「機関室」は地獄であった。

三号生徒総出で漕いでいるのだが、やはり船がデカすぎた。
舵効速力を出すのも、並大抵の力ではできない。
だから、三号生徒総出で漕いで、なんとか速力をかせぐ。
役立たずの田沢まで動員し、手のひらと尻の皮がむける寸前になるまで漕ぐのだ。
ヒート・ストレスと換気不足に悩まされながら、分隊員たちは、心底呪った。
手間を惜しんで帆をつけなかったコトと、富樫を信用したコトを。

そんな三号生徒をさらに不幸に陥れるのが、上級生の余計な応援である。
「おらーっ、気合を入れて漕がんかいっ!!」
コクスン気取りで怒声をあげるのは、統制班長の小川。
楽しそうに防女精神注入棒を振り回しながら、怒鳴り散らしていた。
まさにメイワクそのものである。
116名無し三等兵:04/09/29 16:06:32 ID:???
こんなプロフィールがあったら、面白いかな。

剣桃子(つるぎ ももこ)
防衛女子校海上教育部両用分隊三号生徒。
東京都出身16歳。
旧男爵家の一人娘。
幕府海軍から帝国海軍、海保航路啓開部そして海上自衛隊まで。
連綿と続く海軍一族の末裔。
父親は自衛艦隊司令官。亡き祖父は元舞鶴地方総監。
事情があって、母方の苗字を名乗っている。
ジェンダーの制約を嫌って、防女両用分隊へ。
あんがい教養人で多才。
海上武人道を究めるべく、修行の毎日を送る。

富樫源(とがし みなも)
防衛女子校海上教育部両用分隊三号生徒。
四国某県出身16歳。
ド田舎ヤンキー生活に飽きて防女へ入校。
父親は地元で土建業を営む町会議員で「政治結社」代表。
元レディース。
四県狂走連合終身相談役、高知死夜悪会名誉ヘッド。
趣味はステゴロと爆破作業全般。
腕には導爆線で作った根性焼きのあとがある。

田沢慎子(たざわ のぶこ)
防衛女子校海上教育部両用分隊三号生徒。
東京都出身15歳の不思議ちゃんで分隊のお荷物。
眼鏡巨乳美少女で裕福な家庭の育つが、かなりのハイパーアクティヴ障害がある。
リタリン依存を止めさせるために、両親によって防女に入校させられる。
が、最近は怪しげな自家製合ドラにはまっているようだ。
趣味は占いとパズル。
不思議ちゃん系真性バカだが、通信情報技能者に、選抜されているらしい。
117名無し三等兵:04/09/29 16:39:02 ID:???
長官交代で資金が潤沢or枯渇する防女
118名無し三等兵:04/09/29 20:45:16 ID:???
>>117
 これで前任者の偉大さを身に染みて理解してもらえるだろうね。

田沢「石破のおじさま、素敵でしたわ〜。
   お嫁に貰われるならあのような方のもとに(ポッ」
一同「Σ」
119名無し三等兵:04/09/30 00:43:25 ID:iDMQIncM
以前から、両用ネタが「魁 男塾」といわれてもイマイチしっくりこなかったのだが・・・・
今回の、ダメ1号生ではっきりした!
「花の応援団」が一番似ている!
でも、防女ってエリート養成校の側面もあるはずなんだけどな・・・・

両用の恐怖が出てきたら雰囲気はかわるのか、更にまったりするのか・・・・
楽しみですなぁ
120名無し三等兵:04/09/30 01:01:06 ID:???
まあ両用は防女でも特殊らしいし。
121名無し三等兵:04/10/01 12:53:29 ID:adupuW1e
>>99 >>101
事務官コース編入組は、当然単独踏破訓練を受けないだろうから
防女卒ではなく、自衛事務官任官(通信で高校卒業のための残り単位を修得)
するのだろう。
防女は途中退学扱いで。

それでは、こういった場合のそれまでの学費、給料返済が免除される強制服務期間は
どれくらいになるのだろうか?
122名無し三等兵:04/10/01 12:59:32 ID:???
ライトノベル系の妄想スレだな。
背後に性欲が見え隠れするのが好ましい
123名無し三等兵:04/10/01 16:14:53 ID:???
>>119
両用の恐怖は薬痴寺先輩になるのだろうか。
心配だ・・・・。
124名無し三等兵:04/10/01 20:00:19 ID:RP0jPAPP
両用の恐怖は読子系と決定してたのでは?
花の応援団というより防女で両用だけが旧軍体質(悪いほう)なのかもしれない。

ところで、他の科の娘たちの話とか、設定とかでませんね・・・
”もう一人の”田沢の話とか、表の田沢の結婚騒動とかもいいんですけど。
125名無し三等兵:04/10/01 23:07:41 ID:???
読子系とは?
126名無し三等兵:04/10/01 23:26:58 ID:???
>>125
ほんわかメガネなキャラ(あくまで表は)
まあそういう声が多かっただけで決定したわけではないんだが。
127名無し三等兵:04/10/02 02:52:13 ID:1CTDoGJA
ズゴックが二人いてもな・・・・
128名無し三等兵:04/10/02 02:56:15 ID:???
>>124
 表の田沢はともかく”もう一人の”田沢の話はおいそれと書けないよ。
129名無し三等兵:04/10/02 22:14:20 ID:p6/XW9/w
熟れた乳の方の田沢ですかな?
それは置いといて、表の田沢の結婚騒動はみたいですね。
そして、数年後、両用クラス会で子供を数人こさえてハイソな奥様になった田沢と
ズゴック化一直線の富樫がどういった会話をするか・・・・

旦那の人脈で有望な若手とコネクションを持つ田沢に泣きつく同期もいるかもしれない・・・・
なにげに田沢が「あら、**省の係長が海外赴任前に結婚する必要があるとお相手探してましたけど・・・
紹介しましょうかぁ〜」と言ったらクラス会会場裏で(顔だけは外す)闘争がおきそうだな
130名無し三等兵:04/10/03 05:17:34 ID:ePjpm4dQ
>>87-98までのメイド偽装諜報員に対する感想をあげて欲しいです。
知人に「おしん」が海外でブームになってたときは、中東では
日本娘はこんな存在だと思われていたと聞いたことがあります。
でも、可憐なメイドならともかく、下女奉公と表現が変わるだけで
中身が似たようなものでも萌えなくなりますね。
131名無し三等兵:04/10/03 23:48:32 ID:WnL9MDNy
真夏の防女
夏期休暇直前のお着替えはこんな感じかね?
 http://www3.synapse.ne.jp/komusou/2003zan.htm

ちなみに、”両用以外!”の海上科はこんな感じで
 http://www3.synapse.ne.jp/komusou/2004zan_kom.htm


おまけ
 満州が21世紀を迎えていればなぁ・・・・
 たぶん、こんな光景が
 http://www3.synapse.ne.jp/komusou/2002zansyo.htm
132名無し三等兵:04/10/04 19:33:56 ID:???
>>131
両用以外て…w
両用だってたまにはこういう光景だってあるかもしれないじゃないか!
例えば手前の子が桃で奥の子が富樫と考えれば…
133名無し三等兵:04/10/05 03:38:42 ID:W5ZMTA/v
富樫は貧乳だろ?
134名無し三等兵:04/10/05 20:35:53 ID:???
>>130
男にとって都合のいい女だけでは、つまらん。
軍事ともかけ離れている。
もっと付加価値をつけなきゃだめだ。
もっと血の通ったキャラクターをつくってくれ。
135名無し三等兵:04/10/06 02:07:21 ID:???
>>134
さー

>もっと血の通ったキャラクターをつくってくれ
ぶっちゃけエロシーン書けということですね

さー!
136名無し三等兵:04/10/06 05:53:47 ID:???
>>134
>男にとって都合のいい女
例えば松本零士のユキ(『セクサロイド』)などはどうだろう?
中身がないといえば、まるで無い登場人物だが、それなりに違和感なく無く存在しているな。
よく分からんが、たぶん松本零士独特の一種異様な未来世界や、主人公シマの存在感が
「セクサロイド」のユキにタマシイを与えているのだろう。

で、「防女メイド」なのだが、今みなさんで「防女メイド世界」を模索している真っ最中。
「ご主人様」のアイデアもいろいろ考えておられるようだ。
そうコトを急がず、まったり気長にやってこうや。
137名無し三等兵:04/10/06 07:02:10 ID:ycd9VmcF
あのな、所詮任務で猫かぶってることを忘れずに!
素質十分で、素でもかなりの部分で男の理想を体現してても
結局は任務だからやってるのだな。
故に、潜入中のメイドを超えた献身と忠誠が輝くのだろう。
結婚したら非常に良い奥さん/母親になるだろうが、リアルな結婚生活で
旦那が幻惑されてたころと同じくらいの満足感を抱くかは疑問である。
138名無し三等兵:04/10/06 12:07:37 ID:???
結婚すると、任務優先で家にほとんどいなくなる。
そのため、結婚前の姿(まぁ、これは任務で猫かぶってる姿だが)
とのギャップの大きさから、防女出身者の離婚率は異常に高いと言われている
139名無し三等兵:04/10/06 18:24:26 ID:cPUw68zR
>138
それはちょっと違うのでは?
あの手の任務は(女を使う)独身時限定だろうし、メイド上がりの
スリーパー任務以外は交際中から猫をかぶる必要は(あんまり)ないだろ。
(両用は除く)
あくまでも、あの場所、あの時期のメイド教官が具現した「男が望む理想」を
一生やれるものかということで。

防女卒業生は、学生、独身時代に”まず”遊んでるのがいないから、真面目な
エリートや良い家の坊ちゃん相手の見合いに引く手あまたなのだよ。
もっとも、そういう男を袖にして中流家庭の成り上がりと所帯を持つのも
結構多いんだが。
140名無し三等兵:04/10/06 19:54:00 ID:???
個人的には女の階級が男より上って言う方が萌える
○○二尉(男)「自分は××一尉のことが好きであります」∠( ̄∧ ̄)
141名無し三等兵:04/10/06 20:37:28 ID:???
>>140
 逆もまた真なり。
××三佐(女)「○○二尉、来世も本職の傍らに居てくれるか」
○○二尉「ご命令無くともその所存であります」
142名無し三等兵:04/10/06 20:48:33 ID:???
自立した強い女性が、毅然たる態度のうちに
恋する女の弱い顔を垣間見せるのがいいのだよ。
143名無し三等兵:04/10/07 02:07:43 ID:gG9CkOP6
・・・ズゴックも自立してるよなぁ
144名無し三等兵:04/10/07 02:39:44 ID:gG9CkOP6
だが、ズゴックって連れ合いの人柄によっては結構良い母ちゃんになるのでは
なかろうか?
子供が悪さしたら容赦なくひっぱたいて躾けるだろうが、少なくとも
児童虐待やネグレスト(育児放棄)は絶対やらんだろうな。
・・・・そして、得てしてこういう母親からとんでもなくおとなしい可憐な
美少女が生まれるものである。
(多分末っ子、兄ちゃん、姉ちゃんたちが鉄壁の保護体制を敷いているため
 おっとりと育つ)
145名無し三等兵:04/10/08 00:12:44 ID:???
ケンカに負けて帰ってきた息子に、ズゴック母ちゃんは厳しいようでやさしい。

ズ母「ケンカすんなら勝たなきゃあかん!!」
息子「そんなん無理やがな、お母ちゃん。あいつ2コ上の5年生なんやで〜。」
ズ母「なら、ええ手があるから、教えといたる。
    まず十円玉を拳で握っとくんや。
    それから人間には痛点ゆうもんがあってな・・・・」
146名無し三等兵:04/10/08 00:42:44 ID:???
ガレー船の話おもしれーな!
>「富樫よ…確かにすごい、勇壮だ…。
>が…これはヒョットすると…倭寇船か?」
ワロタよ!
147名無し三等兵:04/10/08 01:45:08 ID:???
>>146
いかにも江田島校長のガッコのノリで爆笑した。
148名無し三等兵:04/10/08 02:25:23 ID:???
>>144
で、天然な母の世話を焼いて育ったため
超勝気に育った田沢の娘と…
149名無し三等兵:04/10/08 07:15:57 ID:Pug+54/H
天然だが腐っても防女卒業のハイスペック。
そして、出来の良い父親の血を受け継ぎしっかりものに育った田沢の娘。
・・・防女進学など考えもせず、進学校=>帝国大学を目標にしてたが
ズゴック末っ娘と幼馴染で育ったのが運の尽き。
「うち、兄姉多くて進学難しいの」の一言で経済的に何の苦労もしてないのに
防女に願書を出されるはめになる。

150名無し三等兵:04/10/08 11:14:41 ID:???
>>145
なんで関西弁やねん
151名無し三等兵:04/10/08 12:33:29 ID:???
歩兵の本領ってな感じでなんかSS書きたいのう。
問題は時間がないことだが。
152名無し三等兵:04/10/08 21:08:00 ID:O6PgjPjH
防女を優秀な成績で卒業、防大に進学、卒業後陸自に入隊
妻子ある上官と長期にわたる関係が周囲に露見し、除隊。
上官はその後、すぐ病死。
葬式の焼香に行くが家族に追い返され、上官が一度行きたいと生前言っていた
某国に旅立つ。
内戦中の某国でやむにやまれぬ事情から野戦士官として任官
外国人士官として指揮をとることになる。

・・・・・というあらすじを思い浮かべてしまいました。
歩兵の本領ですか、楽しみにしています
153名無し三等兵:04/10/08 22:48:44 ID:???
>>152
防女版『ヘルガ』ってかんじだな
154名無し三等兵:04/10/09 14:30:20 ID:wUNweQpr
だれか、自衛隊学校のカリキュラムとか学生気質を教えてくれませんか?
155名無し三等兵:04/10/09 21:36:40 ID:???
考えるな・・・
感じるんだ
156名無し三等兵:04/10/09 23:11:35 ID:wMoES95J
前スレのズゴックメイドの後に投下された「メイド教官物語 専用燃料」は
消費されているのでしょうか?
両用も良いですが、有能な諜報員(見習い)と良い女の狭間の苦悩とか哀しみ
とかを見てみたいのですよ。
初代スレの委員長(見合いをやった方)も復活しませんかね
157名無し三等兵:04/10/10 21:51:54 ID:M1qYUhEM
>>152-153
小学校卒業から6年間男不可、の弊害がこんなところに!
男女関係に初心なもんだから妻子もちの中年男に入れ込むことになるのだ。
しかも、美人!ひょっとして処女!
で、有能、生真面目、絶対の忠誠・・・・萌えゲーに、こーいうお姉さまキャラ
いなかったか?

・・・しかも、毎年卒業生の何割かがこのタイプかもしれん。
両用出で食われた娘はどれくらいいるのだろう
ズゴックも卒業直後はあんなんじゃなかったかもしれない・・・
158名無し三等兵:04/10/10 23:20:56 ID:???
案外田沢みたいだったんじゃ…ズゴック
159名無し三等兵:04/10/10 23:29:02 ID:M1qYUhEM
見合い変でパシリが出てきたからそれはないだろ。
ただ、容姿はともかくあの性格で経験値ゼロだから遊ばれたっぽい
160名無し三等兵:04/10/10 23:35:45 ID:M1qYUhEM
おまけ
両用式罰ゲーム
男との合同訓練、教育の時に誰かはやらされる
個人的には、みなもちゃんがやらされてその晩、枕を涙でぬらしたと妄想

 http://www6.ocn.ne.jp/~mips500/cgpage/cg11.html
161名無し三等兵:04/10/10 23:44:38 ID:M1qYUhEM
も一つおまけで
防女、運動部が対外試合するとき、有志がチアリーディングすると考えると
こうなるか?

 http://members.jcom.home.ne.jp/kawanagare/cg0/nfl.htm

胸が大きくて、肌が綺麗で、スタイルが良い日本的美少女たち!
(当然、全員濡れ羽色の黒髪)
なんか、萌えてきた
162名無し三等兵:04/10/12 01:35:22 ID:Q5SUGBHh
ところで、皆さん来年の防女カレンダーと募集要項を入手したいのですが
どこに申し込めば良いのか教えてください
163名無し三等兵:04/10/12 03:55:01 ID:qenlUsbV
地連に行けばもらえる。
カレンダーは、800円分の切手を同封して防衛庁広報室に請求してもよい。
募集要項には、色々クリアしなければならない点が書かれていたな。
それは。。。。
164名無し三等兵:04/10/12 04:42:33 ID:x0BlhbIT
おい!途中で文章が切れてるぞ
ところで、防女チアリーディングの応援風景を持ってる人いたらお友達に
なりましょう。
165737:04/10/13 00:20:15 ID:???
まとめ管理人です。更新したのですが前スレなど一旦見れなくなっています。
近日復旧しますのでよろしく。
166名無し三等兵:04/10/13 00:36:35 ID:???
了解、待ってます。

しかし今年は珍しく山岳演習の模様が募集要項に載ったな。
銀世界の防女娘はもう…
167名無し三等兵:04/10/13 10:00:43 ID:qxFpZb7s
募集要項ですか?
カレンダーでなくて?
カラーでしたか?

ここ数年のカレンダーに山岳演習は無かったのに珍しいですね
168名無し三等兵:04/10/14 06:39:19 ID:CFzi2Woj
厚着してるし、かわいさ30%ですかね。スキー場みたく。
169名無し三等兵:04/10/14 11:11:09 ID:57ewPpyj
・・・・まぁ、暖かそうではあったな
170名無し三等兵:04/10/15 05:03:33 ID:???
でも写真のキャプションは「5普連との八甲田山合同訓練」。
ライターも使えない寒冷地だぜ。
暖かいというか・・・へたに発汗もできないだろ。
だから服のいちばん下は寒冷地用肌着だけ。
ちなみに下着もつけないそうだ。
171名無し三等兵:04/10/15 12:50:25 ID:???
いまさらながら>1で想定される価値観の実体化に一番近いのは
北朝鮮の喜び組みや女性兵士だと思うのだが。
違うか?
172名無し三等兵:04/10/15 16:53:50 ID:oJrxM9Br
つかぬ事をお尋ねしますが、自衛隊と自衛隊学校では「下着」も
支給されるのですか?
いや、瞬く間に体形が変わる年頃だし、一部”イレギュラー”だったり
身体の一部が”規格外!”の学生もいるみたいだし。

給料がもらえるとはいえ、あの手の下着は「ひと財産!」だったりするのです
(特に未成年には)
一部、4年生(中3相当)のサイズが2年生(高2相当)になって擦り切れたり
穴があくまで使用できるコストパフォーマンスが良い方々もいるかもしれませんが。
173名無し三等兵:04/10/15 17:20:26 ID:???
下着は購買で売っているかと思う…

>>172はコストパフォーマンスうんぬんという事に触れ
てしまったので謎の組織より拉致られΩに入れられる
に100ペソ
174名無し三等兵:04/10/15 17:20:37 ID:???
>>172
自衛隊学校は知らんが、防女では年2セットの支給なるもよう。
それ以外は員数外。
175名無し三等兵:04/10/15 18:11:51 ID:???
そういえば現独軍では下着は私物OKでしたね。
176名無し三等兵:04/10/15 18:22:08 ID:oJrxM9Br
私物でないと納まらない(物理的に)もいるだろうしな。
ところで、あれだけ毎日汗と泥まみれになるのに年セットは少なすぎないか?
ま、1セットうん十枚なら文句はないかもしれないが一部不便をかこつのが
いそうだ。
「きつくて後ろが閉まりません」
「ちょっと、かがんだだけでボタンが二つも吹っ飛ぶんですよ
 偉い人の前でやっちゃったんだけど、影でお小遣いくれました・・・」
177名無し三等兵:04/10/15 23:25:03 ID:???
校内売店に注文用紙出すとかじゃないか?

枚数は・・・配給切符方式で
178名無し三等兵:04/10/16 03:33:44 ID:oPM6YZh2
まあ年頃の娘故、校内で買う人は少ないよ。
一様男子と比べて服飾費は多めに支給されているらしい。
マジに男子はどうなっている?ねえ教えて、自衛隊に本当に詳しい人?
179名無し三等兵:04/10/16 16:38:33 ID:???
下着は さらしとふんどし かもしれない
ttp://www.shishimaru.com/girl/0309.jpg
180名無し三等兵:04/10/17 00:22:21 ID:???
湯文字も忘れないで
181名無し三等兵:04/10/20 02:34:53 ID:???
最近の流れとは違うので、文章をうぷろーだに上げておきました('A`)
キャラもの、ラノベ風味好き以外オススメ出来ない…

ttp://cgi.members.interq.or.jp/hiphop/youhama/up/source/yaguyasu0236.rtf
182名無し三等兵:04/10/21 10:04:42 ID:R5RXZyFE

頭飾り:
Head-dress
("Katjusha","White-brim")
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ,ィ^!^!^!ヽ,
                    ,/゙レ'゙´ ̄`゙'ヽ
襟:.                 i[》《]iノノノ )))〉     半袖: Puff sleeve
Flat collar.             l| |(リ〈i:} i:} ||      .長袖: Leg of mutton sleeve
(Shirt collar.)           l| |!ゝ'' ー_/!   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  /::El〔X〕lヨ⌒ヽ、
衣服:               (:::::El:::::::lヨ:::::::::::i        袖口: Cuffs (Buttoned cuffs)
One-piece dress         /::∧~~~~ヽ;ノヾ;::\_,  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  /:_/ )、_,,〈__`<´。,ゝ 
               _∠゚_/ ,;i'`〜〜''j;:::: ̄´ゞ'''\_     スカート: Long flared skirt
エプロン:           `つノ /j゙      'j;:::\:::::::::;/´::|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
Apron dress            /;i'        'j;::::::::\/ ::::;/
(Pinafore dress)         /;i'         :j;:ヽ:::/ ;;r'´    アンダースカート: Petticoat
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   /;i'       ,j゙::ヽ/::;r'´    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                 /;i'_,,_,,_,,_,,_,_,_,_,i゙::::;/ /
浅靴: Pumps        ヽ、:::::::::::::::::::::::__;r'´;/            Knee (high) socks
ブーツ: Lace-up boots     `├‐i〜ーヘ,-ヘ'´          靴下: Garterbelt & Stocking
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  i⌒i.'~j   fj⌒j   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

183名無し三等兵:04/10/21 21:33:32 ID:???
>>181
乙です。なかなかよろしいですな。
184名無し三等兵:04/10/22 20:33:31 ID:oa5Xp5+v
直書きでも問題ないと思います。
さて、下着だが容姿を磨くのが義務となってる以上、体型を崩すような
ことはしないだろう。
あらゆるサイズの用意と個人補正は無料でしてくれると思う

・・・色気ゼロの機能一点張りだろうけど
185名無し三等兵:04/10/23 12:07:44 ID:Ft+duR+m
データベースの神様、再構築は終わりましたか?
どうか、再降臨を!
186名無し三等兵:04/10/23 18:33:18 ID:???
>>185
ごめん。本当にゴメン。時間がなかなか取れない。
181氏の作品も保存したので直接見れるようにしたいと思います。
187名無し三等兵:04/10/23 19:52:55 ID:2A0+rcmU
>>176
重要なのは官給品である下着が古くなったからといって勝手に処分できるものなのか?
ということだ。
所属と氏名を記入した袋にいれてできるかぎりそのままの状態で配給所に持って
いかなければ新品が交換支給されないとか。
もちろん最終処分されるまでに紛失することはないだろうけど。
188名無し三等兵:04/10/24 20:11:23 ID:IdwfGZiE
そろそろ、中間考査じゃなかったっけ?
試験科目と内容を知りたい。
娑婆とたいして変わらない部分と術科特有があるのだろうな
両用ペーパーテストで田沢が群を抜いて一位、実技では下側に群を抜いてドベ
併せて中間あたりをうろうろ(総合評価)と思うのだが実態は如何に。
189名無し三等兵:04/10/24 20:50:23 ID:???
>>188
田沢はそんなだろうな>中間あたりをうろうろ
富樫もペーパーテストと実技の成績が逆になるがだいたい一緒。
桃はなにげに両方とも出来てる。
190名無し三等兵:04/10/24 21:48:52 ID:???
>>189
ありがちだが妥当なパターンだな。
普通の学校ではペーパーがさっぱりだと悪くすりゃ落第するが・・・
ま、そこは防女の両用だからw
191名無し三等兵:04/10/25 02:08:22 ID:Mh8UdxI9
田沢はそのイレギュラーな体型(女性ホルモン過剰分泌)とペーパーテスト
(だけに限れば)優等生から、諜報課程から引抜がかかってる・・・という話を
聞いたがそれに対する両用の面々の反応は如何に!

ズゴック自爆編から、対象を(社会的に)破滅させる本人は無自覚な凄腕に
なりそうなんだけどな。
192名無し三等兵:04/10/25 14:55:02 ID:UBpz2HXb
両用チアガール発見!
 ttp://gazo01.chbox.com/wisecrack/src/1098575285391.jpg
193名無し三等兵:04/10/26 09:39:56 ID:???
>>192

( ゚д゚)・・・

(つд⊂)ゴシゴシ
 
(;゚д゚)

(つд⊂)ゴシゴシ
  _, ._
(;゚ Д゚) …?!

何故 アサピー の旗が…
194名無し三等兵:04/10/26 20:42:45 ID:dbF7chrR
>>192
こういうことを田沢はやらんもんな
天然で抜けてても身持ちは堅い
しかし、この娘はますらおですなぁ・・・
195名無し三等兵:04/10/26 21:22:37 ID:???
>>193
夏の甲子園なのか?
196名無し三等兵:04/10/26 22:36:17 ID:3q6CM6dD
こういった写真画像も保存していただけるとうれしいのですが
>データベースの神様
ご検討ください

しかし、最近また寂れてきましたね
さびしい・・・・・
197名無し三等兵:04/10/26 22:38:04 ID:QVm3dtQ4
この大震災で、炊き出し要員として出動指令が下ったらしいですが、
どうなんでしょうか?
198名無し三等兵:04/10/26 23:24:45 ID:???
>>197
噂ではいまだ取り越された地区に食料を背負った両用娘達が
向かったそうです。
199名無し三等兵:04/10/26 23:45:01 ID:pz9VwQDc
学年によっては看護士免許を持ってるのもいるし、多少のことがあっても動じないし
個人レベルにいたるまでの情報のやり取りがしっかりしてるから使えるのだろう。
派遣人員の30%が現場バックアップとして情報武装してるしな。
両用以外でも年に何回か全校で災害出勤演習やってるでしょう。
200名無し三等兵:04/10/27 05:14:01 ID:GM+OTDHR
マスコミも写真で活躍する様を写真でUPしないかな。
201名無し三等兵:04/10/27 11:22:10 ID:56OIBWRt
オペレーター系が主なんだよな。
防女OBの指揮下での作業が出てこないか
最も、自衛隊学校の学生も含めてそんなに活用されはしないと思うけど。
202名無し三等兵:04/10/27 18:00:30 ID:dVogXQyG
少年工科学校みたいなノリらしいから、確かに重機のオペレータなんかは、多いんじゃないかな。
ユンボとかブルドーザみたいなごつい<漢車>を転がす乙女ってのもいいな。
203名無し三等兵:04/10/27 18:14:04 ID:r4G2WZEf
まあ関東大震災クラスじゃないと学生には出動命令は来ないだろうね。
204名無し三等兵:04/10/27 22:20:17 ID:JslvC31z
>>191の田沢の件はどうなった?
205ま管:04/10/28 00:41:55 ID:???
画像は作者の方に許諾をもらわないと・・・

ログ管理作業の遅れなんとお詫びしたらよいか。
当方学生につき祭の準備に忙殺されております。

どーせなら防女の祭に行きたいよ。

206名無し三等兵:04/10/28 21:24:44 ID:h55EI0q3
・・・で尻の毛までむしられて帰ると。
そういう話が昔あったなぁ
207名無し三等兵:04/10/28 22:58:38 ID:???
141 名前:名無し三等兵 [ときめきメモリアル] 投稿日: 03/08/25 12:43 ID:???
文化祭
儀杖隊が正門でお出迎え、テロ防止の為に風紀委員会による持ち物&身体検査付き、
戦略論や戦史研究、運用研究、新兵器の発表や展示、
放出品や不用品の販売、喫茶店ではMREや缶飯メニュー有り。
ブラスバンドや新体操などの(;´Д`)ハァハァ 系部活展示は密かな人気。

体育祭
レンジャー訓練展示、空挺降下展示、棒倒し、騎馬戦、玉入れ、射撃、
レンジャー障害物競走、フル装備1000m走、などなど・・・
クライマックスは演習場全面を使用し、学園所有の全兵器を駆使した紅白陣取り合戦。

修学旅行
半年間に渡る遠洋航海で世界一周、各国の士官学校や兵学校との交流を深める。

春季大演習
新入生を学生として見学させる、1週間に渡る大演習。
紅白に別れ、自衛隊や在日米軍からの航空支援や情報支援有り。
演習後のパーティーは参加した自衛隊員や米軍から「お見合い大作戦」と言われているとか・・・。

以上全てが美少女です(;´Д`)ハァハァ
208名無し三等兵:04/10/29 20:56:46 ID:aAHsYtox
いやぁ、ある時期まで普通に綺麗だったり汚かったりするんだが、
ある学年になるとみんな芋虫が蛹を経て蝶になるように美しくなるのです。




30年くらい前にわが国で人気を博した「インベーダー」というアメリカ製
連続ドラマに「肉をむさぼり食う蝶がでたな・・・」
209名無し三等兵:04/10/29 22:24:39 ID:???
>肉をむさぼり食う蝶がでたな・・・

((;゚Д゚))
210名無し三等兵:04/10/30 18:57:32 ID:lH94Y8Fj
基本的に男の視線がないから、こんなことをやってるかもしれない

さすがにこれは罰ゲームっぽいが
 http://www3.synapse.ne.jp/komusou/rafu97.htm
田沢ならこれくらいはやっていそうだ
 http://www3.synapse.ne.jp/komusou/rafu82.htm
211名無し三等兵:04/10/31 12:38:28 ID:O0NiEW3B
もってる方に質問です
防女パンフもこんな感じですか?
どうやっても入手できないんですよ〜

 ttp://www.chu-j.net/newbook02/
212名無し三等兵:04/11/02 00:55:36 ID:orbo3n7t
それなりに広大な敷地を持つ防衛女子校。
体育会系女子中学校と間違えそうな中学部、
各選考過程に分かれて個別訓練を受ける高等部、
そして、訓練と課業はきついがざっくばらんな体育会系の戦闘科訓練施設
設置地区と校舎を挟んで正反対の場所に存在するとある施設がある。
世間ではめったに見れない艶やかな黒髪をなびかせ、優雅に、しとやかに
群れ集うやまとなでしこな少女たち。
訓練と課業は、家政大学やホテル学科のカリキュラムをメインに、
語学、医療技術、護身術など多岐にわたり、それら全てを習得することを
期待されている。
男っ気が全く無く、根っから初心な両用を極北とする戦闘科と違い、
男性に対する対処とロールプレイは「専門家」が基礎から教え込み、
また、医療技術と護身術と同時に教え込まれる人体の構造と弱点についての
知識は傷と後遺症を残さない失神から無音の絶命に至るまでをそのたおやかな
指先に伝授する
防衛女子校諜報、防諜課程・・・通称、メイド科
厳選された少数の学生を6年間で完全に作り変える
可憐な、美しい・・・毒薬と短剣養成課程である
213名無し三等兵:04/11/03 23:16:35 ID:iGvH6M1X
すいませんが、ズゴックの見合いはどうなったのですか
続編プリーズ
214名無し三等兵:04/11/04 03:03:00 ID:???
修学旅行ネタ。

以下は水陸両用戦教官室編「平成○○年度水陸両用戦教官室隊史資料集成」からの抜粋。
---------------
「平成17年度水陸両用科研修旅行(PsyOp/SpecWar)について(続報その5)

現地住民との交流を深める目的から、両用戦教官室は、米軍CJTF-7の支援の下、
ティクリットにおいて事前の広報活動を実施した。
事前学習の参考に供するため、空投したパンフレットの一部(抄訳)を紹介する。

「来週からこのティクリットに、われわれ日本女子軍が進駐する。
イスラム聖戦士とかいうタマ無しテロリストどもを、捕まえるためだ。
つかまえて豚肉を喰らわせ、酒を飲ませる。
気がむけば、裸に剥いて記念写真をとってやる。
喜べ。一人残らず、アッラーのもとに、おくってやる。
けれども戦いは起きないだろう。
ティクリットには、本物の戦士がいないから、われわれも戦いようがない。
だまし討ちしかできない玉無し男どもにできるのは、逃げ回ることだけだ。
正々堂々と、男らしく戦うことなど、できやしない。
連合軍どころか、女にも勝てないテロリストどもよ。
せいぜい逃げ回るがいい。
たっぷりいじめてやるから覚悟しろ。」

先発隊の空中偵察によれば、現地における歓迎ムードは、さらなる高まりをみせている。
現地行動中の際には、海上武人の名に恥じない行動が、今いっそう要求されよう。
諸君におかれては、是非とも完璧を期して行動に臨まれたい。

以上」
--------------
抜粋おわり。
215名無し三等兵:04/11/04 21:22:15 ID:MfEzgr92
メイド科の修学旅行先はどこだ?
さぞかしハァハァする男が多いだろうな
216名無し三等兵:04/11/04 21:33:43 ID:hAPd6lH2
メイド科ではない。秘書科はある。やはり将官の秘書などは
軍事的素養も必要である。
昔の海軍主計将校の様に演習時の記録係も担当する。
217名無し三等兵:04/11/05 06:22:50 ID:YWNNGCNZ
それは防女をリタイアして事務官コースに入りなおした人間がやるのではなかったかな
校外での諜報・防諜課程と両用課程所属人員の共同訓練を見たいな
めちゃくちゃ可憐な女の娘とボーイッシュなスポーツガール・・・・
個人的に仲の良いのがいてもおかしくないが
218名無し三等兵:04/11/05 07:58:46 ID:y2REtj7/
そうそう。そうでした。
諜報過程では、実際にモスクワに行って、ロシア人を手玉に取る事まで
やるようです。防女では流石に「寝ろ」とは言えないので、逆ナンする位ですが。
219名無し三等兵:04/11/05 11:07:47 ID:zYdvj2kH
逆ナンだぁ!
それは嘘だ。
あそこの学生は、街を歩いているだけでナンパされるのは当たり前、
複数のスカウトがまとわりつき、真面目で裕福そうな紳士がいきなり
「お食事でも」と・・・・・
220名無し三等兵:04/11/05 13:01:07 ID:???
でも散歩中のプーチンが黙って両手を広げたら
皆吸い込まれるように寄っていくんだろ。
221名無し三等兵:04/11/05 19:44:29 ID:tRJQTctT
・・・禿げのおっさんがそんなにいいのか?
そーいや、修学旅行がここ十年国内限定なのは、やはり平成不況で
金が無いせいかね。
でも、あそこは最終学年の自由選択カリキュラムでホテルとかメイドとかの
偽装身分の期限限定派遣訓練があるしな。
222名無し三等兵:04/11/05 20:28:04 ID:???
>>221
防女の外郭団体がスイスにあって、そこから金とかモノとか供給されるからOK
223名無し三等兵:04/11/06 18:53:00 ID:01REjZxu
ずいぶん前に防女最高学年学生が防衛省が中国での会議に行った時、
お茶組要員兼、現場見とけで連れてかれて中国の関係者にめちゃくちゃ
気に入られて、次の予定が無いため防衛省担当が「次回はまとまる話もまとまらん」
と頭を抱えている、という話があったが・・・・
今回のARF安保政策会議ではどうだったのだろう?
アジア圏の軍事がアメリカも含めてほぼみんな集まるそうだが。
また、最終日レセプションで各国軍人に囲まれて困っている日本人少女が
出るのだろうか?

ああ、それと当然ながらあの手の国際会議につれてく要人は、「指揮・幕僚」系
防大進学組を筆頭なので念のため。
両用なんかから連れて行って何かあったらそれこそ担当官が腹を切らねばならないしな
・・・アジア圏なんだからメイド教官を連れてかないかなぁ
224名無し三等兵:04/11/07 10:21:09 ID:???
>>223
むしろ両用の娘がテロリスト相手に、アクション映画張りの大活躍をして
「日本の特殊部隊は若い娘。その戦闘能力は計り知れない」との誤報を
世界に広める
225名無し三等兵:04/11/07 14:03:19 ID:g/+Uyf2B
最終日レセプションで娘晴れ着(和服)を身にまとった大和なでしこが
ガン=カタっすか・・・
226名無し三等兵:04/11/10 16:50:21 ID:hD452mWR
みんなどうした!
オメガにでも入隊志願を強要されてるのか?
うん?新聞屋かな・・・
ちょっと待ってて
227名無し三等兵:04/11/12 17:27:14 ID:tDj/rR1t
>>226

PAM!PAM!
228名無し三等兵:04/11/12 17:42:28 ID:ugQHiOPS
沖縄では救護班の少女が戦車に体当たりをかけた
229名無し三等兵:04/11/12 22:05:08 ID:l6cpgKeC
防女が定期考査と最終学年自由選択カリキュラムに入ったせいで
ネタの習得が格段に難しくなった。
今まで、なんだかんだ言っても緩かった部分が消滅したからな
・・・・対中国防諜強化の影響か?
230名無し三等兵:04/11/14 01:09:39 ID:ydBhcC4Q
>>191であったように
中間考査の結果しだいでは田沢は専攻過程変更が考慮されるかもしれない。
で、何故かペーパーテストでとんでもない点数を取った富樫も一緒に基本適正
判定トレーニング、試験を受けるはめに。
当初、学外での社会訓練ということで浮かれていた二人だが、両用とは別種の
厳しさと精神的疲労に、”あの”ズゴックが恋しくなる状態
そんな時、試験担当官の「あの人は、このカリキュラムをパスして数カ国で
長期潜入、工作任務を成功させてるわよ」の一言で更にへこみまくる。
さあ、田沢の美貌と爆乳で、富樫は淑やかなお嬢っぽい外見で試練を達成する
ことは可能か?

補足
防衛女子校カリキュラムでは、基本的に落ちこぼれを許さない
出来ない人間は、教官、助教、先任担当官がよってたかって「出来るようになる」
までやらせる。

補足2
色々、問題が多いこの二人だが上記の訓練を小学校卒業から4年間
脱落せずに(防女退学、事務官コース編入にいたらずに)達成している。

補足3
中等部卒業要件の一つに
ネイティブ並の英語他一カ国語の習得が上げられる
(話す中身の方は、日本語を使ってるときと変わらんが)
231名無し三等兵:04/11/14 02:24:01 ID:???
ttp://blog.livedoor.jp/geek/archives/9157728.html
防女でこれやれば絶対勝てる!
と、いうか防女学際に海外や各国大使館関係者はどのくらい来場するのだ
232名無し三等兵:04/11/15 11:06:37 ID:sCDeeqod
神様、学際は終わりましたか?
233名無し三等兵:04/11/15 22:53:03 ID:???
更新滞って本当にすみません。
とりあえず急ぎます。

もし「とろいんじゃわしが更新したる」って方がいたらそれはそれで良いのですが。
マイペースで申し訳ない。
234名無し三等兵:04/11/15 23:35:41 ID:Ror/OC2X
あなたは大変良くやってますよ。
楽しみにしてますのでマターリと作業してください。
楽しくやるのが一番ですから

ただ、学際でおもしろかったことを防女ネタに膨らましてくれるとうれしいです。
235名無し三等兵:04/11/16 22:38:17 ID:???
防女学園祭・・・まあ有名な各種演習などもあるが基本的には十代の少女たちの祭。
どこの学校とも同じような雰囲気である。

学内では様々な屋台が開かれ、学園内では特設ステージで儀杖隊やら吹奏楽やらが入れ替わり立ち代りステージを繰り広げる。
そして祭の最終日、訓練で鍛えた肺活量を見せつけるカラオケ大会。何故か客席は老紳士ばかり。


軍歌カラオケ大会


あちこちから非難の声が挙がり学園側がイベントの再検討をすると、旧軍軍服の霊が校長室に出るとか出ないとか。
236名無し三等兵:04/11/17 02:57:39 ID:xKnoZ0mb
そこで、若い世代にも親しまれる平成の軍歌を!という声で
防衛女子在学中の学生に、永く歌い継がれるヒット曲をという計画がスタートする。

・・・・ありそうだ
237名無し三等兵:04/11/17 13:54:07 ID:wzBHs2ad
実際こんなんできたら体育会系の色黒、大根足の女ばっかくんだろうね
制服がいくらかわいくてもにあわなさそー
238名無し三等兵:04/11/17 18:06:52 ID:LQr8ro5E
・・・可愛くなるのではない。可愛くする!のだ
239名無し三等兵:04/11/18 00:07:48 ID:???
実際、様々な活動するのであれば無駄が無い体作りをすると思うのだがどうよ?
いやまあ歩兵専門の学校なら別かも知れんが・・・
240名無し三等兵:04/11/18 11:31:28 ID:yePa3+HI
巨乳は無駄だよな。
241名無し三等兵:04/11/18 12:00:18 ID:???
>>240
           ( ⌒ ⌒ )
          (     )
          (、 ,   ,)
            || |‘

        / ̄ ̄ ̄ ̄\
        l ∨∨∨∨∨ l
        |   \()/   |
        (| ((・) (<) |)     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        |    ⊂⊃   |    /  俺は気分をこわした。
       | .| ⌒ \.l/ ⌒ | |  <
     / |. l + + + + ノ |\  \  決とうを申しこむぞ!
    /   \_____/  \  \___________
  /   _              \ 
 // ̄ ̄(_)               |
 |ししl_l  (            |    |
 |(_⊂、__)            |    |
 \____/              |    |
242名無し三等兵:04/11/18 19:19:58 ID:???
>>240
まあ兵士や技術者としてはあっても無駄だろう。

風俗や勧誘を生業とするなら有効かも知れんが。
243名無し三等兵:04/11/18 23:34:47 ID:fx9jB9u8
>巨乳は無駄だよな

これから思春期を迎え、身体が成熟し始める少女たちが、栄養バランスを
しっかり設計された食事を三食たっぷり取り、運動理論に従った身体訓練を
積み、規則正しい生活と学業に励めばああなるのも仕方がないと言えます。
知人にHカップという女性がおり、他にもそういった「イレギュラーな体型」
の女性と交流がありましたが皆さん口をそろえて「知らないうちに大きくなった」
と言っています。
栄養状態と生活態度が条件を満たし、結果、遺伝で決まるので仕方がありません。
じゃまだと思いつつ、「美しくなる」のが訓練でもあるあそこで、配給下着用
チケットが月半ばで足りなくなり、制服の胸元のボタンを跳ばして視察将校の
おじさんから影でお小遣いをもらう娘の話も時々聞きますし。
244名無し三等兵:04/11/19 13:07:55 ID:???
ここは薄幸少女が頑張る所で巨乳を対策するところじゃねぇ・・・・




いやまあそれもそれで良いわけだが。
245名無し三等兵:04/11/19 21:15:42 ID:wpp6xZG/
薄幸少女と巨乳美少女は必ずしも反発する概念ではない
幸薄いがグラマラスで美しい少女というのも十分あり。
入学当時は、粗末な服を着たやせっぽちのあまり可愛くない娘が
美しい花や艶やかな蝶のようになって卒業していく・・・・・

全員、単独踏破訓練終了証を受理してるけど。
246名無し三等兵:04/11/21 02:09:49 ID:ErDSrDwV
入学後、それなりに防女での生活に慣れたころ、学業はともかく動きがどうにも
鈍くて毎日、日が暮れるまで助教が付きっ切りで泥まみれになって訓練している
娘が夕食後の身の上話の時「私、他に行くところがないの」と呟くように言った
というネタが過去スレにあったな・・・。
あの娘はそれからどうなったのであろうか?
気になる。
247名無し三等兵:04/11/24 02:47:59 ID:MS8S7zgY
めちゃくちゃ高スキルなんだが、防女気分が抜けずに離転職を繰り返し
かと言って結婚カードを切るほど男あしらいが上手くも無く、結局
美人でなんでもできる派遣の(少しトウがたった)お姉さんをやってるOBも
・・・・いるだろうな。
永久就職もできないのが。
248名無し三等兵:04/11/26 03:22:44 ID:XLYErjzm
ここも廃れたものです。
架空戦記やライトノベルを書いてる人間なら、いくらでも膨らませそうな
ネタの宝庫だと思うんですけど。
なんか最近は巫女とメイドが活躍するなんてのも出版されてましたし。
誰か本職が来ないでしょうか
249名無し三等兵:04/11/26 09:35:37 ID:???
いやスマソ
いま陛下たんに注力してるんで、糖分むりぽorz
250名無し三等兵:04/11/26 10:06:08 ID:bbPs/9s/
陛下タンって何?
251名無し三等兵:04/11/26 22:32:09 ID:???
まあ何時の日か良い事か起きることを期待してのんびり保守しませう。

陛下たん
ttp--www.geocities.jp-majesty_tan-
これだと思われる。

件の火葬戦記わしも読んだけど、
なかなか面白かった。お堅い方には向かないだろうが。
252名無し三等兵:04/11/27 04:28:09 ID:???
誰もいないスキに、こっそり「防女カレンダー」ネタを投下。
「両用の黙示録」。

**********
―200×年某日夕刻。
硝煙ただようイラク南部ムサンナ県は、陸自サマワ宿営地。

ユーフラテス河沿いの荒地に、キラキラ光る異空間があった。
それは、この日のためだけに設営された、キンキラキンの特設ステージ。
年に一度の「慰問団」を迎えるために作られた特別の「慰問会場」だ。
むろん観客席は、大勢の派遣隊員たちでスシ詰め状態。
皆いまや遅しと、「慰問団」の到着を待ちわびていた。

「お、来たぞ!!」
観客たちがざわめく中、東の空から爆音が聞こえてきた。
夕闇の空から現れたのは、一機のUH-60JA。
スペシャルマーキングを施された「チャンネル桜号」であった。
おそらくは、携SAMの捕捉を回避するためだろう。
「チャンネル桜号」は、複雑な旋回パターンを描きながら、観客席正面のステージに着陸した。
ヘリから身軽に飛び降りてきたのは、どこかオミズ臭え身なりの司会者。
その人物は、長官官房広報課への突撃接待で悪名高い、とある芸能プロダクションの人間だ。
いかにも自衛隊支援「業界人」らしく、安っぽさ全開の雰囲気だった。
司会者は、超満員の観客席にむかって、さっそくオーバーアクションなMCを始めた。

「くーてーの皆さーん、しせーつかの皆さーん、ふつーかの皆さーん!!
 毎日、任務ぅーご苦労さまでーす!!
 皆さんはー、私たちのぉー、誇りでーす!!
 本日はそんな皆さんのために、防女の女の子たちが、慰問にまいりましたー!!」
253名無し三等兵:04/11/27 04:30:02 ID:???
観客席から湧き上がる興奮と怒声。

「前説なんか、誰も聞いちゃいねえーぞー!!」
「どーでもいーから、早く女の子を出せー!!女の子をーっ!!」
「男は引っ込めーっ!!」

客席の興奮模様に、ステージを取り囲む警務隊員の間に緊張が走る。
しかし司会者は、いっこうに気にしない。
むしろ観客の反応に気をよくして、MCを再開した。

「最初は、おなじみ<防女カレンダー>ミス5月!!
 富樫源(みなも)ちゃーん!!」

盛り上がる音楽のなか、ヘリから「降臨」してきたのは、お下げ髪の美少女。
信じがたいハナシだが、富樫である。
普段は荒くれな富樫も、今日ばかりは、お国のためだ。
「ま、タマにはこういうのも悪くねえぜ…」とバリバリの美少女に大変身。
というか、素の美少女に逆戻り。
サービス精神全開で、クラブ系ダンスミュージックにあわせて、身体を色っぽく躍動させた。
これで着ているのは、ヤケに露出度の高いセクシー軍服だから、もうタイヘン。
おさげ美少女のセクシー軍服姿に、観客は大興奮だ。
「ハーイ!!坊やたち、みんな頑張ってるー!?」
挑発するような富樫の声に、客席のアチコチから歓声がわきあがった。

「うおぉぉぉー!!」
「すげー可愛いーぜーっ!!」
「源ちゃん、愛してるよーっ!!」
「カレンダー買ったよー!!サインしてーっ!!」

高まる客席のボルテージ。
けれどもお楽しみは、まだまだ始まったばかりだった。
254名無し三等兵:04/11/27 04:31:49 ID:???
「次は、<ミス七月>の剣桃ちゃーん!!」

二番目に現れた桃の衣装はなんと浴衣。
それも最近流行のセクシー浴衣というヤツだ。
腿や胸がえらく露出するデザインだから、コレはもうタマラナイ。
桃の挑発的なオトナボディが、魅力全開である。

本心を言えば、こんなケッタイな衣装など着たくはない。
…オンナの色気を使って、不毛な「復興支援」にウンザリした派遣隊員たちの士気を高める。
そういうゲスな発想自体、桃の目指す海上武人道からは、かけ離れていた。
けれども根がマジメな桃だから、任務とあれば、その完遂は至上命題だ。
「まぁ、仕方がないわな…」と引き受けてみたものの、やはり気が重い。
だが、うれしそうな隊員たちの笑顔をみていると、不思議とサービス精神がわいてくる。
「みんなー、お国のタメにがんばってー!!」
胸を揺らしながら手を振る桃の姿は、観客の興奮をさらに刺激した。

「ガムバルから、コッチにおいでよー!!」
「桃ちゃん、サイコー!!」
「お願いー!!もっと脱いじゃってー!!」
「ひゅーひゅー!!」

桃と富樫の躍動する肉体に、隊員たちの目はもうクギづけ。
観客席は、暴動寸前の大狂乱状態だ。
ステージに駆け上がろうとして、警務隊員に押し返される者が続出した。
興奮がピークに達したところで、いよいよ真打。
今夜の主役をつとめる<防女・オブ・ザ・イヤー>の登場である。
255名無し三等兵:04/11/27 04:34:10 ID:???
ヘリの中で待機していたのは、ご存知、巨乳美少女の不思議ちゃん田沢。
無意味にデカい胸をときめかしながら、今や遅しと出番を待ちかねていた。
田沢の衣装は、いかにも田沢らしいゴスロリ系セクシーメイド。
自前で縫ったというのだから、その意気込みは相当なモノ。
それもそのハズ。
普段はお荷物な田沢だが、今夜ばかりは大スター。
年に一人しか選ばれない<防女オブ・ザ・イヤー>なのである。
まさに巨乳美少女の本領発揮といったトコロなのであろう。

だが田沢が登場する段になって、いきなりマイクの音声が乱れた。

「さぁ最後は、皆さんお待ちかねの田ざ…チョット…何するんですかアナタ…」

音楽が止まり、「チャンネル桜号」の機体が、大きく揺れ始めた。
運営サイドで、何かトラブルが起きているらしい。
ざわめく観客席をヨソに、言い争う声をマイクが忠実に拾っていった。

「…やめて下さい!…だからアナタの出番は…勝手についてきて今さらナニを…
 …コッチにもダンドリが…とにかく無理です…年齢的にもヴィジュアル的にも…
 …痛っ…暴力はいけま…ウギャッ…やめて…オゴッ…助け…グガッ…殺され…ギャアァァァ…」

とつぜん、ドサっと機外へ蹴り出されたのは、ボロ布のようになった例の司会者。
ひどい暴行を受けたのであろう。
司会者は、硬いヘリパッドに落とされたまま、ピクリとも動かない。
会場はシーンと静まり返った。
観客が注視する先は、「チャンネル桜号」。
機内でなにやら惨劇が行われたのは、間違いない。
が、ヘリの機内からわずかに聞こえてくるのは、田沢とおぼしきすすり泣きの声だけ。
ヘリの内部でナニが起きてるのか、まったく分からない。
予想外のハプニングに、観客たちは固唾を呑んで、事態の推移を見守った。
256名無し三等兵:04/11/27 04:38:56 ID:???
すると突然、音楽が再開され、同時にMCも復活した。
ただし、こんどは女の声で。

「さぁ皆さん!!お待たせしました!!今度こそ<防女・オブ・ザ・イヤー>の登場です!!」

湧き上がる歓声と、喝采!!
こうなりゃ司会の男が死のうが生きようが、そんなコトはどーでもイイ。
会場は、再び興奮の絶頂へとバク進だ。
そんな観客を焦らすように、機内から突き出されたのは、キレイな女性の足。
その見事な脚線美が、否が応でも客席の期待を高めていった。

「うおぉぉぉーっ!!田沢ちゃんオミアシもイイっ!!」
「早くっ早くぅーっ!!」
「田沢ちゃーん!!みんな待ってるよーっ!!」
「ぱふぱふ、かもーんっ!!!」

喝采に答えるようにして、<防女・オブ・ザ・イヤー>はヘリパッドにスッと降りたった。
すかさずスポットライトが、その姿を照らし出す。

「エッ!?」

観客席に広がるドヨメキ。
ステージのド真ん中におどりでたのは、セクシーメイド衣装に身を固めた長身女性。
見たところは、そう悪くはない。
だが、ギャルというには、あまりに年増。
防女生徒というには、あまりに苦しいフケ具合である。
衣装は、は田沢から強奪したモノらしく、サイズが合っていない。
どこもかしこもピッチピチのツンツルテン。
上着の裾からのぞくヘソまわりは、妙に腹筋が発達していて、
ウエストと呼ぶには、いささか物騒な雰囲気だった。
257名無し三等兵:04/11/27 04:40:45 ID:???
しかも、髪とメイクが悪趣味ド派手。
見たところは、ほとんど田舎のピンサロ嬢。
どこからどう見ても、<防女・オブ・ザ・イヤー>のピチピチギャルには見えない。

マイク片手に、アイドル気どりで観客席に手をふるこの女。
もはや説明は不要であろう。
水陸両用教官室きっての鬼教官にして、海自きっての水中戦闘員。
鬼日下ズゴックであった。

「みんな、ありがとー!!9×年度<防女・オブ・ザ・イヤー>の鬼日下・え・つ・こ・でーす!!」

さっきまでの熱気はどこへやら。
ズゴックの出現に、会場の興奮は、一気に盛り下がっていった。
けたたましいダンスミュージックだけが空しく響く会場。
このうえなく白けた情景であった。
おそらく、本人はまったく予想していなかったのであろう。
ズゴックの顔は、愛想笑いのまま凍りついていた。

もっとも予想していないと言えば、それは観客たちも同じコト。
それどころか発狂ギリギリまで、期待が高められていたのだ。
観客たちの失意は、ズゴック以上であったろう。

「ヒドすぎる…ずっと前から、楽しみにしていたのに…」
「コンナのあんまりだ…。」
「いくらタダだからと言っても…限度というモノがあるよ…。」

うなだれる観客たち。
だが、失意のあとにやってくるのは、行きドコロの無い憤怒である。
ガッカリ感が大きかった分だけ、怒りも大きい。
群集心理の常として、怒りは何の前ぶれも無くバクハツした。
258名無し三等兵:04/11/27 04:42:35 ID:???
「ババア!!テメエ俺らをナメてんのかー!?」
「コラーっ!!年増は帰れーっ!!」
「田沢ちゃんを出せーっ!!田沢ちゃんをーっ!!」
「消えろ、ババアーっ!!」
「MINIMIでズタズタにすっぞっ!!」

容赦のない罵声の一斉射撃。
さいしょはズゴックも、こわばった笑みを浮かべながら、罵声に耐えていた。
「これから悦子、歌いますねぇ〜」などと、無謀なイヴェント進行を試みていた。
が、観客席から空き缶やゴミが投げ込まれるようになっては、もはや事態は収拾不能だ。
運悪く、飛んできたジュース缶のひとつが、ズゴックの顔面を直撃した。
「ぐげっ」
狙いすましたようなクリティカル・ヒット。
のぞけるズゴックに、残酷なヤジが追い討ちをかけた。
「ざまーみやがれ、貧乳ババアっ!!」
この口撃は、空き缶いじょうに効果的で残酷だった。
地面にヒザをついたズゴックの拳が、ギュッとかたくにぎりしめられた。

「だいじょうぶですか、鬼日下3尉!!」
と、せっかく心配して駆けよってきた警務隊員を、ズゴックは裏拳イッパツで撃沈。
奪い取った携帯警棒をシャキーンと伸ばすと、怒れる群衆にむかってメンチをきった。

「ワシの美乳に文句のあるヤツは、前にでろっ!!」

天地を震わすようなズゴックの怒声。
だが、群集心理もあっただろう、たまりにたまった任務のストレスもあったろう。
裏切られた観衆は、この程度ではビクともしない。
それどころか、皆いきりたって、ズゴックのいるステージに、ズカズカと迫ってきた。
259名無し三等兵:04/11/27 04:45:13 ID:???
「文句ドコロのハナシじゃねえんだ、このクソババア!!」
「なんだ、ナニ調子コイとるんじゃ、年増貧乳のクセに!!」
「テメエ、陸自をナメてんのか!?その程度のボディじゃ納得できねーんだよ!!」
「ババア、ふんじばって、強盗街道に捨ててやる!!」

ステージ周辺にピケットをはっていたハズの警務班は、すでに退散ずみ。
もはや、ズゴックと観衆のあいだを隔てるものは、何も無い。

「ほほう、陸自のボウヤたちにも、少しは骨が入っているのもおるのか…」

ズゴックは凄みのある笑顔を浮かべた。

「よかろう…気合いれてかかってきやがれ!!」

けっきょく、これが戦闘開始の合図となった。

*************
展開される陸自派遣隊員たちとズゴックの乱闘。
ちぎっては投げ、投げてはちぎり。
さすがはズゴック、特殊戦のエキスパートであり、生来のゴロマキ屋である。
大勢の陸自隊員たちを相手に孤軍奮闘、大立ち回りを演じていた。
しかし衆寡敵せず。
形勢はいささか、ズゴックに不利であった。

そんな乱闘騒ぎを、ハタで我関せずと見守るのは桃と富樫。
二人ともタバコの煙をくゆらせながら、高みの見物ときめこんでいた。

「ほう、ズゴックもなかなかやるじゃねえか。
 百対対一でも、そんなには負けてねえ。
 やっぱりあの野郎、人間じゃねーな。」
260名無し三等兵:04/11/27 04:46:03 ID:???
ズゴックの奮戦に、桃は感心したようにつぶやいた。
しかし、富樫は根が善人だけあって、少々心配そうな様子だった。

「でも桃よ、ズゴックの野郎、かなり押され気味だぜ。
 あ〜あ、せっかくの田沢の衣装なんか、ボロボロになっちまったな。
 中身も相当ボロボロになってきるけどな…オッ、また一発顔面にはいったな…。」

「田沢はかわいそうなコトをしたが、まぁ、いい機会だな。
 ズゴックにはいいクスリになるだろうよ。」

不関旗をあげる桃に、富樫はややイラだちを感じた。

「じゃあ、このままほっておくのか?」

「そういうワケにもいくめえ。」

桃はタバコを地面に投げ捨てた。

「ズゴックがボコられようと、殺されようと、俺には関係ねえな。
 だが陸自にナメられんのも、シャクなハナシだ。
 オイ富樫、何か得物をもってきたか?」

「あたりまえだ。」
261名無し三等兵:04/11/27 04:48:03 ID:???
そう言いながら富樫が、どこからともなく取り出してきたのは、携帯警棒。
刻印こそ削りとられているが、まぎれもなく、海自の正式装備品だ。
いっけん頼りないが、使いようによっては、ひじょうに有効な非致死性兵器である。
いっぽう桃はといえば、傍らのバッグから愛用の木刀を取り出していた。
二人は、準備をおえると、意を決したように、互いの目をみつめあった。

「だがなあ桃、スカートってのは、どうもイカンな。
 こういうときは、下のほうが気になっちまって、どうにも動きにくいぜ。」

「浴衣に比べれば、まだマシさ。コイツは前がはだけるからな。
 次回は下にスパッツでもはいてくるさ。」

ニヤリを笑う、桃と富樫。
しかるのち、ふたりはゆっくりと乱闘現場へと歩を進めていった。

***************
「日本軍宿営地、地獄となる」
というのは、翌日のサマワ地元の見出し。
重軽傷者51名は、部隊の任務遂行にとって、とうてい耐え難い損害であった。
翌週、「治安情勢の悪化」を理由に、政府はイラク派遣計画の見直しを発表した。

*********
おしまい。
262名無し三等兵:04/11/27 23:52:03 ID:tOccsDXW
ご苦労様です。
こいつら3年ですよね?
と、いうことは、このころは田沢も男を知らなかったわけだ。
・・・・幼馴染(未来の旦那)に処女を捧げることができた理由の一つに
ズゴックの存在があったからかもしれないな。
なんかこういう場面でちやほやされたら、ノリでぱふぱふくらいなら
やりかねん怖さがあるし<<田沢

次回作も楽しみにしてます。
263名無し三等兵:04/11/28 00:37:10 ID:???
もしヒゲの隊長がいたら、彼の
「おい、それくらいにしておけ」
の一言で防女の連中でも黙ると思うけどな。
別の意味で。
264名無し三等兵:04/11/28 18:56:27 ID:???
そして出てくるあのヒゲ親父

 ┏┓
 (゚д゚)ウサマー
  ∨

…とゆーか、普通ココまでやらかしたら次から呼ばれないと思われ
265名無し三等兵:04/11/28 20:46:24 ID:qBm/xEIV
>>…とゆーか、普通ココまでやらかしたら次から呼ばれないと思われ

如何にカレンダーで人気が出ても”両用”からは呼ばれないと思われ。
過去スレの委員長、軍人娘、やくざっ娘、復活しないかなぁ・・・・
あと、メイド教官物語とか。
266名無し三等兵:04/11/28 22:36:36 ID:???
SS乙です。

もうすぐクリスマスですな・・・過去スレの諜報がらみの子らはともかく両用には縁が無さそうだが。
267名無し三等兵:04/11/29 00:29:35 ID:???
クリスマス粉砕の張り紙を張る両用メンバー
268名無し三等兵:04/11/29 00:48:01 ID:???
いくら両用といっても防女の中では、ほんの一部。
ズゴックが色々と目立っているが、はるかに奸智に長けた女狐とか、
悪意を見せない魔女がごろごろしてるのがあそこ(その分、過去に地獄を
見ているのだが)
そういう方々に毎日フルタイムで薫陶を受けている学生たちもまたしかり。
両用科なんざが目立っているのは、あそこが「世間のイメージする防女」に
うってつけだから。
故に、あそこは防女の気風から言っても傍流もいいところの学生が集まっている。

多分、両用が他の科と紛争になっても勝負にはならないだろう・・・。
「決着をつけるなら、自分が一番得意で相手が最も実力を発揮できない状況を」
と、いうのが基本だからな・・・・。
両用みたいなある意味、真っ直ぐな娘たちにとっては、自分が殴られるより
堪えることがたくさんありそうだし」
269名無し三等兵:04/11/29 01:47:32 ID:???
こんなんが、読んでみたい。

イギリスから来た留学生二人ぐみ。
いずれもミステリアスな女の子たちで、あまりほかの生徒まじわらない。
他人がたちいれない二人だけの世界をつくっている。

そして、ある日。
二人は朝礼におくれてしまった。
遅刻の理由を尋ねる教官に、日本語ができる片割れがこたえていわく。

「彼女は靴ひもが結べなかったのです。」
270名無し三等兵:04/11/29 02:03:02 ID:???
>>269
そのこころは?

