英米海軍VS独海軍の壮絶な戦いを語ろう
ウォルフパック
U−571は糞
ビロウも糞だがな
独海軍>>>>>>>>>日本海軍
6 :
名無し三等兵 :03/09/29 20:35 ID:YmTgH1NU
ツェルベルス作戦
太鼓連打作戦!
僅か1年間で数百万トンの船舶が海底に沈むキチガイじみた大消耗戦。 沈めるほうも沈めるほうなら、その大損害に耐え切った米英の物量は常軌を逸してる。 これが大日本帝国だったら軽く4〜5回は氏ねる。
9 :
名無し三等兵 :03/09/30 00:57 ID:thwxGJOX
ドイツ海軍は偉大だったんだな
英米海軍VS独海軍じゃなくて 英米空海軍VS独海軍だ! (つД`)・゜
>>10 なにおう!
デー公が泣いて頼むからFw200部隊、貸してやったじゃんか!
米英空海軍+その他連合国空海軍+デブ1号VS独海軍かも・・・ デーニッツタソ。あんたは良くやった・・・
デーニッツ閣下萌え
そりゃ42年まではUボートの戦果が華やかだけどそれ以後はカラッキシ。 わずか13隻の貨物船を沈めるのに15隻のUボートを損失してたり慢性的 な乗務員不足でロクに活躍してなかったというのが実情。 「10年と20日」カール・デーニッツ著より
15 :
ななし :03/09/30 21:43 ID:GoeFZDbQ
独逸の独は孤独の独
独逸の逸の字は逸品の逸
貨物船でGO! ムルマンスク編
18 :
名無し三等兵 :03/09/30 22:14 ID:y0cndkSt
暗号解読されたとおもったら、さっさと かえればよかったのに・・・・ 解読されていないといった一種のおごりが 敗因のひとつだなあ・・・・クスン
>そりゃ42年までは 「43年3月までは」だ(涙
多発非戦闘機同士の戦闘でも圧倒的に分の悪いドイツ
急降下できるJu−88は神
22 :
ゴロー :03/09/30 23:05 ID:dMYVOSHk
>>18 終戦まで鹿児島弁だけは、解読されなかったとか。
23 :
名無し三等兵 :03/09/30 23:10 ID:cZLuGi89
圧倒的に劣勢な状況で、潜水艦を組織的に運用して英国をあと一歩まで追い詰めた のは萌え。けど、暗号を解読されてるのに最後まで気がつかず、見当違いの対策ば かりしてたのには萎え。海軍に限らずWW2の独ってなんかそういうとこがあるような 気がする。
マジ!?>>22
>22 キッチリと 解 読 さ れ て る。
26 :
名無し三等兵 :03/09/30 23:19 ID:y0cndkSt
>22 あっ日本のばあいですね・・・ これには、オチがあつて 日系アメリカ人のおじいちゃんが 鹿児島の移民だったんで、バレバレwww
>22 つか、ドイツ駐在武官との連絡手段に困った挙句、一般の国際電話で 鹿児島弁を使ったって話なんだが、鹿児島育ちの日系2世により 解読されてる。 「深海の使者」ぐらい読んどけ
わずか27機しか生産されなかったツェツェモスキートに怯え 昼間浮上全面禁止までしたヘタレUボート
まさか、ツェツェモスキートだけが対潜哨戒してたと思ってる訳じゃあるまいな
モリンズ砲のインパクトが主な原因だったと思ったが?→昼間浮上禁止令
>30 つーか、ビスケー湾での昼間浮上航行中の損失が多発したから
だから、そのビスケー湾で猛威を振るったのが 海面下数メートルのUボートでも破壊できた ツェツェモスなんざんしょ もっと正確に言うと 「モスキート行動範囲内での昼間浮上航行禁止令」だけどさ
1943年4月 損失15隻・・・ (;´Д⊂) U-124,U-167,U-635,U-632,U-644,U-376,U-526, U-175,U-602,U-189,U-191,U-710,U-203,U-174,U-227 戦果32万8千トン 1943年5月 損失41隻・・・ (;´Д⊂) U-332,U-659,U-439,U-630,U-465,U-192,U-638,U-125,U-531, U-438,U-447,U-109,U-663,U-528,U-186,U-89,U-456,U-266, U-640,U-753,U-176,U-463,U-182,U-128,U-657,U-646,U-954, U-209,U-273,U-381,U-258,U-303,U-569,U-752,U-414,U-467, U-436,U-304,U-755,U-563,U-440 戦果26万5千トン 1943年6月 損失17隻・・・ (;´Д⊂) U-202,U-418,U-105,U-521,U-308,U-594, U-217,U-417,U-118,U-334,U-564,U-97,U-388,U-119, U-194,U-200,U-449 戦果(;´Д⊂) 9万6千トン 1943年7月 損失37隻・・・ (;´Д⊂) U-126,U-628,U-535,U-951,U-514, U-232,U-435,U-590,U-409,U-506,U-561,U-607, U-487,U-160,U-159,U-135,U-509,U-67,U-513,U-558, U-662,U-527,U-613,U-598,U-459,U-622,U-759,U-359, U-404,U-614,U-591,U-504,U-43,U-461,U-462,U-375,U-199 戦果25万2千トン・・・・
1943年8月 損失25隻・・・ (;´Д⊂) U-383,U-454,U-706,U-106,U-572, U-647,U-489,U-34,U-615,U-117,U-664,U-604, U-468,U-525,U-403,U-197,U-670,U-458,U-134, U-185,U-84,U-523,U-847,U-634,U-639 戦果8万7千トン 1943年9月 損失10隻・・・ (;´Д⊂) U-669,U-983,U-760,U-617, U-341,U-338,U-346,U-229,U-161,U-221 戦果11万7千トン 1943年10月 損失26隻・・・ (;´Д⊂) U-279,U-336,U-422,U-460,U-389, U-643,U-610,U-419,U-402,U-470,U-533,U-844, U-964,U-631,U-841,U-540,U-378,U-274,U-566, U-420,U-220,U-282,U-431,U-306,U-584,U-732 戦果9万7千トン 1943年11月 損失19隻・・・ (;´Д⊂) U-340,U-405,U-848,U-226,U-842 U-707,U-966,U-508,U-280,U-718,U-211,U-536, U-768,U-538,U-648,U-849,U-600,U-542,U-86 戦果6万6千トン
1943年12月 損失8隻・・・ (;´Д⊂) U-172,U-345,U-391,U-593,U-73,U-850,U-284,U-645 戦果8万7千トン
>32
>だから、そのビスケー湾で猛威を振るったのが
戦果としてはモス全体でこんなもんなんだな。
(アシスト含めず)
ttp://uboat.net/allies/aircraft/mosquito.htm >海面下数メートルのUボートでも破壊できた
のは別に57ミリの専売特許でも有るまいに。
ビスケー湾上空のドイツ側制空権が失われ、航空機による対潜哨戒網が
洒落に成らなくなった結果がビスケー湾での昼間浮上航行禁止だと思うが。
まあ、ツェツェの過剰評価杉
1944年1月 損失16隻 ・・・ (;´Д⊂)U-426,U-81,U-757,UIT19,U-231, U-377,U-544,U-305,U-641,U-972,U-263, U-571,U-271,U-314,U-364,U-592 戦果9万2千トン
38 :
名無し三等兵 :03/10/01 00:26 ID:3dZI+NNr
原因別Uボート損失(航空機と艦船のみ) 1942年 航空機 36隻 艦船 32隻 1943年 航空機 140隻! 艦船 59隻 1944年 航空機 68隻 艦船 68隻 1945年 航空機 40隻 艦船 17隻 1943年において航空機を恐れるのは無理もありません。 レーダーのマイクロ波化により小型のUボートが発見され やすくなったのでしょう・・・。 ダミーのUボートをバンバン流し混乱させてやればよかったのに (レーダーの風船おとりデコイはあったそうだが・・)
>>38 1943年1月31日レーダ−解任から悲劇は始まったような気がする。
1943年3月の支援隊、5隊が連合軍によって編成されてる
商船改造の護衛空母含む駆逐隊?
これもボートが沈められる遠因でわないだろうか・・・
さらに、U-758の成功?これも遠因でわなかろうか・・・
あと、ミソサザエの投入による司令部の誤判断も入れるべきでわないかと。
ああ、10月からはヘッジホッグが装備されてるし・・・
ASV10のが実戦投入されたのも・・・・
40 :
名無し三等兵 :03/10/01 00:53 ID:3dZI+NNr
とゆうより 連合軍首脳と枢軸国首脳の 補給戦の考え方のちがいとおもうけど 枢軸国首脳は、補給が一番大切だと気づく のが遅かった。
>>40 >補給が一番大切だと気づく のが遅かった。
あはは、反論の余地なしです。
あと、枢軸側は人事もねぇ・・・
42 :
530 :03/10/01 01:09 ID:???
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>>41 他の国はともかく、第三帝国の人事はまずまず当たってるではないか。
問題は、自らが目を掛けて引き立てた人材を、一時の感情でクビにしたり左遷したり処刑したりする
総統の性格にあると思われ。
44 :
530 :03/10/01 01:14 ID:???
戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン
>>43 言われる通りかもしれませんです。
荒れそうな気配なので落ちますです。
46 :
530 :03/10/01 01:21 ID:???
戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン
カール・デーニッツ閣下マンセー
REINHARD SUHREN マンセー!!
50 :
名無し三等兵 :03/10/02 01:37 ID:BQF5h3Uo
なでるって真性ばか?
54 :
名無し三等兵 :03/10/03 20:01 ID:H5ljrEDG
55 :
名無し三等兵 :03/10/04 01:40 ID:BPcKVEeN
Fertig・・・ Los!
56 :
530 ◆530.NL5/os :03/10/04 01:59 ID:eupHEUUl
戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン 戦務長チュワ〜ン
57 :
名無し三等兵 :03/10/05 18:43 ID:uiFVV99R
うーーーん 大西洋は荒れるな ww ドイツ潜水艦が第二次大戦で沈めた連合国船舶 2840隻 1433万3082総トン!!! アメリカ潜水艦は日本の船舶を 1150隻 486総トン 日本は、これだけで、崩壊したのに・・・ (持ちこたえた連合国もすごいとして) ドイツ海軍て評価はいまいちだけど 通商破壊作戦においては、ものすごい 戦果をあげてるな・・・あらためてびっくり
58 :
名無し三等兵 :03/10/05 18:46 ID:uiFVV99R
57 訂正 486総トン→486万総トン
独海軍>>>>>>>(越えられない壁)>>>>>>>定刻海軍
まあ、とはいえ戦闘艦の撃沈実績ならドイツ海軍より日本の方が圧倒的に上なわけで。 要はお互い「奴らを干上がらせちゃる! ゴハハハハハハハ!」「米英の戦艦共は地獄 行きじゃあ! ナハハハハハハハハ!」と見ている方向性がまるで違ったのですな。
日「世界最強艦隊だ!どこからでもかかって来んかい!!グワハハハハ」 米「あいつアホちゃうか?」(と言いつつせっせと輸送船を沈める)
で、片手間に主力艦もせっせと沈める
え〜 米軍も主力艦狙いだったのですが… 初期の話ですが
>とはいえ戦闘艦の撃沈実績ならドイツ海軍より日本の方が圧倒的に上なわけで。 本当にそうかな? 何か漠然としたイメージだけで語っちゃいないか?
66 :
名無し三等兵 :03/10/09 20:08 ID:oAu/9Ldz
ドイツ潜水艦が沈めた大型艦 空母カレージアス、アークロイヤル 護衛空母 オーダシティ 戦艦、ロイヤル・オーク、バーラム 他約170隻 えーとドイツ水上艦が沈めた大型艦(うるおぼえw) 空母グローリアス、巡洋戦艦 フッド あと略w 戦力不十分なドイツ海軍としてはよくやったと思う・・・ ただし、大型艦船の艦長や司令の戦術、戦略には疑問を持つ場合が おおいけどww
>>66 空母イーグルと護衛空母アベンジャーも追加な。
真珠湾で着底→浮揚した戦艦群が「撃沈」と認められないと、何気に苦しくないか?>日本海軍
68 :
名無し三等兵 :03/10/10 21:16 ID:+ZTzYYTn
ドイツ海軍の戦果 空母 4隻 +2隻 戦艦 3隻 他約170隻 連合国船舶 2840隻 1433万3082総トン 考えてみれば、すごいな・・・・
日本海軍のイ号は無駄に大きすぎ おとなしくロ号とハ号をじゃかじゃか生産すりゃよかった
日本海軍の潜水艦の戦果の場合、ヨークタウンも入れるの?
ここは日本海軍スレとちゃいまっせ
>>68 しかもその戦果は、強大な陸軍と空軍に挟まれて十分なリソースが
割り当てて貰えない状況下で成し遂げられてるんだからな。
ドイツ海軍将兵の勇戦敢闘が如何に凄まじいものであったかが、よくわかる。
73 :
名無し三等兵 :03/10/10 22:10 ID:+ZTzYYTn
で、さらにびっくりするのが戦艦の数の差 英 独 新型戦艦 5隻 2隻 戦艦 12隻 0 巡洋戦艦 3隻 2隻 計 20隻 4隻 空母 英 独 7隻? 0 戦力差といったら・・・ww
そのギャップを埋めるのがUボートになるはずだった 結局、ドイツもイギリスも大型艦は牽制し合ってあまり出番がなく 小艦艇や航空兵力が決定的な役割を果たした戦争だった
オスプレイのシリーズの英魚雷艇を取り上げた本にはこうあるね 「本国艦隊の戦艦が、戦争中の多くの時間をスカパ・フローに錨を降ろして過ごしていたいたが これらの小艦艇は、優美さと脆弱性と脅威とを併せ持った船でそれぞれの戦争を戦っていた」 (訳、俺) ま、小艦艇が活躍できるのは基本的な戦域の狭さというのはあると思うけど。 ハリファックス−英本土の距離はシンガポール−佐世保より遙かに近い。
MHKの海外ドキュメンタリー「ヒトラーと6人の側近たち」では 大戦後半のデーニッツはボロクソに言われてたな。 ドイツの番組みたいだが6人とも随分欠点を強調されてたような印象があった
>>76 そら、ナチ礼讃と受け取られたら大事だからっしょ?
78 :
名無し三等兵 :03/10/20 00:16 ID:jkCLoTl8
ドイツ海軍に松型駆逐艦みたいな艦船がたくさんあったら逆にイギリスの 対潜護衛艦狩りなんかできそう
79 :
漣 :03/10/20 23:56 ID:???
後知恵だが、やはりビスマルクは作らない方が良かった・・・・ヵ?
>>77 ドイツは小夜がやたら強いと聞くがひょっとしてドイツの軍ヲタは物凄く肩身の狭い思いをしてるのだろうか
むしろ存在すら許されてないとか?
>80 書評スレで以前書いたけど、駅の本屋でミリ系雑誌が売られていたり デパートの本屋で堂々とヒトラーユーゲント写真集が売られてたりしてた。 まあ、肩身が狭いかどうかはともかく軍ヲタは確実に存在してると漏れは判断。
寂しいかぎりで。
>>79 水上艦隊の存在にもそれなりの戦略的価値があったのは確かだが、
やはり建造しない方がより合理的だったと思う。
しかし、ドイツ海軍の水上艦隊運用に伴う消極性は残念の一言だ。
数少ない水上艦を喪失したくないのはわかるが、軍艦は戦う為に在るというのに・・・。
>>83 消失したくないというより、「消失したら意味が無い」でしょう。
存在意義もなにも、海底に沈んだら何も無い。
>>83 テルピッツがどれほどの英国艦隊を拘置し続けたかご存知?
不完全海軍としては、存在することで相手にプレッシャーを与えるという使い方は理にかなってるし、それしか方法が無い
戦いたいならビスマルクのようにボコられればいいよ
水路を塞いだりもできるし それなりに利用価値はあった・・・
ビスマルク。上手くすればもうチョット活躍できたよねあれは・・・ 後知恵になるけど
Uボートと協同で商船隊を襲い且つ英艦隊分力を各個撃破する妄想戦記 的活躍のビスマルク萌え
89 :
名無し三等兵 :03/10/21 21:41 ID:nAR7yhZc
戦艦大和があったら・・・
90 :
漣 :03/10/21 22:11 ID:???
自分もそれ思う(><)二隻の大和級があったら・・・ 結局沈むだろうけど大活躍期待(w 誰か妄想小説書いてよ
必要なのは航空支援と上層部の理解 でかい戦艦はいらね
92 :
83 :03/10/21 22:40 ID:???
>>84 仰る通り、沈んでしまっては意味がないけれど、
一方で戦果を求めつつも生存を優先させるような二重命令によって、
戦果を逸してしまうという傾向もあったのも事実と思うわけです。
>>85 ティルピッツが英本国艦隊を釘付けにしていたのは、もちろん承知しています。
私の言葉足らずでしたが、フリート・ビーイングという戦略的価値も83の一行目で触れていたつもりです(PQ17船団壊滅がその具体的一例ですね)。
ただ私が言いたかったのは、84氏へのレスでも触れましたが、そうせざるを得なかったとはいえ、
運用が慎重なあまり、水上艦による戦果を得にくくなったことは残念だった、ということなのです。
もっとも大戦中盤以降は、燃料事情がドイツ海軍の消極性の一因となったのも、また事実ですが。
93 :
ゆうか ◆9a1boPv5wk :03/10/22 00:43 ID:0+OXqRq1
ドイツ海軍の基本戦略は「敵の分力を我が全力で叩く」です。 敵、つまり英艦隊を分散させ、戦力が低下したところを大海艦隊主力で叩く、わけです。 これは特にWWTを見れば理解し易いでしょう。 極東艦隊で新鋭巡洋戦艦2隻を、またエムデン他通商破壊艦が大量の連合国艦艇を引きつけることで 英グランド・フリートの戦力の分散を待ったのです。 しかし自らの海外戦力が殲滅され、埒が明かないとみると 今度は巡洋戦艦部隊を突出させ、英艦隊の巡戦部隊を引っ張り出して自らの主力で叩こうと画策します。 ですからWWUで独主力艦が極端に動きが鈍かったのは、 戦力比が大きすぎたこと、自らの準備が整っていなかったことが全てです。 敵の分力にさえ我が全力は及ばないのです。 やはりWWUは独海軍にとって早すぎる開戦だったのです。
94 :
83 :03/10/22 19:50 ID:???
>>ゆうか氏 成る程。 ゆうか氏はもしかして研究者の方ですか? 第一次大戦に関しては知識が浅いので、勉強になりました。ありがとうございます。 ここのレスでもありましたが、仮に戦艦を建造せず、潜水艦の増産を行ったとしたら、 開戦当初に、デーニッツの望み通り300隻のUボートを揃えることは可能だったのでしょうか? また、揃えたにしても通商破壊だけで英国を屈服し得たのでしょうか?
>>93 戦略自体はごくありふれたものだ罠。
違うところがあるとすれば、ドイツにはこの戦略以外採り得る道がなかったということか。
96 :
漣 :03/10/22 23:34 ID:???
