「ツジハラ様。こちらへおかけになってください」
寝室・居間・食堂、もう一つは、執務室か?
執務室とおもしき立派な机とテーブルの置かれた部屋へ案内され、
テーブルの椅子を勧められた。
リオミアはわざわざ椅子を引いてくれており、俺が座ろうとするとこれまた御丁寧に椅子を丁度良く引きなおす。
「す、すんません」
「畏れ入ります」
彼女は深くお辞儀をすると、それから僕の向かいに座った。
しかしこのテーブル、無意味にデカイので、向かい会っているという気分があまりしない。
これだけでもどこかの大企業や国会の会議が開けるのでは思えてしまうほどだ。
ややあって、彼女が無言だったのでこちらから切り出そうと、
僕は携えていたリュックから必要書類を取り出した。