謎だ・・・
271名無し三等兵:04/11/29 02:51:02 ID:???
>270
 無粋者め
272名無し三等兵:04/11/29 22:42:56 ID:???
>>271
ゴメン、俺もワカラン
273名無し三等兵:04/11/30 01:09:36 ID:???
269だが、
♪だーれが殺したクックロビン♪
って知らんのか?
…知らんのかもしれんな。

すまん、俺、ババアなんで、ネタが古過ぎたみたいだ。
274名無し三等兵:04/11/30 01:20:31 ID:PYkjhr+q
とりあえず、詳細な説明を求む!
気になって昼も良く眠れない
275名無し三等兵:04/11/30 03:51:57 ID:???
ラストエンペラーを最後まで見よ
276名無し三等兵:04/11/30 17:00:11 ID:???
>>269
イギリスの代わりにロシアから来た二人組み
レズが売り物らしい・・・

('A`)タトウーは解散したんだっけ?
277名無し三等兵:04/11/30 20:32:08 ID:???
>>274
萩尾望都「ポーの一族」、「小鳥の巣」編(だっけ?)にでてきたエピソードのパロ。
オールドお耽美ファン垂涎のシーンだが、別に知らなくても君の人生に何ら損はない(キッパリ)。

>>276
田沢が感化されやしないか心配だ。
いや、感化されてもいいのだが。
278272:04/11/30 21:34:40 ID:???
>>273
パタリロは知ってますよ
(小学生のときにアニメ見てました。サントラのレコードも持ってました)
パタリロにあったネタなのかな?
279名無し三等兵:04/11/30 22:45:29 ID:???
クックロビン音頭も廃れてしまったようだな。

ちなみにパタリロのバンコラン少佐は、エロイカのエーベルバッハ少佐がモデル。
280名無し三等兵:04/11/30 22:54:15 ID:???
パタリロと聞いてなぜかカリメロを思い出した
281名無し三等兵:04/11/30 23:03:58 ID:???
カリメロと言われて連想するのは、小野田さん。

やや複雑だが
カリメロ→アヒル→ひょうきん族のアヒル隊→ミスターオクレ→「お帰りなさい小野田さん」
282名無し三等兵:04/11/30 23:25:26 ID:???
>>279
ほとんど同時の1978年登場じゃなかった?
鉄のクラウスは「エロイカ」2巻から、美少年キラーはパタの第1作から登場。
007がネタの源流にあるのは共通しているが、ずいぶん差があるナー。
283名無し三等兵:04/12/01 00:09:13 ID:SAjm1YVO
留学生がいつまでいるか知らんが卒業資格は得られないだろうな
靴紐も結べないで単独踏破訓練を終了できるとは思えん
284名無し三等兵:04/12/01 00:22:43 ID:???
草鞋で走破されたらどうするよ・・・

「靴は面倒だから置いてきた。手近な草で作った。」
285名無し三等兵:04/12/01 01:57:06 ID:???
そこでソマリアからの留学生ですよ。
「靴?イラナイネ。裸足デ十分ネ。」
「携行SAM?イラナイネ。RPGデ十分ネ。」
286名無し三等兵:04/12/01 22:46:41 ID:???
来年の対ヘリ講義は特別講師として
イラクでライフル銃でアパッチを落とした遊牧民のオッサン
が招かれるらしい・・・

287名無し三等兵:04/12/02 01:38:30 ID:???
だんだん軍板らしくなってきたな。
288名無し三等兵:04/12/02 02:00:13 ID:???
今年は一喝でB-29を落としたという間宮氏の特別講義は無かったの?
289名無し三等兵:04/12/02 03:55:45 ID:ezxcMYTr
ソ連崩壊後、喰えなくなった元同業者を教官や教材作成でだいぶ雇ってたしな
290名無し三等兵:04/12/02 04:26:15 ID:???
今年こそは門松に竹槍使うの止めようよ。
経費削減は分かるけど作ってて泣けてくる
291名無し三等兵:04/12/02 04:28:35 ID:???
射撃訓練の動目標として使っていたな。

292名無し三等兵:04/12/02 19:05:37 ID:???
>>290
竹やりの門松ぐらいならまだいいよ。
経費節減でスカートの丈まで短くするのはどうかと思う。
あと支給された下着がTバックなのもいけない。
293名無し三等兵:04/12/02 21:15:44 ID:???
経費節減のため学内の演習用火器・装備をロシア製に切り替えます。


と思った所で。


卒業後空自に進み、フランカーで編成された防女版ブルーインパルスを結成。
東洋の魔女飛行隊と呼ばれる・・・か。
294名無し三等兵:04/12/02 21:28:28 ID:mW94SBw3
諜報員養成課程卒業生(通称、秘書、メイド科)で、基礎研究の偉い人とか
航空宇宙や核兵器開発に携わっていたスター研究員を旦那にして日本に引っ張ってきた
凄腕が何人もいるそうだ。

ちなみに、あれから数年・・・・・
知る人ぞ知る人材が、ゴミ袋片手に子供を幼稚園のバス乗り場まで送っていってるようだが。
295名無し三等兵:04/12/03 00:35:09 ID:???
>>294
女を子供製造器のように扱うのには、さすがに引くものがあるぞい。
残虐ものと同じぐらい抵抗を感じる。
勝手な言い草で悪いが、ご配慮いただけないかな。
頼む。
296名無し三等兵:04/12/03 02:09:51 ID:nxcnHlXh
すまん、すまん
メイド教官ものみたいに、実は任務だったのが、盛り上がって・・・・
と、いうのを書いたつもりだったんよ。
でも、結婚して数年たち、世界的にすごい人材である旦那が、
出勤時にゴミ袋を持っていかされるくらい尻にしかれてる、みたいな。

幸せそうな(でも、ロマンスは終了した)家族の情景ということで。
297名無し三等兵:04/12/03 02:56:35 ID:???
了解。
そういうことならいいんだ。
野暮なこといってごめんよ。
298名無し三等兵:04/12/03 21:57:11 ID:???

           |             オブイェークト
           |
      _,___|_ロ_ _____ρ
         ̄ ̄'┬‐;!宀宀丶,,
         O[く===く l‐‐‐ヽ `''‐-:;,,,,,._______________.,,,,,,,,,,,,,.______________
  ____,,;-------;,=ヽ==ヽl__________,彡_;(】┴‐‐‐┴‐‐‐┴---┴‐‐┴‐┴┘
  >-/====!ニニ!.|========i========i======='i--ヽ
  ヾ‐‐‐--:;;,,.____|_|_____________|____________|____________|,,,,メ
   "ヽ(@)γ⌒''γ⌒''γ⌒''γ⌒''γ⌒''γ⌒'(@丿
     ヽ、,,ゞーノ,,ゞーノ,,ゞーノ,,ゞーノ,,ゞーノ,,ゞーノ/
299名無し三等兵:04/12/04 01:27:12 ID:y7EUFREK
防女カレンダーの受付が先月末で打ち切られてたなぁ・・・・
300名無し三等兵:04/12/04 10:20:06 ID:???
>>285
ワロタ!
301名無し三等兵:04/12/04 22:06:45 ID:???
でもこの時期の寒さには無力でしょうて。
302名無し三等兵:04/12/04 22:28:26 ID:aJzf1BVo
だいたい、単独踏破訓練は日本の学制の関係から防女創立以来
初冬から厳冬にかけてやってなかったか?
草で草履を編めるような時期にやるのは「ピクニック」や「ハイキング」で
あれは、分隊単位で這いずり回るやつだろ。
303名無し三等兵:04/12/05 02:52:11 ID:???
この時期は「クリスマスまでには」が口癖なんでしょうね。
「それまでに課題が終われば」
「それまでに目的地に辿り着ければ」
「それまでに脱走できたら」
304名無し三等兵:04/12/05 04:02:08 ID:???
お約束だが、
「クリスマスはアントワープで」。

防女カレンダーの12月は、雪の中、ジープに乗った三人の娘たち。
略帽を小粋に斜めにかぶった娘が指差す先は…。
305名無し三等兵:04/12/05 09:40:21 ID:qYCUPHUO
別に退学禁止なわけでなく、しかも推奨(別名、引導渡し)で事務官養成コース
への転学があるのだから脱走は無いと思うが・・・・
ここに来るのは、ある意味「事情あり」ばかりだから、何があっても防女に
しがみ付いているのだろう。

・・・・もっとも、過去スレにこの時期になると「彼氏が欲しい〜」という
絶叫が聞こえるとあったから、若さとときめきをもてあましているとも推測できる。

だから、卒業生は以上に高スキル、能力を誇りながらも、世間的には
中学生並に初心で男心をそそるのが多いのだろう
306名無し三等兵:04/12/05 10:56:23 ID:???
>>304
サンタコスでしかもミニスカ履いたバージョンのカレンダー(限定品)を
持っている漏れは勝ち組
307名無し三等兵:04/12/05 12:28:37 ID:qYCUPHUO
>>306
それってパチもんだろ。
防衛施設庁のシリアルナンバーついてる?
今年の12月は、スキー姿だったのでは。
308名無し三等兵:04/12/06 17:42:07 ID:???
>>307
シリアルナンバーは入ってないよ
赤紙と一緒について来た・・・('A`)
309名無し三等兵:04/12/07 01:17:34 ID:q5/TubCq
私設 防衛女子校ファンクラブの冬コミ買出し要員召集令状ですか。
あそこの活動と、各種刊行物は防女憲兵の監視対象になってるとゆーのに・・・。

何代か前に、防女廃校運動に対して、辣腕を振るった当時のやり手会長が、
連絡要員だった小学校時代の同級生と付き合い始めて、大学卒業後、施設庁に
入庁したからといってもな・・・。

ところで、防女学漫の新作フィギアの情報あったら頼む!
310名無し三等兵:04/12/08 23:46:34 ID:1Wu/f4/c
田沢っちも、来年で2年生。
春休み(進級休暇)で、年下の優秀、美男、一途の幼馴染に純潔を捧げるのか。
休暇が終わって、顔を合わせたとき何かが違うのを感じるが、生まれたときから
男っ気皆無(桃子ちゃんも!)なため、仲間との話題にすることも出来ない両用の
面々。
当然、教官に「異常」が伝わることもなく・・・・

で、あの、卒業宴会解散時の悲劇が起こるわけだな。

諜報、防諜課程に行ってたらまた別だったかもしれんが・・・・
そーいえば、みなもちゃんと田沢があっちの課程に引っ張られた話はどうなった?
311名無し三等兵:04/12/10 12:27:08 ID:0vXYTV5x
神様。データベースはどうなっていますか?
どうか、お願いします。
あと、前スレ記録も初代スレのように100で分割していただければ
ありがたいです。
312名無し三等兵:04/12/10 20:10:50 ID:???
潜水艦と「潜水艦なんて必要ないわ」と言った女
どっちが不必要ですか?
313名無し三等兵:04/12/10 23:26:48 ID:???
「潜水艦なんて必要ないわ」と言った女。


そもそも聞くこと自体がここの住人を馬鹿にしてる
314名無し三等兵:04/12/11 01:05:40 ID:???
えーっと呼ばれて慌てて飛び出したま管です。
前スレまでのログは分割して見れるようにしました。
現スレもぼちぼち作業します。SS・設定のまとめ作業は今年中の見通し。
なおページ間リンクはまだ殆ど修正していませんので左のメニューをご利用ください。
ttp://www.geocities.co.jp/Playtown/2330/bojo/index.html

実は最近XMLの勉強をしてまして・・・更新作業がお座なりになってました。
このスレもXMLでデータベース化できたら面白いのだが。
315名無し三等兵:04/12/11 01:22:43 ID:???
乙!
お疲れ様です。
316名無し三等兵:04/12/11 12:56:47 ID:???
ある寒い朝、ひとりの下級生が自殺した。主人公「委員長」の名前を叫びながら、鉄道に飛び込んだのだ。
大騒ぎになる防女。困惑する「委員長」と彼女を慰める親友の「不良娘」。
そんななか、他校から「ヤクザ娘」が転校してきた。
驚いたことに、「ヤクザ娘」の外見は、死んだ「下級生」にクリソツの美少女。
だがその性格は、まるで正反対であった。

「下級生」…「委員長」(下参照)に心をよせる純粋で、はかなげな美少女。
       冒頭でいきなり鉄道に飛び込む。

「委員長」…外国人労働者と日本人女性の間にできたハーフ。
      父が死んだあと、裕福だが厳格な母の実家で育てられる。
      眉目秀麗、品行方正、成績優秀と申し分がない。
      昔は明るくユーモアに富んだ性格だったが、色々あって、最近はすっかり冷たい人格になってしまった。
      「ヤクザ娘」(下参照)とは、とくに強く衝突。紆余曲折あったのち、防女をやめて神学校へ。

「不良娘」…行方不明になった父(売れない画家・実は死亡)は、校長の学生時代の親友。
      父が母を殺したあと、父と一緒に全国を放浪しワケありな人生を歩む。
      その後父と別れ、、親代わりとなった校長のすすめで防女に編入。
      同期より一歳年長。妙に世慣れていて、分隊の兄貴分。
      「委員長」の保護者を自認し、「委員長」もまた「不良娘」だけには心を開く。
      また色々と「ヤクザ娘」(下参照)の世話も焼き、面倒をみている。
      実は校長の実子だったりする。
     
「ヤクザ娘」…極度のファザコンで、最愛の父の再婚が気に入らない。
       あてつけに家を出て、全寮制の防女へ転校。
       しかし死んだ「下級生」とクリソツだったことことから、大騒ぎ。
       元気で活発な美少女だが、自我が極端につよく生来のアウトロー。
       乱暴者で、規律を守らないから、防女になじめず、品行方正な「委員長」ともそりがあわない。
       しかし、最愛の父の死を契機に…。    

名づけて「11月の防女」。誰かSSを書いてくれ。頼むよ。
317名無し三等兵:04/12/11 19:49:39 ID:zeO8cwkK
自分で書きなはれ
もしくは、メイド教官物語のように他の人も設定を上げたくなるようになるくらい
自分で設定や断片を積み上げることが必要では?
くれくれだけでは何も進みませんぞ!

あと、神様ご苦労様です
XMLがんばってください
ちなみに私、JSPとMySQLの連関で死にそうです
318名無し三等兵:04/12/11 21:44:59 ID:???
>all
メイド諜報員の主が高校生というのは、ありだろうか?
例えば得意の近接戦闘術で、イジメられっこのご主人様を、学校内でも密かにガードする。
なんてのは、マイナーすぎるかな?
319名無し三等兵:04/12/11 22:25:30 ID:???
メイドが何で学校にいるんだ?
だいたい、どういう目的(任務)で高校生をガードするのだ?

ちなみに、メイド諜報員というがメイド教官設定では、諜報員がメイドとして
潜入して(何も知らない視点で見れば)けなげに尽くしまくっている。という
話であって、最初からメイド主体ではない。
どちらかといえば、偽りの仮面をかぶりながら対象を愛してしまった工作員と
何も知らない男の悲恋物語といえる。
320名無し三等兵:04/12/11 22:46:05 ID:???
>>318
>イジメられっこのご主人様を、学校内でも密かにガードする

F117でいじめっ子にピンポント爆撃ですね
321名無し三等兵:04/12/12 11:36:11 ID:C6cNeUqh
ターゲット一人に一人の担当が付くわけではなく、多分チームで行動するだろうから
ターゲットの家の住み込みメイドとか、行きつけの喫茶店の可愛いウエイトレスとか
よく立ち寄るあんなミラーズとか、時々飲みに行く居酒屋とか、職場のバイトとか
学校の事務員とか、色々いるのだろうな。
で、任務が終わったり、ターゲットが転居するといきなりいなくなって彼女(たち)
目当ての客をがっかりさせると。
322名無し三等兵:04/12/12 18:11:12 ID:???
あれじゃないのか?
三条さんの世話をするために送り込まれた不器用メイドの話
まああれは入学前からお世話係だったはず。

メイド教官の話は>>319であってますな。
最後のシーンが良かった。

ちなみにメイド教官は
初代スレの117~121で初登場。
204、587、734とかも

前者のは786あたりとか。
323名無し三等兵:04/12/12 21:29:54 ID:???
前スレの825-840もある。
324名無し三等兵:04/12/12 23:19:09 ID:VUs3d1Oe
最近、萌え成分が多いようだが・・・・
単独踏破訓練とは、軍隊で行われる最も過酷な訓練の一つで
最低限の食料と装備だけを持ってヘリコプターで大自然の只中に運ばれ、
誰の援助も受けずに完全に単独行動で時間内に指定の場所にたどり着くことを
要求する。

判断力、体力、サヴァイヴァル技能、孤独に耐え行動を続ける精神力、そして
この卒業試験は毎年、厳寒期の富士樹海、亜熱帯の孤島等のいくつかの場所で
行われるが、死者、発狂者の存在については公開されていない。

ただ、最も生命力が強く、精神力、体力の伸びが著しい10代の女性に対して
行われる6年間の完全拘束、集中訓練の成果は、様々な有為な人材を輩出し、
防女学閥が無視できない勢力となっている現状を見ても”結果を出している”ことに間違いはない。
特に、様々な社会的、経済的事情から「行き場が無かった少女」で構成されている防衛女子校学生が
卒業後、わずか三年の強制服務期間を果たすだけで、給料を含めた全ての費用の返還義務を
完全に免除されるため、昨今の防女志願者は増加の一途をたどっている
325名無し三等兵:04/12/13 01:09:14 ID:???
>最近、萌え成分が多いようだが・・・・
(∩゚д゚)ア-ア-きこえな−い

             萌えだけでも価値がある
  _、_           これがVIPのクリオリティー
( ,_ノ` )y━・~~~
326名無し三等兵:04/12/16 22:13:05 ID:rMwLQvkM
なら萌えネタ投入を!
なんか間欠泉のごとく書き込みが流れ、止まる。
あと、メイド教官物語ですが、ズゴックメイドでメイド分は消費しつくされた
のですかな?
期待しています
327325:04/12/17 02:10:39 ID:???
>>326
\ヽ│| | //
 │ え  /
 │ │  三
  ッ │  ─
 !!?. │ \
//│| |ヽヽ\
⌒⌒⌒⌒⌒ヽ
 ____,,,,,,,,,,,ノノ
彡 u. _,ィ
∩-‐●{
.し  )rつ
    r=='
.l u. ||
.゙l  l!,=っ
  \. _,f
   \
328名無し三等兵:04/12/18 22:32:32 ID:mmbJQYNE
書き込みが少ないのはもうすぐ冬コミだからか?
防女学漫の新刊はなんだろう・・・?

あと、来年の防女カレンダーが到着しました。
表紙が防女校舎のが。

7月、8月の水着姿についてはノーコメント
あの、野暮ったいデザインでよくもあそこまで・・・・
結局、包装より中身だよね。
8月のあの娘、乳でかいなぁ・・・・・
329名無し三等兵:04/12/18 22:50:39 ID:kmfOP/QO
課外授業では、戦争捕虜のチンコを指差して笑顔で記念撮影です。
330名無し三等兵:04/12/18 23:39:58 ID:???
明日、>>329がイラクの武装集団のようなものに拉致ているのがアルジャジーラ放送に
流れる方に 防女系同人誌3冊
331名無し三等兵:04/12/20 01:23:34 ID:xvPW0BCe
中近東で事務所に飾っていた防女カレンダーが女子士官学校発行で
学生が写っていると言ったら驚愕された・・・という話を海外邦人の
HPで読んだことがある。
そろそろ、海外派遣用にミニスカ一等礼装を開発すべきだと思うんだが
みなさんはどう思う?
332名無し三等兵:04/12/20 22:44:21 ID:???
>>331
ミニスカ一等礼装ってこんなの?
http://www.limeiro.com/index.html
333名無し三等兵:04/12/20 23:16:35 ID:???
よりによって最悪なものを引っ張ってきたな・・・ orz
334名無し三等兵:04/12/20 23:49:41 ID:???
>>332
そういえば
そのゲーム
ミニスカ一等礼装で後ろからズッコンのシーンて無いよね・・
335名無し三等兵:04/12/22 07:46:25 ID:cTiLn/Y9
必要?
336名無し三等兵:04/12/22 19:16:29 ID:???
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/army/1097397260/641-
なにやら不審者が当校に侵入を企てているようですな。
337名無し三等兵:04/12/22 23:39:30 ID:h5Pr9dib
338名無し三等兵:04/12/23 00:39:28 ID:???
冬ですから・・・

今日あたりが二学期最終日かな?
一年生には冬休みが初めての外泊付き長期休暇になるな
339名無し三等兵:04/12/23 16:14:29 ID:Ft2icmkn
期末考査に合格しなければ、合格するまで再訓練だったと思うが。
訓練用作業服着て、初日の出拝んで、餅が一つだけ入った雑煮を食べて
訓練開始・・・。
ゆえに、この時期どの学年も考査終了まで顔つきが変わってくる。

>>336-337
防衛系の御茶ノ水と呼ばれる防衛女子とあそこみたいな三流校が・・・
身の程知らずとはこれを言うのか?
340名無し三等兵:04/12/25 19:41:44 ID:JJk5u2WP
昨日は世間が世界的に盛り上がるクリスマスイヴ。
と、言っても彼氏がいるわけではなし、校外に遊びに行けるわけでもない。
それに、専攻によってはこういう行事の演出も訓練な訳で・・・。
朝から、料理の下ごしらえと飾りつけを行い、1700に採点。
その後、審査役のディナーの給仕やパーティー会場、裏方の作業に駆り出され・・・。
と、これはちょっと・・・という防衛女子のクリスマスだが、意外と評判は良い。
何故なら、例外的に審査役が、防衛大学4回生と尉官級若手幹部候補生が努めるからで、
しかも、全員、彼女無しの審査済みである(これは、一人でも学生が遊ばれたら
次の年から中止するとの防女通達が最大限の効力を発揮しているため)。
ついでに、この研修をクリアした学生は無条件に30から3日までの休暇が与えられ
校外外出も閉門時間まで許可される。
・・・最も、身持ちが堅い娘が優先的に選ばれるため、精々行ってメール交換くらいらしい。
341名無し三等兵:04/12/25 22:33:47 ID:???
342名無し三等兵:04/12/26 21:38:43 ID:???
ここってSSとか書き込む時の基本的なルールみたいなのはあるのかな?
343名無し三等兵:04/12/26 23:04:57 ID:???
下品なものは不可
エロもダメ、といったところだったと思う。
344名無し三等兵:04/12/26 23:16:08 ID:???
過去スレどうぞ
 防衛女子校データベース
 http://www.geocities.co.jp/Playtown/2330/bojo/index.html
345342:04/12/27 01:07:49 ID:???
過去スレ読んでたらこんな時間になってしもうた…しかも半分も読めてね〜(;´Д`)もう寝よう…続きは明日
346342:04/12/27 23:41:07 ID:???
過去スレ読了(走り読みだが)
ズゴックがらみの話を書いた人はスゴイね〜これはレベル高いわ・・
347名無し三等兵:04/12/28 12:07:24 ID:???
レベルが高いのはいいんだけど、滅多に投下してくれないんだよな。>ズゴックの中の人
348名無し三等兵:04/12/28 13:58:24 ID:QlA1PhDi
同意!
メイド教官物語を執筆中だと思ってますが
349名無し三等兵:04/12/29 05:16:35 ID:RRM5xVgz
年内に何か話が投下されるかね?
さっき見た夢が
・お互いの立場を知りながら関係を深め、逃げ出そうとした男女が
 撃たれて死亡する。
・今際の言葉が「やっぱり、無理なの・・・」
と、いうドラマ仕立てでした。
もう、最後のシーンしか憶えてないけど。
350sage:04/12/29 05:22:57 ID:???
jjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjj
351名無し三等兵:04/12/29 13:47:11 ID:UkHDVD5b
何このスレ(AAry
352名無し三等兵:04/12/29 22:07:50 ID:ArI/LZ/b
>>1と過去スレを読んだ結果、ここは文部科学省ではなく内閣府直轄で
既存学制では生み出せない有為な人材を生み出すための国立学校
いわば、防衛系の桜蔭中学校・高等学校(私立女子校 東大他の進学率TOP)
であろう
353名無し三等兵:04/12/29 23:55:05 ID:???
ミリタリ・アカデミ系と進学校系(国立大学進学率云々)で
住人が分かれているみたいだ。
面白ければドッチでもいいわけだし、平行世界が幾つあってもかなまわないや。
354名無し三等兵:04/12/30 00:56:54 ID:F3ixMR6Q
どこまで俺らの妄想が実現されてるか見ものだなw


・工画堂スタジオ、軍事学園ADV「状況開始っ!」2005年秋発売予定。
二〇〇五年一月一日〇〇〇〇時、状況開始。(公式サイト準備中)
ttp://d.hatena.ne.jp/moonphase/

公式準備中
ttp://www.p-x.jp/
355名無し三等兵:04/12/30 02:28:02 ID:???
>>354
らいむいろのモンキーモデルになるのに ( ・∀・)つ10チハ
356名無し三等兵:04/12/30 02:38:04 ID:CgPbjXsB
設定がこのスレのまんまだったら・・・・・
祭りになるな
357名無し三等兵:04/12/30 07:19:36 ID:???
>>353 平行世界でなくて学部(学習コース)別だろう。
両用がエリートコースとは思えんぞ
358名無し三等兵:04/12/31 00:02:57 ID:8+JQnHrN
>>309
私設 防衛女子校ファンクラブの冬コミ買出し要員の皆様。
今回の戦果はどうでしたでしょうか?
新刊情報等をお願いします
359名無し三等兵:05/01/01 18:17:31 ID:???
そろそろなんか投下してみっか・・・
360名無し三等兵:05/01/01 23:44:37 ID:1xlH0LwM
わーい お年玉だ どきどき
361名無し三等兵:05/01/02 01:16:09 ID:???
>>360
原爆かもしれん どきどき
362名無し三等兵:05/01/02 08:48:45 ID:t/oziHvE
>>359
喜多調線関係者でつか?
363 ◆IEhzwfel16 :05/01/02 10:51:11 ID:???
>>358
限定製作の某天然系不思議巨乳学生のフィギュアを奪い合ってる香具師らを見たぞ。
364名無し三等兵:05/01/02 11:27:18 ID:CSpMDHSE
長刀道や合気道を選択科目とする。
新渡戸稲造の武士道を始めとする哲学の授業を必須科目とする。
香道や華道・茶道など作法として選択科目で教える。
こんなとこではどうだ?

しかし女子高に限る意味がよくわからんが、共学でも男子校でも良いだろうに
365名無し三等兵:05/01/02 12:47:22 ID:???
ジャー戦に萌え
366名無し三等兵:05/01/02 16:20:29 ID:vJQkI86n
>>363
生写真付きだったしな。
ところで、今年のカレンダーに彼女は出てるのか?
去年の「爆乳半べそスクール水着」にとてつもないプレミアがついただろ
今年の買えなくてなぁ・・・・・
367名無し三等兵:05/01/02 18:29:10 ID:???
>>364
過去スレで既に科目に入ってる
あと、共学問題も!
368名無し三等兵:05/01/03 00:16:04 ID:???
「富樫出動」
メイド関連の過去ログを参考に実験。
でもメイドは、まだまだムリっぽいんで、富樫ネタ。
***************

富樫の酒は、絡み酒である。
だから、飲みに行っても、最後まで付き合ってくれるヤツは、まずいない。
泥酔したトコロを見計らって、みんな先に帰ってしまうのだ。
そんなワケで、その土曜の夜も、富樫は一人さびしくで帰隊しようとしていた。

ホロ酔い加減で歩く、外柵沿いの桜並木。
もう少し歩けば、正門だ。
正門から銀杏並木を抜ければ、すぐにも居住区に突き当たる。
帰隊近しの気安さか。
絡み酒のヤツに限って、一人だとあんがい陽気になるもの。
富樫は鼻歌まじりの千鳥足で、正門へと向かっていた。
そこで椿事は発生した。

いきなり暗がりから、男が飛び出てきたのである。
男は富樫の前に立ちふさがると、いっときモジモジ。
しかるのち、大声をあげて「告白」した。

「す…すみません…スキです…ボ…ボクと付き合ってください!!」

「ハァ?」

みれば男は、同年代の少年だ。
ただし、背は長身の富樫より頭一つ分だけ低い。
けれど顔は可愛く、なかなかのイケメンで富樫好み。
ただし、いったいどうしたコトだろうか、下半身はブリーフ一丁だけ。
どう見ても、デンパ、変質者の類にほかならない。
酔いが、みるみるウチに、醒めていった。
369名無し三等兵:05/01/03 00:26:30 ID:???
(ヤレヤレ、また変態かよ…)
富樫は、辟易した思いで、頭をボリボリかいた。

富樫源(とがし みなも)、防衛女子校海上教育部水陸両用戦分隊三号生徒。
豪気を好み、侠気を愛す元気者にして、分隊一の行き足良し。
得意戦技は、徒手格闘と水中破壊工作。
ボーイッシュな外見に、ほのかな乙女心を秘めた、健康美あふれる美少女である。
胸こそ発達途上ではあるけれど、やはり美少女は美少女。
田沢と同じく、部外者からの人気には、かなりのものがあった。

ただし、変態エンカウント率が、百パーセント。
どういうワケか、変態、キモフェチの類ばかりが、寄ってくる。
あの勝気な雰囲気が、変態クンを吸引するのか?
ボーイッシュな長身ボディが、フェチ心をくすぐるのか?
侠気純情が、デンパ系に受けるのか?
ともあれ、男性一般に人気のある田沢とは、大きくウレスジが異なっていた。
むろん富樫本人は、まったくもってストレートに純情だ。
潔癖なまでに、変態、アブノーマルの類を嫌っていた。

そして、この桜並木の道。
キモ野郎どもにとっては、絶好のアンブッシュ・ポイントである。
盗撮、尾行などは、日常茶飯事。
それどころか、積極行動に打ってでるキモ連中も少なくない。
いきなり「コレで私を踏んでください」と、ハイヒールを差し出してくるフェチ男。
「アナタと私は気が合うハズです」と
全裸にコートをひっかけだけの格好で告白する変態男。
「(前略)…とプルトンエナジー電流が示すとおり、アナタとの出会いは一億光年前から白鳥座
 ガンマ星人によって決められた銀河的運命で…(後略)…。」
と、いかにもデンパな待ち伏せをうけたのは、つい三日前のコトであった。
370名無し三等兵:05/01/03 00:31:17 ID:???
さてさて今回。
ブリーフ少年の告白をまえに、富樫はウンザリしきっていた。
なにゆえ、自分に告白してくる男は、全員揃いも揃って変態野郎ばかりなのか。
(どうして、俺に相応しいオトコは寄って来ないのかなぁ…)
そう思うと、少々悲しくなってくる。
思春期の少年少女の常として、富樫もどこかしら自意識過剰。
―他の女と違って自分には、女性としての魅力が、欠けているのかもしれない。
そんな風にも、思えてしまうのだ。

もちろん、富樫は分隊一の豪の者。
変態との接近遭遇にも、いちおう慣れた。
だから変態・キモ野郎の類とあっても、もう大丈夫。
昔のように、悲鳴をあげることもなければ、逃げ出すコトもしない。
けれど、おぞましさを感じる気持ちは、今なお、抑えきれない。
置きドコロの無い忌々しさも、かわらなかった。
(いつものように、棒の二三発でも喰らわせてやるか…。)
変態連中への武断主義は、富樫の基本方針。
乙女心を踏みにじる輩は、武力をもって処断するに相応しい。
隠し持った携帯警棒へ、自然と右手が伸びていった。

だが、そこで富樫は、あることに気がついた。

(野郎、変態にしては目つきがフツーだな…)

ふだん富樫が相手する変態どもは、みな目がイッちゃっているのが、通例である。
だが、ブリーフ少年の目は、あんがいマトモ。
ただ、ひどくおびえたような目つきをしていた。
しかも、伏目がちに、落ち着きなく、あさっての方向を、見つめている。
そこで富樫は、ブリーフ男の視線の先を探ってみた。
すると、30ヤードほど先に、十代とおぼしき少年たちのグループがいた。
少年たちは、しきりにコチラを指差して、爆笑している様子。
よく聞こえないにせよ、会話の内容は、容易に想像がついた。
371名無し三等兵:05/01/03 00:33:18 ID:???
富樫は、ブリーフ少年の胸グラをつかむと、ドスの効いた声で問いただした。

「テメエ、仲間とツルんで俺をコケにしてえのか?」

たちまち、ブリーフ少年の顔は、真っ青になった。

「すみません!!すみません!!
 でも、トモダチに命令されたんです!!
 アソコにヤクザ女がいるから、この格好でナンパして来いって…
 さもないと、ボクをボコるっていうんです…」

「ヤクザ女ってえのは、俺のコトか?ゴルァアアアア!!!」

富樫の一喝に、震え上がるブリーフ少年。
泣きながらブザマに「すみません、すみません」を繰り返すばかり。
まさに、イジメられっ子の典型リアクションであった。

「イジメじゃあ、仕様がねえな…」

さすがは侠気のオンナ。
富樫は、泣き続けるブリーフ少年から、手を離した。
なるほど、根性ナシのイジメられっ子は、情けないコトこの上ない。
が、それ自体は、けっして悪ではなかろう。
悪いのは、ブリーフ少年のトモダチ連中である。

しかも、連中は、なんの関係もない富樫をも巻き込んで面白がっているのだ。
コレは、じつにタチが悪く、許しがたい。
それになにより、防女生徒を「ヤクザ女」呼ばわりする連中は、万死に値する。
黙考するコト十数秒。
しかるのち富樫は、嗚咽するブリーフ少年に、やさしく声をかけた。
372名無し三等兵:05/01/03 00:38:04 ID:???
「事情はナントナク分かった。オメエは悪くねえよ…。
 何もしないから、いい加減もう泣き止め…。
 それより、その格好じゃ帰れねえだろ?
 ズボンを都合してやるから、ついて来い。」

「え…でも…」

思いもかけない「ヤクザ女」の好意に、ブリーフ少年は戸惑った。
イジメられっ子固有の卑屈な根性が、染みこんでいるのだろう。
めったにない他人の好意が、ウサン臭く思えてしまうのである。

「どうしようかな…すんません、少し考えさせ下さい…。」

煮え切らない態度が、短気な富樫をイラだたせた。
そこで、再びブリーフ少年の胸グラをつかむと、耳元でささやいた。

「ついて来るなら、悪いようにはしねえ。ズボンもくれてやる。
 けど、来ないなら、この場でボコってやる。
 ボッコボコにしたあとで、ケーサツとガッコに通報してやる。
 さあ、どっちにする?今すぐ決めろ。」

ブリーフ男の心臓は縮み上がった。
こうなれば、選択の余地などありはしない。

「い…いきます…ついていきます…」

「じゃあ決まりだ。
 喜べ、男子禁制の乙女の園に招待してやる。
 少し歩くが、辛抱せい。
 オマエを連れてじゃ、正門からは入れんからな、クククク…。」
373名無し三等兵:05/01/03 00:45:03 ID:???
鬼のような笑顔を浮かべる富樫。
その富樫から「乙女の園」に招待されても、うれしくともなんとも無い。
が、いまさらココで、イヤとは言えるハズもない
引き立てられるようにして、ブリーフ少年はトボトボと歩き始めた。
後ろからはやし立てるトモダチ連中の爆笑が、ひどくうらめしかった。

**********************

外柵の破損箇所より、防女敷地内に侵入してから約三時間。
「乙女の園」への行程は、「少し歩く」どころのハナシではなかった。
ブリーフ少年は、富樫に言われるまま、もう三時間以上も歩きっぱなし。
イヤ、歩くだけではない。
ときに匍匐前進。
ときに全力疾走。
監視の目をさけて、道なき道をひたすら踏破してきたのだ。

有刺鉄線は毛布かけて飛び越える。
ドップラ・レーダーは、泥土にはいつくばって、やりすごす。
レーダー回避用のスモックは、ヘンな化学臭を発していて、ひどく不快だった。
赤外線遮蔽バラクーダはひどく重く、ブリーフ少年の体力を著しく消耗させた。
「地獄の行軍」三時間。
ブリーフ少年は、ほとんど息も絶え絶えだった。

サンザン苦労したあげく、たどりついた先は、「オマハビーチ」こと防女海洋訓練地区。
そこでブリーフ少年に割り当てられた「居住区」は、薄汚いバラック倉庫だった。
進駐軍時代の遺物と思われるバラックを前に、ブリーフ少年は呆然とした。
もちろん、マトモな宿があるとは、期待していなかった。
だが現実は、予想をはるかに上まわる悲惨さだったのである。
374名無し三等兵:05/01/03 00:47:52 ID:???
倉庫の中をのぞいてみると、床はコンクリ、壁は薄い鉄板。
しかも、みるからに物騒な器材が格納されている。
アチコチに突起がついた金属製とおぼしき球体。
「05年度実習制作・対人散弾」とプレートがついた円錐状の金属缶。
黒や緑に塗られた正体不明のボンベ類。
金網越しにズラリと並んでみえるのは、やはり銃器類なのだろうか。
スキマ風に揺れる裸電球の明かりが、妙に物悲しかった。

「安心せい。炸薬は抜いてある。
 信管も弾薬も別な場所に保管しとる。
 けど、ボンベにだけは触るなよ。
 高圧ガスは、案外アブナイからな。」

こうなると、たまった疲れがドッとでる。
ブリーフ少年は、おもわずヒザをついて、嘆息した。

「やっぱり…ここに…泊まるの…でしょうか?」

ブリーフ少年はおそるおそる尋ねてみた。

「ウム、ここは両用科倉庫だ。
 ひ弱なオマエに野宿は無理。とりあえず明日の昼まで、ここにいろ。
 しかし、オマエにしては、よくここまで頑張ったな。
 グチも言わずに、じつにえらい!!褒めてやるぞ!!」

別に、好きでグチを言わなかったのではない。
富樫が怖くて、何もいえなかっただけである。
375名無し三等兵:05/01/03 00:49:26 ID:???
ともあれ、賞賛はホンネのようで、富樫は上機嫌だった。
それは、倉庫を寝床に提供したことからも、分かる。
両用分隊きっての硬派でしられる、あの富樫。
普通ならば、「浜で寝ろ」と切って捨てるトコロであろう。
その富樫が、なんと屋根つき壁つきの居住区を差し出したのだ。
しかも「あの食事とかは…」と問われると、すかさず配食までも約束してくれる温厚さ。
まさしく、破格の待遇だった。

「あとで、水と塩を届けてやる。
 頑張った褒美に、氷砂糖もつけてやるから、昼まで大人しくしとるんだぞ。
 下手に声をだすなよ。鬼よりコワい防女憲兵のネエチャンたちに捕まっちまうからな。」

糧食を渡されると、ブリーフ少年は、さっそく倉庫に叩き込まれた。
ガチャンとかかる施錠の音。
その晩少年は、コンクリ床を涙で濡らしながら、眠りについた。

*************************

明けて翌日曜の昼近く。

とつぜん扉が開き、明るく澄んだ少女の声が、両用科倉庫に響いた。

「おはようございます。昨晩はよくお休みになられましたか?」

あわてて飛び起きたブリーフ少年の目に飛び込んできたのは、ひとりの少女。
それも、ちょっといないような美少女だった。
376名無し三等兵:05/01/03 00:52:11 ID:???
予想もしなかった、美少女の登場に、ブリーフ少年は、大いに驚きうろたえた。
それもそのハズ。
読者諸子はご記憶であろうか。
このブリーフ君の下半身は、パンツ一丁なのである。
とりあえず、前かがみになって、下半身を隠す。
だが、みるもブザマな姿であることは、隠しようがなかった。

(まずいよ、まずいよ…
 このままじゃ、変態扱いされちゃうよ!通報されちゃうよ!!)

焦りに焦るブリーフ少年。
けれど、美少女は、ブリーフ少年を変態扱いしなかった。
眼前に展開する醜態にも、まるで意に介さない様子。
それどころか、ひどく優しい声で話しかけてきたのである。

「この床では、さぞ冷たくて、居心地が悪かったでしょう。
 クッションやカーペットを持って参りましたので、すぐに敷きますわ。
 あと暖房器具も準備してきましたの。
 いっとき、お待ちくださいませね。」

上品に微笑みかけると、
美少女は、さっそく甲斐甲斐しく仕事にとりかかっていった。
思いもかけない厚遇に、ブリーフ少年は、戸惑うばかり。
質問したいこともあったが、余計な詮索は危険なようにも思えた。
状況がハッキリするまでは、とにかく口を閉じて、アタマを働かすべき。
ブリーフ少年は、さしあたり、謎の美少女を観察してみた。
377名無し三等兵:05/01/03 00:53:18 ID:???
(それにしても、キレイな娘だなぁ…
 これぐらいキレイなら、芸能人になれるかも…。)

美少女の歳は十代中頃ぐらいだろうか。
ひどく端正な顔立ちに、長身のほっそりしたスタイル。
肌は雪のように白く、長い黒髪は流れるようにしなやかだった。
ブリーフ少年は、しだいに美少女に見とれていた。

(富樫さんも、よく見りゃ可愛いけど…茶髪に色黒っていうのはちょっと…)

このブリーフ少年の感慨は、やや富樫に気の毒であろう。
富樫の茶髪・色黒は、単なる潮焼け。
あくまで、過酷な水陸両用戦教育の結果にすぎない。
だが、海水と日光で、髪はカンペキに脱色。
肌は、小麦色を通り越して、すっかりアカガネ色だ。
ガラの悪さもあって、一般に男性が女性に求める可憐さは、カケラも見当たらない。

むろん、そんなことは、ブリーフ少年の知ったコトではない。
というか、この際、富樫のコトなどどうでもよい。
ただただ、可憐な美少女の魅力に悩殺されきっていた。

(ヤッパリ、女の子はこうでなきゃ…
 キレイで、おしとやかで、親切で、品がよくって…
 ガサツで乱暴な富樫さんとは、大違いだな。)
378名無し三等兵:05/01/03 00:55:30 ID:???
立てばシャクヤク、座れば牡丹、歩く姿は百合の花。

この言葉は、目の前の美少女にこそ、相応しい。
美少女の美しさは、その容姿だけはない。
物腰、立ち振る舞いのひとつひとつが、じつに上品、たおやかこの上なし。
立ち姿だけをとっても、そこには匂いたつような美があった。
その雰囲気は、言うなれば、育ちの良い清楚なお嬢さま、といったトコロ。
それでいて高飛車な印象は皆無であった。

やや無遠慮な視線をぶつけていたせいだろう。
とつぜん美少女が、怪訝そうな顔つきで話しかけてきた。

「ひょっとして、私、何か不作法でも?」
「あ、ごめんね。何でもないんだ。
 ちょっと考えことしてただけ。だから気にしないで。」

あわてて、ゴマかしてみた。
幸いなことに、美少女は、視線を不快には思っていなかった様子。
イヤというワケでも無いらしい。

「良かった…。
 私は、粗忽なほうですから、てっきり何か粗相をしでかしてしまったのかと…。
 でも、そんなに見つめられると、なんだか…その…照れてしまいますわ。」

美少女の顔に浮ぶのは、はにかんだような微笑み。
鬱屈したブリーフ少年の心には、眩しすぎるほどの笑顔だった。

********************************
379名無し三等兵:05/01/03 00:59:20 ID:???
しかし疑問は尽きない。

(でもなんで、こんな可愛い娘が、ボクに親切なんだろ?
 ウジ虫どうぜんの、このボクに)

フカフカのクッションの上に座りながら、ブリーフ少年は考え込んだ。
考えてみれば、不思議なコトばかり。
しかも、よくみれば、どういうワケだろうか、この美少女、
お嬢サマ学校として有名な私立女子校の制服を着ている。
しかし、なぜ防女に他校の生徒が?
イヤ、防女生徒が他校の制服を着ているだけなのかもしれない。
でもなぜ?
いくら考えても、答えは見つからなかった。

「失礼ますね。簡単なものですが、お食事を準備しましたので。」

呆気にとられたブリーフ少年を尻目に、少女は、いそいそと朝食を床に広げ始めた。
用意されていたのは、お握りに玉子焼き、トリのカラ揚げ、そしてサラダ。
まぁ、女の子定番の「手作り」手抜き弁当。
が、ハラペコのブリーフ少年には、ひどくうまそうにみえた。
しかし、ココで弁当に手を出していいのだろうか?
迷いが、食指をためらわせた。

ブリーフ少年は、美少女出現いらいの状況の変化に、再び考えいった。。
―罵声のかわりに優しい心遣い。
―氷砂糖のかわりに手作りのお弁当。
―鬼のような富樫のかわりに、やさしいたおやかな美少女。
待遇改善はありがたい。
けれども、やはり何かがオカシイ。不自然だ。
380名無し三等兵:05/01/03 01:04:18 ID:???
(ヒョッとして、なにかのダマシかワナじゃないか?)
チヤホヤしたあげく、シアワセの絶頂に来たトコロで、いきなり地獄に叩き落とす。
こうした陰湿なダマシには、何度となくヒドイ目にあってきたブリーフ少年だ。
自然と、イジメられっ子独特の警戒心が、首をもたげてしまう。
美少女の親切が、少しばかり胡散臭くに思えてしまうである。

そんな少年の不審を晴らすかのように、美少女は魔法瓶からお茶を注いでくれた。

「はい、熱いお茶はいかがですか?
 食事が少し冷めていますから、せめてお茶だけでも熱いのをと思いまして。」

勧められるまま飲んでみると、うまい。
コンクリ床で冷えた身体に、熱い茶はなによりのご馳走だ。
茶を飲むにつれ、ブリーフ少年の心と身体は、じょじょになごんでいった。
十分にリラックスしたのを見計らって、美少女は食事をすすめてきた。

「もしよろしければ、どうかお弁当の方も、召し上がって頂けません?
 私がつくったものですから、お口にあわないかもしれませんが」

照れた仕草が、なかなか奥ゆかしく、可愛らしい。
それにイマドキ、こんなしとやかな話し方をする女の子は、滅多にいない。
というか、フツーありえない。
少なくとも、身近にいるコギャル連中のなかでは、ありえない話しかただ。

「どうか、ご遠慮なく。」

優しい美少女の笑顔に、ブリーフ少年の頑な心はゆるんでいった。
こんな美少女が、ニコニコ笑いながら、勧めてくれるのだ。
ダマシかもしれないが、もはや是非もない。
381名無し三等兵:05/01/03 01:06:55 ID:???
「じゃあ、せっかくだから頂きますね。」

そう言うと、ブリーフ少年は弁当にパクついていった。
朝っぱらからカラ揚げは少々脂っこいが、全体として言えば、なかなかオイシイ。
けれど、ブリーフ少年には、いまひとつ弁当を味わう余裕がなかった。
何と言っても、自分の真横にあの美少女が、優しく微笑みながら座っているのだ。
床に敷いたハンカチの上に、背筋を伸ばして正座するその姿は、なんともゆかしく美しい。
じつに絵になる光景だった。
もちろん美少女は、ただ黙って座っているだけではない。
「オシボリです」、「お茶です」、「ナプキンです」と、かいがいしく世話をやいてくれる。
これにはブリーフ少年も、大満足であった。

「いかがでしょう?お口にあいますか?」
「もちろん!すっごく美味しいよ!」
「良かった…。」

謙遜ではなく、本当に料理に自信がなかったのかもしれない。
美少女は、ホッとしたようにためいきをついた。
その仕草が、これまたナントモ女の子らしくて、可愛らしい。
ブリーフ少年は、胸に感じる高まりを、どうにも抑えきれなかった。

腹ごしらえがすんで、ひとごこち。
ブリーフ少年が食後の茶を飲んでいると、こんどはズボンが出てきた。

「ちょっと目のやり場に困ってしまうので…
 私のお古で申し訳ないのですけれど、フリーサイズだから入ると思いますわ。」
382名無し三等兵:05/01/03 01:09:09 ID:???
頬を紅くしながら、美少女が差し出してきたのは、迷彩の作業ズボン。
それも「カーゴパンツ」ではなくて、生地が厚くて丈夫なモノホンの迷彩下衣である。
女の子所有のアイテムにしては、明らかに不自然すぎる。
訝しげに思ったブリーフ少年。
そこでフト、もっと重要な問題を思い出した。
ゴツい迷彩ズボンの出現に、ようやく富樫のことを思い出したのである。

「そういえば、富樫さんはどちらへ?」
「何でも御用があるとかで、お出かけになっています。
 でも、あなた様のことは、申しつかっておりますの。
 富樫さんの代わりに私がお世話いたしますので、どうかご安心くださいね。」

乱暴でヤンキーな富樫と一緒にいるのは、もうコリゴリ。
けれど、こんな可愛い娘に「お世話」されるのなら大歓迎。
ブリーフ少年の心はときめいた。
(でもこの娘、いったい何を「お世話」してくれるのだろう?)
少々良からぬ想像をも交えながら、いっときブリーフ少年は考えいった。
(ひょっとして、お風呂で背中を流してくれるとか?
一緒に添い寝してくれるとか…うーん、困っちゃうなぁ、グフフフフ…)
童貞野郎の常として、ブリーフ少年は分不相応な妄想が大好きだった。
383名無し三等兵:05/01/03 01:10:58 ID:???
そうこうしている内に、少女が立ち上がった。

「お休み頂けたようなので、そろそろ参りましょうか。」
「参りましょうかって、ドコへ?何をするのかな?」

不思議がるブリーフ少年に、少女はいつものように優しく微笑んだ。

「ご挨拶ですわ。
 防女生徒をヤクザ女呼ばわりしてくださった方へ、お礼に参りますの。
 お手数ですが、お友達方の居所へ、ご案内頂けませんか?」

驚きのあまり、ブリーフ少年は言葉を失った。

*****************************
3/4終わったトコロで、時間切れ。
とりあえず、つづくよ。
384名無し三等兵:05/01/03 08:38:49 ID:???
乙!
どうなるブリーフ少年w
385名無し三等兵:05/01/03 20:45:41 ID:???
新作キタ――――!乙!
386名無し三等兵:05/01/03 21:54:59 ID:???
乙です。
正月三日からいいもの読ませてもらいました。
387名無し三等兵:05/01/04 01:29:20 ID:???
乙です!
両用チアがまた出てきたんで
 ttp://l-c.hp.infoseek.co.jp/mirror/122807.jpg
388名無し三等兵:05/01/04 08:24:35 ID:???
ttp://www.p-x.jp/

専用ページの構築開始したね
一応、軍関係の設定なのに生徒のスリーサイズが既に漏洩しているって(・∀・)スゴーイ
389名無し三等兵:05/01/05 15:04:46 ID:???
>>383のつづき。
**********************
「ひとりひとりオトモダチの皆さんの居所をあたっていきます。
お会いしたら、ヤクザ女云々を撤回して頂きますの。
効率的にやれば、夕方までには終わるでしょう。」

美少女の説明は、ブリーフ少年の理解をはるかに超えていた。
そう簡単にハナシが運ぶとは、かんがえにくい。
撤回するしない云々のまえに、トンデモないことになってしまいそうな気がするのだ。
(トラブルはゴメンだよぉ〜)
ブリーフ少年は、心の中で悲鳴をあげた。

だいたい、問題の「ヤクザ女よばわり」。
そこまでして、「撤回」させなければ、いけないモノなのだろうか。
ンなこと、イチイチ気にしていたら、パシリ人生、身が持たない。
「ヤクザ女撤回」に執着する美少女の考え方が、
ブリーフ少年には、いささか、大人気ないようにも感じられた。
そこで、いちおう再考を促してみる。

「ココはひとつ、笑ってすますワケにはいかないのかな?
 悪ふざけみたいなモンだし…」
「残念ながら、そうはいきませんの。」

美少女は、いつもの優しい声で語りかけた。

「モノゴトには、ぜったいに譲ってはイケナイことが、ありますわよ。
 ヤクザ女呼ばわりされて、だまっているワケにはいけませんの。
 でももし、笑ってすませたら、どうなるのでしょう
 ヤクザ女であると、自分たち自身で認めたことになってしまいますわ。」
390名無し三等兵:05/01/05 15:06:53 ID:???
その口調は、いたって穏やか。
けれども、美少女の決然たる意思は、明らかだった。
(困ったなあ…この娘あんがい強情だよ…。)
ブリーフ少年は困ってしまった。

どうみてもトモダチ連中は、美少女の理屈が、通用する相手ではない。
まずは単純に、コケにされ、笑われるのがおちであろう。
いや、それだけですめば、まだラッキー。
が、連中のなかには、ガラが悪いだけでなく、本当に悪いヤツもいるのだ。
下手をすれば、シャレにならないコトになるかもしれない。
ともあれ、可憐な美少女が、どうこうできる相手とは、思えなかった。

(なんだかすごーく、イヤな予感がしてきたぞ…)

こうなれば、心の底からワキあがってくるのは、いつもながらの負け犬根性。
(どうしよう…このまま彼女を案内したら、このボクまでひどい目にあうかも…)
相手は、ジュースの種類を間違えて買ってきただけで、激昂するような連中だ。
自分にはどんな「ペナルティー」が待っているのか。
思い起こせば、富樫へのブリーフ「告白」も、ペナだった。
きっと、またとんでもないことを、やらされるに相違ない。
(せっかく、こんなキレイな娘とお近づきになれたのに…。
でも、トラブルになりそうなら…逃げちゃおうかな…)
ブリーフ少年の顔は、みるみるうちに、青ざめていった。

すると美少女は、ブリーフ少年の逃げ腰を察知したのだろうか。
妙に潤んだ上目づかいで、意外なことを言ってきた。

「それから…もしよろしければ、
 全部終わったあと、夕方一緒にお食事でもいかがですか?
 女の子のほうから言い出すのも、無作法かもしれませんが…」
391名無し三等兵:05/01/05 15:08:08 ID:???
「とんでもない!!喜んで!!」

据膳爆食、これ即ち思春期男子の脊椎反射。
言ったあとから後悔するブリーフ少年だったが、もう遅い。
これで、夕食までずっと美少女と行動をともにするところとなった。
ブリーフ少年の退路は、完全に断たれてしまったのである。

*****************************

眼も覚めるような美少女を、連れて歩くは、舞鶴市内。
さっきまでの、ダウナーぶりは、ドコへやら。
ブリーフ少年は、浮かれきっていた。
それもそうだろう。
町行く男どもは、みな羨望のまなざしを注いでいるのだ。
耳をすませば、賞賛と嫉妬が入り混じったヒソヒソ声が、聞こえてくる。

(オイオイ、あの子、えらくカワイイなあ…芸能人かナンかじゃないか?)
(すげー美顔!!それに脚とかも、すげー細いし)
(抱きしめたら、腰とか折れちゃいそうだよな。)
(けど、なんであんなチビ野郎と一緒なんだ?)
(まさか、あのチビ太がカレシってコトじゃあ、ねーだろーな?)
(まず、ありえんだろ。ジョーシキ的に。)

そこで、いきなり美少女が、つまずいた。
「キャッ…」
いきおい、ブリーフ少年に、しだれかかる美少女。
服越しに伝わってくるのは、美少女の暖かな体温。
(なんか、すっごく暖かくて…柔らかいや…) <注:かなりキモイけど…まっいいっか>
「だいじょうぶ?気をつけて…。」
と、平然を装って、助け起こしてはみた。
392名無し三等兵:05/01/05 15:12:13 ID:???
けれども、本当は心臓バクバクもの。
胸のトキメキを鎮めることができなかった。

むろんギャラリーはギャラリーで、お約束のように一波乱。
(くっそー、なんか妙に寄り添ってぞ、オイ!!)
(なんか、手をつないでいるみたいだぞ!!)
(離れろっ、チビ太!!)
(アレは許せん!!世の中どこか間違っている!!)

