投:買わなきゃよかった・・・。
Y:投稿者、どうしたんだ?
S:今日、本屋さんに行って、以前お話があった「輸送船入門」を買って
きたそうですが・・・。
K:あまりに凄惨な光景が続いて鬱になっているみたいね。何しろ魚雷
一発当たったら3000人が海の藻屑だもの。間違っても日本の兵員輸
送船には乗りたくないわね。
Y:船倉の中に居るときに魚雷喰らったら、あれではまず助からん。
脱出ルートは狭く、人は溢れかえらんばかり。しかも魚雷で船内は
ずったずた、急激に水が雪崩れ込んで・・・・・・
いかん、俺も想像するだけでダメだ、薄ら寒くなってきた・・・・・・。
S:「移動中の歩兵は棺桶に足を突っ込んでいるようなモノだ」そうですが、
浮かぶ棺桶とは・・・。
Y:敵と渡り合って果てるならば、いつか骨だけでも祖国に帰れるかもしれないが、
敵と渡り合う前に溺死では、骨も祖国に帰れんよ・・・。
更に、
「軍需工業動員は、戦場へ委員の二倍を要する。
例え、老幼婦女を使用するにしても、男子20%内外を必要とす。」としており、
「戦時に各種業務に服する男子総数は55%内外なるべし。
戦争二年間の間の絶対的消耗は4:6。理論上は、交戦三年半に及べば、
消耗は全戦場、兵士に達する。」
「大戦末期の鉄の平均使用量は兵員一人に対し、毎日三トン」
「兵員一人の戦費の各国比
英国21円、イタリア5円、枢軸国4円など平均16円」
これらはあくまでも第一次大戦での数字であるけれど、国家の兵士は25%が許容範囲
であり、それ以内なら国民生活と戦争との両立が可能であるとしている。
また一人の兵士を賄う軍需生産の人員は二名であり、100万人の軍隊を作ると、国内の
生産者は200万人になる。
とすると、冒頭の716万人という数字、これには戦没者は含まれないので、これに戦没者
数216万人を加えると、1000万人近くが戦場に居た計算になる。
上の理論計算で行くと、軍需の生産者としては2000万人、つまり、総数3000万人の国民が、
戦争に何らかの関与をしている。
ただ、2000万人は軍需産業の担い手であり、民需とかこれらの人々を食わせるために必要
な人的資源は考慮されていない。
この2000万人を支えるのに一人当たり更に二名が必要とすると、4000万人が必要となる。
これら総合計で7000万人。