【日本】の特殊部隊について語ろう5【警察ネタNG】

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509Mk-46 ◆YbZ.j.w7T2
だからテロ行動と在来的な軍事行動の差は、軍事技術的に「在来的」(unconventional)であるか
否かの問題にすぎず、ともに等しく政治・外交の道具である。
そして「在来」(conventional)と「非在来」の区別は、
その区別すること自体が、正規軍同士の交戦を「正統」としてきた
古典的戦争観の残滓あるいは回顧主義な願望の現われ、とみることもできよう。
例えば米軍は”unconventional warfare”というひとつの戦場様相のなかに
ゲリラ戦からサボタージュにインテリジェンス活動まで、異常なほど幅広い分野
の諸軍事作戦をつめこんでいるが、これは実に興味深い。
野戦軍間、職業軍人間の戦闘を「正統的な戦闘」とする立場からすれば、
ゲリラ戦やテロリズムそして核といった戦いは、あまりに野蛮すぎるのかもしれない。

とはいえ歴史的にみればテロ行動の具体的な担い手は、
必ずしも非正規部隊や特殊部隊にかぎらない。本来これは多様である。
敵支配地域における恐怖投入にすぐれている点を考慮するのならば、
戦略爆撃部隊やある種の心理戦部隊そして特殊部隊などが
高度なテロ実施機能を有しているといえよう。パリ砲撃を想起するならば長距離砲部隊も、
アフガン空爆を想起するならば戦術航空部隊も、そしておそらくは単なる軽歩兵部隊ですら
状況によってはテロの担い手になりえるだろう。繰り返すがテロの担い手は、本来多様である。