生まれて初めて感じる、オトコとしての優越感。
(やっぱり漢の器量は、連れて歩く女で決まるのかな…)
調子にのっているというか、舞い上がっているというか。
ブリーフ少年は、妙な自信をつけつつあった。
まぁ、いたって単純な人格なのだろう。

それはさておき。
自信がついてくると、不思議と積極性がでてくるもの。
そうなれば、会話もはずみ、それなりに関係が発展する。
そして美少女は、気配り上手の聞き上手。
口下手なブリーフ少年の軍オタ的ウンチク独演会にも、チャンと付き合ってくれるのだ。

―「ちくご」級の後部機銃は、もともとエリコン35ミリ機銃の搭載が予定されていた。
「それは初耳ですわ。私ったら、てっきり…」
―「スターシップ・トゥルーパーズ」に出てくる攻城戦シーンの元ネタは何?
「「ファイア・ベース・グロリア」ですわよね、私だって戦争映画はけっこうみてますの…。」
―ドイツ軍最強の歩兵師団は、貼り付け部隊であっても、第66歩兵師団。
「いえいえ、352も負けていませんわよ…。」
―クリスマスと言えば。
「アントワープで!!!」
393名無し三等兵:05/01/05 15:13:19 ID:???
だんだんノリノリになってきた会話。
ブリーフ少年にとって、女の子との楽しい会話など、生まれて初めて。
しかも、相手は、人もうらやむ、飛び切りの美少女だ。
ウハウハと、この世の春を謳歌するブリーフ少年。
この間、トモダチ連中との対決を、ひととき忘れた。

******************************
まだ続くが、つぎで終わり。
394名無し三等兵:05/01/05 20:45:12 ID:???
395名無し三等兵:05/01/06 02:00:15 ID:PJUBlOCB
つまり、胸がささやかな富樫でこうなら、たまに用事で街を歩くだけで
すれちがう人はもちろん、道路の向こう側、道沿いの商店、あげくは
駅の向かいのホームからやってくる人が群れる(だが、めったに近寄らない)
田沢だったらどうなることか・・・・・

(知人の現在36Hカップ 派手系の女性が20代半ばにあったこと
 ・地下鉄の向こうホームに並んでた男性がいきなり駆け出し、気がついたら
  こっちのホームに来ていて「一目ぼれしました」と告白
 ・地下街を歩いていたら、立派な中年の男性が「JALのパイロットですが
  お茶をご馳走させていただけませんか?」とナンパ
 ・・・ETC)
396名無し三等兵:05/01/06 21:47:45 ID:???
>395
>  ・地下街を歩いていたら、立派な中年の男性が「JALのパイロットですが
>   お茶をご馳走させていただけませんか?」とナンパ
>  ・・・ETC)

それひょっとしてクヒオじゃねえのか?(笑)
397名無し三等兵:05/01/08 03:44:55 ID:ZlnVTxJX

クヒオって誰?

富樫の話の次は田沢メインの話が読みたいものです
桃子はいまいち萌えないなぁ・・・
398名無し三等兵:05/01/08 10:07:28 ID:???
>397
・ジョナ・エリザベス・クヒオ
「米空軍大佐にしてエリザベス女王の甥」
と自称した結婚詐欺師。
399名無し三等兵:05/01/09 03:45:32 ID:???
>口下手なブリーフ少年の軍オタ的ウンチク独演会にも、チャンと付き合ってくれるのだ
そんなことやってるから彼女ができんのだ!と、言われても仕方がないな
なんとなくだが富樫が大学に行ったら教職課程も習得して教員免許も取りそうな
気がする。
400名無し三等兵:05/01/12 00:15:02 ID:T1SIKd64
400
401名無し三等兵:05/01/12 00:19:16 ID:jKQ159KI
みんなどうしたんでしょうなぁ
冬コミで爆乳天然系フィギアを買った奴からの連絡も絶えてるんだが・・・・・
402名無し三等兵:05/01/12 00:57:14 ID:/bbWivaW
国際戦略を必須科目として設けて、古代から現在までの戦争や軍事・国際政治学の授業を行う。
もちろん「戦争論」や「孫子」なども勉強し
一市民としてプロパガンダを見抜くための知識や見識も当然のように教える

さらに思想・文化の科目を設け
新渡戸稲造の「武士道」や甲陽軍鑑や葉隠などの日本の伝統思想の教育と「能」や「狂言」などの日本文化への教育を行う。

毎朝のホームルームで生徒は、「父母への恩と孝」「社会への義務と献身」「国家への忠誠」の誓いを口にし
国旗へ向かって礼を行わせる。

はい、これで日本人のアイデンティティを養った子供を育てましょう。
これ本気で思っている。そのためにわざわざ葉隠や武士道などの書物を買って来て教科書になる本を作ろうと、頑張っているとこだ。
403名無し三等兵:05/01/12 06:35:11 ID:???
>>402
それ、【単位f】 軍事板大学 三学期  【】の誤爆?
404名無し三等兵:05/01/12 16:44:57 ID:0DdVAsJU
>>402
異様にスレ違いな発言だな
405名無し三等兵:05/01/12 17:57:45 ID:YHN7yYKW
こりゃあかん
406名無し三等兵:05/01/14 06:14:14 ID:Gx3Gni5m
海外で聞いた話なんだが、家の子供を助けるため
熊だったか虎だったかを素手で屠ったメイドの話を聞いたことがある。
主人の趣味なのか、本人のポリシーなのか不明だが、その国の文化でない衣装を身に纏う
大変優秀なメイドだったそうだ。
セミロングの黒髪をが和服と白い割烹着に映えるその美貌は常に人目を引き
子供たちもよく懐いていたという。

ところで、防女でスリーパーを主に養成するコースで「割烹着の悪魔」と
影で呼ばれるあの助教だが、ここに来る前は何をしてたんだ?
407名無し三等兵:05/01/14 22:21:43 ID:???
ttp://www.p-x.jp/

登場人物増えたぉ
408名無し三等兵:05/01/14 22:31:21 ID:???
刀の名前で統一されてるんだな。

抜刀突撃とかあったら笑う。
409名無し三等兵:05/01/17 04:37:55 ID:???
まとまった時間がとれず、間が空いてしまったが>>393の続き。

しかし世の中、そうウマイことは続かない。
ウハつくブリーフ少年は、ふと前方に、見覚えのあるワンボックスカーをみつけた。
それも頭の悪そうな和製英語が書かれたシールが、ベタベタとはってある。
(ゲ…まずいぞ、こりゃ…。)
この車の持ち主は、トモダチ連中のケツモチをしている島崎某。
通称を「シッコウ」というハタチの土木作業員である。
ブリーフ少年の血の気が、みるみるうちに、引いていった。

凶暴・凶悪きわまりない人物で、某有名暴走族のOB。
ちなみにシッコウとは、執行猶予のこと。
シッコウはナンバープレート偽造で、執行猶予判決を喰らっているのだ。
それでも、シッコウのヤンチャは終わらなかった。
むしろ、実刑なしの幸運を喜び、さらにパワーアップ。
気に喰わない野郎はボコるは、カネは盗るは、気に入った女はヤッちゃうは。
猶予期間中も、ヤリタイ放題。
衝動に身を任せやすい性格が、ひたすら周囲から恐れられていた。

ところで、このブリーフ少年の案内行。
最初から、美少女をトモダチ連中全員に引き合わせる気なぞ、サラサラなかった。
案内するつもりだったのは、トモダチ連中のなかでも、もっともヌルそうな三〜四人。
それも、ほとんどブリーフ少年と同じようなパシラー連中。
そういう連中の所へ美少女を案内して、お茶を濁す予定だったのだ。
それが、よりによって、シッコウのワンボックスカーと接近遭遇。
ブリーフ少年の目算は、いまや大きく狂いつつあった。
410名無し三等兵:05/01/17 04:39:39 ID:???
ともあれ、このまま進んでは、シッコウに見つかるのは必定だ。
「あ、こっちのほうが近道かも…」
と、何食わぬ顔をして、ブリーフ少年はキケンを避けようとした。
けれども、そうは問屋がおろさない。
ワンボックスカーのドアが開き、シッコウはノッソリと姿を現した。

「あ、なんだか、すごーく、可愛いカノジョ連れてんだねー。
 ちょっと僕にも紹介してくれるかなあー。」

シッコウの猫なで声ほど、ブリーフ少年を怯えさせるモノはない。
ブリーフ少年と美少女は、有無を言わさず、人気の無い路地に連れて行かれた。

カクカクシカジカ。
ブリーフ少年は、今までの経緯をシッコウに説明した。
彼女に謝ってください、などとは口が裂けても言えない。
美少女の視線を気にしながらも、純然たる事実関係のみを伝えた。
が、シッコウはまったく人の話を聞いていない。
というか、ブリーフ少年などまるで眼中に無いのだ。
「ン、事情は分かったから、キミは帰っていいよー」
と言ったあとは、ひたすら美少女に一意専心。

「舞鶴道下って、ドンキめぐりしようと思ってたんだけどー、
カノジョも一緒に来るー?
でも、ドンキめぐりなんか、ツマンナイよねー。
もっとも楽しいコトしたいよねー。」
411名無し三等兵:05/01/17 04:40:43 ID:???
「え…とつぜんそんな…困りますわ…私、こちらの方と夕方に…」

そんな美少女の言い分など、馬耳東風。
それに、シッコウとしては、別に美少女の返事を期待しているワケではない。
自分の予定を美少女に伝えているだけである。
だから、美少女の返事は完全スルー。
嫌がる美少女の細腕をつかみ、無理やり自分のほうへ引き寄せた。

「何をなさいますのっ!!離してくださいっ!いや・・・」

悲鳴をあげようとする少女の口を、シッコウのゴツい手が塞いでいく。
無言の悲鳴をあげる美少女。
ブリーフ少年は、呆然とコトの展開を見守るだけだった。
またまた、お約束。
まさに必然的ベタ展開ともいえよう。

****************************

天国から地獄へまっしぐら。
甘い擬似デートは、一瞬にして地獄絵図と化してしまったのである。
だが、それでも、ブリーフ少年は何も出来ないでいた。
美少女をナントカ助けたい、とは思っている。
ようやくつかみかけたシアワセを、手放したくはない。
だが、拉致られる寸前の美少女を目前にしても、体がまるで動かない。
(助けたいけど、シッコウ相手にどうやればいいんだろ!?
 下手したら、マジで埋められちゃうよ…)
凶暴なシッコウを前に、ブリーフ少年は棒立ちだった。
そんなブリーフ少年に、シッコウは声をかけてきた。
412名無し三等兵:05/01/17 04:43:09 ID:???
「あー、キミ、何を見ているのかなー?
ボクらは、これからとっても楽しくてー、キモチいいことするんだー
ついでに写真なんかも撮っちゃってー
雑誌とかにも投稿するんだーウラヤマシイでしょー。
でもキミはだめだよー。今日のボクとカノジョの二人っきりだよー。
メザワリだからー、早く消えてねー
さもないと、埋めるよー。」

「ハイっ、すぐ消えます!!」と即答するブリーフ少年。
しかし、すぐに立ち去る気にはなれなかった。
何と言っても、ブリーフ君の美少女への未練は、あふれんばかり。
立ち去って、このまま全てを終わらせてしまうのには、抵抗があった。
もちろん、助ける手段があったワケではない。
意地でも美少女を守り抜こう、なんて決意は、あるハズもない。
他力本願な人格だから、とりあえずは、美少女の自助努力に期待したのである。

(あの娘も、いちおうは防女生徒なんだから…
華奢にみえても、護身術ぐらいは身につけているよね。
ボクが手を出さなくても、自分の身は自分で守れるハズ…。)

他人まかせは、成り行きまかせ。
希望的観測が裏切られるのは、世の常だ。
じっさい、美少女は、抱きつかれていても、チマチマ抗うばかり。
美少女本人にしてみれば、全力を出しているつもりなのだろう。
だが、美少女の力は、悲しいまでに、か弱い。
その抵抗は、シッコウを、困らせるというよりは、むしろ楽しませていた。
413名無し三等兵:05/01/17 04:44:34 ID:???
(ダメだ、こりゃ…でも、こうなったのも、この娘の自己責任だよね…
ココは戦略的撤退やむなしだな…)
静かにトンズラすべく、ブリーフ少年は、ジリジリと後ろへさがっていった。
すると、押さえつけられた美少女の顔に、驚きの表情が浮かんだ。
何かを訴えかけてくるような美少女の瞳。
しかも、その瞳には涙があふれている。
(あの娘が…泣いている…)
女の涙ほど、男心を揺さぶるものはない。
ココまで頼られていたかと思うと、気持ちが動き、未練も強まる。
ブリーフ少年の心の中で、何かが変わった。

(あの娘を見捨てて逃げ出すのは、やっぱりまずい…かも…。
でも素手でシッコウに立ち向かうのはちょっと…。)

何気なく、あたりを見渡すと、かたわらに都合よく鉄パイプを発見。
手にとってみると、重さもバランスもなかなかよい。
小心者だから、武器を手に取ると勇気百倍だ。
鉄パイプを片手に、ブリーフ少年は、シッコウに立ち向かった。
じつに単純素朴な人間といえよう。

けれど百戦錬磨のシッコウだ。
鉄パイプをもっていても、ブリーフ少年なんかは、屁のカッパ。
せせら笑いながら、言い放った。

「あれぇ〜、まだいたの〜?
鉄パイプなんかもっちゃって〜
まだこの娘に未練タラタラなんだ〜
だったら〜、ハメハメ写真が雑誌に載ったら〜、コピーを送ってあげるよ〜
キミはそれでガマンしてねぇ〜
ガマンできないなら〜この場で殺してあげてもいいよ〜」
414名無し三等兵:05/01/17 04:46:27 ID:???
この言い方が、ブリーフ少年をキレさせた。
凶暴なシッコウのことだから、殺すといえば、本当に殺すのかもしれない。
だが、トンビに油揚げをさらわれるのは、ガマンならぬ。
まして、こんな美少女と付き合えるチャンスは二度とない。
(その娘のハメハメ画像を投稿するのは、ほかならぬ、このボクだ!!)
臆病者の常として、ブリーフ少年は独占欲が強く、またキレやすかった。

「お持ち帰り」しようと、シッコウが美少女をクルマに乗せようとしたその瞬間。
背をむけたところを狙って、ブリーフ少年は殴りかかっていった。

「その娘は、俺のモンだぁあああああああー!!」

いっしゅん路地裏に響き渡る、悲鳴と怒号。
ブリーフ少年は、アサリと秒殺されていた。
シッコウの強烈な蹴りがブリーフ少年のハラに炸裂したのだ。
たまらず、ひっくりかえるブリーフ少年。
倒れたブリーフ少年を踏みつけながら、シッコウは不機嫌そうだった。

「あんまり〜手間かけさせないでね〜。
今日は忙しいから、このぐらいにしとくけど〜
次回はシッカリ、ボコってあげるからね〜
覚悟しといてね〜」

「覚悟すんのは、テメエの方だ。」
415名無し三等兵:05/01/17 04:48:00 ID:???
「覚悟すんのは、テメエの方だ。」

とつぜん、ドスの利いた低い声が響いてきた。
気がつくと、あの美少女が悪魔のような笑みを浮かべている。
「カノジョいったい…」
と言ったところで、シッコウの言葉はとぎれた。
狙いすました美少女のエルボーが、シッコウの腹部を直撃したのである。
バランスが崩れたところで、こんどは投げ技が炸裂だ。
宙を舞い、大地にドサっとひっくりかえったシッコウ。
コンクリの路面に叩きつけられた衝撃で、うごけない。
美少女は、シッコウの身体をエビぞらせると、手早く手錠とロープで拘束していった。
首にかけたロープを、足の手錠にひっかけて、頭に袋をかぶせれば、出来上がり。
ブリーフ少年は、ただ呆然と目の前の出来事に、目を回すばかりだった。
そんなブリーフ少年に、美少女は荒々しく話しかけてきた。

「オラっ、ボケッとしとらんで、このバカをクルマに運ばんか!!」
「でも…でも…」
「ああ…コイツなら大丈夫だ。
人間も鶏も一緒でな、袋をかぶしちまえば、大人しくなるんだ。
それでも、暴れるときは、ロープで少し首を絞めてやれ。それですぐに大人しくなる。」
「いや…そういう問題じゃなくって…キミはひょっとして…富樫さん?」
「いままで気がついていなかったンなら、テメエも相当なバカだな。」

じっさいバカなのだろうか。
それとも、優しくたおやかな美少女への未練が、捨てきれないのか。
「でも…でも…」と富樫の制服を指差しながら、アワアワ、オロオロ。
ブリーフ少年はうろたえきっていた。
416名無し三等兵:05/01/17 04:50:20 ID:???
「ン?この制服か?
コレなら、中坊のときの制服だ。俺は中途編入組だからな。
防女の制服じゃあ、目立ちすぎるから、ひさしぶりに着てみたんだけどな。
でも、前のガッコはつまなかったぜ〜。
規則ばっか厳しくて、カタにはめてきやがる。
その点、両用は自由でいい!!ガハハハハハ!!!
ともあれ、今回は貴様にしてはよくやった方だ!褒めてやるぞ!」

あらためて知る、真実の残酷さに、ブリーフ少年は、うち震えた。
短かったけれども、美少女との甘く切ない時間は、もう戻ってこない。
(そうか…もう…あの娘はいないんだ…。)
打ちひしがれるブリーフ少年に、富樫は再度激を飛ばした。

「オラっ、早よやらんかっ!!
これから、トモダチ連中全員をひっくくるんじゃ!!
ここでノロクサやっとったら、日が暮れるわい!!」

追い立てられるように、ブリーフ少年は仕事にとりかかっていった。
417名無し三等兵:05/01/17 04:51:53 ID:???
****************************
若狭湾内の人気の無い某海岸。
普段は、両用分隊の海上浸透訓練に使用されるこの海岸。
そこでは、両用分隊員たちによる、季節外れのスイカ割り大会が開かれていた。
浜に置かれているのは、むろんスイカではない。
少年たちのアタマである。
ただし、バットは使われない。
袋をかぶせたられた少年たちは、「ジュネーブ条約の許容する範囲内」において、
攻め立てられていたのである。
飛び交う怒号と悲鳴。
ときたま光るのは、カメラのフラッシュか?それとも手回し発電機のスパークか?
想像するだけで、恐ろしい。
血は出ないものの、それは筆致にたえない凄惨さであった。
防女生徒を謗る者は、万死に値するのである。


そんな光景を横目に、富樫はブリーフ少年を、田沢と桃に紹介していた。

「…というワケで、
この野郎がどうしても彼氏にしてくれと泣いて頼んでくるモンだからな。
俺としても、情にほだされたワケだ。
まっ、いまは試行期間というトコロだな。」

ゲッソリとうなだれながら、お愛想笑いを浮かべるブリーフ少年。
こうなってしまえば、マナイタの鯉。
もはや逃げ道ない。
美少女の正体を見抜けなかった自分の愚かさを、ただひたすら呪うばかりだった。
418名無し三等兵:05/01/17 04:52:47 ID:???
「へェ〜、この子が富樫さんの彼氏さんなんですかぁ〜
優しそうだし、けっこうイケメンさんですねぇ〜。」

田沢は、興味深そうに、シゲシゲとブリーフ少年を観察していた。
ただし、妬んでいるわけでもなく、値踏みしているワケでもない。
真性の不思議ちゃん、というか一種の超越者だから、そういう感覚はあまりない。
ただ、独特の感性に従って、動くのみ。
ある意味、たいへん正直なパーソナリティともいえる。
だからこそ、突拍子のない発言を口にしたりもする。

「彼氏さんって〜きっと胸の小さい女の子が好きなんですね〜」

一瞬で、その場の空気が凍りついた。
胸の発達途上は、富樫最大のコンプレックス。
富樫のコメカミは、しずかにヒクつき始めていた。
しかし怒ってはイケナイ。
発言じたいに、悪意はカケラもないのだ。
富樫は、ひたすら自分を抑えた。

そこで富樫の心中を察したブリーフ少年が
「イヤ、ボクはそんなことないですよ。」とナイスフォロー。
とりあえず、富樫の貧乳を、話題から外そうと試みた。
が、その場の空気が読めないのが田沢である。
追求は執拗だった。
419名無し三等兵:05/01/17 04:55:29 ID:???
「じゃあ、貧乳よりも、大きな胸のほうが好きなんじゃないですか〜?」

これには、ブリーフ少年は大弱り。
―ハイ、巨乳大好きです。
本当なら、そう言いたいトコロだった。
しかし、貧乳富樫をまえに、そんなことは、死んでもいえない。
黙り込むブリーフ少年に、田沢はますます調子づいた。

「骨相占いだとカレシさんは、貧乳好きなはずなんですぅ〜
さもなきゃ、マゾ男クンみたいな、ヘンタイさんでしょうかぁ〜?
私の見立てでは、変態っぽい骨相が、でてるんですけど〜」

タロット、コーヒー、13星座と来て、最近は骨相鑑定が、田沢のマイブーム。
とはいっても、初対面の人間をヘンタイよばわりは、あんまりだ。
が、田沢にしてみれば、特に悪意はない。
ただ単に、占いの当否を知りたいだけなのである。
だが、なにゆえ、乳の嗜好を鑑定するのか?
このあたりは、常人には理解できない。
不思議ちゃんならではの、超越的発想としか言うほかあるまい。

「…だから〜、こういう胸は嫌いなハズですよねぇ〜。」

そう言いながら、田沢は制服上衣のボタンをはずした。
ボヨンと飛びしてきたのは、並外れた田沢乳。
(うわっ・・・大きいっ!!)
ブリーフ少年は、ほとんど反射的に傍らに立つ富樫の胸と見比べてみた。
大きさにおいて、その差は残酷なまでに明白だった。
420名無し三等兵:05/01/17 04:56:57 ID:???
(やっぱり胸の大きい娘は可愛いなあ…)
思わず田沢乳にみとれるブリーフ少年。
素朴な感情が、表情に表れていたのだろう。
富樫が怖い顔をして睨んできた。
ブリーフ少年は、伸びた鼻の下を、あわてて元に戻した。

「いや、だから…その…つまり…」

どういうわけか、意地でも、胸にハナシをもっていこうとする田沢。
ブリーフ少年は、再び答えに窮してしまった。
何と言っても、真横では、富樫が腕を組んで仁王立ちなのだ。
この場合、巨乳好きと言っても、貧乳好きと言っても、問題がある。
下手な回答は、生命にかかわるだろう。

「まぁ…適正なサイズってのがあるじゃないですか…好みというか…」

アヤフヤな言葉でお茶を濁すブリーフ少年。
けれど田沢は追及の手を緩めない。
それどころか、田沢は直接行動に打って出てきた。
いきなりブリーフ少年の手をとると、自分の豊かな胸に押し付けてきたのである。
<むにゅ>
「うわっ」とあわてるブリーフ少年。
しかし、鼻の下が伸びていくのは、とめられない。

腐ってもタイ。
頭はアレにせよ、田沢もいちおうは、並外れた巨乳美少女である。
手に感じる田沢乳の豊満さは明らかだった。
当然というか、必然というか。
大きな田沢乳を手に、ブリーフ少年の頭のタガは、ゆるやかに溶けていった。
421名無し三等兵:05/01/17 04:59:54 ID:???
「どうですぅ〜?こういう〜大きい胸って、嫌いじゃないですかぁ〜?
私の見立てでは、あなたはアブノーマルな人なんで〜
貧乳好きなんじゃないかなぁ〜って、思ったんですけどぉ〜。」

「いいえっ!!大好き!!ボクは大きい胸が大好きです!!
も〜揉みたいくらい大好きですーっ!!」

狂喜乱舞するブリーフ少年。
その顔面に、富樫の強烈なストレートが叩き込まれた。
「ぐげっ!!」
富樫は、ブッ倒れたブリーフ少年の胸倉をぐいっとつかんだ。
般若の面のようになった富樫の表情が、ブリーフ少年を、恐怖のドン底へと叩き込む。
「お…お願いです…カンベンしてください…」と弁解してみたが、もはや問答無用。
富樫の怒声があたりに響き渡った。

「貴様、ヨソの女の乳揉んで、何をウハついとるんじゃ!!
来いっ!!貴様の腐った性根を叩き直してやる!!」
「ど…ど…どこへ…行くんですか…?」
「武装障害コースだ。
喜べ、今晩も血ヘドを吐いて泥水をすすれるぞ!!」
「いやだぁーっ!!誰か助けてーっ!!」

むろん、今回ばかりは救いの手はさしのべられない。
富樫は、怪力を活かして、むんずと哀れなブリーフ君の襟首をつまみあげた。
脚をバタつかせて抵抗するが、効果なし。
響きわたる悲鳴もそのままに、地獄の武装障害コースへと、ブリーフ少年は連行されていった。
田沢と桃は、ただ二人の後姿を見送るばかりだった。
422名無し三等兵:05/01/17 05:02:11 ID:???
「あれぇ、あの二人、どうしちゃったのですかねぇ〜?」

田沢は不思議そうに呟いた。
コトの発端を作ったという自覚はまるでない。
そして自覚無き者に、反省督促は無意味。
そのあたりを、桃はよく心得ていた。

「なんでもないさ。まぁ、気にするな。」
「えー、でも気になりますぅー。もう二人は破局でしょうかぁ〜?」

またまた耳年間な妄想が始まったのだろう。
田沢は、ハタから見ても楽しそうだった。

「なあに、ありゃあ破局なんかじゃねーぞ。
あれは一種の愛情表現さ。
チト歪んではいるが、そこが富樫らしいといえば、富樫らしいな。」
「でも、フツー愛情があったら、武装障害走なんか、やらせませんよ〜。
あのカレシさんじゃあ、一周もできなんじゃないでしょうかぁ〜?」

桃はクスリと笑いながら、説明を始めた。

「磨けば光るタマってことさ、あのカレシとやらは。」
「え?それって、どういうことですかぁ〜?」

田沢は、不思議そうな顔で聞き返した。

「先月、富士から偵教の連中が、来ていたのを覚えてるか?」
「えーと、保安検証訓練が目的でしたっけ。
外周警備システムの突破を、やってましたよねぇ〜
二時間で突破したって言って、さんざん自慢してましたけどぉ〜
防女生徒なら平均タイムですよねぇ〜♪」
423名無し三等兵:05/01/17 05:04:46 ID:???
やや得意げな田沢を無視して、桃は先を続けた。

「そうそう、プロの偵察教導隊の連中で二時間。
で、カレシのヤロウは三時間。
考えてみろよ。鍛えていないシロウトにしちゃあ、かなり良過ぎる数字だぜ。
つか、シロウトなら途中でリタイアするだろ?フツーなら。
富樫もあんがい男を見る目があるのかもしれないな。
まぁ、かなり変わったヤロウだったが…その辺は人の好き好きかね。」

いっこうに納得しない田沢をまえに、桃は静かに微笑んだ。
***********************
再び、防女海洋訓練地区、通称オマハビーチ。
人気のない武装障害走コースで、その地獄絵図は繰り広げられていた。
走り、飛び、登り、這いずり、また走る。
息は切れ、脚はガクガク。
マメだらけの手足が痛くて仕方が無い。
地獄の武装障害走に、ブリーフ少年はヘトヘトの半死半生といったところ。
荒れ狂う怒号と罵声に急かされて、かろうじて身体を動かす状態だった。

「オイッ、丸腰のクセして、一周十分っていうのは、どういうこった!!」
「立ち止まんなっ!!早よ跳べっ!!」
「オラオラッ、休んでんじゃないぞっ!!コッチはちゃんと見てるんだぞっ!!」
「だいたい、何が<この娘は俺のモンだ>だっ!!
その程度の体力で、俺をモノのしようっていう根性が気に喰わん!!」
424名無し三等兵:05/01/17 05:06:19 ID:???
とりわけ最後の罵声が、ブリーフ少年の心にグッサリと突き刺さった。
(ああ…まさか、こんなコトになるとは…。)
全てが裏目裏目にまわっていくのが、自分の人生。
せっかくつかんだシアワセも、一瞬の夢と消えた。
怒号の嵐なかで、ブリーフ少年は思い出していた。
美少女と一緒にすごした短くも甘い時間を。
たおやかで優しい美少女の姿を。
美少女にむけた、自分の切ない想いを。
だが、そんなささやかな現実逃避も、富樫は許さない。
富樫の怒声が、ブリーフ少年の夢想を断ち切った。

「コラッ、休むなって言ってるのが、聞こえんのか!?ボヤボヤしてるんじゃないぞっ!!
一周八分を切るまでは、メシ抜き、休憩抜きじゃっ!!」

顔をあげてみれば、そこには鬼のような富樫の怖い顔。
あの美少女のやさしい笑顔とは、似ても似つかない。
ブリーフ少年は、運命の過酷さに、あらためて涙した。
涙するだけでなく、未練がましい言葉が口をつく。

「ああ…富樫さん…あの優しいあの娘は…もう帰ってこないのでしょうか…?」

とっさに富樫の表情が凍りついた。
どうやら感情を害したらしい。
(まずい…殴られる!?)
富樫の拳の威力はすでに経験済み。
ブリーフ少年は、鉄拳制裁を覚悟して目をかたく閉じた。
425名無し三等兵:05/01/17 05:10:59 ID:???
目をつぶったブリーフ少年は、額にそっと何かが触れるのを感じた。
それは、なにか可憐で柔らかいものの感触。
唇の感触と気づいたとき、額へのくちづけは終わっていた。
そして、美少女のやさしい声が聞こえてきた。

「それは、あなた様しだいですわ。
未来を決めるのは、私ではなく、あなた様ご自身。
私は、待っていますのよ。
あなた様が、思い描いた理想をご自身で勝ち取るのを。」

ブリーフ少年は、すっくと顔を上げた。
お調子者だから、気持ちの切り替えが早い。
こうなりゃ水壕、防壁もなんのその。
気合の入った声をだしながら、再び障害コースへと駆けていった。

************************

おそまつ。
過去ログを参考にしてみたが…いろいろ課題が残ったな。
426名無し三等兵:05/01/17 19:57:00 ID:???
GJ
萌えまつたです
427名無し三等兵:05/01/17 20:16:53 ID:???
GJ!
いや〜楽しませてもらいました

女は化けますねぇ…
428名無し三等兵:05/01/17 21:21:28 ID:fP+5n0z3
GJ
最後は話が急展開でしたが中々
しかし、田沢がああいうキャラなのは判ってましたが痛いですな
今まではなんかの間違いで両用にきた不思議ちゃんだと思ってたのですが・・・・
根っから両用やん!

だれぞ、別課程の話をお願いします
漏れは文才がないもんで、設定やネタを投下するので手一杯です・・・・
429コヴァ:05/01/17 22:12:29 ID:aPHGryg/
マコリンペンを大隊学生長に。
430ズゴック作者じゃありません:05/01/17 22:18:02 ID:???
>428

いくつか話は思いつくのですが、ど〜考えても長編になってしまうのです…
それにライトノベル風な「あっ軽い」話は難しい…
431名無し三等兵:05/01/17 22:26:04 ID:fP+5n0z3
長編 最高!
(完結するなら)
432430:05/01/17 22:57:28 ID:6gh3Krn9
自分、件の「マリ見て」のことを何一つ知らないのですが…それでも?

まぁぼちぼちやってみます
433名無し三等兵:05/01/17 23:11:21 ID:???
マリ見ては・・・・確実にすれ違いです
こちらのご一読を

防衛女子校過去スレデータベース
 http://www.geocities.co.jp/Playtown/2330/bojo/index.html
434名無し三等兵:05/01/18 00:20:56 ID:???
>>426-428
過分なお褒めに赤面している。
が、自分の実力の程度はそれなりに承知している。
スレ住人諸氏の寛大さには、ひたすら感謝するばかり。
今回あきらかになった諸反省点を踏まえた上で、再起を期したい。
435名無し三等兵:05/01/18 05:12:21 ID:???
>>428
すみやかにネタの内容を申告せよ
436名無し三等兵:05/01/18 15:09:14 ID:EWek1BWy
不幸な生まれ、境遇の少女が他に行くところがなく、防女に入学して
毎日の過酷な訓練、努力、そして、周囲との友情を育み、日常の中で
少女らしさを失うことなく有為な人間となり、美しく成長して卒業する。

後日、映画化 大ヒットするが「美化しすぎ!」「いや あんなもんだ」と
大論争が巻き起こる


・・・・補足 
懲罰の一環として、この映画を見て感想文を書けに対する両用学生の反応

 寝てるか鼻くそほじってアクビしてるか、が主である
437名無し三等兵:05/01/18 20:07:30 ID:???
>寝てるか鼻くそほじってアクビしてるか
オネアミスを瞬間的に思い出した。
438名無し三等兵:05/01/18 21:10:35 ID:oihd9vH0
両用以外の学科のSSが欲しいですな
旧三人娘は戦略→諜報だったと思うが、防衛女子→一般大学組とか
防衛女子→術科学校とかの日常とか、卒業単独踏破試験のための訓練とかを
見てみたい。
そーいや、富樫と田沢がお試しで諜報課程科に引っ張ってかれる話とかなかったかな?
439名無し三等兵:05/01/18 21:13:31 ID:oihd9vH0
あと、4年生(中学3年相当)がどうやって各専攻に割り振られていくのか
とか
440名無し三等兵:05/01/19 00:27:15 ID:???
>>425
GreatJobです!
もしかして本職の方ですか?
次回作期待ageさせていただきます。
441名無し三等兵:05/01/19 01:56:55 ID:PNpcEg2V
・・・・メイド教官物語プリーズ!
いや、田沢が主役のどじっ娘メイド(周囲にもてもて 本人だけが気づいてない)
なんてのも読みたいですが
442名無し三等兵:05/01/19 12:39:28 ID:3KC1y9GX
>>441
で、任務から帰還すると高額な贈り物がコンテナ一杯分
上層部から、卒業後も防女に残して内国担当要員にする話が真剣に検討される
443名無し三等兵:05/01/19 21:17:59 ID:???
>>436
うまい、つか面白すぎ。
そういう両用の使い方もあったのか・・・・・。
444名無し三等兵:05/01/20 01:19:05 ID:???
>>409-425すげぇ!面白かったよ!
あなたは陛下タンの作者の中の人ですか?

Yes→さすがですね!
No→才能のある人が2人も参加してくれて、このスレもますます楽しみです!
445436:05/01/20 07:41:30 ID:hugQaTuP
>>443
どーも
>>441-442が読みたいです
「おまえの事だから何の拍子で潜入がばれるかわからん!
 あまり口をきくな!」と言い含まれて潜入した田沢
とりあえず、考えてることを表に出さずに両様仕込みの手際の良さと
段取りで”無口でおとなしいがいつもにこにことよく働く真面目で有能なメイド”と
周囲に認められる。
おまけに、日本人美少女!爆乳!(部分的に精神年齢が重なるのか)お屋敷や
客の子供たちに思いっきり懐かれ、しかも、防女カリキュラムで取得した
医療技術と本人趣味のナチュラルドラッグ作り(周囲にはハーブ、漢方と説明)
で何度か「緊急事態」にさりげなく対処し旦那様一家と彼女を知る上流階級の
人間から絶大な信頼を得る。
おまけに日本人なもんだからそれなりに家系をさかのぼれることから
「12世紀くらいまでなら判ってますけど」と(何も考えずに)発言し
「没落した名家の娘か!」と本人が知らんうちに歴史コンプレックスを
持つかの国の人間たちが縁談を進め始める・・・・・

と、ここまでは考えつくんですがね
自分じゃ書けない・・・・
どうぞ好きに使ってください
446名無し三等兵:05/01/20 08:30:08 ID:???
447名無し三等兵:05/01/20 10:41:38 ID:misIkAm2
>>445
参照せよ
>>212 >>230 >>268 >>310 >>395
448名無し三等兵:05/01/20 22:22:52 ID:894z+cjb
>>445
子供ってでかいおっぱいが好きだしな
ところで、ズゴック見合い変の書き手さんは見てますか?
449名無し三等兵:05/01/20 22:35:23 ID:???
>>448
何かごようかな?
450名無し三等兵:05/01/20 22:41:47 ID:894z+cjb
続編を願います。
しかし、撃てば響くようなタイミングのご返事
ありがとうございました
451名無し三等兵:05/01/20 23:37:57 ID:???
>>450
小学生のとき、夏休みの宿題を、期間中に提出できなかったことがある。
「もってくるのを忘れました」と言ったまま、ずーと、トボけていた。
先生が何も言ってこないのを、いいことに、宿題を放置しちゃったんだな。
が、十月になってから、先生に言われてしまった。
「宿題まだできてないないの?」
あのときのショックが、いま再び・・・。

スマヌが、まだ富樫ネタを投下したばかり。
いましばらくお待ちいただけないだろうか?
何もお約束できないけれど、なんとかしてみたいです、ハイ。
とにかくお待たせしていることを、申し訳なく思っております。

す み ま せ ん。
452名無し三等兵:05/01/21 00:15:48 ID:???
>>441 >>442 >>445の田沢ネタこそお願いしたい
いつも、貴兄の創作を楽しんでます
またーりとしてきましょう
漏れもなんかあげようとおもいます
453名無し三等兵:05/01/21 01:11:52 ID:???
メイドとか、贈り物とか、
「いつも同じことを言うぶっ壊れたテープレコーダー」
みたいな奴がいるが、こいつはいったい何なんだ?

理解できる人解説きぼん。
454名無し三等兵:05/01/21 02:33:32 ID:???
>>453
人生いろいろ、会社もいろいろ。
人の好みもまた、いろいろだ。
ちなみに、俺の好みは「嗚呼、花の応援団」。
「マリ見て」とかは、よく分からんけど、なんとか共存してきたいと思ってる。
で、キミの好みは何かな?
よかったら教えて下され。
455名無し三等兵:05/01/21 09:15:21 ID:rcY8x/Fv
>>453
初代スレのメイドネタがあまりに名作だったからだろう
456名無し三等兵:05/01/21 15:00:44 ID:???
そうか?
名作はメイドネタだけではあるまい
457名無し三等兵:05/01/21 18:29:10 ID:???
旧三人娘はもう需要がなさそうなので

(=゚ω゚)ノ モライマスネ
458名無し三等兵:05/01/21 18:51:32 ID:???
田沢と富樫を専用肉便器にしたいので

(=゚ω゚)ノ モライマスネ
459名無し三等兵:05/01/22 02:56:25 ID:???
>>454
いやその、単発レスで全く同じことを、何回も繰り返してる人がいるでしょ?
メイドがどうしたとか、贈り物が何とかとか。
この人はいったい何なのだろう?と。素朴な疑問。
460名無し三等兵:05/01/22 03:02:50 ID:???
>>459
SSのリクエストだと思われ

メイドのSSを作ってほしぃ とか
贈り物のSSを作ってほしぃ とか

461名無し三等兵:05/01/22 14:21:49 ID:kdMsErtR
あまり深刻な結果にならない(見習い)少女諜報員ネタが欲しいのだよ
462名無し三等兵:05/01/22 15:31:50 ID:???
亀レスだが
>>324
>死者、発狂者の存在については公開されていない。

さすがに死者とか出さないようにはしてると思う。
そんなことが表に出たらマスゴミが放っておかないだろうし。

それに6年間まがりにも訓練してそこそこ使えるように
なった兵を一瞬で失うのはもったいなさすぎる。
463名無し三等兵:05/01/22 18:23:58 ID:???
>>444
陛下タンってなによ?
464名無し三等兵:05/01/22 20:27:51 ID:???
465名無し三等兵:05/01/22 21:43:05 ID:???
>>462
受験者に判らないようにヴァイタルサイン発信機がついてるとか
だが、必須卒業要件であるため、これを乗り切らないと卒業証書がもらえない
履歴書には、防衛女子校終了(高卒資格取得)と記され三年間の強制服務期間後
の返済免除を受けれない
というのはどうだ?
466名無し三等兵:05/01/22 21:48:14 ID:???
・・・だが、防女って「出来るようになるまでやらせる」教育スタイルを
とってたよな
失格→再訓練→失格→地獄の再訓練・・・・・・・→合格
で、5月ごろに卒業証書をもらう奴もいそうだ
両用はさておき、大学進学コースあたりから出てもおかしくはない
467名無し三等兵:05/01/23 03:28:42 ID:???
>>461
なるほど
とすると、ハードな軍事ネタは歓迎されていないのかな?
例えば人が死ぬ戦場がでてくるようなSSは

防女生徒が死なないとしても
468名無し三等兵:05/01/23 12:51:54 ID:???
>>467
個人的にはありだと思う。
たまには色の違うのもいいと。
469名無し三等兵:05/01/23 15:01:35 ID:IhX3z91l
昔そんなネタあったな
小隊指揮官として地獄を見るとゆーのが
470名無し三等兵:05/01/23 20:36:10 ID:Oxyf3h9g
>>466
延長訓練で9月卒業・任官ってのがリアリティがありそうだね。
471名無し三等兵:05/01/23 22:17:48 ID:klBhpWwp
>>470
それが防女の品質保証!
卒業証書にレンジャー資格証明が付いてる様なものだしな。
卒業が遅れた学生はどのコースで、模試でどんな上位でも
無条件に任官なんだろうなぁ・・・。

しかし、過去スレを見る限りにおいて「お荷物」田沢もきっちり同期と
一緒に卒業してるんだから、両用の訓練の厳しさが伺えますな。
あの娘、どこに進むんだろう?
桃子は多分、防大。
富樫は、部隊配属、直後に術科学校。
田沢は・・・・・わからん。
皆の衆はどう思う?
472名無し三等兵:05/01/23 23:03:21 ID:???
4年ごとに田沢という新入生がいることで分かっています
473名無し三等兵:05/01/24 03:46:38 ID:UCYp5pmB
>>436
防衛女子で学ぶ成績優秀、代々軍人家系の日本人美少女が、アジア某国に
派遣され、現地で旧日本軍の悪辣さを始めて知り、日本を捨て、現地人の立派な
青年と結ばれる・・・・・という映画が、某半島国家とか、昨今貧富の格差が
著しい、五輪の準備にいそしむ国で作られ、かの国で大ヒットを飛ばす。

で、勘違いする人間が大量発生したため、国際会議で定番だったお茶汲み要員 兼
会議後のレセプション担当防女学生の不参加が常態化。
会議が味気なくなったとの担当武官たちの暗黙の合意により、重要会議の開催場所の
日本比率が跳ね上がる
474名無し三等兵:05/01/24 04:02:17 ID:???
                _,ィ、  ,r、__
                ,.ヘー'´  i `´/  `i_
            /ヾ、 ヽ、 i /   /ヽ
              _ィ、〉   > ´ ̄  ̄ ` く  ,ゝ、
          }、 ,>'´        、  ヽ./`ヽ
          ┌! /    /  i 「`i   ヽヽ ヽ   }
            Y     !   | |  l i i   l i  ',__,.ゝ
          ,'     |  | |   !l l   | l  l !
           i   !   |   | |   | j___j |  |i i!
           |i!  l  ,.|‐T丁i!   ハlj, --!`トlノ、||
           | !  !  レ'i´`j    "i´ `iヽ, i ||  _
           | l  |i   iバ__ソ     L__ソ /.ノ |! _ヽ)
           | |  |l  |、//// '  ///// |! |i ヽ)
           !ハ |!  |,ゝ' ´ ̄ ̄ ` く  レy'|!
          __,ノ レ'ヽiハ /             \}'´ ̄ `ヽ、
    ィ´ ̄/    ,べY              Y`i__    \
    〉/    / , 、ヽ  お疲れさま    /_`ヽ\    \
   ,ィ'ん、  / ! '´__ ヽ          /´__,.` ', \   ァ'`
   `ヽ、/ー'   /!   __`ヾ!           レ'´ _,.  !   \ i
    /ー-ィ、 ィ__!  ___`フ         /  ヽ二  /7  _i弋
   /    辷j  !   ヽ      / /    /  / }  j´  〉
    ヽ、   冫 ヽ__ュ_y\    /   /     /ヽヘ/え´   /
     \'´` `}ー-、_,ゝくi ヽ、 ____ ,. イィ_,、  __う'´__/
      , `>ャ,`Yー-‐'^ |ニ=ー-   ー-/  `^7   ,ゝ、ヽ
    ///  l !     |           /    }   / | iハ_j
   く///f´ ̄l/      |          i     y /-、| |
      // | ┌ヽ.     / `ー-='´ _|     /`  | |\
    i l   | ,ゝ,ハ  /         ´,ハ   /〉    レ'   ヽ


475名無し三等兵:05/01/24 09:29:08 ID:YPSFP/fN
↑↑
初任務でかの国の紳士たちを悩殺したメイド教官の若かりし(今でも若いが)
姿ですかな?
476名無し三等兵:05/01/24 20:04:45 ID:???
 急拡大を続ける予算、人員、発言力。防女のコトを気にかけていた
のは防衛庁の一部だけではない。欧米の軍事研究者にすら
   「条件次第で防女はクーデターを起こすのでは?」
と予測させていた。しかし、もしクーデターが起こった場合の対策を
考えていた者は一人もいなかった。
 首謀者は「下」に顔が利く上級生十数人と思われている。過去を顧
みると彼女らが極秘に計画を練り、それを打ち明けるのを信頼の置け
る者のみにし、段階を踏んで成功させようとしていたことが分かる。
確かに防女における彼女らの地位を考えればピラミッド型の支援者の
ネットワークが得られることは保証されていた。クーデターの直前ま
では大半の者がクーデターのことを知らず、また知ったとしても消極
的な行動に出ることは明白ではあった。が、首謀者達のクーデター成功
後に防女生徒の家族の経済の面を保証する、との鶴の一声によりここまで
実行者が増え、事態が発展したことも事実である。 
 ついにクーデターが行われ、首謀者(生徒会長だったという説もある)
の命令により48時間以内に、 完全装備の戦車旅団1、機械化歩兵旅団2
独立混成歩兵連隊数個、空挺連隊1、 が動員されることとなった。さら
に規模は不明だが、特殊部隊も参加したと思われる。結果から言うと初期
作戦は成功し、待ちかまえた富士教導団を神懸かり的な戦術で壊滅させた。
彼女らは国会議事堂、都庁、その他政治施設を襲撃、政治家を拘束し実質
的にこの国の政権を握った。かくて史上初の女子学生による独裁が始まる
のだが独裁政治が円滑に進んだ例が無いと言うことは歴史が証明している。
477名無し三等兵:05/01/24 20:06:19 ID:???
 現時点でのクーデターの目的は不明である、もしかするとクーデターを
起こすこと自体が目的であるのかもしれない。一つだけ分かっているのは
この国における「軍人」への風当たりは決して良くないことである。
 もちろん、政府(すでに存在していなかったが)が指をくわえて見ていた
訳ではない。遊覧中だった東京都知事を中心に臨時の政府を発足した。各自衛
隊に命令を下す…と思われたのだが「子供相手に本物の軍隊を出すのか」とい
う疑問に当たった。本当に自衛隊を出動させれば彼女らは「テロリスト」に
なり、オウム真理教にすら使われなかった内乱罪に問われることになる。
また先進国日本の防衛体制の貧弱さを世界に示すことになるのである。
 結局は命令が下されるのだが、異常なまでに時間がかかり、彼女らに防
衛戦を張る時間を十二分に与えてしまった。
478名無し三等兵:05/01/24 20:07:49 ID:???
 現在東京都内のみならず全国に混乱が広がっている、警察のみでなく自衛
隊も治安活動を行っているため大規模な自衛隊の動きはまだ起こらないであ
ろう。死者、行方不明者は数えきれず、被害総額がどれほどの額になるか見
当も付かない。また一時急激に円安が進んだとの情報もある。
 もちろん米軍はこれを支援するために大部隊を送る……筈なのだが、
これをいち早く察知した首謀者が「内政干渉だ」と強く非難、臨時政府の
働きかけもありおもてだった行動は慎むこととなった。しかし、米軍は極秘に
「ある男」を首都東京都に送り込んでいたのである……。
 
 「こちらスネーク、東京都に入った。指示をくれ、大佐。」



……って防女が悪者かよっ! クーデターネタはムズイな…。
しかしスネークでも返り討ちに合う希ガス
479名無し三等兵:05/01/24 20:58:15 ID:???
「スネーク状況は理解した。まずは入浴中の生写真を入手しろ 以上」
480名無し三等兵:05/01/24 22:25:35 ID:???
首謀者に接触して魅惑のボイスで囁けばイチコロ。
髭を剃ればガトーだよw
481名無し三等兵:05/01/24 23:15:59 ID:???
普通に留年じゃダメなん?

留年二年目のチェリードーナッツ好きなドジっこ

動作もノロマで『彼女がなぜ防女に入学出来たのか?』が防女七不思議に挙がる程の無能ぶり
担任教官にはまるで自主除隊を強制されるかのようにしごき倒される毎日
しかし銃火器演習では群を抜いた成績を示し他の生徒を圧倒する

だが防女卒業間近の時、教官寮に侵入し積年の恨み積もる教官を双頭ディルドで強姦
重営にブチ込まれたもの天分の射撃の才能と警備が特に厳重な教官寮への単独潜入に成功し
た技量、そして教官を強姦したガッツと行動力を上級教官陣に惜しまれてΩ送りに・・・

以後、日本外交の切り札として反日不穏分子排除に暗躍
特に大陸中国の反日強硬派の間では遼来来とばかりに恐れられる

現在、同級生の間ではあれだけチェリードーナッツを食べながら一向にスタイルに反映されな
い事から別の意味で七不思議とされる

コードネーム:チェリードーナッツ

なお問題の担当教官との間柄とは言うと・・・
防女卒業後はその教官と同棲を始めたらしいです、ハイ
482名無し三等兵:05/01/24 23:40:45 ID:HBv/Yct0
>>普通に留年じゃダメなん?
学費を払って在学してるわけではない
給料をもらいながら訓練を受ける公務員である
故に、毎日の教練も彼女たちにとっては仕事である
ところで>>474のAAだが、メイド教官潜入時の外見ということに
したいがどうだろう?
今まで、設定だけだったのがいきなりあの絵が頭の中で動き始めた!
483名無し三等兵:05/01/25 00:25:08 ID:???
いいぞ>>482
時間がかかってもいいから、投下してくれ!
484名無し三等兵:05/01/25 00:33:59 ID:???
>>481
>だが防女卒業間近の時、教官寮に侵入し積年の恨み積もる教官を双頭ディルドで強姦
じつに、けしからん
こういうエロはもってのほかだ
けれど今日日エロと非エロの判定は難しい
とりあえず危なそうな妄想をぜんぶ吐き出したまえ
枯れたこの目で検分してさしあげよう
485名無し三等兵:05/01/25 17:00:56 ID:IJfu3z6x
>>482は、ズゴックメイド執筆者さんですか?
何はともあれ楽しみにしています。
486名無し三等兵:05/01/25 19:19:45 ID:???
Sir!

