【開発】 航空機メーカを語るスレ 【生産】

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113眠い人 ◆gQikaJHtf2
William Beardmore & Co.,Ltd.は、1914年3月にAustro-Daimlerの120馬力エンジンを生産するため、Beardmore Engineering Co.の
一部門として設立され、1915年にBeardmore Aero Engineが分離独立しました。
そのエンジンを第一次大戦中の1917年まで生産し、FE2b用のエンジンに用いられ、その後、新エンジンが開発されB.H.P.と呼称され
るようになり、D.H.4/9系列の主力エンジンになります。
第一次大戦戦後、直列6気筒のCycloneが開発されますが、これは売れず、1924年に英国政府が計画したR-101飛行船用4サイクル
直列8気筒ディーゼルのTornadoが開発されましたが、飛行船そのものが墜落して所期の性能を得られず、これが痛手となってこの
会社は消滅します。

Bentleyは、これも現在では高級乗用車のブランド名として有名ですが、W.O.Bentley海軍中尉が、Pierre Clergetに派遣されて1914年に
設計したAdmirality Rotary 1(A.R.1)が最初で、1915年にはそれを改良したB.R.1が製造されます。
これは、Sopwith Camelなど多くの機体の動力として使われ、次いで1917年には、Sopwith Snipeに搭載されたB.R.2が設計され、可成りの
成功を収めました。
戦後、Bentleyは元職の自動車技師に戻り、Sports carの分野で活躍しますが、航空機エンジンがRotary式で無くなったために、二度と
その分野に進出することなく、1932年には会社がRolls-Royceに吸収され、消滅しました。