ビスマルクはPOWを追撃撃沈した後本国に一旦戻り、破損箇所を修復した後改めて出撃できていれば良かったな その後の出撃で無事大西洋に出れたらそれなりの戦果を出せたかも。 実際ビスマルク追激戦の間英国の輸送船団は足止めされ動けなかったわけだし。 レーダー提督の構想では当事イギリスは全線戦で苦戦しておりUボートの戦果もなかなか。 今こそ(或いは、唯一の)一気にたたみかけて屈服させるチャンスと思ったらしい。 ビスマルク出撃とあわせてフランスから巡戦二隻も出し、輸送船を沈めまくって勝負を決めてやろうと・・・ しかしシャルンホルストなど巡戦は動きに気づいた英空軍の空爆で損傷。 仕方が無いから開いた穴を修理が済むか姉妹艦ティルピッツの竣工まで待つべきかチョト悩んだが、 今を逃したら好機は無いし…キット大丈夫さ っとビス○苦を出してしまった。 ・・・って立ち読みした本にあった。 しかし彼の構想通り作戦が進んでいたとしても、それはイギリスにとって大きなダメージに違いは無いが それで果たして降伏にまで英国を追い込めたであろうか? 私はチョト難しいのではと思う。 空想好きの自分はもしかしたら・・・なんて考えも多少浮かんでしまうが・・・(^^;
>>96 心配めされるな。
俺も全く同じ想像してるからw。
ビスマルク・ティルピッツ・シャルンホルスト・グナイゼナウ・オイゲンが、
揃って大西洋を暴れまわる様は萌えますな。
まぁ、いずれは空母艦載機あたりに捕まって、沈められたと思うが・・・。
せめてツェッペリンが居ればなぁ。
98 :
気球太郎 :03/10/23 03:14 ID:???
全くだ。 ツェッペリンを後甲板に係留し上空哨戒させていれば以下省略
99 :
ゆうか ◆9a1boPv5wk :03/10/23 06:37 ID:TX1qzRR1
>>94 私はごく一般的な軍ヲタの一人に過ぎません(笑
一次資料は何一つ持っておらず、それに一番近いのが戦史業書の「海軍軍戦備」という有様です(笑
それはさておき、1939年の開戦時点でUボート300隻を揃えられるか? ですが、ぶっちゃけ望み薄、です。
予算的にはビスマルク1隻でZ型Uボート40隻ちょいにしかなりませんし(ポケット戦艦スレにドイツ主要艦艇の建造費用リストを掲載してあります)、
戦艦の建造に特殊技術が必要なのと同様、潜水艦の建造も限られた施設でしかできません。
平時の段階でそんな「潜水艦しか」建造できない「無駄な」造船施設を大拡張できるものではありませんので。
まあそれにドイツがUボートの大量建造可能になったのは英独海軍協定締結後ですので、
それまでにポケット戦艦&シャルンホルストは建造開始してますね。
「戦艦建造せず」に該当するのはビスマルク級だけです(笑
ちなみに、日本もドイツも敵は自分より強大であり、基本的に戦艦温存主義であるという共通点がありますが、
その内容は全く違うものであり、それが日独が置かれた戦略的環境の差、というものです。
日本の場合、敵は攻めてくるものであり、地の利は日本にあります。
基本的にだまっていても決戦の機会はやってき、その過程で戦力比を如何に自分に有利にするかの苦心の結実が漸減作戦ですね。
ですがドイツの場合、敵は攻めてこないのです。
ドイツは北海を封鎖されたら行動の自由をほぼ完全に奪われてしまうわけで、地の利はむしろ英国にあります。
ですからドイツは、敵より少ない戦力をやりくりして、決戦の機会を自ら求めなければならないのです。
幸い、敵である英国にも戦略的弱点はあります。それが世界海軍である、ということで、本国艦隊以外に相当の戦力を分散させていることです。
ですから本国から遠く離れた要地で騒ぎを起こせば、一時的にせよ対応するため、本国から戦力を割かねばなりません。
上手く彼我の戦力比を決戦可能なところまで持っていき、その機会を逃さずに決戦する。
それがドイツの基本姿勢、ということです。
同じ現存艦隊主義であっても日本は受けて立つ立場、ドイツはむしろ自分が攻めていく立場なんですね。
U100の戦歴は?
そっか、U-100ってばシェプケのボートだったか。 ドイシの100ゲッターは騎士十字章もゲットと。
103 :
94 :03/10/24 22:39 ID:???
>>ゆうか氏 レスありがとうございます。 なんとなく予想してましたが、やはり300隻は無理でしたか・・・。 まぁ、ビスマルク級は個人的に好きな戦艦ではあるんですがねw。 >同じ現存艦隊主義であっても日本は受けて立つ立場、ドイツはむしろ自分が攻めていく立場 言われて気づかされました。 まだまだ自分も勉強不足です。 しかし本国艦隊だけでも十分強力であるし、ドイツ海軍にとっては、やはりどうにも開戦が早過ぎたんですね。 参考になりました。
>>93 一次大戦中の独逸海軍の基本戦略は英国大海軍の分散各個撃破ですが、
これはあくまで高海海軍単独によるもので、地方派遣艦隊をもってこれを
成し遂げようとは思っていなかった様です。
実際にフォークランド開戦時の英国の大海軍巡戦部隊は結構やばい状況
だったのです。
当時英国は9隻の巡洋戦艦を保有していましたが、内2隻は対ゲーベン用に
地中海に、2隻はシューペ艦隊用に南大西洋へさらにタイガーは就役したてで
実際には戦力外でした。
つまりこの時期独逸と英国の巡戦部隊の戦力比はほぼ1:1だったわけで、
英国はこのことをひた隠しにしています。
もっとも当の独逸海軍はシューペ艦隊がどこにいるのかさえわからん状態
だったわけで、彼らがフォークランドで壊滅して初めて英国の実情を把握
したくらいです。これでは本国艦隊と地方艦隊との共同作戦なんて…
>>104 あー、勘違いしてる。
別に高海艦隊と地方艦隊が連携する必要皆無。
英大艦隊の戦力低下を察知すればそれで出撃して雌雄を決するつもりだったの。
高海艦隊はあくまでも大艦隊の戦力だけ注目して、機会を待ってたのよ。
106 :
104 :03/11/05 08:35 ID:???
>>105 なるほど了解しました。
> 英大艦隊の戦力低下を察知すればそれで出撃して雌雄を決するつもりだったの。
> 高海艦隊はあくまでも大艦隊の戦力だけ注目して、機会を待ってたのよ。
でも独逸海軍ってのは察知するとかの情報せんそーじゃ英国に負けっぱなしで
ちょっと情けないですな。
107 :
ゆうか ◆9a1boPv5wk :03/11/06 04:33 ID:n/mpJzPa
>>106 まあね。
行動を封じられるということは、入手できる情報も限られてくることを意味しますから。
でもドイツの立場からは、これしか取れる戦略はなかったんですよ。
もちろん、相手がフランスとかだとまた話は変わってきます。
この場合、陸軍が決着をつけるまでの間、海軍は敵海軍を適当にあしらっておけばそれでいいんです。
108 :
名無し三等兵 :03/11/13 16:49 ID:dbELC0K0
Uボートに沈められた輸送船の海底映像とか見てみたいな。
戦争始めたときは30数隻しかなかったのに 終戦の年には3000も余っちゃうんだから ドイツ人はナニを考えてるかわからない。
>>109 >終戦の年には3000も余っちゃうんだから
そんなに潜水艦作ったんですか・
>109 ハ−ドウェア等の計画・整備は得意だが、運用(応用)がドヘタ・・・ 性能が良すぎて新兵では扱えない戦車作ったり 最前線で部品が不足してるときメンテナンスできずにそのまま放置したり ドイツ(人)らしい話ですな。
人材を作るのが一番難しいんだな。 私の会社の役員さんを見ているとしみじみそう思う。(つД`)
>112 おっしゃるとおり。そのほうが金もかかるしな。 日本・ドイツ ⇔アメリカ・ロシア・中国 (職人・プロ教育得意) (素人の運用得意) 現代戦(経済・消耗戦)ではどっちが勝つか、一目瞭然だ罠。
>>113 いまもその系譜は続いているのですね。( ´・ω・)ショボーン
>>114 ただ、人間の総数が少ないから、日本とドイツの少数精鋭志向は
それはそれで一応、妥当な進化だとは思うけどな。
それで負けるのはまさしく「国力(国土・人口)の差」というやつかと。
ドイツって日本の6割くらいのの人口しかいないんだよね
独8200万、英6000万、仏5800万伊5700万、スペイン4000万 ロシアを除けば人口は最大。
118 :
名無し三等兵 :03/11/17 23:52 ID:9cR1eVKE
アメリカは素人っつーか雑魚でも戦力として運用する方法に優れているが、
それ以外にトップ層のエリート教育(
>>113 のいう職人・プロ教育)も優れていると思われ。
手ごわいよ、彼らは。留学して、向うの連中見て、心底そう思いますた
>118 米海軍は職務に階級がくっついてくるから、簡単に進級できないしね…。 その職務をこなせる優秀な人材と見做されるだけの能力が無ければ、 進級自体無理なようになっている訳で…。
120 :
ゆうか ◆9a1boPv5wk :03/11/18 13:17 ID:EBNe/oRk
微妙なところですね・・・ 上がれるけど容赦なく落とされる、か、 なかなか上がれない、か。 あるいは両方か。
>なかなか上がれない、が落とされる時は容赦なく落とされる。 (((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル
輸送船舶の対潜防御についてもOKかな? 1.1 Uボートとの接触を減らすには? ・以下の変数を定義 D:一平方海里の海域に潜むUボートの密度(隻/平方海里) Q:各Uボートが1時間当たり探索可能な海面(平方海里) L:船舶の航路(海里) v:船舶の速度(ノット) No:Uボートが船舶隊を発見する期待値 ・No=D*Q*L/v であるから 被発見率を下げるには、D、Q、L/vを小さくすれば良い。 1.1.1 Uボートの密度、Dを下げるには? ・Uボートの密度が高い海域を避けて航行する ・Uボートの位置が絞り込めない場合は、航路を広く分散させてる事でUボート側も 大洋に広く分散するように強いる ・Uボートを沈めてDを下げるのも有効 ・出港地域に近い沿岸部ほどDが大きくなる傾向があるが、 対潜哨戒機の投入により沿岸部のDを下げることが望ましい。
沿岸からの距離(海里)と船舶の平均密度 *ひとつが隻/100,000平方海里、ジブラルタル-モロッコ海域 000:********** 100:********* 200:********* 300:******** 400:******* 500:****** 600:***** 700:**** 800:**** 900:*** 沿岸からの距離(海里)とUボートの平均密度(対潜哨戒機無し、1942年11〜12月) 000:********* 100:******* 200:***** 300:**** 400:*** 500:** 600:* 700:* 沿岸からの距離(海里)とUボートの平均密度(対潜哨戒機有り、42年1〜2月) 000:** 100:** 200:** 300:** 400:** 500:** 600:** 700:**
対潜哨戒により沿岸付近の危険ゾーンを大幅に減らせるのに成功、 Uボート密度、Dは沿岸からの距離によらず定数に見なせるようになった。 ・改めて船舶被発見回数の期待値、Nを見積もるとN=Du*A*Q*Dm Du:Uボート密度(隻/平方海里) Dm:船舶密度(隻・船団/平方海里) A:見積もりする海域(平方海里) Q:各Uボートが1時間当たり探索可能な海面(平方海里/時) 仮にQ=100平方海里/時と見積もると、対潜哨戒飛行前後で Nが60回/月→30回/月に削減予想される。
1.1.2 Uボートの探索能力、Qを減らすには? ・対潜哨戒飛行により、Uボートに潜行状態を強いる時間が増す なぜなら浮上時よりも速度が低下して、Qが減少する。 視界や監視密度が低下して、Qが減少する。 ・船舶〜Uボート相対距離、R(海里)と被発見相対確率(*ひとつが10%) 米潜水艦隊の実績を元に推定した 昼間に浮上した場合 00:********** 05:******* 10:*** 15:* 20: 夜間に浮上した場合 00:********** 05:**** 10:* 15: 20:
昼間に潜航 00:********** 05:***** 10:* 15: 20: 夜間に潜航 00:********** 05:* 10: 15: 20: ・よってUボートの探索幅、S(海里)は以下のように見積もられる 浮上時:14.5(昼)、9.4(夜)、12(平均) 潜航時:9.8(昼)、4.2(夜)、7(平均)
・さらにUボートは浮上時と潜航時で巡航速度が異なる。 そこでUボートの速度、船舶の速度、発見に必要な相対距離、船舶密度を変数にQを導くと・・・ ややこしい積分式になるので表記はパスして・・・ Uボートの速度:10ノット(浮上)、3ノット(潜航)、船舶の速度:10ノットの場合に Q(平方海里/時)値は150(浮上)、70(潜航)と見積もられる。 つまり常時潜航を強いるだけで被発見率が半減する。 1.1.3 船舶の航行時間(L/v)を減らすには? ・単純に航路、Lを最短にして、船舶速度、vを増加させれば良い。 ・但し、単純にvが大きくなると計算上Qも大きくなる諸刃の剣。 ・肝心なのは危険水域を通過する航路長を減らすことである。 以上スレ汚しでした〜
>123 >対潜哨戒機有り、42年1〜2月 43年1〜2月の間違いでしたm(__)m
129 :
ゆうか ◆9a1boPv5wk :03/11/30 03:02 ID:Ab5CouRw
面白いデータをどうもです。
130 :
名無し三等兵 :03/11/30 06:29 ID:AiqHENXw
ORの元祖みたいなもんですね・・・ 猫の手様 ぜひ、文献をおしえてください。
>130 さん ネタ本は、 Antisubmarine Warfare in World War II, Charles M. Sternhell, Alan M. Thorndike Aegean Park Press, ISBN 0-89412-249-5 です。 1946年に執筆された米海軍のReport No.51 of the Operations Evaluation Group の復刻版ですね。 有名な三大古典ORの1冊です。 前半の80頁が対Uボート作戦史、後半100頁がOR編です。OR編の内容は、 Safety of Independent Shippinng (>122-127はここから半分ほど抄訳) Convoying and Escort of Shipping Attacks by Surface Craft Attacks by Aircraft Offensive Search Employment of Search Radar in Relation to Enemy Countermeasures Countermeasures to the German Acoustic Torpedo
1.2 Uボートの接近を妨げるには? ・Uボートは魚雷射程内までに船舶に接近する必要が有る。 ・米潜水艦の経験では船舶を発見しても実際に攻撃できたのは41%であり、 残りの59%は有効な攻撃位置に着けなかった。 ・そこで船舶の速度と損失の関係を調査した。 1.2.1 船舶速度の影響 ・これまでのモデル式によれば、以下に示す2つのケースは損失リスクは同じはずである。 a)Uボート密度=1隻/100万平方海里の海域を2000海里航行する船 b)Uボート密度=2隻/100万平方海里の海域を1000海里航行する船 そこでUボート密度*航行距離が同じ海域で、船舶速度と損失の関係を調査した
Uボート密度*航行距離=1隻/海里の海域での船舶速度(ノット)と損失数(*1つが1隻) 05:************* 06:************* 07:************ 08:************ 09:*********** 10:********* 11:******** 12:****** 13:***** 14:*** 15:** 16:* 17:* 18:* 19:* 20:* 明らかに速度が速いほど損失が少ないが、よく見るとカーブに特徴がある 5〜9ノット:カーブは緩やかに落ち込む 10〜15ノット:カーブが急激に落ち込む 15ノット〜:カーブは再び緩やかに落ち込む
・このグラフを攻撃するUボートの立場で考えると2ケースある。 攻撃A:目の前を船舶が横切るので、そのまま雷撃した場合 雷速に比べれば船舶の速度は大した影響ではない。 戦果は5〜20ノットの全領域でやや減少気味の直線だろう(以下推定グラフ) 05:*** 06:*** 07:*** 08:*** 09:** 10:** 11:** 12:** 13:** 14:** 15:** 16:* 17:* 18:* 19:* 20:*
攻撃B:有効な雷撃位置には居なかったので追尾してから雷撃位置に着いた場合 Uボートには文字通り船舶に先回りする速度が要求される。もしUボートの浮上速度が 10ノット程度ならば、船舶速度10ノットを境に追撃が困難になり戦果は急速に低下するだろう。 船舶が15ノットで逃げたら追撃は困難である。逆に10ノットよりも遅ければUボートには 何回でも攻撃チャンスが与えられる。 ・上記のグラフは攻撃AとBの成果が合成されていると見なされる。 よってUボートの浮上速度と同じ程度の船舶は船底を掃除しても速度を改善して損失を抑える。 なお遅すぎる、速すぎる船舶については処置不要である。
1.2.2 空中哨戒による影響 ・哨戒機によりUボートの潜航時間を増やすことは、 とりわけ「攻撃B」を抑え込む(浮上高速航行をさせない)のに効果が有る。 先に示したグラフから10ノット船舶の損失率は「攻撃B」さえ無効になれば 80%近く減少(10→2隻)が見込まれる。 ・ただ空中哨戒の影響を公平に評価するのは難しい。哨戒を始めた頃に護衛船団方式も 採用されているからである(遅い船に合せて船団速度が決まる) 船舶損失の推移(カリブ海域・約600,000平方海里、1942年7月〜43年2月) 左から平均Uボート数、平均船舶数、沈没船舶数、Uボートによる撃沈率、哨戒機の飛行時間 07月:5.4 - 11.7 - 16 - 210 - 0 08月:6.4 - 12.6 - 6 - 60 - 2400 09月:9.0 - 11.7 - 20 - 140 - 5000 10月:8.6 - 11.4 - 9 - 80 - 5000 11月:5.1 - 13.6 - 9 - 105 - 4700 12月:4.0 - 11.1 - 5 - 90 - 4400 01月:3.0 - 11.1 - 0 - 0 - 5100 02月:1.8 - 10.0 - 0 - 0 - 5000
・7〜8月と1〜2月を比較すると哨戒飛行時間は増え、沈没船舶は減っている。 だからと言って前者が後者に影響しているとは即断できない。 効果が現れるまでに哨戒開始時期から4ヶ月ほどのタイムラグが有るからだ。 正確に言えば、空中哨戒によりUボートによる撃沈率を直接抑え込むことは出来ないが しかし哨戒海域からUボートを占め出す効果はあった。 ・必要な哨戒飛行時間の計算法としては以下のモデルが挙げられる。 仮にUボートが1日に2回の急速潜航を余儀なくされたら、艦長は浮上攻撃をあきらめるかも しれない。その為には600,000平方海里を60回/月のペースで哨戒する必要があり、 哨戒機10平方海里を見張りながら125ノットで飛行するなら、所望飛行時間は 60*600,000/10*125=28,800時/月と見積もられる。だが実際は少ない時間でも効果があった。 1.2.3 船舶のジグザグ運航による影響 ・船舶が不規則に進路を変えるジグザク運航は、Uボートが所望の雷撃位置に着くのを 邪魔する効果が有るだろう。だが現時点では効果の真偽について定量的なデータは無い。