憲兵ネタを作りたいのでありますが
細かい設定等は過去スレのどの当たりにあるのでしょうか!
またネタを作るときの注意点もご教授願います!

Sir!
487名無し三等兵:05/01/25 22:06:58 ID:???
>>486
防女憲兵は、非公然的な存在。
巷の噂では、どうやらナチスドイツのゲシュタポと旧エルサルバドルの「死の大隊」を、
足して二で割ったようなモノらしい。

深夜とつぜん現れて、土足でズカズカ家にあがりこみ、
有無を言わさず、反体制活動家を連行していく。
むろん、令状無し。連行先も分からない。
というか、防女憲兵に拉致されたら、もうオシマイ。
連行された人物は、そのまま行方不明になってしまうのだ。
単にその場に居合わせた者すら、消されてしまう、という話もよく聞く。
だから、防女憲兵の姿を証言できる者はひとりもいない、と。

そこで、一種の都市伝説にすぎない、とする意見もある。
かくいう私もその一人。
目撃証人もいないのだから、存在すると断言するのは、マチガイだろう。
だいたい目撃者がいないのに、なぜ分かるのだろう?
令状無しとか、深夜とつぜん現れるとか。
防女憲兵の年恰好や制服の詳細については、まったく情報が無いのにもかかわらず。

むろん、UFOと同じで、トンデモだけど面白い話だとは、思うよ。
とくに男性向け同人誌のネタとしては、最高だ。
実を言うと、いまオゲレツ小説を書いているんだ。
防女憲兵が制服姿のまま、敵に捕まってしまい、大勢の男たちに辱められたあげく、
メスの本能が目覚め、すすんで自ら体を……。

あれ、どうしたのかな?誰かが玄関のドアをノックしている。
こんな時間に来客とは珍しい……。
488名無し三等兵:05/01/25 22:09:50 ID:YbnshrKS
過去スレのどこにあるかは憶えておりませんが・・・・・
「防女憲兵 頼子」とゆーのがあったような
(多分、設定)
あと、昔SSをうPしてた人が、憲兵少女が主役の怪談物を書くとか・・・・
初代スレの最後にも憲兵がでてたかな?

とりあえず、このレスから過去レス200以内にデータベースのURLが
あるので一度覗いてみることをお勧めします
489名無し三等兵:05/01/26 00:21:44 ID:4ynYy73g
「スウェーデン人留学生全裸歩き」をネットに書き込んだやつが
連行されて・・・ってのもあったな。オチにちょっとだけ萌えた・・・。
490名無し三等兵:05/01/26 02:49:06 ID:tWo/YBgV
覗き男が、防女生徒から電流拷問されて射精、ぶっかけちゃった生徒とのちに結婚する
ってなのもあった
スウェーデン人留学生ネタと同じ作者のはずと思うけれど、スルーされて気の毒だった
491名無し三等兵:05/01/26 22:02:28 ID:/Aemft1x
             ,、-'''`'´ ̄ `フー- 、
              /               \
          / / ∠三ミレ-- 、      ヽ
         / / //─'''´ ̄ ̄`ヽ      ゙i
        / /  //        ゙iヽ  ヽ  |
        ,' /  //          | ヽ  ', |
        | |  / l,、、,,_   -‐''" ̄`゙i. |   | |
        | | / ノ,.t-、    'Tッ'Tゝ ヽ|レ‐、| |
        ゙i |/ ,ィ`' _L.,!    ` ┴'  リ‐、 } |   防衛女子一年 諜報・防諜課程専攻
        .!///゙!     ,         ノ__/ .!
         |/ | ',    ゙        /  |  |
          |! |  \   ゚       /  |  .!
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        .!   / { ヽ|    ...     ゙、        ヽ
        |  {  ゙i   ヽ  ::r.;:.     l         ::_)
        .!  \ ト、 |   `゙"     /          /
         |    ト| | ∧       /           /
            |  / / /|| ゙ヽ、 __ ,. -'"    ` ーr┬ '′
          | / / | ヽ、               | /
492名無し三等兵:05/01/26 22:33:54 ID:???
( ゚∀゚)つ[メイド] これからマリみて系エロAAが張られて雰囲気悪くなるのに 10メイド
493737だったはず:05/01/26 22:50:54 ID:???
SS作者の方々お疲れ様です。いつも楽しませてもらっています。
ttp://www.geocities.co.jp/Playtown/2330/bojo/

>>489、490
初代スレ894-901、903のことだと思われます。

保存庫放置状態ですが、保存形態等意見ありましたらネタ投下の最終行辺りにこっそりご意見入れてください。
494名無し三等兵:05/01/26 23:02:22 ID:???
>>474 >>491
メイド教官物語や防女憲兵が体験する怪談話、田沢、富樫の新ネタや
ズゴック見合い編の続き・・・だけでなく他にもネタはあるはず。
1学年100人として6学年で600人くらいだろうし。
各専攻が1学年何人くらいか知りたいな。
あと、AAだが最上級生や卒業生ならこれくらいの美貌と可憐さは身に着けて
いるだろう。が、大女やマニアックな体型、容姿もいるだろうな。
最近、27歳で慎重140センチ台、国内でも小学生に間違われ、海外では
100%小学生と認識される美(小)女が主人公という小説を読んだ。
大変そうだったなぁ
憲兵隊長「坂井!貴様はまた何をやってる!」
    「しかしこれは…」
憲兵隊長「言い訳は聞かない。持ち場に戻れ。」
    「………分かりました。」

校内秩序執行機関、またの名を風紀委員会……
     通称「憲兵隊」
世間と隔離されている防女の中でもより浮いている存在。
法と秩序の番人である。普段は校内、学校の敷地内の歩哨
として活動し、時に一般人の生活にも介入する。
 校内、敷地内で捕らえられた者は「査問室」に放り込まれ
取り調べとは名ばかりの拷問に合うという。
(拷問にあっても文句言えないことやってんだけどね)
ちなみに憲兵になってもこれと言ったメリットはない。若干の「憲兵手当」
なる物がでることと哨戒の前の食事の品が一品増えることぐらいである
建前が「風紀委員」なので当たり前と言えば当たり前である。
 歩哨に立つときは銃の携行を許可される希有な彼女たち。
そんな憲兵を生徒は畏敬の念で見るのである、が。
「ふぅ……。」

 歩哨として行動中の彼女、名は坂井音羽(さかいおとは)。
高等部の憲兵隊員である。詳しい容姿は諸兄の想像力に一任する
が、防女の例に漏れないということは言っておこう。性格はよく
言えば冷静、悪く言えば冷めている。何事にも楽天的とは紙一
重のざっくばらんさで取り組む。それゆえ、憲兵としては異常に
珍しく「頼りに」されるのである。

 過去スレをあさっている諸兄はよくご存じだろう、(正統スレ>>214とか2スレ>>605〜)
憲兵は警察ではない。それ故、生徒の頼みを聞く必要など全くない、無いのだが
禁止されてもいない。坂井の所にも無くし物をした6号生徒がやってきた。で、
 引き受けちゃったのである。 運良くあっさり見つかったが、その後
彼女に相談をしにくる生徒が増えたのが事の始まり。それ以後も快く引き受け
ていたがその理由は

『禁止されていないし、断る理由がない。』

 というとてつもなく簡単な理由であった。元々姉御肌な性格なのか、
それとも憲兵にしてはフレンドリーだったのか、今も彼女を頼る生徒は
増え続けているという。
「さすがに……やりすぎたか。」

 今も歩哨の真っ最中だというのに生徒の無くし物を探していた。
憲兵隊長に怒られても仕方がなかったのであるが…。

「まぁ…あとで探しておいてやろう。」

 この通りである。決して世話好きという訳ではない。無理な頼みは
さすがに断る。蛇足ながら、彼女にどんな姿が似合うか?という質問を
彼女を頼ってきた生徒数名に聞いたところ、ほぼ全員が「煙草をくわえている姿」
と答えた。服装について全く言及されていないのが防女らしいというかなんというか。
もちろん坂井自身は煙草なぞ吸わないのだが。

「……ん?」

 立ち止まって一点を注視する。いかにも、と言うような中年男
3人がなにやら手元の機械をいじっていた。

「またか……ったく。」

 まだ確信が持てないのでゆっくりと気づかれないように近づく。
大方週刊誌とかの連中だろう、と目星を付ける。1人が顔を上げた。

『おいっ、逃げろっ!』
「気取られたかっ!」
 3人がいっせいに逃げ出す。疑問が、確信へと変わった。
すぐに後を追いかける。

「哨戒中の坂井より本部!自殺志願者3名を確認!拘束するっ!」
『本部、了解。今増援を送る。』

 無線に怒鳴りつけて追いかける。こういうときに基礎体力の差が
でるのであろうか、正門までにはなんとか捕まえられそうだ。しか
し、もし仲間が車か何かで敷地内まで入って来たらどーする?
実際逃げている男の一人が携帯電話でなにやら話している。

「さあ…どうする?」

 即座に頭に浮かんだ案は3つ 
甲案:この場から威嚇射撃をして奴らを止める
乙案:このまま走って追いかける
丙案:追いかけずに見逃したことにする

「だめだ…全然だめだ。」

丙案は論外として、甲案も正直、めんどくさい。撃った後に空薬莢と
弾頭を確実に回収しなければならない、その後自分に支給された銃弾
の数と照らし合わせて、教官と憲兵隊長のサインをもらわないといけない。
もちろん平時でも銃弾については厳しく管理されるのだが、その場合は
教官「か」憲兵隊長のサインだけでいいのである。先ほどどやされた憲兵
隊長にサインをもらうのは…正直気が引ける。 結局消去法で乙案を選んだ。
 一気に距離を詰め、横一列に並んだ真ん中の奴にねらいを定める。
銃をあごに引っかけて手前に引く、すると相手は無理にでも踏ん張ろう
とするので軸足に蹴りを入れる。この間、わずか数秒。
『ぐわっ』

 信じられないほどあっけなく男が倒れる。それに気づいた残りの2人
がこちらを向く。と同時に坂井が銃を構える。

「動くなっ!動くと撃つぞっ!」

 今時刑事ドラマでも言わないような枯れた台詞を言い放つ。が、それ故
素人に対する心理効果は絶大であった。銃の安全装置は入りっぱなしなの
だが、この状況で気づく奴ぁ、いない。

「事務所まで来てもらおう。」

 援軍としてやってきた憲兵と共に、3人組を拘束し、査問室に連れ込む。
準備ができ次第、「取り調べ」が始まるだろう。
・・・・・・

 査問室前の廊下、2人の憲兵が立って話している。

憲兵A『取り調べ見ていかないの?』
坂井 「いい。あ〜ゆ〜のは嫌いだ。」
   『私は好きだけどな〜』
   「……。」
   『この後どうするの?』
   「詰め所で少し寝る。」
   『へ?夜のローテーションに入ってたっけ?』 
   「憲兵隊長にどやされてな…今日だけ罰として夜の巡回に出ろってさ。」
   『それじゃほとんど寝れないじゃない。」
   「だから今寝る。」
   『……また後輩の捜し物?』
   「まあな」
   『あんまり構い過ぎるのは良くないよ。』  
   「分かってる。別に甘やかしてる訳じゃない。」

憲兵B 「間もなく取り調べが始まります。」

憲兵A 「あ、ちょっとまってくださ〜い!」

 査問室から詰め所は少し離れている。暗くなってきた廊下をぽつぽつ
歩きながらぼそっとつぶやく。

「女って…恐ろしいな…。」

 言ってから自分も女であることを思い出す。詰め所の扉を開ける。
壁に掛かっているホワイトボードの夜の巡回をする生徒の名前欄に
自分の名前を書き込む。部屋の片隅にはでっけ〜通信機が置いてある。
不審者発見の場合にはここが「本部」となり各生徒間の通信を担う。
いまも憲兵が通信機に張り付いている。 「おつかれさま」とねぎら
って「仮眠室」と書いてある扉を静かに開ける。中には2段ベッドが連なっ
ており、夜の巡回の際にはよく使われる。 すでに何人か眠っているようだった。
現在時刻を確認した後、適当なベッドに「肩を捻り込むように」して入る。
布団をかぶって瞼を閉じた。査問室から聞こえてくる絶叫を子守歌に、
彼女は眠りにつくのであった。

(つづく)


終わって無いのにおまけ

軍人娘「貴様それでも大空のサムライかっ!」
坂井 「坂井違いだっ!」
502名無し三等兵:05/01/29 03:18:51 ID:???
>>495-501
乙です。
なんつーかこういう、地味な生徒の日常話も(・∀・)イイ!
503名無し三等兵:05/01/29 10:30:13 ID:CZuKsM3M
>>494-501
乙です
でも、内容的には微妙だなぁ
504名無し三等兵:05/01/29 10:45:59 ID:???
>>503

そう?いいと思うけどなぁ
505名無し三等兵:05/01/29 20:01:13 ID:CeTA6uvG
小学校卒業まであと少し、と言った時期に「防衛女子校」進学を
相談された日教組教師が、組織をあげて教え子の進学を阻止するための
運動と、その子の入試担当官が面子にかけての対抗の全てとか。
現実に防女があったら毎年どっかであると思う
506名無し三等兵:05/01/29 23:02:34 ID:???
冥土科ってのがいまいち想像できないけど、こんなのかいな?
ttp://www.fkc.natsu.gs/hosi/niji/src/1106909028935.jpg
507名無し三等兵:05/01/30 00:35:19 ID:???
>>506
ヽ(*´ー`)ノ
508名無し三等兵:05/01/30 22:53:39 ID:???
>>503
お前みたいに、人のSSをけなしてばっかりいる奴がいるから、
やる気をなくして、
「未完のSS」
の屍が累々と・・・という惨状になってるんだよ。
最近では、ブリーフ少年だけじゃないか、完結したのは。
509名無し三等兵:05/01/30 22:58:09 ID:vyPf+eMh
メイド選科ではなく諜報・防諜課程だから、地味に目立たずにという方向に
訓練されてると思う。
そこらへんのさじ加減を間違えた某は、潜入先国内だけでなく、周辺諸国にも
立ち入れなくなって現在母校で教官をしてるそうだし。
510名無し三等兵:05/01/31 12:14:27 ID:???
>>494-
防女憲兵・・・懐かしい響きですな。
おもしろかったですよ。
>>502
>>504
>>508
>>510

みなさん感想ありがとう御座います。

>>503
具体的に微妙だったところを言って頂けると
自分としても次に生かせますし、住民にも叩
かれる事はないと思います。批判するところ
からも良い物は生まれてくるわけで。
512名無し三等兵:05/01/31 17:41:51 ID:mGy3ARvG
>>508
痛いよぉ〜。
傷に塩を塗らんでくれ〜。
513名無し三等兵:05/01/31 18:35:50 ID:???

      __
    i<´   }\   , - 、
   ヽ.._\./  .ンく r-兮、 __
    ∠`ヽ.! /   ヾニEヲぐ ,ゝ->
   /_`シ'K-───‐-、l∠ イ     さすがゴッグだ。
   l´__,/l\、_ ̄0¨0)゙@Yヘ, -┤     >>508
    l'___|⌒ヾ''ー==、ーr='イ i二|    なんともないぜ!
   / .」   i   /./7r‐く  lー!    
   f.  ヽ‐i人.∠'<   _i. l,.-ゝ.
    トiヘヘ「ト〈      `X  トレi7__|
   〉ト:トハj`! i.    /  トー┤lルj,リ
  /‐+----+‐l    iー--i---ヾ'〃
  l_i____i__|   |___i,__i_|
514名無し三等兵:05/01/31 20:41:48 ID:WGkv5DqY
憲兵という言葉から色々連想される事柄がある
旧軍で軍内部から半ばつまはじきにされていた伝統から陰湿な話も書けるし、
反対に、多少融通は利かないが、やはり防女ということで若い娘たちの陽性
の厳しさの中での消しきれぬ華やかさということも考えられる。
さて、憲兵隊長といえば普通は泣く子もだまる怖さを連想する。
防衛女子における憲兵隊長は一年から出る学生隊隊長(生徒会長に相当)に
次ぐナンバー2であり発揮能力全てと人望、周囲との協調性等の思考の柔軟性
等、全てにおいて全学年の範となる人材である。
が、容姿を選考時に勘案しなかったため日本人女性特有の問題が生じたことがあった。
美醜に問題があったわけではない。
いや、磨き上げが最終段階に入った1年生の中でも群を抜く美貌は、後日、
某国際会議後のレセプションである種の問題を生じさせたほどだった。
ただ、・・・・・身長が入学直後からほとんど変化しなかったのだ。
ただでなくても、国際的に小柄な日本人女性の中で更に小柄な彼女。
任官規定ぎりぎり(少し足りないのでは?)で、しかも童顔。
背が伸びないというコンプレックスを撥ね退け努力で到達した防女憲兵隊長の
地位であるが、校外からは「ちびっ娘憲兵隊長癒し系」と(影で)称される彼女の
明日はどっちだ!
515名無し三等兵:05/02/01 03:26:35 ID:???
>>471
卒業後なんだが、こんな感じの成り行きになったら、面白いかな?
なお以下は「萌え」成分はゼロ。
あらかじめお詫び申し上げる。
*****************************************

2025年、第二次日中戦争は、ようやくその転機をむかえようとしていた。
長く過酷な戦いの末、大陸に対する反攻作戦が、ついに開始されたのだ。
着上陸侵攻の先陣を務めるのは、いわずとしれた水陸両用戦部隊であった。

「艦長より達する!本艦はこれより、敵威力圏下にはいり、上陸用舟艇の発進を実施する…」
ドック型強襲揚陸艦「ぼうそう」の艦内スピーカーから響く声は、凛とした女性の声。
その声は、水陸両用戦の権威として名高い艦長・富樫2佐の声であった。
幹部任官を嫌がっていた富樫だったが、戦争が全てを変えてしまったのである。
「即、使える幹部が欲しい」というのが、人事当局の切なる要求。
不幸にしてわが国は、戦争初期に多数の初級・中級幹部を失っていた。
そこで、実戦的な指揮官が必要とされたのである。
昇進するに従って、富樫の才能は、誰の目にも明らかになっていった。

敵中奥深く潜入する戦略偵察で。
十字砲火が渦巻く敵前上陸で。
異常圧力環境と酸素毒性に悩まされる水中作戦で。

富樫の豪気な指揮スタイルは、いかなる環境にあっても、常に部隊をしっかり統率していた。
また富樫提唱の「スーパー・ホライズン・アタック」戦術は、革新的だった。
これは母艦からLZまでの脆弱な時間を極小化するもの。
従来、水陸両用戦の主流だった「オーヴァー・ザ・ホライズン」戦術を、超越するものであった。
516名無し三等兵:05/02/01 03:27:42 ID:???
水陸両用戦理論の革新者にして、卓越した戦術指揮官。
そうした評価のもと、さらなる昇進のステップとして、富樫は強襲揚陸艦の艦長に任じられていた。
「…現在のところ、目標オレンジビーチからの迎撃の兆候はみられない…だが油断せず、各人気合をいれて…」
腹の据わった艦長の声に、艦のクルーたちは、あらためて覚悟を決めていく。
―富樫艦長の下ならば、生きて帰投できる。
「ぼうそう」の乗員たちは鬼艦長に、全幅の信頼をおいていた。

が、高まる緊張とは、まるで無縁の者もいた。
それは艦長席の後ろで高みの見物を決めこむ、情報本部の将官。
「オブザーバー」の資格で乗艦していた田沢海将補だ。
情報部隊配属後、異能の才能を存分に炸裂させた田沢。
指揮官ポストにこそ嫌われたが、昇進の早さは、自衛隊はじまっていらいのスピードだった。
現在は、統幕長付首席情報顧問というワケの分からないポストに着任。
その独特の手法、
というか本人以外には理解不能のやり方で、情報分析に勤しむ日々を送っている。
むろん、不思議ちゃんぶりは、いまだに健在。
好奇心のカタマリだから、目の前に展開される大上陸作戦のスペクタクルに大喜び。
「すごい、すごーい!!おフネがたくさんいるー!!」
と、ひとり大騒ぎして、艦橋当直員たちを困らせていた。

一方、出撃直前の艦内ドックでは、上陸部隊が整列していた。
それも隊員全員が、防女両用科出身の精鋭部隊だ。
大隊長がやってくると、いかにも両用らしい気合のはいった号令がかかった。
「大隊長にぃーっ、敬礼ーっ!!!」
女性大隊長をまえに、いっせいに敬礼する重装備の乙女たち。
彼女たちの瞳に、もはや悩みはない。
517名無し三等兵:05/02/01 03:28:41 ID:???
着上陸戦における両用戦大隊の平均死傷率は30パーセント。
くわえて、訓練は厳しく、果てしなく長い。
にもかかわらず、脱柵する者はひとりもいなかった。
―よく、ここまでついてきてくれた。
覚悟を決めた乙女たちを前に、答礼する大隊長は感無量であった。
指揮官先頭が水陸両用戦のモットー。
大隊長もまた、隊員たちと共に上陸第一波の先陣にたつ。
ハイテクのスーパーホライズン強襲にあっても、この伝統は変わらない。
気心が知れた隊員たちに、長々とした演説はもはや無用。
大隊長は、いつものように短く、居並ぶ隊員たちに呼びかけた。

「いくぜ、兄弟!!」
「合点だっ!!」

間髪をいれず、元気よく応える隊員たち。
ドック内にひるがえるのは、両用部隊のシンボル「南無八幡大菩薩」の幟。
勇壮に打ち鳴らされているのは、陣太鼓だ。
これらは、いずれも旧海軍神雷部隊の故事に倣ったもの。
帝国海軍の伝統は、21世紀の現在でも、いまなお健在だった。
「搭乗はじめっ!!」
陣太鼓が鳴り響く中、上陸用舟艇への搭乗が始まった。
518名無し三等兵:05/02/01 03:30:28 ID:???
ズラリと並んだ上陸用舟艇へ、次々と乗りこんでいく上陸隊員たち。
彼女たちのうち、最低でも一割は、再び生きて祖国の土を踏めないだろう。
どんなにMEDEVACが発達していても、手や足を失う者も確実にでる。
それでもなお、両用部隊の乙女たちは、ヘータイらしい粗野なカラ元気を失わなかった。
「オマハ・ビーチに比べれば、どこでも天国さ。」
「江田島ホールのPXで万引きするほうが、危ないぜ。」
「まっ、防女憲兵にボコられるよりゃ、上陸作戦のほうがずっとマシだわな。」
そんな隊員たちを励ますかのように、大隊先任伍長の怒声が響く。
「おいテメエら、ブルってんじゃねーぞ!!人間、誰でも一度は死ぬもんだ!!」
お約束の怒鳴り声に、誰もがニヤリと頬を緩めた。

「発進60秒前!!」
緊張に包まれる上陸用舟艇の兵員室。
大隊長は、小声で隣に座る年上の大隊先任伍長に話しかけた。

「ホントに良かったんですか?わざわざウチの大隊に転任してきて…
 アリガタイって言えば、むろんアリガタイのですけど…。」
「大隊長、敬語を使うのは止めてください。
 部隊の規律にかかわりますんで。」
「でも、なんで階級を下げてまで、こんなアブナイところに…
 艦隊両用戦部隊の死傷率はご存知でしょ?
 せっかく防女で教官をやっていたのに…それにしても、いったいどうやって?」
「自分は、あちこちにカシを作っております。 
 失礼ですが、大隊長よりもワガママがとおる身分です。
 それに自分の本質は下士官。
 元教え子のバカ幹部が、ブザマな失態をしでかさないよう見張るのが、自分の仕事であります!!」
「教官には、最後の最後までかないませんなあ…」

大隊長・剣桃子2佐と先任伍長・鬼日下悦子海曹長は、照れ臭そうに互いの顔を見つめあった。
519名無し三等兵:05/02/01 03:36:41 ID:???
「発進30秒前!!」

桃とズゴックのインカムから、富樫の声が聞こえてきた。

「オイ桃よ、頑張ってやってこいや。
 せいぜい、ズゴック姉さんをコキつかってやんな。」
「ああ、上陸第一波だから、弾除けにでも使うさ…いや魔除けかな…」
「あー、艦長に、大隊長…ご忠告申し上げますがね、
 あんまり上曹の悪口を言っていると、そのうちバチがあたりますよ。」

そこで田沢の能天気な声が、割り込んできた。

「皆さん、がんばってくださいね〜。
 ランディング・ゾーンは、かなりイケナイ感じですけどぉ〜 
 私が占った地点ですから〜大丈夫ぅ〜だと思いますぅ〜たぶん〜」

苦笑する上陸用舟艇の二人。

「田沢はこれからも、あの調子なのでしょうなあ。」
「ウム、俺が鍛えてダメだったのだから、死ぬまで直らん!!」

ズゴックが敬語を使い忘れたその瞬間。
通信回線で繋がった四人は、ひとときだけ、防女時代に戻っていた。
が、そんなセンチメンタリズムを、クラフトマスターの声が速やかに断ち切った。

「発進、いまっ!!」
520名無し三等兵:05/02/01 03:55:59 ID:???
上陸第一波の上陸用舟艇群は、音も無く母艦「ぼうそう」から切り離された。
さっそく開始されるのは、大気圏突入シークエンスだ。
スラスターを吹かすカプセル型の大気圏突入用上陸用舟艇。
発案者の名をとって、その通称を「富樫艇」という。
第一波の富樫艇群は、発進後、次々に所定の突入降下コースへと進入していく。
綿密な軌道計算のもと、上陸第一波が降下する先は、西域ウイグル自治区に設定されたランディング・ゾーン。
そこには、人民解放軍第二砲兵最大の弾道ミサイル・コンプレックスが存在する。
待ち受けているのは、人民解放軍の精鋭、空挺歩兵旅団。
相手にとって不足ない。

「熱くもなきゃ、寒くもねえ…しかも大気圏外から突撃ったぁ豪気なモンだぜ!!」

と叫んだのは、ズゴックだろうか桃だろうか、それも名も無き両用隊員であろうか。
誰であっても、それは同じこと。
階級、個性は違っても、いちどオマハビーチの試練を経験すれば、
防女両用分隊員は、永遠に防女両用分隊員。
チンチロリンの小銭賭博で殴り合っても、水は最後一滴まで仲間と分かち合う。
陸で、海で、空で、そして宇宙で。
最強の戦闘人魚姫たちの戦うところ、常に旭日旗はひるがえる。

乙女たちの豪気な笑い声を響かせながら、
第11水陸両用戦大隊(軌道強襲)は、青い地球に向かって、究極のHALO降下を開始していった。

***************
意図的にベタベタにしてみたが、やりすぎだったかな。
521名無し三等兵:05/02/01 17:41:57 ID:???
>>515->>520
すごひ

宇宙空間からとは!
522名無し三等兵:05/02/01 18:03:50 ID:???
乙!
たまにはSFもいいですな。
523名無し三等兵:05/02/01 22:59:43 ID:???
乙!宇宙からの強襲とはまた…

ところで>>514の「憲兵隊長」
設定を少し変えてSS書いてもいいかな?
524名無し三等兵:05/02/02 05:48:15 ID:???
どーぞ どーぞ
ご自由に
525名無し三等兵:05/02/02 09:17:18 ID:???
すこしエッチなのも読みたいですね
悲惨なのは無しという方向で
526523:05/02/02 21:37:03 ID:???
ど〜もアリガトですm(_ _)m
土曜日くらいにはアップできたらいいなぁ…
527名無し三等兵:05/02/03 16:39:55 ID:8vrJZv4t
自分でも防衛女子小説を書いていたのだが、中高一貫とか設定の段階で無理だとか思い、
結局破綻した。変にリアルさを求めた者の末路。
528名無し三等兵:05/02/04 05:00:45 ID:???
わかるよ・・・
俺も今まで6回挫折している・・・
529523:05/02/05 10:22:40 ID:???
>>528

俺も4回くらい挫折、5回目にしてやっと完成…デキは微妙だなぁ
ま、何はともあれアップしてみます
530:05/02/05 10:35:34 ID:???
防女生徒といえどもやはり年頃の女の子、たまには遊びたい時もある…特に編入組が多い4月は1週間に2〜3回はいわゆる「脱柵」がある
防女を今まで通っていた普通の学校の延長として見ると痛い目に遭う…今晩もまた、一見して手薄に見えるフェンスに群がる数名の影…
「全員動くなっ!」背後から声をかけられビクッと体を震わせる脱柵者たち。しかし振り向いた彼女たちの目に映るのは、中学生いや小学生と言われても違和感のない小さな少女だった

身長は140センチちょっと、黒髪を後ろで三つ編みに束ね、大きな眼鏡の後ろにはややつり上がった目、凛とした顔立ちだが体格はまったくの幼児体型
陸海空どれとも違う見慣れないグレーの制服、脱柵者たちはとたんに安堵の表情を見せる「中等部の子?」「ん〜だよ、うるせぇなぁ」
学年が一つ違えば神と虫けらほど扱いが違うのが防女の掟…中等部の少女相手となれば自然と態度も大きくなる「てめぇ何号(何年生)だよ?」「中坊はさっさと帰れ!」
しかしその少女は構うことなく脱柵者たちの前に歩み寄る。そして、一人の襟首をつかみ思い切り下に引きつける「うわっ!」見た目以上の力に思わず膝を付く

「貴様ら編入組だな?」跪く相手に向かい顔を近づける「私は高等部風紀委員長の王仁沢(おにざわ)リンだ。よく顔を覚えておけ」その名を聞いた脱柵者たちは息を呑んだ
531:05/02/05 10:37:36 ID:???
風紀委員会…一般の学校にも存在するそれは、防女では別の名で知られる。通称「憲兵隊」だ
高等部の各科から数名〜10数名ずつが参加し、校内の秩序維持、警備、秘密保全、その他「法の番人」としてのあらゆる任務を命ぜられている。任期は半年だ
各号生徒から一人ずつ学年ごとの委員長が差し出され、1号生徒(高3相当)から風紀委員長が選出される

その少女…王仁沢リンは3号生徒のころから学年委員長を勤め上げた筋金入りの「憲兵」だ
本来であれば半年で任務を解かれる憲兵勤務を2年も続けた事から、学生たちの間では「根っからのサディスト」「鬼の王仁沢」などなどのありがたくないあだ名を付けられている

「統合部隊運用」や「情報分析」「諜報・防諜(いわゆるメイド科)」などがある「統合」要員、所属は「統合兵站運用科」
「統合」に所属する学生は(諜報・防諜科を除き)「白でも黒でもない中立」を意味するグレーの制服に身を包む。各号数10名の選ばれた生徒だけがその制服を着用する事ができる
532:05/02/05 10:39:38 ID:???
「確保!」その号令に従い茂みの中に身を伏せていた憲兵隊員たちが立ち上がる。手にするのはMP5軽機関銃、ショットガン、催涙銃などなど…
抵抗する意志を一気に奪われた脱柵者たちは、あっという間に拘束され高機動車で連行されていった

「ふぅ…4月はバカが増える」眼鏡を外し目のくぼみを指で揉みつつ、王仁沢隊長は一人つぶやいた
風紀委員会(憲兵隊)本部、委員長室には歴代の委員長=憲兵隊長たちの写真が飾られている
委員長席の後ろにある壁には、初代学長が風紀委員会制度を作った時に贈った言葉「厳しき規律の中に我らの名誉を求む」の額が飾られている
「男性社会である国防の分野に置いて防女が認められるには、一も二もなく厳しい規律が必要である」初代学長の語ったこの言葉は、風紀委員会の行動指針ともなっている

巨大な机にフカフカの椅子、小さい彼女が座ると机は胸の高さになり、手を伸ばしても端に置いてあるモノが取れなくなる始末
仕方なく椅子の下には木箱、机の上も手の届く範囲にすべてが置いてある。見ている限りではひじょうに微笑ましい光景だが、少なくとも彼女の前でそのことを指摘する隊員はほとんどいない
数ある書類に目を通し、さらに自身の授業分を予習しなければならない。しかしそれでもここ最近の風紀の乱れは看過しがたいものがある「さて、どうしたものか…」独り言がそう広くない委員長室にこだました
533:05/02/05 10:41:41 ID:???
「本日2230からの巡察は…私と桐島学生が実施する。たまには自身の目で風紀を確認しないとな」夕方のミーティングで各号の風紀委員長を前に王仁沢隊長は言った
「ご自身で…ですか?」「うむ、何か問題が?」「い、いえいえ」あわてて首を振る3号風紀委員長。風紀の乱れが確認されれば自分に累が及ぶ…との考えが浮かんだ(隊員たちに警戒させるしかないか)

2230…王仁沢隊長は制服に身を包み、9mm拳銃の弾倉と弾薬を準備する。憲兵隊はある程度の自己裁量で武器の選択ができるが、彼女はその小さな手に不釣り合いの9mm拳銃を頑なに使っている
しわ一つ無い制服に鏡のように輝く靴、鏡に映る自分の姿を確認する
小さいその体は少しコンプレックスだが(体格に文句を言っても始まらんしな)と心の中でつぶやく
とその姿のすぐ後ろに、黒い戦闘服姿の大女が現れた

「桐島学生、出頭しました」まじめな顔で申告したあと、破顔一笑といった感じでニヤッと笑う。身長185センチ、細いタレ目にぼさぼさボブカットの赤茶けた髪…染めてるわけではなく、アメリカ人の父親からの遺伝子を引き継いでいるのだ
1号生徒・桐島カレンは王仁沢隊長と中等部時代からの同期。所属は陸上要員強襲科、海上の「両用」や航空の「戦救(戦闘救難)」などに並ぶ武闘派課程だ
「急なシフト変更で申し訳ないわね」表情を変えず王仁沢隊長は言う。桐島学生は肩をすくめて「No plobrem!リンの頼みなら問題無いね」と笑う
「だから勤務中は『委員長』と呼ぶようにと…」眉をひそめる王仁沢隊長の言葉も柳に風と受け流す
534:05/02/05 10:43:44 ID:???
桐島学生はその呑気な性格から「もっとも憲兵に向いてない人間」と言われている。じゃあなぜここにいるのかというと、強襲科の中からくじ引きで選ばれたのだ
まったく何も考えず「いいよ〜」と憲兵の仕事を引き受けて1ヶ月弱、それでもなぜか問題が起こらないのは憲兵隊の間でも謎とされている

「…特に最近は学生たちの規律が…聞いてるの?桐島学生」学校内の巡察、桜の季節とはいえ日本海に面した防女の夜は若干肌寒い「聞いてるよ〜♪」まったく脳天気な返事に頭を抱える王仁沢隊長
とその時、3号生徒宿舎の屋上から話し声のような物音が聞こえた「!」腰の9mm拳銃に手をかける。桐島学生は落ち着いたもので、音もなく物陰に隠れ音のした方向を見上げた
屋上を指さしお互い頷く、次の瞬間に二人は宿舎に駆け込む。階段を音を立てずに登っていき、屋上への出口に到達する
ドアに手をかける桐島学生、王仁沢隊長は銃を構え頷く。桐島学生が指を3本立てる(3…2…1…)人差し指を閉じて拳を作ると同時にドアを開け、王仁沢隊長は銃を構えて屋上に繰り出した
535:05/02/05 10:45:51 ID:???
「!」二人の学生が屋上の端にいた。一人は膝を抱えてうずくまり、もう一人腰をかがめて何か話しかけている。特に不審者ではないとわかり、銃を腰に戻す王仁沢隊長「何をしている?」威圧的な声で詰問する
「えっと、あの…」「消灯時間は過ぎている。不許可でこんなところをウロウロして…どこの生徒だ?」ジロリと睨み上げる
「は、海上要員砲雷科の桜沢学生です。この子、南学生が…」うずくまっていたもう一人の生徒が顔を上げる。泣いているのか目が真っ赤に腫れ上がっている
「oh〜どうしたの?はい、ハンカチ」桐島学生が懐から取り出したハンカチを手渡す「桐島学生…!まったく、理由がどうあれ規律違反だ」冷たく言い放つ王仁沢隊長
「まぁまぁ、取りあえず理由だけでも聞いてみようよ」桐島学生が取りなす「…この子、南学生の彼氏から今日、メールが…『別れよう』って…編入でこの4月に入学したのですが」その子、南学生が泣きながらも言葉を出す
「ちょっと、ウッ…連絡がぁ…ヒック…取れなかっただけなのに…新しい女ができたって…」そこまで言ってまた泣き始めた
536:05/02/05 10:48:21 ID:???
「あの…処罰は私が受けますので、もう少しここにいても…」桜沢学生がおどおどと口を開く「…ふん、まったく…」腕を組み鼻息を一つ、そして
「2359まで泣くことを許可する。それまでに部屋に戻れ。ここでは私は何も見てない」そう一気に言い放ち、王仁沢隊長は踵を返した
「あ、ありがとうございます!」直立不動で敬礼する桜沢学生に背中を向けながら言う「明日からは娑婆のことを忘れよ。そんな薄情な男の事もな」そして振り向かずに屋上を後にした

生徒宿舎を後にする二人、人気のいない訓練施設地域に来た時に王仁沢隊長は口を開く「先ほどの件は他言無用だ。桐島、いいな?」隊長の一歩後を歩く桐島学生に言う「わかってるよ、リン」少しにやけながら答える
「…規則一辺倒では柔軟な部隊運用はできない。だからこそ現場裁量で時には規則を…」誰かに言い訳するように長々としゃべり続ける隊長。そんな彼女に桐島学生は歩みを早めて近づいた
そして後ろから隊長の細く小さい肩を力いっぱい抱きかかえる「…!何をっ…!」抵抗しようとするも力の差はどうにもできない。後頭部にふくよかな胸の弾力が伝わる
537:05/02/05 10:50:25 ID:???
「私は知ってるから、リンが頑張ってることを…」耳そばでささやく桐島学生「…」「あの子を自分に重ね合わせたんでしょ?」
二人が4号生徒だった夏、王仁沢隊長は幼なじみだった彼氏から一方的に別れを告げられたのだった。防女に入学して「なかなか会えないから飽きた」と言われたのだった
屋上で泣きはらす彼女をなだめたのが桐島学生だったのだ

「あの後からずっと頑張ってきたの、見てたから知ってるよ。あんまり気を張りすぎてたから心配だったけど…大丈夫だったネ」抵抗をやめ胸にもたれかかる王仁沢隊長。耳まで真っ赤になっている
いつもの『憲兵隊長』の顔を捨て、この瞬間だけ年相応の少女の顔に戻っている「…うん、ありがと」3年前を思い出し素直な気持ちを口にする
その声を聞いてたまらなく嬉しくなる桐島学生「ん〜いい子いい子」片手でわっしゃわっしゃと頭を撫でる「…ちょっ、ちょっと止めなさいって!」力いっぱい抵抗する王仁沢隊長、その弾みで正面から向き合う形になる
目の前に形のよい桐島学生の胸がある。顔を上に上げた時、柔らかい唇がホッペタにあたる感触があった
「かわいいネ〜リンは」そう言ってもう片方のホッペタにキスをする「…」ハーフだから、風習だから、他意はないはず…とわかっていても、そういう風習のない日本人の隊長は顔を額まで赤く染める
「…きょ、今日の巡察はもう終わりにしましょうか」「oh〜残念ね、もっと楽しいことデキたのに…」楽しいことって何だ…と少し冷や汗をかく王仁沢隊長
5389:完:05/02/05 10:53:06 ID:???
「本部への報告は私がしておく、ご苦労だった桐島学生」ビシッと敬礼をして彼女を宿舎に返し、一人広大な学校の敷地内を歩く
5年以上暮らしてきたこの学校、いろいろな思い出が頭をよぎる(感傷的だな…)自虐的に感情を笑い、笑顔を引き締める
まだまだ『憲兵隊長』としてやらねばならない事は多い。気を引き締め顔を引き締め、警備本部への歩みを早める王仁沢隊長だった




どうでしょう?設定を勝手に増やしたり新キャラをジャンジャン出したりと勝手し放題で申し訳ない…orz

>>514氏の設定は「ちびっ子憲兵隊長」という部分だけ使わせて貰いました。この隊長だと萌えないだろうなぁ…
539514:05/02/05 11:05:06 ID:RX6PbLTI
GJです
よろしければ他の設定もお使いください
しかし、完全拘束の防女生活で破局を迎えるカップルは多いでしょうな。
その中で、「年下の幼馴染」「ハンサム」「優秀」「モテモテ」の
彼氏がずっと待っててくれて、あまつさえ「ゴールイン」した田沢は
稀有なケースかと。
言葉にならないその他大勢の感想
(「乳なのか?やっぱり男は乳なのか!」)
540523:05/02/05 13:03:21 ID:???
レスさんくす!
この憲兵隊長なら校外のファンクラブは「憲兵隊長に苛められたいクラブ」みたいになりそうで…


それはそれで面白いかな?

ちなみに自分はどちらかというと貧乳派です(関係ないかorz)
541名無し三等兵:05/02/05 14:24:10 ID:???
-技術将校募兵-
だれかwiki詳しい人いる?
設置には成功したけど、画像うpとか上手く行かない orz
 
Wiki式保管庫なら更新も管理人の負担にならないと思われ

542名無し三等兵:05/02/05 19:07:22 ID:???
>>518
>元教え子のバカ幹部が、ブザマな失態をしでかさないよう見張るのが、自分の仕事であります!!」
>>520
>上陸第一波の上陸用舟艇群は、音も無く母艦「ぼうそう」から切り離された。
>さっそく開始されるのは、大気圏突入シークエンスだ。

すげぇ!・・・ここでガツンとやられました。
前半で、ズゴック姉さんが「宇宙の戦士」のズイム軍曹みたいだな、と思ったら、
まさにハインラインへのオマージュだったんですね!
また新作SSお願いします。
543名無し三等兵:05/02/05 21:45:03 ID:aj1fGyeU
もうじきヴァレンタインなんだが・・・・・
メイド科設定でなんかネタないかな
544737:05/02/05 23:00:42 ID:???
>>541
ついに救世主現る?
自分wikiには詳しくありませんができることがあれば何でも協力させていただきます。


やっぱ防女生はバレンタインの日も当然訓練と授業でしょうな・・・

545名無し三等兵:05/02/06 00:42:36 ID:MVVV7ICs
>>543
学校が学校だけに、異性にチョコ渡すという状況が思い浮かばん。
やはりここは、「憧れのお姉さま」か?
んで、それを取り締まる憲兵隊との息詰まる攻防が・・・。
546名無し三等兵:05/02/06 01:31:30 ID:???
http://f59.aaa.livedoor.jp/~boujyo/

(・∀・)ゝ 以前より確保していた無料HPにwikiを設置しました。
wikiは『1.3系 (HTML 4.01 transitional) -PukiWiki1.3.6』です。
現在の問題点はファイルのうpが上手くいかない(特に画像が化ける)です。
まだ設置の際の不手際から、確認されていない問題点が多々あるかとは思います。
547名無し三等兵:05/02/06 10:39:38 ID:???
何か最近レベル高いな・・・ここ。
548名無し三等兵:05/02/06 12:53:25 ID:Ffg4wxwG
過去スレのヴァレンタインネタを読んだが、何が入ってるかわからんから
最終非常食扱いだったり、戦車だったり・・・・・・
漏れとしては美貌の一年生が防女礼服に身を包んで・・・・というのが萌えるんだけどな
549名無し三等兵:05/02/06 13:36:38 ID:Ffg4wxwG
あと、任務が完了してあとは去るだけ・・・となったメイド諜報員が
ご主人様に、手編みの色々と手作りのチョコレートを・・・なんざも
萌えます
550名無し三等兵:05/02/06 16:05:27 ID:???
いつぞやのイラク慰問バレンタインネタも良かった。
551まゆぱと(1):05/02/06 17:34:51 ID:???
まゆちゃんは、防女中等部の2年生。年は13才です。
目がぱっちりと大きくて、髪はちょっと癖のあるショートカット。
とてもかわいい女の子です。血液型はO型で、星座はみずがめ座。
好きなことは、ケーキとパンづくり。勉強はあんまり得意じゃないかも?
中2にしては背が低い方なので、休みの日に普段着で外出すると、
よく小学生と間違われるのが・・・ちょっと悲しいです。

まゆちゃんは、入学の時から風紀委員会に所属しています。
将来の夢は、風紀委員長直属の、第101騎馬保安小隊に入って、
カッコいい第1種儀典正装に身を包み、お馬さんに乗ってパレードしたり、
VIPのお客様をお迎えして、儀杖や警衛をすることです。
・・・でもそれには、まだまだ身長が足りないんだよね、まゆちゃん。
552まゆぱと(2):05/02/06 17:35:40 ID:???
まゆちゃんは、毎日授業が終わると、パトロールのお仕事に行きます。
風紀委員会警備本部のロッカールームで着替えをするのですが、
黒っぽい制服はすごく体にピッチリしているので、着るのがとても一苦労です。
膝まである黒いブーツも、毎回ヒモを結ぶのがけっこう大変。
ブーツをピッカピカに磨き、最後に腕章をぐるっと巻いて、帽子をかぶります。

まゆちゃんは、まだ中2なので、ピストルは持たせてもらえません。
警棒と、警笛、胸ポケットの無線機と風紀委員手帳が装備品です。
着替えが終わったら、まず鏡の前で、自分をチェック。
鏡の中の自分は、ちょっと大人っぽい感じがして、
まゆちゃんはいつもうれしくなります。
553まゆぱと(3):05/02/06 17:36:38 ID:???
まゆちゃんには、バディ(相棒)がいます。同じ中2のくみちゃんです。
将来の夢は「特別高等査問室の、上席査問官になりたい!」という、
ちょっと変わった女の子です。切れ長の不思議な雰囲気の目と、
長いサラサラの髪をしていて、お人形さんのようにきれい。
まゆちゃんとくみちゃんは見かけは対照的ですが、とても仲良しです。

まゆちゃんは、パトロール前に、くみちゃんと向かい合わせになって、
お互いを最終チェックします。服装だけでなく、唇が荒れてないかまで、
きちんとチェックします。まゆちゃんは唇が荒れやすい方なので、
いつもくみちゃんからリップクリーム(くみちゃんの)を塗られてしまいます。
よーし、完璧だね!今日もパトロールがんばって、まゆちゃんとくみちゃん。
554まゆぱと(4):05/02/06 17:37:30 ID:???
まゆちゃんは、中2なので、バイクには乗れません。なので、パトロールには、
サイドカーつき自転車に乗って出かけます。防女の中はものすごく広いので、
割り当てられたルートを一回りするだけでも結構大変です。自転車をこぐのと、
サイドカーに乗ってナビをするのとは1日交替。規則で、どんなに疲れても
通常の場合は、こぐのを交替してはいけません。
(緊急時に脚力を温存しておいたナビに自転車こぎを交替するためだそうです)

まゆちゃんは、こぐ方が好きです。なぜなら、ナビがとても下手だからです。
パトロールの場所やルートは、毎日変わります。(パターンを読まれないため)
なので、地図を見てちゃんとナビしないと、すぐに迷ってしまいます。
防女は広いだけでなく、その敷地内には、迷路のように複雑な場所、暗くて寂しい場所、
危険で怖い場所、謎めいた立ち入り禁止の場所などが、いっぱいあるのです。
555まゆぱと(5):05/02/06 17:38:12 ID:???
まゆちゃんは、ナビを間違えると、自転車をこいでいるくみちゃんから怖い顔で、
「帰ったらキツーく査問してやるからね!」と怒られます。そしてくみちゃんは、
先輩から聞いたという、査問室での怖い話をするのです。暗い寂しい場所で
その話を聞かされると、まゆちゃんは怖くて怖くて泣き出しそうになります。
(でもホントに帰ってから査問されたことはありません。残念でした!)

まゆちゃんは、自分の2学年上の、高等部1年生まで逮捕できます。
(すごいね、まゆちゃん!)でも、実際に他の生徒を逮捕することは、
まずありません。(まゆちゃんもくみちゃんも逮捕した経験はありません)
普通によくあるのは、落し物を拾ったり、迷った外来者や新入生に道案内を
してあげたり、間違えて駐車違反したトラックや装甲車両にキップを切ったり、
標識や監視カメラ、センサーに異常がないか見回ることなどです。
たまに、暗い場所で女の子同士が・・・してる風紀違反を発見して、
ピーッと警笛を吹くこともあります。(ごめんね)と心の中で呟きながら。
556まゆぱと(6):05/02/06 17:38:58 ID:???
まゆちゃんは、パトロールに行くのがイヤな場所があります。衛生実習施設跡も、
その一つです。何年か前に大きな事故があって、施設全体が放棄され、今では
人っ子ひとり居ません。一般生徒進入禁止の遮断機をカードキーで上げて、
完全立入禁止のレーザーワイヤーの外周に沿って、不気味な施設群を一回りします。
雨の降った夜など、それはそれは恐ろしいこと!でもそういう時にくみちゃんは、
嬉々として「人面犬」の話をしたりします。危険な生物実験で造られた呪われた生き物が、
苦痛から逃れるため人間の脊髄液を啜ろうと、時速90キロで追いかけてくるとかね。
くみちゃんは、その場の雰囲気や偶然の物音に合わせて、こういう話をするのが
悪魔のように上手なのです。
557まゆぱと(7):05/02/06 17:39:38 ID:???
まゆちゃんは、もともとトイレが近い方なので、そんな場所でそんな怖い話を聞くと、
ほんとうにピンチになります。(仮の話ですが)その辺の暗がりでトイレをするなど、
怖いし恥ずかしいし、とてもできません。それに制服の下を脱いで、また穿くのには、
サスペンダーを外したりつけたりで、すごく面倒くさくて時間がかかります。
なので、そういう時まゆちゃんは、くみちゃんを思い切りシカトして、
「防衛女子校校歌」や「女学生行進曲」「楽しき草の寝床」「警邏ポルカ」などを、
大声で歌うのです。(へへっ、これで元気が出て、おしっこピンチを抜けられるんだよねっ!)
・・・でもそのワザを発見するまでに、ちょっと時間がかかってしまいましたけどね。
それまでは「大変なハプニング」の責任をめぐって、ケンカになることもありました。
558まゆぱと(8):05/02/06 17:41:34 ID:???
まゆちゃんは、海浜演習場の近くも苦手です。昼間は景色のいいところなのですが、
日が落ちると急に寂しく不気味になってしまうのです。そして何よりも、
夜がふけると『防女で1番コワい人たち』が訓練で海の中から上陸してくるのです!
まゆちゃんとくみちゃんも、一度だけ目撃したことがあります。
かすかな月明かりの下、波打ち際のそばの松林の間を、獣のように油断なく前進する、
5〜6人の大きな人影を・・・。

(つづく)
559名無し三等兵:05/02/06 22:20:27 ID:???
>>551-558

GJ!

『防女で1番コワい人たち』にワロタ

続きはいつかな〜?
560名無し三等兵:05/02/06 22:39:14 ID:ZE5e47dY
GJ!
しかし、「防女で1番コワい人たち」はあの人たちですが
真に恐ろしい人たちは「やさしくてきれいな助教のお姉さん」たちや
「いつもにこにこしている主任教授」であることを、まゆちゃんは
まだ知りません。

ちびっ娘憲兵隊長(癒し系)というネタを振ってみたが、思いのほか
皆さんのツボにはまったようで嬉しいです。
憲兵か・・・・・
なんか、おもしろいネタはないかな
561名無し三等兵:05/02/07 21:48:00 ID:???
>>560
>「やさしくてきれいな助教のお姉さん」たちや
>「いつもにこにこしている主任教授」

 これで一篇所望したいです
562まゆぱと(9):05/02/10 03:10:30 ID:???
>>558からつづき)

まゆちゃんは、海浜演習場でその昔、両用科の訓練生に不意に遭遇した
風紀委員のパトロールが、つい警笛を吹いてしまったばかりに、
極限状況に置かれ猛獣のように興奮していた両用科訓練生たちに捕獲され、
「翌朝まで松の木に裸で吊るされた」という話を聞いた事があります。
(そのとき酷い虐待を受けたとの噂もありますが、そちらはデマだそうです)
・・・そしてその翌日には、風紀委員会の装甲車が大挙してサイレンを鳴らし、
両用科の本部庁舎を包囲。互いに完全武装した風紀委員と両用科訓練生とが、
一触即発のにらみ合いとなる、大変な騒動になったとのことでした。
563まゆぱと(10):05/02/10 03:12:52 ID:???
まゆちゃんも、まだ本物を見たことはありませんが、風紀委員会の誇る
SAT(Special Arrest Team)が初出動したのもこの時です。
ヘリで空中から両用科の整備補給処を急襲占拠。両用科が優越している
LAVなどの装甲戦闘車両や、重火器類を破壊・無力化する・・・
プランも立てられましたが、採用にはいたりませんでした。
(いくら防女でも、そこまで血の気が多い訳ではありません)
SATは実際には、より抑制的な、
「近隣の建物に狙撃班を展開させ、不穏な動きがあれば、
直ちに指揮官クラスの両用科生徒・教官を全員射殺できる態勢をとる」
・・・というオペレーションを採用したそうです。
(後から分かりましたが、両用科の方もこちらと同じ目的で、
狙撃班を展開させていたそうです)
564まゆぱと(11):05/02/10 03:14:05 ID:???
まゆちゃんが、聞いたところによれば、その騒動の最後は、
当時アナポリスに留学中の前生徒会長閣下の調停によって、
かろうじて武力衝突は回避されたとのこと。
ともかくそれ以来、風紀委員のパトロールは、海浜演習場周辺では決して警笛を吹かない、
また両用科の訓練生も、風紀委員のパトロールに出会っても見て見ぬふりをする、
のが不文律となり、幸いなことにそれ以降はトラブルは起こっていません。
・・・でもそんな話を聞いたらやっぱり怖いよねぇ、まゆちゃん。
565まゆぱと(12):05/02/10 03:14:58 ID:???
まゆちゃんは、パトロールで怖いことだけでなく、楽しみなこともあります。
それは、警衛の人たちとすれ違うことです。防女の校内は風紀委員会がパトロール
するのですが、防女のあちこちにある外部とのゲートや、敷地境界の固定監視哨には、
高等部と中等部の各クラスが持ち回りの当直で警衛につきます。その警衛の人たちと
すれ違うときに、お互いビシッ!と敬礼するのですが、まゆちゃんはこれが大好きなのです。
(バス同士がすれ違うときの、運転手さんみたくてカッコいい!)
・・・でもうれしくても、敬礼しながらニヤニヤしたらダメだよ、まゆちゃん。
566まゆぱと(13):05/02/10 03:15:50 ID:???
まゆぱと(13)

まゆちゃんは、警衛に戦車が出動してるのも、よく目撃します。自衛隊デフコンや、
防女デフコンが上がると、戦車も警衛に就くきまりなのです。防女高等部には、
1個教導戦車大隊があり、74式戦車を44両保有しています。
(ちなみに、防女の保有する戦車は教育所要として、防衛大綱別表に定める
戦車保有数の上限には、カウントされないそうです。あと、44両じゃなくてホントは
もっとたくさん保有してるのですが、それは半ば公然の秘密になってるとのこと・・・)
567まゆぱと(14):05/02/10 03:16:34 ID:???
まゆちゃんは、あまりよく知らないのですが、防女の74式戦車はちょっと普通と
違うそうです。くみちゃんによれば、サーマルサイトとか、サイドスカートとか、
ERA(爆発反応装甲)とかが追加されてるそうです。このため防女の74式戦車には、
74TK−A1とか、A2とか、A2SEPとか、いろいろ追加の番号がついてます。
(ちなみにくみちゃんは戦車マニアで、見た瞬間にA1とかA2とか、前期型とか後期型
とかが分かります。・・・まゆちゃんには何が何だかさっぱり分からないのですが。)
568まゆぱと(15):05/02/10 03:18:04 ID:???
まゆちゃんは、戦車が走るときの物凄い地響きに、結構びびるほうです。
防女の厚生施設の一帯は、コンビニやドラッグストア、お洒落なカフェテリアやレストラン、
県内第1号のスター○ックス・コーヒーや、有名ブランドのちょっとしたお店もあって、
都会の奇麗な繁華街とほとんど変わらない風景です。そこを、正面ゲートの警衛に
向かう十数両の戦車が、轟音を立てて通過していくのは、まるでホントに防衛出動が
発令されたかのようなシュールな光景!その鼓膜の破れそうなエンジン音と地響きに、
まゆちゃんは思わず耳をふさぎ、首をすくめるのですが、一方くみちゃんはと言えば、
唇を半開きにし、目をウルウルさせ、うっとりとその光景を眺めるのでした。

まゆちゃんは、その時くみちゃんが、
『はぁん・・・戦車ぁ。早く、起こらないかな・・・戦争。戦争・・・したあぃ』
とつぶやいたような気がしましたが、・・・怖いので気のせいだと思うことにしました。

(勝手につづく)
569名無し三等兵:05/02/10 17:20:26 ID:???
うおっ!74式防女仕様とは!
同じネタを先に出されたぁっ!

