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基本的に内地の治安維持は警察で、憲兵は思想犯の摘発と軍人の非違検察
が主な任務で、戦争末期は、隠退蔵物資の摘発にも乗り出しています。
当初は鎮台設置場所だけに置かれていましたが、戦争が激化すると、一県
一憲兵隊となり、可成り拡充されました。
ちなみに、1933年で僅か2,250名しかいません。
つまり、3万余人の大多数は、本来の憲兵ではありません。
これらは、憲兵学校を出た者で他に、他兵科から憲兵の補助となった補助憲兵、
朝鮮籍の志願者から軍属として憲兵の補助となった憲兵補、満州籍の志願者から
選抜された、軍属ではないものの、二等兵から伍長に準ずる憲補があります。