1.3 雷撃を無力化する ・例えUボートに雷撃されても打つ手はある。対魚雷防護ネットである。 ただネットを装備するにも費用が掛かるので効果が知りたい。 1944年1月に防護ネット(Admiralty Net Defence)を装着した25隻の船団が雷撃された場合、 a)ネット使用せず:沈没・9、損傷・3、被害無し・0 b)ネット使用した:沈没・4、損傷・3、被害無し・3 c)使用状況不明 :沈没・3、損傷・0、被害無し・0 ・ネットを用いないと75%が沈没したが使用しても40%が沈没。 魚雷がネットを突き抜けたり、蔽いきれてない艦尾に命中するからである。 ・但しネットを張ると速度が17%程度低下する。高速船は問題ないが、 ネットを用いたら10ノットを割る船の場合は止めたほうが良い。 1.4 結論 以上述べてきた方策はどれもUボートの接近を妨害できるが効果に限界があった。 より効果が有るのが次章で述べる護送船団方式である。 今回は此処で打ち止めにしておきます。 上記の内容は当時の常識の範疇なのか興味ある所です。 以上スレ汚しでしたニャー
139 :
ゆうか ◆9a1boPv5wk :03/12/05 04:12 ID:Ben+iZYD
ちょっと思い立って、L・ペイヤール「大西洋戦争」から U99でUボート・エースの一人となったオットー・クレッチマーの戦闘詳報を抜粋。 1940年7月7日 1240 西経260度。船舶1隻がジグザグ運動をしながら東進。 1300 方位12度に機影を認めたので潜航。ただちに、潜航のまま同船攻撃を企図。 1401 同船に魚雷一本発射。撃発装置が不発。数秒後に、魚雷発射管を手で掃除。命中せず。 敵船は後部に砲一門を装備。 1414 浮上して砲撃を加える。敵船が砲で二発応射。敵の砲撃は、うねりが高くても正確。 敵ははじめはずいぶん手前に射ち込んでから漸次、射角を調整して、最後には弾着修正に成功。 潜水艦から100ないし200メートルに着弾を観測。そのため、減速して変針。 1425 敵はマニスティー号。兵装は"エルダーズ・アンド・ファイフズ”砲。 1428 230度の方向に機影を認めたので潜航。魚雷1本を装填し直す。 2000 BF1191。 2033 RW230度。かすかな煙。RW250度、東進するこの船の後方に飛行機1機。相手は四本マストの大型船で、 ハリソン・アストロノマー型の貨物船。慎重を要する。囮船に注意せよ! 2152 水中攻撃のために潜航。本潜水艦の位置は、敵船の真向かい。 本官の意図は相手が囮船としても、敵船が−トン数が大きいことはともかくとして−重大な損害を蒙るように、 魚雷を二本発射することである。 肉薄してみると、同船は本官の考えていた型とは違うようだ。 2312 BF1196−魚雷を一本だけ発射。距離600メートルの敵船の中央部に命中。すさまじい爆発音。 敵船の前部がまっぷたつに裂けた模様。しかしたぶん、囮船だろうか? 敵船は沈没するらしいが、さもなければとどめを刺す必要があろう。だしぬけに、聴音室に警報。 2315 大きなスクリュー音。潜望鏡に駆逐艦1隻を認む。われ、退避す。
140 :
ゆうか ◆9a1boPv5wk :03/12/05 04:13 ID:Ben+iZYD
1940年7月8日 0013 浮上。敵船は確実に沈没。駆逐艦、依然として視野にあり。昼間のような明るさなので、直ちにまた潜航。 0057 浮上して触接をやめる。駆逐艦はずっと、遭難船の付近にあり。 0256 RW340度。20隻ばかりからなる護衛つきの輸送船団。 0400 BF1163。輸送船団、ジグザグ運動で90度の方向に航進。二列編成で、両翼と前方に駆逐艦1隻ずつ。 0606 RW30度。飛行機1機こちらに飛来。潜航。この飛行機は間の悪いときにきたものだ。 充電のために、水上航走に移ろうと考えたところなのだ。潜航すれば、当潜水艦のバッテリーは放電する。 クレッチマーの戦闘詳報はまだいくつか掲載されてますので、 ご希望があれば続きも載せます。
ゆうか 氏 お疲れ様です。 私も亀レスながら続けて見ます Convoying and Escort of Shippingの章は3節から構成されます 2.1 The Gain in Safty by Convoying (今回はここから) 2.2 Operational studys of the Effect of various factors on the safty of ships in Convoy 2.3 The Importance of Large Convoys なお図やグラフをAAで示すのが困難な場合は、[Fig.1]の様に示しますので お手数ですが以下のYahoo!フォトから画像をダウンロードして下さい。(フォルダ名:CONVOY) photos.yahoo.co.jp/cipher_jun
2.1 船団化のメリット ・船舶が個々に航行する場合に比べて防御を集中できる ・Uボートとの遭遇確率が減る 2.1.1 Uボートとの遭遇を減らすには? ・100隻が個々に運行すれば遭遇機会は100回だが、50隻の船団が2群なら2回。 ただ50隻の船団は明らかに1隻の場合よりもUボートに発見されやすい。 問題は50倍も発見されやすいのか? ・船舶は皆が同じ高さの艦橋、マストを有するモデルにおいて、 単独の船は6海里以内にUボートが近づいたら視認される仮定としよう。 この単独船の対潜警戒ゾーンは半径6海里の円、約113平方海里である。 他方[Fig.1]に示すような正面幅が6海里の船団にとって警戒ゾーンは 約185平方海里になり約60%増加してしまう。 ・だが排煙が立ち昇る場合は40海里離れたUボートにさえ視認される可能性がある。 そこで艦上構造物もしくは排煙を視認される距離を求めると…
b:1隻の船から排煙が立ち昇る確率 (1-b):排煙が立ち昇らない確率 (1-b)^n:n隻の船団から全く排煙が立ち昇らない確率 1-(1-b)^n:n隻の船団から排煙が立ち昇る確率 R1:艦橋やマストが視認される距離 R2:排煙が視認される距離 と定義するならば船団方式での平均警戒距離、Rは =(1-b)^n * R1 + {1-(1-b)^n} * R2 =R2 - (1-b)^n * (R2 - R1) である もし50隻(n=50)ならば(1-b)^nの項は無視出来るほど小さくなり、 R=R2 に他ならないだろう。例えばR1=4海里、R2=24海里、b=10%の現実的な値を =R2 - (1-b)^n * (R2 - R1) に代入すると船団サイズの影響は 1隻:6 5隻:12.2 10隻:17 20隻:21.5 30隻:23.1 40隻:23.7 50隻:23.9 以降は24海里に漸近する
・Uボートが海上レーダーを装備していた場合、反射面積の大小から 船団の方が1隻の場合よりも遠くで探知されてしまう。 だが同時に距離の4乗に反比例してエコーは減衰する 大規模船団のレーダー探知距離についてはデータが少ない。 米潜水艦の経験では1隻に比べて3〜4隻のほうが約35%遠くまで探知できた。 航空機搭載レーダーでは船団が約10〜25%増す程度だった。 ・ソナーによる聴音では明らかに船団方式が不利である。 音の強度は船舶数に比例するからである。 理想的な条件下では50隻の船団は3倍も遠い位置から探知されてしまうが 実際には3倍以内であろう。 ・視認、レーダー、ソナー探知を総合した危険距離の見積りでは まず重要度を 視認 > レーダー > ソナーとする。 大戦末期に米潜水艦が船団を発見した実績では、視認:800回、レーダー:300回、ソナー:50回である 実際のUボートに水上レーダーが装備されていなかった事を考慮すると視認のファクターはさらに大きい。 ソナーについてはUボートの戦術しだいである。潜航時間が長ければそれだけソナーによる探知も増える。
・過去データを総合して近似すると、危険距離は船舶数 nの1/3乗に比例するであろう。 Nc:n隻からなる船団方式での被発見回数 Ni:単独船での被発見回数 Nc = Ni * n^1/3 * 1/n = Ni /(n^2/3) よって船団を組んだ船舶数の2/3乗に反比例するから、Ni=100%とした比率を計算するとNcは n:Nc 1:100% 2: 63 3: 48 4: 40 5: 34 10: 22 15: 16 20: 14 30: 10 40: 9 50: 7 100: 5 ・さらに大規模船団を少数で運用するならば、危険海域を避ける運行管理が容易である。 ・Uボートが"wolf-pack"を採用して海洋に局在化する場合はさらに回避しやすい。 ・但し一度船団が1隻のUボートに発見されてしまうと、付近のUボートはランダムな探索が不要になるので 船団の被発見回数は増加する。もし半数のUボートが第一発見海域に向かうなら約6倍も被発見回数は増加する。 米潜水艦実績では"3隻のwolf-pack"は個艦で索敵するよりも1.7倍効果が有った。 ・船団護衛側の課題は如何にUボートの追跡を振り切り、"wolf-pack"のフォーメーションを崩すかである。
2.1.2 船団への雷撃位置につくUボート ・船団を発見したUボートが所望の雷撃位置に着く場合の難関は2つある (1)潜航状態では移動が遅い。 (2)護衛側の対潜活動を回避する必要がある。 ・大規模船団は大きく、遅く、機動性に欠けるので対潜護衛さえなければ浮上して容易に雷撃位置につける。 だが高速船団をUボートが追撃するのは難しく、"wolf-pack"は形成しにくい。 ・船団にはUボートに探知されるDetection Circleが在り、船団周囲直近には[Fig.2]で斜線に示される Torpedo Danger Zoneが存在する。このZone内のUボートは1隻以上の船舶を容易に雷撃可能である。 さらにSubmerged Approach Zoneが船団前方に存在するが、このZone内では潜航しても容易に Torpedo Danger Zoneに入るので、いわゆる待ち伏せ攻撃が可能。 その他にSurfaced Approach and Tracking Zoneが船団の側面および後方に有る。このZone内のUボートは 標的を視認しつつも浮上しない限りTorpedo Danger Zoneには入れない。高速船団なら距離が徐々に開くだけ。 ・そこで船団対潜哨戒機の任務は2つ挙げられる (1)Surfaced Approach and Tracking Zone内のUボートに潜航状態を強いて追尾を諦めさせること。 (2)Submerged Approach Zone内のUボートを発見し雷撃の邪魔をする。その間に船団は進路を変更して逃げ切る。 よく練られた哨戒飛行計画では少なくとも50%のUボートをSubmerged Approach ZoneやTorpedo Danger Zoneに 潜り込むのを防げるし、wolf-packも邪魔できる。 ・また船団護衛艦の任務は、 (1)Submerged Approach Zone内の対潜索敵を行い、雷撃される前に反撃する事。 (2)哨戒機の無い海域ではSurfaced Approach and Tracking Zone内のUボートを掃討する事。 ・航空・海上護衛付き船団の安全性は独航船に比べて非常に高くなる。接近してきたUボートの50%を 対潜哨戒機が駆逐し、残り50%も護衛艦が掃討するならば、発見されても雷撃される確率は1/4にまで減る。 また護衛部隊が強力ならばUボート艦長は敢えて雷撃をしないかもしれない。
2.1.3 魚雷の命中性 ・Uボートが雷撃位置に着いても魚雷を命中させるには課題がある。 単純に考えれば目標が多いので単独船よりも狙いやすいのだが… ・例として[Fig.3]に示される位置にUボートが着いたと仮定する。 魚雷は2000ヤード離れた縦隊に発射されるが、ランダムに射角を付けた場合には 一番右の縦列への命中確率は L / 800となる、但しLは船舶の全長でありL=140ヤードが適当である。 魚雷の有効射程を5000ヤードとするならば、右から3縦列が命中する可能性がある。 その場合のトータル命中確率は、1 - {1-(140/800)}^3 = 44%である。 もし魚雷が4本斉射されれば、命中した船舶は4 * 44% = 1.76隻と見積もられる。 命中=沈没では無いので、沈没するのは1回の攻撃に付き1〜1.5隻の範囲であろう。 米潜水艦の実績では1発で1隻を沈める確率が40%台なので、1.76*0.4=0.7隻が妥当な値かも。 ・[Fig.3]を見て判るように、Uボートに斉射されても沈む船舶数は4縦隊以上の大型船団なら大差無い。 もし長射程魚雷が超大型船団に使用された場合は脅威となる。
2.1.4 船団化の効果 ・大西洋方面での船団の平均サイズは約30隻である。沿岸航行時は少なく、欧州渡洋時は多い。 (1)船団化によりUボートに発見される回数はNc = Ni /(30^2/3) = 10%に削減できる。 (2)発見されても護衛が付いていれば、雷撃位置に着けるUボートは少なくとも半減する。 (3)船団化しても命中率は独航船の2倍以内だろう ・よって船団化による損失は=10% * 0.5 * 2 = 10%と見積もられるが、 42年頃の損失は独航船の20%に対して船団が4%であった(20%に減少)。 この実績と見積もりの違いはwolf-packの影響が大きいと考えられる。 次節では船団の速度、サイズ、護衛の影響を実例から考察しよう。 (続くかニャ?)
2.2.1 船団の速度と損失 ・速度の重要性は独航船と同じであると考えられるが、10ノット以上の高速船団は稀である。 北大西洋を42年8月〜43年1月に航行した船団(最大速度9.5ノット)の損失状況を調べてみる。 この頃は80〜110隻のUボートが作戦中で損失が高い時期でもある。 船団タイプ:船団数 - 船舶数 - 被発見件数 - 船舶損失数 - 被発見率 - 船舶損失率 HX(東行、9.5ノット):23 - 923 - 8 - 12 - 35 - 1.3 SC(東行、7ノット) :24 - 991 - 14 - 45 - 58 - 4.6 ON(西行、9.5ノット):24 - 837 - 11 - 29 - 46 - 3.2 ONS(西行、7ノット) :23 - 836 - 11 - 31 - 48 - 3.7 ・東行きの船団では仮説通り速度差と損失率の間に大きな関係が有る様に見えるが、 他方西行きの船団では関係が無い様である。 何故、船団の進行方向が影響するのか? [Fig.4]に当時の航路を示す。 東行航路は200〜400海里ほど西行航路よりも北側にあるが、哨戒機が飛び立つ Iceland島に航路が近いので哨戒機による効果、Uボートに潜航を強いる 時間が長いと推察される。実際に哨戒機によるUボートの攻撃回数は 東行きが40回に対して西行きはたった5回だった。
・そこで42年9月〜43年5月まで北寄り航路を取った船団の損失を調べると 船団タイプ:船団数 - 被発見率 - 被攻撃率 - 船舶損失数 SC & ONS(7ノット) :36 - 68 - 43 - 1.9 HX & ONF(9.5ノット):44 - 68 - 41 - 1.3 同様に発見され攻撃を受けるものの、損失は速いほうが少ない。 念のため南寄り航路を取った船団の実績は、 船団タイプ:船団数 - 被発見率 - 被攻撃率 - 船舶損失数 SC & ONS(7ノット) : 8 - 88 - 88 - 2.9 HX & ONF(9.5ノット): 7 - 86 - 86 - 3.7 高速船団の方が損失が大きいがデータが少ないの判断は微妙である 奇妙な点は北寄り航路よりも2倍も攻撃を受けているのだ 南側のUボートは北側の1/3しかいないのにも関わらず… (寒いとUボート乗員もやる気が無くなるのでしょうか?)
2.2.2 船団サイズと損失 ・前述の通り、船団サイズが増すと損失は減るはずである。 41年〜42年における船団サイズ(隻)と損失の数を比較した。 この事例では何隻のUボートがWolf-packを組んで攻撃してきたか判っている。 サイズ :被攻撃回数 - 平均船舶数 - 平均護衛艦数 - Wolf-packサイズ - 損失数 - 損失数/被攻撃回数 0 〜14: 1 - 11.0 - 4.0 - 4.0 - 7.0 - 1.8 15〜24: 8 - 20.4 - 6.5 - 6.5 - 4.8 - 0.7 25〜34:11 - 29.7 - 6.8 - 5.1 - 5.6 - 1.1 35〜44:13 - 38.5 - 6.1 - 5.8 - 6.1 - 1.1 45〜54: 7 - 48.3 - 6.5 - 5.2 - 4.9 - 0.9 54< : 2 - 62.5 - 8.0 - 7.5 - 9.0 - 1.2 最後の列はUボート・1隻が沈めた船舶数を示すが、15隻以上ならば 船団サイズとは明らかな傾向がない。なお護衛艦数はほぼ等しい。 4縦列以上の船団ならUボートの斉射による被害は変わらないと推定したが、 15隻以上の船団ならば4縦列以上のフォーメーションが取れるだろう。
・では15隻未満の小船団ならどうなるのか? 42年7月〜43年3月の期間に米潜水艦が沈めた日本船舶の事例を調べた この領域ではサイズが小さいほど損失数/船団は少なくなる サイズ:船団数 - 損失船舶 - 損失数/船団 1:1222 - 276 - 0.23 2: 400 - 142 - 0.36 3: 243 - 103 - 0.42 4: 174 - 79 - 0.45 5: 98 - 70 - 0.71 6: 74 - 47 - 0.64 7: 33 - 28 - 0.87 8: 27 - 16 - 0.60 9: 14 - 13 - 0.93 10: 15 - 16 - 1.07 11〜12: 23 - 16 - 0.70 13〜14: 12 - 19 - 1.6 15〜20: 7 - 8 - 1.1 ・条件が異なるが太平洋と大西洋のデータを1つのグラフにした[Fig.5] すると20隻を境に傾きが異なってくる。20隻以上のサイズなら 攻撃1回での損失船舶数はほぼ一定であり、その割合はサイズに応じて減っている。 20隻未満の領域では大きい程に損失数が増えるのは発見や攻撃が容易な為であろう。 (船団を狙っている時は独航船が通りかかっても放置するのが艦長の心理かも?)
・42年〜43年に危険度の高い大西洋海域を通過した船団サイズの影響を調べた 通過に要した日数や護衛艦の数はほぼ同じ条件である。 サイズ :損失数/船団 10〜29:0.9 30〜49:1.0 50〜69:1.0 60隻の船団は1/60の損失率であり、10隻(1/10)よりも6倍安全であった。
2.2.3 護衛艦の効果 ・船団護衛艦数と船舶損失の関係を調査した(41〜42年、北大西洋) 平均護衛艦数:被攻撃回数 損失船舶/Uボート 3.1:22 - 0.80 6.7:51 - 0.75 11.1:75 - 0.34 グラフを[Fig.6]に示す。 (1)護衛無しの場合は約1.2隻の損失と読み取れるが、これは先に推定した1〜1.5隻に近い値である。 (2)護衛艦を増やした場合は16隻あれば損失をほぼゼロに出来る この16と言う数字は何か?当時の船団は夜間に浮上したUボートの攻撃を受けており [Fig.7]に示される周囲30海里の警戒ラインを張っていた。 ・16隻の護衛艦を30海里ラインに配置させると個々の間隔は2海里になり、 つまり1隻の護衛艦は半径1海里内のUボートを発見、阻止できれば良い事になる。 もしくは護衛部隊を見たUボート艦長が攻撃を断念する分岐点が16隻近辺かもしれない。 何れにせよ護衛艦の数は損失率と密接な関係にあった。
2.2.4 哨戒機の効果 ・42年の8〜12月における哨戒飛行の効果を調査した。 飛行回数/日:延べ日数 - 被雷撃回数 - Uボート数 - 被雷撃数/日 4:38 - 23 - 4.9 - 0.60 0:43 - 75 - 5.5 - 1.75 1日4回(8時間)の哨戒飛行により、被雷する回数が30%にまで減っている。 ・さらに船団速度と飛行時間/日と損失率の相対関係を[Fig.8]に示すと、 哨戒が濃密な程より低速な船団でも損失率が少ない。これは長時間の潜航を 強いられたUボートが攻撃Bを実施できないからであろう。 なお[Fig.8]の×印は上記データ(8時間)で、確かに6と12時間の線間にある。
以上スレ汚しでしたニャー 余談ですが「海上護衛戦」大井篤、学研M文庫を読んでいたら、379頁に >この頃の船団は護衛艦の兵力の許す限り、なるべく分散して目標を小さくするように… >この極度の小船団分割護衛法は、約1年前にさかんに大船団集中護衛主義を唱えた >同一の参謀(大井)によってあみ出されたもの… の記述があったのですが、大井参謀は[Fig.5]の左半分を悟って戦術変更したのでしょうか?
