いま、いしがきじまおきにはちゅうごくのせんすいかんいます。
そのころ、かいじょうじえいたいとべいかいぐんはえんしゅうをしていました。
そのようすをさぐるために、げんしりょくせんすいかんがいくことになりました。
ちゅうごくかいぐんじょうそおぶは、えんしゅうをていさつするついでに
とくべつにんむをあたえました。
「にっくきしょうにほんのりょうどをしんぱんし、しゃしんさつえいをしてこい」
どうでもいいことのようですが、じょうそおぶはほんきでした。
いよいよ、げんしりょくせんすいかんが、しゅつげきすることになりました。
けれども、そうおんがひどくてうごきのにぶいせんすいかんは、
ちかよってきたぴいさんしいやごえいかんやにはっけんついびされてしまうのです。
今までせんすいかんを、自分の子どものようにかわいがってきた、
かんちょうの中の人は、
「ああ、どうしよう、どうしよう」としれいとうの中を、いったり、きたりして、
うろうろするばかりでした。
どの兵士も、せんすいかんにとじこめられたまま、
「ついびを やめろ」
「ついびを やめてくれ、やめてくれえ」
と、心の中で さけびました。
ついにちゅうごくのりょうかいにはいりました。
「ついびが やんだあ.ついびが やんだあ」
そおなあのひとがさけびながら、しれいとうにとびこんできました。
かんちょうはげんこつでつくえをたたいて、なきふしました。
そのかんちょうも、今はちゅうごくのつちの下に、しずかにねむっているのです。