かわいそうなぞう

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1名無し三等兵
いま、ドイツぐんには90台のぞうがいます。
そのころ、ドイツはソれんとせんそうをしていました。せんそうがだんだん
はげしくなって、つよいせん車をつくることになりました。
ポルシェはかせは、はつでんきでモーターをまわせば、かっきてきなせん車
ができるとかんがえて、つよいタイガーせん車をつくりました。
でも、ポルシェ・タイガーはやくたたずだったので、じょうぶなせんとうし
つをつけてエレファントというじそうほうにかいぞうしました。
いよいよ、90台のぞうも、しゅつげきすることになりました。
けれども、近くのてきをうつきかんじゅうのないエレファントは、ちかよっ
てきたソれん兵につぎつぎにげきはされてしまうのです。
今までどのぞうも、自分の子どものようにかわいがってきた、ぞうの中の人
は、
「ああ、かわいそうに、かわいそうに」とせんとうしつの中を、いったり、
きたりして、うろうろするばかりでした。
どの兵士も、ぞうにとじこめられたまま、
「せんとうを やめろ」
「せんうを やめてくれ、やめてくれえ」
と、心の中で さけびました。
ついにどのエレファントもしにました。
「ぞうが しんだあ.ぞうが しんだあ」
エレファントぶたいの人がさけびながら、しれいぶにとびこんできました。
げんこつでつくえをたたいて、なきふしました。
その90台のぞうも、今はロシアのつちの下に、しずかにねむっているので
す。