ゆうか氏、猫の手氏お疲れ様です。
>>157 猫の手氏
スレ汚しじゃないですよ〜
159 :
ゆうか ◆9a1boPv5wk :03/12/07 19:10 ID:C19H26ja
続き。 1940年7月28日 0455 RW260度。完全な燈火管制を布いてジグザグ運動で航進する船舶あり。方位北北西。 月と明けそめる黎明を考慮して、われ15ノットで移動。 0557 朝日がしだいにのぼるので、距離1800メートルで魚雷発射。 0658 とどめを刺すために潜航。甲板と煙突の間に命中。敵船は、ほんのわずかに沈んだのみ。 0711 二本目のとどめ。敵船はごくゆっくりと沈む。 0718 浮上。 0733 AM7646。敵船は沈没。ブルー・スター汽船会社のオークランド・スター号で総トン数は1万1400トンである。 0904 RW50度。距離2111メートル。潜望鏡を観測位置に。潜航。 10分後、遠方に爆発音二回。おそらく、魚雷の炸裂音だろう。 1024 浮上後、高速で避退、西進する。 1042 遭難現場を捜索中と思われる飛行機を一機、160度の方向に認めたので潜航。魚雷を再装填。 1308 浮上して南西に航走。 1334 140度の方向に飛行機を一機認めたので潜航。魚雷を再装填。浮上。 2109 RW260度。少なくとも17ノットで移動中のクラン汽船会社の船舶を視認。日没後、攻撃準備を整える。
160 :
ゆうか ◆9a1boPv5wk :03/12/07 19:12 ID:C19H26ja
1940年7月29日 0203 敵船前部に命中せず。ただちに、あらためて攻撃。 0215 二本目発射。敵船の中央部後方に命中。当初はほとんど効果なし。船尾がゆっくり沈む。爆発寸前である。 0320 AM4977。敵船は沈没。クラン汽船会社の新造船クラン・メンジス号で、7334トン、 ケープタウン経由オーストラリア−リヴァプール間航路に就航して、17ノットで航行中だった。積荷は食料品。
161 :
ゆうか ◆9a1boPv5wk :03/12/07 19:22 ID:C19H26ja
1940年7月31日 0106 RW260度。100度の方角に14ノット以上で航走する船舶。 0138 攻撃。距離900メートルで魚雷を一本発射。命中。 バナナを積んで、キングストン(ジャマイカ)からリヴァプールに向かうジャマイカ・プログレス号(5475トン)である。 0240 とどめを刺す。 0330 船は沈没(AM5236)。 1200 AM5285。南西の方向に、西進する輸送船団を視認。船舶約15隻。三列編成。護衛は手薄。 輸送船団の右に、駆逐艦1隻。本艦の位置悪し。左に移動して潜航のまま外側の列の下を通り抜けると、 中央の列の最後尾船を攻撃する位置につく。 1324 距離800メートルで魚雷を一本発射。命中。大型貨物船だが旧式。排水量少なくとも8000トン。 輸送船団は総計15ないし20隻の大型船よりなり、タンカーも数隻あり。 貨物船は大部分が積載していて、吃水線まで積む船もある。 1343〜1405 駆逐艦1隻に追尾される。 1510 爆雷20個投下するが、さほど正確ではない。敵船は沈没。本潜水艦の中からも明瞭に聞き取れる。 1600 AM5283。駆逐艦が姿を消した。浮上。輸送船団の姿は見えず……。
2.3 大型船団の重要性 ・これまでのデータを基に船団サイズの影響をシミュレートしてみる。 1日に10隻の船舶が出港する輸送能力が必要 10隻に1隻の護衛船が割り当て可能 船団は危険海域を6日間かけて通過。 哨戒機は毎日12時間だけ危険海域上空を飛行。 船団の速度はUボート浮上速度の約半分。 ここで3つのケースについて想定してみる ケース :T U V 船団サイズ :30 60 90 護衛艦 :3 6 9 出港間隔 :3 6 9 危険海域中の船団:2 1 2/3 飛行時間/船団数 :6 12 18 これらの値から船団サイズ、護衛艦数、哨戒飛行時間の影響を相対値で計算。 ケースTの場合を全て100%にすると… T:100% * 100% * 100% = 100% U: 69% * 75% * 50% = 26% V: 56% * 55% * 30% = 9% 大型船団は小・中型船団よりもずっと安全である。
・しかし実際に大型船団を組むにはいくつか考慮すべき点もある。 (1)船団内の通信が難しい。無線封鎖が必要な為に連絡は目視信号となる。 これを船団の端から端まで伝言していくのは至難の業 (2)機動性の低下。針路変更は容易では無い (3)落伍船の増加。(1)と(2)から隊列を乱す船舶や機関故障で落伍する船が 多くなる。但し故障確率は船団サイズとは無関係。 (4)港湾作業 a)能力を超えて入港すると、無駄な待ち時間が発生して輸送能力が減る。 b)荷降し荷揚げに掛かる時間は貨物によって2日〜20日も開きがある。 c)船団を組むために集合・待機する時間は、船団が1回転する時間の半分を占めている。 サイズが大きくなれば回転率、輸送能力も低下する。 ・それ故、船団サイズの経済的な上限は港湾能力に影響される。 ケースT:10日間で海を渡り15日間は港に釘付けになる30隻の船団は25日で1回転 ケースU:10日間で海を渡り20日間は港に釘付けになる90隻の船団は30日で1回転 よって90隻船団の輸送能力は2割弱低下している。
数字ばかり並べられてもな・・・退屈
2.4 船団サイズの上限 ・43年6月の調査では船団の平均所要時間は、港湾作業:船団結成:渡航=43:19:38% であるから、もし全てが独航船ならば19%分は港湾作業や輸送に使える。 同じ貨物量を「平時」に輸送するなら、独航船は船団方式の7割で十分である。 他方、独航船方式は損失率では船団よりも悪いので「戦時」には総船舶数が3割落ち込み、 輸送能力が船団方式に等しくなる時期がやって来る。それ故に船団方式の運用は戦争が、 海上護衛戦がどれだけ続くかに関わってくるはずである。 ・[Fig.9]に示すグラフは 損失率:独航船=20%、船団=4% 渡航時間の割合:独航船=67%、船団=57% でシミュレートした結果だが 3ヵ月後には船団方式が有利(輸送能力が大)となる。 そして船団側が3ヶ月分のハンデ(不足貨物)を取り戻せるのは [Fig.10]に示されるように7ヶ月後である。 ・もし海上護衛戦が7ヶ月以内に終結するならば、 出血覚悟で独航船方式を採用して最大輸送能力を確保すべきである。 他方、7ヶ月よりも長期化するならば船団方式を採用すべきである。 ・また戦時中にUボート側の攻撃能力も増加するので、それに応じた船団サイズの 見直しが必要となる。 (この章終わり)
>164 さん どうも、すいません。 もし数字に意味が有るか無いかを教えていただけたら有り難いです。 例えばわざわざ計算するまでもなく当時の教本に経験則として載っていたとか…
167 :
ゆうか ◆9a1boPv5wk :03/12/08 06:29 ID:j/4zZR5o
U100(シェプケ大尉)の突発珍事 1940年8月16日 0825 290度の方向に向かう船を視認。高速で接近のために移動。船はゆっくりとこちらに向かってくる。 0855 潜航。船は多分最新型で、黒線入りの青い煙突が目立つ。おそらく、ブルー・ファネル汽船会社所属であろう。 少なくとも6000トン級。 0927 発射管TおよびUでつるべ射ち。85秒後に最初の爆発音、95秒後に二回目の爆発音。 0935 浮上。このとき、次のような突発事が発生。 本官がまだ司令塔にいるのに、潜水艦はいきなり潜没し始めた。本官は司令塔の防水ハッチを閉めるのがやっとで、 司令塔にひとり取り残された。潜水艦はそのとき半分ばかり潜没していたが、ますます沈んでいく。 私はなおも潜望鏡にしがみつくことができたが、早くも海水が私の顔を叩く。 救命ボートに乗っている敵船の乗組員たちにすれば、ドイツ潜水艦艦長が潜航してゆく艦の上に取り残される図は、 お笑い種の見物だったに違いない。 潜水艦はゆっくりと、ふたたび浮上。潜没時の換気装置を閉め忘れたのだ。 沈み行く敵船名を識別するのは不可能。その名は二語からなり、最初は三文字、つぎは十一文字である。 作戦室講評 8月16日のような潜航突発時は、いかなることがあろうとも避けるべきである。 ・・・まあ、色んなことがあるものです・・・
猫の手氏 ゆうか氏 お疲れさまです。 慰安あげ
数式ばっかりでは困ると言うので・・・ やはりあの国はヘタレだったのかな? WW1では対潜戦果が過大報告されていましたので、 WW2では"Sunk"と"Probably Sunk"の2種類のみを戦果に勘定したそうです。 戦後に連合国が対潜成績を枢軸側資料と付き合わせたところ <伊> 自己採点:Sunk=72、Probably Sunk=7、Total=79隻 損失実績:80隻 <独> 自己採点:Sunk=391、Probably Sunk=213、Total=604隻 損失実績:613隻 <日> 自己採点:Sunk=38、Probably Sunk=62、Total=100隻 損失実績:123隻 ここで採点と実績の差では無く"Sunk"と"Probably Sunk"の比率に注目すると 伊:72/7=10.3 独:391/213=1.8 日:38/62=0.61 日<独<(超えられない壁)<伊の順番ですよね。これは何を意味するのか? (1)太平洋では漂流物等の戦果を確認する手間が掛けられなかった。 (2)大西洋では諜報により戦果が判りやすかった。 (3)イタリア潜水艦は攻撃されると直ぐ浮上して降伏した→確実にSunkできた。 これに対して日本潜水艦は勝敗が決まっても滅多に浮上しなかった…
表や数式の少ないネタを見つけました。画像フォルダは"OMAKE-1"です。 映画"Das Boot"を観た方は多いと思いますが、ジブラルタル海峡突破の際に突然 航空機から攻撃を受ける場面があります。この状況をORで考えると… [Fig.10]の上半分を見てください。Uボートは海峡を左から右に突破を試みます。 対する敵は哨戒機を海峡に飛ばして探知・阻止しようとします。 Uボート側の状況:最大潜行可能距離はaである。だが海峡はaよりも長いので海峡上の どこかで浮上をせざる得ない(映画では潮流を利用するからaはさらに長くなるのか?) 何処で潜航して再浮上したら哨戒機に見つかるリスクを最小に出来るか? 哨戒機側の状況:浮上したUボートは容易に探知できるが、潜航状態は探知不能。 海峡全域を同時に哨戒飛行できるほどの機体は無い。ある領域のみを重点に 飛行すれば、Uボートはそこで潜航して探知を回避する恐れがある。 Uボートが最適戦術を採用するならば、哨戒機はどの様な飛行計画が望ましいか?
まず確率P(x)なるものを考えます。これはUボートは全く潜航せずに海峡を通過し、 かつ哨戒機は海峡全体を均一に飛行した場合に横軸xで探知される確率とします。 このP(x)をグラフ化したのが[Fig.10]の下半分です。 上側の図と比較すれば、海峡の間口が広い箇所は小さい(探知されにくい)、 海峡が最も狭まった箇所は最も大きい(探知されやすい)事になります。 まずUボート側の最適戦術を考えます。海峡全域を全て潜航できないので ある探知確率を超えた領域で潜航したいはず。 [Fig.11]の左上グラフを見てください。先のグラフをP(x)の逆数を縦軸にして 書き直したものです。1/P(x)が小さい程探知されやすい訳です。 Uボートが冒せる探知確率をHとするなら、1/H以下の領域(灰色)は潜航すべきです。 この灰色部分を抜き出してグラフにしたのが左下になります。 山が2つありますが海峡の間口の狭い箇所に対応してます。 よってUボートの最適戦術は最初の山の手前で潜航を開始し、必要なら谷間部分で 一時浮上して換気・充電してから次の山を潜航して通過するのが望ましい。 哨戒機側の戦略は右のグラフに示されます。灰色部分はUボートが浮上している確率を 示しています。3つの山は海峡入口、最も狭い所を通過したやや後、海峡出口ですから 哨戒機はこの3箇所を重点的に飛行すれば最適戦術になります。 もちろんUボート艦長の採用戦術しだいで解答は他にも有り得ますが、 U96が浮上航行している際に敵機が来襲したのは運が悪いだけでは無いのかも。(お終いニャー)
ネットオークションでUボートの計器ゲット USドルでホンの4000ドルほど。 ボーナスがああ。。。。。
>172 さん >USドルでホンの4000ドルほど。 >ボーナスがああ。。。。。 つまり手取りで40万以上あったんですね。羨ましい… 何の計器ですか? スレ維持を兼ねて続編をぼちぼち進めます。フォルダ名は「Surface craft」
3.1 水上艦艇による対潜攻撃 ・対潜攻撃には2つのケースがある。 (1)対潜掃討部隊による攻撃。目的はUボートの沈没を確認するまで攻撃する事。 (2)船団護衛部隊による攻撃。目的はUボートの攻撃を邪魔して船団が逃げ切るまで 海中に拘束する事。Uボート側に畏怖感を与えて船団攻撃を躊躇させる。 本書では(2)の攻撃は扱わない。なぜなら心理的ダメージは評価できないからだ。 3.1.1 理論的検討 ・浮上しているUボートを攻撃するのは特に問題ではない。砲撃でも体当たりでも可能である。 問題なのは浮上しているUボートを発見したが、近づくまでに潜航されてしまったケースである。 ・まずSonarで探知して、位置と進路を予想する。そしてUボートの将来位置めがけて各種爆発物が 届くように操艦し投射する。この場合、[Fig.1][Fig.2]に示される2通りの投射方法がある。 十分近くで爆発させて沈没、または浮上した所を砲撃・体当たりすれば良い。
3.1.2 実践的検討 ・まず対潜艦艇の戦闘日誌から過去のデータを引き出すが、その評価はA〜Jの 10段階に区分される。 A. Known sunk B. Probably sunk C. Probably damaged, possibly sunk D. Probably damaged E. Probably slightly damaged F. Insufficient evidence of damage G. No damage H. Presence of submarine uncertain I. Target attacked not a submarine J. Insufficient evidence of assess ・まず本当にUボートを攻撃していたのかを明確にする。 浮上した艦を一度も視認していない場合はSonarのデータに頼るしか無いが 大抵はPresence of submarine uncertainとなる。 damageの評価も曖昧である。何らかの漂流物や目視情報がある場合のみ信頼できる。 ・そこで上のA〜Jを4つのグループに分けて解析を進めた。 Sunk:A,B (>169参照。評価はほぼ正確だった) Damaged:C,D,E Undamaged:F,G Nonsubmarine:H,I,J
3.1.2 戦果判定への理論考察 ・戦果判定には2つの要素、精度と兵器の致死半径が絡んでくる。 ・Sonarに頼った攻撃の場合は誤差が発生しやすい。 模擬潜水艦を用いた演習([Fig.2]、前方投射式)での命中精度を以下に示す。 実戦でもこの程度の誤差は生じるだろう。 演習海域 / 訓練兵器:命中、はずれ、はずれた割合 Bermuda / Hedgehog:64, 18, 22% Guantanamo / Mousetrap:59, 10, 14% Key West / Hedgehog:170, 40, 19% Key West / Mousetrap:575, 259, 31% New London / Mousetrap:32, 8, 20% San Diego / Hedgehog:86, 13, 13% San Diego / Mousetrap:162, 22, 12% total 1148, 370, 24% ・[Fig.3]に示すのはUボートの航跡が引き起こす方位と距離の誤差である。 方位誤差:BDI(Bearing deviation indicator)を用いた場合約2度と予想される。 Cut-onした場合は4〜5度に達する。 距離誤差:約11ヤード(10m)と予想される。
・Sonarの欠点の1つは死角(minimum range)によるLostである[Fig.4] この欠点は[Fig.1]の攻撃において直前で目標をLostする事を意味する。 米海軍の水上艦艇における死角を調査した(調査期間:Lostした平均半径) 42年7月-42年12月:176ヤード 43年1月-43年7月 :192ヤード 43年8月-44年2月 :223ヤード 44年3月-45年5月 :279ヤード 次第に半径が大きくなるのは攻撃時のUボート深度が増加している事を示す。 ・同様にSonarの最大探知半径も重要になる。もし1000ヤード未満であれば、 対潜艦艇は目標を捕らえつつ機敏に操艦するが難しい。 なお最大探知半径が伸びても誤差には殆ど影響しない。 ・大事な要素は"blind time"、Uボートの位置を確認→投射した爆雷等の 目標到達までの間隔である。前方投射が約15秒程度に対して 後方投射は1分以上は必要なのでその間にUボートはかなり移動できる。 [Fig.5]に後方投射式での典型例を示す。40〜90秒にblind timeが発生して いるが、対潜指揮官は0〜40秒までに90秒後のUボートと自艦の将来位置を判断する必要がある。
・blind timeにおける誤差発生状況を[Fig.6]に示す。ここで対潜艦艇は 位置AからUボートを追跡し始め、位置Bにてlostしたとする。 位置Bの時点で既に半径eのSonar探知誤差が生じているので、Uボートの予想進路を プロットしても予想進路と速度に誤差(刄ソと冱)が伝播している(tcはblind time) さて艦艇側が位置Cにて爆雷とUボートが出会うと見積もったとしよう。 しかしUボートは位置CではなくCを中心に影を付けた円内に在るだろう (注:本文やモデル式とが[Fig.6、7]がマッチしていないような気がします…) Uボートと爆雷の距離である誤差は経過時間と共に増加するので 位置Dではさらに影の円は大きくなるだろう。 ・さらに位置B通過後にUボートが進路や速度を変更していたとすると、 [Fig.7]の様になる。ここでUボートはtcの間に加減速,aを実施している。 よって影を付けた範囲が爆雷を投下したときの誤差範囲,Aとなる。 k1,k2,k3を定数、vをUボートの速度、tをblind timeとすれば A = k1^2 + k2^2 * (v*t)^2 + k3^2 * (v*t)^3 と現せる 実戦や演習のデータからは投射位置の誤差がガウス分布に従うことを 示しているので、上の式から E^2 = k1^2 + k2^2 * (v*t)^2 + k3^2 * (v*t)^3 の近似式を導ける。 但しEは誤差円の半径である。 この式からもblind timeによってEが急速に拡大する事を示唆している。 なお海面方向の誤差とは別に深度方向の誤差も存在する (深度も測定できるSonarは極めて少数の艦艇にしか装着されてない)
・ここでEを推定するには多数のデータが必要だが、 敵Uボートの操艦状況は知る由も無いので演習データで代用した。 <潜水艦の速度や機動の影響> 演習チーム:ASDevLant(Anti-Submarine Develpment Detachment) 演習施設:Attack teacher(機械式シミュレーター) 兵器:爆雷(後方投射、25秒で目標に沈降到達) 潜水艦:0,3,5,7ノット。直進のみか直進+回避 #1:静止 →200ヤードでLost、誤差は55ヤード #2:3ノットで直進のみ→200ヤードでLost、誤差は91ヤード #3:5ノットで直進のみ→200ヤードでLost、誤差は99ヤード #4:7ノットで直進のみ→200ヤードでLost、誤差は124ヤード #5:5ノットで直進+回避→200ヤードでLost、誤差は117ヤード #6:7ノットで直進+回避→200ヤードでLost、誤差は152ヤード これをグラフにしたのが[Fig.8]である。 縦軸の誤差E(ヤード)と横軸の潜水艦速度(ノット)の近似式を求めると E=√(3600 + 240*v*v + 22*v*v*v) になる 3600は静止した潜水艦の探知誤差を示しv=0でE=60となる 240*v*vは直進した潜水艦の速度による誤差を 22*v*v*vは回避運動した潜水艦の速度による誤差を示すので 静止・直進の場合は22*v*v*v=0とみなして計算する。 <訓練度や兵器の影響> 演習チーム:ASDevLantかCOTCLant(Commander Operation Training Command)かCIT 演習施設:海上 潜水艦:3ノットか5ノットで回避機動 兵器:爆雷かHedgehog(前方投射、12秒で目標に沈降到達) #7:爆雷&ASDevLant&3ノット→100ヤード未満でLost、誤差は55ヤード #8:爆雷&COTCLant&5ノット→100ヤード超でLost、誤差は170ヤード #9:Hedgehog&CIT&3ノット→Lost無し、誤差は41ヤード
演習からの結論は、 (1)潜水艦の速度や回避によって誤差は大きく変わる。 (2)訓練度の高いASDevLantチームがCOTCLantよりも誤差が小さい (3)さらに重要なのがHedgehogならば爆雷が静止目標を狙うよりも正確だった。 つまりLostさえしなければ潜水艦が回避機動しても誤差は小さい。 E = √(3600 + 240*v*v + 22*v*v*v) において3600を小さくする 効果が有ったと思われる。(3.1節終わり) 私はHedgehogの長所とは「外れたときには爆発しないから Sonarが第二撃に使えること」と聞いていましたが、 そもそも爆雷よりも一撃必殺が期待できるのですね…
3.2.1 各兵器の有効性 ・ここでは[Fig.9]に示す様に爆雷を集中投下したケースを扱う。 耐圧殻を破壊できるのは爆雷の致死半径内に有るか否かだが その半径は炸薬の量、種類、耐圧殻厚みに支配される。 実験で得られたデータを[Fig.10]に示す。 正確な致死半径は実証できないがグラフは戦時中の実績にマッチしていた。 ・計算を容易にする為に"Commanded volume"(有効空間?)の概念を 導入する。[Fig.11]に示されるCommanded volume内に在るUボートは 必ず破壊沈没できるが範囲外では全く損傷しないと考えよう。 3.2.2 集中投射(barrage)の効果 ・UボートがCommanded volume内に在る確率をPとすると 兵器到達位置にUボートが有る確率p(x,y,z)において Commanded volumeの積分で、P = ∫∫∫p(x,y,z)dxdydzとなる。 ・Pを大きくするには誤差を小さくして、Commanded volumeを 大きくすれば良いが、このCommanded volumeは投射する兵器に よって大きく異なる。 Commanded volumeとは海中に直立する円柱状空間であり、 その断面積は投射パターンであり一定である。 問題は円柱の高さであるが、接触式信管は深度式信管よりずっと縦長になる。 深度方向の探知誤差が200〜300フィート在っても接触式はPは大きく出来る。 他方深度誤差が30フィート内ならば深度式信管の方が有効である。
・各種兵器を投射した場合の有効性を理論的に比較した結果を示す。 (1)爆雷(深度式信管) 投射数:9発 致死半径:21フィート 有効性:6% (2)爆雷(近接式) 投射数:9発 致死半径:21フィート 有効性:24% (3)Hedgehog,Mk10(接触式) 投射数:24発 致死半径:Contact 有効性:28% (4)Mousetrap,Mk22(接触式) 投射数:16発 致死半径:Contact 有効性:17% (5)Squid(深度式) 投射数:3発 / 6発 致死半径:21フィート 有効性:16% / 26% 前方投射でCommanded volumeの大きなHedgehogとMousetrapが高い有効性を示す。 Squidは信管が深度式の為にHedgehog並みのCommanded volumeが確保できないが、 しかし深度測定Sonarとの組み合わせる事でトータルで高い有効性を示している。 また沈降が速いためにblindtimeの短縮にも役立っている。
3.2.3 反復攻撃の有効性 ・n回反復攻撃した場合の撃沈確率をPiとおくと Pi = Pa + C * (1-Pa) * Pa + C^2 * (1-Pa)^2 * Pa + ・・・ + C^n * (1-Pa)^n * Pa = Pa * {1 - C^n *(1-Pa)^n}/{1-C *(1-Pa)} 但しPaは1回の攻撃で撃沈する確率、Cは再探知に成功する確率である ・経験からCの値は0.5〜0.9であり参加艦船数に影響される。 単艦でのC:43年前期で0.54、43年後期で0.68 戦隊でのC:43年前期で0.8、43年後期で0.9 よって複数の艦船で攻撃するのが望ましい。 おまけ:PiをExcelで計算してみました[Graph.1] Paには爆雷の0.06とHedgehogの0.28、Cには0.5、0.7、0.9の3通りを採用しました。 グラフを見るとPaが小さいと反復攻撃の効果は小さいような気がします やはり初回攻撃の命中率が肝心なのでしょうか?
