自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた 第30章

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433政府広報課 ◆F2.iwy/iJk
 海面を流れるように過ぎ去り、代わって地表の上へと達した「グデーリアン」所属機が地表へと舞い降りるやいなや、
ほぼ同時に扉が開く。
「急げッ、急げ!もたもたするなッ!」
「動けッ!」
 陸曹らの叫び声があちこちで木霊し、その声に釣られるかのように、隊員たちがヘリから吐き出されるようにして、
駆け足で分隊毎に集結する。
「第3分隊整列!点呼!!」
「第3中隊第1小隊欠員なしッ!」
「番号!」「1、2、3、4、5、満!」
 分隊毎に点呼が取られ、その報告が上位の指揮官へと次々に伝えられていく中、黒木空挺団長は無事降下した事を
「ハルダーと共に移動しつつあるシュレジエン方面集団総監部へと伝え、総監部はその報告を受け、「ゲーリング」に
対し、物資投下の為の最終命令を下す。