でも74式改は某頭文字スレで既出な上
やる方向性が決まってくるから必然的に似たような物に・・・

ともかく乙です!
570名無し三等兵:05/02/10 21:00:37 ID:???
>>562-568
乙!

まぁいきなり両用の連中が出てきたらビックリするよなぁ
市街地を行軍中に民間人と鉢合わせてえらくビックリされたことを思い出した…

まゆちゃんは
(∩゚д゚)ア-ア-きこえな−い(>>557とか>>568
状態が多いなぁ

戦わなきゃ、現実と!
571名無し三等兵:05/02/11 11:08:03 ID:???
>>562
>「翌朝まで松の木に裸で吊るされた」という話を聞いた事があります。
>(そのとき酷い虐待を受けたとの噂もありますが、そちらはデマだそうです)
『実は学内内戦寸前だった?防女市街戦演習』週刊誌記事より。

…当時被害にあった元防女風紀委員のA子さんは語る。
「虐待じゃないですよ。その時はショックでしたが、今となってはいい思い出ですね。
14才で、憧れの64式小銃さん相手にロスト・バージン。お手伝いしてくれた両用
のお姉さまたちの胸やアソコは、潮と汗でしょっぱくて、とってもおいしかったです。
その後MINIMIさん相手に後ろもロスト・バージンさせてもらったときは、さす
がに気絶してしまいましたが、気がついたらバディと抱き合うようにロープで緊縛。
木から吊るされ、全裸に靴下だけの格好で、そのまま朝まで放置です。その時のバデ
ィとは今でもよく会うのですが『…あんな強烈なプレイ、一生忘れられないよね』と
お互い言っています」
572名無し三等兵:05/02/11 12:54:05 ID:Zz8/MKjY
緊急通達

掲示板ナンバー571に、外部からの違法書き込みを発見
関係部局は担当憲兵指導の下、容疑者の調査、確定、確保に協力せよ。
容疑者の尋問、他の処置については上部機関が決定する。
現在「外郭団体」活用も検討中である。
以後の指示まで上記作業を実行せよ
573まゆぱと(16):05/02/12 13:00:18 ID:???
>>568からつづき)

まゆちゃんが、1番疲れるのは、227高地のパトロールです。防女大演習場の少し手前
にある小山なのですが、てっぺんに防女の通信電波塔が立っていて、そこまで2車線の
狭い道路がついています。ここを上るときだけは、まゆちゃんは(ナビの方がいいなぁ)
と思います。ふもとの立ち入り禁止の遮断機をカードキーで上げて、その先はほんとうに
真っ暗なので、サイドカーのライト(バッテリー式)をオンにします。ナビも降りて、
後ろから押します。・・・さあ、すごい坂道、2人ともがんばって!
574まゆぱと(17):05/02/12 13:01:11 ID:???
まゆちゃんは、これまでこの坂を2回、こいで上ったことがあります。普通の自転車で
上るのもキツいのに、重さ20`近いサイドカーまでついているので、
後ろから押してもらってもすごく大変。ギアを1速にして、サドルからお尻を浮かせ、
息をハアハア切らして、けんめいにペダルをこぎます。くねくねした狭い道の両側は、
自然のままの欅や楠の木がうっそうと茂っていて、まるで熊や猪でも出てきそうな雰囲気。
(実際には熊や猪はいませんが、狸はいて、まゆちゃんも見たことがあります)
さすがのくみちゃんも、この坂道で怖い話をするだけの余力はないようです。
575まゆぱと(18):05/02/12 13:02:27 ID:???
まゆちゃんが、227高地のてっぺんに着くまでに、20分くらいかかります。
寒い季節でも、もう汗びっしょり。周りに誰もいないので、制服のボタンを外し、
胸元を大きく開け、2人ともしばらく肩でぜいぜい息をしてしまいます。
227高地のてっぺんは、小学校のグラウンドくらいの広さに伐採・整地されていて、
フェンスに囲まれた真ん中に、巨大な通信電波塔が夜空に黒々とそびえ立っています。
市ヶ谷の防衛庁本庁にある、情報本部のタワーと同じ高さがあるとのこと。
(す、すご〜い。いつ見ても、おっきい・・・)
外灯も何もないので、タワーの周囲はほとんど真っ暗闇です。
576まゆぱと(19):05/02/12 13:03:50 ID:???
まゆちゃんは、帽子を取って、227高地に来るときだけ貸与される
NVG(ナイトビジョン・ゴーグル)を装着します。
(特殊部隊の隊員さんみたくてカッコいい!)
と、まゆちゃんはNVGが大好きです。風紀委員会のは旧式で電池が長く持たないので、
手早く点検しなければなりません。カードキーでフェンスのゲートを開け、
ケーブルの共同溝に異常はないか、監視カメラや対人センサーは作動しているか、
タワーのボルト類に緩みはないかなど、リストに沿って次々と点検します。
赤外線警報システムに引っかからないよう、ヘンテコな姿勢でそぉーっと移動するのは、
まるでスパイになったような気分!まゆちゃんはついニヤニヤしてしまいます。
577まゆぱと(20):05/02/12 13:04:44 ID:???
まゆちゃんは、タワーの点検が終わると、くみちゃんとしばらく夜景を眺めます。
敷地の端に1ヶ所、とても見晴らしのいい場所があるのです。そこからは
上手い具合に、防女のほぼ全景を眼下に見下ろすことができるのでした。
・・・真正面に、防女の中心部が見えます。歴史あるレンガ造りの講堂と校舎群。
美しくライトアップされた図書館と時計台は、売店の絵葉書にもなっています。
そこから少し離れて寄宿舎が立ち並び、樅の木の並木道(クリスマスには
イルミネーションで飾られすごくロマンチックな風景です)が続く先に、
重厚な雰囲気の生徒会本部庁舎と議事堂があります。
これらは他の委員会庁舎や軍事施設と複雑な地下通路で結ばれているそうです。
隣接する儀杖広場の地下は何層にもなっていて、その最深部には防女中央指揮所が
あるらしいのですが、実物を見たことのある生徒や教官はほんの一握りしかいません。
578まゆぱと(21):05/02/12 13:06:02 ID:???
まゆちゃんが、右の方を見ると、そちらは厚生施設の華やかな街並みが輝いています。
そこでは今頃、女性教官や職員、研究員たちが、ある者は優雅にグラスを傾け、
ある者は居酒屋で杯を振り回しながら、クダをまきオダを上げていることでしょう。
女の子がドラッグストアが大好きなのは、防女でも例外ではありません。夜遅くまで
賑わっています。街並みに隣接して、資料館や広報施設、そして辺りの道路上には、
無骨な凱旋門のような物体がいくつか見えます。これらは有事のための対戦車障害です。
そのさらに先に、正面ゲートがあります。ここからは遥か遠くですが、
大規模なトラックの縦列が出入りしているようです。きっと遠くの夜間演習に行く
部隊がいるのでしょう。
579まゆぱと(22):05/02/12 13:07:04 ID:???
まゆちゃんが、左の方を見ると、広大な敷地に、体育館、武道館、弓道場、
テニスコート、陸上競技場などの、充実した運動施設が点在しています。
その先は、フェンスで仕切られて指揮所演習棟や、シミュレータ施設があり、
さらには地図に名前が載っておらず、看板もなく、立ち入り禁止の建物が
たくさんあります。それらの1番奥の真っ黒くなっている不気味なエリアが、
例の衛生実習施設の廃墟です。
580まゆぱと(23):05/02/12 13:08:00 ID:???
まゆちゃんが、校史で読んだところによると、防女の敷地はもともと、
旧陸軍幼年学校の移転予定地で、建設途中で終戦となり、米軍に接収されました。
そして朝鮮戦争の際にはあのマッカーサー元帥が、横須賀(海軍)や
嘉手納(空軍)を上回る、極東最大の巨大な米陸軍基地にせよと、
日本政府にも予算を出させて、大規模な工事や施設整備をさせたそうです。
その後マッカーサーは失脚し、朝鮮戦争も休戦。在日米陸軍も大幅縮小され、
計画は途中で頓挫しました。そして自衛隊創設時に、この敷地もしぶしぶ
日本政府に返還することになったのですが、米国は、新生日本陸軍があまり
強大になるのを好しとしませんでした。このため、旧軍人材を完璧に排除し、
自己完結した独自の作戦能力を保有し、かつ確実な人事流動性のある組織
(これは一種の軍内カウンターフォースに他なりません)の設立と、
それへの供用を条件に、この敷地を返還する密約が時の内閣と結ばれたのです。
・・・中高一貫の防衛女子校。自衛隊法や防衛庁設置法など、各種法令上の
防女の特異な位置付けは、このような歴史的経緯によるものです。
防女設立時に供与された米国からの秘密資金(これがM資金の元ネタです)
の話などは、長くなるのでまた別の機会にしましょう。
581まゆぱと(24):05/02/12 13:09:19 ID:???
まゆちゃんが、さらに目をこらすと、左の奥の方に小さな港が見えます。
第1パースに、両用科の訓練支援船が停泊しています。今晩は上陸演習は
お休みなのか、それともさらに過酷な別の訓練をしているのかも知れません。
港に隣接して、両用科のさまざまな訓練施設や教場、本部庁舎、訓練生宿舎などがあります。
その辺ではよく正体不明の炎や煙が上がったりするのですが、
一体彼女たちは普段何をやっているのでしょうか?
・・・まゆちゃんには想像もつきません。
582まゆぱと(25):05/02/12 13:10:11 ID:???
まゆちゃんには、もうほとんど見えませんが、港湾施設から先は演習場です。
海に面して真っ暗になっている一帯が、両用科の海浜演習場です。
海浜演習場の内陸部は丘陵地帯になっていて、SAMとVADSの実習場が点在する
丘陵群の陰に、半地下式の弾薬庫や燃料庫、物資補給処、車両の整備工場、
そして電力・水などのインフラ施設が設置されています。これらは米軍時代に
建設されたものを、ほとんどそのまま利用しているとのことです。
丘陵地帯を越えると広い盆地になっていて、そこが防女大演習場です。
真っ暗な中に、ときおりピカッ、ピカッ、と火光が見えます。
今晩も夜間演習をやっている部隊がいるのでしょう。
もしまゆちゃんのNVGがもっと性能のいいものだったら、
灯火管制下で戦術機動する、戦車や装甲車両の隊列も見えたかも知れません。
583まゆぱと(26):05/02/12 13:11:56 ID:???
まゆちゃんは、それらの平和な美しい夜景を見ると、いつも胸がジンとなります。
何というか、悲しいような、切ないような、うまく言えない気持ちです。
(平和・・・。平和って何なのかな・・・?私たちはこの平和を守るための、
大切なお勉強をしてるんだよね・・・)
気がつくと、くみちゃんが無言で体をくっつけ、手をぎゅっとつないで来ます。
くみちゃんもこの夜景を見て、何かセンチメンタルな感傷を抱いているのでしょう。
ただ、くみちゃんの方はちょっと息が荒くなってるので、もしかすると、
『防女がスターリングラードのような地獄の戦場と化し、激しく炎上している』
ところでも妄想してしまい、
(どんなことがあっても、2人で最後まで戦おうね。まゆちゃんは私が守ってあげる!)
と、燃えて興奮してるのかも知れませんが。

(つづく。・・・長くてゴメソナサイ。次でおわります)
584名無し三等兵:05/02/13 13:38:16 ID:???
>>573->>583
いつもながら乙。
次も楽しみです
585名無し三等兵:05/02/13 19:02:07 ID:???
>>573-583
乙です。
・・・何でいきなりチャリで山に登って、タワーを点検すんのかな?
もしかしてセックルの暗喩なのかな?と思ったら(確かにそんな雰囲気もしますが)、
山の上から景色を俯瞰させて、地理設定・歴史設定を一気に語るためだったんですね!
ワザ有りですな。
586名無し三等兵:05/02/14 00:38:38 ID:???
校内MAPが作れそうですな。乙です
587名無し三等兵:05/02/15 23:02:53 ID:uGqy9IDs
ヴァレンタイン話が一つもなかったな・・・・・
半島情勢が厳しいとはいえ、若い娘たちの年に一回のイベントも
表立ってできないとは・・・・寒い時代だとは思わんか
588名無し三等兵:05/02/15 23:25:40 ID:???
>>587

アイデアはあるんだけどね。形にするのが難しい…
ホワイトデーまでに完成したら(できたら)アップするわ
589まゆぱと(27):05/02/16 02:07:14 ID:???
(>>583からつづき)

まゆちゃんは、パトロールしながら、くみちゃんといろんなお話をします。
風紀委員会のお仕事のこと、他のお友達のこと、クラスのこと、お勉強のこと、
楽しかったこと、悲しかったこと、可笑しかったこと、びっくりしたこと、
そして、自分のこと、相手のこと。まゆちゃんとくみちゃんとは、一緒なところと、
ぜんぜん違うところとがあります。でも、違うところもお互いに大好きです。
『・・・まゆちゃんも、男の子より戦車の方が素敵だと思うよね?』
『もし神様がいて、戦車と結婚したり、恋人にさせてくれるとしたら、まゆちゃんは
 どの戦車がいい?わたしは、タイガーT型が旦那様で、恋人はパンターG型かな?』
・・・くみちゃんのこんなところも、まゆちゃんは(ちょっと理解不能ですが)
面白くて大好きです。そして、くみちゃんは本当は、ソ連の『JS−V』という戦車が
1番好きなくせに、それを素直に口に出せないとこは、まゆちゃんにも気持ちがよく分かり、
くみちゃんのことを(かわいい・・・)と思うのでした。
590まゆぱと(28):05/02/16 02:10:26 ID:???
まゆちゃんが、パトロールを終えると、たいてい夜の8時とか9時とかに
なっています。申告を済ませ、ロッカールームで制服を脱ぎ、
ベンチに腰掛けて、くみちゃんと自販機のジュースを飲みます。
(はああ〜。この瞬間がいちばんほっとするよ・・・)
それからバスタオルを羽織り、シャワーを浴びに行きます。
途中にあるランドリーは、洗濯機の数が少ないので、たいてい誰かが先に使用中です。
洗濯機の予算までは、なかなかつかないとのこと。
なので、下着はまだいいのですが、規則で宿舎に持って帰れない風紀委員の制服は、
あんまり洗濯できなくて、ちょっと汗臭くなってしまうのが悩みの種です。
591まゆぱと(29):05/02/16 02:11:24 ID:???
まゆちゃんは、シャワーを浴びた後、体操服に着替えて、警備本部の食堂で
遅めの晩ご飯を食べます。警備本部のご飯は、あまり美味しくないと評判なのですが、
とてもお腹が空いているので、2人ともモリモリ食べます。
(牛乳はお代わり自由なので、まゆちゃんはマグカップに2杯は飲むことに決めています。)
それから、休憩室のソファに座ってテレビを見たりして、ちょっとだけぼーっとします。
592まゆぱと(30):05/02/16 02:12:43 ID:???
まゆちゃんが、休憩室の窓から外を見ると、ちょうど次のパトロールが
出動するのが見えます。深夜から朝にかけての夜勤や、危険度の高いパトロールは、
高等部の風紀委員が担当するのです。彼女たちはホルスターに本物のピストルを下げ、
750ccのサイドカーに搭乗します。デフコンの高いときには、
制服の上に重たいボディーアーマーを装着し、64式小銃も背負うきまりです。
エンジンを咆哮させ、さっそうと発進していく姿は、とてもカッコよくて憧れます。
593まゆぱと(31):05/02/16 02:14:03 ID:???
まゆちゃんは、警備本部から出ると、外はもう人通りも少なくなっています。
くみちゃんとは別々の宿舎なので、(また明日ね!バイバイ)と言って別れます。
まゆちゃんは、宿舎に帰ってすぐベッドに入って寝るわけではありません。
宿舎のお友達とちょっとお喋りして、それから夜の12時くらいまで、
眠いのをガマンして一所けんめいに勉強するのです。
(ちなみに、くみちゃんは夜の1時くらいまで勉強するそうです)
594まゆぱと(32):05/02/16 02:17:23 ID:???
まゆちゃんは、この学校に入って大変だな〜と思うこともあります。
でもまゆちゃんは、他の大勢の人たちと一緒に、防女の日常を立派に支えています。
そしてまゆちゃんには「第101騎馬保安小隊に入る」という、将来の夢があります。
身長も少しずつ伸びて、まゆちゃんは一歩一歩、自分の夢に近づいています。
お互いの夢をかなえるため、くみちゃんとバディをお別れする日も、
いつか来ることでしょう。
・・・その日までがんばれ、まゆちゃん。がんばれ、まゆぱと!

(END)ほんと長くなってスイマセソでした〜。
595名無し三等兵:05/02/16 22:02:35 ID:???
>>589-594

GJ!
596名無し三等兵:05/02/16 22:59:00 ID:???
>>587
去年だったか、防女にある資料として「バレンタイン戦車」の実働車両がある。
ってネタもあったような……
597名無し三等兵:05/02/16 23:10:34 ID:???
今年はチョコ色のF-117が防女に来たとか来ないとか
598名無し三等兵:05/02/16 23:19:32 ID:???
>>541>>546のwikiって何?
すれ違いは承知の上で教えていただきたく…orz
599名無し三等兵:05/02/17 00:29:10 ID:???
外部から誰でも編集できるWebサイトみたいなやつ。
スレのまとめサイトに使われている例は多い。
600名無し三等兵:05/02/17 18:29:24 ID:???
wikiに暫定的な掲示板を作りました。
まとめサイトに関して意見要望などある方はどーぞ。

http://r1.php-s.net/bbs4/bbs4.php?id=BJ
601598:05/02/17 21:26:33 ID:???
>>599

サンクス!しかし誰でも編集できるとなると悪用されそうだな…その辺はセキュリティがあるのかな?

何にせよ自分には手を出せそうもない…SS書いて貢献しますか
602名無し三等兵:05/02/17 21:41:30 ID:???
>>596
慰問として送られた物資の中にバレンタイン戦車がって言うネタもあった気がする
603名無し三等兵:05/02/17 22:06:56 ID:ba0iTyJo
メイド科あたりに行くとお菓子作りや男を感動させるシュチュエーションの
演出方法とかもカリキュラムに入ってる気がする
6042スレより転載:05/02/17 22:45:15 ID:???
399 名前:名無し三等兵 :04/02/14 00:09 ID:???
教官 「どーゆーわけで、バレンタインだからイラクに送れとの事だ」
生徒A「もう送りました!」
教官 「おっ、いやに手回しは早いな」
生徒B「いやぁ〜日本もやるときはやるんやなと正直思ったわ。本当」
生徒C「…あれなら、無いほうがマシ…」
生徒D「でも、あれって何かの役に立つわけ?」
生徒C「…コケ脅し」
教官 「???、あんたら一体になに送ったのよ」

一方、イラクの自衛隊駐屯地
隊長「防女から物資が届きました!」
隊長「おっ気が利くな。これで少しは士気があがるだろう」
隊員「荷物はこちらです

荷物集積にあったのはひときわでっかい木箱。
トレーラーがよくひっぱる荷台くらい。
具体的にいえばナイトライダーを収容するトラックの後ろ部分くらいの大きさ。

隊長「よし開けてみろ(けっこう期待 」
隊員「何個くらい入っているんでしょうね(期待大 」
              んが、そこにあったのは…
605続き:05/02/17 22:47:21 ID:???
−戻って防女では
教官 「えっ、それじゃ資料室にあるバレンタイン(歩兵戦車MK3)送っちゃったの!??」
生徒A「はい」
教官 「呆れた…バレンタインっていったら慰問品のチョコに決まってるじゃないの!」
生徒B「あれ治安悪化に伴う装備の補強のために、原用装備じゃマスコミがうるさいから
    あえて旧式兵器で火力を補うじゃないんですか?」
教官 「…」

−翌日、駐イラク英軍基地
兵士 「ウワ!基地ノ前ニ戦車ガ捨テテアリース!!! WHY????」
606名無し三等兵:05/02/18 19:40:04 ID:???
なるほど>>596>>602も間違ってはなかったわけだ
607名無し三等兵:05/02/20 11:54:03 ID:7ZX6iL7Q
ズゴックや両用三人娘は今頃何やってるのでしょうか?
今月から始まる進級テストの準備と試験にかかりきりかな?
一体何をやらされるのだろうか?

さて >>81-84のネタも中々防女の一面をあらわしているように思うのだが
皆の衆はどう思う?


608名無し三等兵:05/02/21 00:57:07 ID:???
なんかここって、蓬莱学園の残党が巣くっているような希ガス。
609名無し三等兵:05/02/21 09:08:11 ID:HumwVf3Y
・・・・メイド教官物語プリーズ!
データベースにメイド教官(乃至、メイド科)設定蓄積・閲覧ログが
できれば・・・・・
神様 ご一考ください
610名無し三等兵:05/02/21 18:54:45 ID:???
>>609
人間は逆立ちしたって神様にはなれない!
と言うことで教官ネタが出てくるまで時間つぶし。

防衛女子学校、校内――――

月に1回の憲兵のミーティングが行われている。さほど広くない部屋に
1号から6号までの全ての憲兵が集められている。部屋の前の机には生徒会長、
各憲兵隊長、その他のトップが集まっている。まともな生徒なら顔を上げられない。
が、嫌でも上げねばならぬ。

「今月の巡回は今配ったプリント通りです………質問が無ければ解散。」

進行役の生徒が無機質な声で喋る。これで月に1度の疑似地獄も終わりか…ほぼ全ての
生徒がそう考えていたところであった。猛烈な足音と共に部屋のドアが開け放たれる。
息を切らした生徒が駆け込んできた。足はふらふら、汗はだらだら。とても見ていられない。

「生徒…かいちょ……けんぺ…隊長…。」

言うだけ言ってその場に崩れた。周囲の生徒が何とか抱きかかえる。何かを差し出すような
手の動き。生徒会長がそれを受け取る。何かの手紙のようである。中身を素早く確認する。
刹那、驚愕の表情が浮かぶ。

「すぐに機甲科へ連絡を…」

最後まで言えなかった。いや、言ったのだろうが爆音にかき消され誰にも聞こえなかった。
全員外を見る。向こうの方で煙が上がっているのが見えた。「機甲科の格納庫…」窓に張り付
いていたうちの1人がつぶやく。その一言を聞き逃さず、かつ生徒会長の言わんとしたことを察し
た憲兵隊長らが声を上げる。
611名無し三等兵:05/02/21 18:55:42 ID:???
「4、5、6号生徒は機甲科の格納庫へ!他は不審者が居ないか調べろ!急ぐぞ!」

弾けたように動き出す憲兵達、いったい手紙には何とあったのか?今はわからない。


――防女機甲科 格納庫――

現場は凄絶な有様であった。機甲科の生徒も出てきているらしく、相当混乱していた。
にもかかわらず何とか指示を出している老人。この老人の名前は金阪広志(かねさかひろし)
という。この道数十年の大ベテランで、車と名前の付く物はたいてい整備することが出来る
という恐るべき特技を持っている。一応男なので扱いは「用務員」となってはいるものの
長年の経験とカンをいかし実質的に機甲科の整備全般を担っている。
 指示に従いあわただしく動き回る機甲科の生徒。その様子を苦虫を噛みつぶすような表情で
見つめる金阪。そこに近づいてくるのは生徒会長。

「金阪用務員……被害は…?」

聞きたくないような声で生徒会長が問う。

『MBTだけがやられちまったよ……他は傷もつけてねー。
 そっちどうなってるー!』

向こうのほうの生徒に叫ぶ。「こっちもだめでーす」という予想できた返事が返ってきた。

『で、生徒会長直々に参上ってことは何かあったんだな?』

逆に問いかける金阪。うなずく生徒会長。
612名無し三等兵:05/02/21 18:56:30 ID:???
 そもそも話は去年の富士総合火力演習にまでさかのぼる。演習の最後にイベントとして
防女と陸自で1対1のタンクバトルを行ったのである。「互いに刺激し合い今後の糧とする」
という一応の意義とは裏腹にプライドどうしのぶつかり合いである。相手は選りすぐりの精鋭、
一方こちらはいくら鍛え上げられているとはいえまだ20歳にもならない連中である。一時は
教官自らが勝負するという案も出たが最終的に「生徒の自主性を尊重する」という理由で却下
された。のだがまともにやっては勝ち目がない。故に伝家の宝刀、「破壊工作」を行ったのである。
演習用に使う予定だった90式を予備も含めて全て破壊、結果として防女の不戦勝になり、イベント
そのものが取りやめになってしまった。このことは陸自の人間の怒りを沸点にまで持って行き、
いつの日か復讐することを幹部に誓わせたという。 今回、防女に送られてきた「果たし状」、
要約すると去年のリベンジである。5日後、防女の演習場で。今回の陸自は本気である、
なんと90式後継戦車(仮)を出してくるという。が防女のプライドに賭けて逃げるわけにはいかない。

『やられたな…1、2号生徒が北部方面隊との合同訓練ってんで90式の大半をもってってるし…
 ナナヨンじゃ〜話になんねぇ。』

「代替車両はないのですか?」

『そんな都合のいいもんがあるわけなぁ……博物館の61式引っ張り出すか
 戦車回収車に増加装甲とATMのっけるか…。』

考え込む金阪、数秒後、ふと顔を上げる。顔に浮かぶのは3分の期待と7分の不安。

『いや、ある!一両だけ!』

「本当ですか!?」

『5日後ってんなら急がねぇとな…後頼む!』

言うだけ言って去ってしまう金阪。何が起こるのだか…。
613名無し三等兵:05/02/21 18:57:49 ID:???
――――――――――――――――――

『おう広志…ど〜ゆ〜風の吹き回しだー?自分からやってくるなんてよ〜。』

あまり明るくない倉庫のような場所で喋る金阪と同年代風の男。

『…ところで、ガキ共のお守りには慣れたか?』

「おかげさまで気狂いじみた毎日を送ってらぁ…。」

『戦車なんて漢の乗り物だと思ってたのによぉ、今じゃ小娘が乗り回すとはな…。』

「まったくだ、オレも時々考えるんだけどよ、いざって時にはあいつらを棺桶に放り込んで
 送り出さなきゃいけねえ。……まともな奴にゃーそんなことはできねぇ。」

『俺たちより先に逝っちまうかもしれねぇ、ってか……。』

「おこっちゃマズイから【有事】ってんだろ〜けどよ、実際問題なぁ。」

『あちこちから臭うけどな……世界中きな臭せぇ。』

そう言ってタバコをふかす2人。しばしの沈黙。

「例のブツはもう出来たのか?」

『あれだけ好きにやれってったのに今更そのセリフたぁ〜な〜。
 コイツはクルマとは違うんだぜ?』

かったるそうに話し合う。長年のつきあい故、だろうか。

『納期なんざねぇからゆっくり弄れると思ったのによー。』
614名無し三等兵:05/02/21 18:58:37 ID:???
やはりダメか……そう金阪が思ったときであった。タバコを指に持ち替えたこの男が言う。

『トランスポーターがあればもうドコにでも運べる。』

「そうか…悪るいな、迷惑かけて。」

『困った時はお互い様よ。』

そう言って互いに顔を向け合う。2人とも顔がにやついていた。

――――――――――――――――――――――――――――――――

演習当日。防女はいつになく殺気に満ちあふれていた。
過激派の一部(具体的に誰らかは想像に任せる)が陸自の駐屯地に襲撃を仕掛けかけようとした
のを何とか押さえ込んだり、施設科の生徒を動員し演習場に対戦車地雷を仕掛けたりと
なにかと忙しい5日間であった。ともかく彼女らを最も腹立たせたのは自分らと同じ戦
法で同じ事態を引き起こされたことであった。この事件以降防女の防衛システムは
飛躍的に進歩していくことになるがそれはまた別の話。

一方、機甲科の格納庫  演習のために最後の調整が行われていた。今回は防女側も手を
抜かない。バリバリの教官達が戦車に乗り込む、その戦車とは・・・・
615名無し三等兵:05/02/21 18:59:21 ID:???
          ≡74式戦車 防女デモ仕様≡


90式後継戦車(仮)が当分の間は陸自と防女に等しく配備されると言うことが
決定され、74式はここ防女でも数あわせのため少しずつではあるが退役してい
くことになる。それに目を付け、その内の1両がデモカーならぬデモタンクとし
て大幅に改装されることとなったのである。その全権は金阪にまかされ(と言
うよりも上層部はそもそも興味が無く責任の押し付け合いだったらしい)たのであった。
今の今まで某工場で改装されていたのである。故に、襲撃を避けることが出来た。


|74式防女デモ仕様  改装要目一覧     

|L7互換 105mm滑腔砲 105SB + サーマル・ジャケット
|熱映像式暗視装置
|デジタル式弾道コンピューター
|レーザー検知装置 
|履帯離脱防止板付き起動輪
|ERA付きサイドスカート
|スモークディスチャージャー交換(8連装×2基)
|金属線で強化されたゴム製キャタピラ
|正面装甲増加
|セラミック・ディーゼル+ターボチャージャー
|+ガスタービン コンパウンドエンジン Max1200ps

|etc...


|uso800w
616名無し三等兵:05/02/21 19:00:40 ID:???
その教官に金阪が話しかける。

「なぁ、教官さんよ、操縦手は赤松のヤローにやらせてくれねぇか?」

『赤松生徒……ですか?』

「ああ、そうだ。」

『しかし彼女は…』

「オレが説得する。だめだったらこのままで良い。」

いつになく熱く語る。話にあがっている赤松というのは機甲科の3号生徒である。
中等部の終わりからめきめきと頭角を表わした。とにかく戦車の操縦が上手くどんな状況
でもどんなことでも大胆かつ繊細に決める。実力は1、2号生徒並かそれ以上とも言われている。
もちろん努力無くして今の結果は無いのだが才能があったと見るべきであろう。
戦争という物はアニメや漫画と違い戦車兵1人でどうなる物ではないのではあるが……。
教官連中にも(良い意味で)目を付けられ、シゴキの対象となり、さらに何かと口を出
されるようになった。しかし本人にとっては迷惑以外の何物でもなかったのである。
才能故の欠点というか、実技は完璧なのだがいかんせんペーパーテストがダメすぎる。
先日、そのことについて教官にたしなめられた際、ついに日頃のイライラが吹き出した
のか壮絶な口論となった。一般用語では「キレる」という形容がふさわしいやり合いだったという。
これは純粋に彼女を思いやってのことなのだが、その意志をくみ取れるほど彼女は大人ではない。
それに生徒の大半がそうであるように彼女もまた軍隊という物が好きなわけではないのだ。
そのことが響いて教師(官)不信になってしまった。
617名無し三等兵:05/02/21 19:01:38 ID:???
『はぁ……好きにしてください。』

なんとかして彼女のやる気を取り戻したい、そう考えた教官達は苦渋に満ちた顔で答えた。
本来なら生徒1人に構うことなどしないのだが、熱して叩けば伸びる生徒をここで冷まして
しまうのはもったいないと考えたのであった。
 早速彼女を捜すため金阪はその場を去る。

―――――――――――――――――――――――――――――――――

「オイ赤松、ちょっとこっち来い。」


「今から演習やるんだけどよ…お前操縦手やってみないか?」

『他には誰が?』

「教官連中だ。」

『断る。何であんな奴らと一緒に…』

思った通りのしゃべり方をする赤松。

「お前さんの腕なら下手な教官より上手いさ」

『下手なおだて方だ。第一勝算はあるのか?』

「施設科の連中が汗水流して地雷を埋めた。おびき寄せれば一発よ。」
618名無し三等兵:05/02/21 19:02:43 ID:???
『そんな簡単にいく訳ないだろう。』

「(仕方ねぇな…作戦変更だ)お前…ホントはびびってるんだろう?」

『なっ!?』

「わかってんだよぉ…オレにはすべてお見通しさぁ……。
 なんてったって新型だからなぁ、いくらカリカリに仕上げたところで
 ナナヨンじゃ〜だめだな」

『……。』

「お前はそのへんのこと疎いからヤツらがどんな戦車持ってきたかよく知らないだろ?」

『新型って…そんなに凄いのか?』

「(乗ってきたヽ(゚∀゚)ノ )   あぁ〜とんでもない化け物さ。複合装甲着てるし、主砲は140mmだしなー」

『……。』

「まぁ気が向いたら来てくれや。」

それ以上何も言わずに行ってしまう金阪、作戦の半分は成功だ。
619名無し三等兵:05/02/21 19:03:33 ID:???
あれから何分たっただろうか…ふと時計をみる赤松。演習までにはまだ
20分はある。今から行けば十分間に合うだろう。 いやいや、と頭を振る。
なぜあんな連中と一緒にそんなつまらないことを?あいつらは鬼畜だ、奴らの辞書に
生徒に対する愛、などという言葉は乗っていない。乗っているはずがない。
 そう考えると同時に、「戦いたい」という欲も出てくる。新型戦車だともてはやされる奴を
実力を持って倒す。現実性はおいといてこういう考え方は嫌いでは無い。
 さらに、なぜこんな事を本気で考えているんだという全てを否定する考えが出てくる。
はやく時間切れになってしまえば良い……そうすればもう何も考えずに済むのに……。

「何でだ、死ぬほどイライラする。演習場に行きたくてたまんない…戦車に乗ることはそんなに
 好きじゃないのに……、けど、もう何年間も雨の日も雪の日もみんなと一緒に訓練して、地形
 まで覚えてて…それを新型戦車だからってなんで逃げなきゃなんないんだ…。プライドとか、
 そんなくだらないことのためにやるんじゃない。ただ…自分が1戦車兵としてドコまでやれるのか…」

意味のないことをだらだらと言い続ける、彼女の何かが少しずつ変わっていく、筈である。
否、仮にも金阪と教官に目を付けられた生徒だ、確実に変わる。

「………ええいっ!」


―――――――――――――――――――――――――――――――――

「そろそろ始めたいのですが。」

陸自の人間が吐き捨てるように言う。

「配置に付きましょう。」

『分かりました。』

こちらも投げつけるように言い返す。言うだけ言って向こうへ行ってしまった。
620名無し三等兵:05/02/21 19:04:27 ID:???
『赤松生徒、ダメでしたね。』

「……らしいな。」

申し訳なさそうに後ろを振り向く金阪、目に入ってきたモノは……

「赤松……おめぇ…。」

不満そうな顔でたたずむ赤松が居た。急いで来たのか息が上がっている。
そのまま一言も言わずに戦車へ向かう。

『赤松生徒。』

教官の内の1人が呼び止める。しかし、立ち止まりはしたものの
顔をこちらに向けない。平時なら懲罰モノか?

『今は互いに集中しろ、言いたいことはお互いにあるが
 演習が終わるまでは痛み分けということでどうだ。』

その言葉に何も言わずうなずく赤松。
覚悟は決まった。

「こいつのガスタービンは特別でな。回転数をキッチリ上げてからシフトチェンジしろよ。」

金阪が最後のアドバイスを言う。

「勝って来いよ……。」

防女の期待を背負ったナナヨンはゆっくりと演習場に進み出す。
登る朝日に天佑を確信したかのように……

戦闘描写なんて出来ないからここで終わりにさせちくり(´・ω・`)
621名無し三等兵:05/02/22 15:30:20 ID:???
よし、ぐっぢょぶ
622名無し三等兵:05/02/22 18:46:41 ID:???
>>610-620

GJ!

続きはあった方がいいのかな?
戦車知識ほとんど0の俺でいいなら続きを書いてみるが…
623名無し三等兵:05/02/22 22:51:33 ID:+NbxZnAb
ゼロならやめてくれ
B52が空母から出撃するような話になりそうだ。

あと、610−620の作者さんGJ
防女の学生の多くが必ずしも軍隊が好きなわけではない、という表現を
見たのは久方ぶりでした
624622:05/02/23 05:33:13 ID:???
>>623

それもそうだ、せっかくのいい話だしな

さて、仕事行ってくるか…
625名無し三等兵:05/02/25 01:33:35 ID:7w+xbQXj
ふと思いついた悲しい学生の話
親の失業、借金苦による一家心中のただ一人の生き残り
小学生で天涯孤独となり、頼る親戚もおらず、かといって
施設にもなじめず、どこにも行く場所がなく防女にやってきた。
学友たちに時々届く便りや差し入れ、だが彼女だけには何も届かない。
成績中位の目立たない学生である彼女。

これからどうなるのだろう
626名無し三等兵:05/02/27 11:52:33 ID:gy885buf
もうじき、防女も卒業式だなあ・・・・
と、考えたときふと思いついた嫌な卒業生。

何も考えずに、学費、給付金返還免除のため卒業後、3年間の自衛隊暮らし。
元々、軍事に大して興味がなかったため、3年の強制服務期間後あっさり除隊。
だが、語学と自動車免許以外、娑婆で役に立つ資格を何一つ持ってないことに
気づき、現在、毎日職安通い。
まだ22なんだから選ばなければ仕事はいくらでもあるのに
なまじ高スペックに作り変えられているため今更お茶汲み事務員をやる気にも
ならず、たまに働いてごろごろする日々。

・・・・・どんな集団でも一部は必ず落ちこぼれる
今までこのスレでは、「優等生」ばかりが脚光を浴びていたが
落第すれすれで進級・卒業した奴のことを考えてみるのもいいかもしれん。
627名無し三等兵:05/02/27 15:40:35 ID:???
主要教科、語学、戦史などの知識は並外れて持っているが、
「どうやったら赤ちゃんができるか」
を知らないまま卒業する生徒も、結構いるような希ガス。
628名無し三等兵:05/02/27 18:34:57 ID:???
>>625-627

話の流れをぶった切ってすまん
今更ながらバレンタイン物ができたんでアップしてみる

ただ、ちょっと皆さんが期待してるモノにはならなかったと思う…萌えないだろうなぁorz

謝罪はしますが賠償は(ry
629バレンタイン決戦1:05/02/27 18:36:58 ID:???
響く爆音、舞い散る枯葉、ここは防女のはずれにある訓練飛行場
約2kmの滑走路に管制塔、巨大なハンガー、ここで訓練を受けるのは統合要員の飛行科だ

約10年前まで陸、海、空それぞれに教育をしていたが「予算削減」の名目で統合された飛行要員の教育科として再編されたのだ
しかし全く同じというわけではなく、1号生徒になれば陸海空それぞれの教育組に分かれて専門の教育を受ける
「固定翼分隊」と「回転翼分隊」があり、本家自衛隊も羨むほどの装備が揃っている
「予算削減で統合」は表向きの理由で、統合任務に対応できるアビエイター(飛行兵)を養成する…というのが真の統合の理由、らしい
(この予算はどこから出ているのか…は誰も触れてはいけない秘密として財務省に伝わっている)

2月も半ば、寒い滑走路の脇でプッシュアップの姿勢を取る6人の少女。その前に竹刀で肩を叩きながら仁王立ちする中年男性がいる
「テメェら1号にもなってその有様かぁ〜情けねぇなぁ!」罵声を浴びせるのは回転翼分隊・陸上組の瓦晋太郎教官だ
「おぅ中根ぇ、なんで説教食らってるかわかってるかぁ?」中根と呼ばれたお下げ髪の少女に近づきしゃがみ込む
「ハイ!本日午前中の訓練でメインローターを森の木にぶつけたからですっ!」中根千枝(なかね・ちえ)回転翼分隊・陸上組所属の彼女は寒さに耐えつつ叫ぶ
630バレンタイン決戦2:05/02/27 18:39:01 ID:???
「そうだ、てめぇがローターをぶつけて機体を揺らしたせいでぇ…強襲科3号生徒の乙女達が負傷しちまったんだなぁ!」耳元で怒鳴り上げる瓦教官、中根は顔を下に向けて唇を噛む
「強襲科のお嬢さん方ごめんなさいのプッシュアップ50回、はじめぇ!」「1!2!3!…」寒空の中、必死のプッシュアップが続く
「続いて整備班のみなさんごめんなさいの50回、はじめぇ!」「1!2!3!…」
「続いてブラックホークさんごめんなさいの50回…はじめぇ!」「1!2!3!…」
体をガタガタと震わせながら少女達は腕を曲げる

「そして最後にぃ…オレ様にごめんなさいの50回、はじめぇ!」「1!2!3!…」
合計200回のプッシュアップを行う
「…49!50!」「その場に立て!」全員が直立不動の姿勢を取る
「この1年、テメェらの面倒見てきたが…」ビシッと整列する学生達をにらみつける瓦「テメェらはクソだ!カスだ!オレの知る限りで地上最低の物体だ!」ツバを吐き罵倒の言葉を並べる
「ヘリの値段を知ってるか?テメェらの生涯賃金なんか軽く上回るんだ!一番安い部品のテメェらが高級品のヘリを落とすなんて事態、オレには耐えられん!」パシッと竹刀を滑走路に叩きつける
「今後ふざけた飛行をオレの目の前で見せてみろ、全員坊主頭の上もう1年クソ地獄にたたき落としてやる…!」最後に全員の顔をなめ回すように見回し、瓦はハンガーにある教官室に帰っていった
631バレンタイン決戦3:05/02/27 18:41:40 ID:???
「なによアイツ!」「ふっざけてんじゃないわよ!」「な〜にが『地上最低の物体だ!』よ!」ここは防女の大浴場、6人の少女達は怒りを爆発させている
「ち〜え〜、気を落とさなくてもいいわよ」浴槽に深々と体を沈める千枝に、同級生が声をかける
「ローターの幅よりちょっと広いだけのスペースにホバリングなんて、できるわけがないのよね〜」
「そうそう、結局私たちは誰も木の隙間にはいることさえできなかったんだから」
「でも…」千枝が口を開く「教官はやったよ」
その一言に全員が黙り込む
実技飛行を展示した瓦教官のヘリは、まるで静止画像のように微動せず木の隙間をホバリングし続けたのだ
「…」「…」「…でもさ」誰かが口を開く「やっぱり、卒業までに一度はギャフンと言わせたいよね〜」みんなうなずく
「でもどうやって?」「あのね、ちょっと考えたんだけど…」6人が額を寄せ合う「…どう」「う〜ん、だったら…」ヒソヒソ声で策略を練りつづける…

同じ頃、教官室「…ちょっと厳しすぎやしないかね?」「まったく問題ないと自覚しております」航空科先任教官を前にして、まったく動揺のない瓦である
「あの子たちはもう十分なレベルじゃないか、陸自のコブラをOH−6で子供扱いしたそうじゃないか」
「そんなもん、誇れるもんじゃありません…それでは失礼します」「あ…おい!」バタン、と先任教官室のドアが閉まる
「まったくあの男は…」忌々しそうにつぶやく先任教官「しかし、能力は高いんだよな…」
632バレンタイン決戦4:05/02/27 18:43:43 ID:???
教官室を通り抜けヘリを格納しているハンガーに足をのばした瓦、広大なハンガーには卵形の機体を持つOH−6をはじめUH−1、UH−60、OH−1、CH−47、AH−1Sなどの自衛隊採用機体(当然、独自の改造済み)
その奥にあるのはハインド、ロイホック、ピューマ、コマンチetc、そしてまだ試作段階のハズのオスプレイ…
それらの機体を見てあきれたような顔をする(どこにこんな予算があるというんだ?)

瓦はもともと陸上自衛隊のヘリパイロットだった
まだ若かった10年以上前、海上自衛隊の1等海佐が提唱した「海兵旅団」のテストパイロットに選ばれたのだ
海兵旅団の訓練は過酷を極め、そこで彼は比類無きヘリ操縦を学んだのだった

しかしその海兵旅団構想は、政治の舞台で様々な思惑に巻き込まれ消滅。1等海佐は失脚し隊員達は全国散り散りに飛ばされてしまった
その時に瓦は陸自を辞め、アメリカでまだ発展途上だった「民間軍事会社」に就職…その後はアフリカや中東、コソボ、コロンビアetc…世界中の紛争地帯をヘリパイとして文字通り飛び回ったのだった
某国のゲリラ狩り任務で被弾し、静養のため帰国した彼を「ぜひとも教官に」と言ってスカウトしたのは、世界的にも珍しい女性専門の軍事学校「防衛女学校」の人間だった

好奇心と静養を兼ねて付いた教官職だが、これが意外に面白かった
どこから出るのかはわからないが、潤沢な予算で最新鋭装備を惜しげもなく購入できる(陸自の頃はコピー代一つで苦労していた)事
同様に充実した訓練施設、整備施設、使い放題に近い弾薬・砲弾・爆薬類
そして何より少女達のレベルの高さだ。基礎体力、技術習得の早さ、そして度胸。どういう教育をすればここまでの人間ができあがるのか…

口では厳しいことを言っていても、少女達を誰よりも認めているのは瓦本人だった
鍛えれば鍛えるほど、彼女たちは強くなる
そしていつか自分を抜くかもしれない…その日を心待ちにしている自分の心を彼は笑う
(まだひよっこじゃねぇか、夢見てんなよ)自嘲的な笑みを浮かべ、彼はハンガーを後にした
633バレンタイン決戦5:05/02/27 18:46:11 ID:???
数日後の月曜日、0800(午前8時)ハンガー前に整列する少女達の前に瓦がやってきた「教官に敬礼!」ビシッと敬礼を決め、瓦も敬礼を返した
「今日の課目については…」「教官!」少女達が突然声を張り上げる「な、なんだぁ?」不意を突かれ少し身を引く瓦の前に「果たし状」と書かれた紙が突きつけられた
「空中戦勝負、願います!」6人がずい、と前に一歩踏み出す「な…」と身を引くのも一瞬「なんだとぉ?勝負しようってか、テメェらひよっこどもが?」次の瞬間、腹を抱えて大爆笑する
「はっはっはっはっはっはっは!笑わせんな!相手になると思って…」しかし少女達の目は真剣だ「…」果たし状を手に一歩も引かない
しばらく全員の顔を見渡し、ため息を一つ「ふぅ…誰が相手だ?」中根が前に出る「テメェか、よぅしわかった。ただし…負けたら全員坊主だ、いいな!」
全員の顔を見渡し睨みつけるが、誰も一歩も引かない「…その代わり、私が勝ったら何か一つ言うことを聞いて貰います」中根も胸を張って言う
「ほ〜う…」嘲るように笑う瓦「勝つつもりか、笑えるジョークだな。いいだろう…」そして機体の方を向く
「乗れや、軽くもんでやるよ」そう言って駐機してあるOH−6に向かった

防女使用のOH−6は、当然ながら自衛隊の使用するモデルとはひと味もふた味も違う。機体の内側には防弾・防片機能を持つケプラー装甲を貼り付け、機体フレームは特殊なチタン合金で軽量になり尚かつ強化されている
エンジン出力は強化され、主翼にはOH−1のヒンジレス・ハブを使用。機体下部左側に7,62mm機銃を装備した、ある意味まったく別の機体とも言える改造を施している
空戦訓練の際は空砲を使用し、命中判定はレーザーを使用した「バトラー交戦装置」を使用する
634バレンタイン決戦6:05/02/27 18:48:18 ID:???
朝日に輝く舞鶴湾を背に2機のヘリが向かう先は、滋賀県北部にある陸上自衛隊あいば野演習場。近畿でも有数のスキー場が並ぶこの地域、眼下の山々は白く染まっている
『どうだ〜ぶるってんじゃねぇか?』無線機から聞こえるのは瓦の声、中根は確かにブルっていた…寒さのせいで
防寒服に身を包んでも上空の寒さは体に堪える、ヘリはその機体を軽量化する必要があるため、最低限の空調設備しか備えていない
(集中すれば…寒さなんて)手足の感覚を最大限に、5感のみならず第6感までも総動員してヘリとの一体化に集中する。ローターの風切り音、エンジンの振動、自分の手と足を_単位でコントロールする
演習場上空にさしかかった『よぅし、じゃあ始めるか。ハンデやろうか?』「いえ、いりません!」『へっ、後で泣いても知らんぞ』そう言って教官機は機首を回転させ、琵琶湖に背を向け山側に向かっていった
あいば野演習場は東西に長く、東側に琵琶湖がある。湖畔を走る国道161号線とJR湖西線を眼下に見ながら、中根は教官機が演習場の西端に向かうのを眺めていた
演習場の東西に分かれ正面に向かい合い、お互いの合図で一斉に演習場に進入する…空手か柔道の試合のように、空中戦勝負は始まった
635バレンタイン決戦7:05/02/27 18:50:27 ID:???
真正面に見える教官機、お互い時速200kmで接近してるため一瞬で射程距離に入った。パララっ…と銃口が火を噴き、両機とも右側にブレイクした
背後を取るために大旋回…しかし瓦はさすがに教官だけあり、蜂のように回り込んで中根機の背後につけた「くっ!」今はとにかく逃げるしかない…機体を右に左に振って教官機を振り払おうとする
『おいおい、ケツ見せて誘ってんのかぁ?』瓦の声がイヤホンから入る、まだまだ余裕のようだ『早く逃げないと撃っちゃうぞ〜』そう言いつつ短く機銃の引き金に軽く指をかける
丘を横に見ながら必死の旋回、そして上昇…急降下、なんとか教官機を引き離すことができた
「はぁ…ハァ…」もう寒さは感じない、強烈なGに耐えて操縦に集中する

ふたたび正面に教官機を捉える『そんなんで勝負を挑もうとはなぁ、笑えるねぇ!』無線越しに笑い声が聞こえてくる『お遊びしてるほどオレも暇人じゃねえんだ、5分以内にカタ付けてやるよ』
次の瞬間、機首を下に向けた教官機が猛然と加速して向かってきた
「くっ…!」同じように機首を下に向ける中根、しかし一歩遅く教官機に背後を取られてしまった
「くそっ!…くぅ…」急降下、急上昇、左右旋回、あらゆる戦技飛行を駆使して教官機を振り払おうとする『へいへい〜逃げてるつもりかぁ?』余裕さえ感じさせる声が聞こえる
『もう飽きた、その程度で勝負とはなぁ〜とどめ刺してやるよ!』一気に距離を積めてくる、負けじとエンジン出力を上げて離脱しようとする中根(あと少し、あそこなら…)逆転の秘策があるのか?中根はある一点に向かって速度を上げる
636バレンタイン決戦8:05/02/27 18:53:21 ID:???
同じ頃、防女教育施設内にある視聴覚教室…授業のために入ってきた生徒が、テレビの前にDVDが数枚置いてあるのを発見した「…あれ〜忘れ物かなぁ?」拾い上げたそのDVDは…
「ブルーサンダー」「エアウルフ」「アパッチ」など、はるか昔に一世を風靡したヘリコプター物の映画だった…

渓谷の中、左右に山肌が流れる。ピタリと背後に付けられた中根『さぁ〜撃墜してやるぜぇ』嬉しそうな声、そして引き金に手をかける瓦…次の瞬間
「今だっ!」中根が叫ぶんだ
エンジン出力を一気に下げる。一瞬、無重力状態になる機内、目に映る全てがスローになる…一気に谷間に降下、いや落下した中根機の上を教官機が通り抜ける
『何っ!?』教官の慌てる声、操縦桿を引き機首を上げる「あ〜た〜れ〜!」引き金を絞る、銃口の先には教官機の土手っ腹が見える…
パララララ…銃口が火を噴き、レーザー光線が教官機の交戦装置のセンサーを捉えた

ブザーが機内に鳴り響く、機外に取り付けてある交戦装置の発煙機が煙を吐き出した
「コノ機ハ撃墜サレマシタ、繰リ返シマス、コノ機ハ撃墜サレ…」無機質な機械音がスピーカーから鳴り響いた
「あ〜くそっ!」ガン!とスピーカーを殴りつける瓦『教官!』と嬉しそうな少女の声「…無茶しやがって。これ以上高度を下げたらローターが谷に当たるだろ?」
谷間を飛び背後に付けた機を一気に高度を下げてやり過ごす…敢えて機を失速させ、ローター幅ぎりぎりの谷間に滑り込む。そして機首を上げ一斉掃射…「どこで覚えた?オレは教えてないな」『この週末に映画をたくさん見まして…』照れたような声が聞こえる
『やったね〜千枝!』『教官、約束ですよ〜』別の声も入ってくる。上空に上がった2機のOH−6を1機のUH−60が出迎えた。学生達が追いかけてきたのだ
637バレンタイン決戦9:05/02/27 18:55:23 ID:nAIv7sht
「ったく、勝手に来やがって…まぁいい、約束だ」あきらめたように言う瓦「何が望みだ?坊主にでもするか?」『座席の下にある物を受け取ってください』「?」手を伸ばすと何やら箱らしき物がある
「なんだこりゃ?」女の子らしいリボンの付いた包装紙、中を開けてみると…「なんだこりゃ、チョコか?」
『教官、今日が何の日かご存じですか?』
「…バレンタイン・デーか」
『そうです、それ全部食べてくださいね♪』
「仕方ないな…」不格好ながらおいしそうなチョコを口に運ぶ瓦、しかし次の瞬間
「…辛っ!何だこりゃ!?」砂糖ではない、何か別物が入っている「…これは…」
『全部食べてくださいね〜ハバネロ入り、塩入り、タバスコ入り、醤油入り、あと何だっけ?』
『黒酢入り〜』
『約束ですよ教官♪』嬉しそうな声が聞こえる

『私たちの感謝の気持ちです、教官♪』中根の声だ「…わかったよ、食ってやるよ!」ヤケクソでチョコを口に放り込む
「…うぇ…」思わず操縦桿を左右にぶらせる
よたよたと飛ぶOHを見て笑い声がまた聞こえる「くっそう…やられたよ」そう言いながら、瓦の顔はなぜかゆるんでいた
「よくぞここまで…」変な味のチョコに顔をしかめつつも、その目は嬉しそうに笑っていた…
638628:05/02/27 18:57:24 ID:???
改めて見直したけど、やっぱり萌える要素が全然無いなぁ…
しかも最後にsage忘れてるし…ダメダコリャorz

「萌え」って難しいなぁ
639名無し三等兵:05/02/27 19:29:53 ID:???
乙であります。
自分はヘリについては無知なのですが非常に面白かったですよ。

実は自分たった今黒酢入りチョコを食した所で驚きました。
640名無し三等兵:05/02/27 22:33:14 ID:1pp1U1FA
GJ
良作ありがとうございます
あと、「萌え」が目的のスレでないので無理やり入れる必要はないと思いますよ。
メイド教官物語にしても、新米諜報員の任務を超えた健気さ がメインですし
641628:05/02/27 23:22:23 ID:???
Σ (゚Д゚;)あるんだ!>黒酢入りチョコ

>>639
>>640
どうもありがとうございます
確かに「萌え」が絶対必要というわけではないようですね〜

次は>>625-627のどれかで挑戦してみるか…
642名無し三等兵:05/02/28 14:46:00 ID:Z/ih/NjN
>>632
あーそれと
>世界的にも珍しい女性専門の軍事学校「防衛女学校」の人間だった

ここ、国立防衛女子校ですのでよろしく
643名無し三等兵:05/02/28 17:52:03 ID:???
644名無し三等兵:05/02/28 22:38:53 ID:xdaiitbA
>>626
防女の毎年の卒業生は開校以来100人前後
大抵は、進学や術科学校、もしくは自衛隊の中堅幹部候補生として
それぞれの組織の基幹要員となるが、やはり3年の給付金返済免除期間を
過ぎるとあっさり除隊し娑婆に戻るものもそれなりに存在する。
大抵は普通の社会人として平凡な生活を送るが、訓練漬けだった少女時代を
取り返そうと、22で身を持ち崩すものもいる。
最も、本人は意識せずとも足掛け9年かけて気合と筋金をいれられた身体と
精神は容易な堕落を許さず・・・・・・
銀座のホステス見習い3日目で、オーナーに熱望されて秘書にクラスチェンジ
したのがいるそうな。

不幸な身の上の高スキルな美女
彼女ならナンバー1も狙えたのに と惜しむ声も多い
645名無し三等兵:05/03/01 23:32:24 ID:???
>>「強襲科のお嬢さん方ごめんなさいのプッシュアップ50回、はじめぇ!」
ワロ-ス
646名無し三等兵:05/03/04 22:51:48 ID:fhbasQIY
今頃、冬山で単独踏破卒業試験に挑んでいる18歳美少女が、何人もいると
思うと・・・・・
萌え
647名無し三等兵:05/03/05 07:00:35 ID:???
ageのマブラヴをよろしく
201訓練分隊はどういうわけか、主人公以外は美少女ばかりです
648名無し三等兵:05/03/05 09:06:37 ID:B6qe4tpB
男がいるからパス!