3.3.1 探知誤差の要因 ・Sonarの具合とダメージを与えた割合を調査したが良好な伝播状態が望ましい データは米海軍で42年7月〜43年7月までの期間 <Good〜Fairの場合> 評価A〜G:120回、A〜E:27回、A〜E/A〜G=22% <Poor〜badの場合> 評価A〜G: 74回、A〜E: 5回、A〜E/A〜G=7% ・艦船がロールやピッチした影響について調査した。 海面がよほど荒れていなければ誤差は小さい。 <Calm〜smoothの場合> 評価A〜G:116回、A〜E:20回、17% <Moderateの場合> 評価A〜G:50回、A〜E:10回、20% <Roughの場合> 評価A〜G:13回、A〜E:1回、8% ・Sonarのタイプや性能について調査した。米国Sonarは日本より性能が良かった。 <日本が米潜水艦を攻撃した場合、43年7月〜44年3月> Passive:被害無し / 損傷 / 沈没 = 99 / 1 / 0% Active :被害無し / 損傷 / 沈没 = 87 / 12 / 1% <米国がUボートを攻撃した場合、43年と44年> Active :被害無し / 損傷 / 沈没 = 83 / 10 / 5% Active :被害無し / 損傷 / 沈没 = 65 / 5 /30%
・訓練や経験の影響を調べた。[Fig.12]に示したのは 英国におけるHedgehogの命中率の推移である。 43〜45年にはSonarの性能やUボートの回避戦術に大きな変化が 無いにも関わらず20%近く向上していた。 45年頃の25%近い命中率は、理論命中率28%(>182参照)に ほぼ近い値である。Hedgehogは当初の命中率が理論値よりも 悪いために関係者を落胆させたが、経験を得て向上してきた。 ・爆雷攻撃の戦果を[Fig.13]を示す。 下のグラフBは爆雷1発当たりの命中率であり 42年度は理論値(9発で6%→0.6%/発)よりもかなり低い。 徐々に向上していくが44年でも理論値に届いていない。 他方、上のグラフAは攻撃当たりの命中率であるが Bよりも急速に向上している。これは投射爆雷数の増加、 再探知技術の向上、連携した反復攻撃によると考えられる。
3.3.2 兵器の比較 ・WW2において最も成功した対潜兵器はHedgehogであるが、 爆雷、Hedgehog、Squidの戦果を比較した(barrage当たりの命中率) 当初Hedgehogは命中率の低さから積極使用されていない。 43年前期:5.4%, - , - 43年後期:4.0%, 7.5%, - 44年前期:6.4%, 15.4%, - 44年後期:5.1%, 28.1%, 18.2/33.3%(single/double) 45年前期: 7%, 23%, 62% 爆雷とHedgehogの比較で注意したい点はHedgehogは良好な条件下で、 つまり深度の浅いUボートに対して経験を積んだ一部の艦艇が使用した事である。 そこで42年後期から44年前期までの集計を行い、 爆雷とHedgehogの両方を装備した艦艇で攻撃し、 少なくとも1回はHedgehogを使用した事例で比較すると 4.0%対8.0%になっていたのでHedgehogの優位性は証明できる。 Squidについてはデータが少ないので比較するのが難しいが >182に示した理論値に近い実績が得られている。 ・理論的命中率の考察によって訓練不足の把握と 最も有効な兵器の開発と調達に貢献したと考えられる。
・反復攻撃の有効性については[Fig.14]に示される。 反復攻撃するにつれて損傷を与える割合が増している。 例えば4回目では沈没が10%弱に対して損傷が20%強であるから 3回目の攻撃まではUボートが無傷であり、たまたま4回目に 致死半径内に捕らえたとは考えにくい。 攻撃を追加する度に致死半径が増加していくとも考えられる。 よって前述の式(>183)が示す以上に反復攻撃は重要である。 ・米海軍の艦艇が単独または連携攻撃した場合の撃沈率(評価A+B)を調査した。 連携して攻撃する事で約2倍も戦果が向上していた。 <大西洋および地中海、43年1月〜44年2月> 単独 / 連携 = 5% / 17% <大西洋および地中海、44年3月〜45年5月> 単独 / 連携 = 12% / 55% <太平洋、41年12月〜44年4月> 単独 / 連携 = 9% / 21% ・水上艦艇による攻撃成功の要因を3つに分けると (1)Sonarの改良や訓練による探知誤差の減少 (2)Commanded volumeの大きな兵器の投入 (3)再探知能力の向上させて執拗な反復攻撃を行う。 (本章終わり、続きは来年にでも…)
さて素人の疑問なのですが幾つか教えてください。 (1)Wolf-packを発明者は独海軍だそうですが、 この戦術にて彼らはどの程度の戦果向上を見積もったのか? また当時の熟練Uボート艦長は新戦術をどう評価したのか? (2)連合国が大船団方式を採用した事に気付いたと思いますが そのOR的意味を理解していたのか、何らかの対抗戦術を編み出したのか? ジグザグ運動する魚雷があったような気がしますが関係はあるのか? (3)独海軍がHedgehogの存在に気付いた時期や経緯は? 何らかの対抗戦術は取ったのでしょうか? (4)日本海軍においてHedgehogタイプの飛び道具が発達しなかった理由は? ロケット開発技術は十分に在ると思いますが… (5)対潜哨戒機の飛行時間増加で浮上航行を抑止できたとありますが、 当時のUボート艦長は警報が何回あっても可能な限り浮上航行したのか? (6)Uボートが爆雷攻撃を受けた際の回避機動については何か教本規則、経験則が あったのでしょうか。それとも100%艦長まかせ? (7)Uボート艦長がサボタージュで無いにせよ船団攻撃を躊躇するような場合は 有ったのか。その時期と状況は? (8)実際にジブラルタル海峡を突破した潜水艦があったと昔聞きましたが、 潜航、再浮上する位置について艦長はどんな思案をしたのか?
保守
来年まで保守。
>>188 1、違うらしい・・・
2、ある
3、後でね・・・
4、当時の技術でわ無理でしょ(そっちにまわす費用がないつうのも)
5、調べんと答えるのは無理(その気にならんと私は・・・)
6、経験則とゆうかマニュアルがあった記憶が・・・
7、これまた早急にはアンサー無理でつ
8、回想録といううか資料を引っ張り出さないといけないので即答は無理でつ
でわ、みなさま良いお年を
この分野でお薦めのなんかいい本ないですか?
そりゃ10年と20日でしょ。 ドイツ海軍最高総司令官の自叙伝だし。
太鼓連打・・・
保守。またアク禁になるのが怖いので小ネタで投稿… (つД`) フォルダ名はOMAKE-2 テーマは「大西洋上で作戦中」のUボートの数を低下させる方法です。 大雑把に3つの選択肢が考えられまして、 (1)大西洋上でUボートをどんどん沈めていく。 (2)仏沿岸にあるUボート基地を爆撃して修理機能を低下させる。 (3)独の造船所を爆撃してUボートの造船能力を低下させる。 これまで(1)だけに注目しましたが今回は(2)と(3)の影響について考えて見ます。
以下のパラメータを設定します。難しい速度理論式はパスしますが、 時間の経過と共にAやBがどの様に変化するのかをグラフにする訳です。 A:大西洋上にある作戦中のUボートの平均数(隻)。通常は約100 B:基地にあるUボートの平均数(隻)。約50 P:造船所で毎月に進水するUボート(隻/月) S:大西洋上で毎月に損失するUボート(隻/月) P-S = I:毎月に実増加するUボート(隻/月)。約12.5〜25 M:Uボート基地で毎月修理されて再出航可能となるUボートの最大値(隻/月)。約50〜100 C:Uボート基地の修理能力に関する補正係数。通常はC=1 L:実際にUボート基地から毎月出撃するUボート(隻/月)。L = M * {1 - e^(-C*B/M)}となる 1/K:Uボートが大西洋上にある平均期間(月)。通常は2ヶ月なので毎月にAの半数が基地に帰還
[Fig.4]のグラフ上半分はA(洋上Uボート)の変化を示しています。 洋上や基地に1隻もUボートが無い状況からスタートし、Iが大きい程急速にAは増加します。 しかし6ヶ月目(←Mに影響される)を過ぎた辺りから上昇カーブが鈍化します。 その原因は下半分のグラフにあるB(基地Uボート)にあります。基地の能力を超えたUボートが 帰港した結果、修理の順番待ちをするUボートが急速に増加した訳です。 この様な状況下で6ヶ月目に基地や造船所を爆撃する事で IやMが翌月から急変したらどうなるかを示したのが[Fig.5]です。 6ヶ月まではI=25,M=50のペースで順調にAが増加したとして、 CASE1:造船所を爆撃する事でIが25→12.5に低下。基地は無傷でM=50の場合 Aは7〜8ヶ月目は横這いだが、9ヶ月目から再び増加する(但しカーブは緩やか) CASE2:基地を爆撃する事でMが50→25に低下。造船所は無傷でI=25の場合 Aは7〜9ヶ月目は下降、10ヶ月目から再び増加するが爆撃直前のレベルで横這いに
さらにA=100の時点で爆撃を仕掛けてMとIの値をいろいろ変化させたのが[Fig.6]です なお時間軸は爆撃時からスタートしています。ここで注目したいのがカーブNo6と9です。 6:仮に造船所を爆撃してI=0にしても、基地が最大能力M=100ならばAは緩やかに低下します。 9:逆に基地を爆撃してM=0になったらI=25(造船所は健在で連合国の対潜戦術も改良無し)でも 4ヵ月後には大西洋上で作戦可能なUボートは半減している事になります。 よって「爆撃するなら基地を狙うべし」とOR的には導かれるのですが、 余りにも話が出来すぎの感じがします。遠くの造船所よりも近くの基地を叩くのが 容易だからOR以前の常識じゃないかと個人的には思うのですが…
>190 戦務長さん レス遅くなって御免なさい。 気分が乗った時にでも教えていただけると有り難いです。
201 :
名無し三等兵 :04/01/26 19:29 ID:sQhvwwtk
age
今回のネタは"Sweep Rate"についてです(フォルダ名はOMAKE-3) 例えば対潜哨戒機がUボートを探索した場合。その発見効率をQopとして数値化します。 C:発見した回数(隻) A:哨戒飛行した海域面積(平方海里) T:延べ哨戒飛行時間(時) N:哨戒海域にあるUボートの数(隻) Qop:Operational Sweep Rate、Qop = (C * A)/(N * T) (平方海里/時) Qopの概念を判りやすくする為に式を変形しますと Qop = (C * A)/(N * T) = (C / T)÷(N / A) N/A:Uボートの存在密度、1平方海里に何隻が在るかを示します C/T:1時間当たりの発見回数を示します。 つまりQopとは「1平方海里に1隻のUボートが在る海域にて 1時間哨戒したらUボートを何回発見できたか」の実績を示す訳です。
なお余談ですがQopに対してTheoretical Sweep Rate,Qthも計算できます。 R:哨戒機がUボートを探知できる有効半径(海里) v:哨戒機の平均速度(海里/時) Qth = 2 * R * v (平方海里/時) そしてQop/Qthの比は哨戒機の探索能力が設計・計画値に比べて 実際にどうだったかを示します。 ・哨戒機の搭載レーダーが整備・訓練不良であればQop/Qthは低下します。 ・Uボートが徹底潜航をすればQop/Qthは低下します。
さてBiscay湾における攻防(1942〜43)をQopを用いて評価してみます。 [Fig.1]は哨戒時間、発見回数、存在したUボート数を毎月プロットしたものです。 これだけを見ると「哨戒時間が長い程発見回数は多い」「Uボートが多いほど発見は多い」 と当たり前みたいな感想しか得られません。 そこで実績値からQopを計算してグラフにプロットし、さらに探知戦術・対抗戦術の 登場時期を重ねたのが[Fig.2]になります。 42年1月頃:Biscay湾上の哨戒飛行が活発になって湾を通過するUボートの被害が増加 42年5月頃:レーダー+サーチライト装備の哨戒機が夜間に活動開始。だが他のレーダー非搭載の哨戒機も Qopが向上した。夜間レーダー攻撃されたUボートが夜間潜航に追い込まれ、昼間に浮上した所を 発見され易くなった為である。 42年8月頃:UボートがLバンド探知機を導入すると秋にはQopが最盛期の1/5まで落ち込んだ。 43年2月頃:Sバンドレーダー装備の哨戒機が活動開始。Qopは再び急上昇する。 43年7月頃:Sバンド探知機が完成しないので出撃するUボートの数を絞り徹底潜航させた。 43年9月頃:Sバンド探知機が導入されてQopは再び最低レベルになる。
Qopで見る限りはUボートが最後に勝者になったのでしょうが、 無事にBiscay湾を通過できても大型化した船団、強化された護衛に 太刀打ちできなかったか? 次回はUボートと輸送船の交換率についてです。
今回のテーマはWolf-packが護衛船団を襲撃した場合 Uボートが輸送船1隻を沈めるのにどれだけのリスクがあるか? K:Uボートが撃沈した輸送船の数(隻) L:護衛に撃沈されたUボートの数(隻) とした場合にL/K(交換率)を支配する因子を調べてみます。 調査した期間は1941〜42年の北大西洋であり、この頃には Wolf-packが既に導入され、護衛空母は未だ投入していません。 その他のパラメータとしては M:船団の輸送船数(隻) C:船団の護衛艦数(隻) N:Wolf-packのUボート数(隻)
まずは船団の輸送船数,Mの影響からです。 Kの数はMに殆ど影響されていません。 ・M=15〜24(平均20)の場合 計8回の襲撃において、K=5, C=7, N=7 (いずれも平均値) ・M=25〜34(平均30)の場合 11回の襲撃において、K=6, C=7, N=5 ・M=35〜44(平均39)の場合 13回の襲撃において、K=6, C=6, N=6 ・M=45〜54(平均48)の場合 7回の襲撃において、K=5, C=7, N=5
次にWolf-packのUボート数,Nの影響ですが Nが増すにつれてKも増大しますが、K*C/Nはほぼ一定で平均5.1です。 ・N=1(平均1)の場合 29回の襲撃において、K=0.9, C=6, K*C/N=5.4 ・N=2〜5(平均3.6)の場合 32回の襲撃において、K=3, C=7, K*C/N=5.8 ・N=6〜9(平均7)の場合 22回の襲撃において、K=4, C=7, K*C/N=4.0 ・N=10〜15(平均14)の場合 5回の襲撃において、K=6, C=8, K*C/N=3.4
最後に船団の護衛艦数,Cの影響です ばらつきがありますがK*C/Nは平均4.9です。 ・C=1〜3(平均2)の場合 6回の襲撃において、K=4.5, N=3, K*C/N=3.0 ・C=4〜6(平均5)の場合 42回の襲撃において、K=3.4, N=4, K*C/N=4.2 ・C=7〜9(平均8)の場合 25回の襲撃において、K=3.0, N=4, K*C/N=6.0 ・C=10〜12(平均11)の場合 13回の襲撃において、K=1.1, N=2, K*C/N=6.0 ・C=13〜15(平均14)の場合 2回の襲撃において、K=2.0, N=10, K*C/N=2.8
よってK*C/Nはほぼ5であると見なせますから、K≒5*N/C となり 撃沈されたUボートの数,Lについて調べると、L≒N*C/100と近似されました。 つまり交換率はL/K≒C*C/500となります。護衛艦数の自乗に比例するだけです。 護衛艦が5隻以下では1隻のUボートが20隻以上の輸送船を沈めても安全でした。 C:L/K 1:0% 2:1% 3:2% 4:3% 5:5% しかし16隻を越えたあたりから輸送船2隻と相殺されてきて… 15:45% 16:51% 17:58% 18:65% 20隻超となれば交換率が100%にも到達します。 22:97% 23:106% 24:115%
この近似式が軍上層部に伝わると船団サイズを大型化して 護衛艦を多数張り付ける戦術に転換されました。 これではWolf-packが僚艦をどんなに集めて襲い掛かっても Uボート側がジリ貧に追いこまれます。 この交換率,K/Lを増加させた事がUボートを大西洋から蹴散らしたと言えます。 ところで疑問なのですが独海軍はUボート1隻が輸送船を何隻沈めたらペイするのか 見積もりとかノルマ設定をしていたのでしょうか? 次回は輸送船を救うために作戦機を製造・運用するならどれが良いかです。 ・哨戒機を製造して船団の護衛をさせる。 ・哨戒機を製造してBiscay湾でUボート狩りをさせる ・爆撃機を製造してUボート基地を爆撃させる
指標:輸送船1隻救う為に作戦機が何回出動(sorties)する必要があるか? 時期:1942年後半 海域:英国本土から飛行できる範囲 (1)船団の護衛をさせた場合 ・この頃は約10%の船団が沿岸で襲撃を受けていた。 ・沿岸哨戒機の有無では輸送船の損失は大きく異なり、 100sortiesで約30隻を救ったとされる。 ・この100sortiesが脅威を受けた船団のみを対象に護衛したなら 3.3sorties/隻の成績である ・全ての船団を脅威の有無に関わらず護衛していたなら 33sorties/隻にまで効率が低下する。
(2)Biscay湾でUボート狩りをさせた場合 ・当時のUボート平均寿命は約10ヶ月(作戦状態)であって 撃沈されるまで平均8隻の輸送船を沈めていたので Biscay湾で1隻沈めれば8隻を救うと見なせる。 ・もしくは沈められたUボートの補充速度に注目してみると、 当時はまだUボートの製造能力が高くてボトルネックは乗員の訓練期間(約6ヶ月) だからBiscay湾で1隻沈めれば作戦可能なUボートを6隻・月だけ減らせた。 当時のUボートは平均して0.8隻の輸送船を毎月沈めていたから 6*0.8=4.8隻の輸送船が救えたとも見なせる。 ・さてBiscay湾では100sortiesで約0.5隻のUボートを沈めたから 輸送船を2.4〜4隻を救った事になる。 さらに湾の通過を1隻・月だけ遅らせる副次効果もあったので 0.8隻の輸送船を別に救ったと見なせる。 ・トータルでは100sortiesで3.2〜4.8隻を救ったので 21〜31sorties/隻の成績である
(3)Uボート基地を爆撃させた場合 ・延べ1100sortiesで爆撃を行った。 戦果を写真で確認した結果、港で沈んだUボートは無かったが 作戦可能なUボートを15隻・月だけ減らせたと推定。 ・当時のUボートは平均して0.8隻の輸送船を毎月沈めていたから 15*0.8=12隻の輸送船が救えたとも見なせる。 よって1100÷12=92sorties/隻の評価となった。
