ラテンアメリカ・カリブ海の総合軍事スレ

このエントリーをはてなブックマークに追加
24名無し三等兵
ttp://www.jrcl.net/web/framek205.html#Anchor172632

グアテマラでは1944年から54年までポピュリズム的政権が成立した。とりわけ、
アルベンス政権は52年に「グアテマラ革命」と称されるほど革新的な農地改革を
実行に移して、本格的な社会改革に取り組もうとした。
しかし、アメリカ合衆国はグアテマラで広大な農地を支配するユナイテッド・
フルーツ社の既得権を守るためCIAを使って介入、反政府蜂起を組織して
軍事政権を成立させる。こうして、解放された農地は旧地主に返還され、
ポピュリズムの政策は未完のまま挫折させられる。そしてこれ以降、
グアテマラではラテンアメリカの中でも最も過酷な軍事政権が続くことに
なったのである。
もちろん軍部の背景には、農地改革に危機意識を持った大土地所有者が
存在していたのは当然のことである。しかし、グアテマラのポピュリズム政権は、
その政策が引き起こした社会的矛盾の高まりの結果というよりも、アメリカという
外的要因によって崩壊させられたといったほうがより正確かと思われる。
このため、旧来の社会構造もそのまま残ることになったのである。