あなたには、田沢学生がお勧めです。
爆乳・眼鏡・ドジッ娘・美少女・実はけっこうしたたか・・・・
幼馴染でもてもての優秀/ハンサムの年下男をゲットし
学年で1番最初に女になり、かつゴールインし、子供をさっさとこさえた
彼女の学生時代を!

進級試験大丈夫かなぁ・・・・・
649名無し三等兵:05/03/05 09:22:10 ID:???
貞操、従順、優美、緻密、忍耐等ハ、女子ノ特性トシテ挙ゲルベキモノデアル。
コレラノ性格ヲ完全ニ具有シタ女子コソ、真ノ女子ト称スベキデアル。而シテ
コレラノ性格ヲ完全ニ発揮セシムルニハ、防衛女子校ニ於ケル教育ノ力ニ待タネバナラナイ。
650名無し三等兵:05/03/05 10:07:11 ID:???
メイド教官でなくても、潜入メイド諜報員話を書いてくださる神は
おらんのだろうか?
ズゴックメイドは萌えたな
651名無し三等兵:05/03/05 13:33:54 ID:???
>643
一瞬特科を特殊部隊と脳内変換してしまった。歌って踊れてハンガー一本で人を殺せる、
がキャッチフレーズのアイドルとか。
652名無し三等兵:05/03/05 19:44:29 ID:???
>>650

それってただの「諜報員モノ」なんじゃ…それでもいいの?
653名無し三等兵:05/03/05 21:31:44 ID:jQqSYDF1
卒業後、術科学校卒業試験としての見習い任務とか
教官の過去とか
漏れとしては、家政婦としてさえない、小さな子持ちのやもめ男の家に
住み込みとして潜入した評価の低い隊員の話とか、基地のPXの看板店員
となった話もいいが、何十年も某国省庁の職員食堂の賄いのおばちゃんを
していた独身女性が実は・・・・という話が良い
ほとんど、主となっており、その省庁出身の政治家とか高官とかがペーペーの
頃世話になっている為、誰も太刀打ちできない。

でも、見た目品の良い美貌で、貴族の奥方としても通用しそうな立ち振る舞いと
言葉使い、質素だが落ち着いた身だしなみでむか〜しから大臣や出世した役人、
外交官からの求婚が引きもきらない。
そんな、彼女が連れてきた「姪」
皿洗いから給仕、残業時の夜食・コーヒーも嫌な顔しないで給仕してくれる
その娘。

・・・・・こういった、人生を国家に捧げたスリーパーがほとんどだと思う<メイド科卒業生
654名無し三等兵:05/03/05 21:41:07 ID:jQqSYDF1
655名無し三等兵:05/03/05 21:44:26 ID:???
さあー!盛り下がってまいりました!
656名無し三等兵:05/03/05 23:21:42 ID:???
「歩兵の本領」防女verはどうか?
657名無し三等兵:05/03/05 23:38:45 ID:jQqSYDF1
以前、そのネタ書き込まれてたな
658名無し三等兵:05/03/05 23:45:18 ID:???
キサマらは軍事板の恥部だ。
659名無し三等兵:05/03/06 01:32:00 ID:???
>>627

防女を卒業、部隊配属になった卒業生
今日は配属先の皆さんと宴会、バスに乗り飲み屋に向かう隊員達
運賃を払おうと財布を出す独身陸曹、ふとした弾みで財布の中のコンドームが落ちてしまう
それを拾い上げる卒業生

「あ…やべΣ (゚Д゚;) 」思わず口にする独身陸曹。気まずい雰囲気…と思いきや
「さすが、現場の人は『常在戦場』の心構えですね〜!(o^-')b」はしゃぐ卒業生
(゚Д゚)ハァ? (何言ってるんだコノ子?)という顔をする独身陸曹
「これって銃口に砂が入らないようにするカバーですよね〜(・∀・)!!」

( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )
(この子、コンドームの事知らないのか…)
(男に免疫無いんじゃね?)
(マジッすか…こりゃあ…)

その後、彼女に「コンドームの正しい使い方」を教えるべきかどうかで中隊長以下大会議が開かれることとなった…
660名無し三等兵:05/03/06 13:16:55 ID:???
>>659
ワロス!
661名無し三等兵:05/03/07 01:51:14 ID:dKxNNdKO
授業に入っているだろうから、これはネタだと思うが
実際の男の裸は見たことがないだろうし、体臭にも免疫が
ないだろうから、こういった「最初に部隊配置訓練」では
幹部にマニュアル配布と事前研修を受けさせるだろうし
何かあった時のため、訓練名目で複数の監視/ガードが付くだろう。
何と言っても、将来の幹部候補なんだし。

・・・・・ここまでやっても、3年後下士官の嫁になってあっさり退官する奴もいるけど
662名無し三等兵:05/03/07 02:08:19 ID:???
普通科との合同演習を増やさんとイカンな
663名無し三等兵:05/03/07 22:21:23 ID:???
>>625ネタでSS完成

ちょっとウツ話だが…人が少ないこのスキに投入してみる
664ハッピーガール 1:05/03/07 22:23:25 ID:???
「…以上で、航空要員整備科の紹介を終わります」ここは防女・中等部の大講堂。中にいるのは中等部の4号生徒たちだ
「これで全課程の紹介ビデオが終わったわけだが…」中等部の先任教官が壇上に上がる
「君たちにはそれぞれ適正というものがある。自分の希望した職種に入れなくても腐ることなく…」今日は進学を控えた4号生徒たちに、各課程で独自に作成したPRビデオを見せたのだった
優秀な生徒が欲しいのはどの課程でも同じ、そのために各課程はそれぞれ思考を凝らしたアピールをする

数年前までは上級生が学生の前で講演や実演するのが慣わしだったが、ある年に某課程の生徒が「示威行動(デモンストレーション)は派手じゃないと!」と大講堂内でC4を使用
歴史ある建造物の一部が損壊するという事態が発生したのだ

それ以来、各課程の紹介はビデオ(最近はDVD)になってしまった
665ハッピーガール 2:05/03/07 22:25:34 ID:???
「生で実演しないとわからないんじゃないか?」との声も当初あった
が、生のPRに比べて一見地味な課程(補給、輸送、整備などの後方業務)も「ビデオの編集一つで十分なPRができる」と大部分の課程教官達には好評だったりする

進路を決めるにはこれだけではなく、舞鶴という土地を利用して陸海空の自衛隊基地、駐屯地への研修もある
海自の舞鶴基地、少し遠いが空自の小松基地、陸自の福知山駐屯地では「日本で最も有名な自衛官」から直接話を聞いたりもした
これをふまえて各人が希望する進路を教官に提出、その上で適正もふまえて高等部の課程が決定されるのだ
666ハッピーガール 3:05/03/07 22:27:36 ID:???
「ドコにしようかな〜?」「迷うな〜両用か強襲か…」「砲雷科に行きたいなぁ…」各クラスの教室に戻ってきた生徒たち。みな口々に進路の事を話している
「ね〜ね〜、アイちゃんはどこにするの〜?」一人の生徒が声をかける
話しかけられたのは4号生徒・中里アイ、沖縄県出身、太い眉毛に浅黒い肌を持つ南方系の顔立ちをした少女だ
「う〜ん、やっぱり海上要員・航海科かなぁ?」「アイちゃん漁師の家の生まれだもんね〜」

アイは漁師の家の生まれ、兄弟を進学させるために授業料のかからない防女に入学したのだ
慣れない本土の生活、電車の乗り方もわからず、雪の季節に震え、曇り空に荒れ狂う日本海を見ては人知れず枕を濡らしたのも昔の話
その明るい性格から今はクラス内でも人気者だ

そんな彼女にもちょっとした悩みがあった。それは…
667ハッピーガール 4:05/03/07 22:30:55 ID:???
「さっちゃんはどうするの〜?」近くにいた生徒に明るく話しかけるアイ。話しかけられた相手は同じく4号生徒、福沢幸江だ
無造作に伸ばしたセミロングの黒髪、少し顔が丸いのと前髪が長いのを除けばあまり特徴のない顔をしている
「…う〜ん、どうしようかな…」あいまいな返事をして微笑む幸江、その笑顔を見るたびにアイはすごく落ち込むのだった

アイと幸江は入学して以来の「ベッドバディ」だ
知らない人が聞いたら誤解しそうな言葉だが、自衛隊や軍隊では「2段ベッドで上下になった相棒」を意味し、訓練のみならず生活面でも協力しあって生活する「相棒」の事だ
最近は自衛隊でも2段ベッド自体が減ってきているが、訓練を行う教育隊などでは未だに現役の言葉であり制度である
668ハッピーガール 5:05/03/07 22:33:19 ID:???
明るい性格のアイに対して、幸江はあんまり人と話さない。話をすれば返事もするし、特に人を遠ざけているわけではないのだが
しかしベッドバディであり、ずっと自然の中で育ってきて、一種の「野生の勘」を持つ彼女は気付いている
幸江が「できるだけ人と関わらずに生きようとしている」のを…

自分から話そうとしない限り学生の過去を詮索するのは、防女に限らず軍隊では御法度だ
だから、何でそこまで彼女が人を遠ざけるのかアイはわからない
しかし他人に対して心を開いていないのはわかる、その笑顔も無理に笑ってるようで痛々しい
特に同じ部屋の学生に家族からの手紙や差し入れが届いたとき、喜ぶ子を見るその目がとても痛々しい
それに彼女は見てしまったのだ。普段から前髪を規則一杯に伸ばし、散髪も自分でする幸江の秘密
右のひたいにある大きな傷跡を…
669ハッピーガール 6:05/03/07 22:35:32 ID:???
軍事訓練をするのだから、当然ケガとは無縁でいられない。某武闘派課程では「10針縫うか1カ所骨折して一人前」とも言われるらしい
しかし風呂場で偶然見てしまった彼女の額、右まぶたの上にある傷…それはかなり古いものに見えた
おそらく7針くらいは縫ってあるその傷跡、切られたというより「固いもので殴られた」ような跡だ
その傷跡でなんとなく彼女の過去は想像できる…でも話してくれない、信用されてない、というのがわかる
いつからかアイは「何とか彼女を心の底から笑わせたい!」と思うようになった。優しさからか義務感からかはわからないが…

痛々しい笑顔を見ながらアイは思う(そうだ!いいこと思いついた)
「ねぇ、一緒に航海科に行かない?」急に誘われて幸江も驚く「えっ…?」
航海科はその名の通り「船の航海に必要な技術」を習得する。地図を見て、海図を調べ、気象を読み、船の針路を決めるのだ
「海は広いよ〜どこまでも青い空と海が続いて…」そう言って海の美しさを語り続ける。アイには考えがあった
(わたしの故郷・沖縄の海を見せてみたい!大海原を見せてあげたらきっと…)
670ハッピーガール 7:05/03/07 22:37:34 ID:???
4号生徒・福沢幸江。彼女は名前とは裏腹に「幸」薄な人生を送ってきた
幸せだった記憶は6才まで、小学校入学の日に工場を経営してた両親が借金苦で自殺
彼女も枕を顔に押し当てられ殺されそうになったのだ
仮死状態から目を覚ますと両親は死んでおり、彼女は叔父夫婦に引き取られた

定職にも就かず暴力団員の腰巾着をして小遣い稼ぎをしていた叔父は、パチンコに負けたと言っては彼女を殴り、麻雀でスッたと言っては彼女を蹴り続けた
そして競馬で大負けした日、灰皿で彼女の頭を殴りつけた。まぶたにある傷跡はその時のものだ

そして彼女が10才の時、サラ金の借金が数千万単位にまでふくらんだ叔父夫婦は、彼女を児童ポルノの被写体として暴力団に売り飛ばそうとしたのだ
幸いにもその組は中国マフィアとの抗争に突入、叔父夫婦も麻薬の密売に手を染め警察に逮捕されたため、彼女はそのまま施設に引き取られることになったのだ
671ハッピーガール 8:05/03/07 22:39:36 ID:???
施設にも馴染めず、防女に逃げるようにやってきた彼女の処世術は「植物のように生きる」事だった
目立たず騒がず、人との付き合いは嫌われないようにしながら最小限度
そうするしか生きられない、そしてそんな生き方しかできない自分は「価値のない人間だ」とずっと思っていた
そんな時に出会ったベッドバディ、明るくかわいく誰からも好かれる少女、そんな相棒をまるでドブネズミが太陽を見上げるように見続けてきた
「私とはまるで釣り合わない」「私にはもったいない」「適度に距離を置いて付き合っていこう…」などと、彼女を見るたびに思ってきた
672ハッピーガール 9:05/03/07 22:41:46 ID:???
「ねぇ、一緒に航海科に行かない?」急に言われて驚く幸江「えっ…?」思わずポカンと口を開けてアイを見上げる幸江
特に進路を決めていた訳ではなかった。適正で振り分けられた先で今までと同じようにひっそりと生きていこう…
未来に何の希望も持たず、ただ流されるままに生きようとしていた
「海は広いよ〜どこまでも青い空と海が続いて…」そういうアイの顔は嬉しそうだ。幸江も昔、まだ両親が健在だった頃に行った沖縄の海を思い出した。きれいな砂浜、広い空、明るい太陽…
幸江は思う(今回は…自分の意志で前に進んでみようかな?)自分の意志なんて何の意味も無い人生だったが、もしかしたら変えることができるかも知れない…

「…うん、私も航海科にする…」そう返事した幸江の手を取りアイは喜ぶ「やった〜!行けたら一緒に頑張ろうね!」
その笑顔を見て、幸江も少しだけ微笑んだ。いつもの「作り物の笑顔」とは違う、心の底からの笑みを浮かべた…
673名無し三等兵:05/03/07 22:43:49 ID:???
…書いてて自分でウツになったorz
こういう不幸な子もいるんだろうなぁ…やっぱり
674名無し三等兵:05/03/07 22:51:42 ID:s/dthO8o
ここに来るのはこういう不幸な娘がデフォルトだ・・・・と、初代スレに延々と。
675名無し三等兵:05/03/08 23:53:45 ID:vpshSxet
ども 625です
GJ!
雰囲気でてますね
次回作も楽しみにしています

>>653なんか好みですな
676名無し三等兵:05/03/09 02:02:59 ID:???
女子高はともかく、教養レベルの軍事学や戦争論を教えるのは重要と思うよ。
人間ってのは未知の場面に遭遇すればパニックになるか逆切れして凶暴になるもので、何れにしても冷静な判断が付けられなくなる
そのようなことを避けるためには軍事にしっかりとした認識を持たせる必要がある
世論をしっかり戦争に備えさせるために一般市民といえども軍事知識を与えることは大切なことだ。
677名無し三等兵:05/03/09 21:55:24 ID:pDVQpDLv
>>676
初代スレの防女設立論争の主要テーマのひとつだぞ それ
678名無し三等兵:05/03/11 22:00:59 ID:mOrT5KkS
そういえば、最近NHKのお昼のニュースを見てても防衛女子関連の
ニュースが無い。
毎年、この時期には防衛大学と同じく卒業式の光景が流れてたのに・・・・
卒業生も在校生も教官もみんな美人という、この世のものとは思えない学校だったのにな。
やっぱり、昨年大ヒットした防女をモチーフにしたエロゲーのせいだろうか?
主人公が、卒業式をニュースで見ながら、「喰った」学生のエロイラストが
エンディングと一緒に流れるのが売りだったからなぁ
679名無し三等兵:05/03/12 20:36:58 ID:???
>>678

だから12月頃から外郭団体の「舞鶴ひめゆり会」とか「防女学報社」とかの支援組織が動いてたのか…

そのエロゲー会社、1月には跡形もなくつぶれたって聞いたよ

なんかね
パソコンが謎のウイルスに侵されたり
融資先が一斉に手を引いたり
優秀なプログラマーが他社に引き抜かれたりしたらしいよ…

オソロシイ話だなぁ(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
680名無し三等兵:05/03/12 22:21:27 ID:???
>>678
あれ?京都ローカルではNHKも放映してたぞ。
卒業式の帽ふれ行事は、サヨが強い関西でも、季節の話題として各局いずれもオンエアしている。
なお今は無き「独占女の60分」(大阪朝日放送だっけ?)では、
5回に一回の割合で、レポーターが防女の訓練にチャレンジしていた。
タカラヅカと同じで、防女も関東以北ではマイナーなのかな?
681名無し三等兵:05/03/12 23:35:29 ID:3Sn1XVhR
では、何故NHKではやらんのだ?
それから、例のゲーム。
札幌では、結構店頭に残ってるんだが、それは北海道が社会党王国だった
名残なのか?
今はそんなこと無い様だが、昔は小学生が家の事情や個人の希望で
防衛女子進学を希望したら、学級担任だけでなく、市の教育長や市議会、道議会議員
そして、最後には国会議員まで出てきて大問題になった話があったし。
防女開校後の話で残ってたよな
こういうネタ
682名無し三等兵:05/03/12 23:55:38 ID:???
エロゲヲタだけどそんなエロゲあったっけ?
683名無し三等兵:05/03/13 01:01:16 ID:???
>>681
東京のNHKからみれば、防女卒業式は、いたってローカルな話題なんじゃないかな。
例えば、奈良の幹候卒業式を、東京のテレビはニュースにするか?
NHK奈良はニュースにするぞ。
十年に一回ぐらいだがな。
684名無し三等兵:05/03/13 01:20:23 ID:5Mt9DieA
北海道NHKで雪祭りの雪像造りの開始を毎年放映するようなものか!
今年は、旭川の師団だったかなあ
685名無し三等兵:05/03/13 01:44:27 ID:???
知ってのとおり政府専用機のクルーは、スチュワーデスに至るまで航空自衛隊の隊員なんだけどね。
首相の外遊のたびに同行する記者連中なんぞ、政府専用機の中では高い酒を女性自衛官のお酌でがぶがぶ飲んで殿様待遇らしい。
下手に冷遇したらどんなことを書かれるかわからないので、政府としてもあまり無体なことは出来ないのでそんな状況になるらしいけど。。

まあ、政府専用機に配属された女性自衛官達は空の戦士ならず、空のホステス扱いされるのだからたまったものではないだろうな
686名無し三等兵:05/03/13 13:48:34 ID:POXo9Qw0
・・・・と、我々が暖かい部屋で2chをやってるのと同じ頃、
厳寒の雪山で単独踏破卒業試験を受けている18の乙女がいると。
687名無し三等兵:05/03/13 15:16:13 ID:???
一方ロシアは鉛筆を使った。
688名無し三等兵:05/03/14 00:02:50 ID:???
>>687
 ナニに使ったというのかね。はっきり言ってごらんなさい
689名無し三等兵:05/03/14 00:18:29 ID:???
NASAジョークの落ちっぽいがいまさらそんな
釈明では通用しない。
何に使ったかはっきりさせてほしいな。>687
690名無し三等兵:05/03/14 02:02:00 ID:???
>>542
何よりウレシイお言葉を頂いた。
ありがとう。
涙が出るほど嬉しいよ。

で、ひさしぶりに投下してみる。
「ズゴック合コン」
二回に分けて、投下する予定。
色々書いてあるけれど、冗談なので本気にしないでくらはい。
*******************************************************************************

東京、○○山。
週末になると、関東近県ナンバーの車が、品川ナンバーを圧倒するエセハイソな町である。
その軽薄な町並みのはずれは、○○台の近く。
某宗教カルト教団本部の近くに、一軒の「無国籍料理」屋があった。

いかにも婦女子好みのコジャレな外見。
ホスト並にお水臭えマネージャー。
昆虫並に低脳で、しかもサッパリ働かない白人男性従業員。
法外な料金に、ゲロまずい料理。
昼間に見ると、内装の人工大理石の安さだけが、やけに目に染みる。
まあ、エセハイソな若者たちを、ただひたすら搾取するだけの店。
この界隈にありがちな店、といえよう。
691名無し三等兵:05/03/14 02:06:06 ID:???
そうした店の常として、女子トイレは、いつも煙でモウモウ。
リアルで息苦しいかぎり。
そのとき、シンクに腰掛けてマイセンをふかしていたのは、いささな年齢不祥な美女二人だった。
年齢不詳、というのは、若いピチピチギャルではない、というコトだ。
が、ふたりそろって、なかなかの美人。
やや信じがたいかもしれないが、ズゴックとスッチーであった。
忙中閑あり、合コン中に煙草タイムあり。
ふたりは、合コン前半戦終了後、化粧直しと称して、至福の一服を楽しんでいたのだ。

*******************************************************************************

「ズゴック、アンタ、今日はちょっと大人しすぎるのとちがう?
そんなんじゃ、オトコはよって来ないよー。」
「そっかー?
 でも、あんまり地がでるのもマズいんと違うか?
 今回の男どものグレードは高目だからなー。
 ココは一発、慎重にやらにゃイカンよ。」

目黒での臨時勤務のために上京したズゴック。
とつぜん、スッチー(空自空中輸送幹部・現在はCS入校中)から合コンに誘われたのは、
その日の午前中のことだった。
それにしても、よりによって、ズゴックを誘うとは。
スッチーも、よほどトモダチ不足なのか。
年齢相応に、合コン仲間もそろそろ少なくなってきた、というコトなのか。
しかも、今回のお相手の男どもは、省庁キャリアに一流企業のリーサラ連中。
ふつうWAVEがめったに出会えない、高目な連中だ。
しかし、これほどオイシイ話に、ズゴックを誘うとは、いったい、どういう風の吹きまわしか。
計算高く、他人のシアワセに無関心なスッチーにしては、珍しい。
信じがたいような、大盤ぶるまいといえよう。
692名無し三等兵:05/03/14 02:09:22 ID:???
ともあれ、ズゴックにとっては、せっかくの好機であるから、是非もない。
というか、コレを逃すと、もうあとがない。
年齢のクリスマスを終えてしまってから、早いもので、もう6年。
大晦日も間近だから、ここがオンナの正念場だ。
皇国ノ興廃此一戦ニアリ。
ズゴックの心中には、Z旗が高々と掲げられていた。

こうなっれば、クソ忙しい業務は、全て明日まわし。
出席を快諾すると、課業終了後は、さっそく下宿へ直行。
臨勤先の下宿にも、「勝負服」そのほかを準備しておくのが、ガケップチ年齢の嗜みだ。
艦乗りの手早さで、サクっと準備を整えると、すぐさま出撃。
目黒地区から至近の○○山の決戦場へと、乗り出した。

*******************************************************************************

そして、決戦場のコジャレ店。
ズゴックは、戦略的な細心をもって、合コンに望んでいた。
あせらず、急がず、慎重に。
短兵急では、全てを失いかねない。
いうなれば、霧中航海部署発令。
酒もメイクも、ごくごく控えめ、お上品に。
常に笑顔を浮かべ、でしゃばらず、乱れず、愛想良く。
海自用語などは、もってのほか。
大好きなタバコも、男の前ではNGだ。
いかにも上品で、大人しそうなコンサバ女を演じきるのが、ズゴックの戦略だった。
693名無し三等兵:05/03/14 02:13:12 ID:???
しかし、そんなズゴックに、スッチーはあんがい厳しかった。
というか、いつもの下僕ぶりは、どこへやら。
もっとも得意とする「戦場」にあって、スッチーはスッカリ調子に乗っていた。
紫煙たちこめる女子トイレに、スッチーのキツ目の声が、響いていく。

「…でもズゴックさぁ、そんな高目ぶって、スカシとったら、ダメだよ。
きょうび、高目そうな女は、オトコから嫌われるモンだぜー。
もっとノリノリで、可愛くって、愛嬌があるオンナをやんにゃあねぇ。」
「えー、ワシ、そんなスカシとるかー?」
「スカシとるねぇ。
 そんなんじゃあ、女の戦いは勝ち抜けんよ〜」
「そういうモンなんかなあ…。」

やや不本意なズゴック。
けれど、合コンではスッチーが先輩だ。
不承不承に頷くほかは、なかった。

ところで、いっけん親切心でアドヴァイスしているようにみえる、このスッチー。
じつは、嫉妬のカタマリであった。
合コン前半戦終了後、一番人気は、なんとズゴックだったのである。
やはり、でしゃばりすぎない、控えめな態度がよかったのかもしれない。
夜間だから、お肌年齢が目立たないのもポイントだ。
両用じこみの精神力で、「結婚願望オーラ」をねじ伏せたのも、よかったのだろう。
いずれにせよ、ズゴック(コンサヴァ・ヴァージョン)は、オトコどもの熱い視線を独占。
少なくとも前半戦をみるかぎり、ズゴックの優位状況は、あきらかだった。
694名無し三等兵:05/03/14 02:14:13 ID:???
だが、スッチーにしてみれば面白くない。
員数あわせで呼んだズゴックに、お株を奪われてしまったのだ。
これは、どうにもシャクでならない。
万が一、今回の合コンを契機にズゴックが「勝犬」になったら、目も当てられない。
別にズゴックをシアワセにするために、合コンをセッティングしたワケではないのだ。
テンパった女性は、誰でもエゴイスト。
他人、ましてズゴックをシアワセにするなどというコトは、論外である。
そこで、小姑のような「レコメンド」をズゴックにしてしまうだ。
とはいえ、スッチーも合コン習熟者。
嫉妬はあったにせよ、その円熟の目は確かである。

そう、ガケップチ系合コンに限って言えば、高目の女は流行っていないのだ。
昭和時代のお澄まし美人よ、サヨウナラ。
バブル崩壊以降、男性優位状況が強まる一方なのが、ガケップチ女の合コン事情。
男性優位状況が強まれば、競争状況は激化する。
澄まし顔で、ニコニコ笑っているだけで、競争優位を確保できる時代は終わったのだ。
そういう女性は、好感をえながらも、結局のところ敬遠されがち。
前半戦で戦術的勝利を収めつつも、最後の「お持ち帰り」局面で戦略的敗北を喫する。
これが、当世高目女戦略にみる敗北の方程式なのである。

程よいノリと、出過ぎないトモダチ感覚。
これらをもって、ターゲットの心のスキマに入り込み、さりげなくイイ女ぶりをアピールする。
…というのが、スッチーの練りあげられた高等戦略だ。
そうしたスッチーの戦略からみるに、ズゴックの澄ましぶりは、いかにも底が浅い。

(ま、にわかオンナやってるズゴックに出来るのは、この程度だわな…。)

玄人の目で、ズゴックの最終的敗北を確信するスッチー。
695名無し三等兵:05/03/14 02:18:09 ID:???
とはいえ、そういうスッチーにも、問題があるともいえよう。
初めての合コンから、もう十年、
合コンプレイヤーとしては、すでに円熟の領域にはいっている。
が、長い年月をかけて、合コンに円熟してしまったコト自体が、問題である。
かくも合コンに熟達しながらも、いまだ「勝ち犬」への道が、いっこうに開けてこないスッチー。
容姿端麗である点を勘案するに、おそらく性格的にやや難アリなのだろう。
が、幸か不幸か。
スッチー本人は、このことに気がついてはいない。

*******************************************************************************

さて、喫煙タイム終了。
ハイエナ女どもが跋扈する決戦場を、長く留守にするワケにもいかない。
ふたりは、再びテーブルに戻ることにした。
が、ズゴックの足取りは重かった。
それには、履きなれない6センチヒールのブーツが、痛くて歩きにくいというコトもあった。
いかにも、にわか女の発想で、ヒールの高いクツをはいたのが、大失敗。
ムリにツメこんだカバ足の先が、圧迫されてひどく痛むのだ。
くわえて平均以上の長身が、高いヒールでさらに強調されてしまう。
まぁ、結果は散々であった。
むろん足取りの重さの理由は、クツだけではなかった。
それは、テーブルで待っている高学歴・高収入を自称してはばからない、あの連中。
ズゴックは、今回の合コン相手が、どうにも気に喰わなかったのだ。
彼らは、キモオタ系勝ち組と「私の履歴書」系勘違いリーサラの混成旅団。
合コンにおいて、女性からもっとも忌み嫌われる連中であった。
696名無し三等兵:05/03/14 02:26:50 ID:???
まずは、キモオタ。
某外資系企業の「シニア・アナリスト」と国交省課長補佐のキモコンビ。
前半戦において、ズゴックの近くの席にいた彼らは、ひたすら、ガンダム論議に花を咲かせていた。
じつに救いがたい連中で、たまに、フツーの話題になっても、
「まっ、パーフェクト・ジオングみたいなモンなんだけどさー」
などと、意味不明の例えを使ったりもする。

むろん、趣味嗜好は人の勝手。
アニメファンだろうが、軍事オタクだろうが、他人がどうこういうべきモノでもなかろう。
本人たちだけで、盛り上がってくれれば、それで良し。
気弱クンであるかぎり、一般に無害な存在ともいえる。
けれど、この勝ち組系キモオタ連中には、慎みというモノが欠けていた。
あるいは、勝ち組の常として、自らの優位状況を十二分に承知していた。
そこで、ズゴックほかの女の子たちを、強引にガンダム話に巻き込んでくるのだ。
というか、オタク会話への参加を、強制してくるのである。

それは、暗かった少年時代の鬱積を晴らすが如く。
ズゴックたちが、嫌な顔をしないのをいいことに、口アワを飛ばして、ガンダムを熱く語るコト十数分。
しゃべくるシニア・アナリストも課長補佐も、じつに楽しそう。
だが、興味の無いズゴックたちにとっては、地獄の十数分であった。
しかも、キチンと聞いていないと、機嫌を悪くするのだから、タチが悪い。
「えー、鬼日下さん、ちゃんとボクの話聞いてたー?」
と言いながら、授業中の先生よろしく、ときどき質問してきたりする。
そんなタワケな問いかけなぞ、無視するのが、本来あるべき女の子側の態度。
けれど、たとえ相手がキモオタであっても、勝ち組男に弱いのがズゴックだ。
「ええっと、ガンダム同士でプロレスみたいなことをするんでしたっけ…?」
など応えたから、火に油であった。
697名無し三等兵:05/03/14 02:28:18 ID:???
ズゴック必死の回答に、「手応えあり」とカンチガイしたのか?
それとも、お節介なオタク的教え心に火がついたのか?
まぁ、年齢不詳とはいえ、美人に相手してもらえて、舞いあがった、というコトなのだろう。
シニア・アナリストも課長補佐も大喜び。
「違うよ〜違うよ〜、一年戦争は…」
と、更なるガンダム講釈を始めてしまったのだ。
それからは、こわばった笑みを浮かべて耐えるだけの数十分。
このようにして、ズゴックにとっての合コン前半戦は、キモオタ相手に終始したのであった。

つづくよ。
698名無し三等兵:05/03/14 18:53:04 ID:???
>>690-697

GJ!

しかしズゴックよ…(⊃д`)
699名無し三等兵:05/03/15 12:34:14 ID:???
GJです。
頬をピクピクさせながら笑かせてもらいました。

しかし両用の娘たちはもう登場しないのでしょうか?
ブリーフ少年の後日談をお願いします。
あとメイド教官も。
700名無し三等兵:05/03/15 20:05:20 ID:1xuykPkP
最近、ふとした偶然で「女子中学生プロレス」の存在と「女闘美」と称する
俗に言うキャットファイトの存在を知った。
で、思いついたネタだが・・・・
初代スレから重なる設定で、防女は自衛隊だけでなく、高級官僚や警察庁・警視庁にも
人材を排出していることが書かれている。
さて、以前から考えていた少女レスラー専門の地下プロレス
華奢な図書委員が似合いそうな線の細い眼鏡っ娘たちが半べそかきながら薄物一枚を
身にまとってくんずほぐれずするとか、余興で、かの昔、某子供向けTV番組で好評を
はくした「靴下脱がしレスリング」をやる・・・等という趣味性の高い催しを行う反面
本格的な格闘をやはり少女が行うという格闘ファンなら息を呑む高度なデスマッチも
行われている非合法地下闘技場。
内偵を進めていた警察(OR 公安)だが、出演が全て中学からいって高校くらいまでの
年齢の少女しかいないため、潜入するわけにいかず、今一歩証拠をつかめないでいた。
そこで、某高官(あえて名を秘す)が古巣の防衛女子から人材を・・・・と、内閣府で
高官をやっている同期に話したところ・・・・・
701名無し三等兵:05/03/15 20:06:40 ID:1xuykPkP
元々、不幸な生まれで防女に行った初期卒業生のネットワークが完全稼動。
しかも、全員、財界、政界、官界、司法界・・・・の実力者ばかり。
色々あった法律、他のメンドクサイところをオールクリアし、何人かの学生が
選抜されて潜入することになった。
一番、人数が多いと思われた通称メイド科だが、あまりの美貌、たおやかさ、洗練度合いが
高すぎ「組織のボスの愛人にされるわ こりゃ」の一言で余興用人材が数名。

選抜されたが、雰囲気が”警官”すぎて、やはり特別に小柄な某嬢のみが選ばれた憲兵。
そして、我らが両用だが、軍人すぎて早々と桃がはねられ、客に顔がわれている可能性が
高い富樫も落ち、・・・・結局、「まさか、こいつがなぁ」と向うの組織も思うであろう
「天然・爆乳・他、色々」の田沢一人が選ばれた。
お互いの顔も名前も知らず、任務は組織の実情、被害者、他の調査と情報を持ち帰ること。
彼女たち(特に田沢の)運命は如何に!

と、いうネタを思いつきました。
私、話は書けませんので気に入られた方がおりましたらご自由にどうぞ。
田沢メインなら、スラップステック・コメディかな
702名無し三等兵:05/03/15 21:08:24 ID:???
>>700-701

元ネタは「美女で野獣」?
703名無し三等兵:05/03/15 21:18:08 ID:1xuykPkP
うんにゃ
元ネタはありません・・・が
似た話があるんですか・・・・・

「女子中学生プロレス」と言う言葉を聞いた時
自動的に立ち上がったネタですので。

さて、西洋では若い娘が闘う「キャットファイト」というものがあるのに
なにゆえ、本邦では、そういった紳士の社交場で行えるものが無く
精々、豊年祭りの「女相撲」くらいしかないのであろうか・・・・

これだったら、ズゴックが潜入できたのに!!

個人的には、線の細い、おとなしそうな図書委員系の娘が
マワシのみを身に着けた  娘相撲  をがぶりつきで見てみたいものだ。
704名無し三等兵:05/03/15 21:40:13 ID:???
まて。女相撲ってのは上にシャツを(ry
705名無し三等兵:05/03/15 22:41:57 ID:???
>>701

この小柄な某嬢って>>530からの憲兵隊長?
どう見ても後方支援系の彼女に格闘は厳しいかと…
706名無し三等兵:05/03/17 20:38:01 ID:???
>678

主人公は防衛大を卒業したばかりのエリート3尉
横須賀にある「防衛女学校」の教官として着任
様々な悩みを抱える生徒たちを(文字通り)体当たりで導いていく

攻略対象は生徒5、教官2、隠れキャラの4番生徒(中3相当?)1の計8名

各キャラの設定は以下の通り

ヒロイン・・主人公の幼なじみで陸上要員歩兵科の1番生徒、一番攻略しやすい…ように見えて、実はどんでん返しが待っている
冷静眼鏡キャラ・・指揮幕僚科所属の2番生徒、学校始まって以来の秀才と言われながら、実は過去の虐待からトラウマを引きずっている
筋肉系キャラ・・海上要員SEAL科所属の1番生徒、身長180以上。女を捨てたはずが、主人公との出会いを契機に・・
マニア系キャラ・・陸上要員戦車科所属の3番生徒、軍事オタクで人間にあまり興味がなかったが、これまた主人公との出会いを契機に・・
ちびっ子キャラ・・航空要員操縦科所属の1番生徒、5,0の視力と空間識別能力、獣並みの反射神経を持ちながら、身長が低いというハンデに悩む元気少女

大人キャラ・・主人公の先輩教官、大人の余裕も男性免疫がないため、一緒に接する機会の多い主人公を男として意識し始める
外人キャラ・・アメリカ海兵隊から派遣されたナイスバディの金髪女性、日本人をバカにしてたが、主人公との出会いを期に考えを改める

隠れキャラ・・進路に悩む4番生徒、主人公を兄のように慕う
707名無し三等兵:05/03/17 21:20:19 ID:???
>>706
ぶっちゃけた話。
設定は結構簡単に思いつくんだよ。たとえば俺でも設定だけなら書ける。

問題は「それを消化しつつ十分な筆力で描写して、完結させる」のが難しいんだ。
人に頼って「書いてくれ」というだけでは進まない。
まずは書いてみ?
708706:05/03/17 22:31:48 ID:???
>707

あ〜いや、何かネタ不足みたいだったからちょっと思いついた話を書いてみただけなんだ…チラシの裏だったか?
「話を考えてくれ」とは思ってなかったのさ。誤解させたんならスマソm(__)m

…ここってエロ禁止だったような希ガス。でも何か話を思いついたら書いてみるわ
709610-620つづき:05/03/17 23:39:23 ID:???
「ったくよ、これじゃイジメじゃねえかよ」
セイタカアワダチソウの茂みから声が漏れる。富樫の声だった。
「確かに条件は悪いが、去年はこちらが同じ事をした」桃が応える。
「えーでもぉ、ウチの教官たちも強いんじゃないですかぁ?」相変わらず田沢はズレている。
両用の三人はギリースーツで偽装し、演習場の一角、陸自側スタート地点寄りに身を隠していた。
極秘に演習場に浸透し、警戒線を構成して陸自戦車の動向を掴むのが両用分隊の任務であった。
富樫は小声で更に愚痴る。MBTを破壊されたのがよほど腹に据えかねるようだ。
「新型戦車に教導のエリートが乗っかってるんだぜ。ボロのナナヨンで何とかなるわきゃねえだろ
 そうだ、火力支援でなんもかんもふっ飛ばしちまおうぜ。煙幕弾でもいいや」
「生憎だが火砲の使用は禁止だ。航空支援も演習場近辺は飛行禁止になってる」
「ちっ」
そう遠くない所からディーゼルエンジンの騒音が聞こえてきた。桃が双眼鏡を向ける。
「来たぞ」
田沢がデジタル無線機で、極秘に設けられた防女側指揮所に連絡する。
「セイウチ01よりアルファ。えーっとお、目標が来ましたぁ。一本杉からやまゆりの台に向かってますぅ。送レ」
『アルファ了解』
「…なんだかノロくせえな」富樫が怪訝な声で呟いた。
桃が緊迫した声で囁いた「まずいぞ」
「なんだ?ちょっと貸してみろ」富樫が桃から双眼鏡を奪い取る。
双眼鏡を戦車に向けた富樫が素っ頓狂な声を上げた「なんだありゃあ?」
新型戦車は異様な外観をしていた。
車体前面に巨大な櫛を連想させる金属製の鋤が装着されており、それで前方の地面を掘り返しながら
ゆっくり前進している。地面から円盤状の物体が掘り返され、戦車の脇に除けられた。
「施設科の苦労が仇になったかも知れんな」桃が呟いた。
710610-620つづき:05/03/17 23:40:30 ID:???
「マインプラウだと」判定官にばれないよう増設されたデジタル無線機で連絡を受けた防女側戦車長−機甲科教官は叫んだ。
確かに陸自の新型戦車はマインプラウを装備していた。急造の粗悪品ではない。
電動・油圧アクチュエータで上下に作動し、起伏のある地形でも地面に追随して地雷を排除できる
立派な装備だった。
昨年、防女の破壊工作によって一個分隊の90式戦車を失った富士戦車学校の校長は怒り狂った。
およそ一時間ほども、校長室からは家具の破壊される音が響いていたと言う。
それ以来彼はこと防女絡みの事に関しては徹底した性悪論をもってあたった。技本にネジ込んで
虎の子の新型戦車を引っ張ってきたことに飽き足らず、
「防女のスベタどもは何をするかわからん」
と、新型戦車のありとあらゆる部分にケチをつけ、金に糸目を付けず改修させた。
マインプラウは破壊工作に懲りた校長が特に拘った装備だった。これらの改修・装備が、
後世の自衛隊の海外派遣において数多くの将兵の命を救うことになるのだが、それは余談である。
新型戦車は防女の施設部隊が夜闇にまぎれて設置に数日間を費やした地雷原を易々と啓開していた。
それだけではない。ベトロニクスにはレーダー観測衛星から得られた防女演習場の合成開口レーダー画像とレーダー干渉計データが入力済みで、数十センチ単位の高低差が詳細に記された地図を元に一番安全なルートを辿って
こちらに接近してくる。
711610-620つづき:05/03/17 23:41:56 ID:???
結果、防女側の作戦は大幅に狂った。
縦深のある地雷原を複数列にわたって設置し、敵の足を止める。どうにもならなくなって危険な丘越え
(丘陵部には意図的に地雷を設置していない)をしてくる敵の腹か頭を叩く。それが旧式のナナヨンを与えられた
防女の教官たちがひねり出した戦術だった。それが根本から崩壊している。むしろ地雷原によって行動の選択
の幅を狭められたのはこちらになってしまった。
「施設科の娘達が夜中、ジェット機の轟音を聞いたそうだ」
装填手の助教が言った。
「J79の音だとも言ってたな。おそらくRF-4Eだろう」
「悟られたか…」
「どうする」砲手(同じく機甲科教官)が尋ねた。
「仕方ない。作戦通りにいく。すずらんの台で稜線射撃だ。赤松、発進しろ」
「了解」
74式戦車(防女デモ仕様)はガスタービンエンジンの騒音を響かせて発進した。
車長がハッチから顔を覗かせて前方を警戒する。
「止めろ」
74式は稜線部で待ち伏せの姿勢を取った。ディーゼルの駆動音が近づいてくる。
砲手は舌なめずりして照準鏡を覗き込んでいる。
「いくら新型って言ったって、待ち伏せちまえば一緒さ」
照準鏡の視界内に新型戦車が入った。
「敵発見」
「撃て」
バトラーのレーザーが新型戦車に照射された。が、何も起こらない。
712610-620つづき:05/03/17 23:43:32 ID:???
「何だ?」砲手が首を傾げた。
「おいおいバトラーが故障かよ」
コンソールから警報音が鳴り響いた。
「レーザー警報?」
何かを察知した車長が真っ青になって叫んだ。
「全速後進!!」
斜面を後退した74式の泥除けをかすめて何かが飛び去った。まぎれも無い戦車砲の発砲音。
車長が後ろを振り返った。遠くの丘に土煙と白い粉が飛び散った。
「なんてこった、本当に撃ってきやがった!」
新型戦車の発砲炎を望遠で目撃した砲手がパニックに陥って叫んだ。
「演習なんかじゃねえ!殺されるぞ!」
「落ち着け!ありゃあ訓練弾だ。侵徹能力は無い」
車長は無線機に取り付いた。
「判定官!実弾なんて聞いてねえぞ!」
『問題ない。状況は続行。繰り返す。状況は続行』
「恨み骨髄って奴だな」
装填手が呟いた。どうやら陸自は本当に防女を叩きのめしたいらしい。
車長のこめかみに青筋が浮かんだ。
「やってやろうじゃねえか。バトラーのスイッチ切れ。装填手、弾種徹甲」
「あいよ」
装填手が滑らかな動きでAPDS弾を主砲に装填した。
「赤松、陣地転換だ」
74式は後退して次の待ち伏せ地点に全速で移動し始めた。
「新型が何だってんだ。ぶっ殺してやる」
パニックから脱した砲手が後方に主砲を向ける。
713610-620つづき:05/03/17 23:44:35 ID:???
敵と74式を隔てていた丘が途切れた。
「来るぞ!」
訓練弾が74式の前方に着弾する。もう一発。今度は後ろだ。
「野郎、遊んでやがる。撃ち返せ!」
「発射」
74式の主砲が吼えた。砲手が舌打ちする。
「ダメだ」
74式の放ったAPDS弾は新型戦車を外した。無理も無い。防女に74式が届いたのが昨日のことである。
新型の弾道計算機の完熟訓練やエンジン周りの整備、
一番手間がかかる懸架装置の調整だけで一日が終わってしまった。
せめて試射で主砲のクセがつかめればよかったのだが。
「行進間射撃はあきらめろ」
それから数十分、新型戦車と74式の壮絶な鬼ごっこが続いた。
演習場の隅から隅までを知り尽くしている防女側がとにかく逃げる。
策敵能力と射程に優れる新型戦車がそれを追い回す。
別の丘の影に身を隠した頃には全員が疲れ切っていた。
「もうダメかも知らんな」
エンジンのアイドリング音に隠れるように砲手が呟いた。肝心の主砲が使えないのでは仕方が無かった。
「まだ何か手はある」
車長が言い返した。土埃で顔は真っ黒に汚れている。
「撃っても当たらねえのにどうすんだよ」
「静止射撃、それも近距離ならなんとかなる」
「だからそこまでどうやって持っていくんだよ」
「御二人とも」
装填手の助教が割って入った。
「生徒が聞いとります」
「…」「…」
714610-620つづき:05/03/17 23:45:32 ID:???
赤松は疲れ果てていた。
数十分に及ぶ全速での回避機動。デコボコの演習場に揺れる車体が全身を揺さぶる。
そしてレシーバーに響く罵声。普段、一致団結しているはずの教官たちが本音を剥きだしにして喚きあっている。わたし、何をやってるんだろう。
操縦兵としての自分に自信はあった。だが座学は嫌いで仕方が無かった。
テストの後にはいつも教官の嫌味が待っていた。曰く、お前は才能があるんだから。もうちょっと真面目に授業を。云々。
彼女が教官たちにキレたのは90式の授業の時だった。
以上、これが90式の駆動装置の概略である。皆わかったか。ああ、赤松。ようく聞いとけよ。
お前は実技はいいんだがテストがからきしいかんからな。
クラス全員が笑った。彼女の悲惨なテスト成績は皆知っていた。
赤松は無言で教室を出た。
廊下まで追ってきた教官に呼び止められて赤松は叫んだ。
わたしは誰よりも上手く戦車を操縦できます。戦車の調子は体で分かるんです。
テストの点が何だって言うんですか。実戦が全てじゃないんですか。
小一時間彼女は泣きじゃくりながら教官を責めた。
以来、赤松は教官を敵視するようになった。
防女が嫌いなわけではない。仲間のことは信頼しているし、
戦車がそれほど好きではないとは言え、生まれて初めて自分の才能に気づいたのは
機甲科に編入してからのことだった。
このまま、負けちゃうのかな。
狭苦しい操縦席の中で赤松は天を仰いだ。ため息が出る。それはいやだ。
しかも大嫌いな教官たちと一緒に負けるだなんて。
そして赤松に命令を下すはずの教官たちはくだらない言い合いで時間を浪費している。
むらむらと怒りが湧き起こってきた。
いつもは偉そうなことを言っているくせに、負け戦になったら愚痴のたれ合い。一体なんなの。
怒鳴りあってる暇があったら作戦の一つも立てればいいじゃない。
715610-620つづき:05/03/17 23:46:14 ID:???
作戦。
怒りを溜め込みつつ赤松は考え込んだ。相手は新型戦車。こっちは旧式。まともに撃ち合ったら勝てない。
何か相手がヘマをしない限り。そう、失敗。失敗なら自分もいっぱいあった。
雨が降るとドロドロにぬかるんで、キャタピラが滑る坂。
うかつに進入すると切り株だらけで、主砲の取り回しにも困る林。
相手が困ることをするのが軍事の基本。やだ、まるでわたし教官みたいじゃない。
勝負をひっくり返すためにはどうすればいいか、彼女は考え続けた。
あれはどうだろう。いや駄目。じゃああれは。なんだか疲れちゃったな。いっそ逃げちゃおうか。
赤松の瞳が見開かれた。そう、逃げればいいじゃない。そしてあそこに。
身を起こして計器盤を見つめる。
インターコムのスイッチを握り締めた。
「赤松3号生徒、意見具申します!」
716610-620つづき:05/03/17 23:46:40 ID:???
「双子岩か」
車長があきれたような声を上げた。
「確かにあそこは狭いぞ。マインプラウが付いてるならなおさらだ」
「通り過ぎちまったぞ。引き返したら戦車がいる」
砲手が疑わしそうな声で言った。
「いや待て」
車長が考え込みながら言った。
「あいつら、すっかり俺達を仕留められると思い込んでる。しばらくは遊ばせるつもりだろう」
「ですから、一直線に演習場南側までたどり着ければ」
赤松は勢い込んでインターコムに語りかけた。
「私が逃げます。絶対当たりません」
「演習場外に逃げるなんてなあ」
「いいじゃありませんか」
装填手が口を開いた。
「どうせこのままじゃやられちまう。いちかばちかです」
車長がうなずいて、言った。
「よし、やるぞ」
717610-620つづき:05/03/17 23:48:02 ID:???
見通し線上に出た途端、新型戦車は砲撃してきた。
74式は全速力でジグザグに演習場を横切った。
「スモーク、てっ!」
74式から煙幕が射出される。一定間隔で打ち出されるそれは74式の進路上で次々に炸裂した。
換装したスモークディスチャージャーには、俯迎角を調整する機能が追加されていた。これによって砲兵で言う「這う砲撃」が可能になり、74式の速度にあわせて最適の位置に煙幕を射出できるのだ。
「よーしよしよし」
砲手がリズミカルに射出レバーを弾く。最初の数発でコツをつかんでしまったのはさすがだ。
煙幕はゆっくり広がりながら視界を阻んでいく。中身は防女装備科謹製の特殊煙幕で、可視光はもとより赤外線も吸収する性能がある。
74式の急な機動に慌てたらしい新型戦車は後を追ってきた。
「食いついた!」
「スモーク射耗」
「赤松、突っ込め!」
74式は自らが作り出した煙幕を縫うように走り続けた。すこしばかりの地隙も岩も関係ない。
履帯がうねり、懸架装置が悲鳴をあげる。
操縦席では赤松が操縦ハンドル相手に悪戦苦闘していた。
ただでさえ視界が悪い操縦席、加えて煙幕である。視界は無いに等しい。
演習場で散々這いずり回った過去の記憶とカンだけが頼りだ。
(お願い、壊れないで)
揺れる操縦席で赤松は74式に祈った。
「見えたぞ。南側出口だ」
防女演習場には出入り口が二つある。普段使われるのは北側のゲートで、そこそこ広い。
比べて南側のゲートは生徒に評判が悪かった。
原因は戦前に弾止めとして構築された長大な築堤と、狭いゲートの両脇にそびえたつ岩、通称「双子岩」である。
築堤のために展開・撤収する部隊はかならずゲートを通らなければならない。
そして大型車両の運転に慣れない生徒達はよく双子岩に車体をひっかけ、教官に罵声を浴びせられるのが常だった。
『おい、どこへ行く気だ』
慌てた判定官の声が無線機から響いた。
「うるせえ。問題は無い。状況続行だ」
「ゲートです」
「行け!」
74式は金属製のゲートを跳ね飛ばして双子岩を通過した。
718610-620つづき:05/03/17 23:48:55 ID:???
そのまま500mほど農道を直進し、傍らの土手を登る。
「急げ、すぐにやってくるぞ」
そのまま土手の裏に隠れ、狙撃するはずだった。
赤松は74式を操って土手の頂を越えた。斜めに登ってしまったのを修正するために
わずかに左に頭を振る。
右側履帯のピンが折れたのはその時だった。
719610-620つづき:05/03/17 23:49:34 ID:???
ガラララという異常音響が開けっ放しのハッチから響いてきた。
右側の駆動力を失い、74式は急激に右旋回した。赤松は慌ててクラッチを踏んだ。
74式は土手の頂上で擱座した。
「うごかない!」赤松は悲鳴をあげた。彼女は履帯を外すような乗り方はしたことがなかった。
右側の履帯は完全に転輪から外れている。駆動輪が空しく宙を掻く。
闇雲にギアを入れ替え、なんとか車体を動かそうとするが、どうにもならない。
「来るぞ!」
砲手が叫んだ。黒い影が双子岩の向こうに迫ってくる。
そのまま新型戦車はゲートに突っ込んだ。と、横に広いマインプラウが岩にぶつかった。新型戦車が急ブレーキを掛けた。
「今だ!撃て!」
車長が叫んだ。
「駄目だ。俯角が足りねえ」
砲手が呻いた。土手に乗り上げた74式は横腹を敵に見せて擱座していた。土手の頂を越えているためわずかに砲身は上を向いている。あと数度の角度が足りなかった。
新型戦車はスモークを焚いた。
「見えなくなっちまったぞ」
「赤松、はやく立て直せ」
720610-620つづき:05/03/17 23:50:01 ID:???
なんで、なんでうごかないの。
赤松は完全にパニックに襲われていた。演習で履帯を外してしまった同僚を笑ったことはあっても、自分が履帯を切ってしまったことはなかった。はやく、はやく隠れなきゃ。

ディーゼルの唸りが聞こえる。新型戦車が双子岩をくぐり抜けたようだ。

「赤松、赤松。聞こえたら返事をしろ」
装填手が冷静な声で話しかけた。
「赤松!」
「は、はい」
「お前が乗ってるのは90式じゃない。74式だ。姿勢制御、右下げ!」
「あ…!」
旧ソ連の機甲師団を待ち伏せするために開発された74式は、懸架装置に油気圧式のクッションを用いている。
普段は整備に手間のかかるこの装備は、稜線射撃などでその威力を発揮する。その機能は簡略化されて90式に受け継がれたが、前後の傾斜のみの90式にくらべ、74式は前後左右に車体を傾けることができる。
煙幕が晴れ、新型戦車がゆっくりとその姿を現した。
赤松は姿勢制御のスイッチにしがみつくように手を伸ばした。
74式の車体が右に傾く。
照準鏡の中央に新型戦車の姿が納まる。
「発射!」

二つの砲口はほぼ同時に火を噴いた。
721610-620つづき:05/03/17 23:50:50 ID:???
仏頂面の判定官が下した判定は以下のようなものだった。

