統計数字/スペックデーターは算出の前提次第で結果がガラリと変わるものですが
合理的検討には不可欠のものだし、前の戦争で碌に米国の国力統計を調べず
米国は海洋民族ではないから海戦に弱いとか、精神力が違うとか噴飯ものの
主張をした”愛国者”と日米の物的国力統計を比較して開戦に反対した人たち
を比較すると、都合のよい伝聞情報より統計データを信頼すべきかと。
必要以上の中国脅威論や40年現在の経済成長が続くような予測はアレですが
2004年くらいまではもう現実の話で、2010年くらいまで現在の成長が続く
可能性は対処するべき蓋然性があると思います。
2001年の中国軍事費は約1400億元で、物価修正前の額面では日本の半分に
満たないのですが、物価修正後の購買力平価では日本を抜いたようです
その後年率17%で増えつづけ、2003年約1950元 2004年には2000億元を突破して
購買力平価で2001年のロシア軍事予算同等(日本の1.5倍)に達する見込みです。
あと6年後2010年には購買力平価で、米国の半分世界第2位の予算になる蓋然性
は高いと思われ。
ttp://www.eurus.dti.ne.jp/~freedom3/2003def-sai-axx.htm 2003年実績約1950億元は外務省HPの中国防衛費円換算値に為替レート加味して元に戻した値
かつてのソ連は米国に近い軍事予算を持ち、今のロシアはその遺産を継承している
ため、中国がロシアに軍事面で追いつくのは2010年過ぎてからでしょうし、それでも
全盛期のソ連ほどでは有りませんが、相当数最新兵器を買い揃える金の余裕が出てくる
とみるべきでしょう。
私も今現在の中国の海軍力は大したものとは思いませんが 今後10年で最も
急速に拡大、近代化する海軍と思われるので、彼らの建艦政策、空軍、ミサイル
は注視して、当方も対応するべき課題だと思っています。