よって効率の高い順番に並べると次のようになった 1位:脅威を受けた船団のみ護衛=3.3sorties/隻 2位:Biscay湾でUボート狩り=21〜31sorties/隻 3位:全ての船団を常時護衛=33sorties/隻 4位:Uボート基地を爆撃=92sorties/隻 もちろん相対評価は戦況によって変動するが、 この優先順位は我々の直感に近いのが興味深い。 ・もし作戦機数が非常に限られるなら哨戒機を製造する。 まず脅威船団のみ護衛させ、多少余裕が出てきたらBiscay湾も哨戒。 ・哨戒機をUボート基地爆撃に使う訳には行かないので 空軍の爆撃計画全体でUボート基地の空襲を徐々に増やして もらえるよう頼み込む。
小ネタ話の暫定的な予定ですが… もし既出なネタがあったらバイパスしますので教えてください。 (1)輸送船の対空砲火と対魚雷網の評価 (2)磁気探知機の評価 (3)電気式魚雷と蒸気式魚雷の評価(米潜水艦) (4)効率的なWolf-packサイズの試算
>>216 お疲れ様です。
ここでの既出はないと
たとえ過去において既出であっても
新しい発見や見直しができると思いますので続けてくださいm(__)m
個人的に3と4が一番気になるなぁ・・・
>217 戦務長さん こちらこそ宜しくお願いします。 ・私はUボートについてはDas Bootの小説程度しか知りませんので 誤訳らしきものがありましたら指摘してください。 ・OR文献を読んだ感想なのですが、全てが平均値で語られてまして 固有名詞はおろかUボート、護衛艦、哨戒機の型式すら殆ど登場しません。 かなりアバウトな見積もりですから私も半信半疑な状態です。 ラットではなくて人間を相手にした戦争ですから、わずか数行の数式やグラフで 優劣を示せるものか? 連合国軍のお偉方も良く採用したもんだと感心します。 ORは後知恵の科学ですから、多少のボディーブローを食らっても敵のパンチを 冷静に観察できるタフな国力が有ればこそかもしれません。 ・特に私が知りたいのはUボート艦長の心理です。例えば大船団を発見しても 護衛艦の数を見て「見逃す」のは艦長の独断で出来たのでしょうか? 戦闘日誌に記録が残ったら軍法裁判なのかも知れませんが、 大船団、皆で黙れば怖くないとか… ニャー! PAM PAM
今回は魚雷の評価について。 第二次大戦中に米潜水艦は2種類の魚雷を使用しました。 ・旧来の蒸気式魚雷のMark14と23 高出力設定なら46ノットで走行可能だが航跡がはっきり見えるのが欠点。 ・新型の電気式魚雷のMark18 蒸気式に比べて射程や速度が劣る(29ノット)が、航跡は見えない。 航跡が見えないなら敵船が回避しにくいので速度は重要でなく、 さらに敵に発射位置を悟られにくいので反撃も少ないとだろうと考えた訳です。 Mark18を導入して数ヶ月後に、蒸気式魚雷を全廃するか否かの評価が行われました。 ・調査対象は同じ司令部に所属する潜水艦で期間は4ヶ月。 ・短射程のMark18に配慮して、4000ヤード以上の攻撃事例は除外。
(1)大型戦闘艦(large combatant units)を除く、敵のあらゆる船舶(enemy vessels)に 対して斉射した場合、蒸気式の方が電気式よりも成績が良かった。 (2)商船を攻撃した場合の成績比は、蒸気:電気=114:100 (3)大型戦闘艦を攻撃した場合は、蒸気:電気=100:120 (4)駆逐艦(destroyers)では、蒸気:電気=140:100 (5)護衛艦(escort vessels)および哨戒艦(patrol craft)では蒸気:電気=250:100 (6)輸送船団を攻撃した場合、蒸気と電気式で敵の反撃頻度やその正確性に 有意差は昼夜を問わず無かった。 (7)他方、戦艦?(warship)を攻撃した際の反撃については、 電気式の方が幾分小さかった(見張りのレベルが高いと思われる)
(8)もし1944年に全潜水艦がMark18(電気式)のみを搭載していたら、 蒸気式のみに比べて敵輸送船を100隻近くは撃ち漏らしただろう。 しかも潜水艦の安全性は殆ど向上していない。 (9)よってMark18を大型戦闘艦に、Mark14, 23を輸送船に使用すべきである。 実践投入前に期待された電気式の利点は僅かであり、 逆に速度の遅い事による命中率の低下が目立ってしまった。 幸運にも大型戦闘艦に強みを発揮できたのでMark18の開発費用は 無駄にはならなかった。 以上 丸や世界の艦船とかに掲載されていそうな内容で心配です… m(__)m お詫びに魚雷回避戦術を記載した箇所を見つけましたので次回はこれに挑戦してみます。 (本編の音響魚雷対策の方はボリュームがあるので先延ばしにさせて下さい)
魚雷の回避について 浮上航行する米潜水艦が潜航した敵潜水艦に魚雷を斉射(salvo) された場合の回避戦術について考察してます。フォルダ名はOMAKE-4 (1)まず魚雷の早期探知を行うには? 航跡を目視:電気式の場合は非常に困難である。 走行音を聴音:駆動方式に関係なく、特徴的なスクリュー音は簡単な水中マイクで拾える。 また相対角度も測定可能。それでは走行音を探知できたら回避はどの程度可能なのか? (2)今置かれている状況を[Fig.4]に示します。 ・米潜水艦(標的)は速度uにて直進しています。 ・敵の魚雷を発見した時には艦首(angle on the bow)に対して角度θ、距離Rの位置にあり ・魚雷は速度vにて接近し、推定命中位置にてはtrack angleがφになります。 ・魚雷は3発斉射。中央の魚雷が標的の艦中央を狙っていてます。
(3)次に魚雷の精度ですが、米潜水艦の実績でも偏差は6度ありました。 よって敵は3発斉射すると想定しましたが、問題は3発の扇の広がり(spread)です。 spread100%とは目標の艦首・艦中央・艦尾に狙いを定めた広がりを指します。 狙いが正確ならば100%設定で3本全部が命中と問題はありません。 しかし狙いに誤差が含まれるならば、射爆撃理論によりますと150%設定、 つまり目標全長を1.5倍にして艦首・艦中央・艦尾を狙うのがベストだそうです。 何故そうなのかは勘弁してくださいm(__)m (4)さて狙われた米潜水艦が為すべきことですが ・track angleφ<90度:艦首を魚雷に正対させる ・track angleφ>90度:艦尾を魚雷に正対させる もし魚雷を遠方で探知できれば、正対させる(combing the tracks)のは容易です。 しかし直ぐ近くで探知した場合は針路変更は殆ど期待できません。
(5)それで距離Rやangle on the bowθを変更して魚雷が当たる確率をシミュレートした のが[Fig.5]になります。 ・目標の潜水艦は18ノットで左向きに航行(fleet typeを想定) ・3発の魚雷が右舷側から150%spread、45ノットで接近 ・angle on the bowθ<65度なら艦首を魚雷に正対させ、>65度なら艦尾を向ける ・潜水艦は魚雷を探知後、直ちに最大能力で回避運動を行う(図中太い実線)もしくは そのまま直進する(破線)の2通りを想定 ・まずθ=65度付近の場合、回避無しではR=2000ヤードでも命中率30%ですが 回避した場合は1000ヤードからでも同じ命中率です。 ・しかし命中率60%のラインでは回避運動の優位性は僅かで、 つまりは魚雷が近すぎているからです。 ・またTarget can comb tracksのラインは回避運動をすれば、 最悪の場合(track angleφ=90度)でも魚雷に正対できます。
(6)そこで2000ヤード先の魚雷走行音を探知できれば、 十分余裕を持って回避運動が可能であると導かれます。 さらに艦首に対して30〜105度の領域を重点に監視すべきです。 (7)大雑把に言って探知距離が500ヤード短くなる毎に、目標が逃げ切れる確率は 半減すると見込まれます。他方、魚雷が45ノットで接近する状況では 回避運動が10秒遅れると250ヤードも接近を許すことになりますから 探知から回避開始するまで20秒も掛かれば、回避できる可能性は さらに半減する事を意味します。 (8)同様なシミュレーションを速度や目標艦サイズを変えて行った結果から 米潜水艦が敵艦艇を雷撃する指標としても、 ・可能な限りtrack angleφ=90度にして狙う ・目標が2000ヤード以内に近づいてから雷撃するのが望ましい。 (9)以上の研究から高性能の水中マイクを潜水艦に装備する価値が見出せ、 この方法で米潜水艦が少なくとも4隻が日本の潜水艦から救われた計算になった。
補足:私の記憶では米潜水艦を沈めた日本潜水艦は無かったと思いますが 文献(Method of operations research)では以下の論法で自己評価してました。 ・米潜水艦が沈没した原因は諜報でもない限り想像でしかない。 ・そこで日本潜水艦に雷撃されて助かった頻度から、雷撃で沈められる確率を求めたところ、 日本の対潜艦艇、哨戒機による損失では説明できない15〜18隻分の損失をおよそ説明できた。 ・もちろん日米の魚雷命中率が同じであるとの仮定によるもので、15隻近くの米潜水艦は 実際には事故や機雷で沈んでいたと後で判断されました。 ・それでも残り3〜4隻分は水中マイクと回避戦術で救えたはずだと… ちょっと強引過ぎないかニャ〜
輸送船の対空砲火についての評価(地中海) (1)対空砲火は必要だがどこまで費用を掛けた良いか? 貧弱な火力と十分ではない訓練から敵機撃墜率は僅か4%だったが 対空砲火の真の目的、輸送船を守る事に対しては効果があった。 砲火有り / 無し 投下爆弾:632 / 304発 命中弾 : 50 / 38発 命中率 : 8 / 13% 目標船舶:155 / 71隻 損失船舶: 16 / 18隻 損失率 : 10 / 25% (2)上記データは低空水平爆撃によるものだが、急降下爆撃でも同様の傾向が見られた。 (3)よって輸送船(+積荷)の損失率を半分以下に出来た場合の金額から 輸送船に搭載する対空砲火の適切なコストは算出できた。
対魚雷網についての評価(大西洋) (1)魚雷を阻止できる確率は電気式(G7E)が85%に対して内燃式(G7A)は20% Uボートの搭載魚雷の内訳は電気式(G7E)が60%に対して内燃式(G7A)は40% (2)よって網が魚雷を阻止できる確率は85%*60%+20%*40% = 59% 但し網が張れるのは船体の約75%であるから、実質44%の阻止率と見積られる。 (3)よって対魚雷網は高価であり、速度低下を招く欠点があったが 一時は600隻近い船舶が網を装備していた。 (4)この問題をコスト面から再評価するために雷撃を受けた25隻の船に注目した。 いずれも網は装備していたが雷撃当時の網使用にばらつきが有った。 ・使用しない12隻:沈没=9、破損=3、無傷=0隻 ・使用した10隻 :沈没=4、破損=3、無傷=3隻 ・実績不明の3隻 :沈没=3、破損=0、無傷=0隻 (5)もし使用した10隻が使用していなかったら被害はどうなるか? 10隻中沈没=7.5隻、破損=2.5隻と推定されるから、網が救ったのは 3.5隻の船とその積荷であった。 (6)しかし590隻に網を装備するために使った金額を船に換算すると 7隻分の船と積荷に同等であった。これにメンテナンス費用は含まれていない。 (7)よって「新規に網を装備する意味は無い」との報告がなされた。以上
今回はWolf-packの効果について。フォルダ名はOMAKE-5 (1)ある航路帯にて船舶を狙う複数の潜水艦があった場合 N:潜水艦数(隻) W:航路帯の幅(海里) r:潜水艦の探知半径(海里) F:航路帯を通過する船舶数(隻/月)、今回はF=100 e:自然対数の底 とすると 各潜水艦が単独で哨戒活動した場合に 1隻以上の潜水艦に発見できる船舶数(隻/月),Sは S=F*{1 - e^(-2*N*r/W)} のモデル式で示されます。 なお2*r/Wとは各潜水艦の探知幅÷航路帯幅を意味します。 さらに各潜水艦の平均的な撃沈確率である、 P:撃沈できた船舶 / 発見できた船舶 を考慮すれば 単独哨戒方式にて毎月撃沈できる船舶数の期待値,Hiは Hi=F*{1 - e^(-2*N*P*r/W)} と導かれます。
(2)Pや2*r/Wを変化させてHiとNの関係を[graph-1〜3]に示します。 2*r/W=1の場合に注目しますと、 当然ながらPが大きい程少ないNで高い戦果が得られますが 例えP=100%であってもNが1〜2隻では取逃がす船舶が発生します。 さらに航路帯が広がって2*r/W=1/5、1/25の場合は P=25%が現実的な値とすれば例え1ダースの潜水艦でも 100隻/月の撃沈は困難です。
(3)次にWolf-pack方式を採用していたらどうなるかを考えます。 各潜水艦は探知した船舶の情報を共有した場合の撃沈期待数,Hgは Hg=F*{1 - e^((-2*N*r/W)*(1-(1-P)^N))} と導かれます。 Pや2*r/Wを変化させてHgとNの関係を[graph-4〜6]に示します。 注目したいのは撃沈確率Pが低い場合ほどWolf-pack方式の メリットが大きいことです。逆にP=100%では戦果はさほど向上しません。 (4)そこでHg/Hiの比つまりWolf-pack化で戦果が何倍になるか調べます。 Pが小さい場合はHg/Hiが最大となるサイズNが見出せますが、 P=100%の場合はWolf-packのメリットは有りません[graph-7〜9] P=25%の場合に2*r/Wを0〜1まで変化させますと[graph-10] ・2*r/W=0:r<<Wで事実上航路帯が無きに等しいほど船舶が自由航路を 取るならばNが1ダースは欲しい。 ・2*r/W=1:島や沿岸伝いの非常に狭い航路帯の場合、 ピンポイントで待ち伏せが出来る場合はN=2〜3が最適である。
(5)なおモデル式では考慮されてない影響としては ・余りにもNが大きすぎるとコミュニケーションがうまくいかないので 複数の潜水艦が同じ船舶を捕捉する可能性がある。 逆に互いに干渉して効率が低下する。 ・敵が船団方式を採用した場合はNをより大きくすべき。 (6)独海軍は1ダース以上のUボートでWolf-packを構成しましたが どの程度効率が上がったのかは良くわかりません。 米海軍が太平洋にて3隻Wolf-packが最適として採用した結果、 単独の場合に比べて1.5倍戦果が上がったそうです。 彼らが3隻が最適と見積もったのは 日本船舶の航路帯が相当狭かったのか 船舶暗号解読によるピンポイント待ち伏せが期待できたからでしょうか? 次回はMADの評価です。
保守age
MADの評価について(短くて御免なさい) (1)磁気探知機であるMADの特徴は、 ・潜航中のUボートを探知できる ・Uボートは探知された事に気付かない。 ・目視やレーダーに比べてSweep rateが非常に小さい。 その探知幅は100ヤード程度(哨戒機高度250フィート、Uボート深度250フイート) であるからSweep rateとしてはレーダーの1/50〜1/100に過ぎない。 (2)北大西洋においては数千時間飛行してもMADの成果は無かったが、 ジブラルタル海峡封鎖においてはその効果が十分に発揮された。 潜航したUボートが機関を停止して潮流に乗って海峡突破を試みたのに対し 探索理論に基づいたMAD搭載機の哨戒を実施。 運用開始後2ヶ月で2隻を撃沈し、その後も1隻を沈めたので 独海軍は海峡突破を半年近く諦めていた。 これは新型兵器の評価も運用次第であることを示した事例でもあった。 これで短編はお終いです。次回からは本編の Countermeasures to the German acoustic torpedeの章から再開します。
保守。
age
遅筆でスミマセンm(__)m フォルダ名は"Torpedo"です。 ネタ元本を購入された方が居られると嬉しいのですが… 私一人で書いてても寂しいので、OR以外の話題も是非お願いします。 7.1 各種対抗策について (1)船舶からの発生音を低くする方法 例えば15→7ノットに減速するだけで魚雷の探知半径は1/5に縮む。 但し通常魚雷の場合には対抗策が裏目に出てしまう。 また実験レベルではスクリューを気泡でマスクする事で探知範囲を半減できる事も判っていた。 (2)操船で回避する方法(step-aside) もし十分に離れた位置で魚雷を探知できれば、狙われた船舶は 探知範囲外へと針路変更できるかもしれない。 (3)魚雷を高速で振り切る方法 音響追尾式は走行ノイズを抑える為に通常型よりも低速である。 問題は何ノット以上なら逃げ切れるかだが当初は20ノット、後に25ノットが 必要とされた。後に20ノットでも十分だと判明したが、30ノットの改良型が 投入されるとの噂もあった。いずれにしろ逃げ切れる船は少ない。 (4)魚雷を直前で食い止める方法 防雷網や電線(磁気発生用)を用いて魚雷を食い止める方法は単純でかつ 乗員を安心させたが、壊れやすいのと速度の低下を招く欠点があった。 (5)ノイズメーカー(NM)を用いる方法 43年末には護衛艦が1個ないし2個のNMを200ヤードで曳航させていた。 NMは護衛艦の速度を低下させるだけでなく、その音源がより遠くの Uボートを引き寄せる欠点があった。そこで使い捨てNM(投射式)が後に開発された。 本章では戦時中に最も活躍した曳航式NMについて評価を行う。
7.2.1 音響式魚雷対策の経緯 (1)諜報部門が独海軍での音響式開発とテストを知ったのは43年初めで 直ちに対抗策が最優先で検討された。 既に音響式機雷の掃海用にNM(parallel-bar型)が開発済みで、 1kHz以上領域において曳航船よりも強いノイズを発生できた。 これを基にしたNMを米英海軍は10ノット程度で曳航させる事になる。 (2)43年5月になると英国に新たな諜報が入手される。 魚雷速度は20ノットでその最小旋回半径が100ヤード、 そして最高1000ヤード遠方からでも目標を捕捉できるとの事だった。 そして英海軍は音響式魚雷が"forward-listening"であるとも推定した。 追尾用マイクロフォンは先頭に搭載して走行ノイズの影響を抑えているだろうと。 この情報を元に英海軍は2個のNMを本船から200ヤートで゙曳航し、 さらにNM双方の間隔を100ヤードにした。 魚雷が後方からNMを掠めた場合、そのまま曳航船舶を捕捉する恐れがある。 そこでもう1つのNMが並列に配置してあれば再度NM側に誘引でき、 2つのNMの間隔を調整する事で例え船首側から魚雷が接近しても 殆どはNM側に向かうと期待された。 各NMに舵を取り付ける事で互いが曳航艦の航跡からはみ出るように 工夫されたFOXERは12ノットでは25時間にわたって20dB(100倍)以上の ノイズを維持できた。 なお英海軍ではより高速にNMを曳航する検討も進めていた。NMの間隔を保つのには 面倒で苦労したが、水兵ならば船員よりもうまく扱える事が判明した。