陸上自衛隊 主砲防盾に被弾。小破。戦闘行動に支障なし。
防衛女子校 砲塔基部に被弾。大破。乗員4名は全員死亡。

「演習場外にまで逃げるとは見苦しいですな」
陸自の指揮官が勝ち誇ったように言った。
「所詮は小娘相手のおままごと。今回の結果は順当なもんでしょう」
…ウチの戦車を爆破しといてよく言いやがる。
疳の虫をぐっとこらえて、防女の担当官は爽やかな笑顔を浮かべた。
「いやー、今日は本当に勉強になりました。ありがとうございます」
陸自のにやけ顔がさらに崩れた。
「おまけに新型装甲に対するAPDS弾の侵徹状況の実演までしてもらっちゃって、もう感謝の極みです」
にやけ顔が痙攣した。
「しっかしアレ、まだ開発中でしょ?いいんですか弾丸刺さったまんま返しちゃって。
 ありゃあ私の見た所、セラミックブロックにもひびが入ってるんじゃないかと…」
「それでは失礼します」
一瞬だけいまいましそうな表情を見せて、陸自の指揮官は去っていった。
722610-620つづき:05/03/17 23:51:53 ID:???
赤松は土手の上で体育座りをして、擱座した74式を眺めていた。
演習場から防女の回収部隊がやってきて、74式を取り囲む。
「ありゃー、キャタピラ外れたかぁ」
「おー、当たってる当たってる」
「こりゃ吊らないとダメかな」
「一斑、玉掛け準備ー」
あわただしく働く回収班をよそに、赤松は物思いにふけっていた。
ピンが折れたのは疲労のせい?ううん。私が無理な旋回をしたから。
パニクって、姿勢制御のことなんてすっかり忘れてた。あの助言がなかったら…
「おう赤松」
金阪がくわえタバコで土手を登ってきた。車長と砲手、装填手も一緒だ。
「やったじゃねえか。新型戦車に一発食らわすとはな」
「…」
ぽん、と金阪は赤松の頭に手を当てた。
「おめえはよくやったよ」
「赤松3号生徒」
車長、いや、かつて赤松と衝突した教官が口を開いた。
「はい」
赤松は答えた。極度の疲労と虚脱感が反抗心を圧倒していた。
「よくやった。今日はゆっくり休め」
大人たちはそのまま後ろを向き、土手を下っていった。
装填手の助教が振り返ってウインクし、親指を立てて見せた。
723610-620つづき:05/03/17 23:52:23 ID:???
しばらくして赤松は立ち上がり、74式に近づいていった。
「あ、赤松ー」
「すごいじゃん赤松」
「涼子ー」
顔見知りの回収班の生徒達が弾んだ声を掛ける。砲塔の向こうから手を振る者もいる。
なぜか赤松は新型戦車をギャフンと言わせた英雄になっていた。
全員戦死、か。赤松はひとりごちた。不思議と心が軽い。
生きてさえいれば次のチャンスがあるという事実に彼女はおぼろげながら気づき始めていた。
赤松は74式の車体に掌を当てた。
(ごめんね)
鼻の奥がツンとなった。自然に涙が出てくる。
(つぎは、負けないから)
724610-620つづき:05/03/17 23:52:52 ID:???
数ヵ月後−

早朝。
その90式戦車は偽装網に包まれて、静かに時を待っていた。
中隊本部から帰ってきた戦車長がハッチから中に滑り込む。
「ただいまー」
彼女も機甲科の1号生徒だ。威力偵察小隊の隊長である。
「まったくもう、指揮科の連中頭が固いんだから
 あんなんじゃやってられないわよ」
ヘッドセットを着けるなり彼女は愚痴りだした。また幕僚連中と衝突したらしい。
戦車兵としては優秀なのだが、怒りっぽいところが彼女の欠点でもあった。
操縦席の赤松は努めて明るい声を出した。
「んじゃ、勝手に前線突破して後方浸透しちゃいましょうか?
 裏道いっぱい知ってるんですよあたし」
空気を読んだ砲手が調子を合わせる。
「いーねー、司令部テントに120mm砲向けたら、みんなオシッコちびっちゃうんじゃない?」
つられて隊長が笑い出す。90式の中のムードが和らいだ。
725610-620つづき:05/03/17 23:53:35 ID:???
陸自との苛烈な「実戦」の後、赤松はよく図書館に足を向けるようになった。
戦車関連の歴史や戦訓を読むためだ。
過酷な状況。ストレスの重圧。クルーの不和。そして一体感。
あの経験を忘れられない赤松は同じ戦車兵たちの回顧録をむさぼるように読んだ。
また、軍事の専門家が語る「戦車は互いの、そして歩兵の支援なくして生き残れない」
「クルー同士のチームワークが生死を分ける」といった教訓は
彼女の心に自然に染み込んでいった。
教官達とは一時休戦がまだ続いている。ただ、授業での疑問点や理解できない事などを
たまに教官に尋ねにいくこともある。そうしたとき、教官たちはもっともらしい顔をして
彼女に懇切丁寧に説明をする。
おかげで学業のほうも多少上向き、晴れて彼女は威力偵察小隊の小隊長車の操縦手に抜擢された。
726610-620つづき:05/03/17 23:54:22 ID:???
中隊指揮系の無線が鳴った。
『中隊本部より全部隊。状況開始』
「いくわよ」
小隊長が気合を入れた。
赤松は両手をハンドルに掛け、前方を見つめていた。
起伏の激しい地形。ATMが潜んでいるかもしれない藪。ぬかるんだ沼。
赤松の前に道は無い。しかし、それを彼女に問うても、怪訝な顔をするだけだろう。
道なき道を踏破し、敵を撃滅する。それが戦車兵の本分だからだ。
あるいはこう言うかも知れない。えー、私の戦車だったらどこでも行けちゃいますよー。
「操縦手、警戒速で前進」
赤松が操る90式が、朝靄のなかをゆっくりと進んでいく。
彼女の一日は、まだ、始まったばかりだ。

−完−


おまけ
「赤松ー、これアンタのぬいぐるみ?」
「わたしのチハタンにさわらないでっ」
727名無し三等兵:05/03/17 23:58:11 ID:???
>>709-726

GJ!
いや〜たまには夜更かしもするもんだ
728名無し三等兵:05/03/18 00:05:39 ID:???
おわりです。疲れた…
伏線ブッチなのと後半グダグダなのは勘弁してください。

勝手に続編作ってごめんなさい(´・ω・`)ノシ
729名無し三等兵:05/03/18 13:22:57 ID:eD9wAP2N
>>704-705

>まて。女相撲ってのは上にシャツを(ry

>>701

>この小柄な某嬢って>>530からの憲兵隊長?
>どう見ても後方支援系の彼女に格闘は厳しいかと…

髪型についてはゆずるとして、みつあみでもポニテでもかまいませんが
身に着けるものはまわしだけ、というスタンダードでなければ相撲ではありません。
シャツで肌を隠すなど””邪道””!です。
だいたい、ここに来る客が何を求めているかと・・・・・

ちなみに、憲兵隊ですが、なにも隊長でなくとも中等部にはいくらでも
小柄な娘がいるでしょうに。
高等部にも背が低い娘は少なくないと思います。

田沢のまわし姿か・・・・・
マニアックだなぁ
(なんか、本当にこういったのを売りとする秘密クラブがありそうな気がしてきた)
730610-620書いた奴:05/03/18 13:30:52 ID:???
>>728
うおっ!続きが書かれている!
面白かったですよ〜GJ!
731名無し三等兵:05/03/19 02:46:09 ID:hdTVk+Cv
>>728
GJ なかなかよろしかったです。
>>729
同い年の少女たちが集められてるだろうから、昔の知り合いとか
一緒に防女を受けたけどおちた娘とかがいそうだ
732名無し三等兵:05/03/19 21:40:27 ID:???
スゴックの見合いはどうなったんだ。すげえ気になる。
733名無し三等兵:05/03/19 21:40:58 ID:???
×スゴック
○ズゴック
734名無し三等兵:05/03/20 02:05:17 ID:WarqTFIs
SSを書けなくても、防女についての設定は考えられる。
私も見合い変は楽しみにしてますが、自分でもネタを投下しましょう。

・・・で、ネタ

海外発の反防女宣伝ナンバー1は、
日本の防衛女子では、貧困層から主に容姿と体力を重視して半強制的に
選抜を行い、家族に対する生活保護費受給で、退学できないよう縛りつけ
主に女を使う様々な軍事・諜報要員として訓練を行っている。
毎年、一部の少女たちは、日本軍と政府高官たちの愛人として上納され
莫大な機密費が防衛女子幹部の懐に転がり込んでいる・・・・・。

と、まるで北○鮮喜び組養成所のように宣伝されたことがあり、
一部フェミ系の左翼団体や政党などでは、未だにこの話が定期的に
持ち出されている。
735轟龍 ◆8BJpqEBUCM :05/03/20 04:03:24 ID:???
>>734
それって、18禁…
736名無し三等兵:05/03/20 12:02:37 ID:rxg60Amm
反防女宣伝だからな
それに、創立からしばらくは貧しかったり家庭に問題のある少女の最後の行き場所
だったのも事実なんだし。
当時は、すごかったぞ。
国会だけでなく、某新聞や日教組が連日キャンペーンを行ったからな。
そういった偏見を実力と実績でねじ伏せていったOBの皆さんについて
口には出さなくとも知ってはおけ・・・・・

「防衛女子 入学時と高等部進学時のオリエンテーションから」
このオリエンテーションだけは、居眠りする学生はいない。
737名無し三等兵:05/03/20 13:38:31 ID:???
>>709-726
GJ!面白かったよ!
最近レベル高いのな、ここ。
738名無し三等兵:05/03/21 00:37:30 ID:eLxWbWeE
最近、防女が術科学校に進む前の訓練を行うところでなく、
少年兵養成学校として描かれてる気がする。
初代>1を見る限り、それはちょっと違う気がするんだが皆の衆どうだろう。
739名無し三等兵:05/03/21 01:06:34 ID:???
>>738

いいんじゃないか?面白ければ

ただそろそろ設定をまとめる必要はあるような気がしないでもないような気がする
740名無し三等兵:2005/03/21(月) 09:34:31 ID:???
気がするんじゃないかな? まちょっと覚悟はしておけ。

個人的に両用とズゴックの登場は衝撃だった。
見事なキャラ立ちぶりと言えよう。
741名無し三等兵:2005/03/21(月) 23:02:22 ID:???
>>734
>>736

日本共産党が武装闘争路線を放棄した頃、そして北朝鮮の帰国事業が始まった’50年代後半からその手の工作は始まったと言われる
自衛隊に対する嫌がらせ、抗議、テロ活動、そしてディスインフォメーション…
それは同時期に創設された防衛女子校に対しても同様であった

「殺人マシン養成所」
「特高復活の急先鋒」
「政治家の愛人養成機関」etc…

ただその手の工作も最初から効果を発揮したわけではない
マスメディア自体の発展が未熟であり、共産主義に対する反発・嫌悪感も国民の間に多くあった
方や日本全国に連絡網を持つ政府機関である

だが60年安保を経て左翼勢力の発言力が増す(当然、背後にソビエトなどの勢力あり)と、状況はやや防女側に厳しくなった
742名無し三等兵:2005/03/21(月) 23:04:23 ID:???
左翼系雑誌では「決死の覚悟で防女を脱走してきた少女の手記」や「現職防女教官(匿名)の自己批判」などが掲載され
各地の大学や高校の左翼系活動家たちが、防女入学を希望する少女に対し直接「(脅迫を含む)説得」に当たることもあった

それでも優秀でありながら貧困家庭ゆえに進路を限定されてきた少女達にとって、防女の存在は貴重であったこともまた事実
3食給料付き、最高水準の教育、安定した進路、さらに優秀であれば奨学金付きの国公立大学への編入…
これらの「おいしい」条件があったからこそ、防女卒業生は国家の中枢に食い込むほどの優秀な人材を輩出できたのである

貧困層の味方であるはずの「共産主義」勢力が、貧困層に生まれ育った優秀な少女達の進路を妨害する…
皮肉な構図は’70年代まで続いた
743名無し三等兵:2005/03/21(月) 23:07:23 ID:???
’70年代に入り、ちょうど連合赤軍の「あさま山荘事件」が起こる少し前…
防女進学(編入)を望んでいた中学生の家庭に過激派が押し入り両親とその少女を襲撃、さらにその家に放火するという事件が発生したのだ
少女は無事だったが両親は重傷、貧困家庭であったため治療費も出なかった
結局、少女は防女に入学、その給料とODや同級生達からのカンパ、そして特例として給料を前借りして治療費に充てたのだ
当該過激派の機関誌には「公安のスパイ一家を見事殲滅」とあり、説得に応じなかった一家に対する報復であるという見方が流れた

事態を重く見たのは防女ODで構成される「防女ひめゆり会」
当時の会長(1期生)は北海道の奥地にある貧困家庭の生まれだった
「なにが『共産主義は貧乏人の味方』だ…」
怒りに震える彼女はこれまで消極的だったディスインフォメーション防御を、積極的にするように指示を出した

「防女学報社」が設立され、政財界に対する積極的な宣伝工作が開始された
まだまだ男性社会であった日本においても確実に地位を向上させ続けてきた防女ODたちも、そのささやかな権力を行使
連合赤軍の凄惨なリンチ事件が表に出たこともあり、防女に対するディスインフォメーションは下火になった

だが親共産主義系のマスコミは依然多く、目立った貧困層の存在が少なくなったこともあり、ソ連崩壊の’91年まで防女側は防戦を強いられてきた
744名無し三等兵:2005/03/21(月) 23:09:59 ID:???
そして’95年の阪神大震災・地下鉄サリン事件…状況は一変した

北朝鮮のテポドン発射、不審船、そして911…自衛隊そして防女の存在は国民が広く認めるところとなった
防衛大、自衛隊、そして防女、不景気も理由であろうが競争率は年々増加している
その反面、左翼系マスメディアは凋落の一歩をたどっている。この件に関して防女ODが絡んでいるかどうかは定かではないが…

彼女たち先人の努力の結果、君たちは最高の環境で最高の教育を受けられるのです
名誉ある防女の名を汚さぬよう、これからも勉学に励んでください

3号、6号生徒に対する講義「防衛女子校の歴史〜左翼勢力との50年戦争〜」より
745734−736:2005/03/22(火) 00:39:52 ID:ozauG0LQ
GJ
>>741-744

しかし、この設定。
どことなく>>700-701と直結しているように見えるのがなかなか
746名無し三等兵:2005/03/22(火) 14:27:05 ID:hsFMBpgO
>>53
少年兵養成学校よりこっちだよなぁ

あと>>161の防衛女子対外対抗試合に付き物の
防女チアリーディングの評判を知りたい。

さぞかし、評判が高いことだろう。
それに、日常生活で外に出ないから”ほぼ”全員彼氏無しでキスもまだの「処女(おとめ)」たち
遊んでないし、栄養設計された食事を三食取り、毎日の訓練と規則正しい生活をおくっている
当然、お肌つるつる、ナイスバディ!
(容姿の磨き上げが課業として行われる高等部から選抜されている)

地方自治体レベルのお偉いさんが、防女の試合に大挙して押し寄せる、誘致に血道を
上げる理由の一つである
747名無し三等兵:2005/03/22(火) 15:02:00 ID:???
>>741-744
GJ
>>505 を経てきた入学生も見るわけですな
748名無し三等兵:2005/03/22(火) 18:32:14 ID:???
防女生徒から軽んじられる実直な老用務員、
校長や一部の教官のみが知る真実。
彼は「ポートモレスビーを見た男」なのだった。
749741-744:2005/03/22(火) 19:52:05 ID:???
…Σ(´д`;)

自分では「OG」と打ったつもりが「OD」になってた…ダメダコリャ

ODじゃ自衛隊の作業服とか車両の色だよなぁ…脳内修正しといてくださいorz

>>745
「キャットファイト編」も考え中ではあるのですが、なかなか進路がまとまらない…
750名無し三等兵:2005/03/22(火) 20:39:46 ID:hZbtwJYJ
>>749

>「キャットファイト編」も考え中ではあるのですが、なかなか進路がまとまらない…

「靴下脱がしレスリング」と>>729の設定をどうかお忘れなく
751名無し三等兵:2005/03/22(火) 21:59:35 ID:mAuv/Vn3
>髪型についてはゆずるとして、みつあみでもポニテでもかまいませんが
>身に着けるものはまわしだけ、というスタンダードでなければ相撲ではありません。
>シャツで肌を隠すなど””邪道””!です。

楽しみだなぁ どきどき
752名無し三等兵:2005/03/24(木) 01:10:15 ID:E3A+5wdl
得意先が引越し時の荷物置き場として近くの雑居ビルに入ってたとき
同じ階に「防女学報社」があったので、ついでとばかり飛び込みを
かけてみたが、きれいなお姉さんなんて一人もいなかったぞ。
地味なおばちゃんが、お茶だしてくれただけ。
あそこ、本当に防女関連なの?
753名無し三等兵:2005/03/24(木) 02:10:25 ID:E3A+5wdl
あと、今年の進級試験と春休みはどうなってるんだ
知ってる人プリーズ
754名無し三等兵:2005/03/24(木) 20:41:26 ID:???
おれ防女OBの生写真持ってよ!
755名無し三等兵:2005/03/24(木) 21:55:55 ID:???
>>752

「防女学報社」は建前上ただの防女学生&OGに対する機関誌の発行や、OG会(舞鶴ひめゆり会)の支援だからな
社員はバイトを含めて全国で100名程度か?ほとんどの社員が防女OGなんだ

だからその地味なおばちゃんも、昔は北の工作員を狩ったりしてたかもしれん…

それに「防女学報社」の下部組織・支援組織はすさまじいぞ
調査会社・警備会社はもちろん、商社や運輸会社、船舶・航空会社、清掃会社にインターネット会社etc…
しかも社員は妙にガタイが良くて、いつも背筋が伸びていて、「パン!」という音に敏感に反応する外国人が多いという

つまり>>754の持ってる写真の内容によっては、ゴリラみたいな外国人が
「宅配便デースHahaha!」
とやってくるかもしれんな
756名無し三等兵:2005/03/24(木) 23:41:30 ID:IbIy3Wih
おお!そうか
ついでに>>746の防女チアリーディングの評判についても知ってることが
あったら頼む
防女カレンダーみたいに売り出せば爆発的に売れると思うんだが、
盗撮写真がネットに流れるくらいだろ。
757名無し三等兵:2005/03/25(金) 01:24:56 ID:???
>>755
いや、きっと
「産経新聞」とか書いてあるロングボウアパッチがちょっと強引な勧誘にくるに違いない。

「今なら30mm大奉仕中」とか「半年とってくれればヘルファイア32発も付けちゃう」とか。
758名無し三等兵:2005/03/25(金) 21:06:10 ID:???
http://www.p-x.jp/
こんなの発見!
759名無し三等兵:2005/03/25(金) 23:58:10 ID:OnLz1Ai+
キャットファイト編はまだですかな
線の細いポニテだったり三つ編みだったり眼鏡っ娘が半べそをかきながら
いやらしい客たちの視線の前で、まわしだけを身にまとって相撲を取らされ、
小さな娘さんたちが、ミニスカートと薄い衣装で「靴下脱がしレスリング」を
行い、野獣のようね若い娘が鉄板勝負に全てをかける。

法の正義の執行と、不幸な女性救出の為の諜報活動として潜入した
我らが防女の選抜学生たち。
お互い、顔も名も知らず、目的は「情報を持ち帰ること」のみ

決定した高官と指導教官、助教たちは、夜も寝られないことだろう。


・・・・・だが、田沢はなんか楽しく過ごして帰ってくるような気がするんだが
どう思う?皆の衆
760名無し三等兵:2005/03/26(土) 00:11:37 ID:???
たしかにそうだろうな。>田沢
ヤツの環境適応性はもはや鬼才
761名無し三等兵:2005/03/26(土) 00:25:10 ID:???
まあ俺たちがこんな話をしている間にも実際
海陽学園は来年の開校に向けて着々と進んでいるわけだが。
762名無し三等兵:2005/03/26(土) 00:44:52 ID:MGkzgx6F
>>760
>ヤツの環境適応性はもはや鬼才

ああ、目にうかぶようだ。
防女と違って、ステージが夜なもんだから毎日昼過ぎまで寝ていられて、
防女と違って、自分で部屋の掃除や洗濯をしなくても、係りの人がやってくれて、
防女と違って、客受けが良い人材には、何でも好きなものをいくらでも食べることができて
防女と違って、少ない小遣いをやりくりしなくても甘いものをいくらでも食べれて

あまりに、毎日幸せそうな田沢に、監視の黒服のおっちゃんの一人が
「オメェ、ここに来るまでどんな暮らしだったんだ」と聞いたところ
本人は、当たり前と思っている「両用」の悲惨で過酷な日々を約2時間!。
「だから、ここって天国みたいです」との田沢の言葉に涙をぬぐって鼻をすする
おっちゃんたち。
「オメェも大変だったんだなぁ」とそれから、なんだかんだとエコひいきされ
・・・・そうな気がする。
763名無し三等兵:2005/03/28(月) 01:55:52 ID:vszl/O/8
ここで、防女諜報要員養成課程 秘匿名称「メイド養成科」の出番ですよ
764名無し三等兵:2005/03/29(火) 00:02:31 ID:???
>>763
容姿が良すぎて愛人にされるので却下
765名無し三等兵:2005/03/29(火) 03:10:31 ID:7OsewsjB
>容姿が良すぎて愛人にされるので却下
こういう娘たちが、メイド科のデフォである

>>474>>491

しかし、キャットファイト編(田沢変?)のネタだが盛り上がらんね
766名無し三等兵:2005/03/29(火) 16:37:40 ID:???
慰安婦科の実記研修はまだですか?
767名無し三等兵:2005/03/29(火) 16:42:30 ID:???
>1の
>制服可愛くて
は詳細を語られたのだろうか
768名無し三等兵:2005/03/29(火) 23:59:31 ID:7zyJvLHy
確か、上着を脱いだら結構、肢体の線が出る一部バストコンシャスで
プリーツスカートまでが決まっていなかったか
それと、シンプルでゴテゴテしていなくて冠婚葬祭、他高級料亭にも
着てけるとか
ちなみに、これは一級礼服設定で作業服やその他については憶えておらん。

下着は配給だったよな
769名無し三等兵:2005/03/30(水) 00:31:31 ID:Mhai7JMM
かの昔、完全な英国人を模したドイツ人スパイが、ドイツの仕立て屋がオールイギリス製の
素材で服を仕立てたとき、ボタンの縫い方をイギリス風のクロスでなくドイツ風の
二本平行にしたせいで、そのスパイは招待を見破られた・・・という実話がある。

つまり、学生に支給されたセミオーダの下着によって、過去に潜入を見破られた
工作員がいたかもしれないということだ。

・・・・が、上の話、超有名なのでそれはないだろう。
ただ、今回の田沢のように、規格外の体型をした貧困、他の問題ありが
オーダメイドの下着を着けているのはおかしいと言える。
こういうときの為に、防衛女子の学生たるもの、体型が合わなくなるまで
下着はツギをあてたり、つくろったりしたものを2セットは取っておくのが
不問律となっている
770名無し三等兵:2005/03/30(水) 20:55:49 ID:???
>>768
第一種礼装ならオーバーニーソックスも支給されるけどな。
公用外出中に突風に見舞われた防女生徒の写真が撮られたことがあったけど
直後の防衛関係者の会合「金曜日の会」では扉を閉め切って
パワーポイントによる鑑賞会が実施されたそうだ。
771名無し三等兵:2005/03/30(水) 21:02:55 ID:???
ニーソ… どうやら手前の琴線に触れる制服のようだ
772名無し三等兵:2005/03/30(水) 21:47:08 ID:fWx1OFns
>>770
>公用外出中に突風に見舞われた防女生徒の写真が撮られたことがあったけど
>直後の防衛関係者の会合「金曜日の会」では扉を閉め切って
>パワーポイントによる鑑賞会が実施されたそうだ。

あれで、下着は清楚な白というのが”クル”んだよな
あんだけの美少女がニーソ身に着けてて、でも、下着は「白」というのは・・・

うん?何だこんな時間に
ちょっと見てくる
773名無し三等兵:2005/03/31(木) 05:05:54 ID:F+aWREvU
ニーソってミニとセットだよな?
プリーツスカートではなかったのか?
とりあえず、公務員で軍属なんだから一等礼装でミニはやばいだろ
ボディコンシャスがいいかは疑問だが
あと、キャットファイト編だが如何に田沢といえども、多少運動神経が良いだけの
同世代の小娘と試合させられて苦戦するとも思えんのだが。
天然で爆ちちで見た目おっとり系美少女が、ヤンキー系を瞬殺というのは
ある意味、やばいのではないだろうか
コアなファンが山ほど付きそうだが。
差し入れがすごくなりそうだ
774名無し三等兵:2005/03/31(木) 05:57:49 ID:???
まじで設立されるんでつか
強いオニャノコの捕虜になりたいでつ
775名無し三等兵:2005/03/31(木) 21:57:15 ID:???
>>773
いやいや。確かに膝下丈のプリーツだよ。
で、なんでそれにニーソという珍妙な取り合わせになったかと言うと、
昔は全員パンストだったんだが、あるときバンカラで鳴らした両用の一人の生徒が
「ションベンするにもいちいちズリ下げなきゃならねえ。
 こんなけったくそ悪いモン履いてられるか」と言い出して、
両用だけ『生足に白靴下(一応フリルつき)』で外出するようになっちゃったんだ。
(ズゴックは「ムダ毛は剃っとけよ」としか言わなかった)
それを見た他の生徒が不公平だと騒ぎ出して、
教官会議で一悶着あったそうな※
そこで校長の鶴の一声で決まった妥協案がニーソらしい。

※会議議事録(抄)
「生足なんぞもってのほかだ」
「パンストなんて即応性の無いモノが履けるか」
「ウチはどうせ全員ドロワーズだから関係ない」
776名無し三等兵:2005/03/31(木) 22:38:50 ID:???
うわー関係ないこたぁ無いだろw
777名無し三等兵:2005/03/31(木) 23:11:40 ID:bsqy0ujK
メイド科はガーター可だそうだが。
「悩殺」と「瞬殺」と「暗殺」の技術と、知識だけは(一部の特に選ばれた)
学生に教授するんだろう。

・・・そーいえば、先日、補修訓練で学外に行った田沢がメイド科で
一ヶ月「行儀見習いの練習」合宿をやってたな
(両用の某嬢(あえて名を秘す)のコメント、彼女は先日、イラク派遣隊の
 「現地訓練」に、ただ一人派遣されている)
778名無し三等兵:皇紀2665/04/01(金) 08:24:45 ID:qMyO1M/g
で、一番地味なのが毎日黙々と訓練と受験勉強をこなす大学進学コース。
ただ、ここから高官、政治家、高級官僚他が出るため教官も助教も
このコースの学生に対する厳しさは某両用などに比べて1段上。
両用の学生がここに来るとだいたい一ヶ月で切れるかノイローゼになる、と
言われている
779名無し三等兵:皇紀2665/04/02(土) 00:04:40 ID:???
田沢のキャットファイト話を想像してたんだが、
なんかものごっつい殺戮マシーンになっちゃってダメだ。
普通のヤンキーと徒手格闘を叩き込まれたプロという時点で漏れ的には天と地の格差がありまつ。

---チラシの裏
キャットファイト第一回戦。
双丘がこぼれおちそうなマイクロビキニを着けた田沢。
「えー、ほんとにやるんですかぁ」…まだ自分の立場がわかってないようだ。
対するはマッチメイカーから『この程度でいいだろう』と指定されたシンナー中毒のガリガリ少女。
歓声の中ゴングが鳴らされる。
田沢の漆黒の髪の毛が気に入らないのか掴みかかるガリ少女。
「いたーいー、やめてー」髪の毛を引っ張られて涙を浮かべる田沢。ついでに乳も盛大に揺れている。
16歳にしては豊満な田沢の姿態に観衆の興奮がいやます。田沢は泣きべそをかいている。
ブチッ
ガリ少女が田沢の髪の毛の一房をむしりとる。
その瞬間、田沢には無かったはずのスイッチが入った。
ズゴック仕込みの頭突きが炸裂。暇を与えずにガリ少女の両耳に平手。
とどめに水月に狙い済ました前蹴りが炸裂。
1ラウンドKO45秒。
田沢の乳と尻に見とれていた大部分の観衆は歓声を上げるだけだったが、
ごく一部の「わかってる」客はなんか違和感を感じていたと言う。

このあと2回戦・3回戦と進む間に両用仕込みの技の危険性(目潰しとか手首極めて裏に回って鼻の穴引っ掛けて倒したりとか)が
だんだんとわかってきて、幹部から
「お前はたのむからもう少し手を抜いて戦ってくれ」と小一時間説教される田沢。
トレーナーから「女の子らしい戦い方」をティーチされて、その後の田沢は
お色気不思議美少女ベビーフェイスとして生まれ変わり、大人気を博したという。
ちなみに1〜3回戦の動画は通常VIPに渡されるDVDにも収録されておらず幻の対戦となっているとか。
---チラシの裏
780名無し三等兵:皇紀2665/04/02(土) 01:34:52 ID:z512fj42
>>779
GJ!
潜入前訓練と後日談も合わせて中、長編を頼む!
でも、田沢編とそれ以外の真面目な潜入防女生編ではノリが別のフロアのごとく
違うだろうな
781名無し三等兵:2005/04/02(土) 08:37:08 ID:S7TGbPjZ
これで>>762と繋がるわけですな
782名無し三等兵:2005/04/03(日) 00:24:22 ID:???
机上でも、実地でも、人気のある演習というものがある。

ゴ○ラ対自○隊。
ゴジ○は強い。1954年から2004年まで、○衛隊の総力をあげても撃退できないのだ。
実地演習では学生の一人が着ぐるみを着て徘徊、遭遇した演習生を蹂躙してゆく。
着ぐるみは冬の間、学生たちの手によって丹念に縫装されて実地で使用され、
ボロボロになったころ学園祭の公開演習を最後に荼毘に付される。
そしてまた新たな着ぐるみが作られるのである。
しかし、冷戦構造の崩壊と「ファイナルウォーズ」公開が、
そのような巨大な戦力を持つ敵を想定する必要があるのか、論争の種になっている。
783名無し三等兵:2005/04/03(日) 09:15:11 ID:Qd1OSAKq
>>779
>田沢の漆黒の髪の毛が気に入らないのか掴みかかるガリ少女。

質問ですが、田沢の髪型と髪の長さを知りたい。
漆黒で艶やかな髪であることは判ったが・・・・
784名無し三等兵:2005/04/04(月) 00:14:27 ID:???
>>783

軍人としての訓練を積んでいるのであれば髪はかなり傷んでいるはず
日に焼かれ海で洗われ鉄帽や帽子で毛根は蒸れ蒸れ状態…

長さもそう長くはないでしょう、せいぜい肩までのショートかな?
あんまり長いと何かに引っかかるし

そういやデミ・ムーア姉さんは丸坊主にしてましたな
785名無し三等兵:2005/04/04(月) 00:23:23 ID:???
ここでポニテ説提唱
786名無し三等兵:2005/04/04(月) 01:41:33 ID:xy5Bs9Fl
>>784
>軍人としての訓練を積んでいるのであれば髪はかなり傷んでいるはず
>日に焼かれ海で洗われ鉄帽や帽子で毛根は蒸れ蒸れ状態…

同意するが、防女だからな・・・
高等部からは美しくなるのが課業の一つ
おまけに、潜入前に「メイド科」で得体の知れない訓練うけてるし・・・
一般人並の髪質は保っていると思いたい。

髪型は・・・・
動きやすくて手入れしやすいショートだろうな。
間違ってもロングでは無いと思う。

設定追加
両用三人娘は見かけに拠らず、若い娘らしく甘いものに目がないが
一番食べる量が多いのは予想に反して桃子である。
ケーキバイキングの時間限定食べ放題サービス日にうず高く皿を積み上げ
ケーキバイキングサービスデイ自体を廃止させた前歴を持つ
(大赤字だったのであろう)
ちなみに、左党のみなもは、甘いものも好きというタイプである意味悪食
ケーキを肴に日本酒を飲むこともあり、周りからその酒癖と共に嫌がられている。
ちなみに、田沢は一見そうは見えないが両用ではズゴックと並ぶ酒豪でザル。
ただ、食べるのも呑むのも甘いものと酒、どちらならそれだけのため
みなもと違い、甘党・左党両方から誘われる。

787名無し三等兵:2005/04/04(月) 03:30:27 ID:???
ロングでも結い上げておけば問題なし。
788名無し三等兵:2005/04/04(月) 07:43:47 ID:???
お団子マンセー
789名無し三等兵:2005/04/04(月) 09:28:45 ID:Em1dWF++
>ロングでも結い上げておけば問題なし。

へータイなんだよ
伝統的に常在戦場の
790名無し三等兵:2005/04/05(火) 02:38:42 ID:Uc9GdPoV
キャットファイト編(防女志願学生潜入編)だが、
異常に暗く凄惨な話と、笑えるスラップステックストーリーの
両極に分かれると思う。
どう考えても、性産業に直結するだろうし日本娘の人気が高い海外への
人身売買や組織による(もしくは少女たち同士の)リンチや殺人、
臓器売買などもあるだろう。
警察庁の防女OBが古巣の学生まで動員したのは本当に最後の手段だから
だと思う。特に、OB世代は出自が出自だけに人事ではないのだろう。

故に、潜入学生、他の為に圧倒的な物理力が準備されてると思うが・・・・
この計画の発案・推進した高官はこの作戦が成功しようと失敗に終わろうと
職を辞すだろうし、天下りもあきらめる覚悟だろう。

社会正義のために、人生をささげキャリアを棒にふることも厭わない。
初期の防女OBは敗戦時に生き恥をさらしながら国家再建につくした
先達からその精神を受け継いでいる・・・・。
791名無し三等兵:2005/04/06(水) 01:42:44 ID:oIPAfEBo
>>785
つーか、俺はツインテールだと思い込んでた・・・。
792名無し三等兵:2005/04/06(水) 22:06:24 ID:???
今さらだがキャットファイト編が完成した
でも皆さんの期待を大きく裏切っていると思う…どうしよう?
793名無し三等兵:2005/04/06(水) 22:19:15 ID:???
>>792
うちーかたーはじめー!!
794名無し三等兵:2005/04/06(水) 22:23:23 ID:???
>>793


ちと長いがカンベンな
795きゃっとふぁいと!1:2005/04/06(水) 22:25:25 ID:YpE3c5fK
東京都内某所、現在時2000(午後8時)
小さな体育館ほどの空間、中心にある金網に囲まれたリングに彼女はいた
身長は150センチぎりぎり、黒髪を一本のおさげに、少しキツい目をした少女だ。白いセーラー服に身を包んでいる
周りには数百人程度の観客、そして壁際の一段高い位置に防弾ガラスで囲まれた部屋…
目の前にいる大柄な少女を前にその少女…防衛女子校風紀委員長・通称「憲兵隊長」王仁沢リン、統合要員統合補給科所属1号生徒…は、その防弾ガラスに囲まれた部屋を注視していた
「…反則は目つぶし、噛みつき、凶器の使用…おい、聞いてるのか?」レフェリーらしき男が王仁沢に声をかける「えぇ、問題ありません」チラリとレフェリーを見て、対戦相手に視線を向ける
ニヤニヤ笑う対戦相手は黒人とのハーフらしく王仁沢よりも数倍は大きい体格に浅黒い肌をしている。その目は「1回戦は楽に勝てそうだぜ」と語っているようだ

王仁沢はため息をつく(まったく…何でこんな事に…)
796きゃっとふぁいと!2:2005/04/06(水) 22:27:27 ID:???
数日前…警視庁に勤める防女OGが彼女の部屋を訪れた
「違法捜査?そんなの知った事じゃないわね」紅茶を手にこともなげに言ってのけたのは警視庁捜査3課に所属する天草管理官だ
「それは警察官の台詞じゃないですね…」呆れたように言う王仁沢「これは正義の為の戦いよ。綺麗事はいらないわ」

東京某所に少女たちを戦わせる闘技場があるらしい
そこには国会議員や会社社長、マスコミ関係者などといった「上流階級」と呼ばれる人々が、少女たちの戦いを賭けの対象にして楽しんでいるらしい
「そのくらいの事でガタガタ言う気は無いわよ。ウチだってヒマじゃないし政治家相手なんて面倒くさい仕事だしね。でも…」そこで言葉を切る
「その闘技場で金で集めた少女たちを売買してる…と言ったら?」

闘技場では腕に覚えのある少女たちが競い合うリアルファイトと、少女たちを競りの対象とする娯楽性の高いショーがあるという
場内にその監禁施設もある…と目されているが、消防などの立ち入り検査でも確認されていない
「ただリングがあるだけでは捜査対象にできないのよ」苦々しげに言う天草管理官。ビシッと決めたダークスーツに黒いロングヘアが映える

「そこでウチの生徒を潜入させたいと…?」
「そう、潜入捜査をするにしても現職警官ではすぐにばれてしまって…その点、ここの子たちは『現役女子高生』で尚かつ『優秀な戦闘員』だしね」
「それは違法捜査では…」と言った王仁沢に対して天草管理官は冒頭の台詞を吐いたのだ
797きゃっとふぁいと!3:2005/04/06(水) 22:29:30 ID:???
「捕まらない限り問題は無いわ。面倒くさい法令とかは『舞鶴ひめゆり会』が全部押さえてるからね」
「じゃあ武闘派の学生を何人かピックアップして送りますね。誰がいいかな…」そう言って卓上のパソコンを操作する。防女内の端末にアクセスして、極秘情報である人事資料にアクセスする
「そうね…この子とこの子、それにこの子も…」「彼女たちはどうですか?防女でもかなりの武闘派ですよ」「う〜ん、ちょっとこの子たちは怪しまれそうね…この子だけかな?」何人かの名前がリストに挙がる
「これでリストの完成ですね。あとは校長に申請を…」「一人忘れてるわよ」「?」天草管理官は王仁沢にそのきれいな人差し指を向けた

「私…ですか?」「えぇ」「…わ、私はそんな任務には向かないかと…」「指揮官が必要なのよ。防衛女子校内規第59条3項は?」
「…校長、副校長もしくは学年主任教官が必要と認めた場合、部外で活動する学生にその学年、能力に応じた指揮権限を付与する事ができる…」さすがは憲兵隊長、内規は完全に覚えている
「で、統合補給科の1号生徒に与えられた権限は?」「…自衛隊の3尉に相当…」「やっぱり幹部クラスの権限があると助かるのよ。あ、これ先輩命令だから」そういって天草管理官は嬉しそうに笑った

(任務は少女たちの監禁場所の特定、そして証拠収集、そして脱出…証拠が手には入ったらすぐに捜査令状を請求して突入するわ)
(『闘技場の選手』として入って。闘技場の上にあるクラブで「桂さんの紹介」って言えば大丈夫。え?あぁ、その桂ってのはウチでパクったヤクザでね。当分は留置場だから一晩くらいはばれる心配ないわよ)
(突入しやすいように警備装置や抜け穴とかは塞いでおいて)
こともなげに言ってくれるが、なかなかにやっかいな任務だな…と王仁沢は深くため息をついた

その瞬間「カーン」とゴングが鳴った
798きゃっとふぁいと!4:2005/04/06(水) 22:31:35 ID:???
ふと我に返る、目の前に黒い肉の壁があった「おらぁ!」大きな拳が飛んでくる、それを王仁沢はヒラリとかわした
(ま、とにかく勝たないとね)1回戦負けだと工作する十分な時間がない、右に左に飛んでくる拳をかわす。しかし体格差は歴然…すぐにコーナーに追いつめられてしまった
「捻りつぶしてやるぜ〜!」そう言って対戦相手が吠える。この闘技場では有名人らしく、観客の歓声も大きい
両手が王仁沢の首にかかる、とその瞬間…

その手を掴んだ王仁沢、手首を決めて体を大きく捻る…対戦相手は見事にリングに叩きつけられた
「!??」天井を見上げて「訳のわからない」といった顔をする。立ち上がろうとした時、手首に激痛が走った
手首を完全に固めた王仁沢、腕を捻り体を回し対戦相手をさらに立ち上がらせ叩きつけ、そのまま腕を後ろに固めてしまった
「Noooo!」叫ぶ対戦相手「うるさいわね」冷静に言って王仁沢は相手の首にヒザを乗せ、そのまま体重をかけていった
いくら軽いとはいえ数10キロの重みが首にのしかかる。手首と肘も悲鳴を上げる。たまらず大きな手がリングの床を叩いた

合気道をベースにした逮捕術…時に自分よりはるかに大きな男性を相手にする事もある防女憲兵隊に古くから伝わる技術だ
王仁沢はこの逮捕術で防女を盗撮していた男性4人を捕まえた事もある

「勝者、赤!」レフェリーが王仁沢の手を掲げる観客の驚いた顔を尻目に王仁沢はリングから降りて控え室に向かった
ざわめく観客、所々から「やるじゃん小さい姉ちゃん!」といった感嘆の声から「てめぇ、オレの100万円返せ!」といった罵声まで聞こえてくる
(まったく…こんな仕事するもんじゃないわね)呆れ顔のまま控え室に帰っていった
799きゃっとふぁいと!5:2005/04/06(水) 22:33:36 ID:???
いくつかのロッカーと長椅子が並べられているやや広い部屋が控え室だ。選手は30人ほどだが、すでに10人近くが敗退している
長椅子に腰掛けて買ってきたスポーツドリンクを飲む。この闘技場は何故かセーラー服で戦うのがルールらしい
ヒラヒラのスカートは動きやすいが服を捕まれるのが難点といえる。スカートの下はスパッツで防御済みだ
(男ってヘンな趣味持ってるな)やや呆れ顔でドリンクを一口飲んだ。その時、一人の少女が長椅子の反対側に座った
少し細部のデザインが違うセーラー服、180センチの長身、ベリーショートにした黒髪、凛とした顔立ち、右の頬に絆創膏を貼っている
《派手じゃないスカ?憲兵隊長》しっかりした、だが低く小さい声でその少女はささやいた。一瞬動きを止める王仁沢

横に座ったその少女…陸上要員強襲科3号生徒、源田さつきはさらに続ける《人の事「一発KOで派手すぎだ」なんて言っておいて…》そう言って少し笑う
「…」何か言いたい王仁沢だが、彼女の使った話法「闇がたり」は強襲や両用といった特殊戦兵科でしか教えていない。彼女たちは江戸時代から続く泥棒一門から教官を招いてこの技術を身につけたのだ
六尺四方にしか伝わらないその話法で周囲には二人の会話は聞こえていない

《取りあえず警備システムは沈黙、監視カメラは何もない映像を映すだけ…》さらに続ける源田《逃走経路は3つ、さらに探しますがおそらく出ないでしょう》
簡潔に今までの状況を説明する《氷室先輩はもうすぐ試合、両用の巨乳ね〜ちゃんは…どこにいるのやら》
そこまで言って源田は立ち上がった「さ〜って、ちょっと体でも動かしてくるかな〜」とひときわ大きな声で言って立ち去っていった
800きゃっとふぁいと!6:2005/04/06(水) 22:35:38 ID:???
(下手な演技を…)顔をしかめる王仁沢、とその時…外からひときわ大きな歓声が上がった。それにあわせて控え室の選手たちもぞろぞろと外に出る「?」何事か…と王仁沢も外に出た
リングの上では一人の少女が高々と腕を上げていた。もう一人は担架で運び出されている「さすが川野辺だな〜」「オレ、こいつに1000万つぎ込むぜ」などという会話が聞こえる
腕を高々と掲げる少女…180センチを超える長身、がっちりした肩幅、茶色のショートヘアを後ろで束ねている
「…?どっかで見たような…」頭をひねる王仁沢「なんでぇ、知らねぇのかよ姉ちゃん」横から観客のオヤジが声をかける
「あいつはアレだよ、柔道界のホープだった川野辺ミキさ」「あ〜」思い出した、という顔をする王仁沢
全国中学生柔道大会の無差別級に出場し、100キロ近い選手たちが居並ぶ中、50キロそこそこの体重でありながらオール投げ技一本勝ちで優勝した「天才・川野辺」だ
高校1年になって初出場した大会で、技のかけ逃げをする相手に判定負けして審判に抗議、その件で出場停止処分にされた事件を期に行方が判らなくなっていたが…
「まさかこんなところにいるとは…な」驚きを口にする王仁沢であった
801きゃっとふぁいと!7:2005/04/06(水) 22:37:49 ID:???
「次の試合は…」リングアナが語る中、二人の少女がリングに立つ(む、氷室か)控え室に戻ろうとした王仁沢は足を止めた
陸上要員強襲科”遊撃分隊”所属の2号生徒、氷室忍がリング内にいた。身長160センチ、髪はセミロングをそのまま、氷のように冷たい目つき以外は至って平均的な顔だ
遊撃分隊は強襲科の中でもさらに特殊な訓練をすることで知られている。強襲科の隊員が「レンジャー」なら遊撃の隊員は「スペツナズ」だ
敵地への単独もしくは少人数での潜入、現地におけるサバイバル、レーダーサイトの破壊やミサイル基地の特定、要人暗殺やテロリストの追跡・殺害など…表沙汰にできない任務を教育する分隊だ
特殊な能力が要求されるため学年ごとの生徒は5名を超える事が無く、教官も「元スペツナズ」や「ネイティブアメリカンのハンター」「中野学校出身者」といった特殊な人材が揃っている
格闘戦の実力は未知数だが、工作活動に関しては全面的な信頼ができる

試合は地味に始まり地味に終わった。殴り合い・蹴り合いから始まって片方がタックルを仕掛ける。寝技の攻防は素人目には訳がわからない…両者とも無名選手だった事もあり、氷室が相手の腕を決めてギブアップを取った時もまばらな拍手が巻き起こるだけだった
だが王仁沢は素人ではない。氷室が敢えて地味に見えるように試合を運んでいた事を見抜いていた(恐ろしいな…)徹底した潜入・工作活動のエキスパート「遊撃分隊」の実力を改めて思い知った王仁沢であった
そんな試合を、もう一人の選手がじっと見つめていた
「…」先ほど試合を終わらせた川野辺ミキだった
802きゃっとふぁいと!8:2005/04/06(水) 22:40:07 ID:???
2回戦…3人とも危なげなく勝ち進んだ。もともとが戦闘訓練を受けた少女たちだけに「少し格闘技をかじっただけのデブ」や「数に頼るしか脳のないヤンキー崩れ」では相手にならない
だが3人はそうそう嬉しい顔もしていられない。警報装置の無力化と逃走経路の発見・封鎖は成功したものの、肝心の「監禁された少女たちの居場所」と「ギャンブル、売春等の物的証拠」がまだ見つかっていないのだ

「どうしたものか…」控え室にて考え込む王仁沢、次の試合は源田と当たる事になった。このままではどちらかが敗退してしまう…それまでにせめて物的証拠だけでも見つけたかった
考えても仕方ない、フラフラと闘技場の中を歩き回る。とその時「あ〜らおチビちゃん。迷子〜?」と声をかけられた。思わずキッと睨みつけて振り返ると、そこにはバニーガールが一人立っていた
170センチ近いすらっとした長身、Cカップはある胸と細い腰、顔立ちは大人っぽい。肩まである髪は薄く茶色に染まっている
「誰がおチビちゃんだ?」そう凄んでバニーガールに近づく「あ〜ら、ゴメンナサイね。選手さんだったのね?」ちょっと驚いたように両手を上げておどけてみせる
「…貴様、何が言いたい?」そう言ってバニーガールの一歩手前までやってきた王仁沢、すると突然そのバニーガールが「闇がたり」でささやいた

《憲兵隊長、あなたが欲しがってる物を女子トイレの清掃用具入れに入れておきました》顔だけはニヤニヤ笑っているが、声は真剣そのものだ
「!?貴様はいったい…」《あまり時間がありません》そう言い残してバニーガールは去っていった
803きゃっとふぁいと!9:2005/04/06(水) 22:42:11 ID:???
言われたとおり女子トイレの清掃道具入れを開けてみる…「…ん?」ドアの後ろに大きめの封筒がガムテープで貼ってあった。それを取ってトイレの個室に入る
「…これは?」中にあったのは、おそらくは賭けに使われる券が袋の中に厳重に保管されている。おそらくは指紋付きだろう
白い粉とカラフルな色の錠剤…おそらく麻薬か覚醒剤だろう
そして磁気防止用のケースに入ったSDカード…中身が何かは判らないが、おそらくは証拠となる何かが入っているのだろう

闘技場のあるクラブから少し離れた路上、中型トラックが停まっている。一見何の変哲もない運送会社のトラックだが、中には…「作戦開始から2時間が経過、いまだ連絡無し、か…」天草管理官が缶の紅茶を手に呟いた
そのトラックの荷台には通信機やコンソール、各種モニターなどが並ぶ。このトラックは偽装された「移動指揮所」だ
中には女性警官が1人、背広を着た男性刑事が3人いる
モニターには闘技場内の映像、監視カメラの映像、クラブ周りの映像などが映し出されている。監視カメラの回戦を操作し、この指揮所に映像が送られてくるようにしているのだ
「あの子たちはうまくやってるんですかねぇ?」一番年を取った刑事が天草管理官に話しかける「ウチの卒業生よ、心配ないわ。この通り仕事もバッチリ」と返す管理官。そしてモニターの方にあごを向ける
それを聞いて笑う老刑事「管理官を見てたらわかります、しかし若い分経験の浅さが気になりますなぁ…」
804きゃっとふぁいと!10:2005/04/06(水) 22:44:13 ID:???
3回戦…リングの上では王仁沢と源田が対峙していた。身長差にして約30センチ、観客からどよめきが起こる
カーン、とゴングが鳴った。前に飛び出す二人「おらぁ!」源田がミドルキックを放つ。それをかわし一気に源田の懐に飛びつく王仁沢、そして腰を抱え込み足をかける
投げられて床に転がる源田、一気にマウントポジションを取ろうとする王仁沢、しかし対格差があるために源田に押し返されて上を取られる
地味な寝技の攻防が続く、顔が近づいた時、王仁沢は耳側で言った「このまま決めてくれ、スキは見せる」うなずく源田、そして…一瞬できたスキ、不用意に伸ばした肘関節を源田は見逃さなかった
肘を決め脇固めを決める、すぐさま王仁沢はタップした

「勝者、赤!」観客の拍手が聞こえる。しかしすっきりしない勝ち方に源田の顔は曇ったままだった

控え室に帰ってきた王仁沢を待っていたのは氷室だった「…どうだ?」選手の数が減った控え室、他に誰もいない事を確認して王仁沢は言った「…」無言で首を振る氷室
「まだわからないのか…仕方ない、私はこの証拠を持って先に脱出する」うなずく氷室「ところで両用の子を見てないか?」首を振る氷室、彼女は必要以外では絶対にしゃべらない
「そうか…」各人ごとバラバラに侵入したため、もう一人いるはずの要員の姿が見えないのだ。まさか敵前逃亡の可能性は無かろうが…
805きゃっとふぁいと!11:2005/04/06(水) 22:46:16 ID:???
またも地味な試合を見せて勝ち進んだ氷室、私服に着替えた王仁沢はそれを見届けて出口に向かった。証拠があるからには長居は無用だ
防弾ガラスで囲まれた部屋…おそらくVIPルームに目をやる。外から中はよく見えないが、どうやらバニーガール姿の女性たちが働いているようだ
「…準決勝前にここでみなさんお楽しみの、バトルロイヤルを始めたいと思います!」リングアナの声に観客の歓声が沸く
リングを見る王仁沢、するとそこには不安げな顔つきでビキニ水着姿の少女たちが10人ほど入ってきた。どの子たちも格闘技経験はほとんど無いように見える
その中の一人、ひときわ胸の大きい少女…その少女を見て思わず王仁沢は「あっ!」と叫びそうになった

海上要員両用科3号生徒、田沢慎子…潜入メンバーの一人だったが、何故か闘技場のどこにも姿が見えなかった。それが何故、あんなところにいるのか…

「皆さんおなじみ当バトルロイヤルでは、最後まで水着をはぎ取られなかった者だけが勝ち残れま〜す!負けたらどうなるか?それは後のお楽しみ…」リングアナの声に笑いが起きる
どうやら彼女たちが「売られて」いる少女たちのようだ。よく見るとまだ中学生になったばかりのような少女もいる
「…」歯ぎしりして拳を強く握る王仁沢、しかし現状ではどうしようもない
806きゃっとふぁいと!12:2005/04/06(水) 22:48:41 ID:???
カーンとゴングが鳴って少女たちが動き始めた。つかみ合い、胸に手を伸ばして相手の水着をはぎ取ろうとしている。それを見て笑い声と歓声が上がる
田沢は…その大きな胸に似合わず軽やかにリング上を逃げ回っている。前から襲ってくる相手の顔を押さえ横から来る相手にケリを入れる…必死なのか本気で攻撃しているのがわかる
「おいおい、アイツ目立つ事やってんな〜」「…」会場の片隅で試合を眺めているのは源田・氷室の両名だ
「何であんなところにいるんスかね?先輩」「…」無言で首を振る氷室「で、どうします?あの子らを助けるのが今回の任務ですよね?」「…」視線をあさっての方向に向ける氷室、そこには私服に着替えた王仁沢がいた
「あ〜憲兵隊長の判断を仰げと?」「…」コクンとうなずく「…たまには話したら?」呆れ顔の源田であった

リング上で残っているのは田沢をふくむ4人になった、さすがにここまで残ったメンツは手強い。田沢もかわしてはいるが、油断するとリングの片隅に追いやられてしまう
きゃあきゃあと言いながらリング寿を逃げ回る田沢、そしてふっとリングの外に目を向ける…そこには「あ〜憲兵たいちょ〜!」味方を見つけた喜びか、リング上でいきなり王仁沢に向けて手を振った
(…バカ!)思わず顔を伏せる王仁沢、そして田沢はと言うと「きゃぁ〜!」背中を見せてしまい、あっさりと水着をはぎ取られてしまった
訓練の賜物か大きくても張りのある胸があらわになる「や〜ん!」そう言って胸を手で押さえてうずくまる田沢、そしてそのまま黒い服を着た男たちに連れ出されてしまった…
807きゃっとふぁいと!13:2005/04/06(水) 22:50:51 ID:???
「…あのバカ何やってんだ!?」「…!」驚く源田と氷室、二人の男に腕を捕まれ、ビップルームの下に連れて行かれる田沢
防弾ガラスで囲まれた空間の下に鉄の扉があるのを二人は見逃さなかった
「あれっすね」「…」「どうします先輩?突入しますか?」「…」考え込むように唇に手を当てる氷室
「あ〜も〜じれったい!アタシは行きますからねっ!」そう言って動き出した源田の腕を氷室は掴んだ

「…待って、他に道がある」ささやくように氷室は言った
久々に聞く氷室の声、よほどの事がない限り喋らない氷室だけに、たまに口を開くと誰もが聞き入ってしまう。彼女が口を開く時は、本当に重要な時だけだ
「…控え室の奥、扉の向こうがあの鉄扉の下につながっている…構造上は」「そうですかぁ?まぁ氷室先輩が言うんだったらホントでしょうけど…」そこに王仁沢もやってきた
「話は聞いたわ、彼女たちの救出が我々の任務よ」「じゃあ…」「…」顔を見合わせる3人、王仁沢が言う
「彼女たちを救出して経路bから脱出。行くわよ!」

リングに注目している観客たちを尻目に、彼女たちは控え室に戻っていった
808きゃっとふぁいと!14:2005/04/06(水) 22:53:25 ID:???
コンクリートむき出しの廊下、そこに無骨な鉄の扉がある。その前には二人のヤクザ者が椅子に座っていた
「すみませ〜ん、トイレってどこですかぁ?」精一杯ぶりっこぶった声を出して近づくのは王仁沢だ
「あぁん?てめぇどっから入ってきた?」二人組の一人…肩から入れ墨が見える若い方が立ち上がった
「ねぇちゃん、ここは普通だと来れないようになってるんだがな」年を取った方…左手の小指が無い方が言った

「ションベンしてぇんだったらここでやんな!手伝ってやろうかぁ?」そう言って”入れ墨”が近づく、そして王仁沢の腕を取った
「きゃ…」気弱な女の子のように身をすくめる王仁沢
「胸も全然ねぇな〜ねえちゃん小学生かぁ?」そう言って”入れ墨”は王仁沢の体を触ろうとした。次の瞬間…”入れ墨”は手首を決められ頭から落とされてしまった

「な、何だてめぇは!?」白目をむいた”入れ墨”を見て”指ツメ”が慌てて立ち上がる…
が、すぐに椅子に腰掛けた。首には細い針金が巻き付いている
氷室は手に巻いた針金を容赦なく締め付けた。もがく”指ツメ”だが、すぐに全身の力が抜けた…
809きゃっとふぁいと!15:2005/04/06(水) 22:55:27 ID:???
「殺した?」そう聞くのは後からやってきた源田だ「…」首を振る氷室
そして手際よく二人の手足をプラスティック製手錠で縛り付ける。口にタオルを巻き付け目をガムテープでふさぐ…
あっという間に二人のヤクザ者は無力化された

ヤクザ者の懐から扉の鍵を取り出す。そしてさび付いた扉がガラガラと音を立てて開く…
電気もない部屋の中には、ビキニ水着の下だけを身につけた少女たちが泣き崩れていた
開けられた扉に驚き悲鳴を上げる少女たち
「騒がないで、助けにきた」王仁沢が低く言った。すると…「憲兵たいちょ〜!」泣きながら飛びついてきたのは…

