しょうもない知識を披露するスレ第四幕

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657名無し三等兵
>>640
 90式の120mm砲は、最初ライセンスの所得交渉をしたらラインメタル社側に74式の
L7 105mm砲の国産化の顛末を引き合いに出されて
「どうせ貴方達にはライセンス売ってもマトモなものが生産できないんでしょ?
 だから、ライセンスではなく全部輸入で買ってちょ。勿論、足元見させてもらいまっせ?」
と言われ、トサカに来た関係者(防衛庁、技研、日本製鋼その他)が
「バカにするなや、俺達だってなぁ、本気になれば世界最高水準のものなんか簡単に
作れるんだよ! 見てろよ、おまえらのものより性能の高いもの作って見せちゃるからな。
 もし、おまえらの製品より性能高かったら、ライセンス料大幅に負けろや」
 とラインメタル社に大見得を切り、
「ふ〜んそうでっか。ホントにうちらより性能の高いもの作れたら、いいでっしゃろ、負けてあげまひょ」
 と言う先方の返事で急遽競作が決まった。

 そして、
「メンツとライセンス料の全てが俺達にかかってるぞ! なんとしても世界最高性能の滑腔砲を
仕上げろ!」
という関係者の大発奮で、コンペ本番でラインメタルの関係者が絶句するような
”世界最高の120mm滑腔砲”
が完成した。

 ただしこの”世界最高の120mm滑腔砲”、
「一本だけあればいい(実際には数本作ったらしいが…)。コンペの時に一回だけ使えばいい(これも、実際にはテストで相当数は使っている)」
ということで作ったため、ほとんど手作りの”職人モデル”で、実際、”この道数十年”という
冶金光学のカミサマを集めてようやく作ったものだったという。

 ・・・結果、試作型以外のもの、つまり量産型の120mm滑腔砲は、それに比べると遥かに
性能が低いらしい。ただ、90式は高価なので年間調達数(年間生産数)がとてつもなく
少なかったので、品質の管理が高く行え、質の低下はそれほどでもなかったとか。
 勿論、74式の時から15年経って、日本の技術も大幅に向上した性もあるが。