(3)他方、米海軍はFXRと呼ばれる曳航式NMを43年7月に開発。 彼らは1個のFXRを500ヤードで曳航させたが、音響魚雷は"all direction-listening" であるとの推定に基づいて理論研究した結果であった。つまり余程船首側から魚雷を 発射されない限り1個のNMでも十分効果が有ると考えた。 何故なら米海軍は初期の捕虜尋問から「魚雷のマイクロフォンは側面に並んでいる」との 誤った情報を入手していたからである(実際のところ捕虜達は音響式の実戦運用 について殆ど知らなかった) さらに捕虜からは輸送船舶よりも護衛艦を対象に音響式を使用するとも聴取した。 当時Uボートが沈めた船は圧倒的に輸送船が多かった(42年1月〜43年9月の撃沈実績 では輸送船/護衛艦=1541/39隻)。しかし音響式なら高速(高ノイズ)の護衛艦の方が狙い 易くいので理屈は合っていた。 (4)Uボートが本格的に音響式魚雷を投入したのは43年9月20〜22日で、北大西洋の 船団、ONS18とON202が狙われた。結果は護衛艦が3隻、輸送船が9隻が沈められ、 護衛艦一隻が大破された(独海軍は護衛艦9隻を撃沈、3隻を大破と主張) 9月23日にまとめられた音響魚雷対策報告ではFOXERについて 曳航が難い、耐久性が短い、製造が難しいと評価された。 (5)ついに米海軍は徹底的な対抗策を検討開始。 そして各対抗策の効果を正しく評価するには、 何よりも音響式の捕捉原理を理解する事に尽きると判断。 "forward-listening"と"all direction-listening"のどちらが 本当なのかでNMの曳航方法が極端に変わってしまうからである。続く
保守。
7.2.2 Torpedo Trajectory Analysis ← 今回はここからです(2回に分割) 7.2.3 Theoretical Trajectories and Noisemakers 7.2.4 Detailed Intellgence Concerning the German Torpedo 7.2.5 Studies of Captured T-5's 7.3 Operational data 全章が終わるのは夏頃? _| ̄|○
7.2.2 魚雷追跡線の解析 (1)目標(音源)を追跡する魚雷のコースについて簡単なモデルを考える。 魚雷は常に目標に向かうように舵を切り続けたとすると、その追跡線(tractrix)は 絶対座標系では[Fig.1]の左側(In ture space)に示される形になる。 これを目標の船から見た相対座標に書き直すと[Fig.1]の右側(In relative space) になり、追跡線は数式で記述できる。 x = (y/2)*[ (y0/y)^k - (y0/y)^-k] k:目標の速度÷魚雷の速度 y0:y切片。魚雷が目標の真横を通過した時の距離 もちろん絶対座標でも数式化できるが、目標に魚雷が当たるか否かは 簡単な相対座標系で十分検討できる。 補足 相対座標の式でk値を変えてグラフを描いてみました[graph-1〜4] y0=5に固定。原点(x=0,y=0)をグラフ軌跡が通過すれば命中です。 k=0.1の場合:圧倒的に魚雷が速いので、目標を真横から直撃します。 k=0.5、0.8の場合:魚雷は目標後方に回り込んだ後に、徐々に接近して命中します k=1.2の場合:魚雷は命中できません。
(2)なお魚雷の最小旋回半径は上記の数式で考慮されていない。 もし魚雷が最小半径で追跡した場合、相対座標系においては サイクロイド曲線で表現できる[Fig.2] (残念ながら追跡線にサイクロイドを加味した数式は記載されておらず 私には式を導入できませんでした。誰か偉い人教えて欲しい…) (3)魚雷の追跡コースを解析するに当たり必要な情報が、 「速度」、「最小旋回半径」そして「センサーと舵制御」である。 43年秋では音響魚雷がまだ捕獲されていない為 仮定に基づく検討がなされた(よって以降の文が非常に歯切れ悪いです) 音響センサーはパッシブ方式であろう。その理由としては… ・探知距離がアクティブ方式より長く取れる。 ・アクティブ方式だと目標との距離が得られるが、 魚雷の誘導にはあまり役立たないだろう。 ・ドイツはパッシブ方式のセンサーに長けている。 ・アクティブ方式を匂わせる情報は皆無だった。
(4)センサーは音源がどちら側にあるかを知る必要がある。 右舷側センサーは右舷側音源について左舷側よりも鋭敏なはずで 両センサーからの電圧比に応じて操舵がなされるはずである。 そこで欲しいのが[Fig.3]に示されるセンサーの感度パターンである。 (このFig.3自体が何を根拠に描かれたか曖昧にされています) 例えば図中X印の場所に音源を置いた場合、左舷(port)側センサーからは-12db、 右舷(starboard)からは+2dbの出力が得られる。 では10db高い音源をA印の位置に置いたらどうなるか? 左舷:-2db+10db = 8db 右舷:-13db+10db = -3db 音源が2つ同時に存在した場合に両センサーからの出力電圧は 個々の音源での電圧の平方和を採用すれば良い。 但し音源は殆ど連続的に音波を出していることが前提である。
(5)センサーの感度パターンとして最も単純なのは円形である。 つまり左右のセンサーが半円状の領域をカバーする[Fig.4のA] この場合センサーの死角は無視できるほど小さい。 もし"forward-listening"の説を採用するなら[Fig.4のB]の パターンの様に後方に大きな死角があるだろう。 ここで数学的に感度パターンを模式したのが[Fig.5]である。 つまりcos(Nθ)においてNを0→1へ増加させると "all direction-listening"から"forward-listening"のパターンに 近づいて後部の死角が増加する。 例えばN=1/2ではまだ後方にも探知エリアが残っているが、 N=1では全て前方にパターンが移動している。 補足:cos(Nθ)の意味が記載されていないので推測しました。 恐らく極座標におけるr=cos(Nθ)の曲線を指していると思います。 お馴染みの直交座標にプロットするには θ=-π→πにおいてX=cos(Nθ)*cos(θ), Y=cos(Nθ)*sin(θ) N=1, 3/4, 1/2, 1/4の曲線を[graph-5〜8]に示しました。 N=0では原点を中心にした正円になります。 魚雷は座標原点にあって右側に頭を向けています。
(6)本物のセンサー(マイクロフォン)配列は未だ不明であるが、 米海軍にて開発中の音響魚雷で得られた知見を基に考察する。 もし"forward-listening"を採用したならば、その指向性は 前方20〜60度の範囲にて最大のパターンになるだろう。 後方感度は前方最大値よりも30dbは低いだろう。 舵は右舷と左舷側のセンサー出力から制御されるが 最も簡単な方法として"flip-flop"方式が採用されるだろう。 例えば右舷センサーが左舷より3db強くなると右舷側いっぱいに 操舵が続けられる。左舷が右舷よりも3db強くなれば反対に舵を 切り続ける。左右差が3db以内場合は直進する。 この"flip-flop"方式は"forward-listening"に必須の操舵制御 と考えられるので今後はこの方式を第一候補に考察を進める。
(7)NMを曳航しない船に対してほぼ前方から魚雷が接近した場合 殆どの魚雷は最小旋回半径に制限されて、そのまま船尾側の 航跡音を目掛けてすり抜けてしまうだろう。 もし"flip-flop"方式で無ければ、センサーの出力は徐々に低下し 背景雑音と同じになった段階で魚雷はひたすら直進するか、 予めジャイロに指示されたコースに復帰するだろう。 他方"flip-flop"であればその場で旋回を続けるので 目標を再捕捉する事が可能である。 (8)魚雷が目標を追いかける際、その操舵制御が 「賢い」ならば、左右のセンサー出力比を十分活用して 出来るだけ蛇行が少ない理想の追跡線を描いて 目標に命中するだろう(feed-back制御?) しかし例え"flip-flop"方式であったとしても 追跡線の蛇行は10〜20度の範囲に収まるはずである。 それならば制御方式を高度化する必要もないはずだ。
(9)左右のセンサーで何db以上の差(D値)が現れた場合に舵を切るか については3dbが妥当と思われる。 D値<3dbの場合だと雑音がセンサーに飛び込んだ場合に 操舵が極めて不安定になる。 かと言って3dbよりもずっと大きければ良いものでは無い。 捕捉開始半径が小さくなるからである。 つまり魚雷が遠方にある間はジャイロ制御にて接近して来るが D値が大きいと目標直前まで操舵がジャイロ制御に支配されしまう。 (10)音響魚雷は恐らく電気式G7eを改造した物であろう。 ならば射程は6000ヤードを超える事は無く。1000〜4000ヤードが 標準的な発射位置である。
(11)魚雷の接近コースをタイプ別に[Fig.6]まとめる。 各コースは追跡線とサイクロイド曲線を利用して描いた。 ・コースAの場合(横から船首側に接近) 制御がジャイロからセンサーに切り替わった時にはかなり接近。 よって舵が効き始める前に直撃する。 ・コースBの場合(船尾または船首正面から接近) 船尾からはほぼ蛇行する事無く追尾を行う。 船首正面10度以内からの接近は直撃する。 ・コースCの場合(横から船尾側に接近) 目標を捕捉したが旋回しきれずに船尾側を突き抜ける。 目標を一度見失うが"flip-flop"方式なので再探知するまで 旋回運動。目標が正面にあったのでそのまま直撃する。 ・コースDの場合(やや距離をおいて対向接近) 一旦は船尾に回りこむが、捕捉を続けながら 理論追跡線に近いコースで追尾命中する。 ・コースEの場合(最も想定される接近) 斜め前方から魚雷が接近。最小旋回半径の制約を受けながらも 探知→ロスト(旋回開始)→再探知を繰り返しながら追尾命中。 (7.2.3へ続く)
251 :
名無し三等兵 :04/04/07 02:53 ID:xvw2bcqO
保守
日本から貰った酸素魚雷は間に合わなかったの?
バカにしてテストもしなかったらしい。
>>252 というか、艦隊戦と通商破壊戦では、魚雷に求められる性能も、
必要とされる数も段違いですから、開発や生産にかかるコストを考えれば、
「無視されて当然」という気はしますね。
保守。
あぶね・・・保守。
保守
保守
保守
保守
保守
保守
ホシュ
保守
保守
保守
保守
269 :
名無し三等兵 :04/08/02 06:54 ID:6Gdoia40
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270 :
ゆうか ◆9a1boPv5wk :04/08/09 08:23 ID:WcEIaGcA
1939年9月 10万4829トン( 19隻)、 5051トン( 1隻)、 8万4965トン(33隻)、 0トン( 0隻)、19万4845トン(53隻) ちょっとテスト。 失礼。
271 :
ゆうか ◆9a1boPv5wk :04/08/09 08:26 ID:WcEIaGcA
WWUで連合国並びに中立国が喪失した船舶推移。海域別一覧表。 北大西洋 南大西洋 イギリス周辺 その他 合計 1939年9月 10万4829トン( 19隻)、 5051トン( 1隻)、 8万4965トン(33隻)、 0トン( 0隻)、19万4845トン(53隻) 1939年10月 11万0619トン( 18隻)、 2万2368トン( 4隻)、16万3368トン(24隻)、 0トン( 0隻)、19万6355トン(46隻) 1939年11月 1万7895トン( 6隻)、 0トン( 0隻)、15万6374トン(44隻)、 0トン( 0隻)、17万4269トン(50隻) 1939年12月 1万5852トン( 4隻)、 2万1964トン( 3隻)、15万2952トン(65隻)、 0トン( 0隻)、19万0768トン(72隻)
272 :
ゆうか ◆9a1boPv5wk :04/08/09 08:27 ID:WcEIaGcA
北大西洋 南大西洋 イギリス周辺 その他 合計 1940年1月 3万5970トン( 9隻)、 0トン( 0隻)、17万8536トン(65隻)、 0トン( 0隻)、21万4506トン( 73隻) 1940年2月 7万4759トン( 17隻)、 0トン( 0隻)、15万2161トン(46隻)、 0トン( 0隻)、22万6920トン( 63隻) 1940年3月 1万1215トン( 2隻)、 0トン( 0隻)、 9万5794トン(43隻)、 0トン( 0隻)、10万7009トン( 45隻) 1940年4月 2万4570トン( 4隻)、 0トン( 0隻)、13万3648トン(54隻)、 0トン( 0隻)、15万8218トン( 58隻) 1940年5月 4万9087トン( 9隻)、 6199トン( 1隻)、23万0607トン(90隻)、 2568トン( 1隻)、28万8461トン(101隻) 1940年6月 29万6529トン( 53隻)、 0トン( 0隻)、20万8924トン(77隻)、 8万0043トン( 10隻)、58万5496トン(140隻)
273 :
ゆうか ◆9a1boPv5wk :04/08/09 08:27 ID:WcEIaGcA
北大西洋 南大西洋 イギリス周辺 その他 合計 1940年7月 14万1474トン( 28隻)、 3万1269トン( 6隻)、19万2331トン(67隻)、 2万1839トン( 4隻)、38万6913トン(105隻) 1940年8月 19万0048トン( 39隻)、 0トン( 0隻)、16万2956トン(45隻)、 4万4225トン( 8隻)、39万7229トン( 92隻) 1940年9月 25万4553トン( 52隻)、 1万7801トン( 1隻)、13万1150トン(39隻)、 4万5117トン( 8隻)、44万8621トン(100隻) 1940年10月 28万6644トン( 56隻)、 0トン( 0隻)、13万1620トン(43隻)、 2万4721トン( 4隻)、44万2985トン(103隻) 1940年11月 20万1341トン( 38隻)、 0トン( 0隻)、 9万2713トン(48隻)、 9万1661トン( 11隻)、38万5715トン( 97隻) 1940年12月 23万9304トン( 42隻)、 0トン( 0隻)、 8万3308トン(34隻)、 2万6956トン( 6隻)、34万9568トン( 82隻)
274 :
ゆうか ◆9a1boPv5wk :04/08/09 08:28 ID:WcEIaGcA
北大西洋 南大西洋 イギリス周辺 その他 合計 1941年1月 21万4382トン( 42隻)、 5万8585トン(17隻)、 3万6975トン(15隻)、 1万0298トン( 2隻)、32万0240トン( 76隻) 1941年2月 31万7378トン( 69隻)、 0トン( 0隻)、 5万1381トン(26隻)、 3万4634トン( 7隻)、40万3393トン(102隻) 1941年3月 36万4689トン( 63隻)、 0トン( 0隻)、15万2862トン(73隻)、 1万2155トン( 3隻)、52万9706トン(139隻) 1941年4月 26万0451トン( 45隻)、 2万1807トン( 3隻)、 9万9031トン(40隻)、30万6612トン(107隻)、68万7901トン(195隻) 1941年5月 32万4550トン( 58隻)、 1万1339トン( 2隻)、10万0655トン(99隻)、 7万4498トン( 20隻)、51万1042トン(139隻) 1941年6月 31万8740トン( 68隻)、 1万0134トン( 2隻)、 8万6381トン(34隻)、 1万6770トン( 5隻)、43万2025トン(109隻)
275 :
ゆうか ◆9a1boPv5wk :04/08/09 08:28 ID:WcEIaGcA
北大西洋 南大西洋 イギリス周辺 その他 合計 1941年7月 9万7813トン( 23隻)、 0トン( 0隻)、 1万5265トン(18隻)、 7897トン( 2隻)、12万0975トン( 43隻) 1941年8月 8万3661トン( 25隻)、 0トン( 0隻)、 1万9791トン(11隻)、 2万7238トン( 5隻)、13万0699トン( 41隻) 1941年9月 18万4593トン( 51隻)、 1万5526トン( 2隻)、 5万4779トン(18隻)、 3万1091トン( 8隻)、28万5942トン( 84隻) 1941年10月 15万4593トン( 32隻)、 5297トン( 1隻)、 3万5996トン(12隻)、 2万2403トン( 6隻)、21万8289トン( 51隻) 1941年11月 5万0215トン( 10隻)、 4953トン( 1隻)、 3万0332トン(20隻)、 1万9140トン( 4隻)、10万4640トン( 35隻) 1941年12月 5万0682トン( 10隻)、 6275トン( 1隻)、 5万6845トン(19隻)、46万9904トン(255隻)、58万3706トン(285隻)
276 :
ゆうか ◆9a1boPv5wk :04/08/09 08:29 ID:WcEIaGcA
北大西洋 南大西洋 イギリス周辺 その他 合計 1942年1月 27万6795トン( 48隻)、 0トン( 0隻)、 1万9341トン(14隻)、12万3771トン( 44隻)、41万9907トン(106隻) 1942年2月 42万9891トン( 73隻)、 0トン( 0隻)、 1万1098トン( 5隻)、23万8643トン( 76隻)、67万9632トン(154隻) 1942年3月 53万4064トン( 95隻)、 1万3125トン( 3隻)、 1万5147トン( 8隻)、27万1828トン(167隻)、83万4164トン(273隻) 1942年4月 39万1044トン( 66隻)、 4万8177トン( 8隻)、 5万4589トン(14隻)、18万0647トン( 44隻)、67万4457トン(132隻) 1942年5月 57万6350トン(120隻)、 9081トン( 2隻)、 5万9396トン(14隻)、 6万0223トン( 15隻)、70万5050トン(151隻) 1942年6月 62万3545トン(124隻)、 2万6287トン( 4隻)、 2655トン( 5隻)、18万1709トン( 40隻)、83万4196トン(173隻)
277 :
ゆうか ◆9a1boPv5wk :04/08/09 08:30 ID:WcEIaGcA
北大西洋 南大西洋 イギリス周辺 その他 合計 1942年7月 48万6965トン( 98隻)、 2万3972トン( 3隻)、 2万2557トン( 9隻)、 8万4619トン( 18隻)、61万8113トン(128隻) 1942年8月 50万8426トン( 96隻)、 3万5494トン(10隻)、 トン( 0隻)、11万7213トン( 17隻)、66万1133トン(123隻) 1942年9月 47万3585トン( 95隻)、 5万7797トン( 7隻)、 1892トン( 1隻)、 3万4053トン( 11隻)、56万7327トン(114隻) 1942年10月 39万9715トン( 62隻)、14万8142トン(20隻)、 1万2733トン( 6隻)、 7万7243トン( 13隻)、63万7833トン(101隻) 1942年11月 50万8707トン( 83隻)、 5万8662トン(10隻)、 6363トン( 5隻)、23万4022トン( 36隻)、80万7754トン(134隻) 1942年12月 26万2135トン( 46隻)、 4万3496トン( 8隻)、 9114トン(10隻)、 3万6386トン( 11隻)、35万1131トン( 75隻)