「田沢学生!や、ちょ、ちょっと、放しなさい…って、フガっ!」「こわかったです〜」その大きな胸がちょうど王仁沢の顔に当たる。力いっぱい締め上げられて危うく気が遠くなる
「…」氷室が優しく田沢を引き離した「ハァ…はぁ…」酸欠で息を切らせる王仁沢。その様子を見て少女たちの顔にも安堵の表情が見えた
「さ、みんな逃げるぜ、静かに…騒がないようにな」源田が少女たちを誘導する。監視カメラから上にいる天草管理官にこの映像は届いているはずだ
監視カメラに向かって手信号を送る。脱出場所と人数を伝えるためだ
810きゃっとふぁいと!16:2005/04/06(水) 22:57:38 ID:???
「ところで田沢よ、なんであんな試合に参加したんだ?」廊下を監視しながら源田が尋ねる「なんかクラブの人に言ったら〜『姉ちゃんはこっちだな』とかいって連れて行かれて…」
「抵抗しようとは思わなかったんかよ!」「潜入捜査だし〜目立っちゃまずいかなぁ…って」
とほほ…と思わず口に出す源田

強襲と両用は同じ「特殊戦兵科」なので訓練などでの交流が時々ある。だから田沢の事も少しは知っていたのだが…
「ここまでとは思わなかったぜ」じっと田沢を見て呟く源田であった
「あ、見張りさんだ」「しょぼいね、木刀一つでこの源田サマが止められると思ってんのかい!」そう言って源田は廊下の角から飛び出していった

各所に立つ見張りを数人無力化し、店側が用意してある「抜け穴」の一つに入る
数10mはある廊下を通ってでた先は…「遅かったわねぇ」やや狭い雀荘に3人の女性たちがいた

3人とも30絡み、声をかけたのは茶髪パーマの女性だ「わざわざ引退したOGまで引っ張り出したんだから…楽に仕事させてよね」
そう言って手にしたタバコに火を付ける
「敵性分子が占拠する小型ビルの占拠、相手は6人の素人、これで制圧時間6分はかかりすぎよね」もう一人のOGが言って笑った
「あ〜やだやだ、子供産んでからなまる一方だわ」外を警戒しながら3人目のOGがぼやいた
811きゃっとふぁいと!17:2005/04/06(水) 22:59:42 ID:???
抜け道の先にある施設は地下駐車場、普通の民家、そしてこの雀荘だ。おそらくは「組織」の経営するこの雀荘だが、6人程度の素人(ヤクザ者は戦闘のプロではない)で防御するには相手が悪すぎたようだ
防女のOG会「舞鶴ひめゆり会」に所属する3人は、天草管理官からの依頼を受けて王仁沢たちの脱出を支援しているのだ

「これで全員?」救出された少女たちを表に停めてあるマイクロバスに乗せる
彼女たちは警察に保護されてそれぞれの家庭に帰る事になるだろう。だが、親に売られた少女もいるらしい…
そういった子の保護は「舞鶴ひめゆり会」傘下の施設に保護されるそうだ

「ええ、あとはウチの学生を…」「早く離脱しましょう。あなたが持ってきた証拠で捜査令状が請求できるらしいから」
謎のバニーガールから渡された封筒はかなりの証拠だったらしい
「では離脱させます」王仁沢はそう言って細い廊下を戻っていく
「全員離脱よ」抜け穴の入り口で後方警戒をしていた源田と氷室に声をかける「さ、早く…」そこまで言った時

「ちょっと待てよぉ!」いきなり呼び止められ、3人は一瞬だけ身を固くする。声のした方向を見るとそこには…
812きゃっとふぁいと!18:2005/04/06(水) 23:02:07 ID:???
「あんたら何者なんだ!?」そこにいたのは闘技場の選手、川野辺ミキだった
「おかしいと思ったんだ。あんたら3人とも手ぇ抜いて試合してたろ?」指を向けてこちらに歩いてくる

「使ってる技は全然違うけど、あんたら3人は同じような動きしてるんだよ!」
あまり騒がれるとマズイ、王仁沢が前に出る「何を言ってるの?それは誤解よ。私たちはただ妙な抜け穴を見つけて…」
そこまで言った時、川野辺ミキは壁をガン!と殴りつけた
「…あんたらが何者かは知らねぇが、オレとの勝負をしないで逃げる気かぁ!?騒ぎ立てたっていいんだぞ!」その発言を聞いて顔つきが変わる3人
氷室が彼女の背後に回る、源田も飛びつけるように身構えた
「ヘタな事はしないほうがいいわ。我が身を大事にしなさい」王仁沢が警告する

「…今まで人生賭けた柔道があんなつまらないモノだって判った時から、オレの人生なんてどうでもいいんだ」
歯ぎしりして絞り出すような声を出す川野辺
「強いヤツと勝負したい、今はそれだけだ!」そう言って源田に指を向けた「オレと勝負しろ!逃げるなんて許さねぇ!」
813きゃっとふぁいと!19:2005/04/06(水) 23:04:26 ID:???
その言葉に目つきが変わる源田(これはマズイ…)王仁沢は内心焦る
「おい、源田…」そこまで言った時、源田が口を開いた

「憲兵隊長、先に行っててください」よく見ると顔も少し笑っているようだ
「あ、あのね…」「自力で離脱します。ここまで言われて引き下がるほど『強襲』はヘタレちゃいません!」
「…」氷室が動いた、王仁沢の脇をすり抜けて抜け穴に入る
「おい、氷室…」「…彼女は一度言い出したら引きません」ボソリとつぶやく
少し間をおいて「ふ〜」とため息をつく王仁沢「…警察に捕まっても我々の助けは当てにするな」
そう言って王仁沢も背中を向け、抜け穴に入っていった

「…」にらみ合いを続ける源田と川野辺「次の試合で負けたら笑うぞ」源田が言う
源田は準決勝で氷室と当たる予定だったが、彼女は棄権するので自動的に源田の決勝進出が決まっている
「アンタみたいな美味しい獲物がいて嬉しいよ」ニヤリと笑い、川野辺は去っていった…
814きゃっとふぁいと!20:2005/04/06(水) 23:06:28 ID:???
「なにぃ〜!?」天草管理官は素っ頓狂な声を出した「わっ!そんなに驚かなくても…」と王仁沢
ここは移動指揮所の中、離脱してきた王仁沢たちが報告にやってきたのだ
「もう捜査令状の請求しちゃったのよ〜?第6機動隊も呼んであるし、1時間以内に突入するのよ。それなのに…あのバカ娘ぇ!」自分で選んだメンバーである事を棚に上げて怒りだす
「どうします管理官?」老刑事が言う「突入を少し遅らせますか」爪を噛む天草管理官
「…中には政治家もいるのよ。時間をかけると圧力をかけられる可能性もあるわ」そして振り向く
「突入は時間通り実施します。準備を」「了解」老刑事が答えた

リングの上では川野辺が準決勝の相手と対峙していた。ヤンキー上がりらしい相手は前歯が数本抜けている。凶悪そのものといった顔である
カーン、とゴングが鳴った「おらぁ!」ヤンキー娘が前蹴りを繰り出す…
次の瞬間、蹴りをかわして懐に入った川野辺、相手の襟首と袖を掴み軸足を後ろから払う…基本通りの「大外刈り」だ

どすん!とものすごい音がして、ヤンキー娘は後頭部から叩きつけられた
頭がバウンドするほどの勢いのある大外刈り、ヤンキー娘は泡を吹いて白目をむいている
観客席もシーンとなった。無言でリングを降りて控え室に戻る川野辺

その様子を見ていた源田「おもしれぇじゃねぇか…」背筋に戦慄が走る、ぞくぞくする感覚が彼女を襲った
815きゃっとふぁいと!21:2005/04/06(水) 23:08:31 ID:???
源田さつき…彼女もまた防女に来るだけの理由と過去があった
「源田流柔術」宗家の3女として生まれた彼女は、その体格と才能から男子の産まれなかった源田家で後継者に選ばれたのだ
厳しい修行を経て彼女は15才にして免許皆伝並みの実力を手にする事ができた
だが、父の再婚相手が男子を出産。彼女の存在は源田家にとって「隠すべきもの」となってしまった
室町時代から続く名門武家の後継者が「女」であることは、とても許される事ではなかった
男子が産まれなければ「仕方ない」で通っていた事だったのだが…

一族から自らの存在を否定された彼女
自暴自棄になり近隣の高校生からヤクザにまで喧嘩を売りまくり、相手をことごとく叩きのめして誰にも相手にされなくなった中3の冬
彼女の前にふらりと現れた女性は「あなたの素質が生かせる」と防女への入学パンフレットを持ってきた
いきり立つ彼女は「アタシより弱いヤツの言う事は聞けないね!」とその女性に殴りかかる…次の瞬間、アゴの下に掌打を喰らいKOされてしまったのだ
その一発で自分は「井の中の蛙」であることを思い知らされた。そして彼女は防女に来る事になったのだった

強さを求めて防女に来た彼女にとって、強い相手と戦う事は何よりも喜びなのだ
そして今日の相手は「天才」とも呼ばれ、将来のオリンピック候補とも言われた柔道家だ。これほど燃える相手はそうそういないだろう
リングの対角線上に立つ川野辺を見る。その顔が薄く笑っているのが見えた。おそらく、自分も同じ表情をしているのだろう…
816きゃっとふぁいと!22:2005/04/06(水) 23:10:33 ID:???
カーン、とゴングが鳴った、二人は一気に距離を詰める…だが二人とも手は出さない
源田が軽いけん制のジャブを放つ。かわす川野辺、そして…掴みかかってくるかと思われた川野辺がローキックを放つ
「!」かろうじて足を上げてかわす源田(柔道家だと思ってたが…)てっきり掴みかかってくるものと思っていたせいか、打撃で来られると面食らう
さらに左右のパンチ、首を掴んでのヒザ蹴り、ヒジ打ち…付け焼き刃ではない、しっかりした打撃技だ

「ちぃっ!」劣勢にある源田が一気に離れる…何発かいい打撃をもらって唇が切れているのがわかる
(油断した…)柔道家だから掴むだろう…先入観を持ってかかったのが間違いだった
(でももう効かねぇぜ!)呼吸を整え構えを取る。そして…「そぃやっ!」鋭い突き技を繰り出す。彼女が身につけた「源田流柔術」は当て身技を多く使う流派なのだ
柔道家VS柔術家なのになぜか打撃技の応酬…観客がひときわヒートアップする

しかしいつまでも得意技を封印する二人でもない…源田の右ストレートをかわした川野辺が一気に懐に飛び込んだ
「そぃやっ!」そして源田の腰に組み付き一気に持ち上げる…本来なら背負い技を仕掛けてきた相手を後ろに投げる「裏投げ」だ
「ちぃっ!」体を捻りかわす源田、二人ともリングに転がる。すかさず源田が川野辺の腕を決めにかかる…すかさず返す川野辺、ハイレベルな寝技の攻防が始まった
腕を決め、外し、首に手を回し、足を決めにかかる…お互い決定的なポジションが取れないまま正面に向かい合う

「…」「…」ゆっくりと離れ、相手を睨みつけたまま立ち上がる。そして構えを取った…なかなか見れないハイレベルな攻防に観客の興奮も最高潮だ
「いいぞ〜!」「行け行けぇ!!」大きな歓声が沸き上がった
817きゃっとふぁいと!23:2005/04/06(水) 23:12:40 ID:???
「第6機動隊、到着しました」「捜査員、配置完了」「クラブ側、特に動きは見られません」
移動指揮所内に各部隊から無線が入る「礼状は?」天草管理官が言った
「あと5分で届きます」「よし、突入準備!」気合いの入った声で一斉に指示を飛ばす天草管理官
闇の中で、警察官たちが動き始めた…

「おらぁ!」源田の打撃技がヒットし始めた。さすがに「総合格闘技」としては柔道より柔術の方が一日の長がある
特に源田は防女で軍事格闘術を学んでいるのだ
一発のハイキックがヒットした。ヒザから崩れ落ちる川野辺
(トドメだ!)一気に距離を詰めて右ストレートを放つ。しかし…崩れたかに見えたヒザをしっかりと立て直して、川野辺は一気に源田の懐に飛び込んだ

(しまった!演技か?)ニヤリと笑う川野辺、源田の左手と奥エリ(首の後ろ部分のエリ)を掴む
「くっ…」振り払おうと後ろに下がる源田、しかし川野辺はさらに後ろに源田を押す
反射的に踏ん張る源田、その瞬間…川野辺の姿が視界から消えた(しまった…)と思った時にはもう遅かった
818きゃっとふぁいと!24:2005/04/06(水) 23:14:42 ID:???
手を引き奥エリを持ち上げて自分の体を捻る。そして相手の内股に自分の足を入れて上に跳ね上げる…
柔道ではポピュラーな投げ技「内股」だ
足を上げるスピードによっては「カミソリ内股」とも称される。それほど切れ味がある…という事だ

源田は頭から叩きつけられた、一瞬意識が飛ぶ…呆然とする意識の中で、誰かが襲いかかってくるのが見えた
(逃げなきゃ…)ほとんど条件反射で相手の顔を押さえ、足を必死に動かす
なんとか相手を引き離して立ち上がる。意識はまだ完全には戻っていないが、自分の置かれた状況は判る
(これは…ヤバい!)川野辺が掴みかかってくるのが見えた。しかし、源田にはもう逃げるだけの体力がない
(くそっ…ここはあの技を使うしか…でもできるのか?)昔、父親から最後に教えられた技。源田流の奥義とも言える技だが、今まで一度も成功した事がない

しかし今は迷っているヒマはない。完全にエリを捕まれた源田は覚悟を決めた
819きゃっとふぁいと!25:2005/04/06(水) 23:16:48 ID:???
しっかりと足を踏ん張り、両手の手のひらを合わせて川野辺の体に密着させる…
(!これはヤバい…!)何かイヤな気配を感じた川野辺は掴んでいたエリを放して後方に下がろうとした…しかし源田の動きの方が早かった

「ふんっ!」と気合いの入った声、だが観客には何をやったかわからない…ただ次の瞬間、川野辺はヒザから崩れ落ちた
静まりかえる観客、ピクリとも動かない彼女を見てレフェリーが慌てて駆け寄る
「…これは!」川野辺は泡を吹いて完全に気を失っていた

フラフラになりながらもヒザに手をつき立ちつくす源田(うまくいったか…)倒れた川野辺を見て「はぁ〜」と息を吐いた
(奥義『鎧通し』まさかここまでの威力とは…)本来は鎧を着た武者を相手に打撃を加える源田流柔術奥義「鎧通し」
中国拳法などでよく「奥義」と紹介される「発剄」と同じモノだ
相手に密着、もしくは数センチしか隙間がない状態でも打撃を加え、身体の内部に浸透するようなダメージを与える技である
820きゃっとふぁいと!26:2005/04/06(水) 23:18:50 ID:???
川野辺が失神してる事を確認したレフェリーが、源田の元に歩み寄る
そして手を掴み高々と掲げる「勝者、赤!…」と叫ぼうとしたその時だった

「サツだっ!」どこかから叫び声が聞こえる、と同時に入り口から濃紺の服を着た機動隊員たちがなだれ込んできた
それを見た観客たちが色めき立つ「逃げろ〜!」「逮捕だ〜逮捕!」叫び声や悲鳴があがり逃げようとする観客たちで闘技場は騒然となった

その様子をただ眺めるだけの源田。精根尽き果ててリングの上で立ちつくしている
(あ〜も〜いいや、このまま捕まっても…)そう考えた時だった

誰かがリング上に駆け上がってきた。そして気を失ってる川野辺の体を担ぎ上げ、源田の腕を掴んだ
「…氷室先輩!」「…」ただ無言で腕を引っ張る氷室
巧みに人波をくぐり抜けた先は、囚われの身だった少女たちを脱出させた抜け穴だった
「さ、急いで!」穴の側で待っていたのは王仁沢だった
「待っててくれたんですか…?」「見捨てるわけにはいかないでしょう?さ、早く」促されるままに抜け穴に入った
王仁沢も抜け穴に入り、工業用の瞬間接着剤でドアの蝶つがいや鍵穴などを埋める。そして雀卓や椅子などをドアの前に積み上げた
「さ、長居は無用。離脱しましょう」
821きゃっとふぁいと!27:2005/04/06(水) 23:20:53 ID:???
「…やネコじゃないんだから、人間なんか拾って…」かすかな振動と話し声が聞こえ、川野辺は目を覚ました。目の前には車の屋根、そしてのぞき込む人の顔…
「あ、目〜覚ました」ひときわ胸の大きい少女が言った

「ここは…」「車の中だ。闘技場の外だよ」そう言ったのは源田だった
宅配便や移動弁当屋などで使われるトラックの中のようだ
起きあがろうとすると体中に激痛が走る、特にみぞおちの辺りが激しく痛む「…オレは負けたのか…」車の天井を見たまま呟いた

運転しているのは雀荘にいた防女OGの一人、助手席には王仁沢が座り後ろには氷室、田沢、源田、そして横になっている川野辺だ
「いい勝負だったぜ。危うく負けるところだった…」源田が口を開く、それを遮るように川野辺は言った「あんたら何者なんだ?」
乗っている全員がお互いの顔を見合わせる「…それは…」源田が何か言おうとしたが、それを遮り運転席のOGが口を開いた
「この子たちは『防衛女子校』の生徒よ」

慌てたのは王仁沢だ「いいんですか!?言っちゃって…」
「この子が知ったところで何ができるの?警察にでも駆け込む?」OGは気にしてない
「防衛女子校…」聞いた事はある。京都は舞鶴にある中高一貫の軍事学校…
だがほとんどの日本人が防衛に関する事を知らないように、彼女も防女の事はほとんど知らなかった
822きゃっとふぁいと!28:2005/04/06(水) 23:22:55 ID:???
「…今晩の事は悪い夢と思って、明日からはまともな柔道家として生きていくことをお勧めする」王仁沢は後ろを振り向いてそう言った
「忘れなさい、私たちの事も闘技場の事もね」

車がどこかに着いた「さ、みんな帰るわよ」王仁沢が車を降り、少女たちも後に続いた
「ここは…」同じように車を降りた川野辺、辺りから潮風の匂いがする。そして目の前には大きなヘリコプターがあった
「ここは…東京ヘリポート?」そして少女たちは目の前でローターを回している大きなヘリに乗り込んだ
ひときわ大きくなるエンジン音、表示灯が闇夜に光り、ヘリはふわりと浮き上がった。そしてそのまま上昇を続け、西の方角に飛び去っていった…

呆然とヘリを見送る川野辺、ドライバーだった女性が声をかける「じゃ、あとは自分で帰ってね」そう言って車は走り去ってしまった
「…電車もないのにどうやって?」その時、着せられていたジャージのポケットに何かがあるのを見つけた
取り出してみると袋に入った現金10万円…

「口止め料のつもりかよ…」そう呟いて彼女は袋を握りしめた
823きゃっとふぁいと!29:2005/04/06(水) 23:25:09 ID:???
後日談

数週間後、防衛女子校高等部強襲科3号生徒教室…
「ね〜ね〜さつきぃ、聞いた?今日、転校生が来るらしいよ」HR前の教室で源田は同級生に声をかけられた
「転校生?ウチに?何でよ?」海空の技術職なら編入もあるだろうが、かなりの体力を要する強襲科はそうそう転校生を受け入れる事はない
「さ〜なんかね、本人たっての希望らしいよ」「ふ〜ん、物好きもいるもんだ」そこまで言った時、チャイムと同時に担当教官が入ってきた

「今日は皆に新しい仲間を紹介する。基礎訓練をわずか3週間で修了させた強者だ…仲良くしろよ?」
そう言って教室の外に待つ転校生に手招きをする
入ってきた転校生を見て源田は「あっ!」と声をあげそうになる
「川野辺ミキと言います。これからよろしく!」
824きゃっとふぁいと!30:2005/04/06(水) 23:27:15 ID:???
「なんで入ってきたんだ?素直に柔道やっときゃぁよかったのに」
「あんなスポーツに興味はないね。オレは強くなりたいのよ」休み時間の校舎裏、源田は川野辺を呼び出した
校舎の影から興味津々といった同級生たちが隠れている

「しかしどうやって…ウチは転校生なんて滅多に受け入れないんだがな」
「ちょっと調べたのよ。外郭団体の『舞鶴ひめゆり会』だっけ?あそこに行って『入学させないと闘技場の一件を朝日新聞にバラすぞ!』って脅してやったのよ」
「…そりゃあ…」「まぁ希望通りいくとは思わなかったけどね」そう言って笑う川野辺、闘技場で会った時よりも明るい笑顔だ
「これからよろしく、アンタよりも強くなってみせるよ」そう言って川野辺は拳を突き出した
「…へっ、なれるならな!」源田も拳を突き出す

視線を交わす二人
そして二人は、お互いの拳を突き合わせた…

〜完〜
825名無し三等兵:2005/04/06(水) 23:30:34 ID:???
長い上に最後の方は格闘描写ばっかり…orzスマソ

田沢の活躍を期待してた人はゴメンナサイ。彼女の描写は難しいんだよなぁ…
ズゴック作者さんはすごいな〜と改めて思う次第ですm(__)m
826名無し三等兵:2005/04/06(水) 23:49:15 ID:???
いやいやGJでした。
それならもういっそ、裏田沢をキボンヌしてみましょうかw
827名無し三等兵:2005/04/06(水) 23:49:48 ID:???
GJ!!
こういう拳友情系は好きだ!!

彼女の描写>良かったら、好きなようにやってくだされ。
828名無し三等兵:2005/04/07(木) 00:16:29 ID:???
朝日新聞にバラすぞ!でコーラを吹きました。
GJ!
829名無し三等兵:2005/04/07(木) 08:31:42 ID:7t1s/39+
キャットファイト編の最初のネタフリをしたものです。
で、感想ですが
GOOOOD!JooooB!
楽しい作品をありがとうございます

ところで、田沢ですがこういった集団任務ではなく、単独任務のとき
本性をさらしてるんですよ(たぶん)
それを知った(外部の)人間が全員川向こうに転居するだけで(比喩的な表現)
830名無し三等兵:2005/04/07(木) 15:39:56 ID:???
GJ!
いいもの読まさしていただきました
831名無し三等兵:2005/04/08(金) 13:13:32 ID:Yuhi/++Z
>>505
>>741-744

諸君!
そろそろ、防衛女子の入学式ではなかったか!
高等部編入より、小学校卒業した訳あり娘たちが多である6年生入学式の
様子と内情を知りたいのだが、業界関係者、もしくは入学式典の模様を
放映したVTRを持ってる人、どうかお願いします。

こちらじゃ、雪祭りの模様をニュースにしても防女関係は流れんのよ・・・
832名無し三等兵:2005/04/08(金) 13:36:26 ID:???
初代スレより
350 名前:名無し三等兵 [sage いや、マジで言われたって] 投稿日: 03/08/30 23:22 ID:???
入学式1週間前の着校日に講堂に集められた新入女学生たちに教官が第一声

「お前ら、帰れ!!」

今まで聞いた事の無いような大きい声が響いた
その声でここは普通の学校ではないことを実感するが、それぞれの事情によりここに残るしかないものもいる
その中で都会から来ているらしい長髪や茶髪の人たちの中には既に席を立つ人もいた
結局、着校式が始まる前に人数は2/3くらいになった

だが、これは入学式までの長く辛い1週間の始まりでしかなかったのである…

351 名前: 名無し三等兵 投稿日: 03/08/31 00:35 ID:86mi0/X1
防衛女子の訓練カリキュラムは、確かに厳格であり、ある部分過酷でもあったが
残酷ではなかった。
特筆すべき点は、あらゆる意味において体罰が存在しなかった事であり・・・・

様々な事情、動機で防女を志願した生徒たちはある意味、同世代の社会から
疎外された部分があり生徒間においてもあらゆる意味で「いじめ」がなかった。
一つにそんな事を行う暇人が存在する余地がなかったこと
二つにはどのような生い立ちであろうと防女生は平等という連帯感が開校当初から
維持されていたことで、それは卒業後も続き、ある意味犯罪組織の構成員並の
結束の固さを世に示している。

・・・あまりにも過酷といわれたカリキュラムの反面、生徒の個人生活には
出来る限りの待遇がとられ、これが生徒たちが卒業まで「少女らしさ、女らしさ」を
失うことがなかった遠因とされている
833名無し三等兵:2005/04/08(金) 13:39:35 ID:???
360 名前:名無し三等兵 [sage 本当に挨拶して敬礼してたんだって] 投稿日: 03/08/31 01:28 ID:???
最初の教官の一声でチャラチャラした人は出て行ってしまった
そしてその教官が説明を始めた
すっかり空気に飲まれてしまって、あまり覚えていないが要約すると

 ここは普通の学校ではない、将来の国防を担う防衛女子隊員の養成校である
 私達はまだ入学していない、つまりまだ公務員ではない
 もし辞めるのであれば入学式までに学生課に申し出ること
 入学前であれば履歴に傷は付かない
 また、補欠合格の学生が着校できるから学校としても有難い
 私達の他にも入学したい人は全国に沢山いる

ということだった
その後は淡々と着校式、各人の所属分隊の伝達と副学校長からの挨拶が続いた…
まだ校門をくぐってから1時間程度しか経ってないのに、体中が嫌な汗でいっぱいだった

そして私達は分隊指導官に先導されて学生寮へと向かう
834名無し三等兵:2005/04/08(金) 13:41:21 ID:???
366 名前:名無し三等兵 [sage] 投稿日: 03/08/31 03:36 ID:???
学生寮に向かう途中、何故か走っている在校生の先輩達とすれ違った
先輩達は次々に「こんにちは」と大きな声で教官に挨拶と敬礼をしてあっという間にいなくなってしまった
(後でわかったが、校内は原則駆け足で移動することになっているそうだ)

周りを見ると、さすがに泣きそうな顔をしている子もいる
私はどんな顔をしているんだろう、ふと気になった…

そうこうしているうちに、自分の班の部屋についた
(1分隊は3班で、1班は10人くらいいるらしい)
そこには自分の名前が書かれた紙が置かれた机と事前に発送した荷物があった
荷物といってもダンボール1箱しか認められていなかったので
肌着類と筆記用具など本当に身の回り品だけしか入らなかった

教官によると、今いる机のある部屋が居室、廊下の向いが寝室になっているらしい
寝室を覗くと、そこにはベットが1班分ずらりと並んでいて、まるで修学旅行の時みたいだった
よく見ると先輩のベットのシーツには皺一つ無く、毛布はきちんと角を合わせて畳んである
居室の机もやはり整頓されていて、本棚は教科書しか置かれていない

そうこうしているうちに、教官から荷物を置いて1階に集まるよう指示があった…

368 名前: 名無し三等兵 投稿日: 03/08/31 10:58 ID:1CtoysLy
で、訓練と学校生活に慣れるまでは毎晩「おかあさん」と言って
ベッドの中で泣いているおとなしそうな娘とか、
勉強はともかく、身体の動きがどうにも鈍くて毎日、陽が落ちても
助教につきっきりで屋外訓練場で泥まみれになっている娘が、
「私、他に行く所が無いの」と夕食後の身の上話の時にぽつりと
つぶやくとか。
835名無し三等兵:2005/04/08(金) 13:44:00 ID:???
437 名前:366 [sage] 投稿日: 03/09/02 20:31 ID:???
学生寮1階に降りると、他の分隊の子も集まっていた
これが普通の学校ならザワザワと話し声がしてくるはずだが
防女の着校式を経験した後では、とてもそんな勇気のある行動をする人はいなかった

静まり返る1階ホールの隣の学生課から男性が出てきた
「これから被服の貸与を行うので、私について来るように」
とにかく言われたとおりについて行くしかなかった

(後で判った事だが)厚生係の人の案内で厚生棟の一室に集まられた私達は
事前に提出していた身体のサイズに合った制服
第一種制服、1号・2号作業服
を受け取り、その後、各自の居室で2号作業服に着替えて学生寮1階に集合するように言われた

2号作業服は、これ以上ないくらいに真っ白で見た事のないデザインだった
敢えて例えるなら囚人服と昔の水兵さんを足して2で割ったような感じ
胸の前で紐をチョウチョ結びするようになっていたが、集合した時に立て結びになっていて早速怒鳴られた…

その後、全員で再び講堂に移動して入学式の立付けが始まり、今までの私の常識が崩れ始めた
まず、椅子に座った状態からの起立と着席を全員が揃えろと言われる、100人近くいるのに…
入学生の名前が呼ばれ返事をして立つのだが、あらん限りの声で返事をし、尋常ではない速さで立たなくてはならない
国家斉唱と言われ、今まで歌ったことのない国家を声を張り上げて歌う
そのとき教官は
「政治信条で君が代が歌えない者は名乗り出ろ、そして今すぐ帰れ!」
と言ったが帰る人はいなかった

そして在校生とは別に弁当で昼食を取った後、夕方5時まで立付けは続いた…
836名無し三等兵:2005/04/08(金) 13:46:52 ID:???
509 名前: 368 投稿日: 03/09/05 22:40 ID:jHfgQaXE
>>368
夕食後、家から送られてきたお菓子をお裾分けしようとしたところ
一人足りない。
トイレにでも行ったかと思って1階に降りると、隠れるよう公衆電話を
かけている。
「・・・・うん、お姉ちゃんは元気だから・・・あんたも泣いちゃだめよ
 男の子なんだから・・・・夏休みになったら迎いにいくから・・・」
気づかれないように部屋に戻った。

515 名前: 名無し三等兵 投稿日: 03/09/06 00:27 ID:+p8AsgEH
薄幸少女系はいいですね
身よりの無い二人きりの姉弟、弟は里親の所か施設にいるにであろう。
自分はどんな苦労をしてもいいから弟だけは・・・・
そんな思いを抱いて無料で高卒、各種資格を修得でき給料まで出るという
防女に進学した姉・・・・
不謹慎かもしれんが、泣き萌えの続き希ぼんぬ
837名無し三等兵:2005/04/09(土) 14:13:41 ID:Wwk4N9Dw
現代に復活した海軍隠語(防女編)

MMK(もててもててこまる)

引用
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=99452
http://homepage2.nifty.com/nishidah/t_xa1.htm

帝国海軍では自分以外に用いることはまずなかったが、防衛女子においては
その専攻課程を選ばず、公用外出、校外訓練等において「仕事にならない」状態を
さして用いる。
特に、夏季・冬季の長期休暇時の見合い話攻勢や、ごくまれにPXに揃わない商品を
校外に買出しに行く時のナンパの嵐等に辟易する学生は多く、通学時の痴漢が学制状
ありえないことを何かに感謝する中等部学生も多い。

特に、某メイド科在籍学生の校外訓練の一環であるホテルサーヴァント研修では
外国人のお金持ちからのプロポーズと赴任先ホテルからのスカウトを受けなければ
丙判定という噂は絶えた事がなく、某ジャージ教官などは、「これくらいにっこり微笑むだけで
黙って相手が身を引いてくれなければ本番で苦労するわよ」と言ったとか、言わないとか・・・

838795-824作者:2005/04/09(土) 17:54:38 ID:???
>>826-830

過分なまでのお褒めの言葉…サンクス!

>>828
この台詞、元ネタは「スニーカーズ」という映画です
ただ防女OGたちが朝日相手にビビッてるとは思えないのです。彼女たちなら朝日くらいは捻りつぶせると思う…

おそらく「心意気よしっ!」てな感じで入学を許可したのではないかと、作者なのに推測してみます



…調子に乗って後日談その2を投入してみる
839795-824後日談2-1:2005/04/09(土) 17:56:51 ID:???
「闘技場」一斉捜査から3日後の午後、ここは市ヶ谷にほど近いビルの一室。昼間なのにカーテンは厚く閉じられている
部屋にいるのは50代から70代くらいの男女約10人、皆一様に鋭い目つきをしている
彼ら、彼女らは内閣府、外務省、警察庁、防衛庁、公安調査庁etcに所属している職員たち(ただし正式な名簿に名前は記載されてない)
その半生をこの世界の「闇」で生きてきた人たちだ

壁一面のスクリーンに映し出されているのは中国語で書かれた新聞の1ページ、文面などから軍関係で部内限りの広報誌であろうと思われる
写真には背広を着た中国共産党の重鎮、そして数名の軍服姿の男たちが写っている

「…この中に君が見た男はいるかね?」末席に座る一番若く見える男(といっても40代)が言った
「この右端の男です。彼は『チャンさん』と呼んでいました」部屋の真ん中に座る女性が答える
地味なスーツ姿に化粧はほとんどしていない。一見すると判らないが、彼女は>>802で王仁沢に「証拠」を渡したバニーガールだ
「中国の諜報機関、国家安全省に所属するチャン・ミンホウ大尉…間違いありませんね」ダークスーツをおしゃれに着こなした50絡みの女性が言った
「橘…彼の行動を詳しく」「わかりました」
バニーガール…防衛女子校諜報・防諜科所属1号生徒、橘みゆきは立ち上がり口を開いた
840795-824後日談2-2:2005/04/09(土) 18:00:20 ID:???
警視庁捜査3課の天草管理官が防女に来るさらに数日前…橘は件の闘技場に潜入を果たした
諜報・防諜科はその職務の特性上、防女のOGネットワーク本流からは少し外れている。彼女に潜入を命じたのは諜報・防諜科を創設したという伝説の女性工作員だ
闘技場を運営する男…「後藤」と呼ばれるその男は某弱小暴力団の末席にいた男だ
目立たず騒がず能力も低く…入れ墨も指ツメも、そして前科すらない彼が何故あれほどの闘技場を創設・運営することができるのか…
しかも政治家やマスコミ関係者など多くの要人をお得意様にできたのか
警視庁が目を付けるより早く、公安そしてその上部組織はこの闘技場に注目していたのだ

その気配すら感じさせない内定作業が続けられた、しかし警視庁が闘技場の存在を知り、3課が正式な捜査を開始…
組織の圧力もやり手の管理官には通用せず、彼女が持つ防女OGネットワークによって闘技場に捜査のメスが入るのは時間の問題だった

そこで事態を重く見た”組織”は、潜入工作員として防女の諜報・防諜科から彼女、橘みゆきを派遣したのだった
841795-824後日談2-3:2005/04/09(土) 18:02:36 ID:???
彼女はその美貌と気の利いた性格からすぐさまビップルームのウェイトレスに抜擢された
工作員の常として素顔は晒さず、そして指紋も薬品で消したまま、彼女はビップルームの各所に盗聴器や隠しカメラを設置した
そして警察の突入日である1週間後、それらの証拠を王仁沢に渡したのだった。もちろん”組織”の欲しかった証拠は隠したままで…
証拠を渡すよう命令したのは彼女に潜入を命じた防女OGだ。彼女もまた薄幸な幼年期を過ごしていた

ビップルーム内…彼女は机を拭きお酒を運び、時としてケツに伸びてくる客の手をかわしつつ、闘技場のマスター「後藤」とその周りを注意深く監察していた
某大物政治家とともに談笑し、某新聞社社長に「誰が勝ちそうか」を教え、取り巻きの男たちになにやら指示を出す…彼女は後藤の側にピタリと付く男に注目した
背は170センチそこそこ、身のこなし、目の鋭さ、そして背広の上からでも判る無駄な筋肉のないその体…あきらかに「同業者」だ

そして決勝が終わった「川野辺、負けましたな」「いやいや、やはり男ならど〜んと大穴狙いが…」「今の技は何か怪しくないですかな?」などと言っている
レフェリーが勝者の腕を掲げる「勝者!赤…」その瞬間、ビップルームに若い店員が駆け込んできた「店長!サツです…!」
842795-824後日談2-4:2005/04/09(土) 18:04:40 ID:???
ざわめく室内、しかし後藤は落ち着いたもの
「まぁまぁ皆さん、犬どもがここに来るまであと5分はかかります。どうぞこちらに…」
そう言って部屋の片隅にある壁を押す、すると30mほどの隠し通路が出てきた
「突き当たりのドアを出れば駐車場に出ます。皆さんなら現行犯で捕まらない限り安全ですよ」笑い声がおきる室内、そして客たちが次々と廊下に入っていった

「さ、オレも行くか。おい!本田!おまえ、身代わりな」気の弱そうな店員に言って後藤も隠し通路に入ろうとした…
しかしその時、通路の中から客の一人が血相を変えて飛び出してきた
「店長!ドアが開かないぞ!」「おい!他に逃げ道はないのか!?」突き当たりまで行って戻ってきたらしい客たちが次々と飛び出してきた
「えぇっ!?そんなバカな…」「バカな事があるか!」この時点でドアは防女から派遣された少女たちによって封鎖されていたのだ
蝶つがいと鍵穴、そしてドアノブを工業用接着剤で固定している。数トンの力に耐える接着剤はそう簡単に取れる事はない

慌てる客、そしてもっと慌てる後藤。そんな中、橘は後藤の傍らにいた男が何か光るモノを取り出したのを確認した
(あれは…毒針!)次の瞬間、男は後藤の背後に回りその毒針を首筋に刺そうとした
843795-824後日談2-5:2005/04/09(土) 18:06:43 ID:???
パーン!という音とともに毒針はへし折れた。バニーガールの耳に仕込んでいだ特殊警棒で毒針を叩き折ったのだ
「…」まるで感情というモノが無いような目をこちらに向ける男「チャンさん…何で」後藤の顔が真っ青になっている
「ま、まさか口封じ…」後藤がそこまで言った瞬間、チャンと呼ばれた男は後藤の首に両手をかけた
「…っ!」間を置かず真っ青になる後藤の顔、絞めるというより「へし折る」勢いで手に力が入る…
「待てっ!」橘がすぐさまチャンの脇腹に警棒をたたき込んだ
「…っ」一瞬力がゆるんだ好きに後藤は逃げだし橘の後ろに隠れる。他の客も部屋を飛び出した
「ま、待ってくれチャンさん…アンタの事は言わない!ホントだ!…」後ずさりしながら後藤が必死に叫ぶ「…」警棒を構える橘

そんな二人の様子をじっと見るチャン。そして次の瞬間、彼は踵を返しビップルームの外に駆けだしていった
844795-824後日談2-6:2005/04/09(土) 18:08:47 ID:???
「待てっ!」橘も追いかける、がビップルームを出て少ししたところで機動隊員に囲まれてしまった
「おいっ!どこに行くんだ!?」警察官に腕を捕まれる
「だれかこの子を連れ出せ!」隊長らしき男の声に「はい、じゃあ自分が…」と若い男が名乗りを上げる。そして彼女を闘技場の外に連れ出した

「…ミカンって好きか?」腕を引っ張っていた警察官が突然語りかける。ピン!とくる橘「ミカンは好きだけどポンカンは好きじゃない」
「じゃあはっさくは?」「はっさくなんて知らないわ」すると警察官は手を放した

「やっぱりアンタか、噂通りの美人だな」「…」「おっと、にらむなよ」そう言って警察官はニヤリと笑う
「1ブロック先、紺色の日産マーチ、鍵は運転席の下…」そこまで聞いたら充分だった。彼女は警察内にいる”組織”の要員と別れて1ブロック先まで歩き始めた
845795-824後日談2-7:2005/04/09(土) 18:10:51 ID:???
「…以上です」事の顛末を話し終えた橘は席に座る
「…で、そのチャンという男はなぜ警察に捕まらなかったんだ?」席に座る50代の男性が言った
「どうやら通気口を登って逃げたらしい。地上までつながっている通気口は1m四方の大きさだった…手足を突っ張れば登れるさ」別の男性が言う「…高さは30m近くあったがな」
「近くで検問をしていた警ら巡査が不審な中国人にバン(職務質問)をかけています。ただ…」別の女性が言った「外交官の身分証を持っていたためにそのまま通過させたそうです」
「写真を見せての確認は?」「やはり同一人物でした」

「やはり中国か…」「連中は本気で…?」「でしょうな、沖縄では相当数の要人が…」ざわめく室内
そこで一人の女性がパンパンと手を叩いた「この件は中国の工作機関による『政治家、要人抱き込み工作』であったと結論づけていいようね」
ただのちんぴらに過ぎなかった後藤が何故あれだけの組織を持つ事ができたのか…中共政府からの資金・人員援助があったからだと思われる
そして中国の狙いは…要人の弱みを握り工作活動に役立てるためだ
「今後は彼らの動きを注視しないとけないわね」そう語る女性こそが防女の諜報・防諜科を創設した伝説の女性だ
846795-824後日談2-8:2005/04/09(土) 18:12:58 ID:???
「…ま、彼らの弱みを握る事ができたのは我々ですがね」誰かが言って部屋に小さな笑い声がおこる
逮捕された人物のあまりの要人ぶりに警視庁も及び腰になり”組織”にその身柄と証拠を引き渡したのだ
”組織”はこの件を隠密に処理する事を決定、要人たちの弱みを握り今後の調査活動に役立てるためだ
そのためか各マスコミもこの事件を大きく取り扱ってはいない。新聞に至っても社会面に小さく「売春斡旋組織を摘発」とあるだけだ

ビルを出て車に乗り込む二人、ダークスーツの女性と橘みゆきだ「…よくやったわ、レベルは落ちてないわね」「ありがとうございます、本部長」
ハンドルを握るのは橘だ。18才になったと同時に免許を所得している
「…我々は冷戦のさなかに熱い戦争を生きてきた。この国の国民から見えないところで…」口を開く”本部長”
「あなた達は一定の秩序があった冷戦下の世界ですらない混乱の世界に入らなければならない。修羅の道よ」「…わかってます」口を開く橘
「そう…なら安心ね」そう言って目を閉じた”本部長”

車は市ヶ谷台にある防衛庁に向かい走っていった…
847795-824後日談2-9:2005/04/09(土) 18:15:01 ID:???
さらに数日後
防衛女子校視聴覚教育棟で橘は王仁沢を見かけた
廊下ですれ違いざまに軽く会釈する橘(同学年なので敬礼はしない)王仁沢も釣られて会釈を返す。そして橘の顔をじっと見た
「何か?」と聞く橘。かなりの身長差があり、王仁沢がこちらを見上げている
どうやらまだ気づいていないようだ(あの時は化粧してたからなぁ)
いっそ話してみようかと思う(私もあの闘技場にいたのよ)と口に出そうとする…がやはり口を閉じる
諜報の世界に生きる者が自分の作戦をべらべら喋るべきではない(黙してこそ花、だもんね)

「…どこかで会わなかったか?」「そりゃここの生徒ですから」そう言ってにっこりと微笑む。そして橘は歩き始めた

(…どこかで見たような気がするんだが…)頭を捻る王仁沢であった
848795-824作者:2005/04/09(土) 18:17:03 ID:???
いかがでしょう?
>>802で伏線を張った自分が、その伏線を忘れるんだから…困ったモノですorz
849名無し三等兵:2005/04/09(土) 18:31:31 ID:iBoCk8U+
GJです。
キャットファイトについては「女子中学生プロレス」という言葉で
いきなり出てきた妄想だったのですがここまで話が膨らむとは・・・・
脱帽です。
大変楽しく読ませていただきました。
願えるなら、多分3月末から今頃にかけて行われているだろう
>>831-836ネタをどうか・・・・・

>>837は、メイド科か田沢担当ですかね。
これで、憲兵隊長(ちびっこ 癒し系)が主人公なら萌えそうですが・・・

私も何か書いてみます
850名無し三等兵:2005/04/09(土) 20:31:00 ID:???
>>849

明日から長い演しゅ…いや出張なので、その間に何か思いついたら書いてみます
851名無し三等兵:2005/04/13(水) 03:13:44 ID:TrNDRUQK
いきなり書き込みが途絶えましたな。
大陸の反日暴動の影響でネタ収集のためのホールが塞がったのでしょうか?
願えますなら、陰惨、修羅の道を描く対中国諜報の前に >>445>>471-473
ような能天気な話をひとつ・・・・・ 
田沢って4年生の専攻過程選択の時にどういう判断で両用にきたんだろう?
852名無し三等兵:2005/04/13(水) 09:23:03 ID:???
>>851
そこが不思議系クヲリティ
853名無し三等兵:2005/04/13(水) 12:34:25 ID:7EH8mCtk
854名無し三等兵:2005/04/13(水) 16:48:26 ID:???
ま と め サ イ ト は

 ど う な っ た ん だ ! ?
855名無し三等兵:2005/04/13(水) 22:25:06 ID:hoOTrTi9
防衛女子校データベース

 http://www.geocities.co.jp/Playtown/2330/bojo/index.html
856名無し三等兵:2005/04/13(水) 22:46:40 ID:???
金 色 の 布 や

 ズ ゴ ッ ク 見 合 い 編 や

  ズ ゴ ッ ク 合 コ ン 編 や

   そ の 他 の S S の 続 き は

    ど う な っ た ん だ ! ?
857名無し三等兵:2005/04/16(土) 20:00:39 ID:5kR+6e6N
今頃、卒業不可組が地獄の再訓練を受けていると思うがどんなことをやらされているのだろうか?
858名無し三等兵:2005/04/16(土) 20:49:12 ID:???
30kgの背嚢背負って樹海を走破の後
教官のMINIMIによる火力支援(実弾)下
両用が守備する丘に突撃
859名無し三等兵:2005/04/16(土) 20:55:05 ID:UknoslDl
>両用が守備する丘に突撃
ちょっと待て
両用は休暇無しなのか?
860名無し三等兵:2005/04/17(日) 01:05:02 ID:???
単位と引き換えじゃね?
861名無し三等兵:2005/04/17(日) 02:12:14 ID:hYdj8nTn
いくら両用とはいえ単位を落とすことを許すほどズゴックや他の教官は
やさしくないだろう。
それに、田沢がこの春休みに実家の隣に住む年下の幼馴染(イケメン・知性派)と
ラブラブになるんじゃなかったか?
862名無し三等兵:2005/04/17(日) 10:40:14 ID:???
田沢は潜入任務での実績が評価され免除…
なんてことにはならんか。
863名無し三等兵:2005/04/17(日) 18:45:47 ID:yx+LdmuV
部隊(この場合は科)で一人だけ特別扱いはないだろう。
防女の校風からいって。
だいたい、防女の主流から外れると言っても両用以外の
「別の外れ方」をしている科もあるはず。
メイド科なんかも、大学進学や自衛隊行き組なんかから見れば
相当浮いてると思う。

・・・以前、話が出てた「引導渡し」で中退扱いになった「事務官要請過程」
なんぞが静かにヤサグレていそうな気がする
864名無し三等兵:2005/04/19(火) 19:15:29 ID:HIFmv/gB
>>863

事務官養成課程な
外部のものが知らないで使うと切れられそうだ<「事務官要請過程」
「あんたらは役に立たないから事務でもとってろ」と言ってるようなものだからな。
でも、防女は出来ない人間はよってたかって出来るようになるまで叩き込むという
教育機関だから、ここに移されるのは怪我や病気で物理的にカリキュラムの消化が
不可能になった学生か、人間性の部分で箸にも棒にもかからずに、担当教官や助教や
その他が数年様子をみて「こいつには、本学で教える技術や知識を与えてはまずい」と
判断されるような学生が移されるのではないだろうか?

いじめが絶対無いと言う防女の気風が確立されるまでは、ここにお払い箱に
なったのがいただろうし、現在でも放り込まれるのはいると思う。
(ここを出ても、給料コミで高卒学歴はとれるんだし<防女卒業名簿に名は載らないが)

複数のクラスがあるであろう「事務官養成課程」だが、こういった奴らの話は
別に見たくないが(人殺しの技術を学びたくてここに来た とか言ってた奴)
どうにも、身体がついていかなくて泣く泣く転科した少女とか、訓練中の事故で
身体を損ねて転科したとか、途中で難病を患いここに来たとかの少女の話を考えてしまう。

ズゴックあたりが、線の細い、あまり外出しないのか色の白い自分より少し年上の
事務官に対して、いつも敬語を使っている理由とか
別の科の教官が、弛んでいて事故を起しそうになった学生に対して、何故
あれほど厳しくあたるのかとか

・・・自分が、怪我をするなら諦めもつくが、自分のせいで必死に努力を重ねていた
前途有望な先輩やバディが道を諦めなくならなくなったら・・・・
あえて、口にしない”色々”が卒業生にもあるのだろう
865名無し三等兵:2005/04/19(火) 19:18:35 ID:???
 まだ続いてたのかこのスレ・・・。

 完全に設定が固まっちゃてて話について行けない(汗
866名無し三等兵:2005/04/19(火) 19:31:31 ID:???
過去スレどーぞ

防衛女子校データベース
http://www.geocities.co.jp/Playtown/2330/bojo/index.html

新しい設定、評論、学制の構築、果ては制服デザインに至るまで
書き込みをお待ちします
867名無し三等兵:2005/04/21(木) 12:37:13 ID:TqWgvtPv
ところで、大学進学組は防大、帝大法律系だけなのか?
ここから、理系(工学部とか)に進んでエンジニアを目指すとかは
いないのか?
それだったら、リタイヤ組も浮き上がれるだろうに
最も、今の帝大工学部に造兵科はないか
868名無し三等兵:2005/04/21(木) 19:21:17 ID:???
>>867

以前、防衛庁技術研究本部に勤める防女OGが「新装備品の実験」で防女学生を使う…てネタを考えた事がある
需要が無さそうだったので書かなかったのだが
869名無し三等兵:2005/04/21(木) 21:19:50 ID:Gb2i8vzF
>「新装備品の実験」で防女学生を使う

これで、両用を絡めたスラップステック・コメディだったら
受けると思うぞ。
どーみても、”アレ”なアイデアで造られた試作品を両用の面々を使って
実験するとゆーような。
870名無し三等兵:2005/04/21(木) 21:54:58 ID:???
>869

先端にドリルの付いた「艦船突入用1人乗り小型潜水艇」(決して回天ではないっ!)
小型のモーターボートなどから大型船舶の甲板に飛び乗るための「特殊ジャンプ台」(20m位は飛び上がれる)
潜水艦の魚雷管から発射可能「ハープーン式突撃カプセル」(パラシュート無し)
潜水用の酸素ボンベから空気を奪って発射する「水中発射銃」(1発ごとに1分間分の空気を消費)
時速200kmまで出せる「水上バイク」(コックピット等は無い)

…ある意味両用の女の子たちに対する懲罰のような気がする


ところで「スラップステック・コメディ」ってどういう意味?
871名無し三等兵:2005/04/21(木) 22:01:58 ID:Gb2i8vzF
>ところで「スラップステック・コメディ」ってどういう意味?

あんた(笑)の考えたような「色々」を使って、登場人物が「色々」な目にあう
喜劇のこと・・・と認識している。
これだけ考えられるなら特に説明しなくても十分理解しておられるでしょう
872870:2005/04/21(木) 22:19:23 ID:???
>871

ふ〜む、なるほど…
しかし自分で書いてて何ですが、こういう装備品を思いつくのは相当「アレ」なOGでしょうな
873名無し三等兵:2005/04/22(金) 03:01:39 ID:K+35jA3H
>>868
>防衛庁技術研究本部に勤める防女OG
何らかの事故で一線を引き、その経験を活かす為、技研に入ったOGと
大学工学部→院研究室→技研、では人材の質がちがうのだろうな

ところで、某京都に在するとある旧帝国大学では、全てがそうとは言えないが
「痛い」人間であればあるほど”偉い”そうで、基地外ではないが、どっか
違和感を周囲に発散してる人間ほど一目おかれるそうな・・・・

防女のどっかに中堅幹部候補生適正も防大に進ませることも「なんだかな〜」と
教官・助教に言われてるペーパーテスト”だけ”はそれなりの学生がいなかったか?
両・・・、いや、気のせいだろう

追伸
工学部は男性比率高し
爆乳、天然、可愛いとなれば・・・・
でも、ガードが堅いんだよね

別に誰とは言わないが
874名無し三等兵:2005/04/22(金) 22:29:53 ID:???
>>865

設定をまとめてみると…

防衛女子校の所在地は京都・舞鶴
中学校に相当する4〜6号生徒までは共通訓練
高校に相当する1〜3号生徒は陸・海・空・統合に別れ、さらに各科の教育を受ける

各号生徒はだいたい100人前後?(>>644)もうちょっと多いかな?

卒業後の進路は
・そのまま自衛隊
・その他の官公庁
・大学へ進学→官公庁・役所等

施設等の描写および防女の歴史等は>>573-582を参照

まだまだあると思うんだが、ど〜もうまくまとまらないなぁ…
875名無し三等兵:2005/04/22(金) 22:57:36 ID:???
高専のごときキチキチカリキュラムと予想
876名無し三等兵:2005/04/23(土) 01:43:29 ID:???
キチキチだろ〜な〜多分。成績の悪い学生は勉強と訓練で寝る暇もまともに無いぞ。
877名無し三等兵:2005/04/23(土) 02:03:33 ID:GFvtzlME
たしか、初代スレに「女の娘が十代の”普通”をほとんどあきらめてようやく到達する能力」と
書かれてたような・・・
まあ、給料もらって訓練受けてるんだから、そこらの学生とは気合からして
違うだろう

ところで、最近の設定では「エリート選抜・養成校」から「少年兵訓練学校」を経て
また、新たな方向を模索しているように感じられる。
このスレは、なんだかんだ言ってオリジナル設定が続くよな・・・
878名無し三等兵:2005/04/23(土) 03:35:40 ID:sweNBrZu
ところで、昔、設定に上がっていた
両用教官はどうなってるんだろう?(ズゴックは下士官上がりの助教)

>624 名前:名無し三等兵 :04/07/18 23:32 ID:OFw2crwY
おい!防衛女子は体力馬鹿を養成するところじゃないし、教官の
経歴実戦経験だけでなく、それなりのインテリジェンスを兼ね備えているぞ!
今スレの1から100までを再読されることを要求する!
あと、助教が出てこないけどズゴックがそうなのか?
本ちゃんの教官は「事情」があってこの話の後に登場するとか
防大出、黒髪セミロング、めがね、天然、ほんわか・・・・通常時外見


625 名前:名無し三等兵 :04/07/18 23:41 ID:???
いいじゃん別に実技担当と教養担当がいるってことにすれば。
今のノリだと凄まじいキワモノが来そうだが


626 名前:名無し三等兵 :04/07/18 23:59 ID:OFw2crwY
いや、だから表向きはこういった
>>防大出、黒髪セミロング、めがね、天然、ほんわか・・・・通常時外見
でも、ズゴック他、上級学生を従えているという・・・・・
879名無し三等兵:2005/04/23(土) 03:39:18 ID:sweNBrZu
RODの読子系だったよな<外見イメージ

>627 名前:名無し三等兵 :04/07/19 00:21 ID:???
> >>626
いや、俺が言ったのは性格のこと
設定ではズゴックも桃も富樫も「マリみて」風味な外見だしそれもありだろうな。
>>防大出、黒髪セミロング、めがね、天然、ほんわか・・・・通常時外見

ただ性格はものすごくなるだろう。
こんな学校じゃ大天才が大馬鹿じゃないと教官はできんし。
ほんわかさの所々から異常性が滲むって感じになりそう。


628 名前:名無し三等兵 :04/07/19 00:39 ID:XH0VOtqR
西側各国に視察に行ったら、えらいさんは口実を設けて逃げる
一線級の指揮、幕僚クラスは下にも置かない扱いで・・・・
が、一番目立つのは歩兵部隊の古参兵・曹長たちが彼女が視界に入っただけで
直立不動になる・・・とか
880名無し三等兵
教官が読子系となってるが、ズゴックも初登場の時は「わし」などという
言葉は使わずに、よそ行きの話し方をしてたよな
今の三人娘が3年生初訓練でオハマビーチで整列したときに。

と、いうことは、教官は地獄の訓練ででも、メイド科との共同校外訓練・研修の
時でも終始、丁寧・にこやか/華やか・一見天然 等々ではないのだろうか?

・・・訓練時、60キロに及ぶ完全装備で砂浜で駆け足、ほふく全身、などと
学生が死にそうになってるのに、教官一人はビーチパラソルの下で「高原の令嬢」を
しながらジェーン年鑑などを読んでいる。
「(仕事しろよ!)」
「(来るとこまちがえてんじゃねえのか)」
等と、小雀たちの無言の視線を浴びながら
「みなさーん もうすこしがんばりましょう(笑顔)」と訓練時間を更に増やす教官。

だが、3年生たちは初の短期校外実習において彼女の恐ろしさを実地で知ることとなる・・・・