自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた 第19章

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904政府広報課 ◆F2.iwy/iJk
「古エルフ魔法の一つを顕現させたのよ。今、彼らに幻覚を見せているところだわ。今のうちに逃げましょう!」
「よくは判らないが・・・」
そう言って、帝国の兵士らの様子を見つつ、葛重三尉はとっさの事に、納得できないが、それでも今が逃げる為に最適な
状態である事はわかった。

「射撃やめ!今のうちに逃げるぞ!・・・それでディーンさん、その魔法とやら、どのくらい持つのです?」
「それは。魔法にかかった人によるわ。早い人なら、呼吸を数十回で幻覚から覚める人もいるし。本当なら、もっと手順
を踏むのだけど、この状況だと、そうも言ってられないから・・・」
「・・・全く、素敵だ!みんな、急ごう!」

その言葉で小隊全員は、脱兎のごとく駆け出したのだった。