対G用噴霧型化学兵器(Gガス)比較検討
・G-JETタイプP(商品名ゴキジェットプロ)
トリガーの操作性と、強力な噴射力による遠方の標的への
命中率の高さには秀逸なものがあるが、ただその強力な噴射圧
を実現する為に、総重量に占めるLPガス成分の比率が高いので
相対的に殺虫成分の装填量が少なく、殺虫力に対する
コストパフォーマンスが悪いのは大いに問題である。
・E-JET(商品名アースジェット)
仮想敵をGに特化して開発されたG-JETタイプPに対し、これは
HやK-aなどより広範囲の敵に対応して高い汎用性を持たせた
タイプであるが、基本的な特性はG-JETタイプPと同じ。
・KCL(商品名キンチョール)
対G、K-a、H用化学兵器としては既に旧世代に属するが、
その安定した殺虫性能と、優れたコストパフォーマンスで
未だ広い戦闘シーンで活躍し続ける。
・AQ-KCL(商品名水性キンチョール)
上記KCLを時代の趨勢に応じ、有効成分を希釈する溶剤を
石油系(ケロシン)から環境に配慮した水性ベースに変更
したものだが、反面従来の石油系KCLより噴霧粒子が粗く
なった為に、命中精度、射程距離共に低下傾向にあるので
更なる改良を要する。また、この系統には使用後の味方兵士に
対する精神的ダメージの少ない、タイプNS(無臭タイプ)も
開発されている。