278 :
ゆうか ◆9a1boPv5wk :04/08/09 08:30 ID:WcEIaGcA
北大西洋 南大西洋 イギリス周辺 その他 合計 1943年1月 17万2691トン( 27隻)、 1万5819トン( 4隻)、 1万6116トン( 3隻)、 5万6733トン( 16隻)、26万1359トン( 50隻) 1943年2月 23万8625トン( 46隻)、 4925トン( 2隻)、 2万1656トン( 4隻)、 8万7856トン( 21隻)、40万3062トン( 73隻) 1943年3月 47万6349トン( 82隻)、 884トン( 2隻)、 6万1462トン( 8隻)、15万4694トン( 28隻)、69万3389トン(120隻) 1943年4月 23万5478トン( 39隻)、 9926トン( 5隻)、 7129トン( 1隻)、 9万2147トン( 19隻)、34万4680トン( 64隻) 1943年5月 16万3507トン( 34隻)、 1568トン( 1隻)、 4万0523トン( 6隻)、 9万3830トン( 17隻)、29万9428トン( 58隻) 1943年6月 1万8379トン( 4隻)、 149トン( 1隻)、 1万1587トン( 3隻)、 9万3710トン( 20隻)、12万3825トン( 28隻)
279 :
ゆうか ◆9a1boPv5wk :04/08/09 08:31 ID:WcEIaGcA
北大西洋 南大西洋 イギリス周辺 その他 合計 1943年7月 12万3327トン( 18隻)、 72トン( 1隻)、 6万4478トン(11隻)、17万7521トン( 31隻)、36万5398トン( 61隻) 1943年8月 1万0186トン( 2隻)、 19トン( 1隻)、 1万5368トン( 2隻)、 9万4228トン( 20隻)、11万9801トン( 25隻) 1943年9月 4万3775トン( 8隻)、 0トン( 0隻)、 1万0770トン( 3隻)、10万1874トン( 18隻)、15万6419トン( 29隻) 1943年10月 5万6422トン( 12隻)、 0トン( 0隻)、 4663トン( 1隻)、 7万8776トン( 16隻)、13万9861トン( 29隻) 1943年11月 2万3077トン( 6隻)、 1万3036トン( 7隻)、 4573トン( 1隻)、10万3705トン( 15隻)、14万4391トン( 29隻) 1943年12月 4万7785トン( 7隻)、 6086トン( 1隻)、 0トン( 0隻)、11万4653トン( 23隻)、16万8524トン( 31隻)
280 :
ゆうか ◆9a1boPv5wk :04/08/09 08:32 ID:WcEIaGcA
北大西洋 南大西洋 イギリス周辺 その他 合計 1944年1月 3万6065トン( 5隻)、 0トン( 0隻)、 6944トン( 3隻)、 8万7626トン( 13隻)、13万0635トン( 26隻) 1944年2月 1万2577トン( 2隻)、 0トン( 0隻)、 4051トン( 3隻)、10万0227トン( 18隻)、11万6855トン( 23隻) 1944年3月 3万6867トン( 7隻)、 4695トン( 1隻)、 0トン( 0隻)、11万6398トン( 17隻)、15万6398トン( 25隻) 1944年4月 3万4224トン( 5隻)、 1万3539トン( 2隻)、 468トン( 1隻)、 3万4141トン( 5隻)、 8万2372トン( 13隻) 1944年5月 0トン( 0隻)、 1万7277トン( 3隻)、 0トン( 0隻)、 1万0020トン( 2隻)、 2万7297トン( 5隻) 1944年6月 4294トン( 2隻)、 3268トン( 1隻)、 7万5166トン(19隻)、 2万1356トン( 4隻)、10万4084トン( 26隻)
281 :
ゆうか ◆9a1boPv5wk :04/08/09 08:33 ID:WcEIaGcA
北大西洋 南大西洋 イギリス周辺 その他 合計 1944年7月 1万5480トン( 2隻)、 1万4062トン( 2隻)、 1万9038トン( 8隻)、 3万0176トン( 5隻)、 7万8756トン( 17隻) 1944年8月 5685トン( 1隻)、 0トン( 0隻)、 5万4834トン(12隻)、 5万7785トン( 10隻)、11万8304トン( 23隻) 1944年9月 1万6535トン( 3隻)、 0トン( 0隻)、 2万1163トン( 3隻)、 7107トン( 2隻)、 4万4805トン( 8隻) 1944年10月 0トン( 0隻)、 0トン( 0隻)、 1722トン( 2隻)、 9946トン( 2隻)、 1万1668トン( 4隻) 1944年11月 7828トン( 3隻)、 0トン( 0隻)、 8880トン( 3隻)、 2万1272トン( 3隻)、 3万7980トン( 9隻) 1944年12月 5458トン( 1隻)、 0トン( 0隻)、 8万5639トン(18隻)、 4万3816トン( 7隻)、13万4913トン( 26隻)
282 :
ゆうか ◆9a1boPv5wk :04/08/09 08:33 ID:WcEIaGcA
北大西洋 南大西洋 イギリス周辺 その他 合計 1945年1月 2万9168トン( 5隻)、 0トン( 0隻)、 4万6553トン(12隻)、 7176トン( 1隻)、 8万2897トン( 18隻) 1945年2月 3万2453トン( 5隻)、 7136トン( 1隻)、 4万8551トン(19隻)、 7176トン( 1隻)、 9万5316トン( 26隻) 1945年3月 2万3684トン( 3隻)、 3656トン( 1隻)、 8万3864トン(23隻)、 0トン( 0隻)、11万1204トン( 27隻) 1945年4月 3万2071トン( 5隻)、 0トン( 0隻)、 4万9619トン(14隻)、 2万2822トン( 3隻)、10万4512トン( 22隻) 1945年5月 5353トン( 1隻)、 0トン( 0隻)、 4669トン( 2隻)、 7176トン( 1隻)、 1万7198トン( 4隻) 1945年6月 0トン( 0隻)、 0トン( 0隻)、 0トン( 0隻)、 1万8615トン( 2隻)、 1万8615トン( 2隻) 1945年7月 0トン( 0隻)、 0トン( 0隻)、 39トン( 2隻)、 7198トン( 1隻)、 7237トン( 3隻) 1945年8月 0トン( 0隻)、 0トン( 0隻)、 36トン( 1隻)、 1806トン( 2隻)、 1842トン( 3隻)
283 :
ゆうか ◆9a1boPv5wk :04/08/09 08:36 ID:WcEIaGcA
出典はレオンス・ペイヤール『大西洋戦争(上・下)』 45年8月まであるように、日本の戦果も含まれます。 さ、さすがに、ちょっと疲れた・・・ 実は海域別だけでなく喪失原因別の一覧もあるんですが、後日にします。
284 :
名無し三等兵 :04/08/09 09:16 ID:3r2G/umt
無茶な事を!
>>283 乙です。
しかし42年てのは未曾有の大出血ですね。
被害トン数が35万を下回る月が無い・・・。
285 :
ゆうか ◆9a1boPv5wk :04/08/09 11:23 ID:WcEIaGcA
というか日本参戦後の1年間、ですかね(41年12月〜42年11月)。 後多分、この数字は民間船舶だけのものと思われます。 ご存知の通り、日本は特攻という形で少なからぬ輸送艦艇を葬っていますので。 45年7月の戦果が1隻だけ、ということはありえないはずですから。
>>285 The Official Chronology of The U.S.NAVY in WWIIの記載によれば、
1945年7月に損傷を受けているのは居ても沈んでる輸送船は無いです>米海軍
この時期は決号作戦待機で特攻機っを含めて航空部隊の出動が抑制されている
時期だから、この低い損失はある意味当然かも。
それにしたって45年に入ってからの「その他の地域(つまり太平洋やインド洋)」をみると最大でも月3隻。 いくらなんでもこの数字はないだろう。
漏れとしては、ゆうか殿が出した数字がモリソンの大西洋対潜作戦編で 出している数字と、撃沈総数・総喪失トン数・海域別撃沈数が全て ぜんぜん違うのが非常に気にかかる…。 (The Battle of the Atlantic/The Atlantic Battle Wonの数値と比較)
>>288 じゃあその数字出してよ。
比較することで原因が見えるかもしれないから。
>>288 自己解決。数字を比較したらペイヤールは事故による損失を除いてる様です。
お騒がせしました。
沖縄戦時の神風による揚陸戦用艦艇沈没表。 大した数は沈んで無いね。 APD21(45/4/4) LST447(45/4/6) APA196(45/4/6) LSMR195(45/5/3) LSMR190(45/5/4) LSMR194(45/5/4) APD47(45/5/25) APD29(45/5/25) LSM135(45/5/25) LSM59(45/6/21)
292 :
ゆうか ◆9a1boPv5wk :04/08/10 21:42 ID:nV2k/s9X
予告してた原因別喪失推移。 月別データもありますが、さしあたり年別のみ。 1939年 潜水艦 42万1156トン(114隻) 飛行機 2949トン( 10隻) 機雷 26万2542トン( 78隻) 軍艦 6万1337トン( 15隻) 襲撃艦 0トン( 0隻) その他 7253トン( 4隻) 合計 75万6237トン(221隻) 1940年 潜水艦 218万6158トン(471隻) 飛行機 58万0074トン(192隻) 機雷 50万9889トン(201隻) 軍艦 9万6986トン( 17隻) 襲撃艦 36万6644トン( 54隻) その他 25万1890トン(124隻) 合計 399万1641トン(1059隻)
293 :
ゆうか ◆9a1boPv5wk :04/08/10 21:46 ID:nV2k/s9X
1941年 潜水艦 217万1754トン(432隻) 飛行機 101万7422トン(371隻) 機雷 23万0842トン(111隻) 軍艦 20万1823トン( 40隻) 襲撃艦 22万6527トン( 44隻) その他 48万0190トン(301隻) 合計 432万8558トン(1299隻) 1942年 潜水艦 626万6215トン(1160隻) 飛行機 70万0020トン(146隻) 機雷 10万4588トン( 51隻) 軍艦 13万0461トン( 31隻) 襲撃艦 19万4625トン( 30隻) その他 39万4788トン(246隻) 合計 779万0697トン(1664隻)
294 :
ゆうか ◆9a1boPv5wk :04/08/10 21:51 ID:nV2k/s9X
1943年 潜水艦 258万6905トン(463隻) 飛行機 42万4411トン( 76隻) 機雷 10万8658トン( 37隻) 軍艦 0トン( 0隻) 襲撃艦 4万1848トン( 5隻) その他 5万8315トン( 16隻) 合計 322万0137トン(597隻) 1944年 潜水艦 77万3327トン(132隻) 飛行機 12万0656トン( 19隻) 機雷 9万5855トン( 28隻) 軍艦 7840トン( 1隻) 襲撃艦 0トン( 0隻) その他 4万7951トン( 25隻) 合計 104万5629トン(205隻) 1945年 潜水艦 28万1716トン( 56隻) 飛行機 4万4351トン( 6隻) 機雷 9万3663トン( 28隻) 軍艦 0トン( 0隻) 襲撃艦 0トン( 0隻) その他 1万9091トン( 15隻) 合計 43万8821トン(105隻)
2000万トンも撃沈されて最終的に勝利した連合軍は何なんでしょうね。 弱小の日本に至っては100万トンも沈めてないし・・・
296 :
ゆうか ◆9a1boPv5wk :04/08/11 10:37 ID:YUEHxD4+
装甲艦アドミラル・グラフ・シュペーの通商破壊戦 9月30日 クレメント号(5000トン) 10月 5日 ニュートン・ビーチ号(4000トン) ※同9日撃沈 10月 7日 アシュリー号(7300トン) 10月10日 ハントスマン号(8300トン) ※同17日撃沈 10月14日 アルトマルク号と会合・補給 10月22日 トレヴァニオン号(5299トン) 11月15日 アフリカ・シェル号(?、油槽船) ※インド洋での戦果 11月26日 アルトマルク号と会合・補給 12月 2日 ドリク・スター号(1万トン) 12月 3日 テイロア号(7983トン) 12月 6日 アルトマルク号と会合・補給 12月 7日 ストレオンスハーン号(9895トン) 12月12日 ラプラタ沖海戦 12月13日 モンテビデオ入港 13月17日 モンテビデオ出港・自沈 合計9隻 約5万8000トン以上
297 :
ゆうか ◆9a1boPv5wk :04/08/11 10:39 ID:YUEHxD4+
装甲艦ドイッチュラントの通商破壊戦 8月31日 ヴェスターヴァルト号と会合・補給 10月 5日 ストーンゲート号 10月14日 ロレンツ・W・ハンセン号(ノルウェー汽船) 11月15日 ドイツ帰投 合計2隻 約7000トン
298 :
ゆうか ◆9a1boPv5wk :04/08/11 11:03 ID:YUEHxD4+
襲撃艦の通商破壊戦・第一派(1940年) オリオン(襲撃艦A−Schiff36) 1940年3月31日〜1941年8月23日(帰投) 商船7隻 合計4万3000トン コメット(襲撃艦B−Schiff45) 1940年7月9日〜1941年11月30日(帰投) 商船4隻 合計4万2956トン アトランティス(襲撃艦C−Schiff16) 1940年3月31日〜1941年11月22日(英重巡デヴォンシャーにより撃沈) 商船22隻 合計13万6550トン ヴィッダー(襲撃艦D−Schiff21) 1940年3月31日〜1940年10月31日(帰投) 商船20隻 合計5万8645トン トーア(襲撃艦E−Schiff10) 1940年5月27日〜1941年4月30日(帰投) 補助巡洋艦アルカンタラ(7月28日)、同カーナーヴォン・キャッスル(12月5日)、同ヴォルテール(4月4日)、 商船8隻 合計8万3000トン ピングイーン(襲撃艦F−Schiff33) 1940年6月22日〜1941年5月8日(英重巡コーンウォールにより撃沈) 商船28隻 合計13万6551トン 合計77隻 52万4596トン
299 :
ゆうか ◆9a1boPv5wk :04/08/11 11:12 ID:YUEHxD4+
装甲艦アドミラル・シェーアの通商破壊戦 1940年 10月27日 出撃 11月 3日 モパン号 11月 5日 輸送船団HX84を攻撃、5隻を撃沈 補助巡洋艦ジャーヴィス・ベイ撃沈 11月25日 ポート・ホバート号 12月 1日 トライブズマン号 12月18日 ドゥケーザ号 1941年 1月17日 オランダ油槽船 ※拿捕 1月20日 バーネヴェルド号(蘭) 4月 1日 帰投 合計12隻
300 :
ゆうか ◆9a1boPv5wk :04/08/11 11:14 ID:YUEHxD4+
重巡アドミラル・ヒッパーの通商破壊戦 1940年 12月 1日 出撃 12月25日 輸送船団WS5Aを攻撃、2隻撃破 12月27日 帰投 撃沈艦なし 12月27日、シャルンホルストとグナイゼナウが出撃するも、悪天候によってグナイゼナウ損傷、帰投する。
301 :
ゆうか ◆9a1boPv5wk :04/08/11 11:21 ID:YUEHxD4+
重巡アドミラル・ヒッパーの通商破壊戦(第2派) 1941年 2月 2日 出撃 2月 9日 U37による輸送船団HG53への攻撃・ヒッパーに通報 2月10日 HG53の落伍船1隻を捕捉・撃沈 2月11日 商船1隻撃沈 2月12日 輸送船団SLS64を攻撃・7隻を撃沈 2月14日 帰投 合計9隻 3万3000トン
302 :
ゆうか ◆9a1boPv5wk :04/08/11 11:33 ID:YUEHxD4+
巡戦シャルンホルスト・グナイゼナウの通商破壊戦 1941年 1月23日 出撃 2月 8日 輸送船団HX106に遭遇・戦艦ラミリーズを視認したため攻撃を断念 2月22日 アメリカ近海で解散したばかりの輸送船団に遭遇・5隻を撃沈 3月 7日 輸送船団SL67に遭遇・戦艦マレーヤを視認したため攻撃を断念 3月15日 輸送船団に遭遇・6隻を撃沈 3月16日 引き続き散開した輸送船団を攻撃・10隻を撃沈 同日、輸送船団HX114を護衛中の戦艦ロドネーに発見される。 3月20日 H部隊空母アーク・ロイヤルの艦載機に発見される。 3月21日 英海軍沿岸航空隊に発見される。 3月22日 帰投 合計22隻(※ 記述漏れが1隻あるようです)
303 :
ゆうか ◆9a1boPv5wk :04/08/11 11:53 ID:YUEHxD4+
追記 シャル達は3月9日に商船1隻を撃沈してました。帳尻が合った。
304 :
ゆうか ◆9a1boPv5wk :04/08/11 12:03 ID:YUEHxD4+
1942年に出撃した襲撃艦第二派についてはいささか情報が足りません。 諸兄のご教授を願います。 トーア(襲撃艦E−Schiff10) シュティーア(襲撃艦Y−Schiff23) ミヘル(襲撃艦H−Schiff28)
305 :
名無し三等兵 :04/08/18 20:02 ID:UKASem21
なるほど参謀って絶対必要だな と思わせられるスレですね。
306 :
名無し三等兵 :04/08/18 20:11 ID:UKASem21
なんか日本語が不自由になってしまった。。。 参謀って絶対必要だなと思い知らされるスレと言いたかったのです。 しかし冷厳な数字並べられると、ほんと兵器って性能より運用で全然違う側面見えますねぇ。 大量に作れて能率の良い運用が出来る兵器が良い兵器なんですなぁ
307 :
名無し三等兵 :04/09/10 16:16:37 ID:La+GUeVO
保守
良スレ上げ
310 :
名無し三等兵 :
04/10/29 07:58:02 ID:wXOpL5uw このスレの猫の手って香具師すごいな 書き込みをまとめて学研とか光人社とかに持っていったら 普通に出版してもらえるんじゃないのか