>>541 ジュットランドの英巡戦隊の損害が大きかったのは、
射撃速度を上げるために弾庫に通ずる防焔扉や
通路をわざと開けていたため、砲塔に被弾した際に
炎がそれを伝わって誘爆したのが主要因。
「ライオン」の様に防焔扉を閉められれば
誘爆せずに済むのが実証されているので、
ドイツ艦の構造上の被弾対策が
特に優れているという証拠にはならないね。
更に言えばドイツの艦砲が1ランク上の砲に対抗できると
言うのはただの神話。ジュットランドで11in砲は最大7in、
12in砲は9inより厚い装甲鈑を貫徹した例は無く、
この貫徹力は同海戦で発揮した英の15in及び13.5inの
貫徹力に比べて劣る。
また命中した弾の大半が砲弾の強度不足で破砕しており、
装甲鈑を貫徹した後爆発できた例は少ない。
加えて英艦は相当な命中弾数を受けても戦列に止まれたが、
ドイツの巡戦は沈まないだけで、砲力が急速に衰えて後半は
打たれるだけの標的状態で英巡戦に対抗不能になっている。
これを25年後にビスマルクがまた繰り返したが、戦艦は
火力を失ったらただの目標にしかならんのだよね。
…というわけでドイツ艦の近距離戦における装甲厚の優位に
よる防御力の優位は認めるが、相対的に見て英艦と比べて
設計が優れていたとは言えんよ。