<反斜面陣地の解説 ありがとうございました。戦術力学の話では
西ドイツの都市や林などが網目状に拡がっているそうなんですが、この網目を
利用して強化拠点を作り、網目の間に入り込んだ機甲部隊を後射や側射で
消耗させる構えを築く。敵は消耗を甘んじて突進し続けるか、歩兵を投入して
時間を消費して掃討せざるをえなくなるという話でした。どうも、この講義が
行われた前後の年の論文には軽歩兵関係のものが目立ちます。
また、ジャベリンが話題になった時期が1990年代半ばごろにあり、これを
利用して反斜面に陣地を構えて対戦車防御をするという論文がでています。
最近では、艦船への自爆テロ対策で艦船にジャベリンを配備することを
検討しているものがあったり。
#軽歩兵の浸透の話を幾つか読んだので、棚上げになっていたSBCT歩兵中隊の
戦闘の話の二つ目、対戦車戦闘がなんとなく分かってきました。
軽歩兵の浸透については、朝鮮戦争や北朝鮮の特殊作戦軍団の話が多くひっか
かります。戦車中隊の保安作戦(security operation)を扱った論文でも
朝鮮半島での夜間の警備が枕としてでてきていました。
SBCT関係についてGAO(政府会計検査院?)のSBCTに関する報告書が出ました。
気温が高く、高いところにある空港からはストライカーを搭載したC-130は
離陸できないという同報告書の指摘が新聞で取り上げられています。問題になって
いるのは、FCSもC-130で戦域内輸送を条件としつつも重量制限はストライカー
と同様に38000ポンドになっていること。これらについて、国防総省では
機動性研究を行っており、来年には議会に説明するとのことです。
<訳すもの
On Point、SBCT歩兵中隊の戦闘、フォークランド紛争のイギリス歩兵、戦術力学
と宿題が積み重なっています。短いのは戦術力学ですが、実は付録についている
リチャード・シンプキンの本を纏めた部分が英語力が劣っているため太刀打できない
状態です。いま、Race to the Swift(同氏の本で唯一市販されている)を読んでいる
ですが、段落を2度読んでなんとなく分かる状態です。これまでテーマが限られた
ものしか読んでこなかった報いだと思います。ともかく要望のあったフォークランド
ものからやってみます。避難所に掲載してゆきます。