自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた 第20章
「大迫総理大臣」
議長が質問に答えるよう促す。
総理はそれに答えて立ち上がった。
「そのとおりであります。必要な支援の中には、自衛隊のシュレジエン派遣も含まれております」
長老が再び手を上げた。
「鹿島議員」
「それこそ、憲法の精神に反していませんか!?憲法9条は戦争の放棄を謳っておりますぞ!」
「それでは憲法9条の内容を言えるのでしょうな?」
その言葉に鹿島議員が声を荒げる。
馬鹿にしていると思ったのだろう。
「今、それをやってどうなるというのですか!?本格的な自衛隊の派遣は、軍国主義への第一歩ではないか!」