【日本】の特殊部隊について語ろう5【警察ネタNG】

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512Mk-46 ◆YbZ.j.w7T2
冷戦終結以降の文脈で考えるのならば(実にアリキタリなハナシだが・・・・)
民主主義的な近代国家と、世界的に市場を統合してしまった市場経済に
おいていかれてしまったような人々。
そうしたモノからなんら恩恵を受けておらず、かつ恩恵をうける見込みもない人々。
そんな人々の中から生まれたグループが
欧米オリジンの世界的な政治・経済システムに、デスペレートなテロリズムを、挑んできたら?

こうした諸存在を「外交の道具」と考えるには、いささかのムリがある。
そこで、軍事的には軍事技術の一手段に矮小化されていたテロリズムは
軍事技術論・政策論の枠を跳び越して、
すぐれて政治的な暴力現象として把握されねばならない現代的意義を持つようになる。
まさに戦争論の考察対象としてのテロリズムが成立するのである。

米の推進する「対テロ戦争」(war on terrorism)をみるに、
そこにはかつてソ連との対決でみられたような、
対抗勢力との高度に「洗練」された外交戦略の応酬は、あまりにみあたらない。
対抗勢力との政治的妥協や対話はほとんどなく、テロリズムには一切の政治的正当性をあたえない。
テロリズムは「尊敬すべき敵」「正当なる交戦者」ではなく「せん滅すべき敵」である。
帰順する集団なり国家には、国際社会の正統なプレイヤーに準じた地位を保証し、
しばしば武装自衛権すら与える半面で、応じないものは容赦なくせん滅する。
敵と味方を色分けし、その相互の分断をはかったうえで、
敵とは交渉することなくファシズムと同等の「人類の敵」として、せん滅するのである。
これは別な形での「せん滅戦争」なのかもしれない。
(さてさて、コレで戦争論っぽくなってきたかな。だが本日はこれで時間切れ。)